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2008.01.21
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カテゴリ: 映画/ホラー



その監督のキャラが強ければ強いほど、作風に漂うカラーは鮮明になる。
「ヴィレッジ」を観た時、ピンと来た。
これは「シックス・センス」の前振りに似たものがあるなぁ、と。
そして、どちらの作品も同じ監督がメガホンを取ったことを知り、多いに納得した。

内容を端的に説明する。
舞台は19世紀のペンシルヴァニア州。
深い森に囲まれ、外界から隔絶された小さな村。
しかもその村には昔から忌わしい伝説がある。


その証拠に、皮を剥がれ丸裸にされた家畜が無残な姿で村のそこかしこに横たわり、家の扉には赤い不吉な印が残されていた。
一方、目の不自由な娘アイヴィーは、無口だが村で一番勇敢な青年ルシアスと恋仲になる。
しかし知的障害を持つノアは、アイヴィーを独占したいがためルシアスを刺してしまう。

重傷を負ったルシアスを救うためには、化け物の棲む森を通り、町まで出て薬を買いに行かねばならない。
アイヴィーは愛するルシアスのため、一大決心をする。

シャマラン作品をホラー映画と一括りにしてしまうのは、あまりに短絡的過ぎやしまいか。
「シックス・センス」にも言えることだが、この監督は超常的なモチーフにこだわるのが特徴的である。
そしてお気づきのように、宗教色とモラルに彩られた作風をかもし出している。
それはいわば、陰残な事件に巻き込まれた被害者の遺族たちが、何をもってしても埋めることのできない空洞を、神への信仰に求め、結果として超自然的存在と向き合う構造になっているのだ。
「ヴィレッジ」の根底に流れるもの、それはすなわち、身近な存在の死を乗り越えるために再生へ向かうプロセスがキーワードになっていると思われる。

2004年公開

【出演】ブライス・ダラス・ハワード(アイヴィー)、ホアキン・フェニックス(ルシアス)

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.01.21 06:32:16 コメントを書く
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