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2023/01/31/火曜日/冷ややかな晴れ〈DATA〉平凡社 / 著者 森まゆみ2018年3月26日 初版第1冊発行〈私的読書メーター〉〈木下杢太郎の、天草の帆掛船スケッチ表紙のハードカバー版で読む。断然こちらがよい。というのも五足の靴の持ち主の一人は杢太郎なのだから。そもこの旅は、バテレン耶蘇教に関心を持ち、天草四郎の乱の戯曲を後に成す杢太郎の意向大と想像する。随行は吉井勇、北原白秋、平野萬里ら20代前半の「明星」同人とその主催者である与謝野鉄幹という組合せ。明治40年の彼らの旅を著者がトレースする重ね書き体で、時々時間のあわいが淡くなるのも著者の指向と嗜好。彼らの文中に鴎外『即興詩人』を見出せるのも、ならでは。羨ましい垂涎の旅ではある。)『即興詩人』はアンデルセンの著作すっかりこれを読んだ気でいた自分。ーそういえば森鴎外記念館でこれを買うかどうか悩んだのだったわ。なぜ読んだつもりだったか。それは、マイケル・ブースの『ありのままのアンデルセン』を読んでいたからだった。以下、〈私的読書メーター〉〈マイケルブースと言えば『英国人一家日本を食べつくす』の著者ではないか。これは彼のデビュー作と呼べるものらしいが、独特の辛辣なハッタリに近いユーモア、英国人気質はまさに栴檀は双葉より。ゴッデンの描いた人物像も観察力の高さを覚えたが、こちらは彼の官能の元と行動の裏付けをあらゆる資料を駆使して、『一詩人のバザール』旅行記を辿る過程でアンデルセン人間像を肉付けしていく。脚と体力と資金を酷使、不運天候胃袋に翻弄され、ドナウ川クルージングでは突然の母親登場、アンデルセン自身と一体化していくかのごとき愛と発見の旅記録〉という自分の記録を今更眺る。五足の靴ならぬ、一足の靴(私の)は、コロナの前年アンデルセン生誕の町、オーデンセを徘徊した。大きなアンデルセン博物館が建設中で、東京オリンピックの競技場と同じ2020年開館、開催の予定と記されていた。共に隈研吾の設計そういえば、隈研吾の「負ける建築」展を昨年見たとき、競技場の模型は見たけど、オーデンセは展示がなかった。それ、見たかったのに。閑話休題森まゆみさんの文章は、何というか晒し木綿の手触り使い込まれてふっくら温かい。そして媚びが無い。それがすっきりと気持ち良いのだが五人と森さんが混在して、あれ、これはいつの誰の旅?みたいな印象も与える。まあ、それが妙、でもあろうか。森鴎外はまるで五人の文学精神の岳父というべきか。特に医学と芸術に揺れた杢太郎にとってはポーラス。森まゆみさんはその町内で自身を育んだ、そんな縁も発動力たり得たことと思う。森鴎外記念館には、当時からの庭木の見える落ち着いたカフェがある。
2023.01.31
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2023/01/30/月曜日/やや温かい一日伊東に訪ねたのももはや20日余り前のこと月日は百代の過客にして…それでも木下杢太郎あっての伊東の旅であれば、かの清冽な湧水のことなども記録しておくべし木下杢太郎すなわち太田正雄をして医学の道に進めたのはその姉である。姉は明治という時代に僻地伊豆の田舎から学問の希求止まず出奔したような人間であった。しかも当時の東京市でそのよるべとした所は大隈重信の屋敷であったというから、一体いかなる縁があったのか。記念館にはその姉と親しく交情を結んだ樋口一葉の写真が展示されている。その直の姉か或いは更に上の姉か、彼女らが学んだのは寺子屋であり、その寺子屋があったのはこの寺ではなかろうか、と訪ね歩く。随筆では生家の地区から7.8丁離れた山腹にある寺とあり、水番なる生徒らが寺の学校から坂にある小川の水を硯水として頂戴したという。その時、級中の人は声を揃え「水番水を頂戴」と叫んだそうで、杢太郎の小学校時代までこの言葉は生きていたらしい。おそらく江戸の昔から代々受け継がれた声掛けであったろう。