吟遊映人 【創作室 Y】

吟遊映人 【創作室 Y】

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

吟遊映人

吟遊映人

カレンダー

2018.01.07
XML
カテゴリ: 映画/アニメ
【君の名は。】

あけましておめでとうございます。
平成30年という節目の年の幕開けです。
とはいえ、官公庁は4日から開庁しているので、すでにお正月モードではない方々も多いのでは。(お勤めの皆さま、ご苦労さまです。)
吟遊映人も始動します。
つたない記事と画像を細々とでもアップして参りますので、暇つぶしにでもご覧いただけたら幸いです。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

新年早々、初詣には行かなくても買い物にはいそいそと出かけてしまうというのが女性の性だろうか。
私もその一人。
近所の大型ショッピングモールへ出かけ、ニトリ→ユニクロ→無印良品→マック→食料品売り場という順にウロウロしていると、不意に背後から声をかけられた。


「あ・・・どうも、おめでとうございます」

顔は見覚えがある。でも名前が出て来ない。
一緒に子供会の役員をやったあの人、ほら何と言ったっけ?
喉まで出かかっているのに出て来ないのだ。
いっそのこと「失礼ですが、どちら様でしたっけ?」と聞いてしまいたい。
嗚呼、年は取りたくないものである。(結局、名前はわからずじまい。)

だからというわけではないのだが、新年は『君の名は。』というアニメ映画からご紹介していこうと思う。

「おまえが世界のどこにいても、必ず会いにいく!」

2016年公開の『君の名は。』は、興行収入ランキングにおいて『千と千尋の神隠し』をおさえ、歴代1位となったらしい。(ウィキペディア参照)
『シン・ゴジラ』もスゴかったが、『君の名は。』はそれを凌ぐ東宝の大ヒット作品となった。
監督は新海誠。
アニメオタクの友人と会話していると、時々この監督の名前が出て来たのだが、あまり興味がなかったのでスルーして来た。

同時に、先見の明があるアニオタの友人のスゴさに改めて脱帽である。

新海誠監督は長野県出身で、中央大学文学部卒。
言うまでもなく代表作は『君の名は。』だが、他に『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』などのアニメも手掛けている。

『君の名は。』のストーリーは次のとおり。
ある朝、目を覚ますと、立花瀧は女子になっていた。

逆に宮水三葉は男子になっていた。
本来なら岐阜県は糸守町というのどかな田舎町に住む女子高生で、つまらない田舎の暮らしに嫌気がさしていた。
二人の身体が入れ替わるのは週に数回で、お互いに最初は生々しいほどの現実的な夢をみているに過ぎないと思っていた。
ところがそれは正に現実で、瀧が三葉で三葉が瀧に入れ替わっていることに気付く。
最初は戸惑いがちだったが、そのうち二人はメールでやりとりしながらフォローし合い、お互いを意識し、必要とするようになる。
そんな中、入れ替わりが突然途絶えてしまう。
瀧が三葉にいくらメールをしようと思ってみても届かない。
さらには三葉という名前さえも徐々に記憶が薄れていく。
瀧は必死に忘れまいと記憶を頼りに、自分が入れ替わった三葉が住む岐阜県糸守町の風景をスケッチに描き起こしてみた。
瀧はそのスケッチを基に糸守町に出かけてみようと思うのだった。

私以外にも同じ感想を持つ昭和生まれは五万といるだろうけど、あえて言わせてもらおう。
この作品は大林亘彦監督作品へのオマージュではなかろうか。
もう作品の前半ぐらいで、「これって“時をかける少女”とか“転校生”みたいな感じだな」と思った。
さらには、山中恒原作の『おれがあいつであいつがおれで』をアニメ化したのだろうかと思ったほどである。
なのでストーリーに関してはあまり斬新さを感じることはなく、むしろ昔の映画の現代的にアレンジされたコピーを見ているような感覚だった。
とはいえ、あれほどの大ヒット作品。一体なぜ??
冷静に考えてみれば、さすがに平成のアニメだけあって、スピード感が違うし映像美も見事。
おまけに使用されている音楽もRADWIMPSを採用することで、現代的でテンポがあり作品全体を効果的に盛り上げている。
要するに雰囲気を楽しむ作品なのである。
青春の一番おいしい部分をギュッと濃縮し、視聴者の気持をフワフワと心地良いものにさせる。
そういう意味で、アニメ映画という娯楽を存分に駆使した世界観は見事である。

ただし、私はこの作品に文学性は感じない。
文学とは青春の光と影、美しいものと汚れたもの、幻想と現実を赤裸々に表現するものでなければならないからだ。
(見る人それぞれに捉え方があり、私の意見を押し付けるものではないのであしからず)

平成生まれの私の息子が大絶賛した新海作品。
そして息子の友人たちもシネコンに2回通ったという熱の入れよう。
それらの事実を踏まえたら、私と同じ昭和生まれも一見の価値はありそうだ。

2016年公開
【監督】新海誠
【声の出演】神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子

20130124aisatsu





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.01.07 06:00:04
コメントを書く
[映画/アニメ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: