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2023/03/31/金曜日 花曇り今月は初訪問の老舗二軒と久しぶりの神田薮と江戸前蕎麦の月❶夢そば ★初訪問川崎市多摩区1日 水曜日 大もり 850円駅前の雰囲気が変化しつつある登戸駅北側にこんな蕎麦屋さんができていた。自家製粉、ではなさそう。二八のようだけど蕎麦の旨みは何とか及第点。氷水でよく締められている。ツユはやや甘め。蕎麦湯の器が小さめなのでお代わりをいただく。価格、量、接客は申し分ない。❷神田藪蕎麦 千代田区6日 月曜日 2名セイロ2枚、牡蠣の南蛮漬け、野菜天ぷら4840円ここは職場から近いが、好みの蕎麦ではないので滅多に来ないが、待合せもあり。お昼時とあって並び待つ。細麺、コシ無し。あまりキリリと締めてはいない。喉越しはよい。やや緑がかった蕎麦ただツユはとても美味しい。それにたっぷり振る舞われるのが嬉しい。天ぷらは季節の山菜の香り、苦味カリリと揚がっている。❸一仁 世田谷区 8日 水曜日 ランチセット 小天丼 1300円❹手打蕎麦 松永 渋谷区 14日 火曜日 大もり 1000円最寄り駅は原宿らしいのだけれど本日は千駄ヶ谷から歩く。どちらの駅からも不便だが、歩くならゴミゴミしてない千駄ヶ谷がよい。ここのお蕎麦とツユは私好みだけど生活圏外のため、ここを目指して来ない限り滅多に寄れない。ランチセットのようなものは無い。冷たいかあったかいか、あとは天ぷらいたってシンプル。厨房もそれに倣え、だ。自家製粉の調合かな?カラ部分の配合が絶妙で甘味があり香ばしくコシも強い。おつゆは関西風な色目で薄いけれど味は濃いめカツオの香りがちゃんとある。もっとも最近のツユの好みは江戸前風でいて甘さ控えめ、がだんだん好きになりつつある。瞠目すべきは量が多い!これは嬉しい。大盛は2人前といって差し支えない。❺手打蕎麦 ふじや 新宿区15日 水曜日 十割蕎麦変更 950円本日は久しぶりに店頭で3人待ちいつもの十割せいろ値段は多少張りますが、ワサビが天然であるのは嬉しい。蕎麦湯で割るときのために少し残しておく。この屋の蕎麦湯は蕎麦粉を足しているのでとろみがあるが、やり過ぎは好まない。もう少しさらりとして熱々が好ましい。❻手打そば 田名部 文京区 ★初訪問17日 金曜日 おおもりせいろ 1000円評判の良い老舗そつのない、引き締めた蕎麦に江戸前なツユ初訪問店ではせいろを頼むため、たいてい量を訪ねる。こちらは標準の140g、店員さんが即答できるお店なら、先ず大丈夫。誇りを持って蕎麦を打ち、清潔を心がけていれば不味い店になりようがない。↓この屋のお手洗いは一旦外に出る。お手洗い入口の表札。東司と書いてとうす と読むようだ。禅寺のご不浄の表記らしい。知らねば入られまへん、とうする?とうす❶江戸手打蕎麦處 あさだ ★初訪問 台東区 27日 月曜日大もり 1000円番外編いしい 中央区刺身定食 1250円先日訪ねたら貸切?えお昼に?食い意地に関しては粘着な私、諦めず本日は無事列に並ぶ。先ずお茶が美味しい。これはお店の質が出ます。ご飯は寿司用一歩手前の翼立ち、お味噌汁の出汁はカニか?熱々ふーふーそれにお刺身が四種、全て新鮮、旨い!いよっ目利きだねえ、包丁の入れ方もいいやねぇ。刺身のツマまで全部頂いちゃいましたー次は天丼いっちゃう。
2023.03.31
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2023/03/27/月曜日/薄曇り、道に薄紅の小さき降る〈DATA〉 集英社 / 著者 加納朋子 2022年5月30日 第一刷発行 「小説すばる」南の十字に会いに行く 2017/6月号星は、すばる 2020/10月号 箱庭に降る星は 2020/12月号木星荘のヴィーナス 2021/2月号孤舟よ星の海を征け 2021/4月号星の子 2021/6月号リフトオフ 2021/8月号 単行本化にあたり、加筆修正〈私的読書メーター〉〈加納朋子さんだし基本はジュブナイル。併せて昔懐かしい少女漫画の王道のような展開に、誰も安心して〈沼っち〉読書になること請け合い。母のケアが受けられない七星の、学校で迎える初潮の戸惑い。母は少女期に両親が離婚し、父は、研究を諦められない母親が出奔という幼児体験をもつ。凄惨なイジメやストーカー、汚い大人の存在、災害、思わぬ事故による夢の喪失などなど、書き連ねると辛い話題のてんこ盛り。が、これらが時空を超えて結びつくときピタリと幸いの像を成す。これこそ物語。現実にも最年少女性飛行士がT大医学卒のシンクロ奇跡。〉ピタリと幸いの像を結んだその刹那、巡る星座の星空の如く、はや様相は変節を遂げる。ここが心地よいと断じても留まることはできないお約束。今の幸せも流転の内に不協和音を生ぜしめ、辛いモノヘと相関していくのが、生じ滅していく生命の理しかし嘆くなかれ、それとてもほんの束の間のカタチならん。願わくば、日本のロケット、日本のジェット、次のステージでピタリと仕合わせ果たさんか。
2023.03.27
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2023/03/226/日曜日/2月に戻るなり先日のお教室への道すがら、桜並木が花ぐもりの空を背景にぼんやり霞む↑あー今年の花見はこれにて。お教室で吉祥図というらしい。円山応挙、ひゃー。竹一本の下に二匹の丸々とした仔犬の図これを 笑 と読み解いて 一本の竹の下の犬。すなわち一笑図 吉祥なり。大阪 夏の陣冬の陣の難癖話みたいだけど、笑笑竹2つなら、犬畜生のちくしょうとも読めますなあ、竹笑さて 本日の俳句落合水尾 おちあいすいび と読むらしい。齢90にお近い。その他の事、あまり分からず。ただこの句が今の季節にぴったりと合致する。殊に卒業生の春休み。中学生でも高校生でも無い、ぼんやりとした場所に身を置いている私。ぼんやりしているのは萌ゆる生命の運動する場所=野原であり、私の未来でもある。私が動き横切れば、ほんの先、そこで泣き笑いした母校が見える。母校の文字には母と父が認められるのだ。本日の手習いは一向つまらぬ。煮ても焼いても食えないシロモノとなりぬ。上手くなりたいのではなく、豊かになりたいのだなぁ
2023.03.26
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2023/03/25/土曜日/打って変わって寒い雨の朝先日話題の映画をみた。ピカデリー新宿は初めて。ポスター提示などはなく、上映してないかのような雰囲気が世の中の風圧を感じさせるではないか。シネコンの中では、最上階の小さなスクリーン、しかし館内は人ひとで満席。若い方や主婦層も多い。女性が多い。なんか嬉しい。日本史上最長の安倍政権、しかもこんな唐突な死それに対して自民党も野党もマスコミからもまともな検証がなされてないように思う中、『安倍晋三 回顧録』が、信じられないことにベストセラーなのである。そんなことでいいのか、とごまめの歯軋りをしていたら、こんな映画が上映されると聞いて、ちょっと救われた。彼の危険性とは何だったのか。その複雑さがよく描かれていだと思う。制作側のスタンスは思った以上に中立で、これを観て傾いていると感じるとしたら、己がポジションのバロメーターになるのでは。映画は何も政治の闇とか事件の追及とか壺議員をなじるものでは無く、観る側の鏡像でもある今の日本の姿をちゃんと押さえている。気持ち悪いのは、安倍を中心に据えてその周囲で権力のおこぼれを得るために日本会議にも創価学会にも統一教会にも平気で魂を売る政治家と一帯の岩盤システムだなぁと改めて感じる。政治家官僚公務員企業人芸能人マスコミ電通スポーツ界財界学会法曹界宗教団体、え?労組さえも?な状況である。心ある官僚が内部情報をマスコミに伝えても握りつぶされ、その正当な義憤が逆に己が身を危うくさせる、そんな疑心暗鬼が渦巻いている。身を隠して取材に応じた彼らは今の無法状態は政権によるテロだ、とまで。これは酷い!安倍晋三という人はつくづく中身も思想も志操もない虚ろな人間だ。その人物が不在のままに空虚と虚妄の中心で未だ遠心力となっている、まさに妖術。熟議なしの閣議決定という手法。損なわれた官僚たちの矜持や節度が回復するにはどうすれば良いのか。安倍氏の人事テコ入れで、就職試験の時と180度変わった法解釈!本質を憲法学者の小林節氏の語る姿を眺めると、もうどうしようもないね感が漂う。しかし山口の安倍事務所と反社会団体の軋轢を記事にした山岡氏のレジリエンス一人、大工稼業の傍、統一教会問題を追い続けてきたエイトさんの静かな不屈の闘い妖怪の孫をプロデュースした古賀さん彼に関心が湧きYouTubeで映画のコメントも見た。Iam not ABEは実はISに囚われた後藤さんに対する政府対応批判で初めて口にされた、つまりIS組織に向けた言葉だったという。沢山の人に映画を観てほしい。妖術の解けた人から少しずつ、その内パタパタと世の中は変わっていくだろう。安倍晋三を思うとき、私は 山上たつひこの「がきデカ」 をなぜか思い出す。凡庸と権力が結び付くことの恐ろしさ、滑稽さと悲劇。でもそんなものに私は付き合いたくないんだ。
2023.03.25
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2023/03/24/金曜日/暑くなりそうな雨上がり本日は久しぶりのクロシェを用いた、私にとって初めてのリング編みのケープ↑下の2つは先生の作品。さすがにリングが美しく揃う。針は8号糸長は125メートルのざっくり要素でリングを7〜8段クラスでは自作着用の方が多い。↓先生の着ていた絵画風編み込みセーター、ミドリさんオリジナルが美しい。右、「編む日々」さんのデザインアレンジ下左、先生デザインのノット編みセーターのアレンジベスト月に一度が待ち遠しい、編む毎日
2023.03.24
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2023/03/22/水曜日/桜はほぼ満開〈DATA〉集英社社 / 著者 小川哲2022年6月30日 第一刷発行 2018/10月号〜2019/5月号 2019/7月号〜9月号 2021/1月号〜11月号 「小説すばる」〈私的読書メーター〉〈どなたかの「物理的に重いがはそこまで重くない」感想に膝を打つ。山田風太郎賞受賞の意義あり。主題は拳=戦争というよりは20世紀初めに幻のように現れた、今は世界地図のどこにも無い満州国の架空の街の都市計画上に、やはりフッと立ち上がった建造物の、時間と空間と言えるのかも。そこに入れ替わり立ち替わりの群像劇。中でも魅力的なのが細川と孫悟空。共に百年のオーダーで「地図」を幻視した。建築と音楽のヴォイドについて前者は内井昭蔵の建築雑誌寄稿文を昔日興味深く読んだ事や建築家中村與資平の事などが想起された。〉地図といえば、忘れられない記憶がある。学生時代に訪れたカトマンズの、確か「チベット人の家」とかいう名の食堂の壁に貼ってあった世界地図。