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孫権は皆を集めて話を始める。「劉備が曹操に勝ったようだ。 我々も生き残るため、前に出るぞ!」その声に皆が応える。「我々の力を見せつけてやりましょう」「今回は私も出る。皆の者、頼むぞ」その後、作戦会議で「孫権様が出るとなると、慎重に考えねば」「しかしそれでは勝てるものも勝てなくなります」「もし孫権様に何かあれば、それこそ終わりです」「だからと言って、孫権様直々に出陣した戦で負けては、 今後の士気にも関わるでしょう」結論が出ないまま時間ばかりが流れ・・・、戦果は惨憺たるものだった。そうなった要因はほかにもある。「張遼という者の奇襲により、被害は甚大。 ここは退却すべきと存じます」戦死者・負傷者は後を絶たず、逃亡兵も出始めていた。その逃亡兵を斬って前線が崩壊することを防いだ武将もいたが、結局、10日余りで退却。だが、それだけでは終わらなかった。「孫権様っ、張遼が現れました!」「なんだと?こんなとこで奇襲とは」「孫権様、ここは俺が食い止めます。早くお逃げください」「凌統か、わかった。だが、絶対に生きて戻るんだぞ」「ははっ」凌統は孫権が橋を渡りきったことを確認すると、橋を壊し、背水の陣を敷く。「凌統!何を・・・」「後のことはお任せを。必ず帰ります」凌統の気合の入った殿に敵の勢いは削がれ、敵・数十人を切り捨てたのち、鎧を着たまま川に潜り退却した。「孫権様、ただいま戻りました」「凌統、よく戻ってきてくれた。例を言うにも言葉が足りん」「いえ、できることをやっただけです」「それにしても張遼、恐ろしい奴だ」それから独り言のようにつぶやく。「やはり兄上には抗えぬのか?」最悪な結果に終わってしまったことを魯粛は後悔する。「今回のことは私の責任だ。呂蒙、お前にも迷惑をかけたな」「それを言うなら自分にも非があります。 死んでいった仲間に申し訳が立たない」「確かにそうだな、死んでいった仲間のためにも 今後どう戦うかが大事になってくる」「曹操が攻めてくる、ということですね」「おそらくな。だからそこ次は必ず勝ち、 この借りを返さないといけない」「そうですね、次こそ勝ちます」子明は心に誓った。その機会は翌年訪れる。今回は攻め込まれたことにより開戦、逆の立場となって敵と向かい合う。「さぁ、赤壁の二の舞を踏ませてやろう」孫権が檄を飛ばした後、甘寧が提言する。「前回、奇襲で敗れました。 だから、奇襲でやり返したいのですが」「それは曹操も考えていることだろう」「だからこそです。相手の予想を上回ることで 前回の屈辱を晴らしましょう」
2014/06/22
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「呂蒙様、魯粛様と関羽の会談はうまくいったようです」「そうか、わかった。撤退の準備にかかってくれ」「内容はお聞きにならないのですか?」「陸遜、お前がそういうのだ。大体わかる」「そうですか。では、これからどこに?」「おそらく曹操との戦いが増えるだろう。 とは言ってもまだ先になるし、十分備える時間はある」「ということは、劉備との争いの後ですか。 これからも呂蒙様の下で学ばさせてください」それに対して子明は、「陸遜、お前の能力なら十分やっていける。 必要なら孫権様に願い出てみるが?」「・・・いえ、まだまだ弱輩の身。 積まなければならない経験がたくさんあります」「そこまで言うならこれ以上言うつもりはないが、 気が変わったら言ってくれ」「はっ」そして、漢中。「孫権と劉備が和解したようです」「予想の範囲内だ。何の問題もない、が・・・」「どうかされましたか?」そう聞かれた曹操は笑いを噛みしめ、「この、曹操から逃げ回っていたあの劉備がついに立ち向かってきた。 かつて、わしが予想していたことがついに現実となった。 こんなに面白いことはない」それから改めて笑い出す。「さぁ、劉備よ。どちらが英雄か決めようぞ」曹操は劉備を迎え撃つ。「曹操、ついにあの者と戦う時が来たのだな」「劉備様、この戦に勝ち、天下三分の計を成しましょう」「皆の者、我らの力を曹操に見せつけてやろう!」「ははっ」「孔明、策は何がある?」「いいえ、劉備様が先ほど申された通り、 我らの力を見せつければ勝つことができます」劉備は驚きながら、「それで大丈夫なのか? あの曹操のことだ、何か考えているのではないか?」「問題ありません。曹操軍は漢中に進攻する行程で 厳しい山々を越えてきています。 もう、敵はすでに疲れ果てています」「そうか、そういうことならわかった」曹操と劉備の対決。それは終始、劉備有利で進んでいった。曹操の先鋒は曹操の親族でもある夏侯淵を討ち取り、そのままの勢いで曹操軍を圧倒。「鶏肋、か」曹操が発した言葉の意味を捉えたのはたった一人しかいなかった。「この地を守るには不都合が多すぎる、 ということです。軍を撤退させましょう」だが、撤退の準備に気付いた曹操は、「誰だ、撤退の準備を指示したのは?」「え?撤退ではなかったのですか? えっと確か撤退の指示をしたのは・・・」その名を聞き出した曹操は、(あの言葉の意味を理解するとは・・・。何とも気に食わん)かの者を処刑してしまった。「劉備め、必ずやこの借り返してくれる」
2014/06/15
