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♪ 好きなものを持っていることそれだけで花あるごとく幸せである 雨上がりの佐布里池を目指して久しぶりのウォーキング。4時ごろまで降っていた雨が止んだタイミングで行くのがベターだったが、昨夜は就寝が遅かったのでさすがに無理。ブログは夜のうちに書いておこうと、やっているうちについつい遅くなってしまった。 8時20分ごろに家を出た。 ここでハヤブサの写真を撮っているという興味深い人に出会った。毎日のようにやって来て望遠レンズで狙っているらしい。こんなところにハヤブサがいるということに驚いたし、追っているのは2歳の若鳥だという、その生態に詳しいことにも感心した。「あそこの鉄塔にいるんだ、見て」とファインダーを覗かせてくれる。 なるほどハヤブサらしき鳥が止まっている。私より背が高く、ファインダーの位置が高くて安定して覗けない。でもなんとか見ることができた。「ハヤブサがいるんですか!」「チョウゲンボウというのがいますよね、どう違うんですか?」「チョウゲンボウもハヤブサの仲間だね」スマホの写真の中から、撮ったハヤブサとチョウゲンボウの写真を幾つか見せてくれる。「毎日来てるんですか?」「ああ、大体この時間に来てる」 また写真を探して、アップで撮ったものをいくつか見せてくれる。「これは下に降りたやつを撮ったもので、水浴びにくるのを狙って撮った」「あいつはまだ若い2歳ぐらい。若いのはまだ警戒心が弱いのでいいが、大きくなると用心してなかなかいい写真が撮れなくなる」Bird Landより「単独で行動してるんですか?」「ああ、そのうち相手を見つけて一緒にいるようになるね」「巣は高いところに作るんだ。会社の建屋の屋上なんかも利用するんだよ」「案外人間に近いところにいるんですね」「ニューヨークのハヤブサなんか有名で、写真集が出てるくらいだからね」 ここにはオオワシも来ることがあるよと、オオワシの写真をピックアップ。どこで撮ったのか、建物の隙間にある巣の中に親鳥と雛4数羽が写っている。「こういうのが3つあって合計18羽もいるんだわ」と楽しそうに話している。「オオワシと言えば伊吹山・・」「良く知ってるね、来月行く予定だよ」「去年行って、カメラの放列をみて何を狙っているのか分からなかった」「あれはイヌワシだね。あれが鹿を捕まえて飛んでいくところが撮ってみたいねぇ」「鹿がいるんですか」「おお、いっぱいおる」「カモシカでしょう?」「ああ、そうそうニホンカモシカだね」「それを捕まえて飛んでいくんですか!? すごいですね」子鹿を捕まえたイヌワシ 産経新聞(2017年)愛知県大府市の秋田さんが、標高約1000メートル付近の伊吹山ドライブウェイで撮影した。秋田さんは8年前から年間40日以上伊吹山に通い、野鳥などの撮影を続けているという。 イヌワシは翼を広げると約2メートルにもなる猛禽類。空中から急降下して野ウサギなどの小動物を狙う。絶滅危惧種で、全国での生息数は500羽程度とされる。伊吹山はイヌワシを山上から見下ろして撮影できる全国的に数少ない撮影スポットとされ、山上には多くの愛好家が訪れている。 鉄塔の上でじっとしているハヤブサ。ときどき場所を変えたりする。「動かんなぁ、腹がふくれているのかなぁ」 しばらくして、鉄塔から飛び出した。大きく旋回するかと思いきや、空中で鳥を捕まえたらしい。獲物が重いのか鉄塔の上まで上がって来れず、必至で飛び回っているうちに遠くの方へ。下に降りたらしい。目が慣れてきた私も、なんとか目視できた。「多賀神社の方だなぁ、あっちで待ってればよかったかな」「捕まえた鳥は羽をむしって、細かく切り裂いてから、隠しておいて後から食べるんだよ」「へえ~、そうなんですか」 我が家の四十雀の営巣のことや、さいきん蝙蝠が夕方飛んでいない話などを挟んだりして、とても楽しい貴重な時間だった。