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ラーシュ (アクセル・ヘニー) とリサ (ノオミ・ラパス) には、2人が結ばれた頃のような愛情は、そもそもほとんど残っていなかったのです。今や、お互い必死で結婚生活と野心を保っているのです。映画監督としてのラーシュのキャリアはテレビの昼ドラで行き詰まり、女優のリサは何年も役にありつけていません。相手にされないと感じているラーシュは、妻の浮気を疑って、借金までも抱えるありさまです。片やリサは夫のことを、わがままで身勝手な臆病者だと思っています。ラーシュとリサの人生はまったく思い通りには進んでおらず、結婚生活に至ってはもはや致命傷と呼ばざるを得ません。そんな夫婦のある週末、別荘の山小屋へ出かけることになり、お互いにとっての邪魔者を、しかも永遠に、排除できるチャンスを手に...。ところが、それすら思い通りにいかないのがラーシュとリサ。2人の旅に、驚きの展開と想像を絶するアクシデントが襲いかかります。凶悪犯と対峙することで夫婦の絆は深まるらしいよ(多分)こちらもNetflix作品。Netflixに配信されている作品、ではなく、Netflixが制作した作品。この二つは似た言葉だけど、全く似て非なる意味があります笑はっきり言ってNetflix制作は当たり外れのハズレが多い。まじで。あらすじや宣伝の動画はとても面白そうと思って騙されるけど、最終的には本当に騙されて終わるっていうパターンが多々ある。正直言って、今回の作品も期待はしてなかった。だってたとえ前評判を知らなかったとしてもあらすじ読んだだけで分かる人には、夫婦が殺し合いのデスゲームをするのだと察しがつくし、おそらく攻守が入れ替わって二転三転するシニカルスプラッターブラックコメディなんだろうなと理解して試聴すると思う。実際、冒頭から夫婦仲は険悪。車でのシーンとかヒリヒリするくらいの倦怠期。夫は映画監督などまた夢のテレビマン。妻はもはやお呼びでない3流女優。それぞれが崖っぷちにあるのに、なぜかお互いを責める構図は見てる側からすれば「お前が言うなよ」感たっぷり。生肉ひとつ触れない臆病者の夫に、カモフラージュのために浮気相手と同じ髪色にしたことを役作りと言ってのける妻。夫は妻を殴り殺して切断しようと計画し、妻は夫を猟銃で撃ち殺そうと計画。しかし夫は解体などできるタマではなく人を雇ったことで計画を露呈し、妻はスピード違反さえごまかせない大根演技では警察を欺けないと指摘される。どちらもグダグダでなんか愛嬌さえある笑似たもの夫婦なんよね、やっぱり。で、そうこうしてるうちに、この山小屋には夫婦以外の先約がいたことが判明する。それが、脱獄した凶悪殺人鬼三人組。夫が父親の病院にお見舞いに行って妻殺害のアリバイの布石を積んでいる時、ニュースでチラッと流れていたあいつらだ。ここから、この夫婦のミッションが互いを殺し合うということから、協力しあって?この囚人から逃げるということに変わる。そして何より、その見せ方が面白かった。何かアクシデントが起こるたび、主には登場人物が増えるたびに、数時間前、数日前と、なぜそこにこの人物がいるのかが説明されていくのが面白い。もう少し登場人物が増えるともっとおもしろかったのになーと思う。なんかもったいない。スプラッター感はわりと強め。みんな最後には血塗れでドロドロになりながら闘います笑夫婦が協力しそうで協力しないで、分かり合え無さそうで分かり合えそうな雰囲気が物語としていい塩梅になっている。お父ちゃんが来てくれたのは感動したよ笑殺されたのは悲しいけど、自分の立てた山小屋でハンモックに揺られながら亡くなったからまだ救いようがあったのかな、、血塗れだったけど。ラストのボートでの死闘も凄まじかった!でも夫はちゃんと妻を助けに行ったし、妻も湖に落ちて溺れそうになった夫をちゃんと助けた。助けるまでの妻の表情で大丈夫かな?と思ったけど、この時の彼女の夫に対する気持ちは、山小屋に到着した時とは全然違うものになってたんだろうな、、あれだけの激闘を共に潜り抜けると。で、ここから夫婦のある種の逆襲が始まる笑二人はこの事件をマスコミに大きく喧伝。ここでは妻のオーバーな演技を誰も気にしない。ただただ悲劇に見舞われた可哀想な夫婦に、そして殺人鬼を見事打ちまかして生還した勇敢なサバイバーとして注目の的になる。書籍にトークショー、果てには夫の念願だった映画化にまでたどり着くのだった。これは最高のラストだと思う笑映画のキャストと演出も含めて。「これが実際起こった出来事だ」ってしれって言ってのけるのがまた面白い。この映画はノルウェー産なので、あまり見知った俳優はいない。、、と思いきや、妻リサ役のノオミ・ラパスはアンロック、セブンシスターズの人かー夫ラーシュ役はアクセル・ヘニー。こちらはオデッセイは観たことあるけど、、いたかな?覚えてない。Netflix制作の映画としては楽しめる部類だった。BGMがなんか好き。
2021.10.31

天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。 吹き替え版は声優が癖ありすぎて内容が入ってこない! お馴染みNetflixで見つけた作品です。 内容的にはまあ色々な映画を混ぜ合わせて壮大な映像(CG)で梱包した感じ。2012とかディープインパクトとかアルマゲドンとか。ザ・コアとかもそんな感じかな? でも、この映画が少し違うところは、それらの未曾有の災害はすでに人類が編み出したダッチ・ボーイという装置で制御できている世界であり、今回はそれに異常が見られたため、再び人類に自然災害が襲い掛かるというもの。 で、ここからがお話の核になる。 例えば、この映画が面白かった!とか、声優が素晴らしかった!とか、上川隆也さんのファンでこの作品のネタバレと感想楽しみ!とか思っている人は、この先閲覧注意です笑 はっきり言って、私は吹き替えで見たばっかりに、この映画の第一印象も第二印象もその先も全て、 『上川隆也』一色です、本当にありがとうございます。 別にさ、上川さんが嫌いなわけじゃないんよ。いい俳優さんだと思う。多分。 でも、こと声優に関しては、上手じゃないよね。悪い声じゃないと思うけど、むしろすごく上川感が出てて内容が全然入ってこないんだよ笑どこを切っても上川さんしか出てこない。まだ弟役の山本耕史の方がマシだった。ブルゾンに関しても、あれ?これ多分素人だな?ってわかるけど、まだ聞ける範囲だったから余計目立った。 こういうタレントとか俳優を声優に起用した時の成功例って、「あれ?この人すごく上手なアテレコなのに、あまり聞き馴染みが無い声だなー新人さんかな?」と思ってWikiを見たら、あの俳優だったの!?とかあのタレントの声ってこんななの?意外に上手!?ってなるのが正解だと思う。 この映画はもう序盤から上川さんで始まり、上川さんで終わる、みたいな。 映画の内容に関しては割愛。この映画は2時間くらいあるけど、その1時間くらいは飛ばして見てたくらいの勢いで内容が入ってこなかった。ちゃんとしたネタバレ感想を見たい方はこの辺りでお引き返しください笑 で、その1時間だけ観た映画の感想的には、、うん、あんまり面白くないよね。 ちゃんと見た人は違うのかな?飛ばしすぎた?なんせ映像もありきたりで登場人物は魅力的じゃないし、上川さんだから内容が入ってこないんよ。 とりあえずダッチボーイを悪用して世界に混乱をもたらし、あわよくば大統領の座を狙っていた国務長官エド・ハリスが悪で、みんなでそれを阻止するってストーリーでいいよね?文字にしたらすごく短絡的な策略だけど。 あ、サラのカーチェイスシーンはよかったよ笑 マジ結婚してってなるわ。(途中まではサラは裏切り者かと思ったけど、そんなこたなかった) 最後もなんかアルマゲドン感ある割には、生きのこんのかーい!みたいなオチである意味驚いたけど笑これはまあ、考えられる中で一番の平和なエンドだよね。あれだけのことがあったのに生き残ってるんだから。そしてまたダッチボーイの責任者に返り咲いてるんだから。 てか、みんな逃げたと思ったのに後ろに人が立ってたら普通に怖くない?ウーテいつからそこにいたんだよ笑 あとはアスファルトで目玉焼きができたシーンが個人的には良かったかな笑 それ以外はあまり記憶にございません。さぞ壮大な映画だったのでしょうね。 主演はジェラルド・バトラー。「スパルタァァァ!!!」の人だよ。それ以外の印象があまりないし、300も実は見たことない。声優は上川さんでした。その弟であるマックスはジム・スタージェス。鑑定士と顔のない依頼人は観たことあるけど、、全然印象に残ってない。ブーリン家とかもねー多分ほとんど髭で覆われてたんじゃないかな?顔の印象が本当にない。申し訳ない。声優は山本耕史。作中唯一(個人的に)魅力的だったサラはアビー・コーニッシュ。素敵な女優さんだけど出演作はまだ少なめ。キリッとした感じが良き。終盤、突如後ろの正面誰状態で立ってた姿がホラー感満載だった司令官ウーテはアレクサンドラ・マリア・ララ。この方はすぐにヒトラー最後の12日間の秘書ユンゲだと分かった。流石に少しお年を召された感があるけど(それでもまだ42歳)あと、大統領役にアンディ・ガルシア、悪の国務長官デッコムにエド・ハリスと無駄に豪華。でもさ、、エド・ハリスが演じるにしちゃ悪役が小物なんよね、、あと大統領も影薄いんよね、、なんか色々残念。
