昨日思い起って新潟経由会津若松まで行って来ました。ひろろさんがブログでご紹介されていたチャリティ美術展を拝見してまいりました。と言っても銀輪散歩のついでのようなものではあったのですが・・。2008年5月に阿賀野川沿いの自転車道を途中まで走ったので、その先を走ってみようか、それとも三条市にあるというもう一つの万葉の「伊久里の森」と言われる井栗を訪ねようか、などと考え新潟行きを計画していたのであるが、ひろろさんのブログ記事を見て急遽予定を変更、会津行きとなった次第。
会場では、ひろろさんの絵は何処に、とそれらしきものを探しましたが、何とブログでご紹介されていたあの猫の絵でありました。ちょっと色が異なるのでひょっとすると色違いの別の絵かも知れませぬが・・。買い求めようとするも既に売約済みの赤丸のシールが貼られていて買えませんでした。仕方がないので、気持だけを義捐金箱に入れてお暇いたしました。
会津は間もなく桜が満開になろうかという時期にて、若松城こと鶴ヶ城は桜の花越しに優雅な佇まいを見せてくれていました。会津はかなり以前に自転車で走り回ったことでもあり、今回は到着から新潟への帰りのバスまでの4時間半程の滞在時間で、美術展を拝見し、サイクリングもして、という思い付き遠征でありましたので、鶴ヶ城周辺と駅前の間をブラブラ散歩する程度で済ませました。ちょっと勿体ない会津散歩となりました。
(会津若松駅 白虎隊の像。後方には「赤べこ」も居ました。)
新潟からは磐越西線で会津に入りましたが、帰途はバスが速いというので、高速バスで新潟に戻りました。
駅前でトレンクルを組み立て、観光案内所で、会場の文化センターの場所を教えて戴いて、昼食を済ませた後、出発。会場までは20分程度。
(文化センター)
ひろろさんの絵。ブログ読者ならすぐにそれと分かる絵でありました(笑)。
(ひろろさんの絵)
会場の文化センターは鶴ヶ城の三の丸跡の直ぐ近く。桜が五分咲き程度にて、何やら大阪で見送った春景色を巻き戻して見ているような気分。
(若松城の堀端の桜)
やはり、この季節、鶴ヶ城は見て置かなくてはなるまい。天守閣の方へと自転車を走らせる。天守近くは自転車乗り入れ禁止となっているので、いつものように、肩に担いで行く。
予想通り、美しい城の姿である。何か女性的な美しさと言うべきか。この城は桜の花が特に似合うようだ。桜の衣を纏った鶴姫様のおな~り~でありまする。
(若松城<鶴ヶ城>)
難波では 散りにし桜 会津いま 鶴姫飾る 衣となれり (偐家持)
(同上)
この城はこの角度が一番美しいと知ったかぶりのヤカモチであります。
(同上)
もう4~5日後なら、もっと桜が艶やか、華やかになって、鶴ヶ城も更に映えたことでしょうな。こと程左様に、旅人にとって桜の盛りと遭遇するのは、そう簡単なことではないのでありまする。
(山鹿素行生誕地の碑)
城を出て西に行くと山鹿素行生誕地の碑があった。隣には直江兼続屋敷跡の標識も立っていた。
<参考> 山鹿素行
、 直江兼続
(同上)
碑は東郷平八郎の揮毫です。
国道を北に行くと蒲生氏郷の墓所がある。
<参考> 蒲生氏郷
(蒲生氏郷墓所)
(同上)
墓の隣には氏郷の辞世の歌碑と幕末の会津藩主松平容保の歌碑が立っていました。容保の歌は、その後の会津藩の運命を思うと、もの思うほかなきと言うべきか。
限りあれば 吹かねど花は 散るものを
心みじかき 春の山風 (蒲生氏郷)
百とせを 三たびかさねし 若松の
さとは幾千代 栄えゆくらん (松平容保)
(左:蒲生氏郷歌碑 右:松平容保歌碑)
<参考: 松平容保
>
駅前へ戻って来たらバスの発車時刻まで未だ1時間近くある。さりとて何処かへ立ち回るには不案内な土地では少し中途半端な時間。かくて近くの「大町白虎公園」という小さな公園で時間潰しをする。
バス待ちの 時間潰しの 公園に
われ待ちわびて 花とたはむる (花川啄木)
さすが白虎隊の名にし負う公園。野良猫はいない。ヤカモチは仕方なく花とたわむれて居りました(笑)。
(芝桜)
(タンポポ)
(ホトケノザ) <注>正しくはヒメオドリコソウでした。
またもホトケノザ。二つ並べて横から見ると連獅子を想起させる。
顔ならぬ ホトケノザもや 二度三度
過ぎてぞあらば 獅子ともならむ (偐家持)
(オオイヌノフグリ)
オオイヌノフグリが可憐に咲いている。ハコベも立ち混じっている。蟻の目になりて見れば、オオイヌノフグリのジャングルである。しかし、このようなジャングルなら道に迷うてみるのも風流と言うものである。
(同上)
(同上)
そして、またもやムスカリ。名前を知った所為か、最近よくこの花も目につく。大阪も会津も野や公園に咲く花は似たり寄ったりということのようです。
(ムスカリ)
本日はここまで。新潟から会津への磐越西線の車窓風景や信濃川沿いの花景色は次回といたしまする。
越後・会津銀輪散歩(その2)
同
越後・会津銀輪散歩余録・かたくりと雪割草
<追記・注>
「同上(山鹿素行生誕地碑)」「蒲生氏郷歌碑」「松平容保歌碑」「同上(オオイヌノフグリ下段2枚)」の写真
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月6日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
新潟銀輪散歩(下)・ふるさと村へ 2024.04.30 コメント(4)
新潟銀輪散歩(上)・砂丘館&白山神社 2024.04.29 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着