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梅雨も明けて、日差しも厳しい今日この頃。季節はもう夏である。夏と言えば花火。昨日は花火を見に行ってきた。当たり前だが、色んな種類の花火があるもので、大きな花火、小さな花火、赤い花火、青い花火、黄色い花火、開いたときの花びらの多い花火、少ない花火などなど。バレンシア所属のアイマールが同じリーガのサラゴサへ移籍することが決まった。4年契約で移籍金は約16億円ということだ。2001-02シーズン、リーベルプレートからバレンシアへ移籍したアイマールは、入団当初からパスセンス、シュート力など自らの才能を遺憾なく発揮し、昨シーズンまでの5年間で2度のリーグ優勝と1度のUEFA杯制覇に貢献した。しかしベニテス監督がバレンシアを去りラニエリが就任にしてからは監督の戦術や起用法に合わず、スタメンを外れることも珍しくなくなった。またピッチ内外で多くの病気や怪我に襲われ、近年は目立った活躍を見せていなかった。今回のワールドカップを見れば分かるように、アルゼンチンの中盤にはテクニカルで優秀な若い選手が数多く揃っている。アイマールしかり、リケルメ、サビオラ、メッシー、マキシなどだ。特に最初の3人はクラブこそボカとリーベルで違えど、同じ時期にアルゼンチン国内で頭角を現し、同じ時期にヨーロッパへの一歩を踏み出し、おまけに年齢も近いときている。しかしヨーロッパに着いてからは3者3様の選手生活を送っている。サビオラはバルセロナへ移籍後すぐに活躍したものの、ライカールトが監督になってからは戦力外となった。クラブは完全移籍を成立させたいが、金銭的問題からローンによる移籍をシーズンごとに繰り返している。そして今現在、保有権はバルセロナにあるものの新しい移籍先は決定していない。リケルメもサビオラと同じくバルセロナに移籍した。しかしクラブ首脳先導による移籍だったこと、当時のファンハールがリケルメを必要としていなかったこともあり、移籍早々から目立った活躍を見せることも出来ずベンチ入りさえできない日もあった。その後ビジャレアルへローンで移籍したが、活躍はご存知の通り。クラブ史上初のチャンピオンズリーグベスト4の立役者は間違いなくリケルメであり、ビジャレアル=リケルメのクラブである。そしてアイマールである。3人の中で1人だけバレンシアに移籍したがそれは先述の通りである。不遇の数シーズンを送り、選手として「試合に出場したい」思いが今回の移籍になったのだろう。移籍先のサラゴサはバレンシアに比べれば規模も小さくネームバリューも高くない。チャンピオンズリーグには出場できないし、順位表でも中位から下位を彷徨うクラブである。ただリケルメ加入時のビジャレアルもそうだった。人口4万5千人の小さな町のクラブ、ビジャレアルがここまでになったのはリケルメのおかげであり、親友でもあるリケルメの活躍がアイマールの思いをもう1度呼び起こしたといっても過言ではない。当たり前だが、花火には様々な種類がある。ぼくが好きなのはどデカイ連発モノと、花びらがすぐ消えるのではなく「シュワシュワシュワ」と音を立てながら消えていく花火だ。いつまでも花火として輝き続けたいと想いながらも結局は灰になって消えてしまうあの切なさや儚さがたまらなく好きであり、次の花火を期待するまでのプロローグ感がたまらないのだ。人間も花火と同じだと思う。いつかは大きな花火を打ち上げたい。しかしほとんどの花火は不発に終わる。だからこそ打ちあがった花火は賛辞を受ける。そして終わった花火は過去形で伝えられ、手のひらを返されたように非難を浴びることもある。アイマールが過去に打ち上げた花火は素晴らしかった。そして今、2発目の大玉を打ち上げようとしている。今回の移籍は花火で言う「シュワシュワシュワ」の部分である。ほな、また。
2006.07.30
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スペインの首都マドリードに本拠地を構えるのはレアル・・ともう1つ、アトレティコ・マドリー。そのアトレティコがバレンシアからFWミスタを獲得した。契約期間は4年で、移籍金は約7億円強ということらしい。ミスタの獲得は、この夏のアトレティコの6人目の補強選手である。スペイン代表としてワールドカップにも出場したペルニアとギリシャ代表セイタリディスの両SBに、ポルトガル代表コスティーニャ、アルゼンチンの期待の新鋭セルヒオ・アグエロなど、今シーズンも覇権を争うべく大補強を敢行している。