全51件 (51件中 1-50件目)

枡野浩一「枡野浩一全短歌集 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」(左右社) 2025年最後の「読書案内」は市民図書館の新入荷の棚で見つけた枡野浩一という歌人の短歌集です。枡野浩一「枡野浩一全短歌集 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」(左右社)ですね。 7ページから374ページまで、1ページに一首の短歌が載っています。全部で何首あるかは数えていません。明石から元町まで電車で行って、途中、元町で降りて映画を見たりしましたが、帰りも垂水に帰る電車の車中と、垂水でのバス待ちと自宅近くのバス停までのバスの中で読み終えました。気に入ったページに付箋を貼りながら読みました。で、その歌を目次ごとに載せてみます。 目次てのりくじら 1997こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう気づくとは傷つくことだ 刺青のごとく言葉を胸に刻んでドレミふぁんくしょんドロップ 1997あくびして頬に涙がたれたとき泣き叫びたい自分に気付くどっち道どの道どうせ結局はとどのつまりは所詮やっぱり赤ちゃんのうちに手相の矯正をするのにつかう銀製の型ますの 1999寅さんの看板を見てガキのころ「つらいのやだ」と思った男こわいのは生まれてこのかた人前であがったことのない俵万智愛について 2006その嘘をあなたが自分にゆるすなら続ければよい でのそれは嘘夢について 2010愛読がもうできないと知っていて買えない本が何冊かあるあの人は元気でしたか? いや別に何もおしえてくれなくていい歌 2012我々とあなたが言ったその々に私のことは含めないでねだまされるほうが悪いと言われたが だましたほうが悪いと思う年齢を重ねた肌をしっとりとさせる必要あるんだろうか?虹 2022ニュースにはならない日にも虹は出て消えて私がおぼえていますいつか 1989-2022会いたくて会えない人はあなたには会いたいなんて思ってません 枡野浩一という人は1968年生まれで57歳の歌人で、小説家で、タレントさんだそうです。毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からであるという書名になっている歌は高校の教科書に載っているらしいですが、ボクはこの歌集で初めて出会いました。この本の付録として俵万智との往復書簡とかがついていて「おやっ?!」と思いましたが、彼女は1962年生まれで、彼女が「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」とかで颯爽と登場したことは忘れられませんが、彼女の「サラダ記念日」(河出文庫)が出版されたのが1987年ですから、もう40年以上も昔のことなんですね。で、この歌集の枡野浩一とかって、彼女の歌を教科書で読んだ人たちなのでしょうね。ボク自身は それ以降の現代短歌なんて、全く読まないアホな国語教員だったわけで、いい加減もはなだしいわけですが、今年はこの枡野浩一とか、木下龍也、岡野大嗣と見つけちゃったわけでラッキーでしたね。 まあ、今日の案内は一回、一気読みの十五首選択ですが、特に、90年代のころというか、20代の歌は、ちょっと棘があっていいですよ。いかがでしょう、すぐに読めます(笑)。2025-no137-1210 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.31
コメント(1)

極私的アーカイブ シネリーブル神戸 2025年 8月・9月・10月2025年を振り返っています。8月・9月・10月にシネリーブル神戸という映画館で見た映画の感想です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・08・01・no116 片渕須直「この世界の片隅に」シネリーブル神戸no3202025・08・04no118 パヤル・カパーリヤー「私たちが光と想うすべて」シネリーブル神戸no3212025・08・07・no119 オリバー・ストーン「未来への警鐘 原発を問う」シネリーブル神戸no3222025・09・08-no120 呉美保「ふつうの子ども」シネリーブル神戸no3232025・09・08・no121 山下敦広「リンダ リンダ リンダ」シネリーブル神戸no3242025・09・09・no122 チュ・チャンミン「大統領暗殺裁判16日間の真実」シネリーブル神戸no3252025・09・10・no123 石川慶「遠い山なみの光」シネリーブル神戸no3262025・09・24・no133 アンドレア・アーノルド「バード ここから羽ばたく」シネリーブル神戸no327 2025・09・26・no134 ジェフ・スタイン「The Who The Kids Are Alright」シネリーブル神戸no3282025・09・30・no138 ウェス・アンダーソン「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」シネリーブル神戸no3292025・09・30・no139 ジョージ・ロイ・ヒル「スティング」シネリーブル神戸no3302025・10・06・no140 ポール・トーマス・アンダーソン「ワン・バトル・アフター・アナザーOne Battle After Another」シネリーブル神戸no3312025・10・13・no145 井上剛「アフター・ザ・クエイク」シネリーブル神戸no3322025・10・14・no146 団塚唯我「見はらし世代」シネリーブル神戸no3332025・10・17・no147 ルイーズ・クルボワジエ「HOLY COW」シネリーブル神戸no3342025・10・24・no151 ミゲル・ゴメス「グランドツアー」シネリーブル神戸no3352025・10・31・no157 小松莊一良「フジコ・ヘミング 永遠の音色」シネリーブル神戸no336追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.31
コメント(1)

極私的アーカイブ シネリーブル神戸 2025年 4月・5月・6月・7月2025年を振り返っています。4月・5月・6月・7月にシネリーブル神戸という映画館で見た映画の感想です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・04・12・no058 チャン・ダーレイ「シンシン SING SING」シネリーブル神戸no3082025・04・14・no059 カン・スンヨン「1980 僕たちの光州事件」シネリーブル神戸no3092025・04・18・no063 テレンス・マリック「天国の日々」シネリーブル神戸no3102025・05・09・no072 ジャ・ジャンク―「新世紀ロマンティクス」シネリーブル神戸no3112025・05・12・no073 大九明子「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」シネリーブル神戸no3122025・05・19・no76 ルカ・グァダニーノ「クィア」シネリーブル神戸no3132025・06・02・no082 カート・ハーン「ロックの礎を築いた男 レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点」シネリーブル神戸no3132025・06・09・no086 ニック・チェク「年少日記」シネリーブル神戸no3142025・06・16・no090 パット・ブーンニティパット「おばあちゃんと僕の約束」シネリーブル神戸no3152025・06・24・no095 ルーナ・ルーナソン「突然、君がいなくなって」シネリーブル神戸no3162025・07・01・no098 ケリー・オサリバン アレックス・トンプソン「カーテンコールの灯」シネリーブル神戸no3172025・07・04・no100 ババク・ジャラリ「フォーチュンクッキー」シネリーブル神戸no3182025・07・19・no109 アリ・レイ「クリムト&THE KISS」シネリーブル神戸no3192025・07・22・no111 J・C・リー「バッド・ジーニアス」シネリーブル神戸no320※シネリーブル通算のNO313がダブっています。さてどうやって直せばいいのか(笑)。追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.31
コメント(1)

平野俊一「ラストマン」キノシネマ神戸国際 2025年の最後の映画は平野俊一という監督の、まあ、福山雅治君のというべきかもですが、「ラストマン」という映画でした。 なんか、スゴイ映画が作られているんですね。テレビドラマとか、まあ、まったく見ない生活になって長いので知りませんでしたが、全盲のFBI捜査官×孤高の刑事が無敵のバディが挑む新たな事件。2023年放送のテレビドラマ「ラストマン 全盲の捜査官」の続編・映画版。 だそうです。 かなりマンガ的な設定ですが、テレビって、皆さん、こういうの見てらっしゃるんですね。 ちょっと、まあ、あんまりなんで、そのことにびっくり!でした。 それからヒロインが宮沢りえさんですね(笑)。出ていらっしゃって、ちょっと驚きました(笑)。今年の秋は80代の吉永小百合さんとか倍賞千恵子さん、70代の市毛良枝さん、そして、まあ、同じようにいうのは失礼なのでしょうが。50代になった、ボクなんかにはスクリーンで拝見するのがやたら懐かしい宮沢りえさんで締めくくりでした。今年の「ラストウーマン」でした。 で、どうでもいいんですけど、題名というか、主人公のあだ名というかの「ラストマン」って、どういう意味なんですかね? チラシとかに「全盲」とか、平気で使われてますが、ある時期「差別用語」だったような気がするんですが、大丈夫なんですかね。まあ、「座頭市」という、その昔の傑作映画のシリーズもあったわけで、ちょと、あのあたりの現代版かなという気もしたんですが、福山君が、あの顔で「助ける・助けられる」とかいう、妙に道徳的な言葉を繰り返し口にするあたりが、一応、ハードボイルドな設定だったりするわけで、堪忍してほしい雰囲気でしたね(笑)。 まあ、作っている人がそんなことを言うはずはないんですけど、「終わってる男」とかですかね。それなら、ナルホド、しゃれてるなあ!だったんですけど。 それにしても、いろんな映画がありますね。 監督 平野俊一脚本 黒岩勉音楽 木村秀彬主題歌 福山雅治 稲葉浩志キャスト福山雅治(皆実広見)濱田龍臣(皆実広見 学生時代)宮沢りえ(ナギサ・イワノワ)當真あみ(ナギサ・イワノワ 学生時代)月島琉衣(ニナ・イワノワ)大泉洋(護道心太朗)永瀬廉(護道泉)今田美桜(吾妻ゆうき)ロウン(クライド・ユン)寛一郎(グレン・アラキ)谷田歩(トニー・タン)黒田大輔(旗本文則)松尾諭(馬目吉春)今井朋彦(今藤完治)奥智哉(長谷川壮太)木村多江(デボラジーン・ホンゴウ)吉田羊(佐久良円花)上川隆也(護道京吾)熊木陸斗(五十嵐)鴨志田媛夢(道警SP)2025年・127分・G・日本 松竹2025・12・29・no188・キノシネマ神戸国際no52追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.31
コメント(1)

極私的アーカイブ「元町映画館」2025年 9月・10月2025年を振り返っています。9月・10月に神戸の元町映画館で見た映画の感想です。2025年は8月けがをしたこともあり、8月には一度も元町映画館に行きませんでした。※ 題名・チラシをクリックすると感想に行けます。2025・09・13・no125 ジャック・ロジエ「ブルージーンズ」元町映画館no3132025・09・13・no126 ジャック・ロジエ「オルエットの方へ」元町映画館no3142025・09・16・no127 アリアン・ラベド「九月と七月の姉妹」元町映画館no3152025・09・27・no135 アラン・ラウ「灰となっても」元町映画館no3162025・09・28・no136 ギデンズ・コー「赤い糸」元町映画館no3172025・10・08・no142 キム・ヨンジン「非常戒厳前夜」元町映画館no3182025・10・10・no143 ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン「セルロイド・クローゼット」元町映画館no3192025・10・18・no148 ウフィーク・サーレフ「太陽の男たち」元町映画館no3202025・10・20・no149 川上泰徳「壁の外側と内側」元町映画館no3212025・10・21・no150 ホアン・ジー 大塚竜治「石門」元町映画館no3222025・10・29・no156 パメラ・ホーガン「女性の休日」元町映画館no323追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.30
コメント(1)

極私的アーカイブ シネリーブル神戸 2025年11月・12月2025年を振り返っています。11月・12月にシネリーブル神戸という映画館で見た映画の感想です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・11・01・no158 三宅唱「THE COCKPIT」シネリーブル神戸no3372025・11・07・no162 三宅唱「旅と日々」シネリーブル神戸no3382025・11・10・no163 トッド・コマーキニ「ボンヘッファー」」シネリーブル神戸no3392025・11・11・no164 アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール マチュー・デラポルト「モンテ・クリスト伯」シネリーブル神戸no3402025・11・17・no166 マイク・リー「ハードトゥルース」シネリーブル神戸no3412025・12・01-no176 大森健生「Ryuichi Sakamoto Diaries」シネリーブル神戸no3422025・12・05・no177 セピデ・ファルシ「手に魂を込め、歩いてみれば」シネリーブル神戸no3432025・12・12・no180 イジー・マードル「プラハの春」シネリーブル神戸no3442025・12・15・no181 チョ・ヒョンチョル「君と私」シネリーブル神戸no3452025・12・23・no185 フレディ・マクドナルド「世界一不運なお針子の人生最悪な一日」シネリーブル神戸no3462025・12・24・no186 ロバート・バトラー「ジャグラー ニューヨーク25時」シネリーブル神戸no347追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.30
コメント(1)

谷川俊太郎・岡野大嗣・木下龍也「今日は誰にも愛されたかった」(ナナロク社) 長年、「本を読む会」でご一緒している友達に「木下龍也っていう、歌人なんだけど、知ってる?Y先生に出会ったら、『励まされた。君も読みたまえ。』って。」 Y先生というのは、その「本を読む会」で、長年お出会いしていた学生時代からの先生なのですが、まあ、お年ということもあって会にはいらっしゃってはいないので、お会いできていないのですが、まだ、まだ、ご活躍だという話を聞いて安心したり、「励まされるって?」という興味も湧いて、借り出してきたのが、今日の案内の谷川俊太郎・岡野大嗣・木下龍也「今日は誰にも愛されたかった」(ナナロク社)ですね。 話題の木下龍也単独の歌集とかではありません。「連詩集」でした。短歌―詩―短歌というふうに、連歌とか、連句の要領でバトンを受け渡すあれです。四季が死期にきこえて音が昔に見えて今日は誰にも愛されたかった 大嗣どこからか分厚い写真集が宅配で届いた猫は飼っていなかったが隣家に犬がいて垣根越しに仲良くなったが夭折した名をネロといったもう昔話だ 俊感情の乗りものだった犬の名はいまはかさえもなしみ乗らない 龍也 表紙に採用されている七七句あたりの様子です。 大嗣は岡野大嗣という1980年生まれの歌人、龍也というのが木下龍也。1988年生まれの歌人。俊は、もちろん、昨年の11月に92歳で亡くなった谷川俊太郎。本書の連詩の試みは2019年にラインを使って行われていて、後半の「感想戦」と題された「解説」座談会は三人がお集まりになって、顔を合わせて行われたようです。作者紹介で、いくつか挙げられているお二人の短歌からひとつづつ紹介します。台風が倉庫の窓を殴るのをマットの耳は歌とおもった 岡野大嗣立てるかい 君が背負っているものを君ごと背負うこともできるよ 木下龍也 ちなみに、谷川俊太郎の紹介にあげられているの「芝生」という詩です。一応、下に貼っておきますが、ボクが気に入ったのはこのあとがき。コトバについて読み返してみたら、これは人間が書いたものじゃない、日本語というコトバが主人である我々三人を差し置いて、勝手に書いたんだと思いました。コトバの奴にそんなことができたのは、我々三人が、年齢は違っていても、コトバといちゃつくことに眉をひそめたりはしない人種だからでしょう。 二〇一九年十二月二日 谷川俊太郎 連詩というのは、まあ、そんなお目にかかることがありませんが、連句でもそうですが、詩的連想ゲームですね。ただ、連句の「百韻」とか「歌仙」とかにある、案外、難しいルールはなさそうで、「コトバといちゃつく」という言葉通りのやり方のようですね。本書の連詩の場合は短歌―短詩―短歌という、それぞれ口語ですが、五七の定型句と自由律の詩句という対比もあって面白いですね。お互いの連想については、感想戦でかなりきちんと解説されていて「ああ、そうなんか。」でした。 なにはともあれ、現代の若い歌人の「コトバ」感覚と初めて出会いました。のびやかでいいですね(笑)。2025-no140-1213 芝生 谷川俊太郎そして私はいつかどこかから来て不意にこの芝生の上に立っていたなすべきことはすべて私の細胞が記憶していただから私は人間の形をし幸せについて語りさえしたのだ 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.30
コメント(1)

