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先日の鑑賞に続いて、「ボヘミアン・ラプソディ」。今年一番の映画と目されているこの作品だが、今日、DVDで映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」を見終わって、画面がテレビに切り替わったら、「報道ステーション」が映った。そしたら、たまたま特集(?)で「ボヘミアン・ラプソディ」をやっていた。興味があったので、そのまま見続けると、”レディ・ガガ”の名前はQUEEN(クィーン)の楽曲”Radio Ga Ga”が由来であるとのこと。ウィキペディア(Wikipedia)にも同様のことが載っている。ちなみに、レディ・ガガは12月21日(金)公開の『アリー/スター誕生』に映画初主演している。4度目の映画化の作品であるが、初編の1937年作は未見で、1954年のジュディ・ガーランド主演の作品は少女がスターとなる半生を描いた人間ドラマの傑作であると思っている。また、1976年のバーブラ・ストライザンド主演の作品は映画館で見ているが、圧倒的な歌声と個性、素晴らしいドラマに感動した覚えがある。それゆえ、ガガが主演するこの『アリー/スター誕生』に期待している。話は、それたが、報道ステーションで小木逸平キャスターがクライマックスのスタジアムのシーンで”なぜ、泣いているんだろう?”と思いながら泣いていた、と語っていたが、まさしくその通り。このスタジアムのスケール感は映画館でないと感じられないと思える。ぜひとも、映画館で見てほしい。明日は12月1日、『映画の日』。映画館へ行ってみませんか?
2018.11.30
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手練手管に長けた俳優がドラマを作り上げる。そんな気がした今回。立役者は山本未来。甲斐(織田裕二)に対峙する有能弁護士で甲斐の手法を上回る甲斐の後輩でありながら、堂々と渡り合う。というより甲斐より強く優勢で強弁な女性だ。演じて見事である。ドラマに厚みが加わった。残念だったのはゲストで出演した矢田亜希子。芝居のしどころがないというか、見せ場がない。これだけの役ならば主役経験者でなくても良かったのでは。とはいえ、ネットは昔、織田と共演し、鈴木保奈美に続き、元カノ出演と話題沸騰。話題性は十分だったか。今回のドラマの見せ場は甲斐(織田裕二)と畠中(山本未来)の丁々発止。プールバーでのビリヤード対決も織田は顔見世でキューを打つけれど、山本の時には顔は映らない。吹き替えというかビリヤードの上級者が身代わりで演じていたのだろう。それを感じさせないように被写体を撮り、編集していたのは良くやったといえよう。それにしても、織田はビリヤードが上手いなぁ・・・。鈴木保奈美は鈴木保奈美らしい、身ぶりで高級服を着こなし、セレブ感のある、代表者を演じて、いいし、新木優子のドラマに生きてるし、中村アンもみごとな秘書ぶりである。次回は、時間延長の15分拡大。楽しみである。
2018.11.27
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このドラマ、かかさずに見ているが感想は随時書いてないようだ。しかし、今回、この第7話は書かずにはいられない。秀逸なドラマだからだ。脚本が素晴らしい。展開も予想外。すべてが腑に落ちる内容ではないが、想定外に面食らってしびれた、そんな作品だった。中学から7年間、行方不明だった女性が保護された。裸足の逃亡。拉致監禁されていたものと思われる。交通事故に遭ったものだから意識不明の間に大捜査が行われ、犯人らしき中学美術教師が浮かび上がった。家宅捜査の結果、拉致監禁していたものとして逮捕。ところが、意識回復した女性は監禁されていたことを否定する。美術教師も女性も自らの意思で隠れていた、匿っていたと。ならば、なぜ鍵付檻に手錠なのか。事実と供述の辻褄が合わず、その真相は・・・。少女は両親に家庭内暴力、虐待を受けており、それからの逃亡ゆえ、7年もの間、隠れていたのだと。ならば、なぜ裸足の逃亡、だったのか?その真相は意外なものだった。マインドコントロールにより、少女は両親に虐待をされていたと錯覚しており、事実が何だかわからなかった。自身を肯定してくれて保護してくれた美術教師を信じ切り、疑わなかった。何か秘密を持った美術教師の化けの皮をはぐと、彼は幼少時に虐待を受けていたのだった。そして、その虐待は実の母から受けたもので、育ての両親の亡くなった子の身代わりとなって、別人として生きていた。実の母は死体なき殺人で投獄。なんという真実、なんという展開。裸足の逃亡という、説明のできない話の破綻があるけれど、それ以外はなんと秀逸なドラマなんだろう。演じた眞島秀和は過去を持つ男とは思えない実直な教師らしいだけに適役に思えた。逃亡した女性は情緒不安すぎて適役かどうかわからないが、男の育て親を演じた辻沢杏子は堂々としていて適役に思えた。なかなか見どころのあるドラマであった。
2018.11.26
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「ボヘミアン・ラプソディ」がクィーンの曲の題名だとは知らなかった。人気を呼んで大ヒットの映画。見に行こうと思った。クィーンについては良く知らず、その時代を生きていたにもかかわらず、ロックなバンドよりは常時流れていたエンヤなどが耳になじんでいた。映画が始まる。なんだ?これは?FOXのオープニングの音がおかしいぞ!?”音が、エレキだ!!”クィーン・バージョンのFOXクレジットなんだと理解した。<知恵ラボ『ボヘミアン・ラプソディ』の評価が高い理由!感想と実話との違いなど >によれば、【この冒頭のシーンでは、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーの姿はスクリーンには出て来ませんが、ファンや音楽に詳しい人であれば、ブライアン・メイのギター、ロジャー・テイラーの叩くシンバルだとすぐにわかり、胸が熱くなっただろうな、と思いました。】とあるように、彼らが、FOXのオープニングテーマを演奏したのだ。とても愛にあふれた作品で、相手役の女優ルーシー・ボーイトンが綺麗だし、音楽での成功を駆け上がるスターの息吹を見ているだけで心地よく高揚感にあふれた作品である。ラスト、クライマックスのライヴエイドが始まると一曲目で泣いてしまった。そして、次の次の曲、また泣いてしまった。感動した。感動した。感動した。このクライマックスでの高揚感と感動は、映画「ロッキー」を見て号泣した時のことを思い起こさせた。今回は号泣ではない。しかし、両眼から流れ落ちる涙は胸いっぱいの感動を表していた。「ボヘミアン・ラプソディー」を聴いてみたい。そう、思った私は、サントラやCDを買うかどうか悩んでいる。冒頭のフレディ・マーキュリー登場シーンがクライマックスのライブエイドに繋がる映画的手法の編集。映画人による作品だと感心した。監督ブライアン・シンガーがクランク・アップ2週間前にFOXにより解雇され、デクスター・フレッチャー監督が後任となったらしいが、ブライアンの作品といっていいだろう。冒頭と途中でマレーネ・ディートリッヒのポスターが意味ありげに映されるが、フレディ・マーキュリーが大好きな女優だとのこと。<参考><知恵ラボ『ボヘミアン・ラプソディ』の評価が高い理由!感想と実話との違いなど >そんな隅々までクィーン満載の心打つ映画であった。今年一番の作品かもしれない。2018年/アメリカ/135分/G監督:ブライアン・シンガー出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイトン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、アレン・リーチ、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ、アーロン・マカスカー、マックス・ベネット原題:Bohemian Rhapsodyお薦め度 「ボヘミアン・ラプソディ」★★★★★(100%)字幕翻訳:風間綾平字幕監修:増田勇一
