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2021/11/20/土曜日/暑いくらい晴れ短い京都滞在だったが、上賀茂神社→駒井家住宅→清水寺の夜間開放→二の丸庭園→法事のお寺→三千院と巡る。その中でこの時期丁度駒井家住宅が開放されていて早くから予約を入れておいた。京大遺伝学の駒井博士の旧居で、日本トラスト協会が管理している。建築はかのヴォーリーズ。博士の奥さまとヴォーリーズの万喜子夫人が神戸のミッションスクール同窓の縁で建築依頼となったと想像される、とのこと。外観の洋風の中に和室を落とし込む工夫しては成城学園の旧居山田家住宅と等しい仕掛け玄関はこじんまりとして右に和室、正面がホール。ホール左右はサンルームとダイニング。ダイニング並びに南面縄の広がるキッチン。当時の日本の住宅の配置とは全く異なる。廊下のスペースは殆どなく、合理的な動線玄関から階段に進む手前の巾木に引出しを仕込む、ちょっとしたユーモア。この家が夫婦二人で切り盛りする生活設計である事を表す。門を入ると直ぐに玄関、郵便受けは玄関ドアに並ぶ。これは我が家と同じ。小さな住宅の工夫かキッチンにつながる勝手口のデザインが何となくサンフランシスコ辺りの住宅を思い出させる。室内ドアのノブは透明クリスタル、屋外は紫と分けている。小さな住宅でも階段は豊かな、贅沢な少しだけドラマチックなデザイン。そもそも階段とはそういうものなのだろう。水回りを改修すれば直ぐにでも住めそうな、プランニングのまこと合理的な住宅だ。そうそう、2階天井ウラ収納庫のステップ収納の仕組みはつい最近の住宅メーカーなんかのオリジナルヴォーリーズ設計の住宅が具に見られる希少なケース。ところで南面する和風建築の家は京大工学部、藤井コウジ←うろ覚え、の設計によるという。現在オーナーは米国人だとか。京都のよい建物でそのようなケースが増えているそうな。
2021.11.30
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2021/11/26/金曜日/晴れ名物に旨いもの、ありました。向島の言問団子。米粉、餅粉、白玉粉の団子三姉妹。クチナシ染めの黄色は味噌餡とのことだけど、クチナシの風味のせいか、栗きんとんを彷彿とさせ、どこか栗の甘みの上品さ。只者ではないお味故にお値段もそこそこ。美味しいお茶は何度でも淹れてくださる。言問団子さんと長命寺桜もちさんの間、そこに工房を持っていた三浦乾也の案内板がある。そこに載っていた乾也による団子皿の都鳥といい、文字といい、呆気に取られるくらいモダンでお洒落。一目で心奪われた。この時は団子屋さんは休店で、展示されている実物を眺めることが叶わなかった。そこで本日改めてやって来た次第。ほー何ともほのぼの。最近になるにつれて私的にはデザインがつまらなくなる。乾也さんのはもう手に入らないことは分かる。現在なものでもよいからそ一つお分けして貰えないが尋ねると、在庫数が少なく応じられないそうです。乾也のが手に入らないなら他ので我慢、という考えがそもそもいけないわねえ。↑隅田川に沿って南下すると、隅田川少年野球場が。なんと往年の大選手王さんもここで野球に打ち込んだ子どもだったそうです。
2021.11.29
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2021/11/25/木曜日/晴〈DATA〉光文社古典新訳文庫/バーナード・ショー小田島恒志 訳2013年11月20日初版第1刷2021年6月10日第4刷〈私的読書メーター〉〈ピグマリオンとはギリシャ神話登場のキプロス王のこと、って一体何度読んだかギリシャ神話。この名を忘れてた自分Σ(-᷅_-᷄๑)王は自ら象牙に理想の女性ガラテアを彫刻。アフローディテに祈り生命宿った彼女と結婚する。さて理想の女性は彫刻的美貌なのかとショーが自問したかは分からないが、物語では上陸階級の研究者ヒギンズが専門分野の音声、言語学を用い荒削りな下町の花売り娘イライザを彫塑し淑女に完成させる仕上。象牙と違い生身の人間には創造不能な魂ちゅうものがあり…英語への愛着と保守性階級性への皮肉がピリリと笑える。〉これの主題は結局のところ何か?ピグマリオンが作り出し結婚する理想の女性。美=善のギリシャ神話時代には外的美しさのみ期待すれば、自ずと善なる魂が付帯していた、或いは女に魂は不要とか?ショーは言う。ピグマリオンによって創造された女がピグマリオンを好きになることはあり得ない。その女にとってピグマリオンは神に等しい存在だから20世紀の擬ピグマリオンであるヒギンズは、知性と結びつけた言語で理想の女性を創造すべく賭けのゲームをする。賭けには勝利したが、結果二人は猛烈に反発し合う。言語磨きによって淑女になったイライザはヒギンズのスリッパを用意する女ではなく、淑女として扱われることを要求するのだ。せめても友としての。知的にも芸術にも人間に対しても深い洞察力を備えたヒギンズの母の存在。それゆえの絶対独身主義というヒギンズのねじれた女性崇拝も手強い。自分の表面をみてちやほやする男よりも横暴でやりきれないヒギンズの中に深みを知る分別のあるイライザだが、実生活では、ヒギンズがボロクソに言う、甘ちゃんに過ぎないフレッドと結ばれるのは当然の帰結なのだ。となるとこれのお題は、結婚相手を選ぶリアル、であるのか。『人形の家』かジェイン・オースティンか。窮乏していたショーをその境遇から救ったのは資産を持つ妻だったが、女優に熱を上げその彼女のために書かれた作品。
2021.11.28