その地図は、それまで私の目に親しんだ世界地図とは全く異なるものだった。中央にはユーラシア大陸。日本は正しくファーイーストの右端隅っこで、何と!北海道は欠けていた。おおー、世界からはこう認識されていたのだ本邦よ、という発見。そんな目から鱗、意識の座標転換体験こそ、実はインドネパール旅の白眉だったかもしれない。そんな世界の隅っこ島国が抱いた仮想敵国ソ連への深謀遠慮。ソ連の南下を防ぎつつ、石炭エネルギー確保に走るにあたり、日露戦争犠牲10万英霊に対する勝利品の貧弱という国民不満の醸成。その追い風も受け仕立てられた満州国は、しかし世界のどこからも国として認知されなかった。あゝ〈遅れてきた青年〉の一周半遅れ。つまり、世界地図に載ることはなかった。ここで疑問。日本で当時、満州国の存在する世界地図は存在したのだろうか?小説中の幻の島と満州国がだぶるではないか。さて、五国共和を歌った満州国小説では、日本人朝鮮人ロシア人満州人漢民族モンゴル人及びその土地で死んだ英霊がうち揃い、自由と平和と繁栄を享受する、そんな浄土を打ち立てようと若きアンビシャスを具現化した細川がいた。確かに、二心なしに理想の大地を目指した人びとも現実にいたときく。そんな彼らも、妖怪岸信介←故安倍氏祖父、のような自己の利益に聡い満州国官僚の姿に幻滅して早々萎んでいった。何でもアヘンでひと財産築いた?凶作と不況に喘ぐ日本の寒村から娘が売られていく現状を打破しよう、満州でなら小作農ではなく大きな耕地の持ち主になれる。政府が甘言を弄したと非難される側面大とはいえ、その農地はそもそも誰のものだったか、自らに問う事にフタをした、その事実も重い。しかし、どちらが辛酸を舐めたか。官僚機構は結局あの敗戦を挟んでもそのまま引き継がれたのだなぁ。この鉄の構造。長野県飯田市に程近い、阿智村に満蒙開拓平和記念館がある。満州国に渡った人びとの実情を学ぶことができる。当初個人の力で設営された記念館である。そこを見学した際に、平成天皇ご夫妻がこの記念館を訪れた事を知り少しは心が温まった。さて、この小説の重要なファクター、もう一つの柱は都市計画だろうと考える。コルビジェの 輝く都市 だったかの話なども出てきた。コルビジェといえば。若い頃、マルセイユまで出かけて ユニットアビタシオン 集合住宅壁のレリーフ、人間のモデュロールを見たときは感激した。けれど建築そのものはピンとこなかった。コルビジェはやはりロンシャンの教会堂ユニットアビタシオンが機械とするならロンシャンは生命だ。そのくらい違う。私は建築好きなので、こんな小説は美味しいのであるが、文中で、中川が明男の建築プランを「明後日」と代官山同潤会アパートの部屋で評した件。これは アーコサンティ を匂わしたのか?などと妄想した。思想は跳躍しても技術は一歩ずつ前進するのだなぁ、「エレベーターと空調」なるほどなぁ、の超高層。それに内井昭蔵の寄稿文に影響を受けたのではないかと思われる、建造物とその利用空間についてもっと迫りたいものだがここでは一つ音楽について。音楽家は五線譜に音符を連ね作曲する。現代音楽はいざ知らず、再現性のためにはともかく。しかし音楽を聴くものは、そのピン留めされた音符の移行のみを音楽と感じているだろうか。実は音と音の間、インターバル。或いは休符、その無音にこそ音楽的感情が乗るのではないか。摩擦で生じるのでは無い音をウパニシャッド哲学だった? アナハタ と名づけている。そんな音の原型が宇宙を満たし、生じ滅して流れているのではないか。ひとは設計された建築物ではなく、それが構成した空間を動いて暮らして休んでいる、ように。本を読んで随分遠くまでふらふら来てしまった。
2023.03.22
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2023/03/21/火曜日/立春朝はまだ寒いけれど桜の枝は煙るピンクに先日、この舞台を観にサンシャイン劇場に行く池袋東口35を出て、Googleのオススメルートに従う。なんと、首都高に阻まれ直進できず迂回。チケットには劇場1Fとあり、道路に面した劇場と勝手に妄想するが、ポイントに到着するも見当たらず。ええー。実に!サンシャインビルの4階に劇場のあることを検索後に理解する。私はサンシャインビルの周りを遠回りにぐるぐる巡っていたわけだ。サンシャインビルの文化センター棟に辿り着くと、2階からは4階に上がるためのエレベーター待ちが長蛇の列。歩いて行けないの⁉︎意味不明なまま、待つ。なんとか開演5分前に席に。そもそもこの芝居は夫好みで、彼の招待なのである。初めてだぜ、サンシャイン劇場。もう少し事前にアクセス教えてよねー。思ったよりこじんまりとしている。12:30開演で休憩20分、終わったのは16時過ぎ。あれ?『ベニスの商人』ってこんな話?でも、演出家の意図する所は痛いくらい伝わる。かつて蜷川演出の市川猿之助を観たことがある。猿之助シャイロックがほんとに素晴らしく、『アンネの日記』もアウシュビッツも『夜と霧』も知る私たちに、シェイクスピアの時代のままシャイロックを描くことはできない!と、猿之助の演技に重ねて観るものに鋭く突きつける舞台だった、のだ。それをいわゆる「ザイニチ」である鄭義信氏が作演出したわけだから。様々な要素を重ね、あたかも一枚のポシャギに仕立てたのだなぁ。ありとあらゆる差別される側の、多くの私たち。女性である。異教徒である。異民族である。同性愛者である。不具である。階級がある。法とは何であったか。戦争は繰り返される。ふるさとはそんなに良いものか。…うらぶれて異土のカタイとなるとても 世界市民、そんなものが存在しうるのか。さすれば民族自決なんてどうなるのか?生き続けるのだ。問わずにいられない。のだから。そんな印象を持った舞台。福井晶一さん、中村ゆりさんが出色。