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関羽はただ黙って書状を見ていた。「関羽様、殿は何と・・・?」「曹操が漢中を奪ったらしい」「援軍は来ない、ということですか。 では、一体どうすれば・・・」「そのことも書いてある。和解せよ、とのことだ。 条件として荊州の半分を返すことも構わぬ、と」「そうですか、難しい交渉になりますね」「こうなっては仕方ない、向こうにその旨に伝えよう」魯粛はしたり顔で書状を見ている。「魯粛殿の思い通りになっているなら、 俺の出番は終わりってことか」「甘寧か、こんなうまくいったのもお前のおかげだ」しかし、甘寧は否定する。「俺の出番は最初だけだった。 それに来ると思っていた敵援軍が全く来てない。 これも何かの策なんだろ?」「あぁ、孫権様に頼んで曹操をちょっと動かしてもらった」「そういうことか。で、このあとは?」「和解による返還交渉だ。おそらく半分がいいとこだろう。 まぁ、呂蒙は納得しないだろうがな」「俺も納得はできねえ、このまま奪っちまおうぜ」「そうはいかん、まずは曹操領を削り取らねば」「あれ?曹操に漢中を奪わせたじゃねぇか」「長期的な話をしているのだ。 このあと劉備が漢中を制圧するだろう。 その隙をついて我々も撃って出る」「まだまだ暴れられる機会はあるってことだな」そう言い残して甘寧は出ていく。(さてと、これでようやく関羽を引っ張り出せたな。あとは・・・)そして、その時は訪れる。「関羽殿、お久しぶりです」「和解の交渉に応じていただいたこと、感謝いたす」「では早速本題に入りましょうか」そういう魯粛を関羽は制し、「その前に一つ伺いたいことがあります。 何故に同盟相手である我らに攻め込んでこられたのか?」それに対して魯粛は、「その理由はもうわかっておられるのでは? 約束を破られて黙っている者はいないでしょう」「益州は恵まれた土地ではありません。 だからこそ、さらに北方へ攻め取ってから・・・」「そうやって先延ばしばかりするおつもりか!」魯粛の怒声に関羽は脇にある武器を掴もうとする。しかし、この場には短刀のみで空気を握り締めるだけだった。「関羽殿、義の厚いそなたこそわかっておられるはず。 借りてきたものは返さねばらならぬことを。 ここにいるのは私たちだけです。関羽殿の本音を伺いたい」関羽は地図を広げ、指し示す。「では、このぐらいでどうでしょう?」「いや、これでは納得できません。このぐらいなくては・・・」「なんと。荊州を任された者としてこれを認めるわけには」「まぁ、そうかもしれませんね。 それならば、お互い半分、ということで手を打ちませんか?」魯粛の提案に関羽はゆっくりとうなずき、「承知いたした。ではそういうことでお願いする」「ご納得していただけて何よりです、今後ともよろしくお願いします」
2014/06/08
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最近は本当に暑いですね水分補給してもすぐのどに渇きを感じます一日何リットル飲んでるんだろ?空も青くてまさに晴天というわけで「青天の霹靂」観てきました笑いあり涙あり、そしてマジック満載の映画でした小説とは違った展開でしたがこれはこれで楽しめると思いますやっぱりマジックは映像で見ると分かりやすいですねつぎは夏のホラー「喰女」早く涼みたいです
2014/06/01
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魯粛たち主力部隊が関羽とにらみ合っている中、子明は別働隊を率いて進攻、次々と拠点を降伏させる。「呂蒙殿、少しずつ敵の抵抗が強くなってきました」「そうだな、陸遜。お前ならどうする?」「何を申されます?私などのような者に 策など思い付きようはずもありません」「そなたのような名家の者がどのような考えを持っているか、 知りたかったんだけどなぁ」子明は少し悲しげな顔をすると、「名家であることと個人の能力は関係ありません」その言葉を待っていたかのように子明はうっすら笑う。「そういうことが言えることこそ、知ある者の証拠だ」つられて陸遜も苦笑いをする。「そういう顔をされては言わざる負えませんね。 大したものではありませんが・・・」陸遜は敵援軍が来ないことを説き、抵抗せず降伏するのであれば、命を取ることはない。とすれば簡単に攻略できるだろうと説明した。「それはいい計略だ。早速実行してくれ」子明の即決に陸遜は戸惑い、「私がやるのですか?」「そなたが言いだしたのではないか」「それはそうですが、そもそもお考えではないのですか?」「まぁ、気にするな。 策が使えるものが多ければそれだけやりやすくなる。 これからも期待してるぞ」「はっ」「関羽様、拠点が陥とされました!」詳細を聞いた関羽は「なんだとっ、兄者はまだか」「さすがに距離があります。到着にはもうしばらくかかるかと」「父上、私が追い払ってきます」「ならぬ」「なぜです?」「残念だが、援軍を出せる余裕はない」「くっ、私にもっと力があれば・・・」戦場とは別に密かな動きが・・・。「孫権から書状、ですか」「面白い話だ。ともに劉備を攻めようと言ってきたわ」「利用されるだけでは?」「まぁ、それはあるが、今のところ首尾よく攻めているみたいではないか」「劉備本隊も援軍に向かった、とか・・・」「それに、直接攻めるわけではない」「と、申されますと?」「漢中が残っているではないか。 ちょっと脅してやればすぐに差し出すだろう」「ではそのように致します」これにより劉備は板挟みになった。「孔明、どうすればよい・・・?」「孫権とは和を結ばなければなりません。 致し方ありませんが、半分を返還しましょう。 そうすれば漢中に出撃できます」「そうするしかないか、だが、その話し合いを誰に任す?」「これは一刻を争います。関羽殿にお任せするしかないでしょう」「雲長にはあまり向かぬ任務になるな」「ですが、関羽殿もこの状況は理解できるはず。 不安であるならば、一筆添えていただけますか?」「そうだな。助けに行けない分、言葉だけでも送ってやらねば」「では、手筈が整い次第、成都へ引き返しましょう」
2014/06/01
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