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続いて「ワイレント・ヴォイス」の第4話をキャッチアップするために見た。今回はトロイの木馬のウィルス・ソフトにヒントを得た犯罪に絡む冤罪撲滅弁護士との対峙であった。たまにしか見かけることのない西村和彦が弁護士役である。被疑者と同僚の小路勇介と奥村佳恵は私の辞書にはなかった。それぞれ舞台と映像で活躍する俳優・女優であるようだ。ぶりっ子度100%の楯岡絵麻(栗山千明)が尋問において真犯人を見つけ出す、犯罪心理学というか犯罪心理行動学、大脳皮質に問いかける尋問術で事件を解決に結びつけた。第4話の「トロイの落馬」という題はとてもシニカルでいいと思った。
2018.10.31
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これってオムニバス映画なんだね。見るまで知らなかった。冒頭シーンが驚く始まりだったので、ビックリと期待がないまぜとなったが、そのあとは説明がなく淡々と非日常の日常を描いていくので、長時間電車に乗っているような、あるいはなかなか来ないバスを待っているようなもどかしさと我慢強さを見る者に強いる作品であると思う。次の展開が読めないのは実生活でも同じだが、だからどうすればよい、彼女たちがいい、悪いでなく、ありのままをただ描いている。クライマックスも結末もなく、ただ、日々、続いていく。その意味では邦題はあっているのかも。映画の終わり、クレジットで「ルーシーに捧ぐ」みたいな一文があったが、彼女への思慕がこのような作品を撮らせたのだろう。2016年/アメリカ/106分/監督:ケリー・ライヒャルト出演:ローラ・ダーン、クリステン・スチュワート、ミシェル・ウィリアムズ、ジェームズ・レグロス、ジャレッド・ハリス、リリー・グラッドストーン、ルネ・オーベルジョノワ 原題:Certain Womenお薦め度 「ライフ・ゴーズ・オン」★★★(60%)
2018.10.31
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連続ドラマに追いつくのが大変だ。(笑)「下町ロケット」の第三話を見た。熱いなぁ、熱い。熱いドラマだ。その中にいて、ひとりシニカルな軽部(徳重聡)はなぜ、佃製作所にいるのだろう?と思わずにはいられない。物語のスケールは大きく、展開も大胆だが、細部にまで注意を払っているような気がする。そして、登場人物たちは真摯である。今回、佃製作所を信用調査にて追い詰め、追い落とそうとした帝国産業の審査部であるが、その嘘のない熱い情熱にはほだされなかったが、万全を期した経理部長・殿村(立川談春)の機転にて調査をクリアし、審査部責任者の安本(小坂大魔王)の佃製作所に対する印象も激変させて、味方としてしまったようである。場数を踏んだ芸人の方が、経験少ない売れない役者より、映像での芝居ができるのであろうが、こうみごとに次から次へと芸人たちに演じられるとますます売れない役者たちの出番がなくなる。と、変な心配をした。骨太で熱いドラマの「下町ロケット」は見逃せない。
2018.10.30
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早くも第4話である。今回は大輔(中島裕翔)が法廷デビューする。大輔中心に話は展開するが、両輪のように並行して甲斐(織田裕二)の係争も始まり、見ているものを飽きさせない。大輔(中島裕翔)をとりまく女性が新木優子と今田美桜で、それぞれ登場シーンと絡みが増え、新木の方は中島と恋に発展しそうな気配が高揚感を与えてくれる。甲斐(織田裕二)は法廷で提出書類に不備があり窮地に立たされるが、提出しなかった検査結果はその当事者の個人的なものであったというどんでんがえしクライマックスにて逆転したのはいつもどおりの展開といえるかも。とはいえ、良かったと安堵する次第である。今回、大輔(中島裕翔)と対峙するベテラン女弁護士を山本未来が演じる。凛とした弁護士にふさわしい風貌で、さすがのキャスティングとうなってしまった。美形というか、スタイリッシュというか、絵になるキャスティングははまっているといえよう。
2018.10.29
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今季、ひとつだけBSを見てる。それが、「サイレント・ヴォイス~行動心理捜査官・楯岡絵麻」だ。これは原作があって、取調室が中心で、登場人物も限られるから、それほどお金をかけなくて済む。だから、BS向きといえる作品なのかも。なぜこの作品を見ているかというと、ひとえに主演の栗山千明に注目しているから。目鼻立ちのくっきりとした美形は注目を浴びただろうが、私好みでなく、綺麗な女優さんがいるんだな、くらいの印象だった。そう、どちらかといえば綺麗だけれど好きじゃないみたいな感情。それが、NHK朝ドラ「カーネーション」を見て、なぜか好感を持ち、それほど嫌でなくなった。今季はがんばってドラマをみようと思っていたところ彼女主演で心理捜査官という設定がおもしろく見ている。BSゆえチープな割にはしっかりとつくっていて楽しんでる。とはいえ、第一話は見逃し、第二話は黒焦げ死体が歯科医により別人とすり替えられていたという話で、まずまず興味を持ってみた。さて、今回見たのは第三話。占い師・預言者というか、あらすじによると霊能者とのことだが、その彼女が詐欺ではないかという話。この霊能者を演じている堀内啓子がいい。私としては、「表参道高校合唱部」での母親役しか印象がないのだが、劇団四季出身者なので演技派であることは間違いない。その彼女が、霊験あらたかにというか言霊(ことだま)というか言動と真実の積み重ねにより占ってもらう客はもとより占う彼女自身が霊能者として力を発揮する。ドラマの中でさえ、驚くほどの教祖様ぶりなのだから、現実の世界でこのようなとてつもない預言者があらわれれば信心深い人は信じ切ってしまうだろう。そう思わせるくらいのふっきれた芝居が最高だった。結果、ネタバレというか、犯罪の真実はつまらない内容だったが、それさえも現実世界で行われれば、ありえる恐怖感、なかなかのドラマであったといえよう。今後も楽しみである。
2018.10.29
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戸田恵梨香がいい。演技巧者として注目してきたが、なかなか彼女主演の作品を見る機会がなかった。録画して追いかけているので、本日、まだ第二話であるが、井原(松岡昌宏)との婚約破棄、若年性アルツハイマー病の初期段階での、彼女、北澤尚(戸田恵梨香)の突拍子もない行動が、予測できないあやうさを現実のものとして実感させる。一昔前なら、アルツハイマー病もこれほど身近な病気ではなかったけれど、同じく身近な病気ではないけれど白血病という不治の病が余命いくばくもない男女の恋の設定として定番であった。古いが、「赤い疑惑」はその最たるものとして記憶されている。風変わりな恋愛ドラマで傑作を連発している大石静の脚本だけに期待がもてる。恋におけるドキドキ感、キラキラ感が半端ない。戸田恵梨香の主演作としてはドラマとして「世にも奇妙な物語」や「Liar Game」や「SPEC」や「大切なことはすべて君が教えてくれた」や映画でもいくつかあるようだけれど、彼女の主演作を見るのは今回が初めてだ。ある映画作品でちょっとした役で出演していた彼女を見て芝居の上手い女優さんだなと思っていた。今日見た第二話のおわりでキスを迫る真司(ムロツヨシ)をなんども手で阻止する間合い、関係性が自然でとてもよかった。これからの展開に期待したい。