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2021/11/26/金曜日/日差し暑い❶石濱神社日暮里駅前バス停から亀戸行きバスで20分余り橋場二丁目下車、進行方向へ3分ほど歩いた左手の小さな公園が石浜城址公園。石浜城は江戸重長が12世紀頃に開き、南北朝時代には足利氏と新田氏の合戦地にもなったという。その後16世紀後半千葉氏と共に滅んでしまう。石濱神社の歴史は古い。724年、勅願によりご祭神二柱が鎮座。房州への交通の要所でもあり関東武将の寄進篤く、大社として発展した。それも今は昔の物語ここの富士塚に風情あり。業平の「名にし負はば…」の歌碑は江戸時代末に遡る。浅草名所七福神の寿老神を祀る。さて、城址公園とその交差点の隅田川に係るのが白鬚橋。橋からスカイツリー。先週の京都滋賀旅で、計画的していたのに寄れなかった白鬚神社。そこで、本日分枝の、墨東通り南下、左手の白鬚神社へ。主祭神が猿田彦大神というのは興味深い。白鬚を吉備真備と見る本を何かで読んだ記憶がふと向島、隅田川、墨客文人に愛されたこの辺りは、関東大震災と東京大空襲で壊滅的な思いを味わった。戦争の悲惨な展示が近所のすみだ郷土資料館に。これから先、この地が本日のお天気のように穏やかでありますよう。
2021.11.27
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2021/11/23/火曜日/曇り後晴〈DATA〉中央公論新社/山本章子中公新書25432019年5月25日第一版第1刷 〈私的読書メーター〉〈日米地位協定。その存在を知ったのは、そして切実に感じだしたのは沖縄訪問の数年前からだ。この本は2年前出版されようやく昨日読み終えた。その両方が遅きに失したというべきか、いやこの歳月あって少しずつ露わになり一般者が正しく捉え出すことができた、と考えたい。本作で沖縄県駐留米軍の理不尽な振舞いが現在の日米地位協定に照らして合法性のない事が明らかになったのは逆に衝撃的だ。国民に向けては一見日本の権利が少しずつ拡大される印象を持たせその背後で占領時代の密約を残す為に合同会議がある、この罪深い国政を知ってほしい。〉ひめゆり平和祈念館へのアプローチ右手に彼女たちや兵隊、地域住民が潜んだガマ、が覗けるように展示されている。私はここを眺めた瞬間何かに魂を乗っ取られるような体験をした。嗚咽は半時間止まる事なくそこにしがみついたまま動くことも出来なかった。かわいそうに!かわいそうに!かわいそうに!漏れる言葉はそれだけ。戦争は嫌だ。地上で人間が持ちうる最大の価値は自由だ。わたしはそう思う。思想信条の自由、何者かに恐怖心を持つ事なく脅かされる事なく自身の考えを公言できる自由。それを国家は「緊急事態」の名の元に奪う。それは超法規な状況だから過去も現在もあり、未来もありうる。戦争と限らず甚大な災害もあるだろう。ところがこの国には更に米軍プレザンスのダブルスタンダードがあったのだ。しかもその密約ルールは平時においても緊急時の扱いだ。宜野湾市の普天間基地を佐喜眞美術館のスポットから見たら、誰しも思わずにいられない。こんな事態が我が祖国で許される事自体がおかしい、日米安保要らないと。憲法9条を護持しながら独立国として最低限の自衛を進めればよい、とその時考えた。この本はしかしもっと周到に冷徹だ。日米安保条約を残しつつ明文化されてない密約を全て排除せよ、と。日米地位協定の内容は重大な犯罪を犯した米兵、軍属を日本の法で捌ける道が開ける。ドイツ並みに占有権を縮小していける…いや、これは私の期待しすぎか?しみじみ思うのは、友人、仲間をもつことの重要性だ。アメリカのまともな人びとに日本の現況を訴え、共感してもらえる友人をアメリカだけでなく中東にもアジアにも持てるかどうか。本を読んでそんな事を考えた。戦力で圧倒するパワーよりも遥かに難しい。背景の異なる人との友情はそんなナイーブなものではないだろうけど、少なくとも人間として相手から共感してもらえる、そんな自分を磨いていく。そう決意する。
2021.11.26
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2019/09ハンガリー旅でホッローケーまで、ブダペストから高速利用で2時間ほどのドライブ。世界遺産登録された村の第一合とのことらしい。ホロクとも聞こえる。発音はとても難しい。ハンガリーの言葉で、ホッローケーはカラスと石、の意味だという。東欧らしい、ラプンツェルのような昔話に因む地名。まあ世界中に知られてない美しい村はたくさんあることでしょうが…村の人の手作りのような素朴な教会を中心に50軒ほどもあるかしら。村にはレストランとお土産屋さんが一軒ずつこの村で気になったのが、ハンガリーの地方ごとの民族衣装をほぼ同じサイズの人気に着せている博物館。力作揃い。館内は小さい、おまけに訪れた時点ではカタログも販売されてない。しかし人形や民族衣装好きな方は半日くらい平気で過ごせると思う。日本の紬は各地の文化や自然、美を愛する心や技術を伝えた。東欧の民族衣装にもそんな誇りがこもっているように思われる。
2021.11.25
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2021/11/21-22/日曜-月曜/晴と雨⚫️1603年の造園から20年後、小堀遠州が修復を施した二の丸庭園。武家らしい堂々とした、また豪勢な庭園。徳川様の威容を形容する姿かな。晴れ渡る空に錦繍まぶしく艶やかな京都の秋雅な都の武家屋敷⚫️かたや織田信長、豊臣秀次などの戦国時代を経て、人、物の行き交う交易の町として発展した近江八幡の姿ヴォーリーズが英語教師として来日する28年前に擬洋風建築の学校が近江商人の寄付で既に建てられていたことも知る。今は市民ギャラリーに利用されている白雲館。そんな商人の進取の気性が町を形作り、その勢いの削がれた後にヴォーリーズ建築群がこの町に精彩を与え、今またお菓子で活気づく。知恵と工夫の近江人。しっとりした水の町で時の移り変わりが水のように巡るが、ここに日本初の神学校や楽市楽座が信長の世に生まれた事もそれぞれ水脈の一つだろう。日牟禮八幡宮では新嘗祭の準備が整っていた。
