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「マラーホフの贈り物」Bプロゆうぽうと簡易保険ホール 開演 18:30今朝、またもや急なヘルプコールが入り、昼過ぎまで仕事に出る羽目に。帰宅後は、最低限の家事やら買い物であっと言う間に夕方!あわただしく旦那と娘ちゃんの夕食(カレー)を作り、家をあとにする。髪の毛とかに匂いが染み付いてなかったかなぁ。ボ~としていたのか、うっかり新宿で山手線に乗り換えるのを忘れそうになって、焦ったぁ。(NBS主催の公演は、東京文化会館でやるイメージがある)マラーホフさん、先日の「眠れる森の美女」では、ちょっとお疲れ気味に見えましたが、今日はどうかな。<第一部>●「ラ・シルフィード」 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル/音楽:ヘルマン・S・レーヴェンスヨルド ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフシルフィードを追って、森へ迷い込んだジェームズ。木漏れ日のさす森の背景が、とても美しい。マラーホフは、キルト姿も麗しい美青年なジェームズ。キルトの色は深緑と地味だった。これじゃ、森に同化しちゃうよ。バレエは観るだけの私には、正確にテクニックを観る目はないので何とも言えないけれど、アントルシャの連続とかは「とりあえず何とか」こなしていたように見えた。ひょっとして、ジェームズは、あまり得意な役じゃないのかな? 細身で、透明感が魅力のジュリー・ケントは、見るからに妖精。ジェームズに愛の誓いをねだる仕草がとてもキュート。中性的でどこか人間離れしたムードを持つマラーホフなら、このままシルフィードに連れられて妖精になってもおかしくないね。●「アゴン」 振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー ルシア・ラカッラ シリル・ピエール衣裳は、シンプルな黒のレオタードのみ。ラカッラの8(9?)等身が引き立つ。同じ人間とは思えないプロポーションだ。ストーリーは、観るものによって創られる…バランシンお得意の、アブストラクト・バレエ。とにかく独創的なパ(と言っていいのか?)の連続。私生活でもパートナーであるピエールの鉄壁のサポートのもと、ラカッラの並外れた柔軟な肢体から繰り広げられる”あり得ない”ポーズにただただ感嘆。●「マノン」より寝室のパドドゥ 振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー恋の歓びにはじける、若く可愛いマノン。ナイス・バディ(下品ですみません)なポリーナちゃんが、この衣裳を着るとかなりセクシー。いいなぁ。シュピレフスキー君は、ルックスはとても良いのだけれど、技術的には微妙?マノン@小悪魔なポリーナちゃんの前では霞みがち。 ●「ライモンダ」よりパドドゥ 振付:マリウス・プティパ/ユーリー・グリゴローヴィチ 音楽:アレクサンドル・グラズノフ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリンアレクサンドローワ初見。いや~びっくり!とても安定した踊りをする人ですねぇ。余裕しゃくしゃく。幾多の苦難を乗り越え、愛するジャンと結ばれる喜びと自信に満ちた笑みも魅力的。有名な、手を「パシッ」と打ちながら踊るヴァリエーションでは、一部の隙もなく堂々たるもの。ジャン・ド・ブリエンヌの衣裳は、小柄なフィーリンに合わせたのか、ボリショイならでは(?)の長マントは無し。残念~。<第2部>●「エチュード」 ジュリー・ケント/ウラジーミル・マラーホフ/高岸直樹 (白の舞踊手)高村順子/小出領子 ほか東京バレエ団何というか…踊る方も観る方も、たいへん疲れる作品だった。レッスン・バーでの練習と本番、また練習して本番、またまた練習して…の繰り返し。構成は、とても面白いとは思うのだけれど、長かった~。途中で衣裳替えも何度かあるので、裏でもさぞやバタバタと大変なことだろう。いやはや、ダンサーの皆様お疲れさまでした。<第3部>●「アポロ」 振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキーテレプシコーラとアポロのPDD。またも、ポリーナちゃんのオーラに霞むシュピレフスキー。格好いいんだけどね、何かが足りない。(ファンの人、ごめんね)でも、頭上高くテレプシコーラを持ち上げるなど、リフトは安定していたよ。降ろすときに擦れたのか、ポリーナちゃんの衣裳(ちょうどバストの部分)にシュピレフスキーのドーランが着いてしまった。●「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ ルシア・ラカッラ シリル・ピエールクランコ版。バルコニーのセットもある。やっぱりロミジュリのバルコニーシーンは、バルコニーがあった方が、演出的によりドラマチックになるので好き。去年のシュツットゥガルト・バレエ団公演を思い出すなぁ。マクミラン版のような、休み無しのパの連続ではないけれど、高難度リフトなどの見せ場がある点では同じ。アゴンと同様に、二人のまったく隙のないパートナーシップに脱帽。恋するロミオとジュリエットになりきっていた。クランコ版で好きなのは、最後、バルコニーにぶら下がったロミオが、ぐーっと懸垂をしてジュリエットとキスをするシーン。今回は、なぜかこれが無かった!そのかわり、バルコニーへ戻ったジュリエットをロミオが階段途中まで追いかけてキス。(え?バルコニーの上まで行っちゃうの?と、一瞬焦った!)懸垂キスの方が、よりドラマチックだ。●「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ 振付:マリウス・プティパ/(ユーリー・グリゴローヴィチ) 音楽:ピョートル・イワノヴィッチ・チャイコフスキー マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリンボリショイだから、きっと来ると思ったグリゴローヴィチ版。