2021.10.30

ミーガン・リードはアルコール依存症の治療を受ける傍ら、病院の霊安室の警備員として働いていた。未だに酒を飲みたいという欲求をコントロールできないリードだったが、霊安室にいるときだけは酒のことを忘れることができた。そんなある日、ハンナ・グレイスという名前の少女の遺体が霊安室に運び込まれてきた。彼女は悪魔祓いの儀式の最中に亡くなったのだが、遺体は顔の判別ができないほどに損傷が激しかった。ほどなくして、霊安室の周辺で怪現象が起こるようになった。やがてリードは「グレイスに悪魔が取り憑いていたという話は本当なのではないか」と思うようになったが、彼女には悪魔に対抗する術がなかった。わざわざ元のポジションに戻るエクソシストがなんか可愛くて健気!笑正直、本場のエクソシストは見たことない。あまりにも有名すぎて。階段からブリッジで降りてくるシーンをギリ知ってるくらいかな笑で、こちらの作品はそのエクソシストの流れを汲む(かどうかは分からないけど)、冒頭から神父VS悪魔の構造がこれでもかと描かれている。ベットに繋がれた少女、隊列を組んだ神父たち、唱えられる聖書、心配そうに遠目から見守る父親。あーこれエクソシストだ、紛れもなくエクソシストだ。と、思わず感嘆するくらいオーソドックスエクソシズム。だが神父たちは意外と弱く、むしろ悪魔が強く?最後にとどめを刺したのは父親。実の娘をエクソシストごと葬ったのだった。そこから場面は変わって主人公のリードが求職してるシーンに映る。この辺りはなんだかラスト・シフトみが強い。余談、ラスト・シフトのネタバレ感想も書こうと思ったけど、あれはなんだかよくわからないからもう一度観てからにする。複雑とかではなく、単純によくわからない笑新しい職は夜間のワンオペ。そして彼女の職場は警察署の旧庁舎ではなく、もっと暗く冷たい霊安室。しかも運ばれてくるご遺体の撮影、指紋とりから管理までを任されている。リードが元警察官だからこそできる仕事なんだろうな、、初見じゃ絶対むりよ。この建物自体が、センサーライトで廊下や部屋などを照らしているので、ここも恐怖演出の一つになっている。つまり、ライトがついたら誰か、もしくは「何か」がいるということ。こういうのは単純だけど意外に怖い(実生活で体験あり)そして、ついに件の少女の遺体が運び込まれてくる。焼死体だった。惨たらしく痛ましい遺体だった。不審に思ったリードは、この遺体の主が数ヶ月前にすでに死んでいるはずのハンナ・グレイスだと突き止める。ハンナの遺体が霊安室に入った時、一人、また一人と一人づつ悪魔の邪悪な力によって死に絶えていくのだ。、、、が?うーん、別に一人一人じゃなくてよくない?笑あんなに強い悪魔パワー(仮)があるんだから、別に全員まとめてブッコロでもよくないのかな?ホラーに反してるからダメなのかな?笑しかも、縦横無尽に歩き(ないし飛び)回れるハンナは、なぜか一人殺すごとにわざわざ元いた霊安室のベッドの上に戻ってくる。不思議に思ったリードが確認すると、そこにはちゃんと来たとき通りのハンナが横たわっているという代物。なんだかリードにだけは知られたくない隠し事をしている子供みたいでなんか健気なんよ笑なんでリードの前でだけそんな可愛こぶるんだ笑ストーリー的には一人ずつ順調に殺されて(冒頭の父親もね)、最後にかつての恋人と生き残るハッピーエンド?かな。ラストシーンはハンナに取り憑いていた悪魔がリードに乗り移ったように見せかけて、、の、実はリードはちゃんと自分を取り戻してました、的なエンドかな?ハンナは虫を隷属としているような悪魔だったから、最後のシーンで本当にリードに乗り移っているのなら、虫は殺さないはずだし殺せないはず。色々トラウマを抱えつつ自分を探していたリードは、今回の事件をきっかけに自分の弱さと向き合って克服したって言うふうに感じたけど、、どうなんだろ。考察はよく分からないけど、ここではそういうことにしておこう笑主演のミーガン・リード役はシェイ・ミッチェル。何か見たことある映画に出演しているのかなーと思ってwikiを確認したけど、意外と映画への出演作は少ない。あれ?と思ってドラマ欄に目を映すと、「プリティー・リトル・ライアーズ」の160エピソード出演とあってびっくりした笑このドラマ自体観たことないけど立派なレギュラーやったんやね。精神的に不安定なリードの良き理解者であるリサはスタナ・カティック。この方はひと目見てすぐ、キャッスルのベケットだと分かった。日の打ちどころのない綺麗な女優さん。警備員アンドリュー役はグレイ・デイモン。アンドリューはいい奴(月並み)ハンナ役が気になって調べてみたけど、映画は本作くらいしか見当たらなかった。
2021.10.25

世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。すべてはラストのどんでん返しまでの長いフリだよね笑結構前に一度見た映画。で、そのときの視聴記憶を辿りつつ再び観てみると、上記の感想が正直すべてのような気がしないでもない、、笑いきなり発見した地球外生命体。人類初となる偉業を成し遂げた多国籍クルー達はこの生命体に、地球の子供たちが無邪気に命名したカルビンという名を付ける。最初は衰弱し、瀕死状態だったカルビン。だが、驚異の生命力で徐々に活発になりはじめる。誰もが期待反面、不安反面でその成長を見守り続ける中、ついに覚醒したカルビンはクルー達に凶悪な牙を剥くのだった。、、的なストーリーです。全体的に大人な雰囲気のしっとりした重みがあるんよ。アメリカ、ロシア、日本(くらいかな?)からそれぞれ選りすぐりの精鋭達が宇宙ステーションにいて、それぞれがただただ自分たちの任務を全うしようと全力。身勝手な言い争いもなく、反目し合うこともなく、エキスパートが終始エキスパート然としてる。ちょっと危機管理あまめだけど笑カルビンの研究に熱心なあまり最悪の事態を招いたヒュー、カルビンを始末するために自ら危険をかって出たローリー、クルー達をそして地球を守るためカルビンと心中する道を選んだ船長、カルビンを道連れに自ら手を離したシュウ。主人公デビッドもまた、カルビンと共に宇宙の藻屑となる選択をする。もともとデビッドは地球に嫌気がさしており、何かと生き急いでいる。死地を自ら選んだのだった。そして彼らの思いを託されたミランダはこの悲劇と勇敢なクルー達の存在を地球の人たちに伝えるため、救助艇に乗り込む。ここまでは本当にいい物語なんよね笑少し単調だけど。で、ラストのどんでん返し、デビッドとミランダの軌道が逆になるっていうね。しかも最後の最後までまるでミランダの救助艇が地球に不時着したかにみせかける憎い演出。唐突に流れる盛大かつおどろおどろしいBGM。実は地球にたどり着いたのはカルビンを伴ったデビッドで、壮絶な悲鳴をあげながらミランダは宇宙の彼方へと消えていく。単なるSF映画でなく、バッドエンドなのがいい。ミストもそうだけど、胸糞悪いバッドエンドの方がなぜか記憶に残ってしまう。