偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2014.03.04
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カテゴリ: 万葉

 一昨日(2日)は月例の墓参でありました。
 墓参の折に通る寺の門前に掲示の言葉を写真に撮るというのが、最近の恒例になっているが、この日は、坂村真民氏の言葉でした。

今日の言葉 (坂村真民「一雨ごとに花がふくらみ、一雨ごとに芽がのびる」)

 坂村真民という方の名は存じ上げなかったのですが、ブロ友のビッグジョン氏の記事でその名を知りました。同氏が何度かブログに取り上げてご紹介されて居られましたので、この掲示を見た時は「やあ、やあ、お久し振り・・」という感じでもありました(笑)。
 参考までに、同氏の、坂村真民関連の記事をご紹介して置きます。
 下記URLをクリックすると、その記事をご覧戴けます。

   1.しんみん五訓(坂村真民)  2013.12.12.
http://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201312120000/

   2.せいさんだからといって  2013.9.3.
h ttp://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201309030000/

     3.坂村真民の詩 《飯 台》  2013.8.26.
http://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201308260000/

   4.砥部、今治から高松へ  2013.8.14.
http://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201308140000/

 墓は、このお寺(教覚寺)から更に2~300m坂道を上った処にある。
 墓の場所から西方向を眺めやると、下のような風景である。大阪平野が一望である。

大阪平野 (墓からの眺め・クリックすると拡大写真でもご覧になれます。)

 この日は夜来の雨が止んでの朝にて、雲が垂れ込めていましたが、よく晴れた日には遠く淡路島や六甲の山並みも望まれるのであります。
 万葉の頃には、ここに大きな河内湖とも呼ぶべき水面が広がっていて、日が西に傾くと一面銀色に或いは夕照の色に輝いたのであろう。
 難波の枕詞は「押し照る(や)」である。
 これは、そのような光景から生まれた言葉である。
 万葉時代に同じ感想を持った老麻呂さんが既にこのように詠って居られます。

直越えの この道にして 押し照るや 難波の海と 名付けけらしも
                   (神社忌寸老麻呂 万葉集巻6-977)

 山に囲まれた大和盆地から生駒山を越えて難波へとやって来た万葉人にとって、難波は「海」が光る、明るい土地、そんなイメージであったのだろう。
 それは、難波津から瀬戸内海を通じて先進文化の地、大陸へとつながっている、という「明るさ」でもあった。


  1.直越えのこの道にして・南生駒まで  2013.6.29.
http://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/201306290000/

  2.生駒山あれこれ  2012.7.10. 
http://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/201207100000/

  3.府民の森・紅葉散歩  2009.11.14. 
http://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/200911140000/

  4.暗(くらがり)峠  2009.1.29.
http://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/200901290000/

  5.枚岡神社  2008.7.12.
http://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/200807120000/

<注>間違って3日の記事になっていましたので、4日に転記しました。   この関係で、転記以前に頂戴したコメントなどもそれぞれコピーし転記さ
   せて戴きました。






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最終更新日  2014.04.28 17:07:24
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Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん
Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04) ウーテイス さん


