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2014.10.15
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カテゴリ: 医療_歯科治療
インプラントの治療に比べれば、親知らずの抜歯とは要するに「歯を抜く」だけなので分かりやすい。特に私の場合、親知らずは4本ともまっすぐに完全に生えていて、かみ合わせも問題がないので、とにかく4本いっぺんに抜くだけである(笑)。

まあ、アメリカだったら大学生ぐらいの時に抜いてしまうものらしい。こちらでの日本人の歯科医だったが「こんなの大学生ぐらいに抜いてて当然ですよ」と言われたことがある。その時は正直ムッとしてこれ以降、他の理由もあったにしろ、この歯科医のところには行くのを止めた。言い訳がましいかもしれないが、日本での私の世代は、大人になるまでの半年ごとのクリーニングも、フロスも、矯正も、親知らずの抜歯も、それほど一般的ではなかったと思う。

ところが、1年ほど前にこの親知らずのうちの1本に虫歯が見つかり、それならいっそのこと全部抜いてしまえ、ということになった。ただ、インプラントの人工歯を作ってくれたG先生には、この虫歯の1本だけを治療するという選択肢もあると言われたこともあり、とりあえず1本だけ治療して様子を見るかどうか、で実はしばらく迷っていた。何せ4本イコール4倍の治療費になるわけだから、これは大問題である(笑)。

でも、何と言うか、いったん高額の治療費を払い始めるとだんだんマヒしてしまって、もうとりあえず払うしかないか、という気になって来る。しかも、私もそう若くはないし、両親も年老いて来ているし、次の親知らずを抜く機会に介護が重なるといった事態も大いにあり得る。特に私の場合は海をまたいでのことになるわけだし、やれることは早めにやっておいた方がいいという気持ちになり、一気に4本抜いてもらうことにした。

私の親知らずのように、特に問題がなくて「ただ抜くだけ」なら僕がやってあげるよ、とインプラントの外科手術を担当してくれたB先生が言ってくれていたので、そのままお願いすることに。でも、コンサルテーションの時に私の虫歯を見落として、左側2本だけでいいよと最初言われた。え、虫歯は右側にあるんですけど、と言ったらもう一度、私の口の中を覗きこんで、オー、そうだったか。と。おいおいおいおい。しっかりしてよー。こういう分業化の時って医師同士の連携は上手く行っているはずなんだけど、たまにこういう場合もあるので、患者である自分はしっかりね。先生任せにしてはダメなのよ♪

全身麻酔ではなく局所麻酔でオーケーと言われたので、当日は普通に朝食を取り、オフィスへ。それまでにはインプラントの外科手術部分は既に終了していたので、スタッフとも顔見知りになっており、リラックスして臨むことが出来た。

麻酔から4本全てを抜歯するまで45分ほどで終わったが、抜歯の時は、ぐいぐいと抜かれている感覚はあったので、やはりちょっと怖かった。恐怖心の強い人は、全身麻酔を選択した方がいいと思う。

抜けた歯といえば、自分の子供たちのかわいらしい乳歯しか見ていなかったのでそれを勝手に想像していたのだが、大人の、しかもある程度使い古された歯というのはやたらデカくて全く可愛げがない。記念に持って返る?と言われてノーと即答(笑)。最初から指摘されていた1本のほかにも2本、虫歯になりかかっていたことが分かり、やはり4本とも抜いてしまって正解だった。

抜いた跡はしばらく穴がぽっかりと空いていて、それが完全に埋まるまでに結局2ヶ月ぐらいかかったような気がする。食べ物がその穴の中に良く落っこちて不便だったが、まあ、何とかなるものである。







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最終更新日  2014.10.15 11:16:21


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