極私的アーカイブ「元町映画館」2025年 11月・12月2025年を振り返っています。11月・12月に元町映画館で見た映画の感想です。※ 題名・チラシをクリックすると感想に行けると思います。2025・11・0・no161 吉田浩太「スノードロップ」元町映画館no3242025・11・09・no162 エナ・センディヤレビッチ「Take Me Somewhere Nice」元町映画館no325 2025・11・18・no167 田野隆太郎「ジュンについて」元町映画館no3262025・11・22・no169 フェルナン・メルガル「要塞」元町映画館no3272025・11・23・no170 イヴ・イェルサン「小さな逃避行」元町映画館no3282025・11・24・no171マヤ・チュミ「ロツロッホ」元町映画館no3292025・11・25・no172 ピート・バウムガルトナー「バガー・ドラマ」元町映画館no3302025・11・26・no173 ダニエル・シュミット「ラ・パロマ」元町映画館no3312025・11・26・no174 ハンス・ハルディマン「マイ・スイート・ホーム」元町映画館no3322025・12・02・no177 アレクシス・ブルーム「ネタニヤフ調書」元町映画館no3332025・12・10・no179 朴壽南・朴麻衣「よみがえる声」元町映画館no3342025・12・22・no184 アリカ・テンガン「モロカイ・バウンド」元町映画館no335追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.29
コメント(1)

佐々木幹郎「瓦礫の下から唄が聴こえる」(みすず書房) 今年の秋、佐々木幹郎という詩人のエッセイとの出会いが、ボクにとっては事件!でした。最初に「アジア海道紀行」(みすず書房)という紀行エッセイでハマって、「東北を聴くー民謡の原点を訪ねて」(岩波新書)という津軽三味線の高橋竹山さんと東北震災の被災地を回る民謡の旅の話、群馬県の嬬恋にある山小屋での暮らしを綴った、数冊、やめられなくて、次から次という勢いで読みました。読んだ本についてはそのうち読書案内したいと考えていますが、なんとしても、今年中にご案内したいと思ったのが本書、「瓦礫の下から唄が聴こえる」(みすず書房)に収められている「 声たち(大船渡市・下船渡)」というこの詩でした。 声たち(大船渡市・下船渡)歩きで山を回って、この下船渡まで来たんです。わが家が気になって、気になって。壊れた家を乗り越えました。見てきました。ほんとうに修羅場を見てきました。わたしが歩いている近くで、亡くなった人が二人、ドタンと出てきたり。潰れた家の下から手をあげていたのがチラッと見えたりしたけど、わたしはほんとうはこの人達を助けたいな、と悩んだんです。困ったな、困ったな、でも、神様助けてください、わたしの主人は心臓の手術をして入院しているし、わたしの家には動物がいる。わたしは子どもがないから、拾った猫とか犬を育てましたので、どうかな、どうかな、うちはどうかな、駄目かな、と思ったり。高台から妹の家の方を見たら、もう家は無くなっていました。津波がものすごい勢いで流れていまして。妹は逃げたんだろうなと思いながら、そして、修羅場を越えて、山、山、山と選んで、どうか神様わたしを許してください、わたしは我が家に行きたいんです。我が家がどうなったか、たぶん駄目かもしれないけれど、行きたいんです。許してください。今日だけわたしは悪い人になっています。すみませんって、神様にお願いして、わたしを許してください、なぜかというと、わたしは元看護婦の仕事をしてましたので、そこは一昨年定年になりまして、あとは寮母として働いていました。それで、津波になったので神様許してくださいと、許してください、許してくださいと言いながらも、聴こえたんです。助けてください、とかいう声と、ショックで頭が・・・・、年老いた方かな、唄うたってる声が聴こえてきましたよ。潰れた家の下から。でも、わたしはそっちのほう見ませんでした。見ませんでした。声だけ聴きながら。いま思えば、それは民謡じゃなかったかな、と思ったんですよ。八戸小唄だったと思いますよ。なぜ民謡かとわかったかと言うと、うちのお姑さんも青森の八戸なんですよ、生まれが。お義母さん、八戸小唄が好きで、うたっていたんです。ちょっと、そう聴こえた。いろいろうたっていました、その方は。明るかったです。三時半頃です。津波が来ている最中でした。来てましたよ。来てましたよ。だってわたしは高台で、津波を見てから我が家に向かったんですから。第一波、第二波って。夜も来た。それで、あの船、大きいのが上がったって聞きましたね。わたしが渡ったときは、陸に船、いなかったんですから。潰れた家の下で、唄、一生懸命うたっていたのは、かなり年とってる方で。助けを求めていたんではなかろうかと思いました。見ませんでした。つらかったです。かなしかったです。泣き泣き歩きました、山を。そしれ、やっと我が家にたどり着いたんです。やっぱり、我が家は壊れていたけど、かろうじて流されずに残っていました。犬猫はどうなったのかなあって。子どもがいないから、わたしたち。猫二匹、流されました。三日目に行ったら、猫三匹だけ高いところにいて助かってました。犬は倒れた家具と立ち上がった畳との間に挟まれて生きてました。ええ、まあ凄い津波が来たんだな、とわたしは思いました、ほんとう。夫・畑中靖(七十歳)妻・畑中みつ子(六十三歳)(P200~P206) 思潮社の「現代詩手帖」の2012年の1月号に掲載されたようですが、ボクは本書で初めて読みました。佐々木幹夫の山小屋だよりのシリーズは2007年くらいから、みすず書房のPR誌である「みすず」とかに連載されていたものを中心に編集されているようですが、本書は2010年の7月号から2012年の4月号に掲載された文章で、2011年の3月に起こった東北の震災を間に挟んだ時期のエッセイ群です。詳しく説明できませんが、本書の中盤から文章のトーンが変わります。ボクには、その変化がとてもスリリングでしたが、まあ、そのあたりは、本書を手にとっていただく他ありません。で、ほぼ、巻末に収められたこの詩を読んで、胸うたれるとともに、なんというか、佐々木幹郎という詩人の文章の良さについて納得がいきました。 で、まあ、とりあえず、この作品だけでもと考えて写しました。お一人でも多くの人に読んでほしいと思った詩です。2025-no141-1214 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.29
コメント(1)

極私的アーカイブ 109シネマズハット 2024年2024年の1年間に109シネマズ・ハットで見た映画です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2024・01・24・no009 久保茂昭「ゴールデンカムイ」109ハットno372024・01・30・no014 ヨルゴス・ランティモス「哀れなるものたち」109ハットno382024・02・12・no019 ブリッツ・バザウーレ「カラー・パープル」109ハットno392024・02・29・no034 アリ・アスター「ボーはおそれている」109ハットno402024・03・09・no039 マシュー・ボーン「アーガイル」109ハットno412024・03・21・no047 ドゥニ・ビルヌーブ「デューン 砂の惑星 PART2」109ハットno422024・03・30・no052 クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」109ハットno432024・06・08・no076 ジョージ・ミラー「マッドマックス フュリオサ」109ハットno442024・07・12・no086 佐藤信介「キングダム 大将軍の帰還」109シネマズハットno452024・07・19・no088 グレッグ・バーランティ「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン Fly Me to the Moon 」109シネマズハットno462024・08・01・no097 リー・アイザック・チョン「ツイスターズ」109シネマズハットno472024・08・10・no103 萩原健太郎「ブルー・ピリオド」109シネマズハットno482024・08・21・no109 デビッド・リーチ「フォールガイ THE FALL GUY」109シネマズハットno49 2024・08・25・no112 キム・ソンス「ソウルの春」109シネマズハットno502024・10・06・no129 アレックス・ガーランド「シビル・ウォー」109シネマズハットno51 2024・10・11・no132 トッド・フィリップス「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」109シネマズハットno52追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.28
コメント(1)

マイケル・キートン「殺し屋のプロット」キノシネマ神戸国際 普段、あんまりそういうことはしないですが、友達と一緒に映画を見ました。ナショナルシアターや小劇場のお芝居を一緒に見る入口君です。彼は、大阪の南の方に住んでいるのですが、今日は神戸までやって来て同伴鑑賞でした(笑)。「ステーションシネマでご一緒する約束だったナショナルシアターですが、暗そうなのでパスね。元町あたりで、一杯やりませんか。」「じゃあ、神戸で映画でも見ますか?アル・パチーノが出てるというので気になっているのがあるんですけど。」「見る。見る。」 まあ、そういうやり取りがあって、マイケル・キートン監督・主演の「殺し屋のプロット」です。 面白かったですね。主人公のジョン・ノックスという殺し屋が、なんというか、進行性の認知症のジーさんという設定が、ボクには他人ごとでなく面白かったのですが、入口君は学校を出てから50年、お芝居を論じてきたプロですから、いうことがカッコイイですね。「シナリオも役者もいいね。」「シナリオっていうのは?」「主人公の設定やね。」「認知症の殺し屋?」「うん、それから、父親と息子の和解という物語の大筋。」「パターンやんな。好きやけど。」「それからなんといってもアル・パチーノの芝居やな。」「脇役やけど。まあ、いうたら、必殺仕置き人の元締め役やんな。」「うん、スマホでノックスを仕切っているムードの良さは、さすがにアル・パチーノやなと感心したな。」「ボクは、アル・パチーノ、狼たちの午後くらいから好きやけど、出てきて、すぐにはわからんかった。老けたね。」「うん、ボクは、声ですぐに分かった。」「そうなん。声か?」「うん、あの人、舞台でも芝居してはんねん。そやからかな、ええ声してはんねん。」「主役のマイケル・キートンは?」「主役も、奥さん役も、それから、日系の女性刑事、みなさん、ええ味の芝居やね。ちょっと惜しいのは、息子役の人の役の作り方かな。」「軽い?」「うん、父親との葛藤がちょっとなあ。」「ラストは?」「アル・パチーノが踊るシーンが最高やね。」「ナルホドな、そっちか。ボクは、息子の後ろ姿を見てたノックスやな。自分が何をしたんか、もう分らへんわけやろ。」「うん、そのあたりの作り方もうまいね。」「今年も色々見たけど、認知症の進行をこんな風に描いたのは初めてやな。なんか身につまされた。」「そうやな、ボクも君も他人ごとちゃうな(笑)。」 映画を見終えて舞台は金時食堂にかえてでしたが、楽しい二人忘年会でした。来年もこうしておしゃべり出来たらいいなあという出会いでした。 映画はもちろん拍手! アル・パチーノ85歳。マイケル・キートン74歳。二人のシブイ芝居には拍手!拍手!でした。監督・製作・主演 マイケル・キートン製作 トレバー・マシューズ ニック・ゴードン マイケル・シュガー アシュリー・ザルタ 脚本 グレゴリー・ポイリアー撮影 マーシャル・アダムス美術 ウィリアム・アーノルド衣装 ミシェル・ミッチェル編集 ジェシカ・ヘルナンデス音楽 アレックス・ヘッフェス音楽監修 アーミナ・ガント キャスティング アビ・カウフマンキャストマイケル・キートン(ジョン・ノックス 殺し屋)アル・パチーノ(ゼイヴィア 元締め)ジェームズ・マースデン(マイルズ・ノックス 息子)スージー・ナカムラ(イカリ 捜査主任)ヨアンナ・クーリク(アニー 木曜日の女)レイ・マッキノン(マンシー 相棒)ジョン・フーゲナッカー(レイル)リーラ・ローレン(シェリル)モーガン・バスティン(ケイリー)マーシャ・ゲイ・ハーデン(ルビー 元妻)2023年・115分・G・アメリカ原題「Knox Goes Away」2025・12・26・no187・キノシネマ神戸国際no51追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.28
コメント(1)

ロバート・バトラー「ジャグラー ニューヨーク25時」シネリーブル神戸 1980年の映画です。45年ぶりのリバイバル上映だそうです。ロバート・バトラー監督の「ジャーグラー ニューヨーク25時」です。 「これが映画です!」でした(笑)。 なんだか怪しげな男が映って、お金持ちらしい家に電話しています。 で、シーンが変わって、トラックから降りてきた髭だらけの中年男が、たぶん夜勤明けなんでしょうね、ホットドッグを三つだか、四つだか、馴染みらしいスタンドで買って自宅に帰ると、今日が誕生日で、でも、中学校には行かなきぃけないはずのムスメはまだ寝ています。ホットドッグネタの、ちょっとしたサプライズがしゃれてます。 娘はキャシー、お父さんと別れたお母さんが「コネチカットにおいで。」と誘っているようですが、「ニューヨークがいい!」と、お父さんと二人暮らしです。 娘の登校に付き添って二人でジョギングです。「じゃあね。」娘を見送ってしばらく走って振りかえると、事件です! で、どうなるか。ここから、なにが起こるのか、なんとなく、みんな予測がつくんです、結末まで(笑)。もかかわらず、この面白さは何でしょう!もう一度言います。「これが、映画ってものですね(笑)!」 最後まで見終えて、ほぼ、予測通りの結末で、拍手!拍手!でした(笑)。 実はこの映画、封切のころに見たことがあると思います。もちろん、何にも覚えていません。見ていて記憶をくすぐられる感覚も、まったくありません。もう、目の前の、今この時に夢中です! カーアクション、やる気満々のタクシードライバー、ポルノショップの女や男、セントラルパークのジョッガーやウオーカー、地下鉄の人ごみ、不良のニーチャンたち、廃墟の住人、そして地下水道。数え上げればきりがないくらい70年代のニューヨークです(しらんけど)。いかがわしさ満載です。 原題が「Night of the Juggler」、the Jugglerはお手玉芸人ですね。もちろん、追いかける主人公ボイドです。娘のキャシーがお手玉。逃げる犯人は犬と暮らすねずみ男ガス・ソルテック。犬の登録所の職員マリアが素敵です。一番プッツンだったのは、元同僚のバーンズ巡査部長、ボイドへの恨み炸裂で、犯人を追いかけるボイド狙ってライフルをぶっぱなすプッツンぶりです。白昼のニューヨークの雑踏ですよ(笑)。 ラストはボイドの手に戻ったお手玉キャシーの背中をニューヨークっ娘のマリアが、そっと撫でています。「ダディ、愛してる。やっぱり、ニューヨークがいいわ!」 うん、うん、それでいいのだ! 納得の100分でした。拍手!まあ、それにしても、ハラハラ、ドキドキ、疲れました(笑)。 監督 ロバート・バトラー製作 ジェイ・ウェストン製作総指揮 アーノルド・コペルソン原作 ウィリアム・P・マッギバーン脚本 ビル・ノートン・Sr. リック・ナトキン撮影 ビクター・J・ケンパー美術 スチュアート・ワーツェル編集 アーガイル・ネルソン音楽 アーティ・ケインキャストジェームズ・ブローリン(ショーン・ボイド 父 トラック運転手・元警官)アビー・ブルーストーン(キャシー 娘)ジュリー・カーメン(マリア 動物登録所の女性職員)クリフ・ゴーマン(ガス・ソルテック 誘拐犯)リチャード・S・カステラーノ(トネリ警部補)ダン・ヘダヤ(バーンズ巡査部長 元同僚)1980年・101分・PG12・アメリカ原題「Night of the Juggler」2025・12・24・no186・シネリーブル神戸no346追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.27
コメント(1)