オディールのヴァリエーションの曲が、短調でおどろおどろしいやつね。長調の曲よりも、こちらの方がオディールがより「悪女」な感じがするので好きだ。ライモンダに続き、またアレクサンドローワが凄かった。32回転の序盤でも、最後のピケ・ターンの連続でも、両手を上げてアン・オーを入れる余裕。片手を上げる人はこれまでも時々見たけれど、両手は初めて見たかも。妖艶なオディールに魔法をかけられるように惑わされてゆくフィーリン共に、演技面もバッチリ。悪女目線が鋭すぎて、ちょっと怖かったけど(笑)。いや~、いいもの観させてもらいました~。5月のボリショイ日本公演で、アレクサンドローワの出番が一番多いのにも納得。きっと、どんな役でも自分のモノにできる人なんだなぁ。女性版ドゥミ・キャラクテール?●「アリア」 振付:ヴァル・カニパローリ/音楽:ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル ウラジーミル・マラーホフ赤いスパッツに白い仮面のマラーホフ。仮面をつけている時は、コミカルな道化のよう。しかし、ぽろりと仮面が外れると、その下に哀しみの表情が隠されていた…「本当の僕は…(悲しい、幸せなんかじゃない、切ない、etc…)」と、訴えかける視線にぐっとくる。また仮面をつけ、コミカルに踊り出す。あぁ…素晴らしすぎてうまく書けませんが、ダンスに人生を捧げた人にふさわしい作品だ、ということだけはわかります。●フィナーレ 全員曲(パキータ?)に合わせ、得意技を順に披露。ラカッラ&ピエール組は、アクロバティックなリフト、アレクサンドローワ&フィーリンは、フェッテとグランジュテ、ポリーナちゃんもフェッテ(記憶が曖昧!違ってるかも)といった具合に。マラーホフは、ふわ~り、ふわ~り、グランジュテの連続。最後には十八番のエビ反りで魅せてくれる。凄い~。皆、サービス満点で、フィナーレだけ延々と観ていたいぐらいだった。間際まで出演者や演目の変更に翻弄された公演だったけれど、少しづつ美味しいところを堪能できるガラ公演は、やはり楽しいのであった。ありがとう、マラーホフ。
2006.02.28
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マイム系の笑える公演のお知らせ。明日から両国のシアターχで「フール祭」が開催されます。「笑うからだ」「わらう音楽」を追求している、国内外のパフォーマーによるオムニバス形式の公演。私の大好きな山本光洋氏(写真一番下)も2000年の第一回公演から参加しています。フェスティバル名「フール祭」にふさわしく、人を笑わせる事にかけては天下一品の道化、愚者が集い、芸を競います。ゲスト出演としてイタリアの愚か者、Jashgawronsky Brothers(ジャシュガロンスキー・ブラザーズ)も参加。顔が痛くなるほど、お腹の皮がよじれるほど笑いたい方は、せひ観に行ってみては?私も、すっご~~~く観に行きたいのですが、スケジュール的に微妙…。まだチケット残あり。全席自由席ですので、早く行けばベストポジションで観られるかも!?★シアターχHPhttp://www.theaterx.jp/06/060301.shtml★アフタークラウディカンパニーWebSitehttp://www3.alpha-net.ne.jp/users/accircus/news/foolfes2006/top.htm
2006.02.28
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トリノオリンピック、フィギュアスケート女子シングルで、日本の荒川静香選手が堂々の金メダルを獲得しましたね~。早起きしてLIVEでバッチリ観戦しましたよ。素晴らしい演技、滑走でした!しーちゃん、おめでとう!で、本題ですが…今日の外出予定が無くなったため、お正月明け以来久々の「なーんも予定のない平日」になりました。これで美容院に行かれる~家でDVDも見られる~ゴロゴロできる~(笑)らっきぃ♪…と昨夜喜んだのもつかの間、今日出勤予定のパートさんの家庭の事情で、「かわりに出勤してもらえないか」とヘルプコールが来てしまいました。がーん。私も今まで急用が入ってしまった時に助けてもらっているし、パート全員子持ちなのでこういう時には「お互い様」の精神で行きたいのだけれど…まったり過ごす平日も満喫したいしなぁ~。とりあえず、遅い午後からなら何とかOKと伝える。「美容院の予約を入れてしまった」のは内緒にしたけれど、出勤したらバレるよね(苦笑)。金曜日は私用で出勤できないかわりに、ここのところずっと月曜日はフルタイムだったし、週半ばも半日出勤、もしくは子ども劇場の委員会などで必ず家を空けていたからね。正直なところ、来客が多くて忙しい月・金の両日出勤だと、歳のせいか(?)とても疲れるの。だから今日は、本当は家に居て休みたい。娘ちゃんは、昨年の11月から金曜日は(毎週じゃないけれど)バラエティ番組の収録のためにフジTVまで通っています。そのため事務所から、一応金曜日はなるべく予定を空けておくようにと仰せつかっているのです。今日は収録が無いので、登校しています。連絡が入るのが前日の夕方以降だし、早朝集合や夜11時過ぎの帰宅になったりと、大人の都合に合わせるのはなかなか大変だけれど、とても楽しそうに「お仕事」しています。役付きじゃないから、正確にはエキストラなんだけど、毎回お声がかかるので一応レギュラーと思っていいのかなぁ?話がちょっとそれますが、芸能活動は小学生の間まで、と決めていたのに、これがきっかけでまた火がついたらどうしよう…中学ではやっぱり、真面目に勉強して欲しいしねぇ…等々、親としては少々複雑な思いもあります。それでは、これから美容院に行ってきま~す。
2006.02.24