2023.03.21
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2023/03/20/月曜日/桜はほんのり灯る水道橋界隈に用事があり、周囲をへ巡る。お茶には二つの橋、お茶の水橋か聖橋か。元々は水道博物館の予定が、時間が損なわれ結局、重い荷物を抱えながら、十一面観音を観に。↓はあ、聖橋から神田明神逆方向に行くとこんな通り道気がつけば地名は 本郷 である。あの かねやす のビルもシャッターが。かねやすって、江戸時代は当時の歯医者さんだったそうで、当時のまま名称が400年続いたレアケース。何とか続いて欲しいな。向かいには、神田にもある和菓子屋の姉妹店?本郷三原堂があるけれど、位置的には江戸の外。さて、その交差点を湯島の方へとダイレクション。本郷薬師の入口と赤い鳥居の 見送稲荷鳥居の袂に立派な樹木が命を繋いでいる。その先の小道を右に曲がると、まあまあ。住宅の路地に剥き出しの、十一面観音が。↓謂れはこのようであるが、小さな墓地が控えているだけで、かつてこの一体が寺領であったのも今は昔ぞろぞろと水道橋へ坂を下れば金比羅さんは花盛りここいらから見える後楽園ツイ先日、WBC大会で大谷やヌートバー選手がここで活躍していたんだなあ。↓ビルの谷間の歓楽地。チボリとまではいかず。今回見逃したのが水道博物館。とあるフレンチレストランが経営するタルト専門店。次回はそちらを重点的に(^^)
2023.03.20
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2023/03/19/日曜日/寒さが少し戻る昨日今日〈DATA〉朔北社 / 著者 フローラ・トンプソン訳者 石田英子 2008年8月1日 第1刷発行 〈私的読書メーター〉〈(午後の紅茶)のような味わい読書。著者は1876年オクスフォード州の小さな村で生まれ育った。細部まで克明に自身の幼少期を追想した、記録のような随筆のような小説。これが英国の高校生必読課題図書に挙げられているのだから、英国人の思想のようなものが感受させられる。ヴィクトリア女王在位50年の祝典の一方で、白煙を吐き機関車は国土を疾走する。古い殻をくっつけたまま、考え方や様式、価値観が変化する時代。廃れていく子どもの遊び、人びとの営みと共にあった歌、自然、職業、始まった義務教育。大戦前の幸福な田園の風景が鮮やか。〉ーー鮮やかな田園風景開け放たれた教会の扉から迷い込んで来る鳥や蝶学校と家庭の2時間の道のりの丘や林、野原。見つけたベリーもリンゴも植えられたカブも、もいで食べてしまう子どもの集団男の子たちはコレクションのために野鳥の卵を獲り、空っぽになった巣を壊して道に捨てた。中身は吸い取り食卓に供され母親たちは喜ぶ。それらを母さん鳥はどんな悲しい思いをしてるだろうと、ひとりローラは胸が潰れる。そんなローラには、学校や教会で受ける矯正のような教育が、往復の野山で野生に開放される子どもの姿として浮かび上がる。ラークライズには、当時電気ガスはもちろん、水道も無かった。女たちは離れた井戸まで水を汲みに行き、ふた部屋あれば上等な、小さい家を清潔に磨き上げた。1ダースもの子どもたちを産んだ小さい家々は、はちきれんばかり。まるでイングランドの丘のうさぎたちのように子沢山。いつだったか。英国マスコミが日本の住宅をうさぎ小屋と皮肉ったのはその記憶を呼び覚ました所以ではないかしら。もっとも日本のうさぎ小屋には子どもは一人か二人か。さて。この本では著者が経験した二つの大戦を知ることはできない。ただ、魂の片割れのようだった2歳下の弟の戦死を記したメモリアルが、慣れ親しんだ教会の壁にあることが淡々と短く描かれるだけなのだけれど、読み手には返って余白が膨らむ。何年か前、大津市の町屋の宿で朝ごはんを共にした、東北の役所で働くオックスフォード大卒と思われる英国人女性に、英国の国民的な詩は何ですか と聞いたことがあった。彼女は少し考えて、それは第一次世界大戦で戦死した若者を歌った詩だと答え、一部朗唱した。英国人であれば、みな暗唱できるそうだ。なぜなら、それは英国史上最も無意味な大量の若者の死であり、最大の悲劇なのだという。1ダースの子どもたちは女の子であれば12歳ともなるとお屋敷に奉公に上がった。農家を継がない、職人にもならない男の子たちも幾人かはそんな選択肢があった。第一次世界大戦で若い人たちは命を落とし、お屋敷を支えるメードも馬丁も庭師も動物係も消えた。お屋敷自体、財産が失われアメリカの金持ち娘の持参金をアテに生き残りを諮るような、そんな時代へ変化を歴史は伝える。さて、ローラは問うのだ。モノは無いし、苦労も子どもも多く大した教育も受けず、日々の糊口を凌ぐだけの暮らしだったが、決して不幸ではなかった。貧乏は不幸では無い。村人はみな屈強で健康だった。何よりも情が通い、文字通りコミュニティが生きていた。幸せとは心の持ちよう ではないだろうかと。当時珍しい自由主義で無神論者だった石工の父、賢明な母から受け継いだローラの繊細な気質と、みなに慕われたヴァイオリンを弾く、敬虔な祖父の人間味豊かなモデルロール、それらによって揺籃された著者の感受性は、今尚読み手の心に染み透る。
2023.03.19
