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先日のミステリでひどく気分を害した佐藤。気分直しは、重松清の『熱球』。大学教員の妻はアメリカ留学(多分サバチカル<羨ましい)、編集者を辞めて失業中の夫は娘を連れて故郷に戻る。そんな離れた生活の中で、かつて甲子園県予選決勝まで残った過去の出来事にまつわる話が展開する。東京の私立小学校に通った娘の「いじめ」などを挿入しながら、家族とは、というテーマを掘り下げていく。いつものように予定調和的な展開であるけれども、これがまた胸にぐっと来るのだった。
2005/01/31
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昨年10月5日の日記で 次回はどうやら岡山に行くらしい。岡山⇒桃太郎(多分⇒温羅)、国家とそれに鎮圧された地方豪族、勝った者が歴史の表舞台に立つ……ああ、なんてわかりやすい図式!と思いながら、また買ってしまうんだな、これが。 と書いた高田崇史のQEDシリーズの新作『QED 鬼の城伝説』。3ヶ月前の予測どおりの展開に呆然。今回もまた主人公タタルこと桑原崇が半可通の知識をひけらかしながら、妄言を撒き散らしていた。 メインの殺人事件のほうは動機が横溝の亜流という感じの予測を裏切らない。では、桃太郎がらみの話はどうかというと、これまたいつものごとく、恣意的に資料を扱うので、まったく信憑性なし。記紀神話の文献から、近世末期まで行ったり来たりしながら「当時は……」って 当時っていつのことだよ!?と突っ込みたくなる気持ちは読んだ人が皆感じることだろう。 あ~、今回も買ってしまった自分に落ち込む。神話の解体っていうのは魅力的なテーマであるけれども、上代特殊仮名遣い(甲・乙)もわからない人が何を言ってんのか、である。
2005/01/28
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今日は昼過ぎまで職場で慌しく過ごし、その後は卒業研究の学生を連れて紀尾井町に出向く。向かった先は「紀尾井アートギャラリー」というこじんまりとしたギャラリー。ここの常設に「江戸の型紙美術館」というのがあって、江戸小紋の研究を志す学生2名に“伊勢型紙”を実際に見せに行ったのだった。展示スペースは本当に本当に小さく、展示自体も少ないのだが、丹念に抜かれた型紙の意匠がどれも面白く、時間があっという間に過ぎていく。 ここのコレクションは5000点、展示公開は200点で季節などで展示品が変わっていく。
2005/01/27
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このページのトップを飾っているのは生後3ヶ月ちょっとの「なつめ」。それからまた3ヶ月以上が経ち、ついに避妊手術を行う日が来た。基準体重3kgにはまだ到達しなかったのだが(2.8kg)、これ以上先延ばしもできないと言うことで、決断。自然の摂理には反するが、うちの「なつめ」も野良猫の保護タイプなので、これ以上増やすことも悲劇なのである。う~、かわいそうなのだが、仕方がない。 手術は「卵巣と子宮の摘出」という文字にするだにおそろしい手術だったわけであるが、先日も書いたように、注射なんかを怖がらない(というかいつもボンヤリ?)性格なので、おとなしく手術台に登り、麻酔をかけられ、気が付けば終了。一晩は病院に泊まり、今日が退院。 術後の傷口を舐めないようにというお約束の円錐カラーを頭にはめられて戻ってきた「なつめ」。心なしか、身体の一部をもぎ取られたけだるさに包まれている。それにしても、まぬけな姿である。あっ、あの猫や犬の頭に取り付けるラッパ状のガードは
2005/01/26