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空耳といえば、元祖は「タモリ倶楽部」の空耳アワーでしょう。洋楽の歌詞の一部が、日本語に聞こえるというやつです。馬鹿馬鹿しいけれど、面白いよね~。昨年大流行した「恋のマイアヒ」は一曲丸ごとが空耳化できる秀作(笑)でした。娘ちゃんのクラスでは、マイアヒ(マイヤヒ?)の人気はいまだ衰えないばかりか、そういう空耳ソングを集めたインターネットのサイト(『おもしろフラッシュ総合サイト』)が大人気。空耳に限らず、笑えるフラッシュの宝庫。「もすかう」とか「千葉!滋賀!佐賀!」は、確かにウケる。ただし、中にはエログロナンセンスなものもあるので、小学生の閲覧には少々注意が必要。しかし、全国的にこういうモノを見てキャーキャー面白がっているのでしょうかねぇ、イマドキの小学生って。これを毎日家で何度も流されたせいか、原曲も今では空耳にしか聴こえなくなっちゃったよ~。
2006.02.22
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東京バレエ団「眠れる森の美女」(全3幕プロローグ付)東京文化会館開演 15:00<主な配役>オーロラ姫:吉岡美佳デジレ王子:ウラジーミル・マラーホフリラの精:上野水香カラボス:芝岡紀斗フロレスタン国王:重石太志王妃:坂井直子カタラビュット/式典長:野辺誠治 【プロローグ】妖精キャンディード(純真の精):大島由賀子/妖精クーラント<小麦粉>(活力の精):乾友子パンくずの精(寛大の精):高木綾/カナリアの精(雄弁の精):長谷川智佳子妖精ビオラント(熱情の精):田中結子妖精のお付きの騎士:大嶋正樹、古川和則、中島周、長瀬直義、宮本祐宣、横内国弘 【第1幕】オーロラ姫の友人:西村真由美、奈良春夏、前川美智子、吉川留衣、加藤文、森志織、福田ゆかり、村上美香4人の王子:高岸直樹、木村和夫、平野玲、長瀬直義 【第3幕】ルビー:小出領子/エメラルド:門西雅美/サファイア:佐伯知香/ダイヤモンド:西村真由美シンデレラとフォーチュン王子:井脇幸江-木村和夫/フロリナ姫と青い鳥:高村順子-中島周牡猫と子猫:吉川留衣-大嶋正樹/赤ずきん:河合眞里指揮:アレクサンドル・ソトニコフ演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団一言だけ簡潔に感想を述べるとしたら「テーマパークのショー」のような舞台…でしょうか。色彩豊かな舞台美術と衣裳、マラーホフの茶目っ気ある演出…なんだか、飛び出す絵本形式のお伽話を見ている気分でした。チラシ等で一応の予備知識はありましたが、舞台美術と衣裳は、かなり奇抜。幕が開くと、そこは王宮ではなく庭園という設定。人工芝?を連想させる、ヴィヴィッドな真緑色の生け垣とやたら目立つ7個の大きな球体(トピアリー)は、ピンク色の薔薇だらけ。カラボス他妖精さん達は、この球体の中から登場します。床も緑色。どこかで「全ては庭園で起こったこと」だと読んだけれど、花の香りと草木の青臭さが漂ってきそうな演出。そこへ登場する王宮の人々の衣裳は、色彩的・造形的にも、花を連想させるような華やかさ。舞台装置の緑と補色、対比関係の色なので目がチカチカするのが難。個人的には嫌いじゃないです。色も形も「ホクシャ」の花みたいで、とても可愛いですし、微妙な重ね色はどこか日本的な感じさえしました。オーロラ姫の衣裳は、ピンクと花柄のクラッシックチュチュ。(3幕は水色地に小花模様)ゴテゴテ衣裳の中、唯一すっきりとシンプルなので、逆に清楚な初々しさが感じられました。3幕構成ですが、休憩は1回のみの2部形式。(おかげでトイレは、いつも以上に長蛇の列!)物語全体の構成や見せどころの振付などは定番と概ね同じだけれど、部分的に異なる演出がいくつか。まず、オーロラ姫が眠りにつく原因が糸紡ぎの針ではなく、17歳の誕生日にカラボス扮する老婆?からプレゼントされた薔薇の棘に刺さる設定でした。そして大きな鳥かごのような柵で守られます。なので、国中に「糸紡ぎ禁止令」のお触れを発する場面がありません。そのかわり、プロローグと1幕の間の場面転換の際に降りた幕の前で、少女期のオーロラ姫(子役)をリラの精がカラボスから守るシーンが入っていました。ずっと成長を見守っているということを表現していたのでしょう。王子は森の奥深くの古城に眠るオーロラを見つけ一目惚れすると言うよりは、リラの精に「姫を救えるのはあなただけ」と、ある意味洗脳され(?)眠るオーロラの元へ連れて来られる感じでした。このマラーホフ版では、リラの精は強くて存在感のある役。まさに妖精達のボス。頼れる姐御。カラボスもリラの精に睨まれると、たじたじの腰抜け状態になってしまうほど。目覚めたオーロラにまた呪いをかけようと、再々度登場するカラボスにリラの精が「まったく!またそんな悪戯をして!悪い子ね!」と一喝し、シュン…となる場面は、なんだか微笑ましく思いました。古典全幕の吉岡さんを観るのは初めてでしたが、登場シーンでは溢れんばかりの「お姫様オーラ」を発していました。華がある人ですね。ただ、今回が不調なのかいつもそうなのか?安定したソロに対して、相手がいる踊りの時がなぜか不安定で、観ていて何度かハラハラしました。ローズ・アダージョのバランスは、海外の超一流のプリマでも難しいとされる振付け。失敗しないようにと、ささっと済ます人が多いなか、吉岡さんは腕をちゃんとアンオーに上げ、バランスをキープしていたのは立派でした。PDDでのサポート付きピルエットやフィッシュ(?)などは、マラーホフに「回してもらってる」「持ち上げてもらってる」のがわかってしまって…。前半で頑張っていただけに、最後にスタミナが切れてしまったのでしょうか。それがちょっと残念です。マラーホフも絶好調とは言えなかったみたいで、ザンレールが全て1と5分の3回転ぐらい…あともうちょい!なんですがねぇ。惜しいっ(笑)。立ち居振る舞いは文句無しの王子様で、繊細でちょっと神経質そうな王子に、華奢で溌剌とした吉岡姫とは、見た目のバランスは◎。ふわ~んと優雅な跳躍は健在でした。マラーホフも、パートナーのいる踊りよりも、ソロの方が魅力が発揮できる人ですね。女性をリードするマッチョさを彼に求めること自体が、無理ってものでしょう。今回の美味しい役その1:リラの精。全幕の上野さんも初見でした。長身で手足も長く、柔軟性のある踊りがとても奇麗。舞台映えのする人ですね~。マラーホフ版の強いリラ役にはぴったりでした。美味しい役その2:カラボス。長身の芝岡さん(男性)が、デーモン小暮風のコテコテメイクにヒール靴で登場。びしぃ!と決まってて、なかなか格好いい。演技もお上手。そのカラボスが、リラに一喝されて小さくなる場面は本当にコメディでした。元はといえば、手違いでパーティの招待リストから漏れてしまったのだから、カラボスも本当は可哀相なのよねぇ。フロリナ王女の小出さんも可愛くて良かったです。個人的にウケたのは、高岸さん。この人、ラテン系の血が混ざっているんじゃないか?ってぐらい、情熱的で演技が濃いですね。オーロラ姫の婿候補である4人の王子のうち、1人だけ異彩を放っていました。「あぁ~君はなんて美しいんだぁぁ~」「その手に触れられるなら、この命捧げてもかまいませぬ」等々、身体から声が聞こえて来るようでした。(すみませ~ん!妄想です)レニングラード国立バレエのクリギンと同類ですね(笑)。※3/5投稿