2021.11.24
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2021/11/21/日曜日/晴れ後曇り白州正子さんの近江の随筆で読み、いつか訪ねたいと考えていた天台宗教林坊。今回京都への用件の機会を捉え、偶々のライトアップ公開に当たり、当地夕方到着でも拝観が叶った。西国三十二番観音正寺の元塔中で603年、聖徳太子開基伝の由緒ある寺院だという。ご本尊は太子自作の石仏という。しかし太子のいた飛鳥からこの地までは馬の騎乗を得意とされた太子でもかなりの日数が掛かるものを何故ここで説法されたか?同じ近江八幡市の西にある加茂神社は日本初の放牧地に736年創建された吉備真備ゆかりの神社、と案内パンフレットにあるのが目に入る。当時ここらが牧の地であれば、太子は良い駒を求め来た折に地元の有力者や学者に大陸の進んだ仏典などを教え伝えたのでは無いだろうか、と想像する。近江商人発祥の五箇荘の北、観音正寺の東には石馬寺があり、教林坊は別名、石の寺と言うのも何か繋がりを忍ばせる。さて、その教林坊は昭和50年頃から無人となり庭は地元の人びとの手入れがされていたが建物は荒れて「お化け寺」と呼ばれていたという。そこへ青年住職がやって来て大工並みに働き、復興されていく顛末をお寺に置いてあった「仏教タイムス」で知った。今や壮年のご住職、アイデアは枯れず益々発展している様子。確か宗派に拘らず観音さま胎内への永代納骨、これ素晴らしいなぁ。新しいがもう少し近在なら志納して、多宝納骨塔再建の一助を担いたいと思った次第。十一面観音さまはお寺ホームページより。拝観時、屋内撮影禁止の指定は無いけれど、殆どの方が外部以外での撮影するはされていなかった。事情の分からない外国の方が盛んに撮影していたけれど、察することを期待するのは難しく思う。公開は春は4〜5月の土、日、祝日のみ秋は11/1〜12/10毎日の9:30〜16:3011/15〜12/5の紅葉ライトアップ時のみ19:00まで
2021.11.22
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2021/11/21/日曜日/夕方から曇り車旅を幸い、琵琶湖の幸のぎゅっと詰まったお店、Biwako Daughters を探し求め、湖沿いにビュンビュン走る地元の車にめげそうになりつつ辿り着く。お店は淡水とはいえ、嬉しいくらいハマの香りの漂う風貌だ。←画像撮り忘れ( T_T)\(^-^ )店内も賑やかで、小さいのに品数が多くまめまめしく働く姿が見えるよう。この屋のお父ちゃんが湖で釣って工夫重ねたふなずし、一つだけ残ってました!お弁当も二つ買えた!しじみの炊き込みご飯に鰻が乗っていて、鱒マリネに卵焼きチキンポテトサラダ和物、こんな豪華で最高に美味しくて1200円(T ^ T)ありがとうございます。他にパンのお焼きやメロンパン、ジェラートや鮎の炊いたもの等などをオリジナルショッピングバックに入れてもらい、ほくほくした気持ちで宿へ向かう。宿の方から、ここで飲むお酒なら権左、と勧められ町の酒店まで自ビールと権左を求めて出発。琵琶湖の浮島で採れたお米だけで醸された権左に琵琶湖の肴とご飯。胃も心も琵琶湖に染められました。また行くとも琵琶湖娘!
2021.11.21
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2021/11/17/水曜日/お天気レッスンの日の午後は出かけやすい。というかせっかくチケット頂いたのだし。東京は21日までとか、この日しか行けない。青山一丁目で降りてお蕎麦を食べてからてくてく歩く。青山墓地沿いを過ぎ、赤坂報告に曲がると、あらこんな所に例の日本学術会議の立派な建物が。中身は知らねど。その並びに国立新美術館。以前ここは何があったんだろう。作品の数が膨大過ぎる!とりあえず書をみる。先生の先生が入選されたのだという。私は鑑賞の目を持たないので、皆目分からない。ただ勢いよくとか呼吸とかを見る。↓これは文部科学大臣賞受賞日比野博鳳氏の書、無理がなく流れるごとくな印象他に日本画をみる。洋画より充実している気がする。気になったいくつか。↑士農力氏。隈研吾の設計意図が掴めるよう。時間をおいてみるとUFOのようにも。しかも未来的乗り物のそれの方が手作りであり、時間と共に朽ちていく「負ける建築」にも。↑この青の深い美しさ。村居正之氏。↑「道なき時代」前川和之氏。草むらや葉っぱが琉球紅型のよう。葉っぱが語る物語と紋様、人間無しに。
2021.11.20
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2021/11/16/火曜日/晴成城学園駅から歩いて線路沿いを祖師ヶ谷大蔵駅へ行く。ちょっとお目当てのパン屋さんがあり。いや〜認識が甘かった。一時半に近い時間について買い終わった時には2時半。量り売りのせいか、一人の滞在時間はそれを待つ身にはとても長い。そんなわけでパンも既に選べるほどは残っていない。私の前の前の方、レジには8600円を軽く超える数字が!それ、もはやパン屋の価格とは思えない。この豪気な買い占め。未だ私の後ろに7.8人は並んでいるのだけど。ハード系のようでいて、相当なもっちり食感。パン胴体の空隙が多目の印象、発酵進み過ぎ?なのに重持ちがあるのは水分量かな?この屋の酵母のクセかな?ここのパンの味わいは少しだけラトビアの黒パンを思い出させた。それを思い出させた分だけ、私的にはラベンダーの乗ったあの香ばしい、黒パンへの食い意地が蘇り、でも2度と食べられないだろう無念さが後をひく。↓この真っ黒いパン!非常に重い。リガに近い森の、年に一度開かれる大きなマーケットで沢山売られていた大きな丸い黒パンはラトビアの人のソウルフードのようで、海外から帰省した時これを沢山買って帰るのだという。その市場では自分のお母さんが白樺から取ったという樹液ジュースも飲んだことだった。↓穀物の塊の甘みと酵母の酸味と窯焼きの苦味の三位一体のあのパンが!蜂蜜とチーズをこの上なく楽しませるあの味わいあ、で、この並んで待つのがあまりプレジールでは無いパン屋さん、値段と待ち時間と選べなさをマイナス要因に加えると神楽坂のパンドフィロソフと東西横綱?たまさかのお祭りと位置づけることに。
