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恐山奥の院
地蔵菩薩は中心にして不動阿字の本体なり
若し衆生有って是の心を知らば決定して成就す
「仏説延命地蔵菩薩経」より
不動明王、奥の院釜臥山嶽大明神本地釈迦如来が一直線上に奉納され三者が一体であることを意味しております。
当山は伽羅院山地蔵大士を本尊に仰ぐ霊場であります。地蔵菩薩の「地」という文字は大地をあらわし「蔵」は生命を産み出す母胎、母の心をあらわしております。
人に踏まれても、ひたすら人をささえていく大地と子の痛みを我が痛みとしてしかとうけとめてくれる母の心こそ地蔵菩薩そのものなのであります。
即ち、釈迦如来の附属を受けた本尊の慈悲心と一切の煩悩を打ち砕く確固たる
小動化の現が運華の花びらのような八峰(地蔵山・鴨頭山・大尽山・小豆山・
北国山・釜成山・屏風山・剣の山)に囲まれた蓮華台の如き恐山そのものなのであります。
ご参拝の皆様には「釈迦地蔵不動一体議」の元、右の三聖地をお参りなされる事によって、当山参拝の結願が決定成説されるのであります。
霊場忍恐山菩提寺
拝
案肉
鶏頭山
恐山に関心を抱いたのは、 ここにカリプソな風景がある
、青森県庁勤務の英国人女性から聞いた話がきっかけ。彼女とは 数年前に大津の宿で出会った。

それまでの恐山のイメージは、 イタコ
の口寄せであったり、 水子供養
や 寺山修司
的世界だったのでカリプソの言葉に激しく動揺した。
動揺すれば振動が。振動は時宜を得て、足は向かうよ
下北半島へ、恐山へ。
不思議な感懐を抱く場所であり、寺領だ。
一方でどう見ても山=御神体がある。
神域だ。習合している。
箱根の地獄谷
みたいなモノトーン世界に、不釣り合いな、しかし奇妙にマッチするカラフルなプラスチックの風車が、あるものは激しく回転し、あるものはぴくりとも動ぜぬ。硫黄臭とけぶりと雨。
元天台、今曹洞、それより古い信仰と民衆信仰
混然となって不穏だ。雨も強くなって来た。
風景が混じり合う。
背後に山並み、全面に 宇曽利山湖
。どこまでが境内でどこからは異なるのか。杳として伺えない。
区画の域も曖昧に一続きのあの世とこの世であるか。
そして。どうやらカリプソに辿り着く。
晴れていればどんな色を湛えるのか、しのつく雨越しに白砂の湖を見る。
背景の色彩のためか、風車さえも軽やかに。
そして何とまあ!
恐山には参道両脇に温泉建屋が設置されている。
本日は本堂に向かい左が女湯、右が男湯

↑女湯は2棟。
古滝の湯、向かいには冷抜の湯
熱い。しかし水でぬるめるのは惜しい。
我慢して3分ほど。冷やしてもう一度。
湯上がりは身体が随分軽く感じる。ほわほわする。
降り頻る雨水も軽やかなり。
ご本尊のお地蔵さま
妾、ここに至るまで何と多くの生命を滅ぼさんや。
アリ、カなどの小さい虫は言うに及ばず食事に衛生に免疫に、細菌ウィルスの類まで数えれば億を優に超える生命をば。生命を保護し生かしてこその生き物の長、人間でありながら
とふと感じた。一切合切お救いくださいお地蔵さま
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