2006.02.19
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東京芸術座「ウメコがふたりー路地裏の虹ー」~子どもたちの戦記~ 忘れられない「きのう」の出来事原作:安藤美紀夫 脚本:さねとうあきら 演出:杉本孝司清瀬市民センター ホール開演 18:30<キャスト>ウメコばあさん:井上鉄夫ハゲツル(ウメコの父):梁瀬龍洋およし(デベソの母):桜井秋子デベソ:安田かほるウメコ:白木沙織刑事:前田剛志<あらすじ>昭和14年、日中戦争たけなわの頃。京都、二条城ちかくの貧しい露地裏に住むウメコは6年生。アホだと言われションベンたれといじめられて、もう10日も家から出ていない。お父さんは新薬の発明に夢中な、もぐりの医者。生活と発明に追われてウメコにかまうヒマがない。今日も隣の悪ガキ『デベソ』に、せっかくもらったふかしたてのおイモを取り上げられそうになっている。『学校ずるけ休みするようなやつは、お国の為にならん国賊や!』そこへ現れた、あやしげな見知らぬ老婆。老婆が言うには『わしかてウメコ』・・・・現人神(あらひとがみ)=天皇陛下とも『知り合いの仲』というしわくちゃウメコは、ひとりぼっちのウメコとなぜか一緒に暮らしはじめた。『困ったとき、失敗したときに唄えば必ず神さまが許してくれはる』というありがたい忠義の歌--に励まされウメコは露地の表にでていく、が・・・・。※東京芸術座HPより(この先、ちょっと長いです。ネタバレもあるので、気をつけて~)「きみがわのうた」とは、ウメコばあさん流「君が代」の変な替え歌。音程はメチャクチャ。おまけに盆踊りのような振りまでついている。井上鉄夫さん扮するウメコばあさんは、登場しただけで「一瞬ぎょっ、としたあとに思わず笑いを誘う」怪しい婆さんなのだけれど、この歌がまた最高におかしい。非国民扱いされた辛さから逃れるため、引きこもりになってしまったウメコは、このヘンテコな歌に励まされ、デベソの母親が集めている千人針を自分もやる!と固く決意する。千人針が集まれば、自分も立派な「少国民」になれると信じて、勇気を振り絞り、町へ繰り出す姿は胸を打つ。同時に、頭が足りないゆえの馬鹿正直さ、純粋さがなんだかとても哀しくなる。父親(ハゲツルさん)が警察に逮捕されてしまってから、ひとりぼっちのウメコの世話は、初めはデベソの母親(およし)がみていたが、ウメコ婆さんが居着いてからは、本当のおばあさんと孫のような暮らしになる。だが、実はウメコ婆さんんは、警察の追っ手から逃れるためにこの路地裏に逃げ込んできた前科者の泥棒だった。そんな汚れ者のウメコ婆さんだったが、頭の足りないウメコを愛おしく思い、ひとりぼっちのウメコのために真っ赤な半纏を縫ってあげたりする。釈放されて自分の家に帰ってきた父親とウメコ婆さんが対面する場面は、ドタバタ喜劇。まるで「8時だよ、全員集合」みたいでおかしかった。ほどなくウメコ婆さんの正体がバレてしまう。ウメコの半纏を縫い上げたウメコ婆さんは、潔く刑事にお縄を頂戴される。ウメコは千人針を集めるために町へ出たきりで、家には居なかった。雨が降ってきたが、ウメコは傘を持っていない。心配するウメコ婆さんが連行される途中、川の橋に差し掛かかると…どこからかか細い声で「きみがわのうた」が聞こえてくる。「…あの子や!わてにはわかる」と、刑事を引きずるようにしてウメコを探しだす。何とウメコはこの寒い雨の中…川に入っているではないか!大事な千人針をぬらさないように、自分から川に入ったという。ウメコ婆さんと刑事に救出されるも、ひどい高熱で倒れこむウメコ。「この子を家に返してあげたい!」とのウメコ婆さんの訴えを刑事が聞き入れるわけもなく、そのまま道に放置されてしまう。デベソが発見し、何とか家に運ばれるが、ウメコは肺炎を起こしてしまっていた。「ウメコは、川でバカの洗濯をしたんや」とデベソは言うが…。寝込むウメコの看病をする父親。家の外には、ウメコが心配で居ても立ってもいられないデベソと母親。ウメコの布団の上には、あの半纏がかけられている。高熱にうなされながら、か細い声で「きみがわのうた」を歌うウメコ。こんなになってまでも、まだ「少国民」になりたいのか…。デベソが大声で「きみがわのうた」を歌っている中、息絶えるウメコ。神様、あんまりだ~。こんなにいい子なのに~。(この辺、もう涙ボロボロでした)あんなに一生懸命、千人針を集めたじゃない。その思いはデベソの台詞にもある。「どうして神様は、いいことをしたウメコを助けてくれなかったんや!」と。(現人”神”なんて嘘っぱちだぁ~!号泣)泣き崩れるデベソにハゲツルさんは、「神様もこんな露地裏までは見えないんだよ、支那とのことで忙しくて」と慰め、さらにウメコは死に際に「あ、デベソも歌うてはる…」と言ったと告げる。最後の最期で、やっとウメコとデベソの心がつながったんだなぁ。雨が上がり虹が出る。「ウメコは虹の橋を渡って、少しは神様に近づけるかのう」3人は、空に向かって手を振る。「神様~ウメコがふたりそちらへ行きますから、よろしく頼みますよ~」ー終わりー喜劇タッチなのに、実はめちゃくちゃ悲劇で、泣けるったらもう…。でも、哀しいのに救われた気持ちになるお芝居でした。先月に観た「夏の庭」といい、東京芸術座さんの戦争モノは、心に響く秀作ですね。