2018.10.28
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「科捜研の女」を見たのはいつからだろうか。もう10年くらい見ている気がする。ただこのシリーズはSEASON18なので18年も続いているのであろうか。まず、スペシャルがあったので「科捜研の女スペシャル」を見た。最初にういた演技の小堺一機が気になったが、ドラマの中で探偵役を演じているという役柄、納得するういた感。そして、いまこれを書いていてこの作品のキー・パーソンであるイベント責任者役が秋山ゆずきということに驚いた。しっかりと芝居をする無名の女優かなと思っていたら、なんと今話題の映画「カメラを止めるな!」の主演女優役の女優、秋山ゆずき、とのこと。テレ朝のキャスティング力に恐れ入った。犯人逮捕のクライマックスがいとも簡単であっけないと思えたが、実はそうでなく、真犯人は別にいるという二重底仕様。なかなか見せるなと思わせた内容であった。第一話は警察音楽隊の絡む事件であった。音楽隊メンバーが何人も容疑者として現れるが、みな不審な様子をしているのが変。視聴者を惑わすという演出が過ぎるのではないだろうか。結果、犯人が判明して見れば、警察官としての犯行としては、ちょっとつまらない設定だったかもしれない。第二話はこれは脚本の良さを感じさせた。このところ、真犯人は別にいた、となるパターンが続いているが、そう思わせていて、実はそう思わせていた人物が犯人でなく、別人のそのまた別人という三重底くらいのマトリョーシカ状態。スペシャルにして犯人探しをしていいくらいのマトリョーシカ仕込みだが、ちょっと関連性・関係性が希薄すぎるかも。ネイルサロン店員役で長月翠(女性アイドルグループ「ラストアイドル」メンバー)の姿を見た時はビックリした。さすが、タレント性のある長月翠だと狂喜したが、彼女をキャスティングするテレ朝に、またも脱帽。着眼点が良い。半面、ターゲットとなったおばさん三人組で雛形あきこにはもちろん、気づいたが、宮本真希に気づかなかったのは我ながらショックを受けた。この番組にはこれからも期待したい。
2018.10.28
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第三話にて整形手術と素性を芸能記者にばれてしまい、この第四話でその芸能記者と対峙することになるとは・・・。ちょい出の松井玲奈の活躍ぶり、暗躍ぶりがすごい。状況的には矢神(山口紗弥加)が不利で復讐もこれで終わりかと思えたが、失禁してしまうほどまで芸能記者を追い込んだことはすごい。失禁させたのには笑ってしまったが。しかし、この手の狂犬は倍にしてうらみを返してくるのではないかと心配になるが。本来、復讐すべく元恋人、勅使河原純矢(安藤政信)と、ややこしい恋仲になりそうで、これからの復讐劇がどうなるか期待する。
2018.10.27
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この作品は理解困難だ。というのもアイルランドを描いているから。日本人にアイルランドは馴染みがない。アイルランドとイングランドは犬猿の仲と思っていたが、どうもそんな生易しいものではないものらしい。ちょっとググって見ただけだが、アイルランドはイングランドより一方的に蹂躙されていたようだ。アイルランド征服を狙ったイングランドにより800万人いたアイルランド人は半減の400万人となり、イングランド人の入植もあいまってアイルランド語を話す人は少なくなってしまったようである。日本における沖縄(琉球)の立場よりもひどく、ほぼ絶滅させてしまったアイヌ民族のようにアイルランドはイングランドの被害者なのだろう。このアイルランドとイングランドの関係、イングランドに対するアイルランド人の憎悪がわからないとこの作品はまったく理解されないのではないだろうか。原作はアイルランド人作家セバスジャン・バリーである。とても魅力的な女性が田舎町へやってくると閉鎖的な田舎町であればあるほど、耳目を集めることとなる。そこにアイルランドとイングランドの、カトリックとプロテスタントの反目があり、アイルランド人から嫌悪されているイングランドよりの人物であった彼女の恋人は過激的な一派から命を狙われてしまうことにもなるのである。その感情、情勢は、アイルランドに感心のない私に到底理解不能である。その中でカトリック神父の横恋慕と横暴と真実の秘匿が行われ、彼女は薬漬けによって精神に異常をきたしてしまう。そして、混濁した記憶の中で、思いだけで生きている。このような作品の結末は映画的・小説的でさもありなんと思える内容であったが、今を生きるアイルランド人はどのような思いでこの作品を見ればいいのだろうかと沈黙してしまう。とても悲痛な、とてもとても悲痛な作品である。2016年/アイルランド/108分/G監督:ジム・シェリダン出演:ルーニー・マーラ、バネッサ・レッドグレーヴ、エリック・バナ、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズ原題:The Secret Scriptureお薦め度 「ローズの秘密の頁」★★★★(80%)
2018.10.26
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映画が大ヒットし、続編ならぬ前日譚で新作が作られることがあるけれど、その最たるものは、「明日に向かって撃て!」の前日譚としての「新・明日に向かって撃て!」だろう。ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンを有名にしただけでなく大人気スターとして飛躍させた作品。その9年後に誕生した二人が演じたブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの若かりし頃の話。抜擢された若者俳優、トム・べレンジャーとウィリアム・カット。ウィリアム・カットは青春スターとして一世を風靡したが、今はどうなっているのか。トム・べレンジャーは強面アクション俳優として主演をはっていたが、今はどうなのだろう。大スターのあとの作品に、その同一人物として登場して大成するのか?この「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」では若かりしハン・ソロの出来事が描かれている。ハリソン・フォードの若い頃というには背も低いしチャラ男的風貌がどうにもあやしい。若ければこういうものなのかな。185cmで偉丈夫そうなハリソンに比べ、オールデン・エアエンライクは176cmと小粒感は否めない。チューバッカとの出会いを見られたので、楽しめたかな。 