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2013.11.15
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テーマ: コラム紹介(119)
カテゴリ: コラム紹介
20131115

【西日本新聞 春秋】

〈偽物食材世にあふれ/だますが勝ちの三国志/偽(魏(ぎ))だの誤(呉(ご))だのがのさばれば/食(蜀(しょく))の大義は滅びゆく/オッペケペッポーペッポッポー〉。もう一丁。〈一流ホテルもデパートも/老舗の看板信じちゃならぬ/「シニセ」の中には「ニセ」があり/オッペケペッポーペッポッポー〉。

止めどを知らぬ食材偽装問題。明治の演劇人、川上音二郎が平成の世にあれば、こんな「オッペケペー節」が聞けたかも。きのうは音二郎忌。墓所の承天寺(福岡市)で法要があった。

1864年、博多に生まれた音二郎は上京後、自由民権運動に傾倒。政治を風刺したオッペケペー節で人気を博した。権力を笑い飛ばす批判精神は、今も十分通用する。

音二郎の詞を引きつつ、現代風にアレンジしてみた。()内は筆者。〈権利幸福嫌いな人に/自由湯(じゆうとう)をば飲ましたい/(お国の秘密は保護すれど/守る気のない知る権利)/うわべの飾りは立派だが/政治の思想が欠乏だ/心に自由の種をまけ/オッペケペッポーペッポッポー〉。

〈洋語なろうて開化ぶり/パン食うばかりが改良でない/(国内産業どう守る/交渉ヤマ場だTPP)/自由の権利を拡張し/国威を張るのが急務だよ/知識と知識の競(くら)べ合い/オッペケペッポーペッポッポー〉。

きのう、音二郎の墓に参って引用の許しを請うた。木々を揺らす風の音が「オッペケペッポー、オッケー」と聞こえた。
(11月12日)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うまい!


だがしかし・・・
上等な話だ。彼岸の音二郎は引用は許しくれるだろうが、しかし

『権力を笑い飛ばす批判精神は、今も十分通用する』

これは現実に通用するかどうか疑問だね、音二郎はそう言うのではないか。
なるほど、本当の批判(不満にあらず、昨今の紙面は不満の嵐に他ならない!)と諧謔を現代人が理解できるかどうか。
そしてそれを楽しむだけの文化は以前と異なっており、何より楽しむだけの基礎知識を持ち合わせているかどうか。
現実は難しい問題だと思う。

コラム氏には「オッペケペッポー」が

『木々を揺らす風の音』
に聞こえるようだ。
私には

「そんなこッたァ~知らねぇよォ♪」

そう歌う音二郎のホンネに聞こえる。

そして考えた。

だいいち責任もないし伝家の宝刀「取材の自由と知る権利」を振りかざせばすべてが事すむ仕掛けなのだ。
好き勝手をして後はどうするの?と問われたならば

そんなこッたァ~知らねぇよォ♪

だがこのお気楽こそに平和の真髄を見ることも事実。
お互い様というか、バランスの上に微妙に成り立った関係なのである。

20130124aisatsu





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最終更新日  2013.11.15 05:57:44


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