2006.02.18
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子ども劇場 幼児例会「おきてよ・おうさま」ルネこだいら レセプションホール13:00 開演出演:金子ざん&アフタフ・バーバン専任スタッフ<ストーリー>ある国にとてもねむたがりのおうさまがいました。ある日のこと、家来がおうさまをおこしにいったところ…いくらおこしてもおうさまはおきません。こまったけらいは“まち”の人にきいたり、占い師にたのんでおうさまの夢の中をのぞいてみたり・・・。はたしてけらい達は、おうさまをおこすことが、できるのでしょうか。毎回「とても楽しかった!」と好評の、会場参加型のお芝居。子ども達の生の声が、お芝居の進行には欠かせません。アフタフ・バーバンは、子どもの素直な声をとても大切にしながら、お芝居をすすめていきます。会場の子どもたちは、”まち”の人になったり、おうさまの夢の中の”ネズミ”になったり、それはもう楽しそう。お芝居の世界でたくさん遊んで、登場人物や、会場のみんなと共感するのって、とても気持ちいいこと。お芝居を観る楽しい感覚を幼児の頃から知るなんて、子ども劇場の子どもは、本当に幸せだのぅ。(笑)おうさまがいつも眠たいわけ…は、大人の心にはちょっとチクリときます。子どもは現実の世界で、たっぷりと遊ばせてあげなきゃいけませんね。(番外感想)最近の幼児向け例会では、イマドキのおこちゃまの特徴なのか?「大人が言ったら、これは暴言だよなぁ」と思うような野次(○○してんじゃねェよ!)とか、妙に賢く大人びた発言(話のあらすじを淡々と喋るとか)が、多くなったように思います。そんなとき役者の皆様は、どんな反応でも余裕であしらってゆきます。さすがプロ。私には絶対無理な芸当だわ。本心がつい顔や態度に出ちゃうもん。私は「こども」は好きですが、「お子様」と「クソガキ」は、苦手です。(正直に言っちゃった!)これからもたくさんお芝居を観て、泣いたり笑ったり怒ったりして、みんないい子に育ってね~。おばちゃんからのお願い。★NPO法人 あそび環境Museum 「アフタフ・バーバン」HPhttp://www.afutafu-barban.org/index.html
2006.02.12
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うちの娘ちゃんは、先週の土日は「子ども劇場・冬のつどい」に参加して、長野でそり遊びを満喫。それはとても楽しかったそうで、行かせて良かったけれど、来年から通う中学の制服の注文日と見事に重なってしまった。ありゃ~。でも、今月の土日に近所のイトーヨーカドーへ業者が出張しているそうなので、早く注文しなくてはと思い、早速夕方行って来た。最近の娘ちゃんは、よく言えばシック&スタイリッシュな服を好んで着ている。今日も黒と紺でトータルコーディネート(?)していた。そんな格好だし、髪もあの事件以来ショートカットなので、男子に間違われてしまった。娘を見るなり「男子ですね」だって。日頃、娘ちゃんに「もうちょっと女の子らしく、お洒落ぐらいしなさい!」と言っている私は「それ見たことか!」と、正直心の中で笑っていたのだけれど、お店のお姉さんは「申し訳ありません」「失礼しました」と平謝り。娘ちゃんは「しまった」と、なんだかバツの悪そ~な顔をしていた。ちょっと傷ついちゃったかなぁ。その日以来、娘ちゃんは入浴時間が長くなって、学校にも毎日ちゃんと「ブラ」をしていくようになりました~。よしよし。※日記は、一週間後の2/18に記入
2006.02.12
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【彩の国シェイクスピア・シリーズ第15弾】「間違いの喜劇」彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 開演 18:00演出 :蜷川幸雄作 :W・シェイクスピア翻訳 :松岡和子<主要キャスト>アンティフォラス兄・弟(2役) :小栗 旬 ピンチ :川辺久造ドローミオ兄・弟(2役) :高橋 洋 アンジェロ :たかお鷹エイドリアーナ :内田 滋 ソライナス :原 康義ルシアーナ :月川悠貴 商人1 :妹尾正文エミリア :鶴見辰吾 使者 :清家栄一イジーオン :吉田鋼太郎 商人2 :飯田邦博バルサザー :瑳川哲朗 蜷川幸雄演出の”男だけで演じられる”シェイクスピア喜劇第二弾。開演前のロビーで劇中の扮装のミュージシャンが、流しさながら演奏していたり、客席が写る全面鏡張りの舞台装置といい、居ながらにして自然と芝居の世界に取り込まれてゆく感じ。この舞台装置は、パンフレットによると、16世紀イタリアのテアトロ・オリンピコのレプリカだそう。役者たちは、ホール内の通路も目まぐるしく駆け回り、会場全体が舞台上のような錯覚を覚える。1人二役で演じられる二組の双子は、白と赤のマント(帽子)の早替えで、視覚的に「今はこっちだな」(笑)とわかるけれど、クルクル入れ替わるのでとにかくややこしい。小栗旬と高橋洋は、最後の大団円のシーンでは、腹話術まで披露してくれる。(指導=いっこく堂)内田滋と月川悠貴の美人姉妹ぶりもお見事。オカマじゃなくて女でした(笑)。最後のダンスシーンで、口と口をつなぐ「赤いヒモ」が、何やら意味ありげ。運命の赤い糸?うーん。蜷川さんお得意(?)の含みを持たせたラスト。詳しいストーリーは、ここで。★ホリプロオンラインチケット「間違いの喜劇」http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=67★彩の国シェイクスピア・シリーズ公式ブログ http://blog.eplus.co.jp/shakespeare/
2006.02.11
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東京駅3、4番ホームにて捕獲。最初の発見場所は5、6番ホーム。ひょっとして東京駅の全ホームにあるのかなぁ。しかし、いつ見ても愛いやつじゃ~♪今日は、側面だけでなく、正面もパチリ。金曜の夜10時過ぎに、自販機を撮影する不思議な母娘(笑)反対側は、ゴミ箱?で隠れちゃってて、ちょっと可哀想。遠景も、かわいい♪(四谷駅)
2006.02.10
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実はあのあと、旦那の仕事関連で、妻的には少々気分が暗くなるニュースがあったりして、少しは余裕のある今のうちに行っておくか?それとも今はまだ我慢するべきか?等々…色々と悩んでます。とりあえず現時点で、候補から除外された場所。●ロシア「モスクワ」=寒いからヤダ。by旦那●モンゴル「ウランバートル」=臭そうだからヤダ。by旦那(観光用とはいえ”ゲル”の周りは草原なので、自然の香りは楽しめるでしょうね~)●オーストラリア「シドニー」=旦那が夏に行くかもしれないので、やめておこう(一丁前にラグビーの試合だそうな。この前骨折したばかりなのに、懲りていない…)という事で、海外旅行なら「北京」か「ラスベガス」、国内旅行のセンもまだまだ検討中です。でも、こうやって色々とあーでもない、こーでもない、と考えている時が楽しいんですよね~。食いしん坊の娘ちゃんは「機内食が食べてみたい」そうです。機内食の美味しい航空会社って、どこなんでしょう。※2/8追記
2006.02.06
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8年前の今日、右乳房の全摘手術を受けました。術後9年目に突入!「完治」のゴールが、やっと現実化してきたようで、素直に嬉しい。今では自分が癌だったことも、片方の乳房がないことも忘れている日常ですが、1月~2月だけは思い出しますね。季節が思い出させるとでもいうのかしら。癌がわかった時点の私は「なっちゃったモンは仕方がない。あれこれ悩むより、とにかく治す事を考えなきゃ!」と、うろたえる事もなく妙に落ち着いていて、しこり発見→癌研で検査→病院紹介→入院・手術、と実に素早く決断、行動しました。今から思えば、必死に強がって気丈なフリをしていただけなのかもしれないけれど。乳房温存や再建など思いもしませんでした。とにかく癌を消してしまいたかったので、全摘手術にも迷いはありませんでした。乳房を失った哀しみや悩みは、むしろ後からやってきましたね。『アメリカで乳がんと生きる』(松井真知子著)術後2年ほど経った頃に本屋で見つけ、表紙に惹かれ、その場で購入しました。写真の右乳房のない女性はアメリカの詩人、ディーナ・メッツガー。傷口にそって樹木の蔓の入れ墨が施され、大空に向かって羽ばたくように腕を広げています。この写真は、乳房を失い、ともすれば卑屈になりそうな私を励まし、”いま”を生きていることへの感謝の気持ちを抱かせてくれました。「私は乳癌で乳房を失ったわ。でも私は生きている!」と、大声で叫べたらどんなに気持ちがいいか…。私のかわりにディーナが叫んでくれている、そんな気持ちで今でも時々表紙を眺めます。私の乳癌について。※Drとの会話から判断したものです。腫瘍のサイズは1,5×1,2×1,8ぐらい。サイズ的には早期発見レベル。細胞レベル(悪性度)は、高分化と未分化が半々なので4と5の間ぐらい。リンパ節転移5個。ホルモンレセプター(ー)。これら全ての条件を総合すると『ステージ2b』の進行度らしい。色んな意味で”微妙”な位置…。入院当時実家の両親は、自分達よりも私の方が早死にするだろうと覚悟をしていたようです。日々楽しく幸せに生きて、気づいたら10年。私の理想です。
2006.02.04
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ピナ・バウシュ「カフェ・ミュラー&春の祭典」と「ライフ・イン・ザ・シアター」が重なりました。「ライフ~」は、ホリプロを筆頭にことごとく先行で外れまくったので、どうせ駄目だろうと期待せずに申し込んだシアターガイドで当たるとは。あぁ…でもさすがに千秋楽は外れてました。で、本日10時からの「ライフ~」の一般発売で、めでたく別の日のチケットを無事にゲットできました~。よかったよかった(笑)これで安心してピナ・バウシュを観に行かれます。で、早速ですが下記のチケットを「この公演を観たい!」という方にお譲りしたいと思います。(メールはこちらから)●「ライフ・イン・ザ・シアター」●出演:市村正親、藤原竜也●会場:世田谷パブリックシアター●日時:4/15(土)13:00開演●チケット:S席1枚 ¥9,650(S席価格+配送手数料)※配送手数料とは、チケット会社から購入者に請求されるものです。*上記チケットは、引き取って下さる方が決まりました。ありがとうございました。※2/12追記
2006.02.04
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<第二部>● 「忘れないで…」 Souviens toi…音楽:Y.ティエルセン/A.アマー振付:M-C.ピエトラガラ、J.ドゥルオマリ=クロード・ピエトラガラ ジュリアン・ドゥルオ ピエトラガラ振付け作品ということで興味津々。暗闇の中、舞台上手側に敷かれた4畳半ほどの大きさの緑色のカーペットが照らし出される。草原のようにも見える。その上に男が1人。孤独な世界。暗転。次に明るくなると、カーペットの奥に、背を向けた女が立っている。カーペットの上で自虐的?にのたうちまわる男。暴れていると言ってもいいかもしれない。柔道の受け身の練習(笑)か、癇癪を起こしたダダっ子みたい。その間も女は背を向けて微動だにしない。…と、スイッチが入ったように、女が急に動き出す。今度は立場が逆転。男と女には、まるで接点がない。お互いの感情をただぶつけるのみ。なんなんだこれは(爆)。「バレエ」を期待して観に来たお客には、効果音?+無音の中での暴力的な振付けは、さぞや苦痛だったのではと思われる。突然音楽が変わり、二人はカーペットの外へと飛び出す。うってかわって男女の伸びやかにシンクロする振付けが、たいへん美しい。今までの閉塞的な4畳半の草原(通称)から解放され、自由のエネルギーにあふれている感じだ。