製作陣の掌で転がされてるなーとは思うけど笑やっぱりスッキリよりモヤモヤ感の方がよく人間に記憶されるのかな。むしろあのまま、ミランダが無事帰還するラストだったら、あまりにも普通すぎて見所ないかも笑寒さに弱いカルビンが熱の灯火を抱きしめるように暖をとってたのが個人的なツボ。最初はアメーバだったけど、徐々に凶悪なエイリアンになっていく過程が面白い。カルビンは本当に賢いし。最後だってデビッドを簡単に殺せたのに、地球人たちに扉を開けさせるため、デビッドをわざと生かして彼らに助けさせようとしたんだし。(違うかな?)主役はジェイク・ジレンホール演じるデビッド。ナイトクローラーとかギルティでもそうだけど、なんか癖のある俳優のイメージ。医者なのに自分を大事に出来ないのはなんか皮肉的。検疫官のミランダはレベッカ・ファーガソン。好きな女優さんの一人。普通に美人。ミッション・イン・ポッシブルが有名かな?個人的にはマダムフローレンスの愛人役。最初の犠牲者ローリー役はライアン・レイノルズ。意外と彼の作品は見た事ないかも。どちらかと言えば、スカヨハの元夫でブレイクライヴリーの現夫のイメージが強い。ハリウッド作品に出演してても最早なんの違和感もない国際的な俳優である真田広之もシステムエンジニアのシュウ役で出演。ほいほいと救助艇の扉に向かって行ったがために無用な惨劇を生んじゃったけど、まあご愛嬌ってことで笑研究熱心なあまりカルビンに命を与えてしまった学者役はアリヨン・バカレという俳優さん。そして宇宙ステーションの司令官である通称キャット役はオリガ・ディホヴィチナヤ。なんとなく名前からしてロシア人かな?役もロシアっぽいし、多分。自分が助かる道よりもクルーや地球を救う道を選んだ正に司令官の鏡。だが、彼女を踏み台にしてカルビンがべちゃっと扉に張り付く。まじカルビン容赦なさすぎ。
2021.10.20

旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒屋で出会った殺人鬼一家。実際に起きた事件を基に、これが商業デビューとなったフーパーが、アングラ的な中にエキサイティングな演出を見せて観る者を圧倒させる。レザーフェイスと呼ばれる、人の顔の皮を被り電動ノコギリをふりかざす大男の存在感と、狂気に溢れたショッキングな幕切れに、以降のホラーに多大な影響を与えた。ラストのチェーンソー男の駄々っ子みたいなダンスがなんかツボ!笑こちらもNetflixにあった映画です。もちろん今回が初見。40周年記念版とでかでかと宣伝されてたら、内容はわからないけど見るしかない笑40周年をきっちり祝われる映画ってだけで期待値が上がる。「この映画は真実の物語である」という、今ではある意味あまり見ない直球の恐怖演出が冒頭に入る。うん、なんかいいよ笑まったくの初見で知識皆無だけど、年代的には13日の金曜日とかフレディとかの前なのかな?いわゆるスプラッターホラーの元祖っぽい感じ。今見たら、ああこういう映画あるよなーとなってしまうけど、当時としては斬新だったんだろうな、というシーンがたくさん見られる。どうしても、今はもっとグロテスクなスプラッターはB級でもC級でもあるような気がしないでもないよなーと思うのは仕方ないことで、それ自体は昔の映画、特にその分野の金字塔と呼ばれる映画に見られる一種の弊害だと思う。どうしても新鮮味にかけるんだよね、、これは映画の面白さ以前の問題かな。悪魔のいけにえに関しても、もうこの手のスプラッターホラーは手垢がつきすぎているから、「斬新」という面白さはない。①パリピ系の若者たちがどこかに迷い込む②殺人鬼が現れ一人一人残忍に殺される③最後は一人乃至二人の男女が残る(今作はいわゆるファイナルガールシステムを採用)④全編等して狂気、血飛沫、残酷のオンパレード⑤オプションとしてカニバリズムもありうーん、B級でもC級でもD級でもありそうな内容みたい笑で、そんな中でも今作の特色として欠かせないのはレザーフェイスの存在。この世に解き放たれた初めてのチェーンソー男。彼が最後、ファイナルガールを取り逃してしまい、悔しそうにチェーンソーでエンヤコラって踊るのが面白かった。3人目のジェリー(運転手かな?)を家で襲った後、いそいそと窓際に行って外を警戒するのがなんか、、すごく人間味あっていい笑このレザーフェイスから、各所にスプラッター系の殺人鬼が派生していったのだと思うと、なんとも感慨深いキャラ。あと、忘れてならないのがグランパの存在です笑アンタ生きとんのかい!?で、血を吸うんかい!?笑みたいな。ラストでサリーを助けてくれたトラックの運ちゃんは助かったのかなーああいう助けに来てくれた人が逆にやられるっていうのもスプラッターのセオリーっぽいから心配。サリーも血塗れで狂ったように高笑いしてたし、、やっぱファイナルガールも楽じゃないよね笑そんな本作の主人公サリーを演じたのはマリリン・バーンズ。歴史に残る傑作に参加したのでその後の俳優人生は順風満帆なのかなと思いきや、意外にも悪魔のいけにえシリーズ以外はあまり出演してない模様。サリーの恋人兼運転手のジェリーは日本語版のwikiがないアレン・ダンジガー。大声を出して人探したをしたらダメだっていうホラー映画の教訓を生み出した。サリーの兄、フランクリンはポール・A・パーテイン。素直にサリーに懐中電灯を渡していれば、彼も生き残ってたのかも?他の出演者も、この悪魔のいけにえシリーズには出演するけど、、っていう人が多い。それだけ強烈なインパクトを残した映画だったんだろうな。
2021.10.19

元アメリカ海兵隊のエディ・ディーコンは、退役後仕事に就くことが出来ずにいたが、ようやくショッピングモールの夜間警備員の仕事を手に入れた。ところがエディの初勤務の夜、彼のショッピングモールに一人の少女が助けを求めにやってくる。この少女はギャングの犯罪を暴くための重要な証人であり、そのギャングから命を狙われているのだった。ギャングに雇われた武装集団から少女の命を守るため、エディは仲間の警備員と共にショッピングモールに立てこもる。 設定は面白そうなのに、アントニオバンデラスがなんか頼りなさげ?! Netflixでみつけたこの映画。 アントニオバンデラスといえばデスペラードとかマスクオブゾロのイメージが強い。だから最初はヒゲモジャ過ぎて誰だかわからなかった。 なんなら終わるまでずっと違和感だった笑 で、お話の舞台は郊外のショッピングモール。日中は賑わいをみせるこの場所も、夜の帳が下りれば人気のない空間。ギャング絡みの事件の重要参考人を乗せた車両が襲われたところから長い夜がはじまり、このショッピングモールの警備の仕事の初日を迎えていたアントニオバンデラスの元に証人が逃げ込んだことから、生き残りを賭けた熾烈な戦いが幕を開ける。 、、的な内容です。 最初こそ全然わからなかったけど、警備仲間たちを一人一人紹介しているうちに、なんとなしに記憶が蘇ってくる。 あーなんか見たことある映画かも? と、なって少女が逃げ込んだあたりから確信的に、こりゃ見たことあるわとなった笑 でもまったくラストが思い出せないから視聴続行。本当に全然思い出せないんよね、不思議。 要するに襲いかかるギャングをショッピングモール内で撃退する映画。 この、ショッピングモールっていう立地はすごくいいと思う。普段行きなれてるただただ平和な場所が、突然壮絶な戦場に変わるのがなんかいい。 やる気なさげな警備員たちが、俄然戦闘態勢に入るのも、まあちょっと違和感あるけどいい流れだよ。一人、腰抜けがいるけど、これはもう仕方がない。セオリーだし。爆弾を作って反撃するってなって、じゃあお前の持ち場はフードコートだ、君はモンクレール側だ的におおよそ他の映画では聞かれない単語が飛び交うのが、地の利を最大限活かして戦おうとするホームアローンみがあってワクワクしてた笑(この時は) で、相対するギャングたちもわりとキャラがたってた。彼らは別に結束しているわけじゃなくて、いわゆる金で雇われた傭兵部隊的なもの。(だったはず)シャッターを開けようと目配せをするけど、電気が通ってたから感電して倒れたシーンは唯一この映画で楽しかったシーンかも笑ワイヤーアクションよろしく、壁を文字通り飛び登るのも笑えたわ、ある意味。 