また監督には昨シーズンオサスナを4位に導いたアギーレを招聘し、陣容的には優勝してもおかしくないものになった。しかしである。南米の名将ビアンチを招聘し、ペトロフ、マキシ、ケズマン、ガジェッティなどを補強した1年前のアトレティコ。積極補強で迎えた昨シーズンではあったが、ビアンチはシーズン途中でクラブを去り、怪我人も続出し、終わってみればヨーロッパの出場権さえ手に入れることが出来なかった。果たして今シーズンはデジャブを経験するのか、それとも夢の舞台への扉を開くのか。エースのFトーレスの残留も決定し、今年も色んな意味でマドリーがやってくる。ちなみに1年前と今年を比較すると、南米では名将でもヨーロッパでは結果が出ていなかったビアンチから、オサスナという(失礼ながら)弱小クラブにチャンピオンズリーグ出場権をもたらしスペインでの実績があるアギーレ。主に前線をメインに補強した昨シーズンに対し、攻撃をメインとしながらも守備のバランスも考えている今シーズン。昨シーズン同様、ハマれば魅力的なサッカーを期待できる選手構成に仕上がり、放映契約が変わらない限り、今シーズンもリーガが見れないと嘆くぼく。ほな、また。
2006.07.28
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昨シーズン後半からの不仲を理由に移籍騒動が続いているニステル。レアルからのオファーには断りを入れ、バイエルンとは移籍金のギャップを理由に交渉は停滞している様子。この問題に関してファーガソン監督がコメントを出した。「何で私が彼に辞めてほしいと思うんだ? 大体、彼の心がどこにあるかなど彼以外にはわからないだろう。 私が言えることは、 我々は彼の意思を受け入れたということだけだ。 もしチームを離れたいと考えているなら、引き止める必要は全く無い。 選手のハートがチームにないなら、 それは決断の時が来たということだ。」コメントが与える影響の大きさを十二分に知っているファーガソンのことである。100%鵜呑みにすることは出来ないが、ユナイテッドのサマーキャンプに合流したらしいニステルがクラブを去りたがっていることは知っているはずだ。少しでも高く売るための交渉であることは分かるものの、クラブにハートの無い、忠誠を誓えない選手は妥協してでもすぐに放出したほうが良い。ニステルのプレースタイルや人間性を非難するつもりは毛頭無く、これまでの貢献度を考えると残留して欲しいのが一番である。しかし状況を考えて、ニステルが“腐ったミカン”になりつつある以上、他の選手への影響、及び今後の補強戦略を考えても出来るだけ早く放出するのが望ましい。移籍期限ギリギリまで交渉を行い、より高額の移籍金を手に入れても、ニステルに代わる選手がその時点で市場に残っている可能性は低い。金額に執着するあまりに選手の面で妥協するか、金額面で妥協して本当に欲しい選手を狙うか。チームを第一に考えた場合、答えは必然である。ほな、また。
2006.07.26
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昨日(土曜日)は天気も良く、買い物に出かけた。雀の涙ほどのボーナスも入り欲しいものもあったからだ。1日かけてブラブラと何軒もの店を見てまわり、Tシャツ2枚とハーフパンツと靴を買った。電車で出かけた道中、WSDを読んでいたのだが、今号の特集が「ビッグクラブの補強戦略」だった。そしてレアルの補強戦略についても書かれていた。余談になるが、レアルもまたバルセロナ同様にサッカーだけでなく、バスケットなど他のスポーツクラブあり、それらの集合体でレアルである。今月初めに会長選が行われ、カルデロン氏が新会長に就任した。なんでもカルデロン氏はバスケット部門の最高責任者を以前務めており、バスケットにも精通しているらしい。今回カルデロン氏が会長選に立候補するにあたっての公約の1つに、ブラデ・ディバッツ氏を招聘があった。90年代のNBAを知っている方なら知っているはずの名前である。セルビア生まれのディバッツは、現役時代のほとんどをロサンゼルス・レイカースでプレーし、マジック・ジョンソンと共にマイケル・ジョーダンとも戦った名選手である。最近のNBAを見ていないこともあり近況を知ることが出来なかったのだが、こんなところで名前を見ることには思いもよらなかった。長くなってしまったが話を戻して。レアルには改革が必要である。だからこそカペッロを監督として招き、ユベントスから破格のセールでカンナバロとエメルソンを獲得した。