自閉的で孤独な世界から、二人の自由な世界が展開される。なんだか浮き浮きしてくる振付けだ。つかの間の幸せが終わり、男がいなくなる。別れ。1人残される女。下手から、傾斜のある白い板が出てくる。そこへ乗る女。乗るというよりは仰向けに寝ているように見える。病院のベッド…?傷心の女は、精神か肉体を病んでしまったのだろうか? 宙をもがくようにからむ両腕、ベッドから投げ出される上半身。踊りというよりは芝居かパントマイムのような動きだ。芸術から何を得るかは、観るものの自由な感性にまかされているとは言え、この作品に込めたメッセージを読み取りたくて、私の脳みそはフル回転状態だ。観ている方はとっても疲れるけれど、コンテンポラリー鑑賞の最大の楽しみだと思う。他にも男の登場時の衣裳が、上半身裸→ジャケット着用→上半身裸と変わるのは、時の移り変わりを表現しているのかなー、とか色々と想像して観ていた。いかにもフランス的、なんでこうなるの~と泣きたくなる「不条理な世界」に心が締め付けられる作品。★ピエトラガラ・カンパニーのサイトで「 Souviens toi…」の映像(フラッシュ)が見られます。http://perso.wanadoo.fr/pietragalla/pietragallacompagnie.html● 「幻想舞踏会」音楽:F.ショパン 振付:D.ブリャンツェフナタリア・レドフスカヤ ゲオルギー・スミレフスキー淡いブルーの衣裳が奇麗。レドフスカヤは、ロマンティックチュチュのようなふんわりしたドレス。スミレフスキーは、いたってノーブル。正統派クラシックな作品かと思いきや、ごろんと寝ころがった女を男がずるずる引っ張ったり、背後から迫って腰を密着→女が離れる、迫る→離れる、迫る、のような喜劇っぽい振付けもあったりして、謎(笑)。お昼のメロドラマの世界っぽい。何が幻想「舞踏会」なんだろう…?● 「スパルタクス」よりアダージョ 音楽:A.ハチャトリアン 振付:Y.グリゴローヴィチタチアナ・チェルノブロフキナ ドミトリー・ザバブーリン生オケでスパルタクスを観られるなんて、幸せ。ー15分休憩ー<第三部>● 「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出オーロラ姫/オクサーナ・クチュルク4人の王子/シヴァコフ/クリギン/モロゾフ/?レニングラード国立バレエオーロラ姫、16歳の誕生祝いの場。結婚を申し込む4人の王子達は、何気にメジャーどころで嬉しい。シヴァコフは、カツラが似合うな~。以前「ジゼル」のハンス役を大熱演していらい、密かにクリギンを贔屓にしている。この人の演技力は必見の価値あり。ついつい姫のことを忘れて、目がクリギン王子ばかり追ってしまった(笑)クチュルクのオーロラ姫は、王女の気品もおてんばな可愛らしさもあり、好感度大。ただ、ちょっと太った?何となく身体が重たいような感じがした。回転の時、腕で勢いをつけているのが素人目にもわかりすぎて、さらにバランスを崩しがちだったのが残念。●「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパオーロラ姫/イリーナ・ペレンデジレ王子/アンドリアン・ファジェーエフ冒頭の登場シーンで、まずはファジェーエフの王子様っぷりに釘付け。キラキラ~★一瞬マラーホフ!?かと思ったよ。(レニングラードの同姓ダンサーではない)●「アヴェ・マイヤ」 音楽:J.S.バッハ/C.グノー 振付:M.ベジャールマイヤ・プリセツカヤ両手に扇子を持って舞台中央奥に立つプリセツカヤ。とても齢80には見えない。姿勢の良さ、ポール・ド・ブラの優雅さ。何よりもまだまだ艶っぽく魅力的でびっくりする。プリセツカヤは上下黒の衣裳に銀色のヒールのあるダンスシューズ。ダークな衣裳と扇子の紅白のコントラストが何とも鮮やか。有名な「アヴェ・マリア」の曲で、「瀕死の白鳥」の世界を舞う。すり足で移動する振付けや扇子は、かなり日舞ぽい。観客の大拍手に応えて、「アヴェ・マイヤ」を2回披露してくれた。● 「シルヴィア」より音楽:L.ドリーブ 振付:J.ノイマイヤーシルヴィア/デルフィーヌ・ムッサンアミンタ/ウィルフリード・ロモリこちらのバージョンは、キンキラキンのいかにも神様ファッションではないので、知らない人には?な印象を与えたのでは。黒いセパレーツ水着のような服を着た女が、何故弓を持って登場するのか?堅実な踊りで、息も合っていて良かったと思うけれど、何しろ印象が地味でした…。●「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出バジル/ファルフ・ルジマトフキトリ/オクサーナ・シェスタコワレニングラード国立バレエ美神ガラの最後を飾るは、シェスタコワ&ルジマトフ。シェスタコワは、第一幕冒頭の森の女王の時とは違い、持ち前の優しい雰囲気+お茶目な街娘という感じ。今彼女がレニングラードの看板スターだというのも納得。対するルジマトフは、黒白の衣裳アでアダルトでムーディなバジル。息も合っていたと思います。ルジマトフは、前半はやや抑え気味だったけれど、最後は優雅なグラン・ジュテや美しいフェッテを見せ、会場を涌かせた。
2006.02.03
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バレエの美神Bunkamuraオーチャードホール 18:30開演北風がびゅんびゅんと吹き荒ぶ中、観に行った。寒かった…。「美神」と銘打っているわりには、必ずしも見目麗しいダンサーおよび演目ばかりではなく、難解なコンテンポラリーあり軽いネオ・クラシックありの、たいへんバラエティに富んだ公演だった。(誰が?どの演目が?というツッ込みはしないように:笑)「寄せ集め」のガラ公演で、昨夏の「スペイン情熱GALA」のように首尾一貫したテーマがあって、演出的にも完成度の高いものは稀なのかもしれない。間際に出演者と演目の変更があったし、やむを得なかったのかもね。でも、終わってみれば、久しぶりに観たレニングラード国立バレエのシェスタコワの成長っぷりや、プリセツカヤと久々登場のピエトラガラの衰えぬオーラ(とくにプリセツカヤ。