相手役女優はエミリア・クラーク。彼女を有名にしたのは「ターミネーター:新機動/ジェニシス」であり、「世界一キライなあなたに」であろう。両作品とも見ているが、「世界一キライなあなたに」では生きる意義を無くしてしまった障害者の自死・安楽死が実話を基に描かれている。原作はベストセラーとなったが衝撃的な内容であり、先進諸国の人々に考えさせる内容であった。その作品でも小柄な印象であったが、今作「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」でも小柄ながら、ハン・ソロの元恋人として印象を残している。 作品では”スター・ウォーズ”の前日譚でもあるせいか、二足歩行ロボット(?)たちは機械部品の寄せ集め的な容貌である。しかしその反面、とても情緒的でハートを持った人物として描かれている。そのロボット(?)を思いやる人間もペットや人間に対すると同等以上の愛情を持って描かれている。観客も感情移入してしまうであろう。この作品が作られたのはスピン・オフとして面白かったのか、スター・ウォーズ・シリーズでは今後二度とハン・ソロを描くことができなくなってしまったので若い頃となってしまったのか。容貌は違えど、ハン・ソロの歴史(若い頃)に出会えたことは喜ぶべきことであろう。スター・ウォーズのファンであれば見ないわけにはいかない。映画「アメリカン・グラフィティ」でハリソン・フォードと共演し「スプラッシュ」で監督として注目を集めた名監督ロン・ハワードの作品であるというのも、興味がわく。2018年/アメリカ/135分/G監督:ロン・ハワード出演:オールデン・エアエンライク、ウッディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローバー、タンディ・ニュートン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ヨーナス・スオタモ、ポール・ベタニー、ジョン・ファブロー(声) 、エリン・ケリーマン、リンダ・ハント(声) 、ワーウィック・デイビス、クリント・ハワード、アンソニー・ダニエルズ、レイ・パーク原題:Solo:A Star Wars Storyお薦め度 「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」★★★★(80%)
2018.10.25
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会社代表の急な死により事業承継はどのようにしなければならないかは、注目を集める内容だといえよう。会社を売却する可能性もあるし、そもそも後継者、次世代を用意しておかなくては立派な会社とはいえない気がするけれど・・・。今回は日本的技術の真髄を極めた時計メーカーの話である。工場長としてやぼったい度・満点のきたろうは役作りも良く、納得できる。違和感があるのはいつもいつもしゃしゃりでてくる同僚カニ。いや蟹江であるが、今回も邪魔ばかりする。その点はどうも合点がいかないけれど、この場合、筆頭株主=社主である代表者の遺産相続人である娘が重要になってくる。その娘を東風万智子が演じていたので、出番と演技に注目したが、後半は全く現れなかった。甲斐(織田裕二)の策略が先読みされて、頓挫してしまい、どうなることかと思ったけれど、大輔(中島裕翔)のハーバード同期とされる新しいクライアントに助けてもらって事なきを得た。主演二人である面目躍如ともいえるコンビネーションである。というところで、見ていてそれなりに面白いが、大輔と真琴(新木優子)に恋の花が咲きそうなのも楽しみである。
2018.10.23
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今日は第二話。時間延長での放送だ。特許侵害の訴えをうけたギアゴーストの助力になろう奮闘する佃製作所である。イモトアヤコがいい芝居をしているのが気になる。尾上菊之助は育ちの良さが出ていて、風格があって良いと思える。第二の石原裕次郎のはずが、どうして今、このような役になってしまったのか徳重聡。人情に篤い佃社長(阿部寛)に対し、ずる賢い人、意地悪な人たちが取り巻く社会環境。悪い人たちを悪い人らしく描いているのは見ていてわかりやすいが・・・。佃製作所で異質な存在である軽部(徳重聡)が気になる。人情にほだされて、佃製作所がギアコーストへ出資・子会社化を決めるとはナンセンスであるが、ナンセンスであるがゆえにドラマとしての力を持ち、見る者の気持ちも動かすのだと思う。
2018.10.21
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山口紗弥加、初主演ドラマとのこと。見だして3話目。初回から続けて見ている。誰だかわからないほど、元の顔を想起できないくらいの整形を行うなんて、2000万円くらいかかっただろうなぁ、そのお金どこから出したんだろう?という素朴な疑問は持ちつつ、はめられたことに対する復讐劇は昔からよくある話である。第一話では袴田吉彦が枕営業をねだるプロデューサーとして登場したが、身を切る出演に愕然としつつも感心したり。袴田はなぜか、いろいろとテレビに出てるよね。第二話では、嘘の記者会見をした俳優に復讐を。そして、第三話となる。アイドルが妊娠発表なんて・・・一昔前はもちろん、今もないと思える。しかし、ピンで活躍するタレントや女優は妊娠・結婚発表はあたりまえのようになってきたこの頃。時代は進んでいるというか、避妊をしない婚前交渉は当たり前というか・・・。とはいえ、タレントをはらますマネージャーなんて最低としか言いようがない。で、この第三話ではチーフ・マネージャーを引き摺り下ろすことになるのか。そして、整形の隠し事が週刊誌記者に推察されてしまった。これから、どうなる復讐劇。深夜枠のドラマゆえか、過激ではある。
2018.10.21
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初回を見逃したので、なぜ、小鳥遊翔子(米倉涼子)が弁護士資格をはく奪され弁護士活動ができないのかわからない。どうやら大家となって弁護士事務所の家主として運営に携わっているようであるが・・・。ドラマを見てみると弁護士をこき使い、操り(?)、訴訟で勝つように暗躍しているようである。それにしても、驚いた。そうそうたる顔ぶれである。オールスター・キャストといっていいキャスティングだ。レギュラー陣はもちろんゲストも豪華だ。今回のゲストは斉藤由貴である。弱弱しいが信念というか自分を曲げられない女を演じた。絶妙な役で最適なキャスティングであると思えた。彼女をキャスティングしたプロデユーサーもすごいが、避けずに受けて演じきった斉藤由貴、恐るべし。そうは見えないが、怪演といっていいほどのやさしい女役員ぶり、その本性を表したラストは”謝らない女”で、あっけにとられしまった。彼女(永島美鈴(斎藤由貴))の部下役で登場の平山浩行は主演をはる一線級の俳優である。その彼もゲストというのは恐るべし。そして、それ以外の今回舞台となった会社「太陽製紙」の面々は女子社員をのぞき、顔を知った役者蓮。女子社員二人はホストクラブにまで出演するいかにもふつう社員だけれど、誰だかわからず。エキストラをボランティアでまかなってコストをかけないようにしている反面、主要キャストは主役級の有名俳優たちでてんこ盛りだから、出演者のギャラは通常ドラマの倍はかけているのかもしれませんね。なんてたってレギュラーにスターが多すぎる。米倉が大家の「京極法律事務所」は荒川良々はわからないが、代表の高橋英樹をはじめ、林遣都、三浦翔平、安達祐実、勝村政信と主役級が5人。対する大手事務所は小日向文世、向井理、菜々緒と3人の主役級。とゲストと合わせて10人も主役級スターがいれば、やはりオールスター・キャストとしかいいようがない。これだけでおなかいっぱいですね(笑)キャスティングに目ばかりひかれていてはいけないけれど、真相究明も裁判もあれよあれよと押しまくられ、気づいたら解決=勝訴していたというしまつ。すっかり、このドラマに毒されてしまった(笑)十分に楽しめた。立ち位置的に小鳥遊翔子が自ら何かをするというわけでもないので、米倉涼子は主演とはいえ他の出演者たちが活躍してくれる分、荷が軽いのでは。視聴率を取らなければならないというプレッシャーはあっても、毒を含んだ展開は見ていて興味がわいてくる。視聴者に驚きと鮮やかさを提供し、嘘を感じさせる時を与えない展開の良さは見ていて楽しめる。続けて見ようと思う。
2018.10.21
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「中学聖日記」を見た。録画で遅ればせながら第一話を見た。なんとなく、いいかげんでなりゆきまかせ風まかせのような新任女性教師。その彼女が、期待大であったにせよ中学3年生の担任になるということはありえない。(いいところ副担任だろう)原作のまんががどういうものかは知らないが、設定を借りて現代風にアレンジし、テレビドラマ化されている可能性が強い。ネットのメールや書き込みなどいかにも今風のものが取り入れられているが、それらに関し無頓着である20代女子ということがありえないし、アカウントのっとりに注意喚起をしている社会の流れからしても、ID,パスワードを無くした時点で管理者に通報しないのもありえない。また、話題になるほどのメール配信であれば、他の教師にも周知されるであろうに。先生を平手打ちする暴挙も、火事騒ぎを起こした事件も、何か先生と生徒を絡ませるだけのドラマとしての仕掛けにしか思えない。三者面談に親がドタキャンするなんてこともありえないし、その理由が脆弱である。と、ここまで見てきて、有村架純はいい女優だとかっているだけに期待したが見るべきものはなく、続けて見ようとは思わなくなっていた。中学生が主体なので、知らない出演者ばかりだな、と思っていたが、女優陣、夏木マリ、友近、夏川結衣、吉田羊と色・艶のある人たちばかりの中、華やかなのは吉田羊のみで夏木はくすんだ格好の教頭(?。現代では副校長でないのかな)、母親役の夏川結衣。夏川結衣は好きな女優さんなので母親役というのが、ショックだな。男優陣はスリムな町田啓太にふっくらお顔のマキタスポーツ。硬軟あわせてということだろうか。相手役となる岡田健史はイケメンだ。有村とは実際6歳ほど違うので、新任先生と中学生というには年齢が近すぎるが、それらしい年齢差ではある。岡田はこれが初の連続ドラマらしいが、もってる人はもってるんだなと思えるイケメンぶりだ。末永聖(有村架純)をいびる教頭(夏木マリ)に違和感を感じながら、クライマックスの末永先生の”教師続けます宣言”を見た時に、有村架純の芝居心を感じた。出来る女優・有村架純、このドラマをしばらくは見てみようか。
2018.10.20
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チャーチル首相の一生、もしくは半生が描かれている作品かと思いきや首相になった一ヶ月ほどの姿を描いた作品だ。この作品を見て、第二次世界大戦が勃発した最中、イギリスは瀕死に直面していたということがわかった。それほど、切迫した状況だったし、敗北直前だったのかと。このところ、”ダンケルクの戦い”にまつわる作品を見る機会が多く、このダンケルクから30万人の兵士を無事イギリス本国へ帰還させたことがのちの勝利につながる、いや、負けなかったことになるという出来事がショックである。この時、ドイツはナチスの支配の下、全ヨーロッパを手に入れようと戦線を拡大していた。アーリア人、ゲルマン民族としての知と力の優秀さに満悦し、高圧的に一気に手を広げ過ぎたのがナチス・ドイツの敗因かもしれない。ベルギーを陥落しフランスを手中に収めんと攻勢に出るナチス・ドイツに対し、イギリスはフランスとともに全軍を失おうとしていた。危機的状況。当時の首相は辞任し、野党の認める首相を立てないと信任されないので、チャーチルに白羽の矢がたったが、首相となった彼には問題山積だった。<ネタバレは書かないはずだが、歴史として既知のことであろうから書いてみる>その歴史としてもカレーの4,000人のイギリス将兵をダンケルクの30万人の盾として犠牲にしたことは知らなかった。四面楚歌の状況におかれたカレーの部隊は補給も救出もなく、矢面に立たされ、ドイツ軍の一斉攻撃の的とされ、討ち死にした。ダンケルクの30万人を助け出す船はなく民間ボートや船を徴用したチャーチルの発案は驚くべきことであり、それを成功させた民間人たちも素晴らしい。ただ、そこへ至るまでの熟慮推敲、沈思黙考、そして、時の王の助言により初めて乗ったサブウェイ(地下鉄)で聴きえた巷の庶民の国民の声。徹底抗戦の意気。それは、チャーチルの報告により閣外大臣たちに伝播され、議会での演説(宣言)により、全会一致で快哉を叫び、徹底抗戦を決定した。その後成功させたダンケルクからの救出はイギリス国民を鼓舞し、アメリカの参戦を受けて、勝利へと向かう。ベッドや執務室など室内ばかりで鬱屈した中で鬱屈した戦況を好転させる策を練ったウィンストン・チャ-チル。彼を演じたゲイリー・オールドマンがアカデミー主演男優賞を受賞し、そのメイクがメイクアップ&ヘアスタイリング賞(辻一弘 他2名)を受賞した。後世の人が作り上げたチャーチル像だから、あとの出来事がこのときの出来事として食い込まれているようではあるが、ドキュメンタリーではないので観客をしびれさせる、感動させるためだと解釈して取り立て荒立てることはしない。窮屈な閉塞感がある状況なので作品そのものにも閉塞感がある。しかし、クライマックス、難問に対する解決策を見出した時の快哉は感極まるものであった。ロンドンっ子の意気が感じられる。イギリスが誇るべき一本といえよう。2017年/イギリス/125分/G監督:ジョー・ライト出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーブン・ディレイン、ロナルド・ビックアップ、ベン・メンデルソーン、ニコラス・ジョーンズ、サミュエル・ウェスト、デビッド・バンバー原題:Darkest Hourお薦め度 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」★★★★(80%)
2018.10.19
