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2013.01.24
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カテゴリ: 映画/ヒューマン
【鉄道員(ぽっぽや)】
20130124

「乙さんよ、もう夢でしか会えんなぁ。ハハハ・・・俺とおめぇとでこのポンコツに引導わたしてやるべ。・・・出発進行!」

浅田次郎 原作の「鉄道員」は、直木賞受賞作であり、日本中の鉄道ファンを湧かせた大ベストセラー小説でもある。
それにしてもこのストーリーの巧みな展開と言ったらどうだ!
人の心の琴線に触れるようなデリケートな風合い。
言葉では到底表現できない、行間から滲むような感情の流出。
不器用な人間を包み込むような冬の北海道の大自然。
この見事な調和が、物語をさらに重厚な作品へと押し上げていると言っても過言ではない。
吟遊映人は日頃、職人になりたいと思っている。
亡くなった父がそうであったように、自分もまた人生をかけてこの道を歩んで行きたいと望んでいる。
本作「鉄道員」の佐藤乙松の口癖でもあるが、
「おら、ポッポやだから・・・」

この言葉は決して自分を卑下するものではなく、むしろそこに魂を込めた誇りさえ感じるのだ。

主人公の佐藤乙松は、北海道内のローカル線幌舞駅の駅長である。
蒸気機関車の見習いを経て、鉄道員一筋に生きて来た。
歴史ある幌舞線も、合理化によって廃止が決められ、乙松の今後の身の振り方も迫られていた。
乙松は、たった一人の愛娘を赤ん坊の時に亡くしており、その後妻も病気で亡くし、孤独な定年を迎えようとしていた。

この作品に余計な解説など不要だと思った。
四の五の言わずにぜひとも観ていただきたい。
そして、できれば寒い冬の夜にじっくりと堪能してもらいたい。
「おら、ポッポやだから身内のことで泣くわけにはいかんでしょ」
乙松が歯を食い縛って、それでも心で号泣する哀しい姿に、思わず目頭が熱くなる。
しんしんと降り続く雪の白さと、「プォーッ」と言う白銀に響く警笛がたまらなく郷愁を誘う。
こんな世知辛い世の中だからこそ「鉄道員」を観て、主人公・佐藤乙松の骨のある生き様に学んでいきたいと思った。

浅田次郎 原作『壬生義士伝』は コチラ (^^)v

1999年公開
【監督】降旗康男
【撮影】木村大作


20130124aisatsu





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最終更新日  2013.01.24 06:28:11


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