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ふたつの中編、その両方が秀逸。天才だよね。乙一。乙一の描く高校生の男の子は、私の思う、理想の高校生に近い。頭脳明晰、クール、欲がない。この主人公もそんな感じで、自分だけの正義感に従って行動している。自分だけの基準、自分だけの物差し、好み、生き方、そういうの、カッコいいな。群れないっとこと。。一方、本のタイトルの2話目の青年は、巻き込まれ型。この素材で、こんなに鮮やかに新しい話が作れるとは。高校生の頃、一度だけ、怖い経験をした。その事を、何十年ぶりかで思い出した。友達と、何度やっても同じ言葉が浮かんだのだ。それでも、私は信じないと主張した。十円玉は、再度、同じ言葉を綴った。「おしいさんおころす」友達が、気付いた。「おしいさん」じゃなくて、「おじいさん、じゃない?」その後、しばらくして祖父が亡くなり、まじ、辛かった。これ、ホントの話。 【中古】文庫 天帝妖狐【画】【中古】afb
September 30, 2013
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☆☆☆+ 前半のかなりシリアスな伏線に比べて、痛快ラストはかなり無理が見える。それがいいかどうかは別にして、とにかくハッピーエンドで終わらせようという意気込みを感じた。そして、ハッピーエンドだと、まあ、いいか。って感じになる。よかったよかった。。と、満足。こういう夢もありだなあ。解説(あらすじ)・ストーリー 人気作家・道尾秀介の同名ベストセラーを、「テルマエ・ロマエ」の阿部寛と、お笑い芸人村上ショージの主演で映画化した痛快エンタテインメント・ミステリー。凸凹サギ師コンビが、彼らのもとに転がり込んだ若い男女3人とチームを組み、一世一代の大勝負に挑む姿を、予測不能のトリッキーなストーリー展開でスリリングに描き出す。共演は石原さとみ、能年玲奈、小柳友、鶴見辰吾。監督は「楳図かずお恐怖劇場 絶食」の伊藤匡史。悲しい過去を持つプロのサギ師タケと成り行きからコンビを組むことになった初老のサギ師テツ。ある日2人のもとに、街で偶然知り合った少女まひろが姉のやひろとその彼氏を連れて転がり込んでくる。こうして5人のまるで家族のような奇妙で温かな共同生活が始まるが…。(allcinema)初公開日 2012年11月23日 原作本 道尾秀介 『カラスの親指』【内容紹介】“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。キャスト(出演)・スタッフ阿部寛村上ショージ石原さとみ能年玲奈小柳友監督:伊藤匡史 (C)道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ映画「カラスの親指」この作品情報を楽天エンタメナビで見る
September 23, 2013
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☆☆石原さとみから、三田佳子まで、次々と女性遍歴を重ねる美貌の青年、とうま君。最後に三田佳子が出てきた時は、気の毒で、何とか何事もなく終わらせてあげたかったけど、しっかりラブシーン。トラウマになりそう。伊勢谷はもちろん、伊勢谷なので、伊勢谷が主役の方がよかったんじゃないかなあ。 解説(あらすじ)・ストーリー 太宰治の代表作を主演の生田斗真はじめ豪華キャストで完全映画化。監督は「赤目四十八瀧心中未遂」の鬼才・荒戸源次郎。自意識が強く繊細ゆえに社会とうまく折り合えず苦悩を深める主人公の心の彷徨を描く。貴族院議員で津軽の有名な資産家を父に持つ美貌の青年、大庭葉蔵。人間というものが分からず、周囲になじめないと感じていた。上京して高等学校に入った彼は、6歳年上の堀木という男と知り合う。彼によって遊びを覚えていく葉蔵。やがて酒に溺れ、堀木と共に放蕩を繰り返す。そんな葉蔵だったが、なぜか女には不自由せず、次から次へと遍歴を重ねていくのだが…。(allcinema)初公開日 2010年2月20日 キャスト(出演)・スタッフ生田斗真伊勢谷友介寺島しのぶ石原さとみ小池栄子監督:荒戸源次郎 (C)2010「人間失格」製作委員会映画「人間失格」この作品情報を楽天エンタメナビで見る
September 20, 2013