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私は唄が好きでカラオケにも良く行った。仕事がかわってからはあまり足を運ばなくなり、直近では一年ほど前にいったきりかも。この番組は好きで必ず録画して見ている。今回は年間チャンピオン決定戦だったので、特筆してみよう。出演者はHPにこうあった。★トップ7 【ついにメジャーデビューを果たしたトップ7】 海蔵 亮太(かいぞう りょうた) 1回戦:福山雅治『Squall』 【U-18四天王にしてトップ7!最強中学生】 鈴木 杏奈(すずき あんな) 1回戦:華原朋美『I believe』 【トップ7!不屈のミュージカル女優】 中村 萌子(なかむら もえこ) 1回戦:河村隆一『Glass』 【受験に歌に大忙し!2017年間チャンピオン】 堀 優衣(ほり ゆい) 1回戦:平井堅『even if』 【カラオケバトルトップ7 高音オペラ魔女】 翠 千賀(みどり ちか) 1回戦:岩崎良美『赤と黒』 【トップ7・エリートジャズシンガー】 宮本 美季(みやもと みき) 1回戦:松任谷由実『真夏の夜の夢』 【トップ7入りを果たした社会人1年目の九州演歌男子】 元永 航太(もとなが こうた) 1回戦:石川さゆり『能登半島』★その他出場者 【母と夢追う大学生チャンピオン】 小豆澤 英輝(あずきざわ あいき) 1回戦:松任谷由実『ANNIVERSARY』 【音楽の世界を極めた オペラ教授】 安藤常光(あんどう じょうこう) 1回戦:西城秀樹『傷だらけのローラ』 【夢は47都道府県制覇!平成の女流し】 おかゆ 1回戦:藤圭子『圭子の夢は夜ひらく』 【小さな体のパワフルボイス! カラオケ世界女王】 齊藤 伶奈 (さいとう れな) 1回戦:大黒摩季『あなただけ見つめてる』 【U-18最年少四天王 規格外の天才歌姫】 佐久間 彩加(さくま あやか) 1回戦:中森明菜『BLONDE』 【平成最後の王者を狙うU-18四天王】 佐々木 麻衣(ささき まい) 1回戦:川中美幸『遣らずの雨』 【永遠の10歳 不思議系 和風アニソンシンガー】 Daisy×Daisy(デイジーデイジー) 1回戦:Every Little Thing『Time goes by』 【宝塚のクリスタル・ディーバ】 透水 さらさ(とうみ さらさ) 1回戦:都はるみ『愛は花、君はその種子(たね)』 【勝負弱い男は卒業?!千葉の歌うま高校生】 西岡 龍生(にしおか たつき) 1回戦:KinkiKids『青の時代』 【歌手を夢見る 44歳フリーターパパ】 平野 光市郎(ひらの こういちろう) 1回戦:GLAY『ずっと2人で…』 【完全復活に燃える宝塚の元祖歌姫】 RiRiKA(りりか) 1回戦:今井美樹『PIECE OF MY WISH』 書きとめていないので、詳細まで覚えていないけれど、良かったひとは良かった。他人とカラオケに行くと良くあることなのだが、聴いたことのない楽曲でもその素晴らしさ、歌いやすさ、歌の伸びの気持ちよさなどで、歌いたいなぁと思える名曲に出会える。今回、そんな曲に出会った。福山雅治『Squall』 歌い手・海蔵亮太の歌いっぷりがいいせいなのか、のびやかに歌ってみたい。GLAY『ずっと2人で…』 歌い手・平野光市郎が素晴らしく上手い。顔をみると感動が薄れるので、ラジオや有線だと活躍できる本物の歌い手なのかもしれない。この曲は歌えるかな?難しそう。聴いてて、いいと思えたのが、西野カナ「君って」を齊藤伶奈で絶妙!ただ、齊藤伶奈がプロになるには彼女色が必要かも。決勝では歌い込んだ古い楽曲を選んだ2人(翠千賀、佐々木麻衣)に対し、2018年リリースの新曲をもってきた優勝者(堀優衣)が勝利したことは嬉しく、喜ばしいことであった。「明日への序奏」いい曲です。決勝結果堀優衣:半崎美子「明日への序奏」99.979点 優勝!翠千賀:岸洋子「夜明けのうた」99.957点佐々木麻衣:森雄二とサザンクロス「足手まとい」99.928点明日への序奏 [ 半崎美子 ]
2018.10.18
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遅ればせながら、第2話を見た。見慣れてしまうとありえる話と見入ってしまうが、”風がふけば、桶屋がもうかる”的展開に目を凝らせば突っ込みどころが満載である。非の打ちどころのない作品を見てみたいものだが、残念である。さて、第2話。この第2話に登場する中年女子2人とも美しい。美形をもってキャスティングしているのかと思える、人物たちだ。2人それぞれ役どころあり、活躍していたのだが、残念なのはレギュラー陣。鈴木保奈美はまずまずの出番で、中村アンは展開に応じて存在感あり、残念なのが、まったくさしみのツマのようなかんじの新木優子。もったいない。今田美桜はかわいらしさをうまく映像にとってもらっていたが、彼(鈴木大貴(中島裕翔))に思いを寄せるというよりブラザー・コンプレックスで兄の親友だから大切にしているという感じで接したほうがいいと思えるのだけれど。話はセクハラ被害で、大病院長を訴えるという元看護師の女性なんだけれど、再就職も阻まれるとあったが、大病院の息のかからない個人経営の病院だったり診療所だったり、はたまた敵対する病院群であればいくらでも再就職の道はあると思えるのだが。(再就職できれば、このセクハラ訴訟はなくなるので、ご都合主義で、できないとする)蟹江が新人を罵倒しクビ宣告するシーンも、絶対にそんなことはできないはずなのに、さもやれていると見せるのは弁護士という職場上、さらにありえない。そのことに対し、鈴木大貴が意義を唱えたりしないことも不思議。と、細かい点をあげれば数多く不可思議なことが存在するのだが。今回の見どころは、元看護師役の関めぐみの美しさと荻野友里の放ったセリフである。関めぐみはさすが、スターダストプロモーションと思える美形である。荻野友里は青年団という劇団に所属するだけあって演技が堂に入っていて、『あれだけの大病院を相手に訴訟をするというのだから、他人の力をあてに出来ないことはわかってたはず。同情はするけれど、誰の力も借りず自分一人でやりとおしてよ!』みたいなセリフが胸に響いた。真実味がこもっていたなぁ。その後の大団円。決着はなんとも消化不良な示談で、とってつけたようなつぶれた会社への融資話も現実味はさらさらなかった。満足度としては60%が限度かな。話のアラが目立っているが、それなりに楽しんで見た。
2018.10.17
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22年ぶりにウルグアイに勝利したことは喜ばしいこと。それは特筆すべきことだし、喜ぶべきことである。今日の埼玉スタジアムは勝利に酔いしれることができて、よかったなぁ。ただ、うがつ見方をすれば、22年前の日本代表に比肩した、ならんだということ。これまでワールドカップで8強にさえなったことがないわけだから、前人未到の勝利の轍を作っていってほしい。これで、2020東京オリンピックでのサッカー男子金メダルに期待がふくらんだ。トップを目指さなければ、トップにはなれないと思う。金メダルを目指して、がんばってほしい。がんばれ!ニッポン!!