「魅せて勝つ」のがスペインのサッカーではあるが、3シーズン連続無冠に終わり、今シーズンは理想よりも現実に重きを置くようだ。しかしこれで補強は終わりかといえばそうではない。会長は「あと5人」、監督は「あと3人」補強の必要があるとコメントしている。どのポジションにてこ入れの必要があると思っているのかは知らないが、噂で挙がっている名前を見る限り、攻撃陣に集中しているようだ。カペッロのやり方を分かっている守備陣2人の加入、そしてロッペン、カカ、ニステルなどのビッグネームが加入すれば、カペッロの手腕ならすぐに結果は出るのではないか。ただ1人選手が入れば、その分1人選手がはじき出されるわけで、余剰人員の整理も今後の課題になってくる。昨シーズンほとんど出番の無かった選手や、今回の補強で出番が減るだろう選手、構想外になるであろう選手の扱いをどうするかが問題になる。また現実に重きを置くあまり、名前で選手を獲得することで、若い選手の出場機会を奪うことにも繋がる。優勝以外は失敗の烙印を押されるのはビッグクラブの宿命である。3シーズンもそれが続けば結果を最優先するのも仕方ないことなのかも知れない。しかし現実を追い求めるあまりに名前優先の強化を行えばどうなるか。それを一番分かっているのはレアル自身である。管理型の、守備重視のカペッロが監督になることで、おそらく結果はすぐに表れるだろう。しかしここはイタリアではなくスペインである。結果が出た後にファンが求めるのは「魅せる」ことだと思う。それが分かっていながらも現実を、結果を求めざるを得ないレアルにしたのも、またレアルである。2枚買ったTシャツ。別に着れる服がなくなったわけではない。少しくたびれた感はあるもののまだ十分に着れる服があるのに、買ってしまった。こちらも整理が必要である。ほな、また。
2006.07.23
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イングランド第2の都市、バーミンガム。昨シーズン、ここをホームタウンとするクラブが3クラブあった。バーミンガム・シティ、WBA、アストンビラ。しかしバーミンガム・シティ、WBAが降格してしまったため、今シーズン、プレミアの舞台で戦うバーミンガムのクラブはアストンビラだけになってしまった。なんとか降格を回避し残留を果たしたものの、順位は16位。20クラブのうち下位3クラブが降格することを考えると、また80年代には当時のチャンピオンズカップで優勝したことを思うと、この名門にとって、この順位は不本意以外の何物でもなかった。名門復活へ巻き返しを図りたい今シーズンのアストンビラだが、開幕前から早くも内紛が起こっているようだ。以下は選手の“共同声明”である。「ファンは1982年のチャンピオンズカップに優勝したときのことを話題にする。 我々はアストンビラがビッグクラブでなければならないと感じている。 会長に野心があるのなら、そのことを示して欲しい。 それは組織のトップから始めなければならない。 我々とは違って、他の多くのクラブは野心を示し、すべきことを行っている。 我々選手はみな野心があり、昨シーズンの不振を改善したい。 一連の予算の削減で、我々に悪影響が及び始めたと感じ、このことに言及する。 (中略) 昨シーズン終盤、会長は水浸しのピッチの修復に300ポンド(約6万円)を 費やすことを拒絶した。 我々が楽しみにしていたトレーニンググラウンドの造成も中断された。 会長は今頃はクラブを売却して去っていると考えていたのかもしれない。 これらのことから、クラブからポジティブな面が見られない。 我々選手はクラブの計画を知る必要があり、 選手たちは皆同様に考えている。」声明の中に何度も出てくるように、これは選手個人の意見ではなく、多くの、ほとんどの、あるいは全員の意見のようだ。そういえば、今年初めにエリクソンがテレビ局のおとり取材に引っかかった際、買収の名前が挙がっていたのがアストンビラだった。しかしながら今回のこの声明、個人的に納得できない部分もある。声明の内容というよりは、その態度である。確かに会長はやる気が無いのかも知れない。クラブの売却を考えているのかもしれない。しかし、ピッチで戦うのは選手であり、会長ではない。たとえお金がなくても、会長にやる気がなくても、それをバネにして、糧にして戦い勝利を収めてきたクラブはいくつもある。自分たちのプレーはさておき、どうも成績が悪いのを会長に押し付けているような気がしてならない。野心があれば良い成績が残せるのか。トレーニンググラウンドが新しくなれば結果が残せるのか。そうではない。本日、アストンビラのオレアリー監督が辞任を表明したようだ。2000-01シーズン、リーズを率いチャンピオンズリーグのベスト4に進出。翌シーズン、更なる大補強でチャンピオンズリーグ優勝を狙ったが、出場すら叶わずリーズを解任される。そして2003年よりアストンビラの監督に就任していた。選手を補強しても勝つとは限らない。野心だけで勝てるとは限らない。しかし、良い選手が揃っていなければ勝てない。野心が無ければ勝つ可能性も無い。開幕前からこの有様では、今シーズンのアストンビラも目に見えている。ほな、また。