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漢字の見直しがなされるらしい。そもそも漢字表記は常用漢字が文化庁で、人名漢字が法務省、JIS規格が経済産業省……とお役所ごとに基準が違うというとんでもない国家なので、同じ漢字で異体字が現在もなお氾濫している。 ぱっと思い浮かぶところでは、能楽笛方の一噌さんの「噌」は、本来なら「口偏」に「曾」なのだが、ワープロではこの字が出ない。もともとJIS漢字は、画数の多い漢字を簡略化する傾向があって、「曽」も漢和辞典などでは「曾」が現行の字体であるのに、「口偏」に「曾」は無視されている。 常用漢字内は一応文化庁の字が優先であるが、常用漢字外だと、もうめちゃくちゃである。そういう見直しが提案されたというのは良い事であるが、お役所が違うという高~い高~い障壁は取り除かれるのだろうか??? そういえば、「芸」の旧漢字は「藝」であるけれども、簡略化した結果、もともとあった“ウン”と読む漢字とごっちゃになってしまった字である。そういうのって、某辞書の「辞書欄」を担当していたからとても気になるのだが、気にしない人々が選定するのってなんだか割り切れない。
2005/01/24
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今日は今年度最後の授業。山に入るに従い、雪の世界が広がっていく。富士山もくっきり白! そして河口湖駅に到着……おぉ~!?シャレにならない積雪。なんでも10数年ぶりの大雪とかで、60cm近く積もったそうな。道路は雪かきが徹底していて残雪はないが、その両脇は見上げるばかりの雪雪雪……。昨日月曜日は積雪で休講だったとのこと。今日じゃなくて良かったよ、本当に。 って、昔厚木の山奥に通学していた頃、ストだかなんだかで駅まで行って休講を知るということがあったのを思い出した。 受講学生さんはお疲れ様。最後のまとめテストはいかがでしたか?細かい文章指導をしなくても、問題ない学生さんが多かったので、ユニークな視点を忘れず、これからも気後れせず、沢山の文章を書いていってくださいね。 富士山は美しい銀白に包まれている。頂上では雪の煙がさぁ~っと舞い散っている(それが見えるくらい近いのだ)。だが、昼過ぎには雲がかかってしまい、雲ひとつない富士山の写真を撮り損ねた。残念! 正広がこんな雄大な富士山を見ていたら、もちっと実感のある歌を詠んでいたかな……なんてこともふと思う。あー論文書かなきゃ(いきなりブルー世界突入)。
2005/01/18
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授業が終わった後、クラブ関係の新年会。とはいっても、昼の行事なので、そこはホレ、お上品に…… 監督並びにクラブ学生がHPを作成している。こちらの体育委員会はほとんど更新していないので、そちらに移行する予定。昭和学院短期大学ソフトテニス部を是非ご愛顧ください。
2005/01/15
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昨日11日はテニス仲間の1グループで新年の飲み会(このグループでは年明け2度目、っていうか3週連続?)。夕方スタートで終わったのが11時過ぎ。う゛~なんか胃が重いと苦しみながら大学へ。新年の教授会があり、懇親の新春会がささやかに(えぇ、本当にささやかに)開かれた。これで終わればよいものを、場所を変えてダラダラと麦延長戦に突入。とはいえ、そう飲める元気はなく、中生で3つ(4つ?)くらいで後半戦も終了。こういう生活から足を洗わなければと思う日々。はい、“思うだけ”ですが。
2005/01/12
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今日は和歌文学会月例会。だが、国立能楽堂では佐野萌さんが佐藤を待っている<人はそれを妄想と呼ぶ 年末からチケットの引き取り手を捜していたのだが見つからず、う゛~、やはり天は佐藤に能楽堂に行けと命じているのか……などと思っていたら、開演時間に間に合わない!もしかしたら狂言も駄目かも、という不測の事態に陥り、えーい、泉屋に行ってしまえぃっ!とばかりに携帯電話で当日券を押さえ、急転直下、神谷町に直行した。オークラを抜けて泉ガーデンギャラリーへ。待っているのは、大倉源次郎さん(のご講演)。