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2023.03/17/金曜日/曇り、鶯の子も鳴き声スタディ↓これは桜の花染めのことわり札あり枝からはピンクに染るのに、鼻から歯が灰緑気味な薄黄色サイチカさんの「土器のカケラ」は、波の折り返しがなく私のようなモノでもレシピだけで何とかなった。それを通過して、ようやく青海波模様に到達。しみじみ。その間にはたくさんのお花と甘いものが私を慰め励まし伴走してくれたのである。いや、単に食い意地が張っているのだがモノは言いよう。↑例えば和菓子屋さんの生花↓ある日は貰い物青野の赤坂餅青海波を多少とも克服できたので、我はゆく次なるモチーフへその前に、花粉症を堪えて生き残りクリスマスローズのお世話もする。↑庭のクリスマスローズの枝落とし。おおゴージャス↓ついでにマロンとバナナクリームタルトも。こんなに美味しくて二つで千円でお釣りがくるポワソンさん。元気が出るなぁ↑スワッチの模様のつもりだったけれどRavelry で拾ったレース編みがシンプルで動きがありこれにトライ絹糸でショールを編む予定、が昨晩WBC四勝入りと共にスタートしました。
2023.03.17
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2023/03/14/火曜日/朝は曇り〈DATA〉東洋経済新報社 / 著者 安冨歩2014年7月3日 発行〈私的読書メーター〉〈『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が評判となった折、著者もそれを読み感激した所とまるで違う!と感じた点があったそうで、ならばドラッカー『マネジメント』を専門?でもある論語をサブテキストにして解題した、というのが本書らしい。門外漢の私にはマーケティングって市場調査の意かと思いきや、事業のマネジメントから考えるそれは「われわれの事業は何か、何であるべきか」という問いの継続と見るのだとか。「学而時習之」の回路の開かれた人を仁とし、これがマネジメントのエッセンスであるという〉学而時習之学びて時にこれを習うこの一文に中学生の私は痺れた、のではあった。何もかも忘れてしまう私にあって、新書の著者名、貝塚茂樹の名もくっきりと未だ鮮やかなのであるから、こういう図書こそ生涯の友といえる。『論語』によって、その思想と漢字の面白さに目を開かされ、昂じて戦前使用の古い書体を父の古書から模写してはそれらをあちこちで使用する偏執振り知ってる?体って骨が豊かって書くんだよーなんて夕餉のひととき賑わした。当に「学ぶと習う」を手元で展開していたのだった。あ、それで思い出した。静かという文字を学んだ小学生のとき「青が争う」と書くことに日本的美意識を発見したようで感激したものだったなぁ。小学生の女の子だって色々考え感じてるんだからね、と時々思い出す。同時に学び始めた英語は、友だちのお父さんが教室でカタカナで発語するコトバに親和性がみいだせなかったなあ、しみじみ。で、学ぶ=learn 習う=study人工知能の deep learning てあるけど確かにAIは 過去に蓄積された凡ゆるデータから最適化解答のアルゴリズムは達者であろう。しかし彼らに study はやれないんじゃないかな。と思うのだけど。それから、創発というようなことは study からしか出て来ない と思うんだがなあ。演算ではなく「習う」ひょっとして 繰り返し、或いは 鍛錬いやいや「習う」には、何やら明るい、悦びが伴う。幼い子が飽きもせず繰り返し繰り返し夢中でやり遂げていくような。一つの傑出したタブローに至る前には膨大なstudyがあるのであって、data の山なり海があるのでは無い、のだ。私よ、studyをしよう。
2023.03.14
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2023/03/11/土曜日/ウグイスの初音を聴く日差しは日毎力強くなっているが、大量の草木染めギャップ糸の活かし方模索が続く。サイチカさんのネットショップで、「土器のカケラ」という名のリストウォーマーを見つけた。この素朴な糸にピッタンコだなぁツィードジャケットの袖口からのぞくと味わい深いそれとは別に一目ゴム編のボーダーマフラーを編んでお湯と洗剤でゴシゴシ縮尺させてみた。縁が暴れて毛糸のギャップと合わせてなかなかワイルド。次男に送り届ける。足首マフにならないかなぁと全40目のところを4目増やしてみた。しかしやや大きめの手のリストウォーマーなのである。脚に通すにはもう少し目を増やすか、小さめモデュールを三つにするか。5号輪針で。ちょっときつい。次は6号で試してみる。↓娘が繊細な感じのベストを所望でこんな本を先月購入。細い糸が遠い日々
2023.03.11
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2023/03/10/金曜日/明け方風雨強し昨日は早退けして書道教室へお教室の書も新しくそもそもこの教室に通う起因は、書の読める人になりたいが第一義なのだ。次点として文字のある人。上手くなるに越したことはないが、書体がふっくらとなることで人間的に春風駘蕩とあれかし、くらい。で、この書 うーん、さっぱり である。一番下の 成 は何とか初めの一字は続きに見える。くの?ナンジャラホイ、で後が続かぬ。下から2番目は暗渠の 梁これも言われれば納得上から 水 至 であるという。はあ、さすが先生!お若くても読める淡交社 掛け軸禅語の辞典 を出されて言葉の意味の解説をしてくださった。寸心 は 西田幾多郎の 居士号 だとか。え!あの『善の研究』の、哲学者のその方の書でありますか!膝を正す。掛け軸禅語の辞典は是非入手したい。ひょっとして『善の研究』も読んでみてもイイかな難しそうだけど。舗道ディスプレイに感動し、お菓子屋さんディスプレイに迷妄し、気がつけばケーキの箱を携え家にて一件落着一つ2050円!高い!なので、二人で一つ私の方を大きく。もちろん!食べて納得、スポンジは極小、美味しいイチゴとピスタチオクリームたっぷり果実園さん。最後の締めまで嬉しい一日なのでした。