山川草木悉有仏性であれば、なり。この寺の縁起はとあり、その昔はもっと海に近くあったと思われる。必ず来ると言われる 南海トラフや駿河沖地震の津波にどうか杢太郎資料が流される事なく末代まで保存して頂きたく祈願した。このお寺辺りで海抜35米と記憶するが不確かである。寺下で小川になる湧水はこの寺を美しく巡り、下は下へと走る流れる。風景の中に、水頂戴 の少女の声を想像する。あの時代に姉の一人は学問の夢捨てられず東京へ出奔し、何のツテか、大隈重信のお屋敷に頼った由樋口一葉と交友を持つ才女で、杢太郎に学問をつけさせようと、学校に上がることを怖がる杢太郎をおぶって通学させたという。そのような出来事、一家族の歴史も覚えれば、小径の風景などもなんとも懐かしく胸に迫ることよ。1丁は私には175歩以前、埼玉の大宮神社参道の丁石の間隔を私の足幅で数えるとおよそ175歩であった。7.8丁は子どもの通学にさほど遠くない距離と思われる。
2023.01.30
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2023/01/28/土曜日/雲ひとつ無し晴天昨日の書道では引き続き俳句を行書でしかも初めて小筆句は、右城暮石のものすべて 凍る地上へ 羽毛落つしんしんとした無音の、全てのことごとがかきんと結晶する世界の暗い宙から重さのない白い羽毛がふわりふわりと舞い落ちる命の前の時代からもたらされる命の予感めく壁にかかる風騒ぐ 軒端の竹の 小夜更けて いづこ山室に 虎の吠ゆるらむとよむ、らしい。
2023.01.28
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2023/01/26/木曜日/思ったほど寒くない1ヶ月と少し掛かった。ベストはツレへの贈りものとなる。袖のゴムあみ仕上げの時点でツレ贈りものが決定すると、ツイ手を抜いて、「伸縮性のあるフランス式ゴム編み留」で対応。うーむ首回りはこれでもよろしいが、袖周りはやはり針を用いたオーソドックスな留め方にすればよかった。スチームで整形するにしても右側がやや開き気味次回の反省点にしよう。ちゃんちゃん。
2023.01.27
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2023/01/24/火曜日泊まったお宿の隣接が東海館夜9時まで見学できるのと見学料200円とは素晴らしい。宿からひょいと、一風呂浴びて訪ねる。光庭というか坪庭というか、展望室から見下ろすと、小さな矩形の落とし穴成人式の当日、正月飾りあり、旧正月まではこれでいきたい。創業昭和3年、伊東の鉄道開通はその10年後木下杢太郎随筆によれば幼児期に罹患した彼をおぶい、下男は伊豆の山を二つ三つ越えて東京に出たというが、どこから汽車に乗れたのやら。開通の年、杢太郎晩年の53歳で前年東大医学部教授となり、癩病研究で世界的権威と目された頃である。東海館にある歴史の小部屋から三人の人物地名にもなった伊東祐親、その人展示によれば、中々立派な武将↓千鶴丸の悲劇があったと言い条、伊東市民に敬愛されていることが理解できる手作りマップ家康の命を受けて、この伊東で国産初めての帆船が三浦按針によって造られた。ところでこの念持仏がとても素敵、実物は何処に?余り関心がある訳ではないのだけど、東郷平八郎。彼はネルソン提督とと並ぶ海軍大将であるらしい。東海の小島の、遅れてやってきた田舎者たちが、不滅のバルチック艦隊を打ち負かしたのだから世界は仰天した。その時、東郷「皇国の興廃はこの一戦にあり」のZ旗とは画像右上の、この旗歴史の皮肉か、今はロシアの打ち捨てられた戦車車体にその文字が。戦争を美化するなかれ、との刻印である。相当の芸者遊びをした大将も晩年は伊東の海近い別宅で質素を旨として暮らす。タイムの日本人初の表紙になった益荒男だ。↑東郷旧居は日曜日のみ開館なんと3時に閉館でうっかり見学できず。↓伊東市出身、重岡建治氏の作品が展示された部屋は東海館のキッチュな印象が払拭されて、流石に作品ハーモニーが考慮されている。迷路のような館内をゆっくり探索した後に温泉を楽しみ、後、甘味所であんみつ頂くのも乙。