2021.11.19
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2021/11/16/火曜日/薄曇り歩いてみるものだと、ふつふつ感動を覚えた一日。全く予備知識無しで、よもや吉田五十八の住宅、それも二つの和室を備えた建築に見えるとは!これは一般財団法人世田谷トラストまちづくりが管理している「猪股庭園」。駅から徒歩10分ほど。幾つか写真を撮ってみたが、この建物の空間の豊かさ美しさ気高さが画像(私のスマホと腕)ではちっとも再現され得ないことを思い知った。↑二つの光庭、対照的な横溢と枯れと。↑二つの茶室、四畳半とニ畳、大庵?小さいニ畳の方は格別手を入れた印象で、重たいものは軽く軽いものは重くのお茶道の心ある、小さきものは、かな↑途切れることなくつながる空間、内も外も。この流れは吉村順三につながっていることがよく分かる。わたし如きにこの住宅はとても語れないけれど、この住まいは住む人の成熟もかなり要求されることだろう。書を見るとき、上手下手ということはもちろんあるけれど、高い低い、というのもあるそうだ。それは書かれた文字によって造られる空間の美、というように私は受け取った。建築というのも造られたところではなく造られない空間を日常の動きで知るものだ。そこにはやはり「何もないところ」がかもす高い低いがあるように思われる。もしも近所に住んでいたら、足繁く通い清掃などさせてほしいくらいの空閑だ。少しはマシな人間になれるかも。
2021.11.18
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2021/11/20/金曜日/晴、皆既月食の日私が教室に入る前に課題だったN先生デザインのトップから編むカーディガン。英語の製作説明書につまずき、3回ほど編み直し、ようやく身頃と片袖が付いたところで時間切れ。というのも月イチのクラスで疑問点など尋ねるために少しでも編み進めようとの手慣らし。こちらは今アブリルさんでキット購入できるはず。今回の課題、横から編むカーディガンHitsuji-Fumo を自宅予習。手がゆるすぎてぽわんと広がりがちなクセ。急に引き締めたりしてストッキネットステッチ=メリヤス編み の歪むこと!何とかしたいなあ。↓先生のサンプル、編み目が安定していて美しい
2021.11.17
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2021/11/16/火曜日/薄曇り、朝初めて寒し午前に成城みつ池緑地にある洋館を訪ねた。駅から12.3分くらい、国分寺崖線方向へ進むとこんもりした樹木が見えてくる。アメリカで成功した楢崎定吉が1937年頃建築したものという。当初は今の何倍もある敷地だった様子で、館内のビデオで確認できる。この洋館を1961年に山田耕雨氏が購入し、しばらくは別棟のアトリエで作画したという。門弟たちも多く、ここで画業に励んだ由。↑2階に山田耕雨氏の作品2点が展示されていた。左の福禄寿と見えるお顔は山田氏に似ているそうで、自画像かも。2階にある唯一の客間和室の壁色は実に独特。自然光で見ると濃茶だが、光が当たると紫色に。水回りとオープンテラス以外は手を加えることなく当時の姿をかなり留めている。半世紀ほどを経て、区に寄贈され修理後に一般公開された。あまり知られていないのか、本日の見学は私ひとり。当時のデザインに戻された上げ下げ窓からは富士山も見えたとか!今は鬱蒼とした樹木で見晴らしは期待できない。この緑地下の湧水辺りでは夏に蛍も見られるそうで、もう少しすると紅葉も美しいそうだ。これが無料なのだから、世田谷区は本当にお金持ちなのだなぁ。受付の猪俣邸ポストカードが気になる。尋ねるとすぐ近所だとのこと。戦前の立派な数寄屋住宅で有名な建築家云々え、もしや吉田五十八ではないでしょうか?と聞き返すと名前を忘れてしまったとかこれはこれは、へんしも早うと気が急くー続く
2021.11.17
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2021/11/14/日曜日/概ね晴〈DATA〉同文書院/石井美樹子1994年2月26日第一版第1刷 〈私的読書メーター〉〈著者訳の四大悲劇版に触発され愛とロマンスでバランスを。収録10編のあらすじと著者の解釈、解説という構成。さらりと見比べた後、男装の乙女と嫉妬に駆られやすい権力者と現実を正しく見る従者、行き違いや誤解、妖精や魔法使いのひとおし等などがフーガの如く。著者いわく「気が狂わなければ、恋などできはしない。恋愛という狂気の過程を経てはじめて、愚か者でなければ二の足を踏む結婚に至ることがてきる。」確かにねぇ、それが根本テーマか。性ホルモンに鼓舞される若さの勢いが無ければ結婚までは中々。ユング心理学引用は蛇足のようにも〉紹介作品・夏の夜の夢好きな作品、舞台で2度観る。・ヴェニスの商人私もにはシャイロックが辛い。異教徒は忌み嫌われる。ましてユダヤ人であれば…蜷川演出で猿之助が演じたシャイロックが忘れられない出来。・から騒ぎクローディオとヒーローのカップルを現代に置き換えれば、甘やかされてお勉強もできて鼻持ちならぬエリートと自分で考えることのできないお嬢さんの組み合わせ?