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2013.12.02
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テーマ: コラム紹介(119)
カテゴリ: コラム紹介
20131202

【産経新聞 産経抄】

インド代表の東京裁判判事として、日本人被告全員の無罪を主張したことで知られるパール博士は、裁判後の昭和27年にも来日している。このとき日本の教科書を見て嘆いたという。「日本は侵略戦争を行った」と書かれていたからである。

産経新聞社『教科書が教えない歴史』によれば、博士は「子供たちが歪(ゆが)められた罪悪感を背負って卑屈、荒廃に流されていくのを、見過ごすわけにはいかない」と訴えた。こんなに早くから日本の歴史教育の問題点を見抜いた外国の識者がいたとは、驚くべきことだ。

パール博士だけではない。恐らく戦前からの日本の歴史を日本人以上に正当に評価し、好意を寄せてくれたのはインドの人々だ。まだ占領下にあった昭和24年には、東京の子供たちの願いを聞いてネール首相がゾウの「インディラ」を上野動物園にプレゼントした。

昭和35年、皇太子・同妃時代の天皇、皇后両陛下がインドを訪問されたとき、そのネール首相はこう演説した。「日本の政策には同意できたもの、できなかったものもあったが、つねにわれわれは日本と日本国民、その美徳を尊敬してきた。日本は偉大である」。

そのインドを天皇、皇后両陛下が公式訪問されている。長年のインドからの招請に応えたもので、両陛下にとり35年のとき以来53年ぶりのご再訪である。天皇陛下は訪問にあたり「インドへの理解を更に深める機会となることを期待しています」というご感想を発表された。

ご高齢にかかわらず国際親善に尽くされる両陛下に、ただただ頭が下がるばかりである。ゆったりとご旅行いただきたい。同時に国民としてはこの機に、パール博士をはじめ他に例を見ないインドとの交流の歴史を思い起こしたいものだ。
(12月1日)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

両陛下は、今日から公式行事を執られるという。ご無事をひたすらお祈り申し上げるのみである。

従姉妹から久しぶりに電話があった。九十過ぎの伯母を連れ、東京に出かけたという。
用事を済ませタクシーで東京駅に向う途中で皇居にさしかかった時、伯母は言ったそうだ。
「宮城(きゅうじょう)に参りたい。」

「母は哀願するようにいうものだから、新幹線の予定を変更して皇居に行ったのよ。」
二人は皇居正面でタクシーを降りたそうだ。足の不自由な伯母は自歩の散策はかなわない。ひとしきり皇居を眺めると伯母は満足したそうだ。

「皇太子様ももうご高齢だから健康には十分に気をつけていただきたいわね。」

皇太子様とはもちろん今上陛下である。


「母はとてもうれしそうだったの。あんな笑顔は久しぶりに見た気がしたわ。だからタクシーで皇居を周遊したのよ。」

話から、伯母の満足感は十分に理解できた。
伯母はタクシーのウィンドに顔をつけるようにして皇居を眺め続けていたそうだ。
視線の先にある皇居はどう映ったのであろうか。食い入るように眺める伯母の姿が目に浮かんだ。

続きがある。


親子は皇居を二周したという。

私は、二人に日本人の血流のようなものを感じた。
皇室は、世界において日本だけが有している「生きた歴史」である。
それを敬い誇りとすることで、日本人としての正気が保たれているように思うのだ。
二人には、それが脈々と流れている。
こういう人たちがいる限り日本はまだまだ大丈夫だ、少しおおげさかもしれないが私はそう思った。

さて、それにしてもパール博士の明察ぶりは見事である。惜しむらくは、かくも見事な先見を昭和27年から公の場で見逃してきたということだ。
産経新聞はこういう指摘に長けている。何よりそれが「正論」であることは言うまでもない。
A新聞やM新聞が、左翼的な発言を繰り返し、社論をもって世論を煽る昨今である。
正しい事を正しいと胸を張って主張することが、どれほど労力のいることかは推察するにあまりある。
そんな中でマイノリティーとして気炎を吐き続ける産経新聞に、私は謹んで敬意を表する。

ご参考まで、先日の産経抄も引く。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「産経新聞を定期購読している人は決して多くない」。フランス文学者の鹿島茂さんの書き出しの一文には、ショックを受けたものだ。しかし、「多くはないが、その数は減ることはない。いわば強固なる少数派である」と続いて、ほっとする。

実は、『シャネルの真実』(新潮文庫)の解説文から引いた。鹿島さんによれば、「少数派」とは、世間でいうところの「保守派」だけを意味しない。長く小紙パリ特派員を務めたこの本の著者、山口昌子さんのファンであるフランコフィル(フランス好き)も含まれていたという。

購読者の数はともかく、小紙が少数派であることは、間違いないらしい。平成17年10月の、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、全国48の新聞が社説を掲げた。参拝に反対する主張が大半で、「もろ手をあげて支持したのは産経だけである」と、朝日新聞がわざわざコラムで教えてくれた。

その朝日が先日、特定秘密保護法案についても、全国の新聞各紙の社説を検証していた。多くが、反対ないし懸念を表明しているなか、もちろん小紙は意見を異にする。北東アジアの緊張が高まるなか、日本版NSCの創設とともに、安全保障にかかわる機密の漏洩(ろうえい)を防ぐための法整備の必要性を訴えてきた。

といっても、「もろ手をあげて」賛成しているわけではない。国民の知る権利、報道の自由が損なわれることはないのか。一定期間の過ぎた機密の公開の原則は守られるのか。小欄も参院での審議を見守っている。

それにしても、と少数派は首をかしげる。国家機密を守る当たり前の法律のせいで、日本が再び「戦争する国」になってしまう。そんな主張を真に受ける国民が、本当に多数派なのだろうか。
(11月28日)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それにつけても、天皇誕生日はもうすぐだ。テレビを通してご尊顔の栄に賜ることの出来る日が楽しみである。
まずは両陛下が健やかにお帰りになられることを、心よりお祈り申し上げる次第だ。

20130124aisatsu





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最終更新日  2013.12.03 08:16:40


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