2018.10.16
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主演のノオミ・ラパスを知らなかった。彼女主演の「プロメテウス」や「エイリアン コヴェナント」を見ているにもかかわらず、チェック漏れとしか言いようがない。それほどの女優だからか、まわりはそうそうたる顔ぶれだ。マイケル・ダグラス、ジョン・マルコヴィッチ、オーランド・ブルーム、トニ・コレットと私が映画漬けになっていた頃に見ていた俳優さんたちなので馴染みがある。さて、この作品。現代のイギリスを舞台に繰り広げられるサスペンス・アクション映画だ。CIA取調官が彼女の事件のトラウマをかかえ戦線離脱していたのに、殺害された取調官の穴埋めとして現場復帰したことから事件は始まる。何が何だか、誰が誰だか。敵なのか味方なのか。誰なのか。驚きの展開に頭はぐちゃぐちゃになりそう。何が標的なのか、誰が犯人なのか。かなり周到な作戦に手痛いアクションが続く。見どころは十分だろう。謎解き?驚きの展開は見てのお楽しみ。あっという間に終わってしまうスリリングな作品だ。2017年/イギリス/98分/PG12監督:マイケル・アプテッド出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ダグラス、ジョン・マルコヴィッチ、オーランド・ブルーム、トニ・コレット原題:Unlockedお薦め度 「アンロック 陰謀のコード」★★★★(80%)
2018.10.15
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ブルース・ウィリスの出演している作品に間違いはない。と、思って見てみた。確かに間違いはなかった。予想外の結末。どんでん返しのどんでん返し?みたいに言うと期待してしまうかもしれないが、クライマックスをむかえて、納得がいった作品である。ところが、主役が良くない。相手役も良くない。強面(コワモテ)でがたいのいい男がブルースの息子役だけれど、ワイルドさはあるがイケメンでもなく、甘さもない。日本人には受けないだろう。そして、それに絡む相手役というべき女性もきれいでもなくかわいらしくもなくチャーミングさもない。たぶん、実際見れば相当綺麗なのかもしれないが映像ではそうは思えない。およそ主役に似つかわしくない二人が主演をはっているのだから、楽しめるはずもない。といっては、申し訳ないか。とはいえ、脇役に回ったブルースの面目躍如の活躍(?)をする、いい役どころは役得としか言いようがない。カーチェイスなどあったりもするのだが、醍醐味に欠けて、ひたすらチェイス=追いかけるだけ。話題にもならないのには、映画ファンでなくビデオファンに向けての作品なのかもしれない、と思えた。2015年/アメリカ/83分/G監督:スティーブン・C・ミラー出演:ケラン・ラッツ、ブルース・ウィリス、ジーナ・カラーノ、D・B・スウィーニー、ダン・ビルツァーアン、オルガ・バレンティナ、リディア・ハル、タイラー・J・オルソン原題:Extrctionお薦め度 「エクストラクション」★★★☆(70%)
2018.10.14
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「わたしを離さないで」とは、どうしてこの訳なのか。原題が”Never Let Me Go”なので、『私を行かせなるな!』の意味合いのような気がするけれど。カズオ・イシグロの作品は読んだこともなければ、映像化作品を見たこともない。これが初の彼原作の作品を見ることとなる。主演のキャリー・マリガンはトリンドル玲奈に似ていて、ともすればトリンドルに見えてしかたなかった。アンドリュー・ガーフィールドやキーラ・ナイトレイという一線級のスターが出演しているとは思いもよらなかった。さて、この作品、クローンが主題であると思える。クローン人間が登場し、その者達が人間への臓器提供者として生かされ、人間が成人になって発病し、臓器交換することに用いられるという設定のようだ。描かれているのは寄宿舎にてクローン人間が養育され、成長とともに待機所となる共同生活宿舎に分配され、その後、臓器提供病院へ搬送される、というようなこと。クローン人間としての生き様が描かれているがオリジナル(人間)を探す旅ともいえるかもしれない。詳しい説明は何もない。なにゆえにクローン人間が生育され、提供されるのか、わからない。過ぎ去ってしまった1960年代や1970年代、1980年代で描かれていて、未来の話ではないようだ。カズオ・イシグロが何ゆえにこのような作品を叙述したのであろうか?2010年/イギリス・アメリカ/105分/G監督:マーク・ロマネク出演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、サリー・ホーキンス、ナタリー・リシャール、アンドレア・ライズボロー、ドーナル・グリーソン原題:Neve Let Me Goお薦め度 「わたしを離さないで」★★★(60%)
2018.10.13
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月9を見てみた。織田裕二と鈴木保奈美のコンビの作品だと思っていたが、織田裕二と中島裕翔のバディの作品だ。で、アメリカドラマの日本リメイクだということだ。2011年からアメリカで始まった”SUITS”はシーズン7まで放送されシーズン8も続く模様。ウィキペディアによると韓国版リメイクは2018年4月から全16話で放送されたとのこと。さて、日本版を見てみた。本当にこんなのありえるの?と思える内容だった。弁護士資格のない人間が弁護士になるという設定は経歴詐称もさることながら、ありえないことだと思える。移民国家のアメリカでは何かの事情で身分不詳のものが別人となっていることも不思議ではないので、ありえるかもという可能性はあるけれど。日本ではあり得ないし、あってはならないことである。弁護士資格を軽視しているとしか思えない。弁護士業務を補助する事務員として描かれれば納得して見ることができたのにと思った。原作からの変更はかなわなかったのか、資格のないものが弁護士になるのがおもしろいと思ったのか。余談だか、現実日本で、教員免許をもたないのに教師として勤務していたことはあったなぁ・・・。