泉屋博古館&大倉集古館という旧財閥系の名門コレクションが3月13日まで行う「The 能」という展示の一環事業である。こちらの様子は、大倉集古館と併せて別ページにて後日掲載予定。 ご講演は約90分。小鼓の話を中心に芸能の様々な視点を盛り込み、得意(?)のオヤジギャグを交えつつ、解説してくださる。いつも思うのだが、大倉氏のお話は、子ども達にこの芸能を伝えていきたいという思いがひしひしと伝わってくる。話の内容自体は一般の、もしかしたら能はあまり観ないかもという方々にもわかるようなものではあるが、大倉氏の思いが伝わるという点で、いつも感銘を受けるのであった。 ご講演の後、博古館のほうに行き、能装束や面を鑑賞していると、源次郎さんが追っかけてきてくれた<これまたさらに妄想 あちらは佐藤のことをご存知あるまいから、黙礼のみにて後ろを向く。源次郎さんはスタッフとともに奥へ。 「いっそのこと」というのは「AにしようかBにしようか、いっそのことCにしてしまえ!」という極めて論理的ではない行動様式で、日本人に多い思考であるらしい。佐藤の今日の行動はまさにそれだ。 だが、源次郎様の顔が観られ貴重な情報も得られ、とても有意義であった。年男のお話はなさらないのかな……と思っていたら、最後の最後に付け足しのように仰った。 で、今日のタイトルについては突っ込まないように。
2005/01/08
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昼過ぎから、今年の秋に向けての仕事に出向き、帰りに上野へ。佐藤の雰囲気じゃない場所なのだが(そう思っているのは己だけ)、水月ホテル鴎外荘へ。かの森鴎外が『舞姫』を執筆したという場所、だが目的はそこになく、和泉流宗家新春狂言と題する公演に行ったのだった。今日の演目は酉年らしく鶏聟とわかりやすい棒縛。時間の関係か主の台詞をカットしたりしていたが、狂言自体は問題ない。主催側の方が記録のためなのか写真撮影をしていて、使い捨てカメラのフラッシュ点灯を行ったため、一般参加の人もカメラを取り出す始末。紙にメモを書いて渡したり、ホテル側の人に注意したり……ああぁ、なんで俺が働いているんだあぁっ! というか今回のように観客(主催者)の意識が低い集団はとても疲れる。うちの学生を引率した方がずっと楽な会だった。 ※文中の「鴎」は、「区」の旧漢字に「鳥」ですが文字表記できません
2005/01/06
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寒中見舞い申し上げます 今日は小寒、これから立春まで一番冷え込むという時期。しばらく日の射さないところに放置されているクロメダカ水槽を部屋に入れる。昨夏孵化したメダカのうちの何匹かは★になってしまい、成体で2年目を迎えた3匹と1年目の越冬が3匹くらい(水草の下に隠れているかもしれない)。やはりヒメダカ(こちらは長年ほっぽりっぱなし)よりも生存率が低いなぁと実感する。 品川産ヤゴは相変わらずじっとしているが、なんとなしに体色が緑みを帯びてきているよう(←思い込み?)。春にはギンヤンマ系の羽化が観られるか!? 同じく品川産スジエビの繁殖成功稚エビたちはのそのそと這い回っている。まだ体長は1.5cmくらいと小さい。不思議なのは同じ親から生まれたはずなのに体格差がわりとあって、ガツガツ餌に食いつくものとそうでないものがいることである。まだ30匹ほどは居て、来春どうしようか検討中。 水槽を部屋に入れると、さっそくなつめが寄ってくる。だが拾われて7ヶ月、既に本能が退化しているのか、マサオと接する時のようには反応せず、水槽のへりから見下ろし、時々水面に手を伸ばす程度。あまりメダカは遊び相手としてお気に召さないらしい。
2005/01/05