2018.11.25
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映画を見てから、このチラシを見たら、とてもショックだった。それは画像ではなかったから。美形の女性であるのにその彼女が主人公でありながらチラシの被写体となることはなく、このような絵になって、ショックだった。作品もまた、ショックだった。花卉産業、バラの花束の出荷を村一番といっても会社らしきものは一つしかない田舎で女性は薔薇のトゲを根元半分剥ぐ仕事をしていた。後できいて17歳というその年齢のあまりの若さに驚いた。息つまる家庭、パッとしない彼氏、会社で主任との諍いで退職してしまった彼女は麻薬の売人としてニューヨークへ旅立つ。十代の女子、いや大人だって対応に困る事故?事件?が続き、せっぱつまり、行き先、生き方を考えざるをえない。ショッキングな作品である。このような実態が多かれ少なかれニューヨークでは起きているのだろう。この作品を見たらトランプ大統領は何を訴えるだろう?2004年/アメリカ・コロンビア/101分/監督:ジョシュア・マーストン出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ベガ、ジョン・アレックス・トロ、ギリエド・ロペス、パトリシア・ラエ、オーランド・トーボン、ジェイム・オゾリオ・ゴメス、ウィルソン・グエレト原題:Maria Full of Graceお薦め度「そして、ひと粒のひかり」★★★☆(70%)
2018.11.24
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天才というのはいるもんなんだなぁ。頭がよすぎると子供らしさが損なわれてしまうけれど、常人には考えられない頭の回転の速さは優遇されるべきものではないだろうか。バスの中で7歳の子が意地悪をされた同級生のために12歳の子を鼻の骨を本でへし折るというのは、やりすぎかもしれないが、年長者が戦意喪失するくらいやっつけないといけなかったのではないだろうか。天誅ともいえるが、正しさは残酷である。さて、聡明で天才な母を自殺で亡くした女の子は船の修理を請け負っている叔父に育てられている。その女の子が天才を発揮したことを校長に見とがめられたことから、女の子の祖母に連絡がいき、女の子を見捨てた父親が登場しての裁判沙汰になる。女の子の生活、将来はどうなるのか。叔父とは引き離されてしまうのか。封印された過去も白日の下にさらされ、子育て、そして、生きるということはどういうことなのかを考えずに見ることは出来なくなる。女の子の担任教師は絶妙なタイミング、距離感でいることがとても素敵に思えた。2017年/アメリカ/101分/G監督:マーク・ウェブ出演:クリス・エバンス、マッケンナ・グレイス、ジェニー・スレイト、リンゼイ・ダンカン、オクラビア・スペンサー、グレン・プラマー、ジョン・フィン、ジョン・M・ジャクソン、エリザベス・マーベル、キーア・オドネル原題:Giftedお薦め度 「ギフテッド」★★★★(80%)
2018.11.23
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矢部太郎のキャスティングに、思わず唸った(笑)ドンピシャの役どころと思えたから。裁判に至るまでの話し合いで、詐欺をする方、される方、双方に言い分があり、どちらの側面から見るかによって印象が変わるということをさりげなく(?)見事に表現していた。その点、脚本は素晴らしいといえよう。しかし、次回に引き継ぐ必然性から裁判第一審は不当な判決でなければならず、それゆえ、証拠を採用しないというあってはならない手段に出た。これに関しては到底納得できるものではなく、苦し紛れの展開なのかなと思え残念でならない。東ちづるは久々に見たと思ったが、映画出演等活躍しているもよう。武井壮の出演も楽しめた。安達祐美が潜入捜査に出るけれど、それも楽しめた。秘書に天馬(小日向文世)がワインをかけるシーンがあるが、話題をよんだ頭からのワインぶっかけとちがい、驚きもなく悪趣味としか見られなかった。別のパワハラが必要だったのでは。
2018.11.22
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格下とはいえ今までこのような心地よい戦いをしたことがあっただろうか。格上には善戦しながら負けて、格下には苦戦しながらの辛勝もしくは引き分け。ハラハラドキドキが続き先制点をとってもなかなか安心できなかった。今日は初出場の選手たちを中心に先発させた。そして、開始2分、山中亮輔のファーストタッチはシュート、そしてゴールへ。歓喜に沸く日本サポーター。雪深い本国で練習もままならないキルギスということだったが、モチベーションは高く、テクニックもあり、運動量もある。そうこうするうちに、相手キーパーのキャッチミスではあるが前半19分に原口元気が追加点をあげる。よかったのはこのあたりまで、その後、相手が場馴れしてきたのか、膠着状態といえる無得点の時間が過ぎていく。何度となく訪れるゴールチャンス。しかし、ことごとく外してしまっていた。前半はこのまま2-0で終えた。後半、開始するも選手交代はない。しかし、後半14分に3人を一度に替える。堂安律、柴崎岳、大迫勇也が入った。その2分後、脳震とうを起こした槙野智章に代わり吉田麻也が入る。どうなるかと思いきや、ワンタッチプレイで展開が広く早く、前線でボールが動き続けた。スピード、コンビネーションが違うなぁ。サポーターの期待度も違うなぁ、なんて思っていると後半27分に大迫のゴール! さすがである。で、ゴールのリプレイを見ていたら、歓声とともにライブ映像にかわったと思ったら大迫のゴール直後に入った南野拓実と中島翔哉。で、入ってすぐに、ファーストタッチで中島がゴール!!!!これにて4-0.まだまだ得点は取れたかもしれないが、入ったと思えたボールが相手ゴールキーパーにかきだされたこともあり、残念なところもあった。サッカー、森安ジャパン。ますます、期待値が上がっていく!!ガンバレ!ニッポン!!