「釣りをしているようなもんだね」「そう、いつ来るかわからないし、じっと待っているしかないからねぇ」「ここは藤棚があって日陰だし、ゆっくり構えていられるので最高の場所だね。こんなところは他にないよ」 確かに、美しい緑と池を見下ろしながら観察できるなんて最高だ。ベンチまであって、涼しい風も吹いている。 水鳥がいる間は獲物も豊富だけど、夏場は暑いし水鳥もいないのであまり面白くないらしい。寒くも暑くもない今の時期が一番いいようだ。 早朝から10時ごろまで、毎日のようのやってきて、わくわくドキドキしながらの5~6時間。とても良い趣味かもしれない。ブログにアップしたりはしていないらしく、写真が撮れればそれでいいという純粋なもの。釣った魚を捌いて食べたり、人に上げるために精を出したりするのとは大違いだ。 けっこうあちこちに行っているようなので経費は掛かっているだろうが、間接的にではあるが自然界の動物との交流・交感をするのは、とても贅沢なことかも知れない。「また、同じころに来ま~す」と、言って別れて来たものの、10キロ往復のウォーキング・コースはときどき替えるので何時になるかわからない。 家に戻って時計を見れば、3時間を超えていた。1時間ほど池の前にいたことになる。けっこう暑くて汗もかいたし、暑熱順化にもなってとてもいい朝だった。
2024.06.11
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♪ 葉桜や世すぎ身すぎの締めくくり紅くちりゆく秋をたのしむ この日のウォーキングは、1年振りにブルーベリーを育てている人のところへ行って話をしたいという思いがあった。いつもタイミングが悪く行っても居ないことが多く、前回から1年も経ってしまっていた。午前中はほとんどいると聞いていたし、この時期はブルーベリーの諸々の作業があるのでいる可能性が高い。8時ごろに家を出てパークロード経由で・・。 遠くから車が停まっているのが見えた。これでやっと会えると近づいてみると、いつものロープが張って有る。え!? いない?。 わずかに人の気配を感じる。ロープをくぐって行ってみると、消毒作業をしているところだった。「おはようございます」と声をかけた。挨拶は返ってきたものの、「誰だっけ?」 最初の出会いから、その時に交し合った話をちょっと言いかけると、「ああ、詩を書く人。」「いえ短歌です。」なんて話から、「1年前も、あそこの小屋で会いました」。 それからはどんどん話が弾む。ブルーベリーの花がたくさん咲いていて、木もずいぶん大きくなっている感じ。 今年は気温が高いので、害虫が発生して消毒をしてるところ。その虫は花を食べてダメにしてしまうので放ってはおけないらしい。「近くの新築の若主人がブルーベリーの苗を買ってきて、鉢植えにしてるんですが、何かアドバイスとかありますか?」「ブルーベリーは鉢植えの方が良いんです。根が浅いので管理が難しいんです。」乾燥しすぎも良くないし水をやり過ぎてもいけないらしい。 カンカン照りや長雨を避けるのに、鉢植えは移動できるので都合がいい。根が浅いので収穫の時に根を痛める心配も避けられるし、植え替えの時に根切り虫を退治できる。 摘花しないと実が小さくて美味しいものができない。その作業も大変らしい。それも鉢植えの方が都合が良さそうだ。今年はミツバチがたくさん来ているので、有難いという。「そういえば近くにミツバチを飼育している場所があったね。」「うん、すぐそこにある」「ああ、そうでした。ウォーキングで見て、何でこんなところに養蜂箱があるのかと思ってました。」「そう、それで一箱置いてくれないかと頼んだら、一箱3万円だって。」「でも、そこからも飛んできてるんでしょうね。」「500mぐらいは移動するらしいの来てるだろうね。」2017年1月「手作業で受粉させることなんか出来ないからね。」「そうですね、林檎や梨なら出来るけど、この小さな壺状の花では無理ですね。」 ゆっくり話しましょうと、手造りの小屋へ移動。