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痛みに耐える黄蓋は一人残された。「痛たた、派手にやられたの・・・」「誠に周瑜殿も容赦がない」不意に誰かが現れる。うつ伏せの状態のまま顔を反対側に向けると、「お主か、恥ずかしいところを見せたな」「とんでもありません、黄蓋殿の意見がもっともだと思います」「そうか、だがあとは命に従うまでだ・・・」すると、男は雰囲気を変え話し始める。「黄蓋殿、もし曹操に降るというなら、私が使者として行きましょう」「お主!?何を」「・・・これが周瑜殿との策なのではないのですか?」「ははは、何を言うかと思えば」「・・・実は見てしまったのです。 黄蓋殿が密かに周瑜殿を訪ねていくところを」「作戦を聞きに行っただけじゃ、結局教えてはもらえんかったが・・・。 それが、今回の引き金になったんじゃ」「そうですか・・・。本来なら私が直接曹操のところへ行って 火をつけてやろうかと思っていたのですが。 必要ならば、周瑜様の承認を得て参りましょうか?」その言葉でついに黄蓋は、「わかった、わしの負けじゃ。曹操への使者、お主に託したい」「はっ、心得ました」曹操の情報収集もまたこのことを掴み始めていた。「黄蓋、か」「今のところは策かどうかわかりかねます」「引き続き調べよ。ところであっちのほうはどうなった?」「それは周瑜に見破られ、失敗に終わりました」「そうか・・・。やはり力で示すしかないようだな」曹操軍がついに動き出す。その頃、子明のところに周瑜が来ていた。それは今までになかったことだった。「調子はどうだ?そううまくはいかないだろ」「いかがされました?周瑜様。こんなところに」「近くまで来たからな、様子を見に来た」「まぁ、なかなか難しいですね」「そう思いつめるな、気長にすればいい」そう言う周瑜に子明は語気を強め、「いえ、今までの分を取り戻さないと・・・」「やる気を削ぐ必要はないな、期待しているぞ」そう言う周瑜の表情は少し陰が差している。しかし、すぐ表情は戻り、「邪魔したな、戦の準備だけは怠るなよ」「はっ」周瑜を見送った後、子明は(黄蓋殿のところに行って来よう、 周瑜様もきっと気になっているはずだ・・・)「黄蓋殿、お体はどうですか?」「今度はお主か、呂蒙。 全く、次から次へと来られては気が休まらぬわ」「す、すいません」「これからはお主ら、若い世代の時代だ。 老将はそろそろ引退せねばな、ははは」「まだまだこれからではございませぬか、 ご指導していただきたいことが山ほどあります」「お主はよくやっている。 次が最後じゃ、そう思ってここまで来れたわ。 だが、次が本当に最後となるだろう」「黄蓋殿・・・」
2014/01/26
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「孫権め、後悔させてやる。全軍出撃!」曹操がついに動き出す。船上訓練を重ね、大船団を引き連れた曹操であったが、実際、波によって揺れる船の上で長時間いることは想像以上に耐えがたいものだった。「船の揺れがこんなにもきついものだとはな・・・」「それ以前に、気候の違いで体調を崩す者が多いことも原因です」「自然の力には勝てぬ、というのか?」嘆く曹操に、「曹操様、鳳雛という者がお会いしたいと」「なんだと?すぐ、お通ししろ」龐統が来ると、「これは先生、わざわざお越しくださるとは」「いやぁ、なんとも立派な大船団があると聞いたものですから」「ははは、それほどでも・・・」「曹操殿、慣れぬ土地ではいろいろと不便なこともございましょう」「えぇ、まぁ。先生、自然の力には勝てぬのでしょうか?」「そうですな、波の揺れなら対策があります」その言葉に曹操は驚き、「それはどのような?」その問いに龐統は、水を張った器に小石を二つ浮かべ、木の棒を上に置く。「なんと、揺れが収まった」「これをこの大船団に応用すれば、水上の要塞の完成です」「おぉ、なんとお礼を申し上げればよいか」「いえいえ、ご武運を」龐統が帰ったあと家臣たちは「鵜呑みにして大丈夫でしょうか? あの者は諸葛亮と親しくしていると聞きます」「何の問題もない、揺れが収まれば戦いやすくなるではないか」「しかし、つながった船に火をつかれるようなことになっては・・・」「火攻めなどこの風が押し返してくれよう。 知っておるか?冬の間、風向きはずっと変わらぬそうだ」曹操はそう言って笑い飛ばした。