2018.11.20
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鈴木保奈美のコーディネイト、ファッションが素晴らしい。映える衣裳で着こなし十二分。さすが一世を風靡したことがあるスターだ。さて、今回のドラマで、男が女装をして替え玉受験なんて・・・荒唐無稽すぎる。それで登場するのが石橋静河。需要がある女優なんだな、と思える。替え玉受験が日の当たる場所に出てくるというか、話題にのぼるというか・・・。それで、とうとう聖澤真琴(新木優子)にまで、ばれてしまうなんて・・・。彼女と鈴木大輔(中島裕翔)の関係性がいびつになってしまうのではないか。また、替え玉受験に関連して弁護士・木次谷公一(橋本さとし)の息子が浪人をするという件がセリフに出てくるけれど、大学入試でもないのに、資格試験で合格しておきながら浪人なんてことがありえるのだろうか?けっこうファッショナブルで見ていて絵になるキャスティングのドラマなのに、聖澤真琴の父親が竹中直人とは、・・・。容姿からすると草刈正雄であったり、渡辺裕之であったりしたほうがお似合いという気がするのだけれど。
2018.11.19
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「ハイスクール・ミュージカル」でザック・エフロンが知名度をあげ、スターになったことは知っていたが、この作品は映画だと思っていた。この作品はディズニー・チャンネルで放送されたテレビ・ドラマ(テレビ映画)だったんだね。シリーズ化されて2作目もテレビ・ドラマで、三作目が映画となったとのこと。さて、この作品、唐突なはじまり方で、ニュー・イヤーズ・イブのパーティで出会った高校生2人。新年とともにキスするのかと思いきや、女の子は消えてしまう。一週間後というので、正月7日から始まる新学期は日本と同じに思える。歌満載のこの作品、素晴らしい歌に聞き惚れることもあったが、物語のクライマックス、ウエスト校との決戦に学校ミュージカルの二次選考をぶつけてきて、それに対抗した方策が、まったくよろしくない。その点で、僕は一気に興ざめ。ロミオとジュリエットのようにバルコニーに駆け上がるシーンが挿入されていたりラブ・ファンタジー的要素を含んでいるだけに残念であった。ザック・エフロンの若かりし頃を見たということで良しとするか。2006年/アメリカ/98分/監督:ケニー・オルテガ出演:ザック・エフロン、バネッサ・アン・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、ルーカス・グラビール、コービン・ブルー原題:High School Musicalお薦め度 「ハイスクール・ミュージカル」★★★☆(70%)
2018.11.17
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NHK連続テレビ小説「まんぷく」を見ている。このドラマを見るまで、安藤サクラの作品を見たことがなかったので、一本釣りでオファーされた主演ということに、ずいぶんといぶかしんだ。若くはないし、かわいくもきれいでもないからだ。およそ主演からは程遠い容姿である、と思えた。ところが第一回の放送を見た時に彼女に魅了された。声がステキ、かわいいのである。ねこなで声ではない女性的でかわいい声。その声は映画「雨に唄えば」を想起させた。声が美しいとは素晴らしいこと。私は安藤サクラのファンになった。毎日毎日、毎週毎週、楽しんで朝ドラを拝見している。とうとう今日に至り、立花福子(安藤サクラ)が懐妊する。子供ができると思えば感慨深い。新たな展開も出てくるであろう。美人薄命で小野塚咲(内田有紀)が亡くなって、画面から消え去り、同級生で登場していた松井玲奈も見えなくなってさびしいが、これから新顔を出てくるんだろうなぁ。今日は世良(桐谷健太)の裏切り不正行為を問い詰めに福子が大阪に行ったと思った。視聴者みんながそう思ったことでしょう。会社に不在で商工会会合に出席することをきいた福子は商工会に乗り込んで世良をとっちめる、と思ったはず---!! ところが、違った。商工会会長の三田村亮蔵(橋爪功)に夫、立花萬平(長谷川博己)の現況を報告し、”大阪を背負って立つ男”といって、三田村会長より3万円の出資を頂くことになるとは!そして、この間、その場にいた世良には目もくれず、塩を闇市に横流しした話は一切せず、無視して通した福子はただものではない。こんな交渉法があるなんて。意図しないで、この結果が出るなんて、幸運の持ち主だね。やはり、朝ドラは見ていて気持ちの良くなることのほうが、いい!!(笑)
2018.11.17
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怒涛の如く矢継ぎ早に出てくるセリフと字幕。まくしたてるかのような説明は難解というよりは複雑な内容の作品を表していた。『モリーズ・ゲーム』(Molly's Game)は、2017年にアメリカ合衆国で公開された伝記映画である。監督はアーロン・ソーキン、主演はジェシカ・チャステインが務めた。本作はモリー・ブルームが2014年に出版した自叙伝『Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker』を原作としている。なお、本作はソーキンの映画監督デビュー作でもある。( 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)実話原作を脚色しエンタテイメント映画作品として結実させた。作品としての完成度、衝撃度、感激度からするとかなり上位で絶賛されるべき作品である。その道徳というか正義感というか、モリー・ブルームが持つ人間性、人としての矜持は素晴らしいものがあると感じ入るしかない。「女神の見えざる手」「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステインが主演を務め、トップアスリートからポーカールームの経営者へと転身した実在の女性モリー・ブルームの栄光と転落を描いたドラマ。