・富士フィルム・・・写真フィルムを作る会社でした。今やフィルムカメラを使う人はほとんどいません。
富士フィルムはこのままでは会社の将来はないと危機感を持ちました。
そこで、フィルムの主成分である「コラーゲンを扱う技術」、色あせを防ぐ「抗酸化技術」、微粒子を均一に塗る「ナノ技術」を化粧品に活かすことを思いつきました。そして富士フィルムは今や医療分野で世界的な企業へと成長しました。
・東レ・・・繊維メーカーとして創業されました。
合成繊維(ナイロンなど)紡績技術を蓄えていました。
その中に、炭素繊維(カーボンファイバー)という鉄よりも強く、しかも軽いという商品を持っていました。
この商品は本元の織物業界よりも、航空機の機体や自動車のパーツに転用可能な技術であることに気づき、顧客の転換、技術、資源、人材の集中投下を行い、世界的な企業に成長しました。
・任天堂・・・元々は花札、トランプなどの印刷・製造販売を行っていました。
これに固執すれば将来はないと考えて、それまでの印刷設備への執着を捨てて、開発資源をエレクトロニクスへ集中させました。
子どもや家族で楽しめる電子ゲーム機の開発や斬新なソフトを多数提供する企業へと生まれ変わりました。任天堂は電子ゲームの世界で有名になりました。
・ブリヂストン・・・元々足袋(タビ)の製造販売を行っていました。
これに固執していたら今の繁栄は望むべくもありません。
ゴム製品を扱う中で、近い将来自動車社会が到来することを予想して自動車のタイヤの製造販売に事業転換しました。ブリヂストンも世界的な企業に成長しました。
私たちはこれらの企業から学ぶことはたくさんあります。
1980年代多くの企業が高度成長し、株価が上がり、昇給は当たり前、社員旅行は海外という時代がありました。
危機感はなく我が世の春を謳歌してどこまでも所得が上がっていくはずだと信じて疑いませんでした。
それらの企業がバブルがはじけた後どうなったか、ここで説明する必要もないでしょう。
私たちは順風満帆なときに精神が弛緩状態に陥ってはいけないということだと思います。そんな時こそ危機感を持ち、将来の変化を予測して、自分をその変化に合わせていかなければならない。
そうしないと、すぐに奈落の底に落ちてしまう。
そのときに大いに反省してもすでに時遅しということだと思います。
将来の変化を見極めて、自分をその変化に合わせていくという態度を持ち続ける必要があります。
森田理論は変化を察知して、変化を先取りするというのが大きなテーマとなっています。
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