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2008.11.23
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カテゴリ: 映画/戦争・史実


この作品は文字通り、日本国家の存亡を左右する一大事決定の長い一日を映画化したものである。
モノクロ映画ということもあって、刹那的な歴史観だけでなく重厚感があり、昨今の利潤追求の戦争映画とは一線を画す。
ここで私があえて戦争の何たるかを語るよりも、この作品を鑑賞することで各人の感想をそれぞれにお持ちになられた方が適切のような気がする。
オールスター出演の、稀に見る大作なのだ。

作品は、太平洋戦争終結を決定した昭和20年8月14日正午から、玉音放送を通じポツダム宣言受諾を知らせる8月15日正午までの、大日本帝国最後の一日を描いている。

この映画では、わずか24時間のうちに起きた不穏な動き、例えば宮城事件(※)など由々しきクーデターのあらましを、そうそうたる役者陣の迫真の演技によって表現されている。

※宮城事件とは、一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となっておこしたクーデター未遂事件である。(「ウィキペディア」より参照)

「日本のいちばん長い日」を手掛けた脚本家・橋本忍は、黒澤組の一人であったが、後に離脱。

この橋本忍にペンをとらせ、岡本喜八にメガホンをとらせ、そして三船に主役を演じさせたら、その作品が悪かろうはずがないではないか!
とにかくモノクロであることに抵抗を持たず、まずは一度観ていただきたい。
改めて平和への感謝の念が、胸を熱くするのだ。

1967年公開
【監督】岡本喜八
【出演】三船敏郎、笠智衆

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.11.23 06:00:19 コメントを書く
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