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2010.02.01
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カテゴリ: 映画/時代劇

「一度堕ちた人間は二度と真っ当には戻れねぇんだよ・・・特に血の匂いが染みついた人間はなぁ」
「・・・あんただけは許すわけにはいかない」

座頭市といえば勝新太郎。
そのイメージがあまりにも強くて、その女性ヴァージョンというのが思い浮かばない。

だが本作「ICHI」を観たことで、あのギラギラした男クサイ座頭市からスコーンと抜け出たような気がする。
タイトルも横文字を使用していてモダンな雰囲気さえ漂う。
盲目の女旅芸人なら、このぐらい粋でなくてはサマにならないというのも一理ある。
内容的には悲恋モノかもしれない。

生きるということがなかなかどうして一筋縄ではいかないことも、物語は厭味なく教えてくれる。

盲目の三味線弾きである市(いち)は、万鬼の手下であるならず者たちから因縁をつけられる。
そこへ、市を助けようと浪人・藤平十馬が現れるが、手が震えて刀が抜けない。
そうこうしているうちに市は十馬の助けなど必要もなく、ならず者たちを一刀両断のもとにしてしまう。
その後、二人はある宿場町へたどりつき、賭博場へ顔を出す。
しかし、その町全体が万鬼一党に牛耳られ、精彩を欠いているのだった。

女性が主人公ということもあり、作品は狂信的な暗さを避けようと、モダンで叙情的な流れにこだわっている。
そんなわけで音楽も海外からリサ・ジェラルドを抜擢し、挿入曲として起用している。

リサ・ジェラルドは、「グラディエーター」の楽曲も担当しており、ハリウッド映画界の音楽の巨匠であるハンス・ジマーと共にゴールデングローブ賞作曲賞を受賞している。
本作を音楽性からぐぐっと盛り上げているのも、彼女の見事な音楽性が効果を加味している。
ヒロイン市役の綾瀬はるかも、けなげにこの大役に臨んでいて好演。


2008年公開
【監督】曽利文彦
【出演】綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2010.02.01 08:20:00 コメントを書く
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