2006.07.20
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会長交代などの混乱を経て、改革路線に走るライバルを尻目に、継続を主軸に更なる進化を遂げようとするバルセロナ。ここ数日の間にピッチ外での進化が見られたので取り上げたい。まず13日。中国のメディア企業3社と業務提携を発表。さらにシンガポールのビール大手・タイガービールと提携。シンガポール及びカンボジア、タイ、マレーシア、ベトナム、ラオスでの公式スポンサーになった。14日。ユニセフと5年間のスポンサー契約を結んだ。こちらはまだ正式ではなく、8月の国連総会で承認されるらしい。今やヨーロッパのビッグクラブにおいてアジア市場は重要な意味を持っている。飽和した、あるいは行き詰ったヨーロッパ市場に比べ、サッカー熱が高く、未開拓で、金になる木が山のように落ちているアジアはクラブの繁栄のためには願ってもない市場である。ここ数シーズン、アジアツアーを行うクラブが増えたのもアジア市場開拓の意味が強い。中から見ると分からないが、外から見ると分かることがある。ヨーロッパ側から見れば分からないかもしれないが、アジアを含むその他の地域ではヨーロッパのクラブは人気があり、今やヨーロッパのビッグクラブはワールドワイドのブランド力を誇っている。それを裏付けるのがユニセフとの契約である。ユニセフとは今更言うまでもないが、あのユニセフである。なんでもこの契約はチャリティーということで、バルセロナは一切の報酬を受け取らないらしい。さらに今シーズンから利益の0,7%を寄付するということだ。ただここで問題になるのが「スポンサー」ということだ。バルセロナはユニフォームの胸の部分に、クラブ創設以来1度もスポンサーをつけたことがない。なぜならバルセロナはソシオのものであり、企業の広告塔では決してないからだ。昨シーズンだったか、再来年の北京オリンピック実行委員会とのスポンサー契約の話があった。スポーツ振興のために悪い話ではなかったが、そのクラブの伝統を理由に契約がまとまることはなかった。今シーズン以降、伝統を破り胸スポンサーが入るのか、あくまで伝統を守りきるのか、相手が相手だけに注目すべき点である。「バルセロナ」というクラブはサッカーだけでなくバスケットのほか、様々なスポーツのクラブもあり、さしずめ「バルセロナ・スポーツクラブ」である。このクラブを通してカタルーニャ人は市民とのコミュニケーションを図り、カタルーニャ人としての誇りを再確認している。そして今世界に目を向け、世界に認められたバルセロナ。ピッチ内同様、クラブの趣旨に倣い、継続路線を歩みながらも更なる進化を全方位に続けている。ここまで書いたところで、楽天とも業務提携をしたというニュースを見た。これにより楽天は、バルセロナの日本語版公式サイト開設や、クラブ公式クレジット・日本語版クラブ誌が発行できるそうだ。楽天も良いクラブに目をつけたものだ。ほな、また。
2006.07.17
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夢の宴のワールドカップも終わり、あと1ヶ月もすれば新シーズンが始まる。続々と移籍の噂やニュースが飛び込んできているが、夢から出来るだけ早く覚めて、現実に追いついていきたい。話は変わって、胸スポンサーもAIGに決まり、新シーズンのユニフォームをお披露目した我がユナイテッド。昨シーズンまでのvodafoneに見慣れているせいか、また若干のモデルチェンジがあったからか、やはりダサく感じてしまう。まぁモデルが変わった最初の第1印象はいつもそうだから仕方ないことではあるのだが、一瞬ベンフィカのユニフォームと間違えそうになった。でも見慣れてくればカッコよく見えるだろうし、それは時間が解決してくれるだろう。さて新しいユニフォームのお披露目の際、所属選手がモデルとなって登場する。