「東京ラブストーリー」でカンチとリカに紅涙を流した私は、原作者・柴門ふみの「東京ラブストーリー ~After 25 years~」が出版されていることを知っているので、そっちがドラマで見たかったなぁ。と思いながら、鈴木保奈美の役はさしみのツマで、相手役として存在しないなら彼女でなくても良かったのでは、と思えた。で、鈴木保奈美にかわる女優がいるかと考えたところ、黒木瞳と真矢ミキしか思いつかず、ネット検索して賀来千賀子、高島礼子が適役ではないかと思えた。みな、ビシッとした印象があり、織田裕二の上司役としては最適で矜持がある。ただ、真矢ミキは「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」で上司・部下として共演しているから、なしかも。そして、みな男女の関係というとありそでなさそでないという感じなのかな。なので、男女の関係ありかもというドキドキ感を込めると若村真由美が良いかもしれない。みんな160センチオーバーのいかす女性だ。あと、若いが芝居巧者の永作博美なんてのも面白かったかもしれない。永作は156センチ(らしい)。配役に関しては女優陣が素晴らしい。イチオシの女優を集めた感じがした。鈴木保奈美を肝いりでキャスティングしたのはもちろん、「チア☆ダン」で綺麗な子だなと思った新木優子、前々から注目の中村アンと160センチオーバーのいかす女性が並んだことはうなずける。しかし、今田美桜に関してはテレビ映りが悪いのか、パッとしない。話題の新人をキャスティングしたはずだが、どうなのだろう?157センチと小柄なのも不利かも。男優陣は中島裕翔、磯村勇斗ともに役柄にあってそうで長身なだけに見栄えがいい。ただ、織田裕二のライバルと目される同僚、小手伸也はいかがなものか。同僚の足を引っ張るヒールさが存分に出てるとは思えない。加えてハーバード大卒の気鋭さが足りない気がする。織田裕二に伍するには若いのではなかろうか。ここはやはり江口洋介でよかったのではないだろうか。「東京ラブストーリー」の三人が揃うことになるが、若い頃からしのぎを削ってきたライバルという意味からすると映画「湘南爆走族」での江口、織田の絡みが思い起こされる。で、誰がいいかと探したが、なかなか見当たらず、主役級を外せば、田中哲司くらいしか思い当たらない。さて、ドラマだが、身代わり受験、そして、経歴詐称、別人になり法律事務所の弁護士になる。この筋立てで勤勉な日本人が納得するとは思えない。良いキャストを揃えてもヒットするとは思えないが、さて、結果はどう出るだろうか?
2018.10.13
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カトリーヌ・フロとカトリーヌ・ドヌーヴのダブル主演といえる作品か。「大統領の料理人」で一躍有名となったカトリーヌ・フロだが、大スター、カトリーヌ・ドヌーヴとの共演はどうだったのだろう。若くして大スターとして名を馳せ、第一線で長らく活躍し、70歳を過ぎた今も活躍し続ける女優は稀有な存在だ。彼女の後をいくイザベル・アジャーにも、ソフィー・マルソーも続いていない気がする。日本でも吉永小百合くらいだろうか。アメリカでは、いないと思ったがメリル・ストリープがいるか。彼女はまだ69歳か。といえるくらい希少である。さて、この作品。何が何やら。取るに足らないというか、ある助産師の日常をつづったものである。そこに、血のつながらない母親が30年ぶりに現れて・・・。軋轢・葛藤・いざこざ、などなど。ある意味フランスらしい作品なのかもしれない。とすれば、ドキュメンタリーでいいのではないか、とも思える。もっとも、誰か助産師に捧げた作品のようであるし、その物語でもあるようであるから。ただ、ドキュメンタリーにするにはその人物がすでにいないのかもしれない。これが、現代のフランス、の一部。2017年/フランス/117分/G監督:マルタン・ブロボ出演:カトリーヌ・フロ、カトリーヌ・ドヌーヴ、オリビエ・グルメ、カンタン・ドルメール、ミレーヌ・ドモンジョ、オドレイ・ダナ、ポーリーヌ・エチエンヌ原題:Sage Femmeお薦め度 「ルージュの手紙」★★★☆(70%)
2018.10.10
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「ミニヴァー夫人」が戦意高揚映画とは知らなかった。最後まで見たら、そのように感じることは出来たけれど。前年にあったダンケルクの戦いなども挿入され、銃後の暮らしというか、ロンドンの片隅、田舎町で暮らす中流家庭の婦人を中心に描かれる。上流家庭ではないと言われているが、今からすると見る限り、かなり裕福な家庭である。高価な帽子を買い、立派な新車を買い、となると中流家庭は庶民ではないのだと思ってしまう。さて、この作品、裕福な中流家庭で華やかに暮らす一家が第二次世界大戦という時代の波に飲み込まれ、ドイツに対し対峙していかなければならない、自ら入隊し、戦う若者。上流社会との格差も描きながら、戦う意識を高め、鼓舞するような結末となっている。それゆえ、何度もリバイバルされていた恋愛ドラマの名作と誉れ高い「カサブランカ」と違い、再度の公開もほぼないのだろう。監督は「我等の生涯の最良の年」「嵐が丘」「大いなる西部」「ベン・ハー」「ファニー・ガール」「ローマの休日」のウィリアム・ワイラーであり、傑作であったことは当然といえよう。この素晴らしい作品。戦意高揚作品をひしひしと感じるが、あからさまにそうでないところが、絶妙である。戦火の当時であれば、まったく、そのことに気づかず、若者たちはこの作品に感銘を受け戦地へと赴いたことであろう。バラの花の品評会も組み込んであるのは秀逸である。1941年/アメリカ/134分/G監督:ウィリアム・ワイラー出演:グリア・ガ―ソン、ウォルター・ピジョン、テレサ・ライト、メイ・ウィッテイ、レジナルド・オーウェン、ヘンリー・トラバース、リチャード・ネイ、ヘンリー・ウィルコクソン、マリー・ド・ベッカー、リス・ウィリアムズ原題:Mrs.Miniverお薦め度 「ミニヴァー夫人」★★★★(85%)
2018.10.08