今どきそんな人がいるかしらん。一方、ベネディックとベアトリスのカップルは対等な関係で、ユーモアが介在している点、好感度は高いし、これなら今の世にたくさん見出せそう。この二つのカップルでは、属性か本質か、が肝心なことと言われているようにも思う。愛は本質に従う。・お気に召すまま男装のロザリンド、すてき。「恋愛は狂気の沙汰で、結婚は愚行の極地であっても、シェイクスピアは恋愛と結婚の愚行に身を投じる若者たちを祝福してやまない。愛を全人間性に関わる経験とするこの認識こそ、ロマンスの伝統なのだ。」なるほど。寂聴さんはロマンス的人間でした、合掌。・十二夜十二夜とは顕現祭のこと、だった。・終わりよければすべてよし・ペリクリーズ舞台は今のレバノンやシリア、エフェソスなど私好み。ここでも王の嫉妬や疑念が不幸を招くが、忍耐によってより輝きを得る展開が晴れ晴れとする。・シンベリン・冬物語・あらし/テンペストこれも舞台で見た。石井美樹子さんはこれのキャッチコピーを「魔術に支配された理想郷」としている。これは言い得て妙だと思う。魔術に支配された理想郷とは、シェイクスピアにとって舞台に他ならない。シェイクスピアはこの本を最後に芝居に沸騰するロンドンを去り、生まれ故郷に屋敷を得てジェントルマンの仲間入りを果たす。島の囚人にして君臨者プロスペロの神的力は魔術書、つまり言葉の力によるものだったのだ。やがてプラスペロ自ら魔術師のマントを脱ぎ杖を折って海に沈めることを誓う。そしてただの人間に戻ってゆく。全能の指輪を火の山に埋めにいく『指輪物語』のフロドのようでもある。魔術とは捨てるもの、なのだ。芝居の最後、プロスペロの口上「わたしの魔法はすべて潰え去りました。わたしは、みなさまの前に裸の身をさらしています。どうぞみなさまの温かい拍手を持ちまして、わたしに自由をおあたえくださいまし。」そして著者はー自分がいかなる人間かを知っていれば、悪と共存してゆくこともできよう。愛と許しがあれば、悪の渦巻く人間界も生きるに値する。ーと結ぶ。
2021.11.16
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2021/11/12/金曜日/晴先月初めてお習字の体験レッスンを受ける。横と縦の流れと止め、を先生の手本を元にひたすら繰り返す。なかなか難しいけれど、楽しく充実の時間。墨の匂いもうれしい。こんなに書けないものかと我ながら呆れる。本日2度目も体験タイム。月の字ばかりを半紙に16枚ばかり一時間くらいかけて書いていると、半ば朦朧、すっかりクタクタに。最後の文字で、先生の花丸と「よろしい」文字が!自宅で手習ができると良いのだけど家では何かと多事で、まだそんな余裕がない。こんな調子では目標の草書や万葉仮名まで道遠し。ところで、このお教室の素晴らしいところは、本物の書や絵画が壁に掛けられていること。「月」を書きながら目前にはなんと白隠和尚の「動中工夫」の讃が。この読みはー動中の工夫は静中に勝ること百千億倍ーだそうです。
2021.11.15
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2021/11/12/金曜日/快晴国立映画アーカイブを初めて訪れる。一番の目的はこれに合わせるように発見された円谷監督の「かぐや姫」を見ること。といっても先日2日だけの35分公開版ではなく、ディスプレイで5シーンくらい流れるもの。かぐや姫役の女性が85年前とは思えない今日的な造形美でいつつ、平安的な優美さも漂わせて素晴らしい。同時に常設展、「日本映画の歴史」が見られる。ナチスドイツの大衆操作用に公開された、枢軸国日本紹介のフィルムなど興味深い。モノクロでも分かる、当時の桜と原節子の美しさ。
2021.11.14
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2021/11/12/金曜日/晴〈DATA〉講談社/鎌田浩毅ブルーバックス B-20022017年3月13日第2刷 〈私的読書メーター〉〈未発なのに既に名付けられている震災がある。それが西日本大震災と呼ばれるもの。百年周期、かつ三拍子の強弱。甚大な被害は3回に一度あり2035〜38年頃がそれに当たるという。東南海、東海、南海が連動するのではないかと予測されている。三連動地震が起きた場合の日本経済リスクは千年に一度規模の東北大震災をはるかに上回るだろう。そんな列島、時代に自分は生きている。今日のコロナ、明日の地震。否、千年周期は白頭山噴火も共振するか。津波、倒壊、火事は凌ど噴火に術なし。プレートとプラームのテクトニクス、溶解金属の極移動、学習〉ニュースや報道で地震解説の折にはよく耳にするプレート。内実がよく分からないまま、とにかく日本列島にはこの四つのせめぎ合いがあるせいで地震が多発する、という理解だった。しかしプレートがどのように生じ消失!するのかおぼろげにも理解できた。プレートテクトニクスの動きがパンゲアを分解して其々の大陸となり山や海が造られていく様しかもプレート水平移動だけでなく、プルームテクトニクスの上下の移動が熱と質量、水によってなされる。その際の熱移動で地球の外核液体金属を流動させ、地磁気の方向も強さも過去に頻繁に起きていた。それを戦前発見したのが松山教授であった。当時、日本の地質学地学研究は石油などの資源がらみで各国しのぎを削る中、トップランナーに加わっていた、など地政学も絡めて、地学の現場主義、本物主義、長尺な視野を述べつつ、災害をいかに減じるか、といった人命に関わる学問でもあるのだ。そして著者はいう。高校での学びでは数学は17世紀、化学は19世紀、物理と生物は其々20世紀前半と後半。これに対して地学は正に今世紀発見の学を教える教科である、と。これは刺激されますねー来たれ自然科学に好奇心強き若人よ、地学の門を叩け!