2023.01.26
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いくつか2023/01/24/火曜日/大寒、寒き曇天このケープが暖かく重宝なのである。娘に頼まれ色違いで編み上げる。左、私愛用の試作と異なり、反省点が活かされたかなその反省の記憶の新しい内に、プレゼント用にもう一つを編み始めると、浮気性が持ち上がり同じ作業に飽いてしまう。そんなこんなで長方形に編んで、直角止めのスヌードも同時に試作お手本は4年くらい前に編んだ、イサガーキットただ、デザインと色と糸の個性の三位一体バランスで見ると、やはりイサガーの完成度が高い。ケープと同じ5号で編むとキツく仕上がり、結局、7号に換えて編み直し。この糸は手紡ぎ風の細い太い?キツイ緩い?のごつごつ糸なのに草木染なので、風合いを生かすにはどんなものがよろしかろうや。
2023.01.24
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2023/01/23/月曜日/大寒の氷雨一日だけの公演が21日に国立小劇場で。コロナパンデミックが無ければ、2年前開催の予定の演目冬 ー 八戸のえんぶり春 ー 甲府市の天津司舞てづしまい夏 ー 沖縄エイサー秋 ー 江戸の里神楽えんぶり 暗い背景に降り頻る雪の情景いかにも八戸在住の、先祖伝来の土起こし、苗植え、稲刈りの舞踊り、朴訥な口上。壮年男性の力強さから少年少女の可愛らしい仕種を田の神、実りの神はさもさも寿いできたのだろう。一連の動きは稲作の技術が列島に伝播するとき、文字も持たず言葉も通じない中、生み出されたコミュニケーションではなかったろうか。その舞がそのまま年寄りから年少へとも伝承され、それは同時に土地神、祖霊への祈りでもあった。田植えの身振りはお相撲のシコのようでもあり、相撲の由来との関連も考えさせられた。八戸は海幸も豊かなお国柄、愉快な恵比寿舞も天津司舞 春霞、桜満開のもと甲府盆地はかつて湖(ウミ)であったとの伝承その湖上、神々集って舞い踊る静かな厳かな舞とお狂い、の激しい舞これを特大素朴な神蔵=人形の二体が180度の位置で反時計周りに、船に見立てた幕上で追いかけ演じる。元は12柱の神々が、二神は天に上りもう一神は古井戸に没した。残った九柱の神を神像に作り上げ小瀬村氏神である諏訪神社に祀った。最後のお姫様と鬼の追いかけはややもするとハラハラさせられる。この傀儡を観じるに、これはもと諏訪湖からの伝来だったのではなかろうか。国譲りで敗退した(相撲で負けた?)建御名方は諏訪湖の外に出ないことを条件として、生きながらえ、その他に留まった出雲系民族である。敗者といえど、殆ど縄文の土地に大陸の進んだ文化をもたらした、その威光はいかばかり。当に諏訪大社祭神として厚く祀られた。その一族か、その威厳を知る集団が新たな開拓地を求め、甲府盆地小瀬村に辿りついて、先祖の伝来を残したのかもしれない。お姫さまと鬼が同一場面に登場するのは、女性の二つの面の表象、なんぞと詮索するのは小賢しいとしても、後の里神楽で見事にこの場面が現れるのだから、まあ心憎い。エイサー・大獅子 抜けるように青い沖縄の空、海かん高い指笛が天高く舞う鳥の呼ぶ声のように見るもの演じる者を目覚ます。一目見るなり、沖縄発祥の空手の心が伝わる動きと太鼓できたら唄も生で聴きたいところ東京在住のエイサーグループとのこと、とても訓練されている、というかプロフェッショナル。明るく、元気、あー沖縄行きたいなあ、と思わせる陽気さ、フレンドリーさは日本の地理風土をグーっと押し広げているなあ司会役の女性の着ていた紅型が見たことないくらい、大変美しい衣装だった。江戸里神楽 紅葉狩 あら、背景は何だったろお囃子の連座や舞台装置が豪華、あー、松でした。だから何やら能舞台的、歌舞伎的でもあった。これもまた時を掛けて里神楽を専門に行う氏子集団のプロフェッショナルな舞台満席のお客さんは殆どが年配だけれど、若い方の姿も。国立劇場は来年10月建替えとなるけれど、まだその外貌はよく分からず。外はどうあれ、中身が命。来月の文楽、門左でござる♪