ただ、問題はアントニオだよ、アントニオ笑 なんかこの映画のバンデラスが全然魅力的に見えないんだよね、、 元軍人でPTSDで?子供とも引き離されたっていうバックグラウンドは、正直いえばありがち。 それ以上に、仲間を全然守れてないところが腑に落ちない。 こういう映画の主人公って仲間を守れてなんぼじゃない?そりゃ、全員はムリかもしれないけど、1/4しか守れないのは確率的に低すぎる。しかもヴァンスは明らかにやられた風にみせかけての、ラストで助かってましたーみたいなのが、、他の3人の扱いが雑すぎ。あと、仲間を失ったあとのバンデラスがあまり気にしてなさそうなのも違和感。初出勤の職場で、ほぼ初対面の人間だから?それにしたって自分には戦闘経験があるんだから、指示するだけじゃなくて犠牲を少なくするよう努力しようよ。 それから肝心の逃げ込んできた子供もね、、この年頃特有の小生意気感とかは別にいいし、ギャングに命を狙われて気が立ってるのもわかるけど、総じてこの子のために、3人は犠牲になったんだと思うと、、うーん、もやもや。 最後の一撃も、この子供頼りだったし。 「扱い方わかるな?」じゃないよ、子供にさせるなよ笑 でも一番もやもやするのは子供を護衛してたはずのFBIたち。 簡単にやられすぎじゃない? 「あれ?後ろから車こないはずなのに、なんか車両がみえるよ?」じゃないんだよ!笑 こんなんじゃ先が思いやられるよ。彼女に証言させて裁判を有利に進めたって、その後この子の安全をこいつら(FBI)が守れるとは到底思えない。この子は一生ギャングに怯えなきゃいけないし、たとえ証人保護プログラムがあったとしても、すぐに叔父さんに会わせるんじゃね、、叔父さんがギャングとつながってたらどうすんの? とりあえず、バンデラスはいますぐヒゲを剃って腰に剣をさして外套を翻しながら馬にまたがってほしい。 それだけでいいよ。 主演はご存知アントニオ・バンデラス。いい俳優なんよ、本当は。マスクオブゾロがち好きだったし。頼りない元軍人役なんか似合わないよ、、ギャング側の頭領チャーリー役はアカデミー俳優ベン・キングズレー。シャッターアイランドの人やね。バンデラス以外では警備員チーム唯一の生き残りヴァンス役はリアム・マッキンタイア。
2021.10.18

地上135階、シスコにそびえ立つ超高層ビル“グラス・タワー”落成式の日。規格外の製品を使ったために起きた出火はやがて巨大な炎となり、最上階に何百人も閉じ込めたままビルを飲み込む。20世紀フォックスとワーナー・ブラザースが別個に企画していたビル火災の映画を合作、文字通りのオールスター・キャストで映像化した掛値なしのパニック超大作。地上138階で逃げ場なし!壮絶な脱出劇の結末とは!?懐かしの映画。これも子供の頃、なんか途中から観たような、、あの、向こうのビルにゴンドラで渡るシーンとかすごく見覚えあるんよね。子供心になんであんなので脱出しようと思ったのかまったくもって謎だったけど。なんかもっといい方法ないんかい笑で、この映画を見るときになんとなく思い出されるのは、知り合いの小噺。その人は現在建築設計の仕事に携わっているんだけど、学生の頃恩師に「建築に携わる者ならば、絶対に一度は見ておきなさい」と言われたのが、このタワーリングインフェルノだったらしい。もちろん、彼はこの映画を見に行った。たった一つの部品の規格を変更しただけでも、これだけ大規模の建築物だったらその数も膨大。その膨大な数の規格外が生まれれば、建物全体の安全基準に干渉してくるのは当然。設備というのは、なかなか普段人目には触れられない場所。だからこそ、建築や設計する際には心を砕かなければならない場所でもある。建築を知らない人間が行った安易なコストカット。小さな部分、目に見えない部分を怠ると積もり積もってこれだけの大惨事になる。ホント、無知って怖い。映画自体も普通に全然飽きない、いわゆるスペクタクル巨編。だけど、別に華麗なる脱出劇が繰り広げられるわけではない。炎は人々の予想に反して猛烈な勢いでビルを飲み込み、それに対してなす術なく翻弄する姿が印象的に描かれている。(時々差し込まれるビルの全景が徐々に炎に包まれていくのが恐ろしい)教訓的に、火災の際はエレベーターは使ってはいけないとか、非常階段にセメントおくなよ!とか。その中でも、パニックになるな!っていうのが一番大事かもしれない。あと、不倫してた男が燃え盛る炎を突っ切ろうとしたけど、、のシーンも、普通だったら、勇敢な男が助けを無事に呼びに行けてっていう展開もありえると思う。だけど、あくまでこの映画はエンタメ要素ありつつ、その反面は無情なくらいリアル。彼は結局火達磨となってしまい、不倫女も窓を割った衝撃(バックドラフト的な?)で吹っ飛んでしまう。結構衝撃だったわ、この二人のシーン。無慈悲だけど現実味がある。逃げられる一瞬を過ぎてしまうと、もはや炎はどうすることもできない、みたいな。そしてもう一人、無情な最期だったのが未亡人のリゾレット。せっかく三流詐欺師のおじいちゃんといい感じだったのに!笑彼女が死んだのが本当に可哀想。彼女自身もだけど、お爺ちゃんも可哀想!!でも、最期はちゃんと子供を預けてエレベーターから落ちて行ったんよね、、最後まで子供を守り抜いた。そんないい人だからこそ死んだのがかわいそ過ぎる、、その直前のお爺ちゃんとの会話はもしかしてフラグだったの?笑あまりにもあっさり落ちていったから唖然とした。あ、諸悪の根元の娘婿の話は割愛します笑何度も言うけど、そもそもあのゴンドラってかなり危険じゃない?せめて回らないように固定してて欲しい。風の影響でくるくる回転するのまじ怖い。ラストの貯水槽爆発も現実的なのかとか、あの勢いの火災を鎮火させるのに足るのかとか色々疑問は残るけど。そこはま、エンタメ的ってことで笑最後の「今度はもっとちゃんとしたビルを作ってくれ」って言うのも、ちょっと皮肉めいてて、でも小粋な感じがして良き。助けに行く消防隊員も命がけだからね。時代を代表するスター共演っていうことで、今作はダブル主演。一人は消防隊のチーフであるマイケル・オハラハン役のスティーブ・マックイーン。もはや説明不要のスター俳優。もう一人の主人公、設計士のダグはポール・ニューマン。名前だけは知っている往年のスター俳優の一人。アカデミー賞を3度も受賞している。タワービルのオーナーにウィリアム・ホールデン。うーん有名な俳優さんなんだろうな、、存じておりませんが笑最初こそ煮え切らない態度だったけど、「娘婿と私は必ず最後に脱出します」って言い切るシーンは素敵だった。オーナーとして、義父としての責務を果たす姿がカッコよき。美しきダグの婚約者はフェイ・ダナウェイ。まじ美しすぎるわ。割と最近の映画にもご出演されているみたい。彼女はやっぱり『俺たちに明日はない』のボニーだよね!心優しい詐欺師のハリーはフレッド・アステア。絶対この人は詐欺むいてないよ笑表情とか仕草からいい人感が滲み出てる。俳優さんの方はwiki情報だと元々ダンスをされてた方だとか。そんなお爺ちゃんといい感じだったのが、リゾレット未亡人。演じるのはジェニファー・ジョーンズ。アカデミー賞受賞歴もある方。でもあんな死に方しなくても、、徹頭徹尾クズ男だったのはリチャード・チェンバレン演じるロジャー。小物感半端ない。非常階段で一人だけ逃げようとしたけど断念しておずおず帰ってくるとか惨め。嫁の労りも無視する強情さが情けない。デス妻に出演してたの!?全然知らなかった、、オーナーの娘でありロジャーの嫁でもあるパティ役はスーザン・ブレイクリー。ビルメンテの一人にO.J.シンプソンが出演してたり、、いろいろと時代を感じる。
2021.10.16

