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2009.01.03
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「お前はそう思うか?」
「キートンは言ってた。“神は信じないが神は怖い”と。おれは神を信じる。だがおれが怖いのはカイザー・ソゼだ。」

お正月も三が日が過ぎたころになると、お雑煮やらおせち料理にも飽きて来て、どういうわけだかカレーなどが食べたくなる。
それは映画にも同じことが言えるかもしれない。
ほのぼのとしたラブ・ロマンスや、夢のあるファンタジックな作品が続くと、気分だけはお腹いっぱいに満たされる反面、久しぶりにスパイスの効いた映画をチラ見したくなるのだから不思議だ。
それだけに人間という厄介な動物には飽くなき煩悩が渦巻いているという証拠なのか。

今回観た「ユージュアル・サスペクツ」(重要参考人の意)は、実に良かった。
まんまと脚本家に裏をかかれた気分で口惜しいのだが、こういうタッチのストーリー展開は個人的に大好きだ。


9100万ドルのコカインが積まれているというアルゼンチン船の上での激しい銃撃戦、そして爆発・炎上。
死傷者多数。
一体事件の発端は何なのか? 目的は何か?
捜査官は、この大規模な事件で唯一生き残った身障者のキントの調書を取ったところ、謎の人物である“カイザー・ソゼ”の名前を口にするのだった。

この作品の見どころは、ギャング間の小競り合いなどではない。
姿なき影の黒幕に怯える人間の心理。
相手に個人的な情報・記録が渡っている場合のこちら側の立場的弱さ。
反対に、相手に関する情報が皆無の場合における恐怖感、焦燥感。
“灯台下暗し”とは言ったもので、人間の見ている視界はほんの一部に過ぎず、全体を見渡すのは不可能に近いということ。(自分の目の前に犯人がいても、つい見逃してしまうものなのだ。)
そんなところをこの淡々としたストーリーから汲み取ることができたら、脚本家も本望なのではなかろうか。
作中、身障者の詐欺師キント役で出演しているケヴィン・スペイシーは、この作品で見事アカデミー賞助演男優賞を受賞している。


1995年(米)、1996年(日)公開
【監督】ブライアン・シンガー
【出演】ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.01.03 07:42:19
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