2023.01.23
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2023/01/22/日曜日/当地はそれほど寒くない本を読んでその著書とか縁の土地を訪ねるのは楽しい。宿でじっくりと本を読んでひねもす、のたりのたり 飽きたら湯に浸かる 極上の身過ごしであるなぁ豪華な必要はなく、ただ静かで古くても清潔が 保たれていればそれがよいのである伊東で投宿したのがK's House Itou Onsenこの宿があった事も伊東連泊の要因東海館に隣接し、内部の造作なども双子の如し中々の人気で宿泊過半数が長期滞在の外国客らしい満室御礼続くドミトリー、キッチン、リビング、24時間温泉海と駅の中間にあって目の前が松川というロケーション展望台室ではご家族の昼食と鉢合わせ撮影出来なかったけれど、クッションでもおいて寝そべって本など読みたい空間ではあった。部屋の眼下を流れる松川に添いそぞろ歩く。
2023.01.22
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2023/01/20/金曜日/今日は晴れた〈DATA〉 徳間書店/保江邦夫2015年11月30日 第1刷2015年12月15日 第2刷〈私的読書メーター〉〈理論物理学者が辿り着いた〈神さまから愛される〉方程式⁈著者の桁外れな生き方に驚き続けているウチに一晩で読んでしまいました…多分にご謙遜が含まれているでしょ、いくら何でもハッタリで東北大→京大院→名大院→ジュネーブ大研究室へなんて。何ですと!アウトバーンで猛スピード運転中に幻視した数式はシュレディンガー方程式を導く⁈不思議を凌駕していく氏の空間感受性は、湯川博士の素領域理論を経て、エジプトピラミッドで秘儀を授り次元転移力を得た⁈人間情緒を含む統一場はカミのアイに満たされ。ロズウェル、キリスト、えええ⁈〉さすが、徳間書店の本だなぁ。荒唐無稽、なんぼのもんじゃいマインドが溢れている。著者の経歴がアンビリーバボあの、岡山のノートルダム聖心女子大の学長でいらした渡辺和子さんが直々、ローマ法王庁枢機卿推薦ありの氏を大学に招いたという。その橋渡しをしてくれた神父さんとは、氏のジュネーブ時代に世界宗教者会議で骨折り協力した事で昵懇であったそうなそんなご縁が枢機卿の推薦文につながる。情けは人の為ならず道理。さて、その神父さんの、エクソシスト=悪魔祓いとなれる神父の人物像描写が興味深い。曰く、悪魔に憧れられるくらい悪業を尽くすような人物でなければとても務まらないという。呑む打つ買う、なんぞ目ではない。小心な善男善女に唾棄される、そんな神父がエクソシストとして法王庁高職からダイレクトに指令を受け、世界中を回るのである。ほー、世界って底知れない。ここまではリアルに面白く読んだけれど、後半は徳間書店カラーぶっちぎりで、ハテナ感が募る。尤も不思議大好きなタチゆえ、かもねかもね、はああ?としっかり楽しむ(@_@)
2023.01.20
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2023/01/19/木曜日/夕されば寒しなぜ木下杢太郎?何ヶ月か前に読んだ『かくして彼女は宴で踊る』殆ど主客的な扱いで、木下杢太郎が登場する。名前だけは知っていたけれど、なるほどこんな人物だったのだろうなぁ、と初めて像が結ばれた。誠実、温厚、ブレることのない心棒。文も絵もヒトカド以上の科学者でそれでいて、なかなかにロマンチスト地元の高等小学校を経て医者になるため現、獨協学園に入学するまでの伊東での暮らし。生家は杢太郎の記念館として現存する。