子どもを流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)は悪夢とトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という少女を養女として迎え入れる。見た目は少女、頭脳は邪悪、その名はエスター!こちらは初見ではなく、何度か観ている作品。初めて見たとき、エスターの真実が明かされた衝撃度は凄まじかった笑改めてエスターの秘密を知りながら映画を鑑賞しても面白い。何度見ても楽しめる映画は本当に魅力的。ストーリー的な解説は割愛。まずは見るべし見るべし。誰かにネタバレされる前に見るべし笑で、今回ちょっと思ったのは、エスターって割と可哀想な人間なんだよね、、身体的な成長が著しく欠如しているのに、内面的な思考や欲はどんどん膨れ上がり、その二つが歪なくらいに反比例しているのが、、彼女をモンスターとしてしまった要因なんよね。そりゃ狂うよ。思春期がずっとあるみたいなことでしょ?大人として扱って欲しいのに子供扱いばかり、でも時々は大人の真似事をさせられる、みたいな。カウンセラーと話をした後、トイレでエスターが発狂するところは、この映画を何度も見てたらいつの間にか悲しいシーンになってたよ、、内面は成熟した大人の女性なのに、子供を演じないといけないのは辛い、、『子供』っていう見た目を利用してる場面もあることはある。普通に考えて、大人と子供が争ってたら、責められるのは大人の方。子供を責めるのはお門違い。エスターは子供が絶対的に守られる存在っていうことをイヤほど認識しているし、いやほど利用している。でもまあ、やっぱ普通に恋愛したいだろうし、結婚したいんだろうし、子供も欲しいだろうし。その欲は捨てきれないんだろうね、、それを思ったら、素敵な旦那がいて可愛い子供たちがいるケイトに対するエスターの猛烈な嫉妬は少し理解できる。肉体的にも歴とした女性で、異性にちゃんと魅力的に思われている。自分が欲しかったものを全て手に入れてる女。なのに死産というこれ以上ない悲劇に見舞われたとはいえ、アルコールに走り、マックスを危険な目に合わせ。まあエスターもマックスを危険な目に合わせちゃいるけど笑エスターの中で見た目と心の折り合いがつかなかったのかなーとか不毛な想像をしてしまう。「私エスター。見た目は子供だけど、中身は35歳くらいなの!そんでちょっと邪悪なの!よろしくね!」って最初に家族に紹介してたらどうなってただろう笑絶対ホラーにはならないけど、素直に口に出せたらエスターも楽だったろうな。でもあれだけ心が歪んでたら、もう手遅れなのかな。もはや養子先の家庭をぶっ壊す(色んな意味で)ことが目的となってた節もあるからねー誰か気骨のある男、エスターを受け入れてあげようよ笑ちなみに原題はOrphan。『孤児』という意味らしい。これは日本語版の『エスター』の方がいいかな。なんとなく。主役のケイトを演じるのは、ヴェラ・ファーミガ。ミッション: 8ミニッツとかかなー見たことある映画だと。『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』の主演のタイッサ・ファーミガのお姉さんなんだね。気づかなかった。タイトルロール(日本のみ)のエスター役はイザベル・ファーマン。怖かった不気味だった。父親を誘惑するための厚化粧が怖すぎた。で、そのあと泣きながら差し歯を外したり、チョーカー外したり、化粧を落としたりするシーンがマジ鳥肌。いい映画だよね(改めて)まんまとエスターの演技に騙され続けた父親役はピーター・サースガード。なんか、、こう、観たことあるはずなのに記憶に残らない俳優さんの一人。申し訳ない。一家の長男ダニエル役にジミー・ベネット。エスターに返り討ちにされて意気消沈するお兄ちゃん笑ま、あり得ないくらい年上の妹なんだから、エスターがそりゃ圧勝するわ。最近は俳優業はしてないのかな?出演作品は少なめ。そして天使のような妹マックス役はアリアーナ・エンジニア。お兄ちゃんをちゃんと助けたりと勇敢。アリアーナ自身、生まれながらに難聴を患っており今作に抜擢されたらしい。本当に可愛い。エスターに頭滅多打ちにされる可哀想なシスター・アビゲイルはCCH・パウンダー。絶対どこかで見たことある!って思ってwikiを調べたら、ERのヒックス先生!外科のドクターだよね、ベントンとよく絡んでた印象が、、
2021.10.12

クリスマス・イヴ、わずかな乗客しかいないジャンボ機で、四人の保安官は二人の囚人を護送していた。ところが囚人が保安官の銃を奪い取り、保安官全員、それに機長と副機長が死亡するという事態に陥った。生き延びた囚人ライアンはスチュワーデスのテリーに自分の無実を主張するが、次第に殺人鬼の正体を現す。乗客数人は客室に閉じ込められ、他のスチュワーデスもライアンに殺されていた。そんな過酷な状況の中で、テリーは無線を頼りにジャンボ機を操縦することになる。クリスマス・イヴに殺人鬼に立ち向かうテリーはまさに女版ダイハード(仮)自動録画機能って、時々おおよそ自分では選ばない映画が録画されてることがある。この映画も深夜帯に放送されていたみたいで、絶対に起きてる時間には見ないよな、、と。もちろん、迷わず再生。こういう子供の頃に観たけど、ほとんど内容覚えていないB級映画を見るのって結構楽しい。自分の記憶がどれだけ正解か、どれほど曖昧なのか。子供の頃は恐怖を感じたシーンも今となってはそんなに、、になる時もある。逆にトラウマすぎていまだに手に汗握る時もあるし。当時はB級とか全然思ってなかったのがまた悲しいけど笑で、ここからが本編の感想。主役のテリーは婚約解消された傷心の中、これまたクリスマス・イヴという日に、よりによってアテンダントする飛行機が囚人の護送に使用されるという不運に見舞われる。その上、囚人の一人が暴れ出して保安官とパイロットを大勢失う。そして人がいいと思っていたもう一人の囚人が豹変した時、テリーのクリスマス・イヴはマクレーン並みにダイ・ハードな夜になるのだった。序盤は本当に脳味噌から記憶が飛びまくって、人がいい囚人ライアンが本当にいい人かと思って観てたよ笑思えばテリーに自分を『いい人間・無害な人間』と思わせる狡猾な人心掌握術だったんだろうな、すべて。彼は複数の女性を乱暴し殺害した凶悪な殺人犯。おそらく、このいい人間という皮をかぶって女性に警戒されないように近づく術にたけてたんだと思う。少しずつ片鱗を表してくるにつれて、彼が本当に『残虐な殺人鬼』だったのだと痛感する。自分を逮捕した刑事に「冤罪だ!」的なこと言ってたけど、絶対に嘘でしょ笑鼻歌を歌いながら遺体を運ぶのとか、、まじ恐ろしい。で、かたやそんな殺人鬼と対峙するのは傷心のテリー。割とタフだけど、、なんか詰めが甘いんだよね、、管制塔からライアンが危険だと警告されてるのに、友達が大事だって言ってひょこひょこコクピットを出るし。極限状態にあるとはいえ、不安定みが強い。この時代の映画特有の、イライラする女なのかこれが笑で、色々あって殺人鬼との死闘の末、しっかり飛行機を着陸させてのハッピーエンド。手助けをしてくれたパイロットと地上で再会するシーンはよかったよ。焦らさないためにゆっくり説明するパイロットに「もっと早口で言って!」って怒り出すテリーがなんか素直すぎて面白かった笑そもそも囚人を護送するならプライベートジェットにすべきだし、民間機を使うにしたって警備の人数を増やすべき。囚人2人に保安官4人って、、まじ最小遂行人数じゃない?原題は『Turbulence』意味は乱気流。だから日本語版は『乱気流/乱気流』っていう絶対的乱気流押し。主演はローレン・ホリー。ごく普通のキャビンアテンダントながら保安官顔負けの死闘を、そしてパイロット顔負けの着陸劇を繰り広げた彼女。でもこの映画でゴールデンラズベリー賞という少し不名誉な称号も獲得している笑ま、終始演技というより顔芸っぽいから仕方ないかな?ローレン・ホリーはネイビー捜査班のシェパード局長のイメージが強い。事態に翻弄される素人より有能な捜査官の方が当たり役かも。美人なのになんか惜しい人。やさおの皮を被った殺人鬼ライアン役はレイ・リオッタ。もうね、この人の顔芸でこの映画は成り立ってたと思う!とにかく表情豊かで口数も多い!寡黙な殺人鬼よりも、こういう底知れない邪悪さを隠しながらヘラヘラ笑ってる人間の方が怖いよ。意外にも出演作はあまり見たことがない。絶対どこかで見たことある顔だと思ってたのに。沈着冷静で優秀なボウエン機長はベン・クロス。炎のランナーは未視聴です。この作品で一番カッコよかったわ。管制塔からテリーを見守るレイチェル役はレイチェル・ティコティン。この人はわかるわ、wiki確認しなくてもわかる。アーノルド・シュワルツネッガー版のトータルリコールのメリーナ!
