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2011年10月28日
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20070617_新京成前原駅_地の塩の箱正面

「地の塩の箱」 と言うんですよ。左にオフセットされた投函口みたいなところはお金を入れるところです。

斜めから見るとこんな感じ↓
20070617_新京成前原駅_地の塩の箱斜め.JPG

右脇に扉があります。鍵は掛かっておりませんので、誰でも扉を開けて中に入っているお金を取り出すことが出来ます、、、中にお金が入っていれば、ですけどね。

要は、お金に少し余裕のある方、どうかお金を入れて下さい。お金が必要な方、どうぞ使って下さい、という完全な善意前提の助け合いシステムです。

この箱を巡る様々なエピソードについては興味のある方、
どうか グーグルで「地の塩の箱」の検索 をしてみてください。

なお、1997年3月、足利短期大学の紀要に 栗原俊夫教授
「『地の塩の箱』と江口榛一の思想」 という論文を掲載しており、 PDFファイルでネット上からも読むことが出来ます ←リンク先の画面右側のプレビュー欄をクリック!
また、ライターの北尾トロさんもWeb上でこの箱についてかなり詳しく書いております。
昭和の根っこをつかまえに 第3回「地の塩の箱」の巻

詩人の 江口榛一 さんが文字通り生涯を捧げたこの運動について調べるのは「お金ってなんだろう?」とか「日本人は本当に豊かになったのかな?」とか「性善説を貫くことって果たして正しいの?」とかいろいろと考えるきっかけになります。

かつては日本のあちこちにこの 黄色い箱 があったそうです。そして20世紀の終わり頃には錦糸町駅、西千葉駅、新京成前原駅にのみ残っていた、とのこと。
自分は一時、西千葉に住んでいましたが、確かに西千葉駅の西友側出口、券売機脇にこの箱が括りつけられていたのを覚えています、、、いつもゴミが入っていました。

そして西千葉駅のも錦糸町駅のも2007年の時点ではなくなってしまいました。実際に自分も現地で確認してきましたからね。
つまりこの手作り感に満ちた新京成前原駅の 「地の塩の箱」 こそ、日本で、いや、おそらく世界で最後の 「地の塩の箱」 なのです。


、、、いるかなあ?

ということで1,000円を入れて、チラっと中を確認します。よし、入っている。
20070617_新京成前原駅_地の塩の箱_募金
さあ、家に戻りましょう。

ここまでが2007年6月の話。

そして2011年の10月17日。情報処理試験を受験した翌日、再び新京成前原駅を訪問しました。

もはや 「地の塩の箱」 はありませんでした。窓の右側の白い跡・・・
20111017_新京成前原駅_地の塩の箱の跡(入り口)
2011.11/10 正しい場所の写真に貼り替えました

2010年の2月には存在していたようです

何故なくなったのか、誰が取り外したのか、については申し訳ありませんが、自分には詮議する気はありません。

この 「地の塩の箱」 運動は、本当に善意と信頼だけによって成り立つ助け合いシステムです。
この運動について知っている人なら、創始者の 江口榛一 さんとそのご家族が大変な苦労をされたことも知っている筈です。

自分は、新京成前原駅にあった 「地の塩の箱」 のおそらく世界で最後の箱が、2011年にはとうとうなくなってしまっていた、ということを、ただ記録しておくことにします。

この最後の 「地の塩の箱」 を、お一人でずっと管理されてきた 江口木綿子 さん、長い間本当に有り難うございました。

「地の塩の箱」 運動は、その理想があまりにも先走っていて、残念ながら定着することはありませんでした。
しかし 江口さんご家族 の真摯な活動のことを知っている人は、実は世の中に結構いると思います。自分はそう信じています。

善意の箱

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ちなみに運動の創始者である 江口榛一 さんの伝記が出ています↓
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※FireFoxでの表示の際の行替えの不体裁を修正しました(2017年11月30日)





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最終更新日  2017年11月30日 08時39分18秒
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