2021.11.13
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2021/11/9/火曜日/晴↓万世橋から海方向職場徒歩圏内の、ポルトガル菓子屋さん。前回は臨時休業、今回は無事店内へご婦人二人が切り盛りしている。路地にある。手仕事である。これらの好みが重なり嬉しい。えー、エッグタルトは売り切れ( ;∀;)アーモンドのケーキとお店の方オススメのマルメロのゼリーみたいなスイーツを買い、オススメの食べ方、トーストにカマンベールチーズ、そこに薄くゼリーを載せてむしゃむしゃ。セボン。しまった、画像撮り忘れ。
2021.11.12
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2021/11/10/水曜日/曇り後晴、暑いくらい代々木上原からテクテク15分くらい、和菓子の岬屋さんに立ち寄った。レッスン後のご褒美、なんでもご褒美(^^)ちっちゃいお店で高齢のご夫婦で切り盛りしている様子。ちょっと京都の和菓子屋さんみたいに切り箱からお菓子を出してくれる。店内がもう少しすっきりすると風情が生まれそう。惜しいこと。本日、上生は残菊、織部も気になる。へー麦饅頭、素朴な感じ。千々に乱れるお口とお胸の内。結局無難な感じの黄身しぐれと最中を求める。最中は夏は作らないとのこと。はーそんなもんなんだな。ひとのお宅を云々言いながら、帰宅後、wicked way meadさんの蜂蜜酒を飲む前に写真!と思うと、カウンターが余りにごちゃごちゃ!何とかせむと。片付け始めて知る、捨てるしかないモノが結局かなり残地物となってあちらのお部屋に行くだけの腰砕けなお片付け、でも擦ったり磨いたりしていると気分は上がります。お菓子も待っているし!あれ!最中が非常に美味しい。黄身しぐれの比ではない。皮がかなり厚め、餡は甘さ控えめ。香ばしい。空也最中より断然こちらが好きだな。たっぷりお茶は台湾高山茶。湯呑みは若松河田の備後屋で買ったちょっと不思議な小鹿田焼
2021.11.11
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2021/11/7/日曜日/晴久しぶりにおウチでDVD鑑賞フランス人の美しいところが全て出た、みたいな。ちょっとしたファンタジーのような。かつてはパリにもあったであろう下町の人びとの共助精神。だって主人公靴磨きの老人は若き日々をおそらく、かつてアルジェリア内紛、1999年以降アルジェリア戦争、の義侠にかられ、パリのカフェでわいのわいのと談義し、詩を叫んだ時代彷彿ムシューなんです。お洒落で信義を重んじ自由を愛して女性には花を贈る、例え今晩のバゲットが買えなくとも、なパリジャン。あーランスロットの末裔か。ル・アーブルのカフェで、モン・サン・ミシェルはブルターニュかノルマンディかともめたり、あら私もソレ不思議な中立点だなぁと思ってました。それからドイツ語フランス語で揺れた最後の授業の地、アルザス出身らしい男のアルザス語りなどなど、当地がフランス中の流れ者到着地であることを匂わす。更に末期癌を匂わせる靴磨き男性の奥さん。衰えた眠りに添える、ご近所婦人の読み聞かせがカフカ短編集。婦人の出自をそれとなく匂わせる、東奥、ユダヤ、ドイツ圏。そこに難民が命からがらアフリカからやってきてコンテナで見出される。脱出する少年、彼を何とか希望の地へ送り出そうと奮闘するムッシュとご近所仲間の人情。日本からは失われて久しい感情だ、何でこんなぺこぺこの薄っぺらになっちまったんだかだから奇跡はその少年と靴磨きマダムの手の触れ合いから醸された。そんなおはなし。
2021.11.10
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2021/11/7/日曜日/曇り後晴〈DATA〉河田書房新社/ウィリアム・シェイクスピア石井美樹子 訳/2021年5月20日初版印刷2021年5月30日初版発行 〈私的読書メーター〉〈『マクベス』を読む。この時点で返却の至時。高額でも買おうかしら。何でこんなに面白いマクベス⁉︎マクベスを焚き付けるのは三人の魔女だけではない。奥方の非道振りが当初凄まじい。奥方に弱腰を咎められ、魔女の予言を成立させるべく謀叛殺人を企み次々と血塗られていくマクベス。一度悪事に身を染めれば底しれぬ奈落に陥るしかない。人間の女故の脆さが結局狂い死に至らす奥方と女の股から生まれなかった烈将マクダフの妻子の忌まわの会話の対比。「綺麗は汚い」ならぬ「晴は曇、曇は晴」のスコットランド。森が城に迫り来る様、指輪物語彷彿〉"Fair is foul, and Foul is fair,"余りに有名なこのセリフは、ずっと「きれいは汚い、汚いはきれい」だと自分の中にヒモ付けられていた。真理を巧みに忍ばせた魔女の言葉遊び的イメージで。ところがなんとまあ、石井訳は変わりやすいスコットランドの天気を言っている、と。確かに一日に一年があるような変わりやすい天気は、アイルランドがもっと激しいにしてもスコットランドも十分そうなのだろう。ダイレクトに天候の変わり目を伝えつつ、これから先に生じる登場人物の毀誉褒貶を印象づける伏線にもなっている。そもそもマクベスの第一声が"So foul and fair a day I have never seen "なのだ。そこで三人の魔女は並列のfoul とfairをお手玉した?舞台のスコットランドを加味するなら、ゴルフの時にでも言えそうなセリフかしらん。いやいやひょっとするとマクベスの言葉が魔的なものと気脈を通じさせたかもしれぬ、こちらで鳴らせばあちらで響く。「気をつけよう、甘い言葉と暗い道」だ。この物語を猛烈に働く組織人間の出世物語にも翻訳可能なところは、人間存在の本質をとらえている所以。百年二百年で人間変わりっこない。千年二千年で少し変化するだろうか。趣味とか好きなものなんていうのさえ、案外3代4代掛けていつかの時代のその血脈に、ぽかっと現れてくるものなんだろう。マクベスは悲劇的な人物だが、物語の最後は悲劇的ではない。寧ろ私には好ましいエンディングといえる。
2021.11.09