フレディ・マクドナルド「世界一不運なお針子の人生最悪な一日」シネリーブル神戸 主人公らしき女性が、繰り返し、死んでいるのか生きているのかというシーンでひっくり返っている予告編を見ながら「お針子って、なんやねん?」という興味が湧いて見ました。フレディ・マクドナルドという監督の「世界一不運なお針子の人生最悪な一日」です。 「ああ、そういうことがしたかったのね。」 見終えての最初に浮かんだ実感です。若い方たちにウケそうだね(笑)。 まあ、そういう感想も浮かびました。家に帰ってネットを覗いて知りましたがフレディ・マクドナルドという監督は、まだ、25歳らしくて、映画学校を出たばかりの方のようです。映画の舞台はスイスでしたが、監督はアメリカの方のようです。 たしかに主人公はお針子さんで、糸と針とミシンが武器でした。お客さんのグレースさんとかいう婆さんが、今日は人生で三度目の結婚式とかなんですが、注文を受けていたウェディンドレスのボタンがとれたのをめぐってトラブル発生です。 そこから、お針子のバーバラさん、ボタンを取りにおうちに帰る道すがら、通りすがりに、現金と麻薬と二人の男が転がっている事件の現場に出くわし、三度にわたる瀕死の事態と、とどのつまりは口止め料とかで大金をいただくという、「人生最悪」なのか「ラッキー」なのかわからない一日を過ごすというお話でした。面白そうでしょ。 ちょっとネタバレなんですけど、バーバラさん、困ったらケータイを耳にするんです。 で、聞こえてくるのは三択です。そこからは現実なのか妄想なのか。三択が三択とも描かれるわけです。「ああすれば・・・、こうすれば・・・、そうすれば・・・」それ、ぞれ、・・・が起こるわけですね。現実に対する判断の徹底した相対主義ですね。 でもね、「ケータイを頼りにして判断する。」という前提で「へえ、そうなの?」と、少々鼻白んでしまうような老人は、そこから起こる大仰な事態に笑いも驚きも乗り切れないんですね。 糸と針を駆使して対処する映像展開も、「へえ、そうするの!」という感じで、面白いといえば面白いのですが、ボクの目には、ちょっと無理があるんですね。 まあ、よくいえば、才気の塊の作品と言えるでしょうが、出来のいい子が見栄を切っている鼻持ちならなさあふれる作品ともいえるでしょうね。 まあ、登場人物のキャラクタライズも、悪くないんですけど、乗り切れませんでしたね。でも、この監督、そのうち、きっと、面白い作品撮る気がしますね。映像も、人物描写も、プロットのアイデアも、才気に満ちていることは事実で、というわけで、激励の拍手!監督・製作・脚本・編集 フレディ・マクドナルド脚本 フレッド・マクドナルド撮影セバスチャン・クリンガー美術ビビアン・ラップ音楽 ジェイコブ・ターディンキャストイブ・コノリー(バーバラ・ダゲン お針子)トーマス・ダグラス(ヘルメットの男 犯人)カルム・ワーシー(ジョシュ 犯人)ジョン・リンチ(ジョシュの父親)K・カラン(エンゲル 村のお婆さん警官)ロン・クック(オスカー)キャロライン・グッドオール(グレース 花嫁)ベルナー・ビールマイアー(グレースの夫)ベロニカ・ヘレン=ベンガー2024年・100分・G・アメリカ・スイス合作原題「Sew Torn」2025・12・23・no185・シネリーブル神戸no346追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.26
コメント(1)

茨木のり子「歳月」(岩波現代文庫) 今日は12月20日の土曜日です。2025年も、あと10日。 今年は初めての体験がいろいろありました。ちょっと弱気です。まあ、そんな気分で、思わず振り返ってしまう1年でした。 8月の末に1週間ほど病院に閉じ込められて、久しぶりの本読みの日々だったのですが、その時に読みなおしたのが茨木のり子とか石垣りんとかでした。で、病院から帰ってきたボクの机に置かれていたのがこの詩集でした。 茨木のり子「歳月」(岩波現代文庫)。茨木のり子の死後、甥っ子さんの宮崎治さんが遺品の中から見つけた詩集だそうです。「Y」の箱「歳月」は、詩人茨木のり子が最愛の夫・三浦康信への思いを綴った詩集である。 伯母は夫に先立たれた一九七五年五月以降、三十一年の長い歳月の間に四十篇近い詩を書き溜めていたが、それらの詩は自分が生きている間には公表したくなかったようである。 何故生きている間に新しい詩集として出版しないのか以前訊ねたことがあるが、一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさいのだという答であった。 そして伯母はその詳細について多くを語ることなく、二〇〇六年二月十七日、突然伯父の元へと旅立ってしまった。 急逝から一週間後の二月二十五日、岸田衿子さんのご尽力で「櫂」のメンバーや知人が集まった際、花神社の大久保さんに初めてお会いし、伯母が夫への気持ちを綴った挽歌の出版の意思を、生前大久保さんに伝えていたことを改めて知った。 その後、伯母の遺言に従って密葬を行い、お別れの手紙を二百通余り郵送し、伯父の眠る山形県鶴岡市の菩提寺での納骨を済ませ、毎日妻と二人で伯母の家を片付けていた。 もうすぐ伯母の誕生日という六月の初旬に、書斎の書類の中から、原稿の入ったクラフトボックスを発見した。小さく「Y」とだけ書かれていたが、それが伯父のイニシャルであることですべて理解できた。 箱を開けてみると、その中には推敲が済み、清書され、几帳面に一篇ごとにクリップでとめられた未発表の詩と、詩のタイトルを順番に並べた目次のメモ、草稿のノートなどが収められていた。以下略(P147) と、まあ、生前、詩人が出版に踏み切れなかった「愛の詩」ですね。ちょっと、紹介するとこんな詩です。 歳月 茨木のり子 真実を見きわめるのに 二十五年という歳月は短かったでしょうか 九十歳のあなたを想定してみる 八十歳のわたしを想定してみる どちらかがぼけて どちらかが疲れはて あるいは二人ともそうなって わけもわからず憎みあっている姿が ちらっとよぎる あるいはまた ふんわりとした翁と媼になって もう行きましょう と お互いの首を締めようとして その力さえなく尻餅なんかついている姿 けれど 歳月だけではないでしょう たった一日っきりの 稲妻のような真実を 抱きしめて生き抜いている人もいますもの 夜の庭 茨木のり子 匂い 流れて はじめて気づく 花々の咲そめを 庭に一本の金木犀 粒粒の花は クリームいろから鬱金へと たちまちに色を変え 惜しげもなく妖しい芳香を放ち出す ぼんやりのところがあったあなたは ヘアトニックとシェービングローションを ひんぴんとまちがえて ふりかける人でもあったから 茨木のり子が、夫である三浦康信氏と死別したのは1975年、そこから31年の間、亡き夫に対して書き継がれてきた詩だそうです。「歳月」からは、詩人という肩書をも外した一人の女の声が聞こえてくるが、しかし逆説的、そのことをもって、詩人としての新しい境地を広げたともいえる。 巻末の解説で小池昌代さんがおっしゃっている言葉です。 茨木のり子の代表詩集ともいえる「自分の感受性くらい」(花神社)が上辞されたのが1977年のことだったことなどを思い浮かべながら読めば、この詩集に収められた「ことば」の哀切が、より一層、響いてくるのではないでしょうか。 病院から帰ったボクの机にこの詩集を置いたのは、もちろん、同居人のチッチキ夫人ですが、置いた当人が、病院帰りの同居人に対してどう思って、この詩集を置いたのかは謎です(笑)。が、茨木のり子を読む角度が少し変えられたことは事実ですね。ありがたいことです(笑)。2025-no122-1195 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.25
コメント(1)

アリカ・テンガン「モロカイ・バウンド」元町映画館 2025年も、あとわずかなんです。年末です。これといって見たい映画が思い当たりません。「モロカイって何?地名?」 まあ、そんな気分で見ました。アリカ・テンガンという監督の「モロカイ・バウンド」でした。ナカナカいい映画だと思いました。 「モロカイ」は、ハワイ諸島にある島の名前でした。ボクは太平洋を越えるなんてことをしたことがありません。もちろんハワイも知りません。島々が集まっているという地形のこともです。そこで暮らす人たちが、所謂、白人ではないことくらいは知っていましたが、ハワイ・ネイティブの人たちと白人との間に、大陸のネイティブの人たちと白人の間にあるのと同じような軋轢があることなど、もちろん、知りませんでした。 で、映画ですが、そのハワイ諸島を「故郷」として生きている人たちの今を描いていました。 カイノアという名の、前科者で、本日、仮釈放という男が登場します。主人公です。次に出て来るのが、彼の身柄を保護してトラックの荷台に積んで自宅に運んでくれる妹とその家族、不機嫌な夫とこましゃくれた娘です。次に出て来るのが、犯罪者であるカイノアのもとを去った妻と、彼女と暮らす息子です。で、昔からの友達たちと保護観察官。 何とか更生の道を歩もうとするカイノアが、結局、捨て鉢になっていく過程が映画の前半の展開なのですが、とどのつまりに、刑務所を出た時に彼に届いていて、読みもしなかった母の手紙が、彼を救うのでした。 友達のボートを盗み、出会うことを禁じられた息子を連れてオアフ島を抜け出し、母が一人で暮らす、故郷のモロカイ島にたどり着きます。 この、破局しか待っていないはずの後半の二人の冒険は、まさに、ハワイの映画で、且つ、カイノアと息子の人生の出会いの旅でした。 こうして書いていて、困るのですね。あまりにベタな「父と子」の、あるいは、「家族」の、再会の物語なんです。にもかかわらず、結末のパトロール・カーのサイレンの音を聞きながら、見ている老人は頷いたのですね。「そこから、さあ、もういっぺん!やで。」 カイノアとジョナサンと呼ばれている息子(お祖母ちゃんと会った彼がネイティブの本名を名乗ったのが、老人的には、この作品のクライマックス!だったのですが、その名前を忘れてしまいました。トホッ)が、誰でもが、本当はそうであるはずの故郷に生まれて、生きている人間であることを取り戻す姿 まあ、アイデンティティとか、小難しく言いますが、もっと素朴に大事にされるべきもの!ですね。それを描こうとしている監督アリカ・テンガンに拍手!ですね。 ああ、それから、ちょっとマイナーで、あんまりお客は呼べないでしょうが、世界のこんなところにもマイノリティとして生きている、こういう人がいる そういうことを、この映画を見ることがなければ知らないままだったなあ、まあ、そう思わせてくれた、これこそ、まさに現代映画!というべきこの作品を上映してくれた元町映画館にも拍手!でした。今年も、色々見せていただきましたが、ガンバレ!元町映画館!ですね(笑)。監督・製作・脚本 アリカ・テンガン製作 ジェシー・オディオ アリカ・テンガン チャピン・ホール ニナ・ヤン・ボンジョビ フォレスト・ウィテカー撮影 チャピン・ホール美術 モアナ・ホム衣装 ジェイド・アレクシス・リュウサキ編集 カリ・カサシマ音楽 ロジャー・スエンキャストホールデン・マンドリアル=サントス(カイノア 父)アキレス・ホルト(ジョナサン)カマラニ・カペリエラ(オレナ)カレナ・シャーリーン(ジェシカ)アーイナ・パイカイ(ケアラ)レイシー=リー・カヘアラニ・モラレハレ・ナトア(ハレ)モキハナ・パレカ=ジャクソンカビカ・カヒアポ(アウカイ)2024年・112分・PG12・アメリカ原題「Molokaʻi Bound」2025・12・22-no184・元町映画館no335追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.25
コメント(1)

柴崎友香「フルタイムライフ」(河出文庫) 今日は柴崎友香の「フルタイムライフ」(河出文庫)の案内です。出版されたのが2005年ですから、今では、もう、20年前の作品です。最初は「ウツ、」という題名で雑誌に掲載されたようですが、単行本、文庫本の題名は「フルタイムライフ」です。 彼女は「春の庭」(文春文庫)という作品で2014年に芥川賞をとりますが、ボクが好きになったのはそれ以前の作品群に惹かれたからなのですね。で、この作品は芥川賞以前の柴崎友香作品の典型的な作品で、まあ、ボクの評価では傑作です。 こんな書き出しです。五月 書類を細かく切り刻むシュレッダーは、どういう仕組みになっているのかはわからないけれど、一度にたくさんの紙を入れることができない。ホッチキスの針もいちいち外さなければならない。一つぐらい針がついたままでも、何の異常もないように飲み込んでしまうけれど、シュレッダーの刃が欠けて傷みが早くなるらしい。普通のコピー用紙なら多くて十枚ぐらいがこの機械の限界で、それ以上だとがこがこっと大きな音を立てて動きが止まり、入れた書類は途中まで切れ目が入った状態で逆向きに吐き出される。このシュレッダーは、細切りではなくて一センチメートルくらいの正方形に裁断するタイプで、途中で戻ってきた紙は三分の一ぐらいが一センチ幅に切り目が入れられていて、そのぴらぴらした形は七夕の飾りみたいに見える。「喜多川さん、まだシュレッダーしてんの?わ、スゴイ量やな」(P7) 語り手は喜多川春子、この春、美術系の大学を出てこの会社に就職した新入社員です。「五月」という章題がありますが、小説は、ここから翌年の「二月」まで続きます。 文庫版の巻末に山崎ナオコーラという作家が「もうそろそろ世界になれましたか」と題して解説を書いています。その中で、 なんというか、たとえば雨降りのときに、「晴れている状態が正しい」とは決して言わずにちゃんと雨に濡れて、水たまりをじっと見つめながら、空の動きを想像している。 という、実に卓抜な評言を記していますが、デザインを勉強していた女性が、さしたる当てもなく入社した機械部品の製造会社で、新入社員として暮らす一年間を「雨に濡れ」ながら「水たまり」を見つめ、遠くの「空」の様子を見上げては、語り続けるお話です。 書き出しのシュレッダーの描写と、後ろから聞こえてくる同僚の声の音との間に、ボーっと読んでるこちらを、なぜだか「ハッ」させる、間合いがありますが、これが、ボクの好きな柴崎友香の本領だと思います。 何も起こりません。淡々と新入社員暮らしをする女性の日々の、彼女なりのエポック、まあ、今日の出来事が記されていきます。それが、実に面白いんですね。 様々な境遇で人は生きていますが、じっと「水たまり」を眺めることも、遠くの「空」を仰ぎ見ることも、誰にだってあります。だからと言って、誰しも、取り立てて訴えたり、泣き叫んだりするわけではありません。でもね、それを小説として成立させるのは至難の業だと思のです。やっぱり、傑作ですね(笑)。2025-no117-1190 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.24
コメント(1)

極私的アーカイブ 「キノシネマ神戸国際」 2025年(1月~6月) 2025年の1月から6月にキノシネマ神戸国際で見た作品一覧です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・01・18・no010 ラリー・チャールズ「ディックス‼ ザ・ミュージカル」キノシネマ神戸国際no202025・01・22・no012 安田淳一「侍タイムスリッパ―」キノシネマ神戸国際no212025・02・19・no022 キム・テヤン「ミマン」キノシネマ神戸国際no222025・03・07・no035 チャン・ゴンジェ「ケナは韓国が嫌いで」キノシネマ神戸国際no232025・03・21・no045 エドワード・ベルガー「教皇選挙」キノシネマ神戸国際no242025・03・22・no046 ギンツ・ジルバロディス「Flow」キノシネマ神戸国際no252025・03・25・no048 メル・ギブソン「フライト・リスク」キノシネマ神戸国際no262025・04・04・no055 ロバート・ゼメキス「HERE 時を越えて」キノシネマ神戸国際no272025・04・16・no055 フェルナンド・トルエバ「ボサノヴァ 撃たれたピアニスト」キノシネマ神戸国際no282025・05・30-no081 高畑勲「赤毛のアン グリーンゲイブルズへの道」キノシネマ神戸国際no292025・06・04・no083 フランソワ・オゾン「秋が来るとき」キノシネマ神戸国際no302025・06・06・no084 ジョン・クローリー「We Live in Time この時を生きて」キノシネマ神戸国際no312025・06・13・no087 カビール・カーン「バジュランギおじさんと、小さな迷子」キノシネマ神戸国際no322025・06・20・no092 フランシス・フォード・コッポラ「メガロポリス」キノシネマ神戸国際no332025・06・21・no093 イ・ジョンピル「脱走」キノシネマ神戸国際no342025・06・28・no096 ジャン=ステファーヌ・ソベール「アスファルト・シティ」キノシネマ神戸国際no35追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.23
コメント(1)