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「パーフェクト・プラン」なんて題名、誰が考えて決定したのだろうか。映画の内容にそぐわないし、まったく意味がずれているというしかない。行き当たりばったりを皮肉ったのか?ケイト・ハドソン、ここまでくれば成功というか、売れているといっても良いのだろうか。親の七光りならぬ、ゴールディ・ホーンの娘でありながら、親ほどの光り輝くものはもっていない気がする。それでも、まぶしい若々しさのある十代でデビューし、幸運にも「あの頃ペニー・レインと」で注目されたから、美形でもなく、妖艶さもなくても、隣家の女の子的親近感で認知されたのかもしれない。ジェームズ・フランコもその名と顔は認知されているけれど、何が代表作なのか良くわからない。とはいえ、主役級であることは間違いなく、このようなこぶりの作品では主演を飾れるだろう。さて、この作品。もう少し見どころが欲しかった。まぁ、原題が”良い人々”と言ってる時点で、それほど良い作品が出来上がるものではない気がしていたが。悪役たちも自ら動く小物振りで大組織という感じがしない。警察内部の負のサイドにはなにもメスが入れられず、きにかかったまま終わってしまった。イギリスが舞台だから仕方ないのかもしれないが場面が暗いなぁ。雰囲気暗い(笑)というわけで、スリリングも足りず、完成度が足りない作品かもしれない。2014年/アメリカ/90分/G監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ出演:ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン、オマール・シー、トム・ウィルキンソン、サム・スプルエル、アンナ・フリエル、トーマス・アーノルド、オリバー・ディムスデイル、ダイアナ・ハードキャスル、マイケル・ジブソン、ディアミッド・マルタ原題:Good Peopleお薦め度 「パーフェクト・プラン」★★★☆(70%)
2018.10.07
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「アメリカだなぁー」とっても、アメリカを感じさせてくれた映画である。フランシス・マクドーマンドである。「ファーゴ」でアカデミー主演女優賞を受賞した女優である。その彼女がこの作品でアカデミー主演女優賞である。快挙。さて、この作品、娘を殺害されて迷宮入りになろうとすることに抗議して車道脇の大看板3枚に意見広告を出し町中を騒然とさせ、軋轢を生み、反感を持つ敵を表面化させ、それでもひるまず犯人探しに心血を注がせようとした母親の話である。決着のない終わり方にあ然とする。人と人との関わり方は一筋縄ではいかない。人は保身のために嘘をつく。力を持って自ら行動しないと、誰も注目してくれない。そして、力を貸してくれない。世の中には悪意のある者がいる。善良に行動する人もいる。そんないろいろな人々を垣間見せてくれた。しびれる作品だ。2017年/イギリス/116分/G監督:マーティン・マクドナー出演:フランシス・マクドーマンド、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ケリー・コンドン、ルーカス・ヘッジズ、ジェリコ・イバネク、クラーク・ピータース、キャスリン・ニュートン、アマンダ・ウォーレン、ダレル・ブリット=ギブソン、サンディ・マーティン、サマラ・ウィービング原題:Three Billboards Outside Ebbing,Missouriお薦め度 「フリー。ビルボード」★★★★(80%)
2018.10.06
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2013年9月23日のブログにこの原作を読んだことを書いた。書評:絡み合った伏線が最後に集約される、ときいて読んだ書き下ろしである。 導入部は非常に興味深く加賀の母親が登場するのが読書熱をあげた。 若干ややこしく大感動とはいかない作品だが、人生観、死生観を感じさせる深い作品になっている気がする。 人は希望や喜びを失ったとき、どうすれば良いのだろうか…。とある。5年の時を経て、映画化された作品を見る。ストーリーも内容も読んだ記憶は呼び覚まされず、「確か、原作読んだよな・・・」みたいな、曖昧模糊とした判然としない感じで展開を追っていた。本が記憶に鮮明であれば、このキャストは合っている、否、合わない。などとうそぶきながら見ることもあるのだが、いかんせん、記憶が遠い彼方なので、まったくわからず、ただ、加賀の母役、伊藤蘭だけは水商売の経験があって息子を捨てて逃亡する女には見えなかったので、も少し水商売の香りのする女優がよかったのでないだろうか、と思えた。また、その母の相手役となる男性も小日向文世であるが、映画での似顔絵からするとも少しすらっとしたダンディな男性であってほしかった。あくまで、願望である。で、配役続きで役者に関していうと浅居博美役が14歳(桜田ひより)、20歳(飯豊まりえ)、現在(松嶋菜々子)と3世代3人で演じているのは驚いた。そして、この作品で、誰よりも名演技だったのが桜田ひよりである。彼女の演技、「おとうちゃん!」と呼ぶ、その声に感動してしまう。久々に見る烏丸せつこは懐かしかったし、演技は衰えていない。山崎努は若々しいメイクに感心したし、田中麗奈、溝端淳平のこの作品へのなじみ具合も良好で安心して見られたし、キムラ緑子の演技巧者ぶりもいうまでもなく、中島ひろ子の活躍も良くて、満足度は高い。春風亭昇太や上杉祥三の浮きっぷり(わーわー言っているうわついた芝居)は演出なのだろうか。及川光博は出番も描かれ方も損な役回りだと思われた。この作品を原作の知識なく見たらどのように感じただろうか。とても見たかった作品が見られて嬉しかった。2018年/日本/119分/G監督:福澤克雄出演:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、キムラ緑子、烏丸せつこ、春風亭昇太、音尾琢真、飯豊まりえ、上杉祥三、中島ひろ子、桜田ひより、及川光博 、伊藤蘭、小日向文世、山崎努お薦め度 「祈りの幕が下りる時」★★★★(80%)
2018.10.05
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