そこで思い出すのは、誰がモデルとして登場するのかということだ。クラブとしては大切なアピールの場であり、新シーズンへの意気込みを見せ付ける場である。そんな機会に「誰や、お前は!」というような下のカテゴリーの選手を登場させることはない。登場するのはクラブの顔ともいうべき存在の選手や、今後のクラブを引っ張っていくべき存在の選手である。今回、ユナイテッドの顔としてお披露目に登場した選手は、スコールズとスールシャールだった。なぜ、この2人を起用したのか。まず第1に、ワールドカップ閉幕直後だったということ。昨シーズン終了後、すぐに代表に合流しワールドカップを戦った選手たちは、今頃昨シーズンの疲れを癒し、来る新シーズンに向けてのリフレッシュも含めてバカンスに入っている。そのため、ほとんどのワールドカップ出場組はクラブに合流していないか、していてもそれほど表には出てこず調整に終始していることだろう。ワールドカップに出場していない2人は休養十分であり、長年ユナイテッドに貢献してきた選手として「顔」にふさわしいと言える。もちろん昨シーズンはスコールズが目を、スールシャールが足を怪我しているので、新シーズンへの意気込みには相当なものがあることだろう。しかし2人を起用した、起用せざるを得なかった理由がある。それは新シーズンの中心となる選手が完全に決まっていないということだ。確かに昨シーズンの中心選手だった多くはワールドカップに出場しており、現在はバカンス中ではあるが、ニステルは移籍を志願し、ロナウドもルーニーとの諍いによって処遇が未定になっている。ルーニーは退場処分の影響で、今「顔」として表に出るには反響が大きすぎる。これで大物選手を1人くらい獲得していれば話も違っていたのかも知れないが、噂はあるものの、未だ新規獲得選手はゼロである。押していくべき選手がいない分、現状で「顔」にふさわしいのが今回の2人だったのではないか。そう思うのだ。真偽はともかく獲得の噂が挙がっているのは、リケルメ、ガットゥーゾ、ビエラ、ピルロ、リベリー、ハーグリーブスなどである。これらの選手が何人ユナイテッドにやって来るのか、それとも1人も来ずに、全く別の選手がやって来るのか、それは分からない。ただクラブには、名前だけでファンに夢を見させずに、ユナイテッドの「顔」としてクラブに忠誠を誓ってくれる選手を、現実的に獲得して欲しい。去りたいのなら去れば良い。ユナイテッドに、ユナイテッドのためにプレーしてくれる選手なら、どんどん来てくれていい。そういう選手なら大歓迎で迎えるから。ほな、また。
2006.07.16
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今日はホントにどうでもいい話。ワールドカップ決勝で起こったジダンの頭突き騒動がまだ続いている。FIFAが審議に乗り出したり、本人がテレビに出演しコメントを出したり。ただ色んなニュースを見ていて思うのは、ジダンへの態度が時間を経つごとに軟化していること。最初は批判の嵐だったメディアが、こぞって擁護の姿勢に回っている。テロリストだの家族の中傷だのを言われたら、そりゃあ弱者に回るのが筋ってもの。そのほうが自分たちに批判が来ることはまず無いわけだから。でも、どれほどの罵詈雑言を浴びせられても暴力で仕返しをすることはいけない。ニュースを見てると、イタリアの選手(もうマテラッティの名前はほとんど聞かれない)が発した言葉がクローズアップされすぎて、「そんなことを言われたら頭突きも仕方ない」風潮になりつつあるような感じだ。サッカーの試合前を見た方なら知っているだろうが、「FAIR PLAY」のフラッグを先頭に選手たちはピッチに入場する。言葉の暴力が良いとか、そういうことを言っているのではない。悪いものは悪い、とハッキリ言わないメディアの対応に納得できないだけである。ワールドカップでもう1つ起こった騒動。ルーニーの退場である。ロナウドがカードを要求しただの、ベンチにウィンクしただのと言われているが、この2人がクラブでチームメイトということが問題なわけで。しかもそのクラブが我がユナイテッドとなれば尚更である。ただ、こちらのほうはベールに包まれている部分は何も無く、暴行や侮辱の類もない。ややこしいのはロナウドが子供のケンカのごとく駄々をこねていることだ。せっかくルーニーが謝罪したというのに「イングランドは嫌だ」だの「スペインへ行きたい」だの言うものだからおかしくなっているのだ。この2つの騒動の白黒をハッキリつけさせる方法は1つ。プロレスで決着をつけましょうよ。ジダン&ルーニー対マテラッティ&ロナウド。それともジダン&ロナウド対ルーニー&マテラッティ。いや、いっそのこと4WAYマッチで勝者の言い分のみ正しいということで。ほな、また。