鈴ノ木ユウ「竜馬がゆく 14 」(文藝春秋社) 12月のマンガ便の1冊です。鈴ノ木ユウの「竜馬がゆく」(文藝春秋社)第14巻です。 上の表紙をご覧になればお判りでしょうね。神戸海軍操練所です。13巻で「おりょう」と出会ったことに喜んでいましたが、14巻に登場するのは、まず、海軍操練所の資金を援助する松平春嶽、のちの新政府で外務卿を務めることになる、19歳の陸奥宗光。奇兵隊を創設する高杉晋作、そして。京の町の、超暴力装置、新選組の面々です。 高杉の奇兵隊創設が1863年、坂本龍馬の、いや、勝海舟のというべきでしょうか、神戸海軍操練所の創設が1864年です。マンガの腰巻には「夜明けは近い!!!」という言葉が踊っていますが、実は本格的な幕末の始まりです。明治維新は1868年ですね。でもね、高杉晋作は1867年の5月に病死し、坂本竜馬は、同じ1867年の12月10日に暗殺されるのです。 奇兵隊を創設した高杉晋作の一生にしろ、おそらく、次号あたりで「海援隊」を創る坂本龍馬の生涯にしろ、ここから、いかにも劇的な事件の連続ですからマンガは簡単には終わりません。しかし、ふと、思うのです。幕末が生んだ英傑二人に、もう、そんなに時間が残されているわけではないんですよね。 高杉晋作の師であった吉田松陰という人物がボクは好きですが、このマンガは、彼など、もう、この世にいない時代に突入し、ここから疾風怒濤の変転が始まるんですね。 時代を動かし続ける二人の人物が迎えることができなかった「夜明け」を鈴ノ木ユウさん、どう描くのか、興味津々ですね。次号が楽しみです。 ちなみに「神戸海軍操練所」は神戸の三宮にある税関あたりの港にあったようで、国道2号線沿いに石碑がありますね。また、写真とか撮ってきますね。2025-no138-1211 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.23
コメント(1)

極私的アーカイブ 「キノシネマ神戸国際」 2025年(7月~12月) 2025年の7月から12月にキノシネマ神戸国際で見た作品一覧です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・07・11・no103 マドーン・アシュビン「マーヴィラン 伝説の勇者」キノシネマ神戸国際no362025・07・17・no106 ジョン・カーニー「Onceダブリンの街角で」キノシネマ神戸国際no372025・07・18・no108 望月智充「海がきこえる」キノシネマ神戸国際no382025・07・26・no113 アルバート・レオン ハーバート・レオン「スタントマン 武替道」キノシネマ神戸国際no392025・07・31・no115 平一紘「木の上の軍隊」キノシネマ紙戸国際no402025・09・12・no124 レン・ワイズマン「バレリーナThe World of John Wick」キノシネマ神戸国際no412025・09・15・no127 キム・ヨンギュン「最後のピクニック」キノシネマ神戸国際no422025・09・17・no129 ガス・バン・サント「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」キノシネマ神戸国際no432025・09・18・no130 芳賀薫「風のマジム」キノシネマ神戸国際no442025・09・20・no131 エマニュエル・クールコル「ファンファーレふたつの音」キノシネマ神戸国際no452025・10・07・no141 ユン・ソクホ「夏の終わりのクラシック」キノシネマ神戸国際no462025・10・11・no144 ソ・ユミン「シークレット・メロディ」キノシネマ神戸国際no472025・10・27・no153 中西健二「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」キノシネマ神戸国際no482025・12・16・no182 ユン・スイク「12月の君へ」キノシネマ神戸国際no492025・12・17・no183 ピーター・カッタネオ「ペンギンレッスン」キノシネマ神戸国際no50追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.22
コメント(1)

ピーター・カッタネオ「ペンギンレッスン」キノシネマ神戸国際 天気さえよければ、日々、映画館あたりをフラフラしているのですが、これは見ようがなくなって「ペンギンか?アルゼンチンか?」でやって来たのがピーター・カッタネオという、もちろん知らない監督の「ペンギンレッスン」でした。「あたり!」でした(笑)。 1976年だかのアルゼンチンが舞台です。で、まあ、何ていう町だった忘れちゃったんですが、やたらと政情不安の空気の立ち込める町の、立派な塀で囲まれて、見た目は立派すぎるほど立派な学校なんですが、教室にいるのはシバキ倒したほうが(暴力はいけませんが)早そうなボンボンたちで、校長は校長で、この人大丈夫?とおもわせる学校に、なんだか、やる気のなさそうな中年男がやってくるんですね。どうも学者崩れの英語の教員らしいのですが、シカゴあたりから南米に流れてきた男のようですが、「果てまで来たな・・・」というムードで映画が始まります。 まあ、デフォルメの様子から「コメディらしいな?」と思っていると、クーデターだかの勃発で、やる気のないおっちゃん、お隣の国らしい、ウルグアイとかに逃げていって、仕草も容姿も、何とも色っぽい人妻とややこしくなるのかと思っていると、登場するのがペンギン!なんです。 いや、人妻がペンギンだったとかではありませんよ。人妻を口説こうと夜の海辺を散歩していて、女性の手前、仕方なしに重油まみれのペンギンを助けてしまうんですね。 で、そこから、ペンギンとやる気のないオッサンです。 大沢真幸先生なら「第三のなんちゃら」っておっしゃるんでしょうね。やる気のない先生と生徒、掃除婦のおばちゃんと威張り散らす校長先生、金持ちと貧乏人、エトセトラ、エトセトラ、ありとあらゆる二項対立の真ん中にペンギンくんがつっ立っていて、ヨチヨチ歩くんです。見ものですよ(笑)。 コメディめかして、実話を強調していますが、いやいや、どうして、この監督、やりますね。拍手!です。 それから、もちろんトム先生とペンギンくんと、おソージのおばちゃんにも、拍手! アルゼンチンの映画だと思い込んでみてましたが、スペインとイギリスの合作だそうです。アルゼンチンって、この映画が、まだ、ダメな国なのかもですね。ややこしくってわけわかんないです。 ああ、それから、この映画がボクの気に入ったのは、主人公がダメ教員だからというのがありますね。いやホント、ボクもペンギンとか連れて授業すればよかった! と、うらやましくって仕方なかったですね。まあ、今となっては遅いんですけど。監督 ピーター・カッタネオ原作 トム・ミシェル脚本 ジェフ・ポープ撮影 シャビ・ヒメネス美術イソナ・リゴー衣装 アルべルト・バルカルセル編集 ロビン・ピーターズ タリク・アンウォー音楽 フェデリコ・フシド音楽監修 リズ・ギャラチャーキャストスティーブ・クーガン(トム・ミシェル 英語の先生)ビビアン・エル・ジャバー(マリア 掃除のおばちゃん)ビョルン・グスタフソン(タピオ 物理の先生)アルフォンシーナ・カロッチオ(ソフィア)デビッド・エレロ(ディエゴ 生徒)バクルジョナサン・プライス(校長)2024年・112分・G・スペイン・イギリス合作英題「The Penguin Lessons」2025・12・17・no183・キノシネマ神戸国際no50追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.22
コメント(1)

中国引き揚げ漫画家の会「ボクの満州-漫画家たちの敗戦体験」(亜紀書房) 以前「案内」した千葉一郎の「ちばあきおを憶えていますか」(集英社)という本で、こういう本があるということを知りました。 中国引き揚げ漫画家の会「ボクの満州-漫画家たちの敗戦体験」(亜紀書房)です。1995年の初版ですから、今から30年前に出版された本です。市民図書館の棚にありました。 ちばてつやが描き続けている「ひねもすのたり日記」の中で、86歳のちばてつやさんが繰り返し思い出していらしゃるちば一家の戦争体験なのですが、この中国引き揚げ漫画家の会に集まって本書に登場するラインアップを見て驚きました。お一人お一人が、満州とかでの敗戦体験、帰国体験、帰国後の戦後体験を語っていらっしゃるのですが、その顔触れがこれです。上田トシコ ハルビン 「フイチンさん 」(虫コミックス ; 42) 虫プロ商事 昭和44 (1917年8月14日~2008年3月7日)赤塚不二夫 奉天・現瀋陽 『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』(1935年9月14日~2008年8月2日)古谷三敏 奉天・北戴河 『ダメおやじ』(小学館) (1936年8月11日~2021年12月8日)ちばてつや 奉天 『あしたのジョー』(原作高森朝雄・週刊少年マガジン)、『ハリスの旋風』(週刊少年マガジン)、『あした天気になあれ』(週刊少年マガジン)、『のたり松太郎』(ビッグコミック)、「ひねもすのたり日記」(小学館)(1939年1月11日 86歳)森田拳次 奉天 「丸出だめ夫」(週刊少年マガジン)(1939年5月11日~2024年12月23日)北見けんいち 新京・現長春 「釣りバカ日誌(原作やまさき十三、ビッグコミックオリジナル)(1940年12月11日85歳)山内ジョージ 大連 「猫のための漢字絵本」(愛育社)・「トキワ荘最後の住人の記録・若きマンガ家たちの青春物語」(東京書籍)(1940年11月24日~ 2025年2月27日)横山孝雄 南京・北京 『コミックアイヌの歴史 イ シカリ 神うねる河』全2巻(汐文社(1937年2月15日~ 2019年8月31日)高井研一郎 上海 「総務部総務課山口六平太」(作林律雄、ビッグコミック)(1937年7月18日~2016年11月14日)石子順 新京 『漫画は戦争を忘れない』(新日本出版社)(1935年1月10日90歳) いかがでしょう? こんな感じです。今の若い人には知らない、古い、漫画家ということかもしれませんが、70歳を越えても、「プレイボール2」とかで興奮している1960年代から70年代にマンガ少年、少女マンガファンだったような人なら「おーっ!」の連発でしょうね。 最後にお名前がある、司会進行役である石子順という方はマンガや映画の評論をなさってきた方ですが、ボクらの年ごろの人で、この顔ぶれを一人も知らないということはないでしょうね(笑)。 で、お一人、お一人の「体験記」、「回想記」が、まず、読みどころなのですが、巻末に、石子順さんが司会されてる座談会の中継が載せられていて、これがなかなか読みでがありました。ちょっとだけ紹介しますね。 森田 ぼくも、ちばさんと同じ昭和14年生まれです。あっちにいったのは数え年の三歳で、帰ってきたのが、数えだと七つくらいで、一年生す。 弟が四つ違いでした。終戦の時奉天で中国人が弟を買いにきたんですが、売らなかった。たしか五円くらいだった。残留孤児がいっぱいいたでしょう。下手をすると弟はその一人だったんです。 ぼくの親父は、現地で召集されてやっぱりシベリア送りで、途中から脱走して便所のベン壺なんかに隠れたりして逃げてきた。帰る寸前に合流しましてね、それで家族いっしょに舞鶴に着いたんです。(P219)古谷 一番ドラマチックなのは、玉音放送があったあとです。 そのとき親父が手榴弾を持ってきて、ぼくは、親父から安全ピンの抜き方を教わったんですね。そのときには北戴河にいまして、すぐ前は海でした。そこに塹壕を掘っていました。日本軍がそこに機関銃を据えつけていて、敵が上陸してきたらそれに抵抗するという感じだったらしいです。完全な有事状態になっていました。 そのときが必ず来るから、安全ピンを抜いてポケットに入れて、米兵が上がってきたら、おまえ抱きつけ、と。そしたら一人殺せる、と言うんです。それは小学校の二年生の時に父親から教えられました。 実際に上がってきたんですけども、なんにもなかった。みんな万歳でした。みんな「ハーイ」という感じでした。(P224) と、まあ、こんな感じですね。子どもの目で見て覚えている関東軍(日本軍)やソビエトロシア軍の振る舞い、残留孤児、栄養失調、知り合いの中国人の親切。最近「黒川の女たち」という映画で「女たちの満州」、「帰国した日本での差別」が明らかにされていましたが、この本では「子供たちの満州」が語られています。 戦争をすることを絵に描いた餅のように口にする政治家が登場し始めている昨今です。若い人たちに読んでほしい「子供たちの戦争」の、実に、リアルで真摯な証言集です。今、読み返しても古びていないというよりも、今だからこそ読み返すべき本! ではないでしょうか。 本が出てから30年です。証言者の皆さんで、今でも、ご存命なのはちばてつやさん、北見けんいちさん、石子順さんの三人です。語り続け、描き続けてほしいものです。2025-no135-1208 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.21
コメント(1)

「オッ!さんぽ 師走ですが、花もあります。」 徘徊日記 2025年12月1日 団地あたり 12月です。師走です。「ころんじゃだめよ!」 家を出るときの決まり文句です(笑)。のんびり上を向いて歩いたりすると、なにもない地面に躓くゴジラ老人はうつ向いて歩く日々です。うつむいている自分の姿が、やっぱり、情けない気もするのですが、いいこともあるのです。オキザリスですね! カタバミの一種だそうですが欅林の落ち葉の中に咲いていました。 小さな花にしゃがんで見あげれば青空でした。箒になったケヤキもいいものですね。 すぐ隣の植え込みでは山茶花が満開です。 ピンクの花が可愛らしいですね。 こちらは山茶花の白い花。当分、咲き続けそうです。 師走ですが、咲いてくれる花もあって、立ち止まったり、しゃがみこんだり、オッ!さんぽの楽しみです。 そろそろ、神戸でも霜が降りはじめますね。ウロウロしてて風邪ひかないように!ですね(笑)。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.20
コメント(1)

ユン・スイク「12月の君へ」キノシネマ神戸国際 前日、「君と私」という高校生の少女たち友情の葛藤を描いた映画を見た勢いに乗ってというか、「これも、そうなんちゃうん?」と見たのがユン・スイク監督の「12月の君へ」でした。 転校してきた、タレント家業の美少女ソルと、ボーイッシュな見掛けの演劇少女スアンちゃんの、ウーン、こういうのって、同性愛っていうんですかね、ボクには、ただの友情にしか見えないんですけど、まあ、そういう雰囲気のお話で、こちらは、昨今、日本でもはやりの「自己発見」だか、「自己肯定」だかが口にされることと、主人公のソルちゃんを演じているハン・ソヒという女優さんが、韓国では、今、評判の人気女優さんらしいということが、ちょっと違うのですが、韓国のタレント事情なんてかけらも知らない老人には、まあ、同じようなものでしたね。ボクには、もう一人の主人公のスアンちゃんを演じるハン・ヘインさんの方が「いいな!」だったわけで、難しいですね(笑)。 ただ、こちらの作品は、今、やっぱり、流行りの「クィア」という言葉がチラシにはあって、老人は考え込むのですね。「友情」と「恋愛」とはどこで区別するの? まあ、どうでもいいかという結論で、青春映画という見立てでした。で、どうかといえば、お話のどこからかが「夢」あるいは「幻想」で、どこが現実なのかが、多分、わざとわかりにくく作られていて、そのあたりに難点がありますが、若い女性二人の心理描写映画としては面白かったですね。まあ、追い求める理想の対象との幻想世界というイメージで、案外ありきたりなのですが、お二人のセリフのやり取りとかに作っている人たちの若さが感じられて拍手!でした。 日本映画で、これを見せられるとシラケるに決まっているのですが、韓国映画とかだと気にならないところが面白いですね。 ところで、題名の「12月」というのは、なんか、意味あったんでしょうかね。日本公開用のはったりですかね。いやはや、何ともですね(笑)。監督・脚本・編集 ユン・スイク撮影 ヤン・ジョンフン美術 ソ・ナンダル衣装 キム・ジェウク音楽 BYUL.ORGキャストハン・ソヒ(ソル 転校生)ハン・ヘイン(スアン 演劇少女)2024年・87分・PG12・韓国英題「Heavy Snow」2025・12・16・no182・キノシネマ神戸国際no49追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.20
コメント(1)