「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞した名脚本家アーロン・ソーキンが、2014年に刊行されたブルームの回想録をもとに脚色し、初メガホンをとった。モーグルの選手として五輪出場も有望視されていたモリーは試合中の怪我でアスリートの道を断念する。ロースクールへ進学することを考えていた彼女は、その前に1年間の休暇をとろうとロサンゼルスにやってくるが、ウェイトレスのバイトで知り合った人々のつながりから、ハリウッドスターや大企業の経営者が法外な掛け金でポーカーに興じるアンダーグラウンドなポーカーゲームの運営アシスタントをすることになる。その才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するモリーだったが、10年後、FBIに逮捕されてしまう。モリーを担当する弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに彼女の意外な素顔を知る。モリーの弁護士役をイドリス・エルバ、父親役をケビン・コスナーがそれぞれ演じる。(出展:『映画.COM』<解説>)一度見ただけで、この作品の総てを理解できたとは言えないくらい、込み入っているし、人のうわさの正しくないことを身に染みて感じる主人公であるけれど。感嘆した作品、と言っておこう。東京では「早稲田松竹」にて12/15 sat.-12/21 fri. 2018 に上映される。「モリーズ・ゲーム」と「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」の二本立て。2017年/アメリカ/140分/PG12監督:アーロン・ソーキン出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー、マイケル・セラ、ジェレミー・ストロング、クリス・オダウド、ビル・キャンプ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ原題:Molly's Gameお薦め度 「モリーズ・ゲーム」★★★★☆(90%)
2018.11.16
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第5話に期待しようと言ったけれど・・・期待外れだった。これといったスターは出ず、重要な役どころは知名度のない若手、芝居のしどころもないシーンではどうしようもない。脚本の魅力の欠ける点は役者で補ってというわけにもいかず、魅力半減の第5話だった。残念無念としか言いようがない。証言という虚言だけで裁判が結審された第一審という点も納得がいかないし、友人を犯人としたのも被害者の証言だけというのも証拠がないゆえ、不十分という気がするという、とても希薄な内容だったなぁ。ああ、残念。
2018.11.15
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視聴率はそれほど取れていないみたいだけれど、アラフィフの青春よもう一度ではないが。期待しないが、恋したい、のかな。今回、第5話は素晴らしい点と良くない点が織り交ざっていた。母を突然亡くしてしまった目黒栞(黒木瞳)のシーンは絶品であった。母を亡くしてしまったシーンも完治(佐々木蔵之介)に電話したシーンも、クライマックス、ラストも。瀧沢一家の旅行シーンはメタメタ、ありえないことだらけである。結婚前の二人だけで旅行するのなら同じ部屋の泊るのもわかるが、家族と彼ならば、家族三人と彼一人という区分けにならないのだろうか?それは古い考えなのか?個人的には理解に苦しんだ。ならぬ恋に身を焦がし、旅先でもスマホを離せない美咲を演じる石川恋はよくやっていると思う。恋をしたまま嫁ごうという気持ち、結婚に進んでいく考えは理解できないけれどね。美咲の婚約者、日野(藤井流星)の行動がおかしく、どう考えても婚約者の母親にキスをするというのは解せない。それを受けて怒りを示さない真璃子(中山美穂)も相当、変である。夫の行動に関与しないことを貫いてきた妻が、夫の電話に出るというのも大変おかしい。だけれど、そこででなかったら、ひやっとするシーンを描けないのだから、ドラマのご都合主義であることで仕方ないのかもしれないが。姿かたちはもちろん言動そのものが素晴らしかった黒木瞳。クライマックスでは言葉とは裏腹な心情を体で表現して、嘘偽りのない愛情を見せつけてくれた。あのような表現ができる女優はなかなかいないと思う。さすが、映像に生きたい、映画に出たいと体をはったことのある女優である。あの演技を見ただけでこのドラマを見た甲斐がある。
2018.11.14
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第6話である。話も進展し、今回初めて、甲斐(織田裕二)と蟹江(小手伸也)は初めて、タッグ、いや、チームを組む。鈴木保奈美は美しく、その先輩女史として出演したジュディ・オングも美しく華やかだった。女優が美しいのはいいことだ。けれど、研究員・ハッカーという役どころせいか佐久間由衣は美しくなかった、華やかでもなかった。その父親役として久々に大澄賢也を見られたことは嬉しかった。この二人の親子関係は込み入っていて理解しがたいけれど、大団円で事が済んだことはいつものことながらよかった。甲斐(織田裕二)の大輔(中島裕翔)へのセリフ”親ばなれしろよ。”が散々繰り返された後の大輔から甲斐への”子離れしろよ。”の当てこすりは大いに笑えたし、二人の親密な関係を表していて絶妙だった。
2018.11.12