文学者として紹介されるが、そもそも皮膚科の世界的権威であり、ハンセン病隔離を早くから否定している。海に近い生まれ、関心は海外に及び、詩心がありハンセン病との関わりがあるそれは私にスコットランドの頗る好きな男、スティーブンソンを思い出させる。東大医学部に進んで政府から欧州研修を拝命し、第二次世界大戦勃発の年にフランス政府からレジオンドヌール賞を授与された。商家のミセだった記念館の奥は、杢太郎=太田正雄が生まれた部屋などの表示もある。1835年の築造という。記念館では併せて杢太郎の次兄、橋梁技術者であった太田円三の展示もある。震災復興後の隅田川の永代橋や、あの清澄橋をデザインしたのがその人であったとは市内を流れる松川その遊歩道には杢太郎のレリーフが点在して、これを確かめながら散歩するのも愉しい。↑120年前に杢太郎が描いた松川の風景
2023.01.19
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2023/01/18/水曜日/午後から春のよう■一月連休の7.8.9日を伊東で過ごした折の記録先月から静岡に縁あり7日、初めての踊り子号に乗って初めての伊東へ海が見えると気持ちも上がる。天気も上々お宿は歴史的建造物のホステル隣接するのは 東海館テルマエロマエでも登場したらしいが、その時の名称は東林館と称したらしい。荷物を預け、取るものも取り敢えず向かうは木下杢太郎記念館これがこの旅の一番の目的旅のお供本はこれ
2023.01.18
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2023/01/17/火曜日/曇りのち雨の日は映画館へと言いたくなるお天気朝一番の映画館は、それでも若い人がちらほら座席に休講組?3Dグラスを携えまあ、アメリカ映画は滅多に観ないけれど娘と一緒なら行くしかない。3時間超えの上映時間もそこまで長くは感じない。ということは楽しめた、ということただ前作から13年?その割に人間共の価値観が進歩しているどころか後退している。ヨナを呑み込むクジラ みたいな 絵 とかその名前がトゥルクンなので沖縄のグルクンを思い出す。あれは旨いです。やっぱり宮崎駿オマージュがそこかしこに地上の楽園、沖縄、先島の風景を迷彩で上塗りしているのはどこのどいつ?メタバース映画館ができたら、メガネかけてお魚の一匹くらいにはなれちゃうのかな?そんな事にはあまり食指が沸かない私が次に観たい、というかホントに観たいのはこれだ↓
2023.01.17
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2023/01/14/土曜日/どんより曇り小雨我が家からはアクセスが良くなくて、行きたいと思いつつ先延ばしにしていた、つつじヶ丘駅すぐの SHAELAさんインスタでバザーみたいな記事を見つけ出かけてみた。そして、フェアアイルのスワッチとかジェットランドレースの額装とかミニ織り機とか買ってしまう。いやいや、買うより編みたい。これは編むしかない。今年は いよいよ SHAELAさんでベストかカーディガンを目標にしようかなお次、憧れ サイチカさん 糸と針と世田谷ボロ市に合わせた掘り出し物市らしい。イランのおばあちゃんが編むソックスがてんこ盛りに賑わう。毛糸玉入れに丁度よいラトビアの柳のコロンとしたカゴとてもステキだったのだけれど7千ナニガシ円。それでもお得な価格らしい。うーん、ラトビアの森の民芸市を訪れた身としてはちょっと日本では買い辛い値段と諦めところでサイチカさんショップで素晴らしいセーターを着ている方を発見!あ!これは?ノラ・ゴーンさんですよね?と食い下がり、アレコレ質問して画像まで撮らせていただきありがとうございました!なんと、ノラ・ゴーンさんの本の編集人の女性でした。本もセーターも編む、素晴らしい。玉電もとい世田谷線に乗って豪徳寺の見過ごしそうな和菓子屋Sakataya1793本日の生菓子4点、一つずつ。2100円。左下は武者小路お家元の初釜のお菓子だそうであら粗茶でございますのよ、我が家ほほ。