2021.10.11

シリーズ第5弾で石坂・金田一の最終作。写真館で出会った娘の元を訪れた金田一は、その“病院坂の首縊りの家”で繰り広げられている惨劇に出会う……。一人の女性の悲劇から始まった連続殺人事件の行方とは?久しぶりの邦画。もともと世代的に金田一といえば、耕助ではなく一(はじめ)のイメージ。「じっちゃんの名にかけて」の、じっちゃんなんだよね、金田一耕助は。かの有名な犬神家の一族は何度か観たし、確か近年でもリメイクされていたような気がするけど、病院坂とか獄門島とかは、ちょっとまたマニアックな印象。公開年は1979年。もちろん、生まれてないよ笑でも、いい映画は何年経っても、誰が見てもいい映画なんだよ。特に、市川崑監督の金田一シリーズは丁寧に作られているから、この映画をみたら誰でも何かしら感じるところはあると思う。まぁ、人間関係が複雑すぎて何回か見ないと分からない部分もあるけど笑(黙太郎が金田一に家系図を説明する場面、初見ではちんぷんかんぷんすぎて意味がわからなかった)この映画で一番の肝となるのは、やはり悲劇の人、法眼弥生さん。ネタバレ的に言うと、今作の犯人。由香利ちゃんは事故、山内敏夫は自殺、弥生さんが殺害したのはピーター(役名失念)と写真館のおじさんの二人だったよね、確か。あ、あと諸悪の根源である猛蔵もか。でも、なんかただ犯人だったとか、そういう簡単な話ではない。運命に翻弄された本当にかわいそうな人だと思う。とにかく彼女が義父から受けた仕打ちが全ての始まりで、そこから娘世代、孫世代へと悲劇が繋がれ、何の因果か娘と孫が瓜二つという因縁めいた偶然がまた悲劇を生んで、、まあ、由香利ちゃんの性格は相当アレだったけど、、せめて小雪くらいは、その因果から解放してあげたいっていう、弥生さんの気持ちみたいなのもあったのかな。それまではただ旦那の妾だった、冬子の子供としか思ってなかったかもしれないけど、冬子が自分の子供となればね、、小雪は孫になるわけだし。娘の由香利を失った今、弥生にとっては唯一血の繋がった存在になるし。(多分)作中でも言及されていたけど、弥生が小雪の境遇に同情するのは理解できる。だから娘が死んだ後も、それを抜きにしても小雪を保護した。それぞれがそれぞれの業に縛られて身動きが取れない中、弥生のせめてもの復讐だったのかな、今回の事件は。主なトリックは由香利と小雪の双子マジック。(桜田淳子の一人二役)この二人の関係は叔母姪になるのかな?途中、よく分からなくなってGoogleさんで「病院坂 相関図」で検索したら、有志の方々が制作していた相関図が出てきたんだけど、弥生さんの子供が万里子ってなってて、え?ってなった。で、wikiで見たら、原作では弥生さんの子供が万里子という人で、その子供(弥生の孫)が由香利ってことらしい。原作通りだと由香利と小雪は孫同士。うり二つっていう設定により説得力が生まれる感じかな。いや、余計わからなくなる笑そうじゃなくてもややこしいのに笑とりあえず、弥生が冬子を自分の子供だったと察するシーンが、個人的な今作のハイライト。あの時、冬子が訪ねてきた時に家にいれば、由香利が応対しなければ、、冬子がどんな思いで訪ねてきたのか、あの風鈴を後生大事に持っていたのか、そして小雪に託したのか、、弥生の後悔と驚きに満ちた苦悩の表情が辛い、、あと、忘れてならないのが宮坂すみさん笑彼女が登場するシーンが、なんか無性に好き。最初はなんかゾワゾワするけど、質問にはちゃんと受け答えするし、徐に布団を畳み出したりするし笑お住まいがあまりにも、、アレで、彼女の人生がどんなものだったのか想像させる手法が絶妙。だけどすみさんは自分の出自が低いから息子の拓也を慮って影に徹した人生だったんよね、、今の時代には考えられないけど、戦後のこの時代ならではの無情を感じる人物。今作の主演は金田一耕助役を演じた、もちろんこの方、石坂浩二。松嶋菜々子版の犬神家を一番最初に見たから個人的には一番しっくりくる金田一です。最後、乾板の中を見ないように目を逸らしながら石に叩き割る姿に、金田一の人柄が出てた。暴かれたくないものを強引に暴こうとしない姿勢が好き。金田一のパートナー的な存在、黙太郎役に草刈正雄。普通にカッコよき。彼もまた最初は興味本位だったかもしれないけど、最後はちゃんと小雪の悲しみに寄り添っていた素敵な役。悲しみの人、法眼弥生さんは佐久間良子。最期は自らの死で決着をつけた姿が、、冬子が待っていると呟くシーンが、、涙なしでは見られない。世代的に馴染みがほとんどない女優さんだけど、憂う姿までもが綺麗な方。由香利と小雪二役を演じたのが桜田淳子。いや、美人すぎやろ。勝気で名家のお嬢を体現してる由香利と、因果な運命を背負って生きる幸薄な小雪の演じ分けがすごい。個人的な好みの容姿は冬子を演じた萩尾みどり。幸薄な小雪に二乗したぐらい幸薄な人物だけど、それが良くも悪くも合ってるのがたちが悪いくらい素敵だった。(演者っていう意味でね)あと、等々力警部も良かった!重要証拠の乾板の中身を察したのか、「そんなもんあったかね?」みたいにわざと惚けるのが粋だね。演じるのは 加藤武。それ以上に粋だったのが原作者の横溝正史氏が奥様と一緒に出演してたこと。作品に対する愛が伝わるな、、こういう演出は。正直、本当に世代的にあまり存じ上げない俳優さんばかりだったけど、映画の中に独特の雰囲気が漂っていて好き。
2021.10.09

人間を14分の1のサイズにする技術が発明され、人口増加、経済格差、住宅などの問題解決に挑む人類の縮小計画がスタートする。妻のオードリー(クリステン・ウィグ)と共にその技術を目の当たりにしたポール(マット・デイモン)は、体を小さくすることで生活に関わるコストも縮小できることから現在の資産でも富豪になれると知って興奮し、縮小化を決意する。晴れて13センチになったポールだったが……。せっかくいい設定なのにほとんど生かされてなくない!?Netflixにあったから視聴した本作。Netflix制作じゃないけど、、これはもうNetflix制作といっても遜色ないと思う笑もちろん悪い意味で。題材はすごくいい。人口過多による気候変動、環境の悪化、食糧不足、燃料不足、戦争暴力貧困。その全ての難題は人間を小さく『ダウンサイズ』することによって解決する。要するに人間を小さくすることで究極のエコだということだった。住む場所が狭い?ダウンサイズは14倍の家に住めるよ!資産が足りないかも?ダウンサイズは資産も14倍だから金銭的な問題は全て解決!少ないお金で大きな贅沢!今の少ない所持金だけで一生遊んで暮らせるよ!もう働かなくてもいいんだよ!そこには夢しかない!って感じの宣伝文句に惹かれた、低級に近い中産階級のマット・デイモン夫妻がひょこひょことこのダウンサイズになってしまうところから物語は始まります笑でも厳密に言うと、ダウンサイズになったのはマット・デイモンだけ。妻は途中で怖くなって(そりゃ眉毛まで剃られたらね)逃げ出し、ダウンサイズ達だけが暮らす地上の楽園、極上空間()に一人ポツンと取り残されたマット・デイモン。そんな妻とは早々に離婚し、そこでパリピたちと交流したり、後妻を探したり、その最中にベトナム人の女といい感じになったり、、と。あれ?これダウンサイズじゃなくてもよくない?っていうストーリー展開で、ちょっと退屈だった。なぜなら、ダウンサイズと普通サイズ(人間)が同じ画角にいてこそ、こういう映画は面白くなるのに、それがマット・デイモンがダウンサイズになってからはほぼない!普通サイズのものといえば、あの薔薇くらい?この映画の醍醐味である、小さいサイズ感を全く活かしきれてない。ダウンサイズの国にいたら、みんなダウンサイズ=同じ大きさなんだもん。他と比べるものが全然ないから楽しみがない。外から普通サイズが介入してくるとか、本来だったら人間の脅威にはならないであろう、虫とか鳥とか、その他もろもろが、ダウンサイズだと命に危険を及ぼす脅威なんだよ全面戦争!