面白いことをやってるのでと、スマホ自撮りした動画を見せてくれた。「吉本」が好きで横山やすしを装って、若者に面白おかしく意見を言うというもの。 家族は反対してるが、ネットにアップするにはどうしたらいいか。私がブログをやっているのを知って、どこにどうアップすればいいのか教えてほしいと。 私もあまり詳しくはないがちょっと調べてみようかと・・。1 バラ科の花。何の花か分からない。2 120段、駆け上がった神社からの眺望。3 麦の穂。郷愁を誘われる。4 ミニチュアシュナウザー13歳。5 カロライナジャスミン6 郁子(むべ)の花7 馬酔木も咲き出した。8 八重桜9 木通、雌雄同株で薄紫の雄花。10 木通(あけび)の雌花。11 外皮の赤みが強い夏ミカン 手間がかかるし天候に左右されるし、ブルーベリーを栽培するのは骨が折れるしメンドクサイ。けどかわいいし、これをやっているお陰で暇で困るということもないと。 簡単に出来るものにはない魅力。失敗を重ねながらの工夫と努力が、少しずつ報われていく。その愛着とやり甲斐に心底楽しんでいる様子が伝わってくる。 電話番号を教えあったものの二人ともLINEの設定が良く分からない。 私と同学年の彼。価値観や社会背景も共通点がある。脱サラの私はサラリーマンとは距離を置いて生きてきたし経験してきたことは違う。けれどこの年になってそんな過剰自意識やわだかまりは取れている。これからあと10年ぐらいは生きるだろうから、心をオープンにして色んな人と付き合っていきたい。私にとって貴重な出会いなので、こういう出会いを大切にしたいと思う。 これから残りの人生は、バリバリと社会で活躍してきた人達が身辺整理していくのとは逆の方向へ向かっていくような心持でいる。
2024.04.13
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♪ カリカリとキャットフードを食みおればただ一心のきわまりており 先日は、やけに動物づいていた。 ウォーキングの帰途、住宅街を抜けて来る時に首輪をつけた猫がいて、しゃがんで呼んでみると近寄って来た。人慣れした猫だ。近付いたり離れたりと落ち着きがない。ニャアニャア鳴いて、どうも食べるものが欲しいらしい。 締め出しを食らったようで、腹が減ってしょうがないという感じ。家には我が家の様に、ねこ用出入り口が無いのだろう。 シッポが太短くて曲がっている。人にも車にも慣れていて、まったく警戒心がない。 道路の向こうが自分の家らしい。こちら側で座り込んでいたが、家に戻ろうとする。そこへ車がやってきたので「あぶない!」と止めようとしたが、スルッとと抜けて道の真ん中へ。 車の方も前方に猫がいる事は分かっていたので、目の前まで来て止り、通り過ぎるのを待ってくれた。急ぐこともなく、車を怖がったりもしない。家の前で、家人の帰りを待つのだろうか。食べ物など持っていないし、長居は無用と、そのまま別れて来た。 今度は、前方からベビースリングというのか、赤ちゃんを抱くようにして白い子犬と、リードに茶色の子犬を連れた婦人がやって来た。 あまりに可愛いので、「かわいいね~!」と声をかけた。「ポメラニアンですね」。「こっちは?」と茶色い方を訊くと「ポメラニアンと**のミックスです」。よく聞き取れず「ポメプーとか、ポメチワとかいますねー」。「ポメ柴です」。柴犬とのミックス犬か。柴は柴でも、豆柴だろうか。二重瞼みたいに見える。「かっわいいねえ~。名前はなんて言うんですか?」「白いのがナデシコ」で、「こっちが**」・・あーぁ?、忘れっちまった。 両方とも幼犬のようだ。あどけない顔をして見つめてくる。 ポメラニアンのミックスは、日本で人気があるのだけでもこんなにあるんだねえ。 