2023.01.16
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2023/01/15/日曜日/お日様を見ていない〈DATA〉亜紀書房 / 著者 ハイノー・ファルケ、イェルク・レーマー訳者 吉田三知世2022年9月28日 第1版第1冊発行〈私的読書メーター〉〈すこぶる時間が掛かった読書。その割に自身の知識感度は1のマイナス1光年ほども広がらず。相対性理論と量子論の知見が私の知的閾値を光速度で一万年くらい遠ざけるものですから追いつけず。「存在するものの全てが光」金魚鉢から死んだメダカを掬い取った時には生命も光だと知ったのだったが。「光より速いものは存在しない」しかし光を飲み込むブラックホールは光よりも早く光を捉えているから放出されないのではないのか?それって重力なの?銀河系中心にある巨大なブラックホール辺縁の、赤い光のセンセーションも脱兎の如く遠ざかり。〉このタイトルはやや恣意的、著者の宗教観による所に傾いているようにも感じる。ブラックホールそのものは撮影できないのだから、暗闇のなかの光というよりは 暗闇の周りの光 が正鵠を射ているのではないかしらん、と素人考え。ブラックホールの桁外れな質量の周囲で光は曲げられ、あるものはその中へ落ち込み、ある距離にあるものは赤方偏移してエネルギーを失うが、周囲で起きている光の途方もないダンス?が繰り広げられている。著者はそれを撮影するために地球大の望遠鏡を設置させるプロジェクトを立ち上げ、成功する。国家や政治の領域を超えた宇宙敵プロジェクトはどのように成功したか、という読み方もできる。古代文明、占星術、ケプラーの惑星運動法則、アインシュタイン相対性理論から、観測技術の躍進によっていよいよ明確になりつつある壮大な科学の歴史。ときに軽妙にときに神妙に、おそらく二人の著者のキャラクターの持ち味が交差する。
2023.01.15
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2023/01/13/金曜日/夕方より曇るこれは後藤比奈夫の俳句今までの書題から変えて心機一転俳句を書写したいと希望を伝えたら先生から了解を頂いた。書道を始めた目的は草書が読めるようになりたい、ついでに 字も上手くなりたい。くらいの考えだったのだった。ところで朝刊地方版のこの記事↓えー、ハタチのオタリア←アシカの仲間レオくんが来場者のリクエストに応え、筆で文字を書き上げた。上手い!まるでウサギというものを心得た書きっぷりアタシゃこんな見事に書けまへんすごいなぁ、レオくんに会ってみたいなぁ
2023.01.14
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2023/01/12/木曜日/意外に温かいずっと前に買っていいないいな、と眺めては。この表紙のベストのため、昨年春買った毛糸が我が身に押し寄せるも。はーこれを解消すべく。ゲージも取らず突っ走ったが間違い!しかも元々手が緩い。ヨメに来たばかりの可愛いムスメ用と思いしが、余りに大きいサイズとなりぬ。そんなこんなで。敗戦処理投手を自認するツレ用になるかしらんねえ。さて、今回新しい技も習得◼️別鎖編みで作る一目ゴム編み目数が多いとき、一目ゴム編みの作り目は数えるのが大変すぎる。いつも挫けそうになっていたけれど、こんなテクニックがあったのだなぁ。初めて別鎖でトライAsuka creative studio さんのYouTube動画がとても参考になりました♪https://youtu.be/Ips91Bxv6eMシンカーループに裏目を拾っていくやり方簡単で美しい。閑話休題庭では寒すぎて蕾のままフリーズした薔薇部屋で温めるとゆるりゆるり開いて、その香り芳しや教訓その1 本の通りに編むとはいえ、私の手は緩い。必ずスワッチを編むこと!