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年明け初めて大学に行く。系列の幼小中高はもとより短大もひっそりしている。というのは見かけだけで、短期大学はかなり熱い!というのも昨年末から引きずっている申請に関しての直しが今日あったからだ。文部科学省関係のその申請、佐藤は勤務して以来、これで3度目の申請。わずかな勤務経験でこんなに同じ部署に申請を行うとは思わなかったが、わが短期大学のみではない申請書類をさばいていく文部科学省のお役人さんたち、まったくもって大変でしょうな。 帰宅後はテニス。先週体験レッスンを行ったところでちょっとお世話になろうかと思い、結局入校したのだった。練習はゲーム形式のお遊びとは違い、やはりハードだった。朝から歩き回った上でのレッスンは、ちときつい。前のレッスンのところより球打ちの気分的な弛みがなく、爽やか~な(顔は濃い)体育会系のコーチの下、がつがつ打てた。こういう球出し・振り回しって気持ち良い(マゾか、おのれは)。
2005/01/04
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隼町の国立演芸場へ家族と行く。新春国立名人会である。今日(3日第1部)の出し物は女性芸人さんたちで作る大江戸小粋組の木遣りからスタート。花道該当の通路から舞台に登り木遣りの労働歌で寿ぐ。ついで寿獅子。今日は江戸里神楽の若山胤雄社中による獅子舞で、獅子の戯れ・毛繕い・蜜柑食い・うたた寝と進み、福の神の神楽舞、さらに男と女の面を頭の前後にかけた両面踊りが続く。こういう獅子舞とか神楽ってやはり面白い。 以下、落語立川談春・似顔絵トーク晴乃ピーチク・落語古今亭志ん輔・講談宝井馬琴・上方落語露の五郎・浪曲澤孝子・落語三遊亭楽太郎・紙切り林家正楽と続き、トリが三遊亭円楽。花形演芸会とは違ってやはり芸達者が揃って飽きない。それにしても、浪曲のもどきを取り入れた志ん輔の落語とか円楽「お花半七の馴れ初め(宮戸川)」、講談「山内一豊の妻」とか、浪曲「姿三四郎恋好」とか、落語にしたってちょっと前なら共通理解で知っていることを今の大学生はまったく知らないだろう。佐藤の両親の世代なら学歴がなくても、こういう逸話なんかを色々な芸能で知っているわけだ。「山内一豊の妻」の話も女子教育という観点からは批判物ではあるけれども、だからといって知らなくて良いということはない、むしろ知っていて良い話である(山内一豊を知っている学生って全体の何%くらいだろう?)。こういうことを詰め込みではなくて知っていく世界、知らなければ親が教えるという文芸の世界、復活する日は……ないだろうな。お受験なんていいからさ、こういうこと知っておいた方がおかしな子どもは出ないと思うが。 紙切り。実は佐藤が小さい頃、愛らしさを売りに(?)「象さん!」とリクエストし(させられ)、象と飼育係のオジサンという紙切りを頂戴したことがある。今回親がたきつけて勇気を奮ってリクエストしたお子さんが居たが、時間切れ。こういう時に演目の時間配分を考えてほしいところだよね、お母さん。ただたきつけるだけじゃ駄目なのよ。 紙切りリクエストはしなかったが、仲入り前の手拭い撒きでは佐藤が1つゲット。格子に提灯柄の手拭いでなんか縁起が良さそう。貰える物は何でも嬉しい。
2005/01/03
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大晦日も相変わらず自分のペースでゆっくりと飲酒、年が明けてもそのまま焼酎の甜茶わりを飲み、明け方少し睡眠。目が覚めれば、「明けましておめでとう!」でまずはビール。ついでお屠蘇。 屠蘇は薬局で売っている普通の屠蘇散を日本酒に浸して作る。うちは焼酎に漬けて甘くせず飲むことが多いのだが、今年はノーマルヴァージョンで日本酒に味醂を加えて屠蘇散を漬けてみた。これがまた甘いのなんの。味醂の量は表示されている量より減らしてみたのだが、やはり甘~い、オエッ。 口直しでビールに戻り、年末に読み始めた『美食探偵』(火坂雅志、講談社文庫)を再開。ミステリーというよりは、実在した明治の文士村井弦斎を主人公とした物語という感じで時代考証なんかもよくできていて面白かった。ワインを空けてしばし睡眠←これがいけない
2005/01/01
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