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2025.12.16
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朴壽南・朴麻衣「よみがえる声」元町映画館no334 元町映画館 のプログラム、特に ドキュメンタリィー は見逃せないというのが、まあ、個人的な好みという面もありますが、徘徊老人の見立てです。
 で、今回は 朴壽南(パク・スナム)、朴麻衣(パク・マイ) 母娘ダブル監督 「よみがえる声」 でした。 ​
「お母さん、そういうけどね、映画を見る人には・・・」
​ いきなり 母娘の言い合い です。 二人 は、 朴壽南(パク・スナム)さん が撮りためた膨大なフィルムを何とかしようとなさっているようで、 フィルムの山 と一緒に 録音テープ、カセットテープの山 もあります。
娘さん に、まさに正論で反論している お婆さん が、この映画の監督の一人 朴壽南(パク・スナム)さん でした。ぼんやりした記憶ですが、この女性の名前に聞き覚えがありました。
 映画は、 彼女の映画監督人生 をたどるかのように、撮りためたフィルムと、今の声をシンクロさせながら、彼女が映画を撮るようになった 小松川事件 について写し始めました。​
思い出しました!
​ そうです、 朴壽南(パク・スナム)さん は、あの 事件 の死刑囚、 李 珍宇(イ・ジヌ) の書名は忘れましたが、 手記を出版した女性 です。
事件 が起こったのが 1958年 、事件当時 少年 だった 李 珍宇 が、 20代で処刑された のが 1961年 ころのことですから、もう、 70年近く昔の出来事 ですが、そこから、 この映画 強制連行、慰安婦、大震災での虐殺、炭鉱での事故死、沖縄での玉砕、原爆被災者、ヘイトスピーチ 、そして最後は 軍艦島 の今を映し出していきます。
小松川事件 がそうであるように、戦前の事件ばかりではありません、 映画監督朴壽南(パク・スナム)さん 大日本帝国 から 日本国 へと名を変えた 「日本」という国 が、植民地化した 朝鮮の人たち に何をして、今に至るまで何をし続けているのかを、 朴壽南(パク・スナム)が直接出会い、 1本、1本のフィルム​を撮り、テープを録音した
その時、その時、まだ生きていらっしゃった「声なき声」の声と表情にカメラを向け記録していました。
​ もの凄いフィルム、歴史の真実を知ろうとする人にとっては、​
文字通り、宝の山です。
​ 皇国少女だった 在日二世 彼女 90歳 を越え、 「戦後」70年に渡って 、自らが記録した、一人一人の声と表情を 「よみがえる声」 として、今、差し出されている、それを、 お嬢さん 励まし お手伝いなさっている 、​
これはスゴイことですよ。
 加えて、 一つ一つのフィルムのリアリティ というか、 映像としての迫ってくる力 に驚きます。
大日本帝国 による、 アジア諸地域に対する植民地政策 を忘れたがっている風潮が、 「賠償はすんだ。」 という言い方を流行らせてきた、ここ50年ですが、​
人が人と出会い、出会った人を尊重するという関係が育っているのか?
 ​という問いを問い直そうとしているこの映画の思想の深さを、真摯に受け止めることの中にこそ、 被害・加害のという対立関係 を越える、 お隣さんとのお付き合いの始まり があるのではないでしょうか。
 このフィルムを編集し、公開することに協力したすべての人、施設に 拍手! です。もちろん、 監督のお二人 にも 拍手! ですよ。
監督 朴壽南 朴麻衣
プロデューサー・編集 朴麻衣 ムン・ジョンヒョン
撮影 大津幸四郎 星野欣一 照屋真治 朴麻衣 金稔万 キム・ミョンユン
助監督 佐藤千綋
フィルム復元協力 安井喜雄
2025年・148分・日本・韓国合作 「よみがえる声」上映委員会
2025・12・10・no179・元町映画館no334


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最終更新日  2025.12.16 21:57:48
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