2023.01.12
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2023/01/11/水曜日/どんより寒い朝〈DATA〉 講談社/ 石牟礼道子2004年7月15日 第1冊発行 2020年8月28日 第39冊発行〈私的読書メーター〉〈重い事実を取り上げながら、水俣の海の描写がたまらなく美しい。いっそ懐かしい。自分のDNAに浸透する潮の甘さをさえ感得する。石牟礼道子の紡ぐ言葉はそのように私に響く。著者自身が「白状すればこの作品は誰よりも自分自身に語り聞かせる浄瑠璃のようなもの」と記すように水俣病患者のルポルタージュではない一方で市民活動の記録も併記されている。『チェルノブイリの祈り』スヴェトラーナとは異なる方法ながら、厄災に見舞われた同胞へのコンパッションが大地から内海から押し寄せ祈りを形成する様。著者の、草花小動物への共感も愛しい。〉石牟礼道子さんの最大の理解者、編集者の、あーお名前が出てこない。その方も昨年鬼籍に入られた。東海の小島列島の、風土だけが育んだ個性ある日本の人びとが失われてゆく。グローバルな世界人?それもまた世の流れかな「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」
2023.01.11
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2023/01/09/伊東は今朝も快晴ヤフオクで草木染毛糸をたくさん購入してしまった(>_<)しかし一つのロットで一枚セーターを編むだけの量が不足∑(゚Д゚)毛糸の太さもテクスチャーもマチマチどないしょー(@_@)小物ならいける。手袋靴下はムリとしてもマフラー、スヌードなら!ノラ・ゴーンさん ツイストステッチ ソースブックを頼りに、スワッチ編んで、テキトーな製図毛糸の捻の太さがまばらなので針は5号あら、これが実に暖かくお役立ちプレゼントにもよいかも!
2023.01.09
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2023/01/08/日曜日/伊東は暑いくらい12/27の記オフィスからほど近いところに、珍しやボタン、それもアンティーク専門のCo.というお店がある本日ようやく訪ねることができたルーシー・リーの陶器ぼたんがあるらしい。それはレプリカで売られているのか本物か?答えは後者で買えた金額ではない様子元々は彼女が家計の足しに沢山作ったらしいのだけどねえでも!小洒落たセラミックボタンとベツレヘムパールと頭の取れるピンを購入ついでに、こんな場所にアンティーク家具やもあるらしくやって来たら、土曜日のみの店舗スタイル土曜は仕事休みなんで9日までは来ないかも中々立派な洋館、よくぞ焼け残りました!とエールを送る。元は銀行だったらしいけれど今はHARIO本社ビルだとか若い社員がビジネスビジネスな風で出入りするのもなんか奥ゆかしい。うぶけやという刃物屋さん今時珍しい店構え。ここは爪切りが有名だそうだけど、このミニキッチン鋏いいなぁ今度点ないに入ってみよーそしてやって来ました年内最後の小網神社で開運おみくじありゃりゃ出たのはまたまたの金運お守り余程ソレをお守りくださりたいのでしょうか財運に縁薄いワタクシのために?
2023.01.08
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2023/01/06/金曜日/寒の朝先月12月はお蕎麦屋さんにあまり寄れなかった。ツレがあると、私の蕎麦好きに横やりが入るんですー誰にも文句を言われない、ひとり蕎麦に限ります。❶手打蕎麦 ふじや 新宿区 7日 水曜日ランチ 1200円いつものお蕎麦屋さん初めて二八でランチやっぱり十割が力があって好みかな牛カレー丼まで食べちまうお腹くちい❷和心蕎花 新宿区 ★初訪問 14日 水曜日せいろ と アジフライおむすび1290円かなり急な階段を降りた地下のお店お洒落な店内お昼でも予約グループが多い印象何しろ御苑真ん前お蕎麦は私にはやや緩めアジフライおむすびがとても美味しい。