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スターが出ない作品なんて、なかなか商業ベースには乗らないのかもね。主演ドミニク・クーパーなんて知らない役者だが、どこか見覚えが、と思ったら「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」に出演していた。さて、この作品。ネイビー・シールズの話かと思いきや、イギリス海兵隊特殊部隊&MI6とアメリカ・ネイビー・シールがタッグを組む、相棒となる設定。現実にそのような部隊があるのかどうかわからないが、冒頭で中東の化学兵器製作工場爆破に侵入したところ情報漏れで危うく・・・みたいな、派手なドンパチとカー・チェイスで観客をひきつける。この手の陰謀にはロシアが絡んできて、ダブル・スパイという隠密も出たりして、なかなか楽しめる内容である。ただ、ちょっと死者が多いかな、多すぎるかな。ラストのロンドン市内でのバスの追跡からのクライマックスはド派手といきたかったようだ。日曜の午後に楽しめる作品ではある。2017年/イギリス/94分/監督:サイモン・ウエスト出演:ドミニク・クーパー、オースティン・ストウェル、ジェンマ・チャン、トーマス・クレッチマン、タイラー・ホークリン、イガル・ノール、ジェイク・フェアブラザー、トム・フェルトン、コニー・ニールセン、デレク・ジャコビ原題:Strattonお薦め度 「コードネーム:ストラットン」★★★☆(70%)
2018.11.11
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「大恋愛 ~僕を忘れる君と~」を第5話の第一章の終わりまでキャッチアップした。大恋愛というだけある。別離から結婚へと、まるでジェットコースターに乗っているような谷あり山ありの展開。見合いというかマッチングデートというか、お似合いのお医者カップルで結婚へ向けて気持ちを固めていた精神科医を振って、そして再度、血迷って告白した精神科医を振って、あっというまの9か月。居酒屋の従業員がわかりやすいお腹の大きさで、太って便秘という痛快な嘘で、子供を背負ってのホール仕事って、本来ありえな~い。現実を無視した小ネタを笑えるように、また、気づかない視聴者のためにわざわざきづくセリフを差し込むなんて、客サービスが過ぎるのでは?と笑った。ハッとして!グッとくる!!恋愛の奥義において、その本質はなかなか見えずらく、相手のことを思って身を退くなんてことは現代ではありえないのではないだろうか。そんなナイーヴで傷つきやすい男が20年ぶりに小説を書いてベストセラーになるとは嘘のような話。嘘のような話を信じられるように書くのが、大石静なんだろうなぁ。結婚式で幕を閉じた第一章。結婚から始まる第二章が楽しみである。ちなみに、第6話はいつもより30分遅い11月16日(金)よる10時30分からです。
2018.11.11
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たまたまテレビ番組で発見したAFC決勝。録画して見た。第1戦はすでに行われていて、鹿島はホームで2-0で勝った。そして、本日、第2戦が敵地イランにて5万強の観客を集め行われた。ブブセラが鳴り響く、不穏極まりない中、守備に攻撃に激しいせめぎ合いを繰り返し、無失点にて勝利を手に入れた。ゲームキャプテンとして獅子奮迅の活躍をした昌子が誇らしい。アジアを初制覇した鹿島アントラーズは欲しくて欲しくてたまらなかった優勝をついに手にした。12月にはクラブW杯に出場する。さらなる、高みへ、期待したい!!鹿島アントラーズ、優勝、おめでとう!!!AFCチャンピオンリーグ 決勝戦第1戦 11月3日(土)鹿島 2 対 0 ベルセポリス第2戦 11月10日(土)ベルセポリス 0 対 0 鹿島
2018.11.11
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いつまでたっても”小鳥遊”を’タカナシ’とは読めない。さて、今回、第4話。野球中継で一週延期された割には、物足りない回であった。第一話は見逃したのでわからないが、第二話で青島圭太(林遣都)、第三話で大鷹高志(勝村政信)と回ごとに担当弁護士が替り、第四話で京極雅彦(高橋英樹)の登場となったが、ペーパードライバーならぬ、ペーパー弁護士というだけでなく、大御所の風格を表すことなく、凡庸な形式重視型を表現しただけにすぎなかった。ゲストも竜雷太、袴田吉彦、島崎遥香とあるが、みな見せ場見せ所のない出演となった。あるいは見せ所があったのかもしれないが、それを演じきれなかった。比較するとかわいそうではあるが、島崎遥香演じる峰島玲奈の役を第二話で登場した斉藤由貴が演じれば、怨念というか、情念というか、積年の恨みとともに男女の愛憎を隠し持った愛人を演じれたと思う。年齢が違うというならば、同年代を探してみると、広瀬アリス、川島海荷、二階堂ふみ、武井咲と十分に女を演じれて若さもある人たちがいる。なにゆえに島崎遥香だったのか?と疑問が残るが、芸達者を揃えなかった今回、高橋英樹に凡庸な芝居をさせた今回、なにか意図があったのだろうか?ところで、凋落したと思われているAKB48グループであるが、卒業生ががんばっているのが嬉しい。私はAKBファンから脱却したので今のメンバーは知る由もないが、卒業生はわかる。ぱるる(島崎遥香)は出なくなったのではと思っていただけに芝居が上手くないにせよ、ゴールデンの高視聴率番組で見られたことは千金に値する。しっかりしたドラマで演技巧者が多いだけに酷評されても仕方ないが、出演するだけで大したものだ。ちなみに、SKE48ツートップであった松井玲奈が今季、NHK朝ドラ「まんぷく」と読売テレビ(日本テレビ系)深夜の「ブラックスキャンダル」に出演していることは素晴らしい。どちらも等身大の女性としての瑞々しい演技を見せている。「笑神様は突然に・・・」での、鉄道BIG4の旅も楽しませてもらっている。嬉しいかぎりである。AKB48の卒業生としてはあっちゃんこと前田敦子であるが、そのAKB人気絶好調での卒業はキャンディーズや山口百恵の引退に匹敵するものがあり、その後、単独では難しいという酷評を乗り越えて、数々のドラマ、映画、CMに出演し、恋愛問題も七転八倒しながらも有名俳優とゴールイン。必ずしも本人も思い通りにはなっていないだろうけれど、それでも、王道をひた走っている。すごいことだ。次にはやはり大島優子だろう。あっちゃん以上に演技に定評があり人気もあったのだが、本人は何かの壁を感じていたのか海外留学という奇策に転じ、この度、帰国した。今後、復活するのか、楽しみである。卒業生の一番の出世頭は川栄李奈であろう。これから選抜メンバーに、とステップアップしていた時に遭遇した事件の影響で、卒業してしまった彼女。早すぎる卒業に危ぶむ声もあったけれど、AKB48グループ出身者としてはいち早くNHK朝ドラのレギュユラー出演を「とと姉ちゃん」ではたし、舞台「AZUMI」の評判とともにその後の活躍を決定づけた。CMも引っ張りだこでauの織姫やオリックスの正社員など、キャラクターのしっかりしたものを多様に演じている。役者感がある子なのだろう。世の中に認知されるのはものすごいこと。売れているAKBグループメンバーが少ないと思えるかもしれないが、世間が注目しない数々の作品に数多くの卒業生が出演している。なにかの作品でお目にかかった時はしっかりと応援したい。話題がそれたが、「リーガルV 元弁護士・小鳥遊翔子」の第五話を期待しよう。