2006.07.13
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ワールドカップ決勝はPK戦の末、イタリアがフランスを破り24年ぶりの優勝を果たした。この試合のMOMにはイタリアのピルロ、大会MVPにはジダンがそれぞれ選ばれた。大会MVPとは、大会を通して実力通りの、あるいは実力以上のプレーを見せ、そしてチームの勝利に貢献した選手に贈られるものだ。準優勝には終わったものの、大会前には優勝候補に挙がることもほとんどなかったフランスを決勝まで押し上げ、なおかつ今大会で現役を退くという情の面も含めて、ジダンがMVPに選ばれた理由と言えるだろう。しかしながら、今大会のジダンのプレーを振り返ってみると、そこにジダンはいただろうか。大会を通して実力通りの、実力以上のプレーを見ることが出来ただろうか。答えはノーである。確かに決勝トーナメントに入ってからはゴールやアシストを決め、フランスに勝利を導いている。だが「神さえも愛した」プレーの片鱗は見ることがあっても、やはりファンとしては、特に全盛期のジダンを知っているファンにとっては、決して満足できるほどのプレーではなかった。では誰が大会MVPにふさわしいか。大会を通して実力通りのプレーを発揮し、イタリアの勝利に、そして24年ぶりの優勝に貢献した選手。いわずもがな、マルコ・マテラッティである。マテラッティの特徴は、対人に強いディフェンスにセットプレーでの得点。そして乱暴な、悪質なファウル。ジダンに何を言ったのかは知らないが、人を侮辱するような発言は決して許されるものではない。しかしマテラッティほど今大会、実力を思う存分発揮した選手はいないだろう。第2節を終えて全チームに決勝トーナメント進出の可能性が残ったグループE。3節のチェコ戦でネスタの負傷によって出番が回ってきたマテラッティは、得意のセットプレーから大きな先制点を挙げ、守備でも無失点で切り抜け、イタリアのグループリーグ1位突破に貢献している。続く決勝トーナメント1回戦のオーストラリア戦ではレッドカードで退場処分を喰らい、イタリアをもう少しでどん底に叩き落とすところだった。しかし退場があったからこそトッティのサヨナラPKという劇的な幕切れがあったわけで、もし退場がなければ結果は違ったものになっていたはずであり、イタリアの優勝もなかったかもしれない。そして迎えた決勝。マテラッティが絡んでいたからこそのファウルでPKを許し、自らのゴールで同点に追いつき、ジダンを退場させたことでイタリアに勝利を引き寄せた。ドメネク監督が「ジダンの退場でフランスが終わった」とコメントしているように、イタリアにとってもフランスにとっても大きな、大きなプレーであった。実力通りに、7試合で失点2(オウンゴール1、PK1)という大会タイ記録のディフェンスを見せ、得意のセットプレーから価値ある2ゴールを奪い、「やっぱりしでかしたか!」というレッドカードをもらい、決勝では実力以上に、120分を自らの手でオーガナイズし優勝をもたらした。そんな彼こそ大会MVPにふさわしいのではないだろうか。でも10年後、20年後に今大会を振り返った時にまず思い出されるのは、ジダンの退場だろう。だとすると、今大会はやっぱりジダンの大会だったということになるんだろう。ほな、また。
2006.07.11
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明日の深夜行われるワールドカップ3位決定戦。その主審及び線審に、日本の上川徹氏と広嶋禎数氏が選ばれた。代表の方は1分2敗とグループ最下位に終わったが、ジャッジの方では3位決定戦に進出した。今大会で上川氏が笛を吹いたのは2試合。いずれもグループリーグで、イングランド対トリニダード・トバゴ戦とポーランド対エクアドル戦だった。この2試合を通して試合をコントロールしたことがFIFAの高評価につながり、今回の名誉ある抜擢になったのだろう。試合中に目立つ審判は下手な審判である、とよく言われる。試合が荒れてきたときに何でもかんでもカードを出したり、試合を止めたりする審判が良い審判ではない。選手には毅然とした態度で臨みつつも決して上から見るのではなく、時に選手の視点に立ち諭すように注意を与えることで選手を落ち着かせる。そして試合をコントロールし平穏無事に終了の笛を吹く。