一雨ごとに花がふくらみ、一雨ごとに芽がのびる」
>>
そこで思い出すのは、

雲出無心非作雨
花開有意不能言
莫雨有情潤萬物
黄昏無意對蓮華

唐僧 王義之 書聖と、称されるお方の習字お手本の一節でした…

雨が花を咲かせる 万物潤う だが、雨にはその意味は知らない 作為は無いと・・・

単に自然現象でしかない と

とも云えない 雨にも意識があるかも知れないと・・・ 想像は出来る 人の思念は自由に飛躍します

雨が無いければ 植物は育たない 動物だって
生きてはいけない

莫雨有情  情けがある そこで、万物は潤う

雨に情けがあると思った その辺が素晴らしい

~~~~~~~~~

処で,納豆は大阪では 甘納豆のことらしい
関東や水戸等は 好んで 粘々納豆を食べます
九州でも食べます

処が,白人はあの臭いが,腐敗の臭いで しかも、粘々
不快らしい

慣れですね
友人の娘さんはイギリス人と日本人のハーフ でも 納豆巻き が好物

沢庵漬けも好まれません 
琵琶湖周辺には(大津?)
鮒の熟れ寿司 発酵食品 が、有って
強烈な臭い 

大島の名物クサヤ が,有ります
之も凄い

ホヤと言う三陸地方の 名品 海の岩にくっ付いている 動かない 移動しない 動物
貝でもない 強烈な潮の臭い 
僕は,食べられない 

鼻が口の直ぐ上に存在すると云う設計は合理的ですね
食い物か?食えないものか?判断できる
もし、嗅覚部位が口に離れていたら ???

別の部位 例えば 指にそれがあれば 指かざしして
食えそうな香り ウン 納得して 口に運ぶ
不合理です

嗅覚は口の直前に設けた方が良い!
耳は、広い範囲 頭の両側に、
目は2個 距離の測定が三角法でおおよそ確認できる
目は顔の中心に具えるのが良い
という具合に 人を設計した存在は 考慮した筈
だと、考える事も不可能では有りません。
進化の結果とは言いきれない
そこに、不可視の存在を思うのであります
捉え難い 見えない 実体を 古代から
人は 考えてきたのでは ないでしょうか?

雨が総ての基本に有る しかも淡水
命に最も深く関わる 水

雨に情けがある 

意識がある

あるか ないか 知りようは無いけど・・・

一雨ごとに花がふくらみ、一雨ごとに芽がのびる

つい深入りする悪癖爺

退散しますが 納豆を《甘納豆ではない》食べえれますか? (2014.03.04 15:38:32)
(2014.03.05 10:09:38)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

ウーテイスさんへ

けん家持 さん


  >雨に情けがあると思った その辺が素晴らしい
 己が心を雨や雲や月や雪や花に投影する。
 そのことによって彼らとの会話が成立する。
 詩も歌も音楽だって、芸術というものの原点はきっと此処にあるのでしょう。
 額田王も、「三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなむ隠さふべしや(万葉集巻1-18)」と詠っていますからね。

 納豆ですか。甘納豆は好きでもありませぬがまあ食べます。しかし、納豆は駄目ですね。やはり、あの匂いが駄目なようです。
 魚の生臭い匂いも苦手。よって焼き魚はいいが煮魚はどちらかと言うとノ―サンキューです。刺し身は従って匂わないのでOKです(笑)。
 造物主の設計と見るか、環境適合と生存競争の結果そのような合理的な形・構造の者が生き残って来たと考えるかは人それぞれ。そもそも、神が我々を設計したのであれば、他の生命を奪うことなしには生きていけない仕掛けにして置いて、「殺すのは罪だ」と思う心を持たせるとは、万能の造物主にしては随分と「罪な設計」をしたと言うことになってしまいますかな。
(2014.03.04 19:34:57) (2014.03.05 10:11:18)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/03)

ウーテイス さん


神が我々を設計したのであれば、他の生命を奪うことなしには生きていけない仕掛けにして置いて、
「殺すのは罪だ」と思う心を持たせるとは、
万能の造物主にしては随分と「罪な設計」をしたと言うことになってしまいますかな。

アハハハは 

そう思えば そうなる!!

ああ言えば 交遊録  楽しいことですね~

笑が有る事は良い事です

~~~
納豆は関西人は食べないというのは 本当のことでした 


画像認識奇数ばかり ラッキー♪ (2014.03.04 20:47:54) (2014.03.05 10:12:38)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

再度、ウーテイスさんへ

けん家持 さん


  >ああ言えば 交遊録  楽しいことですね~
小生もアハハ母、ア葉破波歯、ア覇羽歯派です。

  >納豆は関西人は食べないというのは 本当のことでした
関西人も色々、納豆が好きな人もいますよ。これは、こう言えば「ああ言う録」ですかな(笑)。

  >画像認識奇数ばかり ラッキー♪
そうですか。道理で「陽」気なコメントであったのが納得と言うものです(笑)。
(2014.03.04 21:26:20) (2014.03.05 10:13:45)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/03)

ひろろdec さん


この季節の丘のお墓からの眺めもまた趣がありますね。

坂村真民のことば。。心を掴まれるようでもあります。
見落としたビッグジョンさんのページを行きつ戻りつしています。

2008年に、いや万葉の世界までタイムスリップ?生駒山越えの万葉人の想いにもほんの少し寄り添えた気分でおります。*^^
(2014.03.04 20:47:56)
(2014.03.05 10:15:17)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

ひろろdecさんへ

けん家持 さん


 視界が広くなるとどうしていい気分になるのでしょうね。高いところに登って広く見渡せると、それだけでもう「見晴らしがいい」、「いい眺めである」と我々は思う。視界が遮られることは外敵に襲われる危険性が増す・・視界が広がると安全性が増す、そういったことが人類の歴史の中で脳の基底に蓄積されての脳の思い込み現象でしょうか(笑)。
 まあ、そんなことは別にして、いい眺めでした。
 坂村真民の言葉。素朴な中に心を掴むものがありますね。
 万葉の時代、小生がまだ若々しかった頃にまでタイムスリップされましたですか(笑)。?
 まあ、「生駒山越え」は「会津嶺越え」ほどには厳しくもありませぬから、万葉人も「夕されば」越えて行けましたが・・(笑)。
(2014.03.04 21:48:02)
(2014.03.05 10:16:24)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

こんばんは

ふぁみり〜キャンパー さん


納豆・くさや・沢庵・ホヤ・・・

まあたしかに臭いといえば臭いですな・・・

しかしこの臭いものを食いたがるのは人間の性でしょうか。。。
日本以外にも。。。

皮蛋・ブルーチーズ・など申し訳ないがうんこの臭としか思えないものが。。。
臭い物好きは日本人に限らぬようで。。。 (2014.03.04 21:23:22)
(2014.03.05 10:17:39)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

