和邇乃児之庭
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周囲の目など気にせず我が道を行く女子、という設定で連想したのは「詩羽のいる街(山本弘)」。詩羽は作家の思いをきっちり構造化した存在だったけれど、成瀬はもっと自由だ。ここでの「自由」は物語中での主人公の振る舞いの事を言っているわけではない。その点でも相当に自由に見えるけれど、実はなんだかんだ等身大の女子学生としての葛藤もあって、まずます現実の枠の中だ。小説家の頭の中で作者自身が最初に想定しないぐらいにキャラクターが自由に動き出す、というのが小説の醍醐味だと思うんだけれど、それをより強く感じる、ということかな。読んでいる方もそれがただただ楽しくて、ずっとその進行につきあっていたくなる。続編がさらに面白い、という話も聞いたので、そっちも文庫になったら買うw評価は、膳所が活動範囲内にある滋賀県人として下駄履きの可能性があることはご容赦ください。ゼゼ度★★★★▲成瀬は天下を取りにいく (新潮文庫) [ 宮島 未奈 ]
2025/08/31
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