これが良い審判というものである。もちろんジャッジの正確性、一貫性は言うまでもないことである。同じファウルでも先はお咎めなし、次はカードというジャッジをしていれば、当然ながら選手にはフラストレーションが溜まっていく。そうなると試合はエキサイトし余計なファウルが増えるし、試合は荒れる。ジャッジが正確で一貫していれば、例えファウルを犯しカードを出されても選手は納得する。我々の実生活に例えると、口数は少ないが出来る人間、「自分」をしっかりと持っている人間が良い審判であり、流行に流されやすい、どこかヌケている人間は悪い審判である。今1つ盛り上がりに欠けやすい3位決定戦ではあるが、日本人が主審を務めるということなので、試合展開同様、ジャッジングにも注目してみたい。ちなみに当たり前のことだが、審判は公平を期すため、対戦する当該国以外から選出される。つまり日本代表がここまで勝ちあがっていれば今回の快挙は実現していなかった。それを思うと少し複雑な気分である。ほな、また。
2006.07.07
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ワールドカップ準決勝、イタリア対ドイツが行われ、2対0でイタリアが勝利、12年ぶりの決勝進出を果たした。今大会のイタリアの戦績を振り返ってみると、対ガーナ 2対0対アメリカ 1対1対チェコ 2対0対オーストラリア 1対0対ウクライナ 3対0対ドイツ 2対0と、このようになっている。それぞれの試合を振り返ると、完勝の試合と接戦をモノにした試合を交互に繰り返している。この法則に当てはめるなら、決勝は完勝の試合になるということだが実際はどうなるのか、こればっかりはやってみないと分からない。それよりも前にスコアだけを見て気付くのは、失点が少ないことだ。6試合でわずか1失点。しかもこの1失点はオウンゴールで与えたものだから、相手のシュートによって許した失点は0ということだ。前評判では「カテナチオからの脱却」をキーワードに攻撃的なイタリアに仕上がっているようだったが、蓋を開けてみれば、そこはさすがカルチョの国である。攻撃陣は決して好調とは言えないが、堅固なディフェンスを軸にここまで勝ち進んできたと言えるのではないだろうか。またデロッシの愚行のほか、セリエを揺るがす不正疑惑やペッソットの自殺未遂など、ピッチ外の問題もあり周囲の目も厳しく、批判的なものだったが、そのことでチームの心が1つになったということも言える。代名詞とも言える「カテナチオ」に加え、偶然の外的要因によって目的が「個人よりも周囲を見返すチームの勝利」と、よりシンプルになったことが、良い方向に前評判を裏切り、イタリアが決勝まで進出できた要因ではないだろうか。話は変わって、ヒデが引退した。反響は大きく、様々なジャンルの人間がコメントを寄せていた。その内の1人にデルピエロがいた。デルピエロは、翌日にドイツとの準決勝を控えているにも関わらずインタビューに、「電話して引退を慰留するように説得する」趣旨のコメントを出していた。ヒデの交友関係の広さを思い知るとともに、デルピエロの心のゆとりのようなものも見えた。大一番の前日ということで普通の選手ならばナーバスになり、マスコミのインタビューに答えたくないのが実際のところだと思う。現にジラルディーノやトニなどは無言で練習場から引き上げたらしい。しかしデルピエロは年長の部類に入る責任感もあるだろうが、インタビューに答え、試合とは関係のないヒデに関してもコメントしている。大きな舞台になればなるほど緊張や興奮の度合いも高まってくる。そのなかでどれだけ普段どおりにプレーできるか、頭をクールに出来るかが良い選手の条件の1つだと思う。そして、そういった選手が多ければ多いほど良いチーム、強いチームだと思う。思えばオーストラリア戦。疑惑はあるものの、後半ロスタイムにPKを獲得したのはグロッソだった。ドイツとの準決勝。延長後半終了間際の先制点はグロッソだった。そして追加点を挙げたのは、デルピエロだった。これもまたイタリアの勝利の要因ではないだろうか。ほな、また。
2006.07.05