Re:こんばんは(03/03)

けん家持 さん


ふぁみり〜キャンパーさんへ
 匂いや味というものは、後天的にその好き嫌いの感覚を取得するものにて文化的なもの。これを「慣れ」と言いますな。慣れ親しんだものがいいという感覚は、生存のためにも必要なものであるのでしょうな。
 嗜好が固まってしまう前に、つまり味や匂いについて「偏見」が生じる前に、納豆を食べる機会があったなら、小生も朝食は納豆で・・となっていたかも知れません。しかし、もう手遅れ、納豆は牡蠣と共に「吾事に非ず」で終りそうです。貴兄のメロンと同様です(笑)。 (2014.03.04 21:59:45)
(2014.03.05 10:19:05)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
けん家持  さん

おはようございます。

英坊3 さん


坂村真民詩人は1980年に我が郷土の偉人「正力松太郎賞」を
受賞されていますね。
その雨の詩にさそわれての句です。↓

「にわか雨 慈雨とみるのは 花ばかり」

「春雨に 濡れて行こうは 傘忘人」

「富山通信」

富山県は富山湾を「世界で最も美しい湾クラブ(本部フランス・バンヌ市)」へ加盟申請し、その審査の為に来県理事長と懇談した。このクラブには、サンフランシスコ湾・サンミッシェル湾等、世界24ヵ国・地域の36ヵ湾が指定されています。日本では宮城県松島湾の認定のみ。富山湾は蜃気楼・蛍烏賊・鰤・・それに海越えの立山連峰景観が「売り」ですね。
審査に通ればは10月に韓国・麗水で開催の総会で富山湾の加盟が決まる。ですよ。 (2014.03.05 08:34:47)
(2014.03.05 10:20:22)

英坊3 さんへ  
けん家持  さん
おはようございます。
 本記事が3月3日の欄に間違って記載されていることに気付き、4日の欄に移記しました関係で、貴兄のコメントも転記となり、表示が不自然な形となりましたが、お赦し賜りたく。

 そうですか。坂村真民さんは1980年に「正力松太郎賞」を受賞されて居られますか。

>にわか雨 慈雨とみるのは 花ばかり (英麻呂)
 うたてと見るも 人ばかりなり    (偐家持)

>春雨に 濡れて行こうは 傘忘人   (英麻呂)
 毎度のきみに あらなくもがな    (偐家持)

 「世界で最も美しい湾クラブ(本部フランス・バンヌ市)」なんぞというものがあるのですね。初耳です。
(2014.03.05 10:42:39)

Re:墓参・ひと雨ごとに(03/04)  
お墓参り、ご苦労様です。
高台にある見晴らしの良い墓地でご先祖様も眺望を楽しんでおられることでしょう。

思いがけず坂村真民関連の拙ブログ記事をご紹介くださりありがとうございました。
砥部の記念館を訪れて以来、すっかり大ファンになりました。 (2014.03.05 14:08:38)

ビッグジョン7777さんへ  
けん家持  さん
 そうですね。我が家よりも墓の方が見晴らしはいいようです(笑)。

 >思いがけず坂村真民関連の拙ブログ記事をご紹介くださり・・・
小生の方も「思いもかけず」坂村真民さんの言葉に遭遇でありました。貴兄ブログで何度か拝見していましたので、本文にも記載しましたが、まさに「やあやあ・・」でありました(笑)。
 こういうことが起こるのもブログ交流の面白さというものであります。「簡素な生き方」をモットーとされている貴兄とは大いに通じ合うものがあるでしょうから、ファンになられたのは「納得」「合点が行く」と言うものでありますな。

一遍に 寄りし真民 いっぺんに 歩人も好きに なるもうべなり (偐家持)

ですな(笑)

(2014.03.05 18:29:52)

こんばんは  
今日淡路島を通りましたよ・・・

今回は車~~~
落ちる心配がありません・・・、橋から落ちたりして。。。 (2014.03.05 19:38:30)

Re:こんばんは(03/04)  
けん家持  さん
ふぁみり〜キャンパーさんへ
>今日淡路島を通りましたよ・・・
またまた、淡路島。結構あちらこちらとご出張が多いですね。淡路島を通って・・と言ってもどちら向きですかね。往きか帰りか・・(笑)。日帰りなら往きも帰りもでしょうが、まさか日帰りではありますまい。今宵はいづくに君宿るらむ(笑)。

淡路島 かよふと湯麻呂 いふ声に いづく宿ると 思はで 須磨じ (須磨の関守)
(本歌)淡路島 かよふ千鳥の なくこゑに いく夜ねざめぬ 須磨の関守 (源兼昌 金葉集288 小倉百人一首78)

 車は落ちることはないし、落ちてはいけませぬが、コメントにはオチがある方がいい、ということで、「しょうもない戯れ歌で「須磨」せることとしました。どうも「須ン磨」せん。
(2014.03.05 21:01:02)

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