ということは、夜呑みによいお蕎麦屋さんなんだろうなぁ❸紅葉川 中央区23日 金曜日 鴨せいろ 1580円久しぶりに食べると、あら細麺だけどコシも効いて中々香り高いお蕎麦だなぁカモ汁も濃いめ甘めで江戸モンだなぁ鴨のツミレも入りお肉もたっぷり、あったまり❹手打ち蕎麦切り 匠 千代田区 ★初訪問27日 火曜日2色もり 1045円先客二組並んでいる。寒いけれどコロナ禍故か外で並び待つみたい。店内ゆったりしていて清潔感ある。十割蕎麦の細麺コシは田舎が強い、もちろん。風味もこちらが好きかも小さくまとめられると食べ終わり頃には麺が離れがたくなりぬるを神田、浅草橋 神田川を挟んで旨い蕎麦やがいくつか。❺いなせ 浜松市中区 ★初訪問締めの蕎麦魚介料理に比べると蕎麦は乾麺みたいでだいぶ落ちる。矢張り蕎麦は蕎麦や、ですね。浜名湖の牡蠣フライは絶品。❻大晦日、年越しそば4人がほぼ食べ尽くした頃撮影我が家は毎年長芋とワサビで頂く。乾麺は館林特産の頂き物番外編新宿 NEWoman フードコートオイスターバーの牡蠣御膳 ¥1500フライ、煮浸し、スチーム牡蠣の三体更に深川メシに牡蠣一つが乗るこれ、安くない⁈大きい、あつあつ、うまうま
2023.01.06
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2023/01/05/木曜日/朝の寒さ、小寒実は木下恵介記念館前の、かつて警察署だか消防署だかに転用されていたこの建物の方がより古い建造とのこと。前にはアートセンターの看板人はいないが鍵はかかっていない。事務所らしき部屋の方に訪ねると見学フリーとのことていうか入るなり、この巨大な張子うさぎと天狗どんが。あれれ、この図はそうそう休館していた楽器博物館のロビーにあったポストカードと同じではないか!建物内部は大きく変更されたというけれど、そこかしこにそれらしき面影おお!作品片付けナガコの作者に遭遇。こちらの展示が昨日までで終わったとのこと張子作家 坂田吉章さんの新春てんぐちゃん展 ー卯ーなんか、かこさとしのてんぐちゃんが懐かしまれるみたいに話しかけると実はここ遠州は天狗と縁が深い地域昔話を通して今の子どもたちに天狗を知ってもらいもっと地元を愛してほしいとのお考えがあるようでした。ステキな青年、地元からのおしゃれでキュートな発信こんなムーブメント応援したい。てんぐちゃん張子ほしいー↓向かい会う二つの建物の階段手すり大理石は高くて買えなかった→佐官職人が丹精込めて研ぎ上げた 人研ぎ 今や大理石より高く付く仕様なのであった。文化はそれを愛する人びとによって伝承され、時と共に資産価値が上がるという 地域住民の資本でございますよアートはマウスや電子より手で作るのが私の好み
2023.01.04
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2023/01/04/水曜日/ポカポカ日和12/29/木曜日の続き、昨日のてくてく続き映画はかつてほど見ないけど、木下恵介監督の名前くらいは知っている。敗戦前の、日本が理解し日本の職人技が生きていた頃の洋風建築が好きだ。その二つが合体した美味しい記念館は駅から徒歩15分とかからない。設計 中村 與資平ゼセッション に影響を受けた雰囲気が伝わる。浜松の街を歩くと ばわーと広がる空や新しい道路が印象的であるのは、大空襲によるものらしい。そんな中、わずかに漆喰や石造りの建物が生き延びた。彼の設計した建造物は旧満州や朝鮮半島にあり、重要文化財となっているとか。当時その国の人びとには、それら全ての近代技術が無かった。皮肉にも日本の残した、本国以上に立派な建造物、発電、鉄道、衛生、放送等の財産は今へと引き継がれた。敗戦後も、当事国の人びとが自主運営できるまで、日本の技術者はGHQによってとどめ置かれ、技術を継承したのだからね。後の発展に寄与した面を彼ら自身、認識があっても良いのでは?負の財産があるなら、その反対もある。それらを持ち寄りお互い許し認め合うしか未来は良くならないではないか。折しも 戦争をテーマとして展示中意外にも木下恵介監督の戦争に対する硬骨漢振りが見える。或いは、見えるような展示となっていた。その点が今現在にあっても監督を記念するモチベーションであり、ファンが訪れる記念館なのだろう。中村 與資平を紹介する小部屋もある。さて、記念館を出ると正面にやはり私好みな建物がこの一区画はまるで台北のよう
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