2023.03.10
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2023/03/09/木曜日/走れば汗ばむお天気先月のお教室では、ノット編み応用編3つのスワッチを編む。↓上は裏側、下が表サイド3点の内一番上は、ヘムラインに良さそうな〈ふちあみ〉ノット編みの仲間で、二回巻きノット↑こちらは渡しての編んだもの。水に浸して、めいっぱい伸ばして成形中乾くと目が潰れがちに。左上スワッチはシェトランドレースに見られる技法らしい。レース状に編む場合は、大きめの合数の針を使用。右のものはノット編みただし、二段編んで完成するスタイル。動きのある表情が面白い。
2023.03.09
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2023/03/08/水曜日/いきなり春先週土曜日 ハリー・ポッターと呪いの子 を観に出かけた。地下鉄3b出口からは、既に雰囲気盛り上がり↑このオブジェこそ、今回の狂言回しあらー、ドラコ・マルフォイが宮尾俊太郎さんではなくて残念。だけど松田慎也さんももちろん素晴らしい。マルフォイ親子のキャスティングは映画のイメージとよく重なる。よく重なるといえば、ガンダルフじゃなかったダンブルドア先生役の福井貴一さん、実に素晴らしい言葉の確度。この人でなくてはダンブルドアはできない、と見る側を首肯させる。なのに!な、な、なんと。一人三役を演じていたとは!しかもスネイプダンブルドアとスネイプ、真逆のようでいてその共通項をハリーが舞台上で開示するのだけどいやはや今回の驚きは福井貴一さんだったかも。彼の他のステージを見たいなあ。ロン役とマルフォイ息子役嘆きのマートル役もよい表現者舞台は私を引き寄せる何か魔法的なものが働いている〜その本質的なところを少し考えてみた。思春期の人、あるいはその親に強く訴える内容を役者が力の限り演じていてその誠実さがテーマそのものであるかのように胸を打つ。思ってた以上によかった。ところで、ハリーの次男である呪いの子は自分を「スペア」である、と舞台で語る。世界を救った偉大なる魔法省高官の父親ハリーと比較される劣等感の持ち主、2番目という立場の影と来ると、これはもう英国王室の話ではなかろうか。ハリーとその次男は一体、という。ヘンリー王子の愛称ハリー、巷を騒がす暴露本タイトル『スペア』共通する母親の惨たらしい最期王室の莫大な富、権利、歴史は、正に魔法。一見、何でもできる万能感を抱かせる。が、しかしその内側にあってスペアという立場からは全く別の世界が見えるのだろう。ハリー・ポッターが人気を博したのは、王室皇室好きな大衆の望む物語に透明マントを掛けて、ファンタジーに展開させたこと、も一つかな。それに合わせて魅力的な役者が舞台で躍動し、父と息子 という悩ましい人類的諸問題に突っ込むのだから、まんまと魔法にかけられ、薄い財布からグッズやドリンクなど買ってしまう私、とあいなる訳同じアホなら踊らにゃソンソン♪あ、こちとら芝居なので歌やダンスは無い。ハリー・ポッターの舞台は大当たり、第二シーズンではスペアならぬ役者の入替という更新も発表され活気づく。さて、夜となりコチラの日本産ワインはスペアであるか否か。何れにしても夜とお酒は全てに透明マントをかける魔法なのじゃよ、イツカノマッジ〜♪
2023.03.08
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2023/03/06/月曜日/まだまだ寒い一日この本は先日の旅に携行した。他にもう一冊持ったが、こちら すら読み終わらず。〈DATA〉河田書房新社 / 著者 奥泉光 加藤陽子2022年6月30日 初版発行2022年7月30日 2刷発行〈私的読書メーター〉〈小さい本だけど、ご両人と編集者の真摯な気合いがこもっている。本中に「軍人勅諭」と「国民勅語」の資料が収められ、更に解説コラム「ポツダム宣言」「終戦の勅書」の二つが入れられていることがそれを示す。これを〈先の戦争〉の我らが教科書と名付けたいくらい。奥泉光さんの『浪漫的な行軍…』小説家というのは凄いなあ、としみじみ感じさせられた。その本と田中小実昌『ポロポロ』が物語性の回避として多声の語りに触れ対比される辺り、ああこんな風に読んでいくのだな、と瞠目。読書マニアな加藤さんのカバー流石。山本七平山田風太郎つん読〉先ず 奥泉光さんの 「はじめに」ここが私には重要だ。「国民国家」の語が何度か出てくるが、その事にどれだけ自分は意識的であるか、と考える。近代に発明された「国民国家」を統合する方式とは憲法と議会、それと軍隊である。と加藤さんが言う国民という自覚を揺籃するための「義務教育」というものが一方にあると今の私は思う。子らを学校に上げるその昔、少なくとも私はその事に自覚が乏しかった。年齢が達したならば自明のこととして至近のガッコに、あれこれ準備を整え通わせただけである。何という無自覚、空っぽさ第一子の入学では国旗掲揚は無かった、と記憶する。