齢80には見えません!)や、そして忘れちゃいけない踊る”カリスマ”ルジマトフの舞…等々、いいものも珍しい(?)ものも観られて、結局は満足している私。しかし、休憩を入れて約4時間は、長かった~。そのせいか、船を漕いでる年輩のお客様もちらほら。今夜一晩のみの客層を見た限りでは、オールドファン、それも男性の比率がいつもより増していた気がする。往年の名プリマ目当てかな。あと、フランス人も多かった。こちらはピエトラガラ目当てかな。<第一部>●「ドン・キホーテ」第2幕2場より「夢の場面」音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出ドルシネア姫/イリーナ・ペレン 森の女王/オクサーナ・シェスタコワレニングラード国立バレエ幕が空くとそこは美しく幻想的な森の中。あちこちから「ほぉ…っ」と感嘆の声があがる。そしてこれまた美しいレニングラード国立バレエ団のダンサーさん達にうっとり。金髪のシェスタコワは、柔らかく慈愛に満ちた女王。シェスタコワの踊りは、ほわわ~んと周囲を甘い香りで包み込むようで、見ていると何だか幸せな気分になるみたい。安定感のある技と優雅な動きが素晴らしい。対するペレンは、溌剌な印象ながら、たいへん華麗なキトリ。相変わらず細くて、パキパキ(?)した印象の動きは変わっていないみたいだけれど、表情がすごく良くなってる~。年齢と共に艶っぽさが出てきたかも。久しぶりにレニングラードの公演が観たくなりました。(7月、地元に”某日本人ゲスト付き”の公演が来るのよ。この際、少々のことは我慢してでも観に行こうかな~)●「ロミオとジュリエット」音楽:S・プロコフィエフ 振付:V.ワシーリエフジュリエット/ナタリア・レドフスカヤ ロミオ/ ゲオルギー・スミレフスキー バルコニーのパ・ド・ドゥが”いきなり”しかも”途中から”始まる。あまりにも唐突すぎて、びっくりした。急遽追加された演目なので、バルコニーのセットが間に合わなかったから途中から踊らざるを得なかったのかな。舞台上がすでにバルコニーという設定のマリインスキーのようには、できなかったのかな。お二人の印象は、堅実で正統派。● 「ダジラード」 音楽:M.ラヴェル 振付:A.リグライナー 草刈民代 ミハイル・シヴァコフ静かな作品。床面近くでのゆっくりした動きの連続が主。ほんのりとした照明に照らされる、シンクロした動きがとても奇麗。惹かれ合う男女の純粋な精神世界を描いたような作品。お二人とも美形なだけに、シンプルな白の衣裳がよくお似合い。少年ぽいピュアさが魅力のシヴァコフ。今度は跳んで回っている姿を観たい~。● 「オーニス」音楽:M・パシェ 振付:J・ガルニエウィルフリード・ロモリイレール降板(泣)のため、ロモリのソロに変更。アコーディオンが奏でる(テープ)民族音楽風の曲に合わせ、単純で奔放な動きの連続。跳んだり回ったり。しゃがんだり走ったり。あまりの素朴な振付けに、即興で踊っている印象さえ受ける(笑)。衣裳もサスペンダー付きのズボンに、だぶだぶのシャツ。情けない男の悲哀を感じる点では、スペイン・ガラでのゴーヨ・モンテロが踊った「come again」に共通するものがあるかも。「泣き笑い」系の作品は、好きだけれど…正直なところ、これは長くて飽きた。ソロで頑張ってくれたのに、ごめんなさいロモリさん。<番外感想>長身&短髪な外見といい、型にはまらない自由な振付けといい、この作品、アダム・クーパーに踊らせたら似合うんじゃないかと思ってしまった。ははは。●「レクイエム」 音楽:W.A.モーツァルト/C.ストーン 振付:笠井 叡ファルフ・ルジマトフ第一部の真打ち、ルジマトフ登場。空気がぴーん(しーん)と張りつめる。まずはルジマトフの筋肉美に釘付け。舞台上手奥から下手手前に向かって、照らされた光の道を歩むルジマトフ。モーツァルトの「レクイエム」に被ったロシア語?の語りは、なにか宗教的な意味合いのことを言っているのだろうか。ルジマトフの腕と背中の柔らかさ、優雅さには、毎度見惚れてしまう。最後の静寂の中、暗闇に消えてゆくルジマトフの背中は、自ら十字架を背負って歩むキリストのように神々しく見えた。ー20分休憩ー
2006.02.03
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午前中は市内公立小学校PTA連合会の地区委員交流会に、副委員長さんの御供として出席。午後からは仕事。先月に引き続き、書き損じ年賀葉書の交換と願書受け付けに追われましたが、一時のピークは超えた感じです。局の外まで(マジです)長蛇の列がずらーっという状態はなくなりました。(市内でも特に繁盛している局なので、民営化後も絶対に無くならないでしょう)それはそうとこれから先、民営化に向けて色々と新たな業務も入ってくるかと思うと、少々気が重くなる今日この頃。今でさえ、お客様に保険や貯金について難解な質問をされると本当に困ってしまう…。局員さんと同じ制服だから、お客様にしたら皆同じ「局員」に見えるんでしょうね。全国の大半の郵便局で郵便窓口を担当しているのは、局員ではなく「ゆうメイト」=郵政公社のパート。お客様のためにも、見た目で局員と判別がつくように、ゆうメイトは私服にエプロンで充分だと思います(←本音)。名札に「ゆうメイト」と記載されているので、見れば「あ、この人はパートね」とわかるのですが、いちいちそこまで見ないですよね~。はぁ。昨日が発売日の『銀河鉄道999』切手、本日2日目にて完売。最近の記念切手は、即日完売状態に近くて嬉しい限り。過去に記念切手を乱発して大量に売れ残り、発行から何年も在庫を抱えた教訓から、(うちの局でも5~6年前発行の、柄のダサい”ふるさと切手”をまだ売ってたりします)近年は発行枚数自体を抑えているらしいです。アニメ&キャラ系と花柄は、窓口的には「売れ筋商品」なので、もっと発行してもいいと思うのですが、いまいちこの当たりの読みが甘いというか商売が下手というか…。こういう点は、民営化後に改善されることを期待します。
2006.02.02
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