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☆☆世の中に、妻の復讐を誓う夫って、いるんだろうか。これはやはり舞台がいいんじゃないかなあ。不条理劇は、映画になると何となくリアリティが無くなるような気がする。こんな悪い奴は現実には存在しないのではないか。本当は、いくらでもいるんだろうけど、ヤクザとか、まあ、いろいろ。だけど、この山田君の演じる悪人は、コンビニですれ違う、普通の男子で、最悪で、しかもいかにもワルなわけで、演じていた本人もよくわからなかったと、インタビューで言ってたけど、実は、地のままみたいだし。冒頭の思わせぶりな堺雅人は、結局、何もせず。とっても演劇的な映画。解説(あらすじ)・ストーリー 人気劇団“THE SHAMPOO HAT”の作・演出を務める赤堀雅秋が、自身のヒット舞台を自らメガフォンをとり映画化した復讐劇。最愛の妻をひき逃げした犯人への復讐に執念を燃やす平凡で不器用な中年男の姿を緊張感溢れる筆致で描き出していく。主演は「ツレがうつになりまして。」の堺雅人と「闇金ウシジマくん」の山田孝之。小さな町工場を営む中村健一は、5年前にひき逃げで最愛の妻を失って以来、妻との思い出に囚われて絶望と孤独の日々を生きていた。一方、2年の服役を終えて出所したひき逃げ犯の木島宏は、相も変わらぬ傍若無人な振る舞いで反省とは無縁の生活を送っていた。そんな木島のもとに、“復讐決行日”までをカウントダウンする匿名の脅迫状が届くようになるのだが…。(allcinema)初公開日 2012年11月17日 キャスト(出演)・スタッフ堺雅人山田孝之綾野剛監督:赤堀雅秋 (C)2012「その夜の侍」製作委員会映画「その夜の侍」この作品情報を楽天エンタメナビで見る
September 18, 2013
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☆☆☆☆文芸作品は苦手だと思っていたが、そんな心配はいらなかった。いくつもの賞を受賞したのもうなずける、面白い映画。これを、ダメ男と健気な妻の物語だと思って見ると、あくびが百回くらい出そうなんだけど、脚本家田中陽三、は、太宰作品のあっちこっちからエピソードを集めて、シニカルな新しい世界を作り上げた。「砂の器」並みの大手術だと思う。どうしても苦手な松たか子。今回も、ジリジリするほどキモイんだけど、アカデミー賞の主演女優賞を取ったらしい。確かに彼女のおかげで、ダメ男に尽くす妻が、裏の顔を持っていそうな怖さとか、本音は別にありそうないやらしさとか、最後に「それでも生きて行こう」的なセリフの、空しさとか。そういうのがしっかり見えたと思う。浅野忠信、、、ドンピシャでしたね。男優賞、あげてほしかったな。広末涼子、、、初めていい女優さんだと思った。よかった。2009年10月10日公開解説(あらすじ)・ストーリー 太宰治の同名短編を「隠し剣 鬼の爪」の松たか子と「母べえ」の浅野忠信主演で映画化。放蕩者の小説家と、そんなダメ夫をしなやかな逞しさで包み込んでしまう妻が織りなす心の機微と愛の形を繊細に描き出す。監督は「遠雷」「サイドカーに犬」の根岸吉太郎。第33回モントリオール世界映画祭でみごと監督賞を受賞。戦後間もない混乱期の東京。小説家の大谷は才能に恵まれながらも、私生活では酒を飲み歩き、借金を重ね、おまけに浮気を繰り返す自堕落な男。放蕩を尽くしては健気な妻・佐知を困らせてばかりの日々。やがて佐知は、夫がつくった飲み屋の借金を肩代わりするため、自らそこで働き始めるのだったが…。(allcinema)キャスト(出演)・スタッフ松たか子浅野忠信広末涼子堤真一妻夫木監督:根岸吉太郎 脚本:田中陽三(C)2009 フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送映画「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」この作品情報を楽天エンタメナビで見る
September 16, 2013
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短編集。面白かった!!「チェロ」「棘」他もそれぞれいいけど、この二つは忘れられない。作中で刑事が言う。動機は金とせい液だ。しかし、この2作の動機は少し違う。「正当防衛」も好き。これも違う動機。動機を辿る物語が好きなのかも。作者は本当に弁護士だそうだ。【送料無料】《本屋大賞2012 翻訳小説大賞受賞作品》犯罪 [ フェルディナント・フォン・シーラッハ ]
September 13, 2013
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