その卒業では国旗掲揚があり、第二子の卒業は全員起立の君が代斉唱と、随分な変化を目の当たりにした。第三子においてはその辺りに違和感すら持たない。こうやって何も考えない訓練は進行する。あ、気がつけば本の内容からも離れているような。いやいや〈教育〉を亜〈軍隊〉として国民統合の柱化作戦かもしれぬではないか。子ども側からの抵抗作戦は〈不登校〉、各地で繰り広げられる公教育からの子どもの逃走、過去最大公園も道路からも彼らは閉め出され、道を歩けば老人の暴走車に突っ込まれるのであるから、もはや子どもはこの国に生まれて来ぬ。かつて国体のために日本民族が全て滅んで良いとする極端な思想があったが国民国家を維持するには、やはり諸外国からこの国に暮らしたい、と思う人びとに参加してもらわざるを得ないんじゃない?人びとの自由な性にすら理解不能のフリーズ老人思考政権とそれに甘んじる行政マスコミは、結局押し寄せる津波の前でただ茫然と立ち止まる姿と重なり見える。3.11がすぐそこだ。ハナシはとんだ。対談のお二人は危機感を持ち、真剣に日本について戦争について歴史について資料と物語について語っている。さて物語を書くことにこんなに自覚的な作家が同時代にいることは、かつて大江健三郎がいたことよりはるかに尊い。対談の場へ、書物を通して私も参加したい。軍隊のない、つまり統合形式が一つ欠けた我が国民国家、のアメリカ世からの自立はそろそろ国民レベルで検討する時ではないのかしら。資源の無い災害頻発国ではスイスに見られるような国民一人ひとりの防災とサバイバル意識向上が今後期待される。騙された国民、であってはならない。
2023.03.06
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2023/03/05/日曜日/肌寒い2/24-27沖縄滞在mémoires美味しい!沖縄豚足、しまらっきょう、シリシリ、海ぶどう、ハマダイ、ぐるくん、ソーキ、ラフティ、ジェラート2月でも美しい花の沖縄力強いナイーブアートモダンな沖縄訪ねるたびに新しく懐かしい。
2023.03.05
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2023/03/04/土曜日/春の冷たくも明るい日先月末の沖縄↓お魚の正面顔が面白い。細面過ぎイカが奇妙過ぎ 箱フグ?可愛い過ぎ美ら海水族館に出かけたので、ランチは足を伸ばして古宇利島に渡る。水族館方向から行くと、もう一つの島、屋我地島を渡る。この島から古宇利島への橋の風景が美しい。雲の多い日だったけれど、海の青が層を成して白い波は輝く。ランチはコウリシュリンプ人気店みたいで1時前にはパーキング待ちの車が並んだ。注文したのは三人前くらいのエビとチキン、フライドポテト、おにぎり二つと飲み物を二人でこの風景、雰囲気、ハワイに行くよりここ!お高いリゾートホテルもあるようだけれど、格安で地元を楽しむ、のが私らしい旅であるのだよ。島は車で道路をぐるっと10分も掛からなかったように感じた。ビーチもある様子。
2023.03.04
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2023/03/03/金曜日/肌寒い朝国立劇場は那覇市内ではなく、車が無いとちょっと不便な場所にある。 初めて訪ねるがバス利用。国立劇場行きバスは一日数本しかないが他の系統ならいくつか走っている。勢理客セリキャク バス停が最寄りである。 国際通りからゆいレール高架をくぐり、崇元寺の方へ 崇元寺から勢理客方面行きを待つ。↑街並みを見るのも珍しく楽しい。ブーゲンビリアをテラスに絡ませているお宅が何軒か。沖縄の緑は力強い。勢理客バス停から徒歩4.5分で到着当日はあいにくの曇天、強風沖縄のハナブロック?を連想させる外壁単純なフォルムが美しく風景に溶け込む。建築は高松伸高名な方なので、名前はなんとなく知っていたけれど、この建築いいなあ。そうか京大の建築出と。意匠ができるのは、はあ珍しい。東京の国立劇場も今年限りで建て替え。今度は百年もつ建物で、お説教くさくなく、庶民の愉しむ祭り気分が盛り上がるようなイメージを6年後に期待する。プログラムは高砂を彷彿とさせる翁媼の舞の序からステージ真ん中に楽器奏者が緋毛せん台に並ぶメインの組踊では奏者方は薄い紗の幕で結界される2/25当日の演目は「久志の若按司」その昔、具志川城主であった天願按司が家臣である謝名大主の騙し討ちに遭い、按司の子であった千代松と乙鶴が久志の若按司を頼りに仇討ちを果たす。主人公は若按司であるけれど、千代松、乙鶴の兄妹の道行が哀れ健気で、なんとなくヘンデルとグレーテルのようでもあり心動かされる。声や仕草が役どころにピタリはまって、乙鶴の可憐さが素晴らしい。それでいて疲労困憊の兄を勇気づける逆転の演技も微笑ましい。演奏と台詞と能のような動き足運びは踊念仏を思い出させる。滑るように進むと一旦つま先を上げて静かに接地若按司は、知性と美貌を兼ね備え、謝名大主も凡ゆる欲望を具現化したキャラクターがそれぞれによく表れて、すっかり堪能しました。凄く訓練鍛錬されているけれど、役者として豊かに生計が立てられるのかな、沖縄ので連続公演は難しいのでは、など余計な心配もした。さて、打って変わって夜は、ちゅらさん4人の美声と演奏芸能の一日なのである。国際通りの、ライブハウス島唄で ネーネーズの3ステージと泡盛ハイボールで仕上り↓これは 牧志市場至近の 波平テリトリーさんのウィットに富んだ泡森案内↑こんなに沢山の沖縄キャンプ!