戻ってきた龐統は諸葛亮のところに顔を出していた。「おー、元気そうだな」「そのご様子では、うまくいったようですね」「この程度、大したことではない」「あと、徐庶のことだが・・・」「まさか、参陣しているのですか?」「いや、どうやらいないらしい。 曹操に献策もしていないという」「それはよかった・・・。できるなら敵として会いたくないですからね」諸葛亮は安堵の表情を見せるが、「おいおい、そんなんでいいのか? これから俺たちがいつ相対するかわからないんだぞ?」「だからこそです、殺す覚悟がなければ戦場に立てません」「そうこなくてはな、俺も負けてはいられぬ」その言葉に諸葛亮は少し顔を曇らせながら、「龐統殿、私とともに劉備様にお仕えいたしませんか?」「何を言うかと思えば・・・。周瑜殿を補佐するのが役目。 お主も感じたはずだ、周瑜殿のすばらしさを」「わかりました、その話はこれで終わりにします」ある日の会議でのこと。「周瑜殿、いつまで待てというのじゃ?このままでは勝機を逃してしまいますぞ!」「黄蓋殿、今はまだ時期ではありません。 いずれ曹操軍の士気も下がります。その時が叩くべき時です」「なんと消極的なことか、わが軍の士気が高い今こそ、出撃すべきじゃ」「黄蓋殿、私の言葉は孫権様の言葉ということをお忘れか?」「だからといって、勝機の低い作戦に乗るわけには参らぬ」ついに周瑜の顔つきが変わり、「いくら古株の黄蓋殿であってもこれ以上は許せません。 軍規に倣い、死罪と言いたいところではありますが、百叩きの計といたします」刑罰の宣告を受けた黄蓋は歯ぎしりをしながら連れられて行った。
2014/01/19
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この3連休はTRICKづくしでした映画の方から見たんで、順番としては逆になりましたが、テレビからの流れでこうなるんだな、と思うとより感慨深くなりますテレビの方は今までと同じような流れでしたね「おたから」の文字はよく見えなかったですが・・・映画の方はというと、雰囲気が変わってました海外でテンションが上がってる奈緒子とか敵側のスタンス?とかエンディングは本物か幻想かわかりませんが、昔の映像も出てきたので、個人的には幻想っぽい気がしましたお疲れさまでございました
2014/01/13
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「周瑜殿、諸葛亮殿をお連れしました」「諸葛亮殿、何か策はお考えですか?」単刀直入の質問に「あるにはありますが、聞いても同じだと思いますよ?」「そうか、ではその策を成すためにいかがすべきかお考えでしょう」諸葛亮は少し間を取った後、「気がかりになっているのは風、ということですか? 確かに今は東南の風が吹いています。 船から火をつけても風で押し返されてくるでしょう。 ならば、伏兵に川を渡らせて対岸から火をつける、 というのはどうでしょう?」「しかしそれでは、確実に成せるかどうかわかりませんな」「必要なら私たちとともに挟撃に参りましょう。 3方から攻めれば敵も分散されます」「そうですか、わかりました。策が決まり次第、またご助力願います」諸葛亮が出ていくと、残った魯粛は「あの策では後々の戦いに影響が出ぬとも限りませぬな・・・」「荊州を狙っているのは奴らも同じだ。 ここで我らの兵力を削ぎ、漁夫の利を得るつもりだろう」「そこまで先を読んでいると?」「おそらく益州平定まで描いている」益州とは荊州の西に位置し、山に囲まれた天険の地である。「それでは、天下二分の計の邪魔になりますな・・・。 ほかの策を考えねば」そう言いながら魯粛は出ていった。思案し続ける周瑜に新たな訪問客が現れる。「周瑜殿、お話があるのですが」周瑜が振り返ると老将が立っていた。「黄蓋殿!?いかがなされましたか?」「無い頭で考えてみたんじゃが、 奴らの船を燃やし尽くせば我らの勝利は間違いないかと」黄蓋も同じことを考えていたことに周瑜は笑い、「私も同じ考えです、黄蓋殿」「ならば・・・」興奮する黄蓋をなだめると、「ただ、御存じのように今は東南の風が吹いております。 今すぐにとは参りません」「ではいつ・・・?」「実は冬の間にも逆風が吹くことがあるのです。 時期はもう少し後になります。 ・・・ですが、敵はあの曹操、懐にまではいるには別の策が必要です」「もったいぶらずに申してください、わしのできることなら何でもやりますぞ」それでも周瑜は渋っていて、「黄蓋殿は重鎮です、そのようなことをさせるわけには・・・」「何を申される、この国のためならばこの身を投げうちましょう」黄蓋の気迫に押され、ついに意志を固め、「わかりました、ではお話しいたします」というと、耳打ちで伝える。「辛い任務ではありますが、お願いいたします」「そういうことなら遠慮なくやって下され、 じゃが、曹操への使者はわしの独断でよろしいのか?」「お任せします、できればその他の者には他言なさいませぬよう」「あい、わかった」策が定まり落ち着いた周瑜は、(これで策は成功するだろう、これも龐統のおかげだな)この策の根幹となる逆風は龐統からの情報によるものだった。(あの策もいずれ成されることだろう。 まず心配する必要もないだろうが)
2014/01/12
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「曹操が望むものを送ればよいのです」「それは、なんだ?」「江東には曹操の好む美女がいるとか。えーと、確か・・・」「・・・江東の二喬」「そう、それです」それにいち早く反応したのは孫権だった。怒り狂ったことで発している言葉は誰にも聞き取れず、終いには剣を抜き、目の前にあった机の一角を斬り落とした。「議論は終わりだ。全勢力をもって曹操を倒す!」「孫権様・・・」「周瑜!そなたを総司令の任とこの剣を授ける。 皆の者、周瑜の言葉は私の言葉だと心得よ」「ははっ」「諸葛亮殿、劉備殿によろしくお伝えください」「ありがとうございます」皆が帰る途中、張昭が周瑜を引き留め、「諸葛亮に持っていかれましたな」「まぁ、その程度の手柄ならくれてやりましょう」「ちょっと引っ張りすぎましたかな・・・。あとはよろしく頼みます」「張昭殿も後方支援を頼みます」「あの諸葛亮という者、どう思われます?」「どうでしょう、利用できるだけ利用してやろうと思いますが」「そう申されるなら安心です。お任せします」翌日、子明は孫権から言われたように3人を集めようと、「で、後は誰です?」「甘寧だ」「な、なんであいつが?」「いいか、孫権様の前で争うなよ」「・・・」何とかいざこざがないまま、孫権の元に連れていくと、「おお、来たな」「大事な話とは?」「戦の前ではあるが、お前たちの武には期待しているし、 その期待に応えてくれると信じている」それからさらに続ける。「お前たちは今後のことを考えたことはあるか? これからは曹操との戦いが主となってくる。 まだまだ曹操に比べれば、人材が足りぬ・・・。 ならば、個々の能力を上げればよい」「では、どうしろと?」「お前たちが教養を身につければ、今以上に活躍の場が増えるだろう。 ま、そんなに思いつめるな。気が向いたら考えてみてくれ」「俺はそういうのは苦手だ」甘寧がまず応えると、「てめぇはそうだろうな」「んだと、こら!人のこと言えんのか?」「少なくとも俺は努力する、期待に応えるのが武将だ」その中で一人、子明は(これで二回目だ、今度は逃げるわけにはいかねぇ。必ず習得してみせる!)早速行動を起こす。教養本を得るため周瑜の元を訪れると、「なるほど、そういうことか。どれでも好きなもの持っていけ」「ありがとうございます」しかし、棚いっぱいに詰まっている本の中から一冊選ぶことは難しく、「いったいどれを選べば・・・」「そうだな、これなんかいいんじゃねーか?」そういうと、一冊手に取り渡してきた。それは気候風土について書かれているものだった。「これから必要になる、かもしれないしな」「ありがとうございます」子明が出て行ったあと、二人の男が訪ねてくる。
2014/01/05
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あけましたおめでとうございます今日は初詣行ってきました3日だし、そこまで混んでないだろうなぁ・・・という予想は覆されて混み込み。去年、こんな混んでたっけ?くの字になって並んだ記憶がないなおみくじの方は、中吉でしたねあれ?末吉だったっけ?まぁ、ぼちぼちということで。ではでは、今年もよろしくお願いいたします
2014/01/03
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