中野重治「雨の降る品川駅」(「中野重治詩集」岩波文庫より) 雨の降る品川駅 中野重治辛よ さようなら金よ さようなら 君らは雨の降る品川駅から乗車する李よ さようならも一人の李よ さようなら君らは君らの父母の国にかえる君らの国の河はさむい冬に凍る君らの叛逆する心はわかれの一瞬に凍る海は夕ぐれのなかに海鳴りの声をたかめる鳩は雨にぬれて車庫の屋根からまいおりる君らは雨にぬれて君らを逐(お)う日本天皇をおもい出す君らは雨にぬれて 髭 眼鏡 猫脊の彼をおもい出すふりしぶく雨のなかに緑のシグナルはあがるふりしぶく雨のなかに君らの瞳はとがる雨は敷石にそそぎ暗い海面におちかかる雨は君らの熱い頬にきえる君らのくろい影は改札口をよぎる君らの白いモスソは歩廊の闇にひるがえるシグナルは色をかえる君らは乗りこむ君らは出発する君らは去るさようなら 辛さようなら 金さようなら 李さようなら 女の李行ってあのかたい 厚い なめらかな氷をたたきわれながく堰かれていた水をしてほとばしらしめよ日本プロレタリアートの後だて前だてさようなら報復の歓喜に泣きわらう日まで重治 近代文学を勉強なさっている20歳の女子大生の方が「プロレタリア文学って面白いですね。」とおっしゃるの聞いて、「エッ?」と、まあ、ちょっと絶句することが、この秋にありました。で、ほとんど、何の脈絡もなく思い出したのがこの詩です。 作者の中野重治は1989年生まれの芥川龍之介より3歳年下、1902年、福井県に生まれた詩人です。20歳の女子大生の方は名前も御存じないのではないでしょうか。 「雨の降る品川駅」というこの詩は、1931年に決定稿が出来て、今では岩波文庫の「中野重治詩集」で読むことが出来ます。戦後、1979年まで生きた詩人であり、小説家であり、評論家でもあった中野重治の初期の傑作ですね。 ボク自身は、50年ほども昔ですが、昭和初期のプロレタリア文学に関心を持っていたころ、初めて読んで以来、忘れられない詩の一つです。 余談ですが、彼には「村の家」(講談社文芸文庫所収)という転向文学の傑作もあります。転校じゃなくて、転向です。プロレタリア文学に関心を持つと避けて通ることができない言葉です。今の若い方がそのことばとどんなふうにお出会いになるのか、ちょっと気になりますね。 2025-no111-1184 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.19
コメント(1)

極私的アーカイブ 109シネマズハット 2025年2025年の1年間に109シネマズ・ハットで見た映画です。※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・01・10・no005 デビッド・エアー「ビーキーパー」109シネマズハットno532025・01・21・no011 岸善幸「サンセット・サンライズ」109シネマズハットno542025・01・25・no014 ソイ・チェン「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」109シネマズハットno552025・02・24・no027 エリック・クラプトン「クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2023」109シネマズハットno562025・02・28・no028 ジェームズ・マンゴールド「名もなき者」109シネマズハットno572025・03・20・no044 瀬々敬久「少年と犬」109シネマズハットno582025・04・03・no054 ポン・ジュノ「ミッキー17」109シネマズハットno592025・05・21・no078 クリストファー・マッカリー「ミッションインポッシブル ファイナル・レコニング」109シネマズハットno602025・06・23・no094 イ・ヨソプ「プロット 殺人設計者」109シネマズハットno612025・06・30・no097 ジョセフ・コシンスキー「F1」109シネマズハットno622025・07・05・no101 ウ・ミンホ「ハルビン」109シネマズハットno632025・07・14・no105 李相日「国宝」109シネマズハットno642025・07・18・no107 ジェームズ・ガン「スーパーマン」109シネマズハットno652025・09・23・no132 大友啓史「宝島」109シネマズハットno662025・09・29・no137 吉野耕平「沈黙の艦隊 北極海大海戦」109シネマズハットno672025・11・03・no159 阪本順治「てっぺんの向こうにあなたがいる」109シネマズ・ハットno682025・11・14・no160 土井裕泰「平場の月」109シネマズ・ハットno692025・11・21・no168 山田洋次「TOKYOタクシー」109シネマズ・ハットno702025・11・28・no175 秋山純「栄光のバックホーム」109シネマズ・ハットno712025・12・08・no178 久慈悟郎「ペリリュー 楽園のゲルニカ」109シネマズ・ハットno72追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.18
コメント(1)

チョ・ヒョンチョル「君と私」シネリーブル神戸 今の韓国映画を、1本でも多く見てやろう、まあ、そういう気分で見た作品です。チョ・ヒョンチョル監督の「君と私」です。 今から10年前ですね、2014年4月にあったセウォル号沈没事故という大事件を背景にしながら描かれた「青春映画」でした。 明日、修学旅行に出発するという日に、自転車事故で参加できなくなったハウンという女子生徒と、なんとしても彼女と一緒に旅行に行きたいセミという女子生徒の「友情」の物語だったというのボクの見立てでした。 映画の冒頭にセウォル号事件についてのサジェッションが映し出されますから、その旅行に参加すれば死ぬ! と、まあ、そういう、なんだか、メンドクサイ前提で二人の少女やり取りが「夢」と「記憶」を交錯させながら描かれています。 ですから、作品全体が独特な空気に包まれてしまっているところが、ボクのように「ああ、そういうことがあったなあ」という人間が見るときには難点なのですが、事件で家族や知人を亡くしたとか、あの時という感覚で、事件を直接肌で感じて知っている人には、そして、韓国では今でも語りつがれている悲惨な事件であったわけで、あの地の一般的な観客の方なんかと、ボクなんかとは全く違った印象の作品でしょうね。 でもね、実際の事件を背景にすることなしに見たボクの感想では、この映画が描いている10代後半の二人の少女の「愛」をめぐる葛藤は、実は、面白かったんですね。ボクは、同性愛的なやり取り以前にある、好きな他者の、好きだからこそのわからなさに七転八倒するセミという少女の姿 に「いいなあ、この子」 という感想を持ちましたね。それが「青春映画」といった所以です。 セミを演じたパク・ヘスさん、ハウンを演じたキム・シウンさんの体当たりとも思えるセリフのやり取りに拍手でした。 明日、好きな友達がいなくなってしまうかもしれないって、思いつめらるのが青春ってものなんじゃないでしょうか。拍手!でした。監督・脚本 チョ・ヒョンチョル脚本 チョン・ミヨン撮影 DQM音楽 オヒョクキャストパク・ヘス(セミ)キム・シウン(ハウン)オ・ウリキル・へヨンパク・ジョンミン2022年・118分・G・韓国英題「The Dream Songs」2025・12・15・no181・シネリーブル神戸no344追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.18
コメント(1)

コージィ城倉(原案 ちばあきお)「プレイボール2(第1巻)」(集英社) 今日の週刊マンガ便は、コージィ城倉(原案 ちばあきお)が描く「プレイボール2(第1巻)」(集英社)です。先日、案内した千葉一郎という人の「ちばあきおを憶えていますか」(集英社)という本を読んで知った作品です。 千葉一郎さんは9歳だった時、1984年に、お父さんであるちばあきおをなくして、今では50歳。ちばあきおの作品の企画・管理をするちばあきおプロダクションの代表者だそうです。 で、その彼が、「いまの若い世代の人たちにも父の作品を知ってほしい」 という思いから、ちばあきおが生み出したキャラクター、谷口タカオくんたちの「その後」を漫画家、コージィ城倉が描くという企画を思い立ち実現させた作品らしいです。コンセプトは「何も足さない、何も引かない」 だそうです。 で、どうなってるのという興味本位でしたが読みました。今日の案内が第1巻ですが、見事にちばあきおでした。 谷口君が3年生でキャプテンの都立墨谷高校の野球部の物語です。丸井君が2年生、五十嵐君が新入生の春のシーズンが始まっています。希代の問題児、近藤君は第1巻には登場しません。だって、彼は、まだ、墨谷二中の中学生ですからね。 で、巻末に描き手であるコージィ城倉さんのインタビューが載っていて、「プレイボール2」・「キャプテン2」が、それぞれ続編として描かれた裏話が語られています。不朽の名作に手を出すということは怖くなかったですか? 編集者から打診されて、最初はびっくりしたんですが、ぶっちゃけ、2つのタイトル(「キャプテン」・「プレイボール」)を聞いても悩むことはなかったです。確かに普通なら、責任重いな、とか考えると思うんですけど、僕は神経が一本飛んじゃっているタイプなのでそれは感じなかった。その後、続編が始まるという情報が解禁になって、すごい話題になった。繊細な漫画家だったら潰れていたんじゃないか?と思うくらいに。僕はバカでよかった(笑)。 まあ、こういう調子で、結構いろいろ語っているんですが、これも、ナカナカ読ませますよ。 マンガは、文句ありません。 面白いです。登場人物について上にも書きましたが、彼らのほかの、かつてのライヴァルたちも、同じ高校のチームメイトとか強豪校のライヴァルで登場します。丸井君は相変わらずいいヤツで、五十嵐君は強情っぱりです。 全12巻、実は、一気読みでしたが、少しづつ案内するつもりです。よろしく(笑)。2025-no134-1207 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.17
コメント(1)

イジー・マードル「プラハの春」シネリーブル神戸 チラシを見ていて、そういえば! という感じで、「冗談」(岩波文庫)とか、「存在の耐えられない軽さ」(集英社文庫)とかいう作品を書いたミラン・クンデラというチェコスロヴァキアからフランスに亡命した作家を思い出しました。 まあ、もう、忘れちゃいましたが「存在」の「軽さ」、「存在」の「存在」に対する「裏切り」を描き続けた人だというのが、ボクなりのその作家に対する見立てですが、そういうわけで、「やっぱり見てみよう。」と思って見ました。イジー・マードルという監督の「Vlny(波)」、邦題は「プラハの春」です。 とても興味深く見ました。邦題が「プラハの春」となっていて、1968年の民主化運動の中で、報道の自由を守ろうとした人たちの、あたかも勝利を描いているかの印象を振りまいていますが、歴史的に振り返れば「プラハの春」自体はソビエト軍の侵攻に敗北し、チェコの全体主義は、その後、20年も続くわけですから、ハッピィ―エンディングはあり得ないわけです。だから、原題は「Vlny」、「波」なのですね。 映画は、その「波」の中で、主人公の青年技師の「存在の軽さ」からの逃走というか、「敗北」との対峙というかを描いていて、そこが面白かったですね。 映像は、1968年、プラハに侵攻してきたワルシャワ条約機構軍に対する市民の抵抗の実写フィルムも交えた編集で、そこも面白かったですね。 チェコスロバキアという国の90年以降の変転の歴史は、ボクなんかにはややこしすぎてついていけてませんが、この作品がかの地で評判をとったという理由はわかる気がしました。 まあ、それにしても、クンデラの作品の主人公を思い起こさせるというか、実にナイーブなというか、メンドクサイ役柄のトマーシュ君を演じたボイチェフ・ボドホツキーに拍手!でした。監督・脚本 イジー・マードル製作 モニカ・クリストロバー撮影 マルティン・ジアラン美術 ペトル・クンツ衣装 カタリーナ・シュトルボバ・ビエリコバ編集 フィリプ・マラーセク音楽 サイモン・ゴフキャストボイチェフ・ボドホツキー(トマーシュ 兄・ラジオ局技師) オンドレイ・ストゥプカ(パーヤ 弟・学生)スタニスラフ・マイエル(ミラン・ヴァイナー 報道部長)タチアナ・パウホーフォバー(ヴェラ・シュトヴィツコヴァー 特派員)マルティン・ホフマン(ルボシュ・ドブロフスキー)マリカ・ソポスカーボイチェフ・コテク(イジー・ディーンストビール)ペトル・ルネニツカ(ヤン・ペトラーネク)ヤン・ネドバル2024年・131分・PG12・チェコ・スロバキア合作原題「Vlny」2025・12・12・no180・シネリーブル神戸no343追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.17
コメント(1)

朴壽南・朴麻衣「よみがえる声」元町映画館no334 元町映画館のプログラム、特にドキュメンタリィーは見逃せないというのが、まあ、個人的な好みという面もありますが、徘徊老人の見立てです。 で、今回は朴壽南(パク・スナム)、朴麻衣(パク・マイ)、母娘ダブル監督の「よみがえる声」でした。 「お母さん、そういうけどね、映画を見る人には・・・」 いきなり母娘の言い合いです。二人は、朴壽南(パク・スナム)さんが撮りためた膨大なフィルムを何とかしようとなさっているようで、フィルムの山と一緒に録音テープ、カセットテープの山もあります。 娘さんに、まさに正論で反論しているお婆さんが、この映画の監督の一人朴壽南(パク・スナム)さんでした。ぼんやりした記憶ですが、この女性の名前に聞き覚えがありました。 映画は、彼女の映画監督人生をたどるかのように、撮りためたフィルムと、今の声をシンクロさせながら、彼女が映画を撮るようになった小松川事件について写し始めました。思い出しました! そうです、朴壽南(パク・スナム)さんは、あの事件の死刑囚、李 珍宇(イ・ジヌ)の書名は忘れましたが、手記を出版した女性です。 事件が起こったのが1958年、事件当時少年だった李 珍宇が、20代で処刑されたのが1961年ころのことですから、もう、70年近く昔の出来事ですが、そこから、この映画は強制連行、慰安婦、大震災での虐殺、炭鉱での事故死、沖縄での玉砕、原爆被災者、ヘイトスピーチ、そして最後は軍艦島の今を映し出していきます。 小松川事件がそうであるように、戦前の事件ばかりではありません、映画監督朴壽南(パク・スナム)さんは大日本帝国から日本国へと名を変えた「日本」という国が、植民地化した朝鮮の人たちに何をして、今に至るまで何をし続けているのかを、朴壽南(パク・スナム)が直接出会い、1本、1本のフィルムを撮り、テープを録音したその時、その時、まだ生きていらっしゃった「声なき声」の声と表情にカメラを向け記録していました。 もの凄いフィルム、歴史の真実を知ろうとする人にとっては、文字通り、宝の山です。 皇国少女だった在日二世の彼女が90歳を越え、「戦後」70年に渡って、自らが記録した、一人一人の声と表情を「よみがえる声」として、今、差し出されている、それを、お嬢さんが励まし、お手伝いなさっている、これはスゴイことですよ。 加えて、一つ一つのフィルムのリアリティというか、映像としての迫ってくる力に驚きます。 大日本帝国による、アジア諸地域に対する植民地政策を忘れたがっている風潮が、「賠償はすんだ。」という言い方を流行らせてきた、ここ50年ですが、人が人と出会い、出会った人を尊重するという関係が育っているのか? という問いを問い直そうとしているこの映画の思想の深さを、真摯に受け止めることの中にこそ、被害・加害のという対立関係を越える、お隣さんとのお付き合いの始まりがあるのではないでしょうか。 このフィルムを編集し、公開することに協力したすべての人、施設に拍手!です。もちろん、監督のお二人にも拍手!ですよ。監督 朴壽南 朴麻衣プロデューサー・編集 朴麻衣 ムン・ジョンヒョン撮影 大津幸四郎 星野欣一 照屋真治 朴麻衣 金稔万 キム・ミョンユン助監督 佐藤千綋フィルム復元協力 安井喜雄2025年・148分・日本・韓国合作 「よみがえる声」上映委員会2025・12・10・no179・元町映画館no334追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.16
コメント(1)