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ワールドカップも終盤を迎えて、ベスト4が出揃った。ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスである。いずれも強豪国であり、大会前には優勝候補に名を連ねていた。ベスト8が出揃った頃にFIFAのブラッター会長は、「新興国の敗退には失望している」という節のコメントを発していた。会長として俯瞰してサッカー界の発展を考えなければならないがゆえのコメントだが、1ファンとしては、やはり強豪同士がワールドカップという世界一を決める大舞台で、国家を背負い、凌ぎを削って、相手を潰そうと己のプライドをぶつけ合うのが見たいもの。だからこそのワールドカップだと思う。その点で言えば、今大会は前回に比べ満足感は大きい。ベスト8の顔ぶれを見ても、いつまでも見ていたい国が揃っていた。オランダやスペインの名前が無かったのは残念だったが、相手がポルトガル、フランスだったことを考えると仕方ないことだ。さて、強豪国が出揃ったベスト8だったが、どの試合も見所の多い試合だったと言える。ここでいう見所とは試合内容のことではなく、いわば国対国の因縁のことである。ドイツ対アルゼンチン 86年、90年のワールドカップ決勝の再現であり、 86年はアルゼンチンが、90年はドイツ(当時西ドイツ)が勝利し、優勝しているイタリア対ウクライナ 国対国という意味では若干外れるが、シェフチェンコが全盛期を過ごしたイタリアが相手イングランド対ポルトガル 04年ユーロでもベスト8で対戦し、その時はポルトガルが勝利 その試合でルーニーは足を骨折 次期代表監督候補だったフェリペの因縁もありフランス対ブラジル 86年のプラティニ対ジーコから98年のワールドカップ決勝の因縁 ワールドカップ出場が義務付けられ、出場すればほぼ上位まで進出する。だからこその強豪国であり、それらの国々が己の全てをぶつけ合って勝利を掴み取ろうとすれば、それらは名勝負になって後世まで語り継がれる。それが歴史となって新たな名勝負が生まれる。そうやって高いレベルで切磋琢磨できる環境が常にあるのが、また強豪国である。ベスト8の戦いを制したのは上にも書いた4カ国。決勝を目指してドイツ対イタリア、ポルトガル対フランスのベスト4になったわけだが、ではこの2カードの因縁はどんなものか。まずはポルトガル対フランスから。意外かも知れないが、ワールドカップ本大会での対戦は今回が初めて。しかし00年のユーロ準決勝で対戦があり、その時は延長後半残り2分というところでポルトガルのDFザビエルがエリア内でハンドを犯し、フランスにPKが与えられ、これを(確か)ジダンが決め、ゴールデンゴールでフランスが勝利を収めた。ただ前回は、98年のワールドカップを制し王者として大会を迎えたフランスであり、89年ワールドユースを制した黄金世代が下降期に入り挑戦者の立場だったポルトガルだった。しかし今回は、大会前から不安視されピッチ外、つまりジダンのラストダンスにばかり注目が集まっていたフランスと、前回ワールドカップの優勝監督フェリペに率いられ、04年のユーロも準優勝と、おそらく今が絶頂期であろうポルトガル。6年の時を経て、逆転した立場同様に結果も逆転してしまうのか。一方のドイツ対イタリアは、本大会では西ドイツ時代に4度対戦があり、イタリアの2勝2分。一番最近の試合は82年の決勝で顔を合わせている。イタリアからすれば相性の良い相手といえるが、ドイツも開催国の意地があり負けるわけにはいかない。ちなみにこの両国、3月に親善試合で戦っており4対1でイタリアが勝利している。当時を振り返ると、ドイツでは4失点した守備陣とクリンスマンに批判の声が多く、ワールドカップ悲観論が溢れていた。逆にイタリアはカテナチオから脱却させたリッピと、トッティ不在でも4得点した攻撃陣に賞賛の声が挙がり、ワールドカップ楽観論が溢れていた。しかし現在はどうだろう。確かに守備は怪しいものだが、それを上回る攻撃陣の活躍。クローゼを筆頭に得点を積み重ね、開催国が故のファンの声援を背にここまで駒を進めてきたドイツと、国内での不正疑惑、デロッシの悪行、オーストラリア戦の疑惑、さらにはペッソットの自殺未遂と、ピッチ内外で問題噴出のイタリア。たった4ヶ月で置かれた立場は逆転してしまっている。プロレスや格闘技において、チャンピオンベルトは取るよりも守るほうが難しい。それだけ周囲からのマークが厳しくなり、少しでもミスをすれば、そこをすかさず狙われるからだ。サッカーも同じである。1チーム11人で戦うことを考えると、その分付け入る隙は多くなり、チャンピオンの座を守ることはより難しいのかも知れない。それでもマークをかいくぐり相手にゴールというパンチを放ち、勝利を収める。これもまた強豪国である。ほな、また。
2006.07.02
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