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2014.03.27
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カテゴリ: 映画/ヒューマン
【正義のゆくえ~I.C.E.特別捜査官~】
20130405

「大丈夫? ボーッとしてる。座るかい?」

「(君は)ニュージーランド(から来たのかい)?」
「(いいえ)オーストラリアよ」


以前からアメリカへの入国は非常に厳しいことで有名だった。
自由を求め、仕事を求め、藁をもすがる思いで様々な人種が集まって来るからだ。
だが、9.11テロ以降、それは一段と強化されるものとなった。
まず短期の観光と言えども、パスポート以外にエスタの申請が必要になったことが挙げられる。
無論、手数料もかかる。
面倒と手間を惜しむ者はアメリカには来るな、という意図さえ感じられる。
逆に、外国から日本への入国というのは案外簡単なようだ。
良いか悪いか別として、ウェルカムでフレンドリーな日本の玄関口は、外国人にとっては実に大衆的で敷居が低く設置されている。
本作「正義のゆくえ」は、アメリカにおける永住権を獲得するまでの移民にスポットを当てたものである。

ストーリーは大まかに分けて4つの構成から成り立ち、オムニバス形式とは若干違ったストーリー展開となっている。

ロサンゼルス市内I.C.E.捜査官マックスらは、不法就労者を一斉逮捕する。
そんな中、メキシコからの不法就労者である20代の女性ミレヤもその対象者であった。

だがミレヤには幼い息子ホアンがいると言う。
子どもと離れ離れになってしまうことを憂いたミレヤは、マックスに子どもの預け先を書いたメモを渡し、自らは強制退去させられてしまう。
一方、オーストラリア出身で女優志望のクレアは、観光ビザで入国したものの、どうしてもグリーンカードの許可が欲しい。
ビザの延長手続が取れず途方に暮れていると、移民判定官のコールと出会うのだった。

印象的だったのは、イスラム教徒の少女タズリマのくだりだ。
タズリマはバングラデシュ出身の高校生なのだが、授業中、9.11テロに関する考察を発表し、内容がテロリストを擁護するものだったため、危険分子とされてしまうのだ。
それによりタズリマは、母親といっしょに退去命令が下ってしまう。
言論の自由が認められている中でのそのような措置が、果たして正義なのか、あるいは同胞たちの正義を信じたタズリマの信念が受け入れられるべきものなのか、限りなくグレーゾーンで判断に難しい。

年を経て、ますます魅力的な役者さんとなった。

代表作に「スター・フォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズがあるが、どれも興行的に大成功を収めている。
吟遊映人がとりわけ支持しているのは、「刑事ジョン・ブック目撃者」で、アーミッシュの文化に戸惑いながらも、母子家庭で力強く生きる未亡人に惹かれて行く刑事役が、実に男らしくドラマチックに仕上げられていた。
本作「正義のゆくえ」は、ハリソン・フォードが渾身の演技で、正義感と人情味の狭間で揺れる人間の良心を描いたものなのだ。

2009年公開

【出演】ハリソン・フォード

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.03.27 05:45:59


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