2018.11.11
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アマンダ・セイフライド、僕の好きな女優さんだ。シャーリー・マクレーン、僕の好きでない女優さんだ。しかし、良く出る、というか、演技巧者としては認めている。”The last word”『最後の言葉』は何でしょう。最晩年になり、訃報の悔やみの記事が気になり、生前にその記事を書いてもらおうとした老婆。かくしゃくとして元気そのものだ。そして、そのライター指名された、死亡記事担当デスク女史。それまで、どれほどつまらない生活をしていたかは、そこかしこに散見される若いデスク女史が鼻持ちならないワンマンな老婆と対等な(?)関係で交流を持ち、死亡記事を書かんとする日々は見始めは窮屈で面白く思えなかったが、その人となりがわかるにつれ人柄にふれるにつれ、氷解するように親しみがわき、感情移入できるようになってきた。見始めはとても感動できる作品とは思えなかったが、クライマックスには胸があつくなり、ジーンと感じた。人生を考えるうえで見るべき作品なのかもしれない。2016年/アメリカ/108分/G監督:マーク・ペリントン出演:シャーリー・マクレーン、アマンダ・セイフライド、アン・ヘッシュ、トーマス・サドスキー、フィリップ・ベイカー・ホール原題:The Last Wordお薦め度 「あなたの旅立ち、綴ります」★★★★(80%)
2018.11.10
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今回は土門(内藤剛志)に関係がある話であった。情に厚く血気にはやるというのは若者の特権であるかのように思われていて、土門も若い時、そして今も情に厚く血気にはやるキャラクターであるらしい。ゲストで登場の横山めぐみもずいぶんと演技のできる女優さんになったなぁ、と感慨深い。いつものパターン、いつもの大団円。たのしめる作品である。
2018.11.08
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第5話いま、番組HPを見たところ、あらすじ完全版が作られていた。あらすじに”完全版”とはおかしな表現だが、導入部分の予告的あらすじでなく、ほんとにあらすじを書いているという意味なのかな、と考えた。さて、第5話である。今回の物語には不具合を感じる。チグハグと言える点だ。番組は見たとして、その点を指摘しよう。係争相手の行動が不明瞭である点だ。甲斐(織田裕二)と因縁がある人物であったという伏線はいいけれど、事故など起こすはずがないおかかえ運転手が中破と思えるほどの衝突事故を起こし、その相手ドライバーがドライブレコーダーを付け忘れ、一時停止無視をしたとなれば、あたり屋であり、故意に事故を起こしたという点である。そこのところがなおざりになっている。係争に負けないための根拠として取り出しては来るのだが、故意でなくまるで不注意で一時停止をしなかったような扱い方である。(脚本と演出の意図が違ったのか?)余談で描かれる、蟹江(小手伸也)がヘルプ受付として玉井(中村アン)を所望するも玉井が小細工した自殺願望の手紙というもの意味が解らず、腑に落ちない。
2018.11.07
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(続く・・・)よりそう、これは助さんと格さんの話。水戸黄門を演ずる伴美奈子の名演技を期待するも出番はなく、みごと黄門様になった姿を見られただけだ。思えば、小劇場というものはいったいいつからあるのであろうか?企業でいうところの中小企業、いや零細企業というか。個人事業主のような人が、ままよと仲間を集めて旗揚げし奮闘し、人気を博して規模を大きくしていく。思えば、劇団扉座の前身の善人会議も同様であった。群雄割拠する小劇場・小劇団ブームの最中、第三世代の最後尾からやってきてはあまたの小劇場をすっとばし、一躍前線に躍り出た。上京するのが遅かった私は、善人会議の本当の初期を知らず、巷で十二分に有名になり、横内謙介ここにあり!と輝き、そして、さらに大きく羽ばたこうとしていた時期であった。そして、同時期に輝いた小劇団が数多くあった。私が一番好きなのは自転車キンクリートであった。『MIDNIGHT UPRIGHT うしみつ時のピアノ』は”じてきん”の最高傑作だと当時感じていた。もちろん、紀伊國屋ホールでの上演だ。そういえば、私が見た唯一のつかこうへいが「熱海殺人事件~ザ・ロンゲスト・スプリング~」だったと思う。もちろん、紀伊國屋ホールだ。登場とともに歌う長与千草に魅了された。圧倒的なスター!!!!! そう、客を呼べる圧倒的なスターがいれば、芝居も小屋も活気づく。伴美奈子はそんな主演スターに成れた芝居巧者な女優ではなかったのか?東京壱組の余貴美子や劇団M.O.P.のキムラ緑子のように看板女優として君臨できる器ではなかったのか。善人会議には芝居ができる美人女優がいた。いっぱいいた。その諸先輩の女優たちの後塵を拝し頭角を現すのは困難かと思われたが、新陳代謝というか入れ替わりたちかわり役者が入ってはやめていくこの劇団ではあっというまに主要キャストであった。だが、劇団よりも売れてしまった横内謙介は引く手あまたで多忙を極め、確たる団体を作ることは出来なかったのではないだろうか。当時脚光を浴びた岡森諦をはじめ、成り上がった者の勢いと勘違いは後輩たちをふるえおののかせ団体を作ることは出来なかったのではないだろうか。