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2021/11/5/金曜日/秋晴れ随分前から駒場にある日本民藝館を訪ねたいと思っていたら、先に近代美術館で柳宗悦を中心とした100年展が開かれてしまった。所蔵品のめぼしいものは此方に移ってしまったことだろうと先ず此方を見学する。お堀を挟み反対にあった工芸館は建物ごと金沢に引越してしまい、身近に見られず本当に残念なことだ。ところで入場料1800円もするのに、出品リストの用意がない。リストはQRコードで読み取れと曰う。その時はそんなものかと思ったが、作品を見ながら印象を書き込んだりするのにこんな小さな画面でそれも叶わず、不親切さに呆れた。帰宅後の思い起こしの楽しみも失せ。美術館に対応改善を乞う。改めて柳宗悦の大きさ、守備範囲の広さに感じ入った。同時代、民俗学を起こした柳田國男とのカイゴウも一度あったことを知る。バーナード・リーチは六世乾山に陶芸を学んだという。尾形乾山の伝書を預かった三浦乾也が六代目かと思っていたが、その辺り事情が入り組んでややこしい。ここでいう六世乾山は浦野乾哉であるらしい。今夏、乾也縁の秦野市で彼の生誕200年展があったそうな。なんという事、気がつかないままコロナ夏を過ごしたのだった。陳列の、今和次郎『日本の民家』ああここでも出会えた岡書院!また鳥取民藝運動に投じた吉田ショウヤ氏の展示もあり、いつか民藝美術館と割烹も訪ねたいと強く思った。展示のお終いに、宗悦の揮毫「悉有美醜」があった。達筆というのではないが迷いない勢いがあると感じた。「美の標準」から「美の法門」へと至る昇華モノの介在はとどのつまり、山川草木水空気熱運動、天然と呼ぶべきかは。本日のお土産一升瓶カゴ、『吉田ショウヤの建築の原点』記念の和手ぬぐい、3点帰り道、宝来屋で栗饅頭と熊本みかん丸ごと大福、うまし。
2021.11.07
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2021/神無月の間10/12には屋根の防水シート工事が終わり、その後内装パネル?が搬入され、月半ばには屋根が葺かれ始めた模様。この頃から多い時は8台くらい工事車が並び、大型車も頻繁に行き来している様子。内装、衛生、設備が進んでいるようだけど、サナギの中の蝶の如く中身不明。ありゃ、いつの間にか大きな電柱が立っていた。それまで、一軒のおうちだったせいか、ヒョロっとした細い木材に電線が絡んでいたけれど。今や異風堂々。
2021.11.06
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2021/神無月の間10/12には屋根の防水シート工事が終わり、その後内装パネル?が搬入され、月半ばには屋根が葺かれ始めた模様。この頃から多い時は8台くらい工事車が並び、大型車も頻繁に行き来している様子。内装、衛生、設備が進んでいるようだけど、サナギの中の蝶の如く中身不明。ありゃ、いつの間にか大きな電柱が立っていた。それまで、一軒のおうちだったせいか、ヒョロっとした細い木材に電線が絡んでいたけれど。今や異風堂々。
2021.11.06
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2021/11/3/水曜日/秋晴れ〈DATA〉河田書房新社/ウィリアム・シェイクスピア石井美樹子 訳/2021年5月20日初版印刷2021年5月30日初版発行 〈私的読書メーター〉〈四つの内の『ハムレット』を読む。本や舞台で何度も出会った、その度のモヤモヤ。その背景を知りたくば図書館架に幅広でシェイクスピアに纏わる資料が潤沢な結構な国なのだが。沙翁初心者の私は、この本でハムレットと沙翁の骨格、構造が能く掴めた。第一資料であるテキストの誤訳に対する訳者の誠実な行動に共感をもつ。17世紀前後の英国の情勢を巧みに世相の鏡となす舞台がクリア。言葉の羅列には今の世に向けた皮肉?と得心させるもの多く。人間の思考進化の無さに加え、王の鷹揚気高さも失った我らの悲喜劇は在るかないか、それが問題。〉シェイクスピアにアーサー王伝説がどんな影響を与えたか、なんていうのも『アーサー王と円卓の騎士』を並行読書中、気にしていた。私の読んだアーサー王テキストではアーサー王が大陸の戦地に赴くに際してロンドンの都市と王妃グネヴィアを甥のモルドレッドに託す。ところが、この甥は彼女を誘惑し結婚を迫り、王であると宣言する。さて、王妃はどう反応したか。王妃はこれを唾棄してロンドン塔に立て篭もるのだ。ハムレットより古い時代。騎士は騎士らしく勇敢で、名誉と高貴な女性に生命を賭して駆け抜けた。歌になり誉れとなった伝統も失われた当節に、ハムレットはいう。「二千人の命と二万ダカットでもこの藁しべほどの問題に決着をつけられまい。これはありあまる富と平和が生んだ腫瘍だ。内部で膨れ上がり、外からは原因がわからぬまま、死にいたる。」「乳を吸う前に、乳房に敬礼をしたたぐいだ。退廃した我らの世が猫かわいがりする、あんなやからを大勢知っている。流行の言葉使いとうわべの社交術に長けている。泡のような連中だ。世故に長けためざとい連中の間をはったりでくぐりぬけるが、試しに一吹きするとーー泡と消える。」「おお、神よ、ホレイショー、このまま真実が伝えられぬならどんな汚名を残すことになるか!きみがいつもわたしを大事に思ってくれていたのなら天国への旅立ちの至福をしばし遅らせ、この厳しい世で、辛いだろうが、きみの言葉で私の物語を伝えてくれ。」今現在のどこかの国の政治諸々の堕落に、真の歴史的考察を与えよとする学術、公文書を黒く糊塗する権力のやりたい放題への、ハムレット否、シェイクスピアの遺言か。
2021.11.06
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2021/11/1/日曜日/秋晴れ羽衣なんとまあ。武相荘前のあまり広くない庭先に能舞台が設置された。一時頃着いて三時開演前の間に日差しが少しずつ傾いて、空気が霊妙に変化して来るよう。狭い舞台に総勢12名。橋掛は尺五ほど。さてこの極小の空間に松原の白波、山並みを越え月世界に昇る天女、それら風景が出現するのかどうか。羽衣は謡の者、ツレの頬も掠め、憂き世の人に舞を伝えんとする勢いで衣の掛かっていた松の木から観客席を覗き込む姿が見られた。果たしてこれは屋内能舞台ではあることだろうか。天女の衣を既に纏った存在が、いかにも人間くさくなってしまったように感じられ少し違和感を覚えたけれど、白州正子さんのエピソードもそこはかとなく思い出された。しかしこれは意図したことでもなければ計算ずくのことでも無いように思われた。序の舞から破へ移行するに及び音曲も激しさが増し、樹上の野鳥たちの声もひとしきりボリュームが増す。秋の傾いた光が天女の挿頭を輝かせ移ろわせ、落ち葉もひとひら舞う。外で演じられる醍醐味。今度は屋内能舞台で再び友枝雄人氏の羽衣を見たい、どれだけ違うのか、違わないのかを。お能の前に大鼓、小鼓のワークショップがあった。「はるがすみ たなびきにけり 」の段を楽しんだ。よおーぉ〜、ほ、ほの例の掛け声?が気持ち良く、腹の底から出ると身体の中心が感じられる良い企画だった。