とかそういうのが全くない。ラストあたりの展開とか、、まじ何?それダウンサイズじゃなくて普通サイズでもできるよね?思ったよりラブ&ピースな映画だったなーあと、ダウンサイズになった人はおそらく現実世界ではあまり裕福とは言えない人々ばかり。(結局、外界と同じようなコミニティが形成されてるし)裕福な人たちは無理にダウンサイズになる必要はない。貧困層がいなくなれば、裕福な人たちがより世界を広く使えるから、そういう陰謀があったのかなとか思って見てた。全然違ったけど。まあ人口が少なくなれば労働力も減るし経済も停滞するから、裕福な人たちばかりが得をするっていうわけじゃないかもだけど。トゥルーマンショーくらいダークコメディならよかったのにな、、主演はマット・デイモン。プライベートライアンとか、オーシャンズ、ジェイソンボーンのイメージが強いから、なんか、あれだねちょっと老けたね笑せっかくマット・デイモンが出てるのにある意味平和な映画だった。ダウンサイズの恩恵をこれでもかとうけるパリピ爺・ドゥシャン役はクリストフ・ヴァルツ。絶妙に見たことがない新顔でした。アカデミー賞の受賞歴はあるけど、観たことないんよ、、マット・デイモンの妻・オードリー役はクリステン・ウィグ。この役、最初はリース・ウェザースプーンだったらしい。彼女でも絶対に合うよね。
2021.10.07

世界にその名をとどろかせるエベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。「そこに山があるから」だけでは何の理由にもならない悲劇!これもまたNetflixにあった映画。何年か前に頻繁に宣伝されてた映画だったような、、くらいの前情報で視聴。内容は1996年に実際に起きたエベレストでの大量遭難事故を映画化したもの。大半が実在した人物で、その中での数名が残念ながら亡くなっている。日本人の難波さんという方も亡くなられている。悲劇的で可哀想だとは思う。だけど、もし当時の現場が本当に映画の通りだったのだとしたら、『こうなるのは目に見えていた』と思ってしまうのが自然なのかもしれない。少なくとも、こんな杜撰な商業登山を続けていたら、遅かれ早かれ犠牲者は出ていたと率直に思った。それくらいこの事件の背景は酷いものだった。と、いうかそういう描き方が、この映画ではされていた。技術や技能の追いつかない人間が、お金を払ってガイドを雇い、身の丈に合わないエベレストという世界最高峰への登頂を目指すということが、これほど悲劇的な結末を迎えることもあるんだ、という警鐘を鳴らしているような映画だったから。①ガイド付き登山盛況につき、すでにベースキャンプでは人が溢れている。②ルートも順番待ちをしなければならず、だけど各隊が反目し合っているから譲り合い精神なんて皆無。③参加者はエベレスト登頂出来るほどの経験はなく、それゆえにガイドの負担が多くなる。④あるはずの酸素ボンベがなく、これまたあるはずのロープがないから、そこでまた団子状態の順番待ち。その間に体力はガリガリと削られ、登頂時間が大幅に遅れる。⑤2時間の遅れにより、最悪の状態でブリザードが起こり、、と、もう見ているだけで辛くなるわ、、なんか、、いや、絶対に無理ゲーだよ、こんなの。ロブもさ、本当にプロのガイドだったら、ダグの登頂は見送るべきだったよ、、そもそもダグは呼吸器系の心配があるから、登山すべきじゃなかった。させるべきじゃなかった。登頂が夢かもしれないけど、死んだら花実は咲かないんだよ。夢は生きて持ち帰らないと、、登山は無事に帰るまでが登山。遭難したらそれを救助する方も危険が伴うんだから、ちゃんと自分の面倒は自分で見れる人じゃないとエベレストに挑戦したらダメだと思う。(助けに戻ってきたハロルドが死んだのが、、悲しすぎるわ、、)でも、ある意味それを行った人物が一人。それが、アタック途中で失明したベック・ウェザーズ。彼はロブに「ここにいて」と告げられて忠実にそれを守り、だけどロブが降りてこないから自力で下山開始。その生存が絶望視されている中、命辛々奇跡的にキャンプに戻ってきた強者。気になってその後をwikiで確認してみた。彼はその後もキャンプで何度か意識を失い、「これはもうダメだ」と仲間が思っていたら、翌朝には回復して下山。最後には彼の嫁が時の大統領に掛け合ってチャーターされたヘリに乗って生還を果たすという、、凄すぎる。映画の描き方だけ見たら、本当に無謀な登山を行った末での遭難事故という印象だった。映像が凄まじく迫力あるから余計に。ある意味ではそこを包み隠さず映像化しているのは素直にすごい。だって実際の出来事を、しかも犠牲者が複数いるセンシティブな事故をありのまま映像化するって、多方面から色々と不安や不満が噴出するのは想定できることだし。今もこんな無謀な商業登山って行われてるのかな?そういえば、何年か前に高齢の登山者がエベレストかどっかに登頂して、自力で下山せずにヘリをチャーターして批判を浴びたこともあったよね。最初からヘリありきだったのか、単純に体調や天候の問題なのか、、やっぱり自分の足で登ったんなら、自分の足で降りてくるのが登山だと思うわ。一回も登山したことないけど笑主役のロブを演じたのはジェイソン・クラーク。パブリックエネミーズ、華麗なるギャツビー、猿の惑星: 新世紀、ホワイトハウス・ダウン、ファースト・マン。様々な映画に出演しているけど、絶妙に全部未視聴です。完全に今作で初見くらいの人でした。ロブは情が厚かったんだよね、、それがアダとなったのが本当に皮肉すぎる。奇跡的な生還を果たしたベックはジョシュ・ブローリン。彼の場合、本当に幸運だったとしか言いようがない。個人的にはヤングエージェントKのイメージが強い。難波康子役に日本人の森尚子。彼女はこれ以前にも最高峰クラスの山々の登頂に成功していたベテラン。なのに最後は『遭難した登山家の一人』として記憶されいくのが少し可哀想。MM隊隊長スコットは自分を過信しすぎたのか責任感からか、、体調が整わない中での登山が円滑に行くとは思えないって隊長だったら一番わかっているはずなのに、、あまりにも無謀だった。演じるジェイク・ジレンホールはゾディアックとか、ミッション6ミニッツとかかな。あ、あとプリズナーズとか。結構観てるな、この人が出てる映画は。遠く離れた場所から何かとサポートしてくれたガイ・コター役にサム・ワーシントン。説明不要のアバターの主人公。ロブの嫁にキーラ・ナイトレイ。こちらも説明不要のパイレーツ・オブ・カリビアンのエリザベス。ちなみにベックの娘役のミア・ゴスはキュア 〜禁断の隔離病棟〜のハンナ。
2021.10.06