それゆえ、新人が中堅になるまえに劇団をやめる者が後をたたず。主要キャストはベテランが占めて、ラッキーボーイが一翼を担うくらい。そのラッキーボーイたちもその後の舞台で見ることはない。ロートルとなったベテランと入団3年目くらいまでの新人でつくる舞台。それが、劇団扉座の舞台の構成員のような気がする。横内はそれではヤバイと思ったのか、確たる団体を作ろうとしたのか、あえて”劇団”となづけた扉座に改組した。新劇の老舗の文学座はいうに及ばず、俳優座や青年座などは主宰がかわろうと脈々と続いているけれど、小劇場ブームをささえた第三舞台も夢の遊眠社も状況劇場も天井桟敷もなく、東京壱組も劇団M.O.P.もない。劇作家40周年をむかえた横内謙介の劇団扉座は続くのだろうか。私にとっては善人会議の舞台が素晴らしかった。マキノノゾミが演出した本多劇場の「曲がり角の悲劇」、そして、「新羅生門」。茅野イサムがすごかった。素晴らしかった。並外れた身体能力で3メートルはあろうかと思われる門から飛び降り、鬼であった。若き日の30歳を前にしての彼らには”海を見たことのない”者の海を見たいという欲望のような夢、野望にあふれ、これから開けるであろう未来の成功への序章に躍っていた。若さがあるからこそ感じ、体現できる境地である。今、齢50を超え、老後という時代を考えざるをえない状況で、はたして愛を語り、未来に希望を待つ作品が作れるのか。私が見始めた頃、すでに人気でひっぱりだこになっていた六角精児はあまり劇団芝居に出なかった。それゆえ、初めて見た六角の芝居は想定外で図体のでかい凡庸な感じがした。あのなんともたとえようない演技スタイルが六角であり、今回、助さんを演ずるも助さんでなく六角であった。それは誰を演じようとも木村拓哉が木村拓哉であるように。(かっこよく例えすぎか)総じて、水戸黄門の物語ではなく、助さん格さんの物語でもなく、扉座の物語であった。ちなみに、イチオシは茅野イサムであったが、次は有馬自由である。紀伊國屋サザンシアター「アゲイン -怪人二十面相の優しい夜-」で観劇に来たと思われる有馬自由にロビーにて握手を求め、快く、握手してもらったことがある。嬉しかった。未来に夢と希望しかなかった若者が、未来に老後がチラついてきた今、中小企業のおやじが事業継承に悩むような事態が待ち受けている。劇団四季は大規模となり、有名スターを輩出しては新人を発掘し、新陳代謝を繰り返し代表であった浅利慶太なくしても老舗新劇劇団同様、後世に続く団体となりえた。扉座はどうなっていくのか。演者は若手をかき集め大舞台でもなんとかできる体制をとってはいる。しかし、それを支えるのはスタッフだ。長年、やってきたのであろう、今回、演出が素晴らしいといったが、音響や照明、舞台監督の手腕がすごかったと思える。段取りを決めた立ち回りで見事、刃の合う音や空を切る音、まだ序盤ゆえわずかなずれはあるもののほぼパーフェクトの音入れは最高であった。塀板の落としも見事でいうことはない。そして、雪星が舞う対決シーン、みごとである。音響賞や音楽賞、舞台美術賞がとれる出来栄えである。しかし、私が見たいのは、スタッフが賞をとる舞台ではなく、主演男優賞や主演女優賞や作品賞をとる舞台である。私は、昔、一時期、オペラの助演をやっていたことがある。一番数多く舞台にのったのが『椿姫』である。そして、一番、数多く見たオペラも『椿姫』である。今まで一番感動した『椿姫』の舞台はイタリアの名演出家の新演出で新国立劇場で見た『椿姫』でなく、荒川区(?)の市民オペラの区民ホールで見た『椿姫』であった。間近で見た知り合いも出演した区民ホールのオペラに感涙した。劇団扉座にも芝居で魅せる舞台を見せてほしい。
2018.11.07
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横内謙介はどこへ行こうとしているのか?善人会議が好きだった私は扉座にかわったあとも女優Nのつてもありあしげく扉座の芝居は見に行っている(つもり)。戯曲は素晴らしく、演出はそれなり、が、私の横内評だった。今日は違った、演出は素晴らしかった。40年かけて磨き上げたのか、経験による手練手管を使い倒したのか、今まで蓄積したありとあらゆる引き出しを引き出して、これぞという演出を見せてくれた。見終わってもつるはしに突き刺さる風車の謎がとけない。魅せる演出で次々と飛び道具をだし、クライマックスではキラキラと銀色に輝く星雪の中での立ち回り、絵にならないはずがない。荘厳と思える見事さに感激してしまう。ところが、である。私は、この物語に感動したか?否である。いままでの横内であったなら、なにかしら腑に落ちるものを描いてくれていた。今回、それがあったのか?もともと、善人会議の芝居に恋焦がれた私は共鳴するところも多かったが、横内にはなにか相容れないもの、すれ違うものを感じてもいた。それが今回出たのかもしれない。私は感動とはほど遠いところにいた。私の隣に座っていたシンパと思えるご婦人は笑いおかしみ、楽しんで泣いて、存分に堪能していたように見受けられた。私は、その隣の女性とは共鳴しなかった。大前提が「つか芝居」である。喧々囂々と立て板に水の如く騒音のようにまくしたてるのがつか芝居、なのか、なぜか「つかさん」にかぶれた演出の芝居はみな喧々諤々であった。この芝居も同様、まくしたてるセリフが多かった。声を嗄らして喉を痛めるようであったが。あらためてチラシをみるとわかるが、これは助さんと格さんの話であった。(続く・・・)
2018.11.06
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久々にMIXを購入したので、いきなり読んだら、思い出せず、「MIX10」「MIX11」と読んでから、読んだ。続きが、楽しみだ。MIX 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス) [ あだち 充 ]MIX 13 (ゲッサン少年サンデーコミックス)[本/雑誌] (コミックス) / あだち充/著
2018.11.05