2023.03.03
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2023/03/02/木曜日/朝は肌寒い曇り週末の読谷村、やちもん市を楽しみに、古宇利島ドライブ後立ち寄る予定が、時間が押して諦める。何年か前に訪ねたときはまだ、市場横に駐車できたのに今は離れた場所が駐車場に道は混むし人は多いし、疲れに行くのであれば意味がない。そこで連日のやちむん通り参りをして、ここで陶器を探す。やちむん通りの案内板↓短いけれど、やんわりカーブを描いて気持ちの穏やかになる路地風景↓この界隈の老舗といえば 新垣製陶所 ↓今回購入したお皿は栄三郎氏のお孫さんにあたる新垣仁章さんの作品お父様の勲氏は亡くなられているが、作品はまだ店頭にいくつか並ぶ。価格も風格も格上因みに新垣製陶所から育った金城次郎の作品は沖縄美術博物館のミュージアムショップで三点ほど販売されてましたー。マグカップと白い線彫の皿は 育陶園 のもの↑育陶園は撮影OKモダンな、新しい息吹を感じさせる。伝統と新しさを織り交ぜて、発展していく沖縄のやちむんよい焼き物とまた出会えるといいな
2023.03.02
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寒くても、せいろ!春よ来い❶手打蕎麦 ふじや 新宿区1日 水曜日 十割蕎麦変更 950円いつもの店のいつもの十割蕎麦ここの十割蕎麦は田舎仕立て気が滅入るほど硬いお店もあるけれど、ここは、やや歯応えがある、程度ランチセットはよほど空腹のときくらいに蕎麦の量がちゃんとあるのも嬉しい。おおよそ150gくらいではなかろうか。❸新宿花園町 なかむら庵 ★初訪問新宿区8日 水曜日 もりそば、炊き込みご飯 1100円お蕎麦を茹でているカウンターのお兄さんがお蕎麦の一人前の量を知らない…でもお蕎麦そのものは可もなく不可もなく量は140gくらい麺つゆが蕎麦猪口から溢れそうな事にびっくり。まあ、蕎麦屋というよりはお蕎麦も出す飲み屋さんかな。炊き込みご飯に添えられたお味噌が美味しかった。❸蕎亭 仙味洞 ★初訪問 世田谷区 14日 火曜日いなか せいろ 950円家でゴロゴロしたい休日にわざわざ出かける。千歳船橋駅から徒歩15分くらい。環八を超える時に立体歩道橋がある。開店44年になるとのことで、店内レトロ風景は作り物ならず。木挽町の蕎麦屋みたい。長年の蕎麦打ちでも、マンネリ化していない感じの蕎麦を愛するお店、みたい。お客さんもわざわざ足を運ぶ人と常連が入り混じり、こちらは天ぷらも評判のようだけど、私はせいろおそらく二八ツユ、蕎麦共によろしいが、ツユが特に好い。私好みの、濃いけどさらり、そして蕎麦湯で割ればちゃんと出汁が生きている、みたいな。おしむらくは、お水ではなく蕎麦茶を出してほしい。❹手打蕎麦 ふじや 新宿区15日 水曜日 十割蕎麦変更 950円どうしても新宿でお昼、のスケジュールではこちらに寄ることに。いつもの、十割せいろちょっと蕎麦湯の熱さが足りないなぁ、いつも。❺蕎楽亭 ★初訪問 世田谷区 22日 水曜日2色ざるそば 1200円友人と飯田橋で会う約束があり、これ幸い。神楽坂に蕎麦屋を探す。人気の蕎麦屋らしく12時半を回ったところで8人ほど並んで店先と店内椅子にまあ蕎麦屋だから開店は早いと踏んで並ぶ蕎麦は石臼手打ちの模様だけど、サイドメニューが豊富な蕎麦を中心にした飲み屋さんの印象2色モリを四つに分けてザルに載せるスタイルは私は感心できないのが、時間が経つに連れて蕎麦がくっつきお箸でほぐす塩梅となるケースが多い。それを避けるにはよほど丁寧に氷水で晒す必要があるのだ。蕎麦そのものは中々美味い。ツユもいける。蕎麦湯も変にどろどろしてなくて好感が持てる。しかし、何ていうのかな、常連が練り上げるような良い蕎麦屋の雰囲気がない。不意の客である自分を棚上げしますが、私の好む良い蕎麦屋は7.8割方は常連。評判を聞いて蕎麦好きがその残りの席を埋めてるような蕎麦屋かな。そうで無いと厨房で働く主の姿が少しかさつく感じがする。蕎麦のような一瞬のタイミングの食べ物はその微妙な影響を受けてしまう。のではなきかなぁ。❺ひとしなや ★初訪問 大田区24日 金曜日 天もり 1900円羽田空港 Gゲートあたり和食と蕎麦の2店構え十割蕎麦の面文句にふらふら吸い込まれる。メニューはざると天ざる、大盛りオプション以外ないというのが気持ちよい。天ぷらは海老4本と玉ねぎ、しそ。お茶かと思った飲み物は出汁。出汁に自信?濃いけれど色味は浅く関西風蕎麦も細めコシあり、旨い。厨房の清潔さは好感度高い。ビールの泡も滑らか、束の間のフライトも泡並みに番外編日本橋漁港 快海3日 金曜日ランチ。これで千円!幸運にも並ばず入店できたけど、私の後は並んでいました。フライ、煮物、お刺身。シジミのお味噌汁、美味しい。ふいー、満腹。金月そば 国際通りむつみ食堂25日 土曜日沖縄に来たらやっぱり、ソーキそば、当店1300円評価に惹かれてこちらで並ぶ12時前食券で購入1300円、一万円札は使えない。ソーキは別皿、これがクセなくほろほろコーレグースをかけて一つずつ鉢に戻し頂く。うーん軟骨もいけるお汁が旨い、もちろんこだわりの麺も汁一滴残さず。
2023.03.01
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