千葉一郎「ちばあきおを憶えていますかー昭和と漫画と千葉家の物語」(集英社) 2025年の12月のマンガ便で届きました。表紙は「プレイボール」、「キャプテン」のマンガ家、ちばあきおの主人公谷口君の絵ですが、内容は「漫画」ではなくて、マンガ家ちばあきおの、いわば伝記ともいうべきエッセイでした。いつもマンガ便を届けてくれるトラキチ君が、ちばてつやの「ひねもすのたり日記」(小学館)と一緒に届けてくれました。千葉一郎「ちばあきおを憶えていますかー昭和と漫画と千葉家の物語」(集英社)です。 さっそく読み終えて、やたらとなつかしい気分になりました。ちばあきおという、一世を風靡したマンガ家が1980年代の半ば、自ら命を絶ったことは覚えています。で、本書の著者の千葉一郎という方は、若くして亡くなったちばあきの息子さんですね。お父さんが亡くなった時に、まだ、小学校の3年生くらいだったようですが、その息子さんが父親であるちばあきおの人生と、マンガについて、聞き語りによって語ってらっしゃるエッセイでした。 ちばあきおはじめ、著者の一郎氏から見れば伯父である、あきおの兄のちばてつやをはじめとする、ちば兄弟、祖父母に至るまで、千葉一族についての記述が、まずは面白いのですが、「北斗の拳」の武論尊さんとか、父親と同世代のマンガ家たちからも、話を聞いていらっしゃってなかなか興味深かったですね。 で、二つ目の面白さですが、亡くなってから40年、希代のマンガ作者であった、父、ちばあきおの作品についての、生前は読んではいけないものだと感じていらっしゃったという回想が語られて、大人になってから、初めてお読みになったという子どもの目からの批評ですね。まあ、内容は本書にあたっていただく他ありませんが、今では、多分、マンガ編集者的なプロの批評眼ですね。なかなか鋭くて面白いですよ。 今では、50代、60代になっておられる、あの頃のちばあきおファンの方には必読かもですね。 80年代の、中学・高校球児たちには「必読」とも言えた「プレイボール」と「キャプテン」ですが、千葉一郎さんとかの企画でコージィ・城倉というマンガ家によって、「プレイボール2」、「キャプテン2」という続編が、すでに出版されているそうです。実は、この本で、その事実を知ったシマクマくんは、すでに買い込んで読み終わっているのですが、まあ、そっちの感想はまたね(笑) ということで、今日は「ちばあきおを憶えていますか」の紹介でした。2025-no132-1205追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.15
コメント(1)

石塚真一「Blue Giant Momentum 6」(小学館) 2025年12月のマンガ便の1冊です。石塚真一の「Blue Giant Momentum 6」(小学館)です。 ニューヨークで活動を始めた大ちゃん、セントルイスで開かれているインターナショナル・ジャズ・コンペティションとかの、テナー・サックス部門に挑戦しています。 第5巻で、決勝に残った3人、フランスから来たノア・デュベールくん、すでに、本場ニューヨークで一流のプロである、ジーン・ヘイデンくん、そして宮本大ちゃん、彼らの演奏シーンが、本巻「Blue Giant Momentum 6」(小学館)のメインです。 マンガ家石塚真一はきっと、「音楽」を絵で描きたいんですよね!その思いというか、野望というかが迫ってくるページの連続でした。 で、その石塚真一が主人公大ちゃんに、次の一歩を踏み出させるために何を描いたのか、ですね。 石塚さんは、才能にあふれた三人の若いミュージシャンの、個性的で、迫力ある演奏シーンを、それぞれの「音楽」が聴こえてくるかのタッチで徹底的に描きながら、最後は「音楽」の向こうにある「人間」を描いたんだ!と、ボクは思いました。いやー、うまいもんです・・・(笑) それぞれのミュージシャンの次が知りたくなっちゃいますからね。 コンペの勝敗とかは、本巻をお読みください。読みごたえありますよ(笑)。で、大ちゃん、一人でたたかったにもかかわらず、心でつながっていることが、まあ、読んでいて納得してしまった、ニューヨークで待つ仲間のところに帰ります。次巻以降の展開が、いや、ホント、楽しみです。2025-no131-1204 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.14
コメント(1)

タイザン5「タコピーの原罪(上・下)」(集英社) 2025年12月のマンガ便に入っていたマンガです。タイザン5という作者による「タコピーの原罪(上・下)」(集英社)です。表紙の絵を見て、可愛らしいお話マンガだと、まあ、たかをくくって読み始めて唖然としました。 性懲りもなく、子ども漫画を読み続けている、只今71歳の老人ですが、久しぶりに。全くついていけないお話でした。何とか、上下巻を読み終えて、ため息をつきながらの、まあ、老人的な解釈ですが、貧困、いじめ、学歴妄想、エトセトラ、エトセトラ、のんきに平和に見える現代社会の、見ようによっては実相ともいえる「場所」、あるいは「境遇」で生きる小学生の少女が、誰でもが、きっと、そんなに意識しているわけではないけれど、でも、まあ、共通に感じて暮らしている、何でもない「しあわせ」をあきらめる話でした。 まあ、それ以上言うことはありません。 このマンガがジャンプコミックスとかに掲載されて「凄い漫画」とかいう謳い文句で話題沸騰しているそうですが、なんとなく、そういう世の中には背を向けたいと思う作品でした。2025-no133-1206 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.13
コメント(1)

ハンス・ハルディマン「マイ・スイート・ホーム」元町映画館 ヘルヴェティカ・スイス映画祭、今年は全部見てやろう! で、6本目がハンス・ハルディマン監督の「マイ・スイート・ホーム」というドキュメンタリィーでした。 見終えて、なんといっていいのかわからないしみじみとした思いに沈み込んで、しばらく立ち上がれない映画でした。 上の写真で、寝転がって笑っていらっしゃるハンニさんという90代で一人暮らしの女性と、ロサさんという、ご亭主と二人暮らしの女性、ご亭主は90代、ロサさんは80代のご夫婦ですが、同じ団地で60年ご近所仲間として暮らしてきたお友達の、それぞれの日常と、お付き合いの日々が「老朽化住宅再開発」という大義名分による「立ち退き命令」によって、じわじわと壊れていく様子を、実に、誠実に、丁寧に、淡々と、映像として写し取った、傑作ドキュメンタリィー!でした。 団地のまわりの小道や、子供たちが遊んだ芝生の小山、花いっぱいのベランダ、ベランダから見える美しい街、お別れの会に集まった、お孫さんたちを相手に片づけの荷物から出てきた人形で、明るい笑顔で人形劇を演じていらっしゃる様子。 立ち退いていった人たちの残された家具が収集車によって次々とゴミになっていく様子。部屋の片づけを手伝いにやって来たお嬢さんに、本棚に並んだ本を見上げて「あなたのところの子供たちは、読まないかしら?」 そう、呟やかれる姿や、介護ホーム行きの段ボールに、「あちらのお友達と手紙のやりとりに必要だから」 と、おっしゃって、やたらに分厚いロシア語の辞書だけは積み込んでのお引越しでした。入居された部屋のベッドに寝転んで明るく手を振られている笑顔に、とても他人ごととは思えない切なさに沈み込むような気持ちになりました。 ロサさんご夫婦は、お二人で新しい小さなアパートに移られます。ベランダから見える、丘の上にあるハンニさんの入られたホームを指さしながら「ハンニさん、亡くなっちゃったわね・・・。」 ロサさんの、そのことばで映画は終わりました。 ハンニさん、ロさんご夫婦に拍手!です。そして、亡くなったハンニさんのご冥福を祈ります。 美しい芝生の広場、小道の木立、花であふれるベランダ、ボク自身、40年暮らしてきた集住宅の風景にに重なっていくハンニさんとロサさんご夫婦の姿。そして、バキ、バキと音を立てて収集車のお尻に飲み込まれ、ゴミにされていく家具、とどのつまりは建物そのものが重機で破壊されていくシーン、若い方たちにはお金が動く再開発なのでしょうね。見ている老人には、人生の意味を突き付けてくる厳しい作品でもありました。 ハンス・ハルディマン監督、彼の社会と人間を見る眼の深い思想性に唸りました。拍手!です。 2025年のヘルヴェティカスイス映画祭、上映作品は6本でしたが、とてもレベルの高い作品群で驚きました。というわけで、完走しました。拍手!です。監督 ハンス・ハルディマン2020年・スイス・93分 原題「Kleine Heimat」ドイツ語2025・11・26・no174・元町映画館no332追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.13
コメント(1)

久慈悟郎「ペリリュー 楽園のゲルニカ」109シネマズ・ハット 武田一義の「ペリリュー 楽園のゲルニカ」(白泉社)というお気に入りのマンガが映画になったと聞いてやってきました。見たのは久慈悟郎監督のアニメ映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」です。生き残る、二人の約束― チラシの、この言葉の意味することを、映画を見る前から知っていました。田丸一等兵と吉敷上等兵。パラオ諸島の小さな島、ペリリュー島でアメリカ軍の上陸に対して玉砕戦を戦い、九死に一生を拾うようにして生きのび、アメリカ軍に制圧された島の洞くつで敗戦も知らずに戦い続けた大日本帝国の敗残兵、気の弱い田丸君としっかり者で銃の名手である吉敷くんの誓いの言葉です。 それぞれの登場人物を描く、武田一義のタッチがなければ、ただ、ただ悲しいだけのお話です。映画化されたからといって、その結末が変わって、楽しいお話になるはずがありません。にもかかわらず、見ました。 一人でも、多くの人が、この哀れな、二人以外の兵士たち、アメリカ兵も、日本兵も、島の人たちも、みんな、ひたすら哀れな映画!を見ればいいのにと思ってみました。 とても、人殺しなんてできそうもない田丸君が人を殺すんです。彼らが、敗戦に気付き、アメリカ軍に投降することを、島田少尉はあくまでも阻止し続けるんです。吉敷くんは味方の銃弾で死んでしまうんです。で、その田丸君は、一緒に祖国に帰ることを、こっそり誓い合うことで親友になった吉敷くんの骨壺を抱えて、一人で帰ってくるんです。島田少尉は島に残るんです。 生きて帰国した田丸君も、味方に撃たれて死んだ吉敷くんも、「生きて虜囚にならんとした」二人を撃てと命じた島田少尉も、みんな哀しいんです。中国に兵なりし五ヶ年をしみじみと思う戦争は悪だ そう詠んだのは、中国戦線で兵だった、歌人の宮 柊二ですが、この「ペリリュー 楽園のゲルニカ」という映画が、2025年、戦後80年の社会を生きる若い世代に「戦争は悪だ!」という、今や、燃え尽きんとしているかの思いをはぐくんでくれればいいなと思いました。 原作者と、映画化した監督に拍手!でした。 ちょうど、マンガの「ペリリュー外伝」が4巻で完結したところで、この映画の封切りでした。原作にたいしての改変もあって、ちょっと引っかかりましたが、映像化の美しさというマンガでは味わえない良さもあります。拍手!でした。監督 久慈悟郎原作・脚本 武田一義脚本 西村ジュンジ キャラクターデザイン・総作画監督 中森良治撮影監督 五十嵐慎一編集 小島俊彦考証 鈴木貴昭音楽 川井憲次主題歌 上白石萌音キャスト(声優)板垣李光人(田丸均)中村倫也(吉敷佳助)天野宏郷藤井雄太茂木たかまさ三上瑛士2025年・106分・PG12・日本 東映2025・12・08・no178・109シネマズ・ハットno72追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.12
コメント(3)

極私的アーカイブ シネリーブル神戸 2025年1月・2月・3月※それぞれの題名かチラシをクリックしていただければヘボ感想記事に行けると思います。2025・01・04 相米慎二「夏の庭」 シネリーブル神戸no2942025・01・05 スティーブ・マックイーン「占領都市」 シネリーブル神戸no2952025・01・07 相米慎二「お引っ越し」 シネリーブル神戸no2962025・01・17・no009 クリストファー・ザラ「型破りな教室」シネリーブル神戸no2972025・01・20・no010 安達もじり「港に灯がともる」シネリーブル神戸no2982025・02・04・no015 フランクリン・J・シャフナー「パピヨン」シネリーブル神戸no2992025・02・07・no017 アントン・コービン「ヒプノシス レコードジャケットの美学」シネリーブル神戸no3002025・02・08・no018 シェークスピア「マクベス」シネリーブル神戸no3012025・02・12・no021 キリアン・リートホーフ「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」シネリーブル神戸no3022025・02・14・no022 クリスティ・ホール「ドライブ・イン・マンハッタン」シネリーブル神戸no3032025・02・21・no025 ブラディ・コーベット「ブルータリスト」シネリーブル神戸no3042025・02・25・no026 バーセル・アドラー他「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」シネリーブル神戸no3052025・03・03・no031 ショーン・ベイカー「アノーラ」シネリーブル神戸no3062025・03・03・no032 チャン・ダーレイ「銀幕の友」シネリーブル神戸no307 ※退職してシネリーブルに通い始めて何年かなあ?通算で300本越えました。この映画館で1000本見るのが目標です(笑)。追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.11
コメント(1)

セピデ・ファルシ「手に魂を込め、歩いてみれば」シネリーブル神戸 三日前に「ネタニヤフ調書」という映画を見ました。で、パレスチナがどうなっているのかという第三者的な興味に促されて見るという、同じような動機で、セピデ・ファルシという監督の「手に魂を込め、歩いてみれば」を見ました。 2025年4月にイスラエル軍によるガザ空爆で命を落としたパレスチナ人の若きフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナと、彼女を見守り続けたイラン出身の映画監督セピデ・ファルシの1年にわたるビデオ通話を記録したドキュメンタリー。 まあ、映画紹介サイトで、そんなふうに紹介されている映画でした。打ちのめされました。「ネタニヤフ調書」を見たときには、まだ、この野郎!だったのですが、本作、「手に魂を込め、歩いてみれば」には、言葉を失いました。 イスラエルによる空爆が始まって以来、爆撃下のガザで写真を撮ってネットで配信しているファトマ・ハッスーナという女性と、自ら、虐殺の現場ガザに入ろうとするものの、現地に行くことができないセピデ・ファルシという女性監督とのスマホ上での会話を映画化している作品です。1年間にわたる二人の会話はガザで暮らすファトマ・ハッスーナの死によって終わります。 空爆下のガザで、写真を撮るということがどいうことかということか? 報道の使命とか、現場主義とか、よく言われる言葉を鵜吞みにして、わかった気になっていた自分のダメさを実感させられた映画でした。 スマホの向こうのファトマ・ハッスーナは、何て可愛らしい女性だろうという笑顔で話しています。その彼女が、爆撃機の爆音が響き渡る街へ駆け出して行って、写真を撮り続けていたのです。 で、文字通り、決死の現場に駆け出していく、その、笑顔の愛くるしいファトマ・ハッスーナが、自らを励まして発したことばとして字幕に出てきました。「ファトマ、今しかない!」 字幕の文字を読みながら震えました。文字通り命がけの存在証明の言葉です。子どもたちが避難していた学校が爆撃され、病院が爆撃され、何の罪もない人たちが死んでいく姿を、確かにその目で見て、カメラで撮っている彼女が、今、その虐殺の現場で、自らを励ましながら生きていました。「手に魂を込め、歩け!」 爆撃したのが誰であるのか、どんな正統性を口にしている政治家が指示したのか、皆さん、この写真を見て問い詰めてください。ここで殺されている子供たちの姿を、カメラをしっかり持って、今、ここで、私が撮っていることを知ってください。私が生きているということが、事実を世界に伝え、この悲惨な現実を終わらせる力になるはずだと信じて駆け出しています。ここは私たちが生まれ育った故郷なんです。 彼女のスマホをのぞき込んで笑っていたオチビさんたち、まだ10代で、はにかみ屋らしい二人の弟さん、のんびり手を振っていたお父さん、2024年4月16日の爆撃で、廃墟のような街の、壊れかけたアパートで寝入っていた9人の家族全員が殺されたそうです。 それが戦争だというような訳知り顔の発言は許されません。許しがたいジェノサイドが、世界のあそこで繰り広げられているということについて「第三者」はあり得ないことを痛感しながらも、茫然自失するばかりの老人でした。 それにしても、映画として世界に配信してくれたセピデ・ファルシに拍手!です。監督・編集・音楽 セピデ・ファルシ製作 ジャバド・ジャバエリーガザ写真・音楽 ファトマ・ハッスーナ音楽 シナ・ペイガミー2025年・113分・G・フランス・パレスチナ・イラン合作原題「Put Your Soul on Your Hand and Walk」2025・12・05・no177・シネリーブル神戸no342追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.10
コメント(1)