2021.11.05
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2021/11/1/日曜日/秋晴れ羽衣なんとまあ。武相荘前のあまり広くない庭先に能舞台が設置された。一時頃着いて三時開演前の間に日差しが少しずつ傾いて、空気が霊妙に変化して来るよう。狭い舞台に総勢12名。橋掛は尺五ほど。さてこの極小の空間に松原の白波、山並みを越え月世界に昇る天女、それら風景が出現するのかどうか。羽衣は謡の者、ツレの頬も掠め、憂き世の人に舞を伝えんとする勢いで衣の掛かっていた松の木から観客席を覗き込む姿が見られた。果たしてこれは屋内能舞台ではあることだろうか。天女の衣を既に纏った存在が、いかにも人間くさくなってしまったように感じられ少し違和感を覚えたけれど、白州正子さんのエピソードもそこはかとなく思い出された。しかしこれは意図したことでもなければ計算ずくのことでも無いように思われた。序の舞から破へ移行するに及び音曲も激しさが増し、樹上の野鳥たちの声もひとしきりボリュームが増す。秋の傾いた光が天女の挿頭を輝かせ移ろわせ、落ち葉もひとひら舞う。外で演じられる醍醐味。今度は屋内能舞台で再び友枝雄人氏の羽衣を見たい、どれだけ違うのか、違わないのかを。お能の前に大鼓、小鼓のワークショップがあった。「はるがすみ たなびきにけり 」の段を楽しんだ。よおーぉ〜、ほ、ほの例の掛け声?が気持ち良く、腹の底から出ると身体の中心が感じられる良い企画だった。
2021.11.05
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2021/11/3/水曜日/秋晴れヌーボーワインで有名なボジョレーは11月の第3木曜日が解禁祝いの日。山梨ワイナリーでもヌーボー祭があり、それは本日なんだとか。ところで鶴川、岡上の蔵亭もそれにあやかり本日ヌーボー祭の日となった。でもこれは特別なお祝いの日。川崎の農園で育ち川崎のワイナリーで醸造された初めてのワインの蔵出しなのだから。春から農園のお手伝いされた方には思いひとしおに違いない。岡上ヌーボーはメルローもピノノワールもその他畑のぶどうを全て集めて、ボジョレーの「マサラシオン・ガルボニック」なる醸造法で醸されたとのこと。色はやや濁り気味でも香りのブーケが立ち上がり、ぶどうの皮裏のヌルりを思い出すような味わい、微発酵とフレッシュ感。でもこれはあくまで始まり、これから蔵亭は成長して美味しくなるその途上に漸く一つの点を灯したんだと思う。記念のハーフボトル35?本の一つをお持ち帰りできたワインセミナーでは試飲の時に栗をお持ちくださった方がいらして、食べるとワインの味がまろやかに変わることにビックリ↑右下画像の右、岡上ヌーボー左イチゴワイン蔵亭お庭で見た柿の色、帰り道のお寺山門奥、少し色づいた木?地域情報誌マイタウンから〈今年7月に初の純川崎産ワインを完成させた「蔵邸ワイナリー」で、11月3日(祝)に開催される同イベント。11:00〜16:00までの間に蔵邸を訪れれば、岡上産ヌーボーを1杯600円で味うことができ、さらに柿スイーツやキッシュなど、自家農園で収穫した季節の野菜や果物を使った軽食も楽しめます。この機会に秋深まる岡上へ出かけて、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。〉
2021.11.04
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2021/11/02/火曜日/曇り後晴右は2013年11月22日に長崎、油屋町のレトロな喫茶店で頂いたミルクセーキ。卵黄の濃厚さと甘味とクリーミーなシェイク感にうっとり。これはどう考えてもエッグノックではなかろうか?フローズンではあるけれど、と思った。長崎でしか食べられないと諦めていた。ところが職場から徒歩15分の秋葉原駅側の「日本百貨店しょくひんかん」の「長崎トルコライス食堂」に、このメニューがあることを発見!本日ようやく立ち寄った。8年前を思い出させると同時に、いや昔食べたのはこんなにジャリジャリした氷では無かったなあ、とかちょい甘さが強くないかなぁとは思ったが、でもやっぱりこれこれ。うんまいです。お食事時間でなければ、デザート系やコーヒー単品でも大丈夫だそうです。900円。たまたまPayPay特典で25%戻り特典中。
2021.11.03
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2021/10月純米酒六撰 白玉の酒は静かに呑むべかりけり全て純米酒。三人で飲み比べてみました。コロナ禍が少し落ち着いた今、こんな楽しみも世の中にあったんだと思い出す。私自身は大吟醸よりか純米酒が何となく旨く感じる。ここは純米酒の品揃えが嬉しいお店。福島のお酒、奈良萬はややフルーツの香。かたの桜、大阪交野市のお酒。やや時間が過ぎてすっかり他のお酒を忘れてしまう。これでは日記が役に立たない(´;ω;`)唯一記憶にあるのは一博が魚介によく合った、ということ。次回これを中心に楽しみたい、佳肴あり、な時に。国産白ワイン2種左のは酸味が強く私の好みとは異なる。シャブリとか好きな人には向くのかしら?辛口軽目シャープで和食に相性。甲州シュールリー、とあって醸造は仙台秋保右、ポラリス。ピノグリ、大変美味しくてびっくり。これはル ミリュウ https://le-milieu.co.jp/というマイクロワイナリー、何とお二人で回しているそうです。素晴らしい出来栄えだと味音痴の私にも分かる!から凄いです笑笑酸味があろうが渋みがあろうが、日本酒だろうがワインだろうが、出来の良いお酒はみな円い。この白はほんと円いです。これはショッピングセンター、エルサ安曇野のリカーショップ蔵紀行で手に入れたもの。このお店ではこの地域産のお酒ワインが吟味されて並んでいるようです。それでも次回はル ミリュウさんのワイナリーに行ってみたいなあ
2021.11.01
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