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フランスの小説家、ギ・ド・モーパッサンの「ベラミ」を映像化したものとしては1939年のドイツ映画「ベラミ」、1947年のアメリカ映画「美貌の友」に続く作品らしい。女優陣は素晴らしく、クロティルドにコケティッシュなクリスティーナ・リッチ。かわいらしくベッドで寝そべった姿も絵になっていた。マドレーヌのユマ・サーマンは美女であることはいうまでもないし、社主の妻のヴィルジニーがクリスティン・スコット・トーマスと厳格な女性を演ずる。はまったキャスティングといえよう。しかし、主役ベラミがロバート・パティンソンとは・・・。イギリス作品なので英国俳優を使った、英国美意識キャスティングと思えるが、世代は違えどアラン・ドロンくらいの二枚目と呼ぶにふさわしい男優をキャスティングしてほしかった。2012年/イギリス/102分/R15+監督:デクラン・ドネラン、ニック・オーメロッド 出演:ロバート・パティンソン、ユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、クリスティーナ・リッチ、コルム・ミーニー原題:Bel Amiお薦め度 「ベラミ 愛を弄ぶ男」★★★☆(70%)
2018.11.04
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今季は勤めてドラマを見るようにしているが、リアルタイムで見るには厳しく、また、追いつくのも容易ではない。そんな中、「黄昏流星群」を見ている。今日で、ようわく3話を見た。第一話で大々的なアルプスのロケで始まったと思われる今作はアルプスはアルプスでも日本アルプスのようで、それをスイスの山に見立てて合成などでいかにもヨーロッパに見せたことは見事であった。そこで起きたラブ・アフェアー。ドラマでなければこうは展開しないだろう。ありえない再会の偶然から第二話に引き継ぎ、あろうことか出向により同じ職場で働くことになろうとは。そして、今作、第三話である。三作まで通してみると、瀧沢完治(佐々木蔵之助)の優柔不断さが、ふわふわしていてあぶなっかしい、荻野倉庫の川本(礼二(中川家))があまりに露骨に瀧沢を邪魔者扱いする。この邪魔者扱いは陰口ではあっても表立っては取引の関係があるからここまで露骨ないびりはないのでは。常務・金田(伊藤正之)の瀧沢いびりも実際にはないような気がするほど露骨だ。会社に従属してきて出向を受け入れた瀧沢にしても、金田のいびりにブチ切れてゴルフコースを後にするとは思えない。短絡的な描き方だが、そこにその後の目黒栞(黒木瞳)との逢瀬があれば、むべなるかなというきにもなるけれど、いかがなものだろう。もはや10代でなく、もはや20代でもなく、人生の後半戦にいる男女がキスだけで別れるというのは、ありえるのだろうか。
2018.11.04
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この作品の感想を書こうとしたら、出演者にルー・ダイヤモンド・フィリップスとある。あの監督官がルー・ダイヤモンド・フィリップスなんだ。なんだっけ?そうそう。「ラ・バンバ」に主演してたなぁ。懐かしいなぁ。久々に映画での対面、嬉しい。さて、この作品、最近、見ることが減ってきたアントニオ・バンデラスが主演である。出演作をみるとコンスタントに出演しているようではあるが、見る機会が少ない。実話を基にした作品で、その事実を撮り直した作品を見せられても、と思ったが。それなりに楽しめた作品であった。チリ特有なのか、家族関係や愛人関係が開放的だった。会社は当初から救出には乗り気でなかったが、若き炭鉱大臣の初動の早さと前向きさで無理と思えた救出をやり遂げた。彼のやる気と粘りがなければ、やりとげられなかった救出であったろう。ラストに掲示される裁判にて会社は罪に問われなかったとあるが、会社に罪を問えば、払いきれない額の金額となり消滅し、結果、やはり、炭鉱夫たちは一円も手にできなかったであろう。山が動いたことによる災害は罪として判定はしにくいと思われる。2015年/アメリカ・チリ/127分/G監督:パトリシイア・リゲン出演:アントニオ・バンデラス、ロドリゴ・サントロ、ジュリエット・ビノシュ、ジェームズ・ブローリン、ルー・ダイアモンド・フィリップス、マリオ・カサス、アドリアナ・バラッザ、ケイト・デル・カスティーリョ、コート・デ・パブロ、ボブ・ガントン、ガブリエル・バーン 原題:The 33お薦め度 「チリ33人 希望の軌跡」★★★☆(70%)
2018.11.03
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本日の放送前にキャッチアップしたくて見た第3話。今回は親睦会でキャンプ場の山奥に来たせいか、やぼったい面々の登場となった。都会的な人々でなく田舎暮らしの田舎教師をさも実直そうな岡本信人が演じている。おとなしそうな顔をしていて女を何人も手玉にとって、元教え子を冤罪の罪に陥れる教師だとは、とても思えない。まぁ、自宅に若い女性が訪ねてきた時にプレイボーイぶりは予見されたが。その教師の妻として原日出子はお似合いのやさしいふっくらおばさん。イケメン容疑者夫役は桐山漣とあり、誰かと思ったけれど仮面ライダー俳優だったんですね。岡本信人の愛人教師は吉木りさ、愛人役とはかわいそうです。で、今回は冤罪を防ぐという内容で、大鷹弁護士(勝村政信)が弁護に立つことになるが、これまた青島(林遣都)同様、法廷弁護ができない輩。どうもこうも小鳥遊翔子以外はそろいもそろってポンコツという描き方は単調ではないだろうか。加えて、今回のゲストは前回の斎藤由貴からすると小粒な印象を与える。作品の内容も法廷闘争も陳腐というか被告が犯人でないという疑義が生じてきたのに、無視し口封じするというお粗末な出来。これでは見ている人をしらけさせるだけ。第2話が見どころ十分で二段構えでオチをつけたところからすると、残念な第3話である。これは脚本力不足といえると思う。これが続くと視聴率はあっという間に二桁を切ってしまうのではないだろうか。見どころある内容、魅力あるキャストを今後は期待したい。
2018.11.01
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