「あ、白い南天がありました!」 徘徊日記 2025年11月29日(土)京都あたり 烏丸通りに面した菅原院天満宮の狛犬さんとかを後にして、西に向かって京都の町屋の中をあるいています。通りの写真を撮ればよかったのですが、撮り忘れました(笑)。 で、これは、通りの横で見かけた南天の木です。まあ、どこに行ってもあるようなものですが、実は白い実の南天です。あんまり見かけないでしょ。子どもころ、祖母が煎じて咳止めにしてくれたことを思い出して撮りました。 こちらは、平安女学院のチャペルです。菅原院の裏手ですね。赤レンガがなつかしいです。 で、ようやく、たどり着いた慈眼寺という禅宗のお寺です。ここが、今日の徘徊の目的地ですね。昨年亡くなった、50年来の友人のお墓があります。千本通の、もう少し西のお寺です。 境内で、お墓に入った友人の奥様、お嬢様、同じく50年来の数人の友人たちと出会ってお墓参りでした。庭にこんな花が咲いていました。 お参りを終えて、ご家族とお別れして、数人の友人たちと京都のイチョウ並木を歩きました。JR山陰線の円町という駅を目指しています。50年前、市電の終点が円町だったことは覚えていましたが、JRにそんな駅があることは知りませんでした。もっとも、市電だってないんですからね。 で、最後に西山に沈む夕陽です。円町駅のプラットホームからの風景です。 振りかえると東山です。比叡山が夕焼けに映えて、ほんのり赤く染まっています。なつかしい風景です。 ついでに円町駅の表示板です。 ここから京都駅まで電車です。乗り込んでビックリ!土曜日の夕方にもかかわらず超満員でした。というわけで、久しぶりの京都徘徊は終わりです。これから友人たちと京都駅あたりで夕食を食べて帰ります。いい一日でした。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.10
コメント(1)

「菅原院天満宮の狛犬さん」 徘徊日記 2025年11月29日(土) 京都の狛犬 烏丸、今出川あたり やはり、神社といえば狛犬さんですね。イチョウの大木に惹かれて覗き込んだ菅原院天満宮とかの境内ですが、こちらが狛犬さんその1の「阿」さんですね。 で、こちらが、同じくその1の「吽」さん。結構オーソドックスな雰囲気ですね。 で、こちらがその2の「阿「さん。こちらはのびのびですね。「わーっ!文句あるか!」 まあ、そういう感じ。 で、こちらがその2の「吽」さん。口とじていても、なんだか威張ってますね。こういうタイプが近所にいるとめんどくさいですね。でもときどきいるんですよね。 で、多分ですが、いい加減で申し訳ありませんが、こちらが本殿だったと思うんですね。イチョウの黄葉に感動していたもんで。 このあと、今日の目的地、千本通あたりを目指して西に歩きます。京都はいいですね。どこを歩いていても、東西南北、どっちに歩いているのか困らないですから(笑)。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.09
コメント(1)

ダニエル・シュミット「ラ・パロマ」元町映画館 ヘルヴェティカ・スイス映画祭、さて、5本目はダニエル・シュミット監督の「ラ・パロマ」です。今回の映画祭では日本初公開の作品ばかりという趣でしたが、その中で唯一、日本でも、確か、80年代くらいに公開されていて、ウキペディアとかにも解説・紹介が載っている作品です。 ダニエル・シュミットという方は亡くなって20年くらいたつと思いますが、所謂「鬼才」系の方ですね(笑)。昨年の映画祭でも上映されていましたが、その時、ボクは、もっと昔に見たような記憶があってパスした作品です。今回もパスするつもりでしたが、まあ、どうせ、何にも覚えていないし見てみるか。という気分で見ました。 ラストシーンというか、結末が衝撃的!ということなのですが、見ていて、なんとなくそうなるよねと分かって、だって、意識上では、すっかり忘れているとしても、初めてじゃないんだから(笑)。「ふーん?はあ?そうですか!?」 まあ、そういう映画でした。ボクには、もう、この手の「幻想」とかに感心する若さはありません。そのことをつくづくと実感しました(笑)。 映像のムードというかもですが、登場する女優さんも男優さんも、正直、古めかしいなあ・・・だったわけで、これにアワワ!だった頃があったことがなつかしかったですね。 20代くらいの映画ファンがご覧になるとどうおっしゃるのかなあ、という興味は湧きました。この映画祭では、繰り返し上映されているのですが、「これがスイス映画だ!」という感じ方があるのでしょうかね。 あらすじに興味のある方はネット上のいろんなところに詳しく書かれていますからそちらをどうぞ。でも、この映画、筋を読んでも、多分、あんまり意味ないかもですけどね(笑)。 まあ、何はともあれ、今、この作品を見せてくれたヘルヴェティカ映画祭に拍手!でした。監督・脚本 ダニエル・シュミット撮影 レナート・ベルタ音楽 ゴットフリード・ヒュンスベルク編集 イラ・フォン・ハスペルクキャストイングリット・カーフェン (ラ・パロマ ヴィオラ)ペーター・カーン (イジドール)ペーター・シャテル(ラウル)ジェローム=オリヴィエ・ニコラン(「創造する力」)ベアトリス・ストール( 女将)1974年・スイス・フランス合作原題「La Paloma」2025・11・26・no173・元町映画館no331追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.09
コメント(1)

「敷石・石畳!」 徘徊日記 2025年11月16日(日) ここは鬼ノ城・その3 岡山・総社あたり 岡山の総社というところの鬼ノ城にやって来ています。駐車場からヨタヨタ歩いて、展望台を過ぎて、土の壁の下をたどって、西門にたどり着いて、西門をくぐると東の斜面に広がるのは石畳でした。1000年以上昔の石畳です。雨、風にさらされて1000年です! デコボコなのは仕方ありませんが、見るからに歩きづらそうやな! ビビりながらも、やっぱりそっち向きに歩いてしまいますよね。 で、なんとか、かんとか、石畳を通り過ぎて木立の道を抜けると絶景でした! 崖の端まで行って、写真を撮ろうと調子に乗って、目の前の大石に足をかけようとすると後ろから悲鳴です。「やめてえー!」「エーッ?」「それ以上、そっちに行くのやめて!」「エッ?行くのボクやけど。」「誰でも、やめて!」「コワイノ?下向きにええ眺めやで。」「わたしが歩くとこがない!」「そこに道あるやん。」「この道、そっちの谷が見える!見えたら落ちる!アカン、ガクガクする。」 叫んでいる内容が意味不明です。でも、顔は真剣です。チッチキ夫人、高所恐怖なんですね。40年同居してきましたが初めて知りました(笑)。ここからうるさいの何って!(笑) 絶景に差し掛かるたびに悲鳴です。一度、正直になると・・・ですね。 で、まあ、何とか次の門のあとまでやってきました。南門だそうです。 解説の看板です。南の門のあとらしいですね。 ここから道なりに鬼ノ城の山をぐるっと回るように歩けば東の門、北の門とあってもとの駐車場に戻れるようなのですが、じつは・・・。 「おーい、ここから、回っていくのはアンタラには無理!無理!」 向こうから来るのは、なんと、隣の山に登ったはずのトラキチ君です。「もう、チョッとちゃうの?」「いや、アンタラが歩いてきたここまでの倍以上あるし、起伏も、上り下りあるからね。」「あんた、隣の山からここまで来たの?」「そうそう、ボクは大丈夫!」 と、まあ、そういう保護者の忠告に従って引き返しです。いやはや、ザンネンですが病み上がりと高所恐怖の二人は引き返して、無事、駐車場帰還でした。とりあえず鬼ノ城徘徊日記は終了ですね。まあ、番外があるかも知れませんが、それはまたいずれということです。じゃあね。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです。
2025.12.08
コメント(1)

ちばてつや「ひねもすのたり日記7」(小学館) 2025年11月のマンガ便で届きました。ちばてつやの「ひねもすのたり日記」(小学館)第7巻です。 トラキチ君が持ってきてくれたのは11月の30日でしたが、本冊の奥書の日付には2025年12月3日初版第1刷発行とあります。 トラキチ君、やっぱりかなりなファンなんですね。ボクの中でチバテツヤといえば「紫電改の鷹」の滝城太郎君と「ちかいの魔球」の二宮光くんですね。両方ともボクが小学生だった頃、週刊少年マガジンの連載で出会ったのですが、主人公の名前が今でも浮かんでくるんですから、よっぽど面白かったんでしょうね。 で、「ひねもすのたり日記7」(小学館)です。1939年生まれのちばてつやさん、今年86歳です。今回の内容は、「ひねもすのたり」とのんびりした題名がついていますが、まずは、ちばさんの「老い」との格闘が、ユーモラスに描かれていますが、実は、大へんな日常なのでしょうね。 で、二つ目は、やはり、敗戦直後の満州からの、命がけの帰国や、戦後の混乱の中でのご家族の暮らしの思い出が印象に残る話ですね。内容以前に、こういうふうに記憶が湧いてくる様子が、多分お若い人にはお判りいただけないと思うのですが、読んでいるボク自身には妙にリアルで、ご家族、特にちばあきおさんの思い出とか心うちます。「キャプテン」のちばあきおさん、亡くなって40年ですよ。今年で40歳に到達する、我が家の愉快な仲間たち、みんな、彼のマンガが好きだった気がします。マンガ便を届けてくれるのは、我が家の次男ですけど、ちば兄弟のマンガ、好きだったんでしょうね。 まあ、ありきたりな言い草ですが、いつまでも、この日記が続くことを祈りますね。2025-no130-2003 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.08
コメント(1)

ピート・バウムガルトナー「バガー・ドラマ」元町映画館 ヘルヴェティカ・スイス映画祭、4本目はドラマでした。 ピート・バウムガルトナーという監督の「バガー・ドラマ」です。 題名からしてドラマなんですが、問題は「バガー」ですね。バガーって、日本ではユンボとかいうんですかね、ショベルカーっていうんですかね。所謂、工事用の重機械です。で、そのバガーが列をなして踊るんです。いやホント、これは見ものでしたよ。 重機のレンタル・リース会社を経営しているオヤジがいて、一緒に会社を育ててきたオカンがいて、まじめな息子もそこで働いています。 オカンと息子が、それぞれバガー=パワーショベルに乗って2台で息を合わせて、首を振ったり、回転したり、ようするにダンスの練習をしているシーンで始まるのが、まず、ポカン!でした。 村のお祭りで踊ろうという目論見らしいですが、さて、どうなるのか。 バガーって、一気に土砂を救い上げたり、工事現場を整地したり、まあ「力」の象徴ですが、映画は、なんだかわからない大きな力に押しつぶされるように平穏だった家庭が崩壊していく様子を描き出します。 上の写真の、まあ、いい年をしたオヤジが、参加している合唱団の新しい指揮者の「優しさ」に惹かれていき、オカンがブチ切れ、息子は「知らんし!」、まあ、そういう展開です。 「家族」という制度が乗っかっている土台が如何に頼りないか。それが、現代という社会であることを突き付けてくる作品です。 映画や小説で繰り返し描かれてきた家庭ドラマだ、まあ、そういってしまえばその通りですが、で、バガーは踊る! そのシーンの意表のつき方というか、壮観さというかがスゴイですね。現代という時代を凝視した秀作だと思いました。ピート・バウムガルトナーという監督に拍手!でした。監督 ピート・バウムガルトナー 2024年・スイス・94分原題「Bagger Drama」言語ドイツ語・英語2025・11・25・no172・元町映画館no330追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.07
コメント(1)

「ここは天神さんのご実家!」 徘徊日記 2025年11月29日(土)京都あたり 晩秋の京都の町を徘徊しています。御所をうろついて、50年前の思い出の予備校跡にたどり着き、ふと南を見ると大きなイチョウです。「あれは、ひょっとして?」 烏丸・今出川のあたりから少し南に歩くと烏丸通りに面して鳥居です。やっぱり、天神さんでした。 当たり前ですが、50年前にもありました。菅原院天満宮だそうです。 菅原道真公の都でのご自宅あとらしいですね。 下の写真は道真公が生まれた時の産湯を汲んだ井戸だそうです。 なんか、面白いですね。汲んだのは産湯だけじゃなかったと思うんですが(笑)。道真が生まれたのは西暦845年、平安時代の始めのころですが、その時から、ほぼ、1200年、涸れずに湧き続けているというのがいいんでしょうね。で、先ほど目を奪われた銀杏の大木です。本殿の奥にありました。こちらは、狭い境内で、見事に紅葉していた、もう一本です。楓ですかね。 で、本殿の写真は?なのですが、どうも撮り忘れたようですね。お参り?もちろん、ちゃんと帽子も取ってしましたよ(笑)。 それから狛犬ですが、それはつづきでどうぞ。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.06
コメント(1)

大森健生「Ryuichi Sakamoto Diaries」シネリーブル神戸 2023年の3月28日に亡くなった坂本龍一については、「Last Days 坂本龍一 最期の日々」というNHKの特番が2024年4月に放送されて国際エミー賞だかを受賞したそうです。で、今日見た大森健生監督の「Ryuichi Sakamoto: Diaries」という作品はその番組を劇場用に再編集した作品のようですが、テレビを見ないボクはこれを見るしかありません。 というわけで、大森健生監督の「Ryuichi Sakamoto Diaries」を見ました。坂本龍一は、ボクにとっては、ほぼ、世代の人で、YMO以来の彼の音楽や活動について、なんとなくな親和感のようなものを感じていて、知らないわけではなかったのですが、この作品でも聞こえてきたMerry Christmas Mr. Lawrence以外の作品について、曲名さえ知らない程度の関心しかありませんでした。しかし、音楽といい、映像といい、納得しました。 見てよかったですね。印象に残っているところがいくつかありますが、中でも、 まず、最初は、映画が始まって、手帖を読み上げる声が聞こえてきた所です。声が田中泯の朗読だということは見終えて気づきましたが、聞いていて落ち着きました。そこから、坂本隆一自身がピアノを触るシーンが続きますが、一番驚いたのは庭に真新しいグランドピアノが設置されて、土砂降りの雨の中で彼が弾き始めたことです。「なにをしているんだろう?」 見終えると、なんとなくな納得がやってきましたが、時間の経過とともに朽ちていくピアノの姿に、どうしても気を取られてしまいます。編集的なドキュメンタリィー作品の性質上、ありえないと思いますが、坂本龍一が死んでいく過程を映画にすると約束したのか? といぶかしむ進行でした。 二つ目は朗読の中で「これからどうするかを・・・・」と読み上げられたときです。ボクは、映画を見ながらそういうことをしたことは今まで、一度たりともしたことがなかったのですが、その声を聴きながら映画館の闇の中で、そのことばをメモしようとしたのでした。が、家に帰ってノートを見直すと「・・・」とした後半部が欠けています。多分「考えられない」なのですが、そこから彼の最期を見終えた結果、「考えられない」じゃなかったんじゃないかという疑いが起こってきたんですよね。 彼は、そこから3年、少なくともこの映画の中では、ただの一度も「これからどうするかを考えられない」人間ではなかったとボクは思うんですね。彼が、どんな病気に、どんなふうに追い詰められていったかということは見ていればわかります。しかし、映画の中の坂本龍一は、ボクが見る限り、ただの一度も考えることをやめてはいませんでした。「凄いやつがいるもんです!」 まあ、それがすべてですね。最後の最後まで「生きる」ことをやめないということがありうるんです。庭で、あの、真っ新だったピアノはぼろぼろになっているんですけどね。変な言い草かも知れませんが、最後の最後までの坂本龍一の姿にものすごく励まされましたね。 最後まで生き抜いた坂本龍一に拍手!です。 ここの所、若くして逝ってしまった横田選手の映画とか、愛を残して逝った主人公を演じる倍賞千恵子さんとか井川遥さんが演じる映画とか、やたらと亡くなる人の映画を見続けていますが、励まされたのはこの映画だけですね。坂本龍一、ボクみたいなやつが見るのわかってて演じているみたいでしたね。 監督 大森健生朗読 田中泯キャスト 坂本龍一2025年・96分・G・日本2025・12・01-no176追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.06
コメント(1)