長年にわたって病身の母を看病してきたメキシコ人女性、アンバー(クリスティーナ・ロドロ)。より良い生活を求めて彼女はアメリカに不法入国し、オハイオ州・クリーブランドに行き着く。地元の衣料品工場で仕事を見つけた彼女は、廃虚のような屋敷でレッド(マーク・メンチャカ)という男が営む下宿に部屋を借りる。だが、誰かがすすり泣く声や地下から響いてくる不気味な音に悩まされるようになり、やがて彼女は屋敷の地下に何かが潜んでいるのではないかと考える。ラストにサイヒルのクリーチャーみたいなのが出てきてちょっと興醒めする!こちらもNetflixの映画。まあ、Netflix制作の映画に当たり外れがあるのは周知の事実。ホラー系は特に弱いかな?宣伝で流れるショートムービーとか最初のつかみとかは上出来なのに、それから乱高下していつの間にか不時着しているくらい出来が悪い映画もあるし笑よく飛ばして見てるよ、そういう類のは。で、こちらの作品。序盤の雰囲気がすごくいい。不法就労の訳あり女性が見つけたのは、家賃が安い古びたお屋敷。管理人の男は不躾だが、新天地アメリカでの生活を模索する彼女には宿があるだけマシというもの。だが、ある日シャワーを浴びていると、排水口から悲鳴が聞こえてくる。この建物の地下で一体なにが行われているのか、、そして一人の隣人女性が行方不明になり、得体の知れない不気味な幻覚が彼女を襲う。、、的な、ホラー要素満点なストーリー。あの、古びた建物がすでに否応なく恐怖を駆り立てる。主役のアンバーが不法就労者という設定も、行く当てのない八方塞がり感に説得力がある。彼女の助けに応じるのは、あまり親しくはない遠縁のおじさんだけ。その精神的にも肉体的にも拠り所のない彼女の孤独や虚無感のようなものが、恐怖演出の一つにもなってたと思う。あの箱の演出もよかったよ。手だけぬっと出てきて、、電車に乗っている時も見えた時点で、本当に憑かれているのは家なのかアンバー自身なのかの境目がわからなくなってくるし。あの箱はかつて考古学者が採掘したもの。いわくありげどころか、最早いわくしかない。そして物語も終盤に差し掛かり、アンバーは不気味な儀式を行う地下に連れてゆかれる。祭壇の上に寝かされ、恐怖の箱から諸悪の根源である『化け物』が出てくる。そして違和感が生まれる。化け物がちょっとチープすぎないか?笑正直、あのサイレントヒルのクリーチャーもどきが出てきたとき、笑っちゃったよ。手だけの演出だけだどすごく怖いのに、正体がちゃんと見えた途端に怖くなくなるんだよね、、なんでだろ。得体が知れないから怖いのかな。突然『遊星からの物体X』みたいな未知の生命体が箱から堂々と出てきたから、あれ?なんか違う映画になった?って思った。よくあんなでかい図体が、あんな小さな箱に入ってたよねーびっくり箱みたい。それに比べたらリチュアルのアレはまさに神々しささえある登場シーンだった。やってることはどちらも同じで生贄捧げる系なんだけど、リチュアルのが悪魔の中でも大物の部類に入るとしたら、こちらのはなんか小物感あるんだよね、、あと、アンバーに悪夢を見せようとして失敗してるし。跳ね返されてるし。で、おずおずと帰っていくし笑途中までは本当にしっかりホラーしてただけになんか消化不良。あと最後、アンバーの足が治ったのは、彼女が大家の男を祭壇に生贄として捧げたからかな?で、今度はアンバーがあの館の女主人として、苦境にある人々をおびき寄せて生贄にするのかなーとか。それからアンバーが母親を殺している夢は、ただの悪夢なのか、それとも正夢なのか。アンバーは母親の看病で自身を犠牲にしてきた。母親がいなければ自分はもっと自由に生きれたはず、、と思っていても不思議じゃない。ただ、母親の留守電を聞いてるアンバーを見ると、彼女がそんな薄情で残虐な人間にも見えないし。まあすべててはあの、小さな箱からこんにちはクリーチャー(改)にもってかれたけど笑B級で既視感のある俳優がいなかったので、出演者に関しては割愛。箱から出てきたクリーチャーの造形がね、、うん、なんか醒める。
2021.10.03

第2次世界大戦の1941年。ナチスドイツに占領されたフランスのラ・ロシェルの港から、出撃命令によって出航する潜水艦U96にヴェルナー(ヘルバート・グリューネマイヤー)が乗り込む。ベテランの艦長(ユルゲン・プロフノウ)や乗組員に囲まれながら、荒れた海での過酷な哨戒(しょうかい)、次々と爆雷を放ってくる敵駆逐艦との攻防、海の藻くずと化していく敵の姿など、戦争の現実を次々と目の当たりにするヴェルナー。そんな中、U96に新たな命令が下される。過酷な戦いの果てに微塵の救いも与えないラストが衝撃的!これはNetflixで偶然見つけた映画。でも、最後までちゃんと観るつもりはなかった。正直、間違えて見始めてしまった映画だった笑本当に観たかったのはUボートじゃない。でも、全然気づかなかった。冒頭、あれ、なんか画面古くない?みたいに思ったけど、そもそもUボートという映画の存在を知らなかったから、全く疑いもせず見始めた。でも、いつまで経っても、あの有名?な遠くから放たれた魚雷で自艦が木っ端微塵になって沈みゆく中、上司が必死に「もぐれー早くUボートに乗り込んでもぐれー」みたいな場面が出てこない。っていうか、そもそもあの映画ってアメリカ側の視点だったっけ?ずっとドイツ兵しか出てこないんだけど?あれ?レットオクトーバーと間違えた?あれはロシアも出てきたっけ?ってなったあたりで、初めて気づいた。U-571じゃないじゃんって笑まあ、U-571の方も、10年くらい見てなくて、折角だから一回ネトフリで検索してみようかなーみたいな軽い気持ちで検索したら、出てきたのがUボートだったんよね、、やり方がうまいぞNetflix。で、ここからやっと本題のUボートのお話。こちらの映画の方がU-571よも明らかに古く、そして第二次世界大戦のドイツ側視点なので過酷も過酷。まず最初に軍関係の広報担当記者のような人が、出港前の船員たちの様子を愉快に写真に収めている。そんな彼に艦長がいう。「こんな綺麗な状態は今だけだ」と。まさにその通りで、出港してから航行を重ね、幾たびの戦闘を経るうちに髪は伸ばし放題、無精髭は生え、身なりは汚くなる。何より、時が立つにつれて誰もそんなこと気にしなくなる。最初は狭いなと思っていた艦長以下幹部が食事するテーブルも、座って食事ができるだけ有難いなと思えるのが不思議。ここが艦内で一番の特等席って、、虚しい。転戦って本当に気力も体力も消耗するよね、、やっとの思いで丘に上がれるかと思ったら、また命令が下されてしまうし、、その上、その命令を下す幹部連中が、軒並み身なりのいい服で小綺麗な船で祝宴みたいなのをしているのを見ると、、いたたまれないわ、本当に。今は食事や寝床も欲しいけど、本当に船員たちが求めているのは安心。戦闘が会議室で起こるはずもないのに、下々の将兵たちをこんなむげに扱うのは酷すぎる。自分たちは絶対に安全な場所にいるんだっていう、その余裕が腹立たしくなってくるわ。船員たちがどんだけの戦闘をくぐり抜けてきたと思ってるんだよ、、あと、原子力の描写もね、、無知なのか二等兵をそういう扱いするのが普通なのかわからないけど、見ていて胸が苦しくなる。こんなの誰も得しないよ、マジで。そして紆余曲折を経て、やっとの思いで帰還する。でもドイツに慈悲はない。ようやく丘に上がれると思ったら、その直後に空爆が直撃。主人公以下船員たちは戦死してしまうという、、あのさ、もうかわいそ過ぎて、逆にやばいわ、、U-571の感覚でみようと思ったら、マジで悲惨すぎた、、特にラストまでしっかり船員たちの希望を木っ端微塵に砕く展開には言葉を失ったわ、、そう観ると、U-571はある意味ちゃんとエンタメだったんだな笑約3時間くらいの映画って、そうじゃなくても疲弊するんよ、、見応えはあったけど、かなり。乗組員たちが熱い男に描かれていただけにラストーーー!!主演はユルゲン・プロホノフ。艦長ですね。U-571で(しつこい)「艦長は常に畏敬の念をもたれる存在で、絶対的なリーダーたらねばならない、間違っても俺には分からないなんて絶対に言ってはいけない」って諭されるシーンがあるけど、この艦長はまさにそれを体現している人だった。的確な指示で船員の命に対する責任感を持ったリーダーだった。あと、映画を見た後、Wikiを見て自分が観たことある映画に何か出てるかなーって思ったら、いました。ラディク将軍やーー!!笑全然気づかなかった。エアホースワンも好きやで。最後本当に惜しかったね、ラディク将軍。最初はお客扱いだったけど、文字通り過酷すぎる戦闘を肌身に体験する広報記者ヴェルナー少尉はヘルベルト・グレーネマイヤー。この方は歌手なのかな?現在最もドイツで人気の歌手ってあってちょっとびっくりした。後は精神的に錯乱しつつある機関長ヨハンはアーウィン・レダー。彼もギリギリの状態だけどちゃんと自分の責務を果たした。
2021.10.02
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