武田一義「ペリリュー外伝4」(白泉社) トラキチ君がマンガ便で届けつけ続けてくれた武田一義の「ペリリュー外伝」が第4巻で完結しました。2025年11月のマンガ便でした。 「ペリリュー 楽園のゲルニカ」が終わってしまった後ですね、シリーズの外伝が始まって、やがては終わるのだとは思っていましたが、終わってみるとなんだかさみしい気持ちでいっぱいです。 外伝の最期の作品は「ペリリュー玉砕のあと」という作品で、昭和19年11月25日、日本の委任統治領パラオ群島のペリリュー島が玉砕し、その後、米軍上陸での死闘を、敗残兵として生きのびた田丸一等兵と吉敷兵長の二人が、祖国の敗戦を知り米軍に投降しようとした際、同じく敗残兵たちを指揮していた島田少尉の一隊に狙撃され、逃走する中で吉敷兵長が不発弾を踏み死亡、田丸一等兵は、文字通り九死に一生をえて帰還します。 帰国した彼は吉敷兵長の妹光子さんと結ばれますが、戦後70年、光子さんも世を去り、年老いて、一人残された田丸元一等兵が戦場の記憶をたどるという哀切極まりないお話です。 また、彼ら二人の投降を阻止せんとし吉敷兵長を死に追いやり、田丸一等兵に大けがを負わせたた島田少尉は、戦後も帰国することなくペリリュー島に残りますが、本巻の巻頭の「どうして」という作品は島田少尉が1947年、「いったい俺はーどこから間違っていたのか」というという悲痛な懐疑にたどり着きペリリュー島にとどまり生涯を送る決意するお話ですが、やはり胸うたれますね。 で、完結に当たって、作者の武田一義のあとがきがこうです。あとがき 調べ、考え、描く。自分が描いたことを疑う。見落としはないか?考え違いはないか?知った気になって思考停止していないか?最終的には、自分の表現が真理に到達していることを願って信じて、世に送り出します。 本編11巻と外伝4巻を積み重ねることができました。 連載開始当初、ここまで描き切れるとは思っていませんでした。 商業漫画である以上。作者の思いだけで巻を重ねることはできませんので、このラストにたどり着けたのは、支えて下さった読者の皆さんのおかげです。 本当にありがとうございました。次回作でまたお会いできましたら幸いです。 田丸一等兵、吉敷兵長、敵役を担った島田少尉。「ペリリュー 楽園のゲルニカ」全11巻の忘れられない登場人物たちですが、今から80年数年前に「お国のため」を信じて 戦場に赴いた人たちの「本当の姿」を描こうとした武田一義のマンガ家魂の誠実さを証明する傑作マンガだと、ボクは思います。 皆さん、是非、手にとっていただきたいマンガですね。2025-no120-1193 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.05
コメント(1)

アレクシス・ブルーム「ネタニヤフ調書」元町映画館 パレスチナあたりに対するなんとなくな興味で見に行きました。なんと、満員でした。 多分、ボクは気づいていませんが、いろんなところで話題なんでしょうね。見たのはアレクシス・ブルームという監督のドキュメンタリィー「ネタニヤフ調書」です。 イスラエルの、今でも、まだ首相であるベンヤミン・ネタニヤフという人物の汚職捜査の実況中継フィルム! といいたくなる映画でした。なんか、とんでもないものを見てしまった! それが、一番率直な感想でした。 警察の取調室で事情聴取を受けている現首相、その妻、そして息子。ボクの感覚では三人とも「とんでもない人たち!」でした。 取調室の、多分、隠しカメラが映している映像がモロにとんでもなさを映しだしていて有無をいわせません。だって、ホンモノなんですから。首相が口にするのは、自分に都合の悪いことは全部「知らん。忘れた。ウソだ。」です。 首相の妻がいうのは「何よ、その質問は。私たちは世界中で国賓なのよ。」です。 息子に至ってはなにを問われても「パレスチナ自治区は必要ない。」です。 イスラエルの歴史がどうとか、シオニズムがどうとか、イスラム原理主義がどうのとか、そういう大きな話では誤魔化せない、とんでもない人がイスラエルという国の権力の中心にいて、裁判所であろうが、メディアであろうが、警察であろうが、意にそわない者は「嘘つき」だと言って開き直っていればいいようです。 とどのつまりはガザに対する空爆です。あきらかな「虐殺」行為を、国家防衛の「戦争」という大義名分にすり替えてアメリカ議会で演説している姿もありましたが、とんでもない一家の、インチキ極まりない自己保身のせいで、何の罪もない人たちが殺されているということが明らかです。 すごい映画です。監督に拍手!です。 イスラエルでは上映禁止なのだそうですが、でも、アマゾンとかで配信され始めているようです。イスラエルの人たちは、このとんでもない一家の姿を見てどうするのでしょうね。 まあ、それにしても疲れました。ひどい世の中です。監督・製作 アレクシス・ブルーム製作 アレックス・ギブニー ラビブ・ドラッカー カーラ・エルバーソン デビッド・ラーツ製作総指揮エリン・エデイケン リチャード・ペレロ リン・デイビス・リア マリア・ローガン ジム・スウォーツ ジェマイマ・カーン・ゴールドスミス ニック・シュメイカー撮影 アブネル・シャハフ音楽 ウィル・ベイツ2024年・115分・G・イスラエル・アメリカ合作原題「The Bibi Files」2025・12・02・no177・元町映画館no333追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.04
コメント(1)

「オッ!さんぽ 団地で紅葉狩り(笑)。」 徘徊日記 2025年12月2日(火)団地あたり 2025年も12月です。師走です。年の瀬です。街には人があふれ始めました。紅葉の名所も大変でしょうね。ボクは近場で紅葉狩りです。 楓がようやく紅葉してきました。モミジっていいますけど、一番最後に紅葉するのですね。 この木は玄関出てすぐ、お隣の棟との間のところです。実は向こうにもう1本あるのですが、撮り忘れました(笑)。 で、上の楓のちょっと古い写真です。 参考までに貼っておきます(笑)。10日前はこんな感じでした。楓って頭のてっぺんから赤くなっていくのですね。この頃、公孫樹や桜がまず黄葉、紅葉の盛りでした。 こちらは住んでいる棟の楓です。上の写真も、下の写真も遠くにいるゆかいな仲間が見てくれると嬉しいです。きっと、懐かしいと思ってくれるんじゃないでしょうか。 ちょっと歩くとこんな楓です。それぞれの棟の前に必ずあります。ボクはここで暮らして40年ですが、50年前に住み始めた人たちが芝生と立ち木を大切になさっていた気持ちがうれしい団地です。 植え込みの中にも楓です。 紅葉ばかりじゃありませんよ。見事な黄葉です。なんの木なのか知りませんが見あげるとため息が出ますよ(笑)。団地の中央の林の楓も真っ赤です。 これは楓じゃなくて、多分、ハゼでしょうね。子供の頃、ウルシと呼んでいた木の葉っぱと同じです。葉っぱに触ったり木の汁がついたりするとカブレます。 青空に黄葉の大木です。よくわかりませんが、ポプラかな、アメリカ・フウかな、ですね。 住んでいる棟の南側の写真です。8月から4か月、修繕工事用のカヴァーで覆われていたのですが取れました。部屋に朝日が差し込むのがうれしい師走です。 築後50年近くたった古い団地の修繕は大変ですね。団地全体では、まだ、始まったばかりです。高い足場で作業してくれた若い人たちの声が聞こえなくなるのが、ちょっとさみしいですね。きれいにしてくれてありがとう!にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.03
コメント(1)

原泰久「キングダム 77」(集英社) 2025年11月のマンガ便です。 日本の歴史を通覧した時「戦国時代」と呼ばれる時代がありますが、あれって中国の歴史の用語を借りてきた呼び名だってことはご存じでしょうか。日本史では1460年代の応仁の乱あたりから、信長の上洛とか、秀吉の天下統一あたり、1560年代くらいの百年間ぐらいを指しますが、中国古代の東周という王朝の時代が春秋戦国時代と呼びますね。で、東周の後半、紀元前450年くらい群雄割拠が始まり、諸侯が、それぞれ王を自称し始めたあたりから、紀元前221年の秦による統一までの時代を戦国時代と呼ぶのですが、まあ、正確なことは忘れましたが、そっちが本家ですね。 中国で、その時代、「王」というのは「天子」の別称ですから、諸侯が、それぞれ王を自称したというのは、かなり重大なことですね。で、群雄の中から国家として生き残ったのが、秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓、所謂、戦国の七雄ですね。 で、今回のマンガ便、原泰久「キングダム 77」(集英社)です。76巻で趙との決戦を避けて、韓との勝負に出た秦軍でしたが、決着がつきました。都を包囲された韓王が降伏し、韓が滅びました。紀元前230年の史実です。 77巻の読みどころは、韓王の苦渋の決断、それから、上の表紙の中央の女性が韓の王女寧姫ですが、彼女の哀しみと苦悩、彼女を救う秦の謄将軍の勇気、そして秦軍の立て直しです。 おそらく次号は趙との再決戦ですね。いよいよ大将軍への道を歩み始める信の姿が描かれるはずです。 「戦国の七雄」の一画が滅んで、歴史は動き始めました。とはいうものの、ドラマは続きますね。このマンガ、何巻まで続くのでしょうね。ホント、原泰久さん、お体大切に頑張ってくださいね(笑)。2025-no118-1191 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.03
コメント(1)

マヤ・チュミ「ロツロッホ」元町映画館 ヘルヴェティカ・スイス映画祭という企画にハマっています。1本目に見た「要塞」が2008年の難民収容所を映していたのですが、この作品はそれから15年後の収容所だというのですから見ないわけにはいきません。ヘルヴェティカ・スイス映画祭3本目です。 見たのはマヤ・チュミという女性の監督が撮った「ロツロッホ」です。今度の題名はスイスに実在する地名「Rotzloch(=鼻くそ穴)」だそうです。 山間の田舎で、湖が美しい村が舞台でしたが、やはり難民収容施設のある場所のようでした。難民としてスイス入国を希望し、入国申請の結果を待つ4人の青年の収容所での日々でした。 トルコ、アフガニスタン、パキスタン、アフリカのどこかが彼らの出身地だったと思いますが、この感想を書くのに映画を見てから日がたってしまって正確なことを亡失していて、あやふやで申し訳ありません。 ドイツ語のサブタイトルは「抱きしめてくれなくてもいい」なのだそうですが、「明日からの人生の見通しがたたない!」 言葉でいうのは簡単ですが、誰からも抱きしめられなくても、とにかく、平和な日々の中で人間として生きていける場所を求めている4人の青年の姿には胸うたれました。 上の写真は4人の一人が美しい湖畔で黙々と体を鍛えている、でも、一人ぼっちの姿です。 「要塞」という15年前の映画が、「入ってくる人」、「受け入れる人」という相方向にカメラを向けている印象の作品で、そこに感動したのですが、この映画は「入ってくる人」の内面を描く作品でした。女性監督らしいフェミニズム的視点も鋭くて印象的でしたが、その視点の変化に15年の歳月を感じました。 アフガニスタン、ウクライナ、中東という周辺やその内部の地域で紛争が続くヨーロッパでの難民問題は、日本なんかとは比較にならない現実なのですね。その中でこの映画を撮ったマヤ・チュミ監督に拍手!でした。 上映後の主催者松原さんの解説の中で「東京クルド」という日本映画をスイスイで上映したところ、それを見たスイスに無事入国できた難民の方が「本当は日本に行くつもりだったが、スイスを選んでよかった。」とおっしゃった。 そういうお話をなさっていたことが印象に残りました。日本の入管の問題は繰り返し指摘されていますが、世界の難民問題に知らんぷりをしながら、「悪い外国人」というキャンペーンだけは派手に横行する国にボクたちが暮らしているんですね。世界に目を開くということを忘れてはいけないことを痛感させてくれたこの作品に拍手!でした。監督マヤ・チュミ2022年・スイス・96分 原題「Rotzloch」アラビア語・ダリー語・トルコ語・ペルシャ語2025・11・24-no171追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2025.12.02
コメント(1)

「京都御所のイチョウ並木!」 徘徊日記 2025年11月29日(土)京都御所あたり 京都の御所をフラフラしています。イチョウです。黄色い落葉がすばらしいです。誰も掃いてはいけません(笑)! 今日は土曜日ですが、御所のこのあたりには、あんまり人影もありません。まあ、人がいないところを探しながら歩いているんですけど。黄色い黄葉の隣は真っ赤な紅葉です。 ちょっと、まあ、いい気分ですね。何とも言いようがありません。 このまま北に歩けば今出川の門に出ますが、ソロソロ西に方向転換です。実は御所出たのはもう一つ南の門、中立売通の出口だったのです。というのは御所の中、禁煙なんですよね。で、外に出て歩道の縁に座って一服です。50年前との違いはこういうところですね。 御所をウロウロて遊んでた予備校生だったあの頃、夜中の御所の中で騒いいだことがありましたけど、もちろん、まあ、ボクはそのころお酒も飲まないし、タバコも吸ってはいませんでしたが、仲間の浪人くんたちはお酒も持っていたし、タバコもプカプカ吸ってましたけどね。別に皇宮警察とか登場しなかったですね(笑)。 でも、まあ、今では70越えた小市民ですからね。道端に座って、左右を気にしながらの一服がやっとですね(笑)。 で、烏丸通り沿いに北に上がって、乾門です。外からのぞいただけです。振りかえると御所の西側の風景がこんな感じですね。 ここで、行きたい所があったんです。50年前の思い出の現場です。 横断歩道を渡って北を見るとありました! ボクが出た後でつぶれたと聞いていたんですが、「近畿塾!」 50年前に通った時と同じ名前の看板です。あの当時、京大に行くならここといわれた予備校です。ボクが、70年間の人生で、ただ一度だけ本気で勉強した学校です。毎週ある実力テストで必ず順位がついて、ビリっカスで入った田舎者は、階段を一段一段上がるように順位が上がるのがうれしかったんですね。授業も、全部、大教室だったんですけど面白かった!ですね。 というわけですが、この学校、やっぱり、つぶれかけなんですかね、1階がテナントでした(笑)。もう少しこのあたり、ウロウロしますね。つづきは次の「菅原さんちの黄葉!」でどうぞ。じゃあね。にほんブログ村追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうで
2025.12.02
コメント(1)
全51件 (51件中 1-50件目)

![]()
![]()