1: ポメプー【ポメラニアン×トイプードル】 2:ポメチワ【ポメラニアン×チワワ】 3:ポメマル【ポメラニアン×マルチーズ】 4:ポメ柴【ポメラニアン×柴犬】5:ポンスキー【ポメラニアン×シベリアンハスキー】6:ポメックス【ポメラニアン×ダックスフント】7:ポメヨン【ポメラニアン×パピヨン】8:ポメペキ【ポメラニアン×ペキニーズ】9:ポメキー【ポメラニアン×ヨークシャーテリア】10:ポメコギ【ポメラニアン×コーギー】11:ポメパグ【ポメラニアン×パグ】12:シーポメ【ポメラニアン×シーズー】 ポメラニアン×シベリアンハスキーがいるくらいなので、ポメ柴は豆柴じゃないのだろう。☆ こっちは、9月27日にお向かいが飼い始めた保護猫アーカ。昼ちょっと前に、大きくなった姿を見せに来てくれた。2カ月半で倍以上になっている。メス猫だけど大人しい性格で、鳴いて暴れたりすることもない。後半はさすがに抱かれているのが窮屈なのか、盛んに体をひねって逃れようとしている。 左 保護した直後。目やにでくしゃくしゃの顔をしていた。右 迷子札を付けてもらって、大事にされている様子が窺える。 毎日、アーカに癒されているという。動物を飼ったことのない旦那も、ストレス解消になっているらしい。 ともすると切れそうになる夫婦のきずなを、猫がつないでくれる。「猫は鎹(かすがい)」と言うことわざを広めたいくらいだ。 こっちもオキシトシンが出て幸せ気分。邪悪なものをもたずそのピュアな生きざまを見せて、素で生きているペットたち。人間にとって、神棚に祀ってもいいくらいの存在だ。☆ そして、こっちはアラン。 昨夜は、ベッドで本を読んでる横に来て、凭れるように寝ていたが、夜中に蒲団の中に入って来た。それがいつの間にかいなくなり、カミさんのベッドに潜り込んでいたらしい。何を考えているのか、猫の気持ちは分からない。 朝5時半ごろトイレに行ってまだ暗いので布団に潜っていると、今度はこっちへ来て枕元にしゃがみこんでいる。喉を鳴らしながら爪を立ててグーパーグーパーやっている。ささやくようにいろいろ話しかけてやる。それがまた嬉しいらしく(勝手に思い込んで)、ずっと喉を鳴らしている。 可愛くないわけがない。 それからはお決まりのコースで、膝に乗ってうつらうつら。まだ暖かいのでいいが17日から寒くなるらしいので、寒がりの猫たちはたいへんだ。炬燵に火が入るまで、我慢がまん。
2023.12.11
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♪ 雨上がり爺が歩けばインコに当るウロコ沼という未知との出会い 雨が上がって風が強まる前にと、2時ごろにウォーキングに出た。今までよりも少し厚手のシャツの上にウィンドブレーカーを着て出た。 風も出てきて、陽射しが強い。朝の雨で池の水も溢れ、大きな音を立てて流れ出ていた。 面白い雲の写真が撮れるかと期待していたが、雲はどんどん晴れていって目ぼしい雲などバーゲンの目玉商品のごとく消えていき、スッキリと青空が広がるばかり。遠くの雲は地平の景色に貼り付くように低く控えている。 北の空はピーカンだが、一方の西の空には白い雲が湧き上がってきているように見える。南西の空多分、ヒメツルソバ。自然に生えてきたものだろう、きれいなハート型に伸びている。 向こうに女学生3人が、何やら楽しそうにしている。後ろ向きの背の高い娘が、ロングヘアーに手を入れてふわーっと広げた。10mほど離れていただろうか。近づくと、手になにか乗せている。 なんと インコ!快く写真を撮らせてくれた。肖像権保護のために顔を隠して・・頭を撫でても嫌がったり怖がったりしない。左がファンチョで右がローラ。いかにも可愛くてしょうがないって感じで、2羽を並べてくれた。 2羽とも左の娘が飼っているらしく、同じ種類の色違いとか。 家の外で手乗りさせていることに、驚くやら関心するやら。「羽を切ってあるの?」と訊くと、「切ってないけど、飛んで行ったりしないんです」という。おとなしく腕に止って、逃げる素振りもない。 飼い主か帰宅すると、玄関で待っているという話を聞いたことがあるので、訊いてみると「ケージに入れてあるので・・盛んに出たがります」。 屈託のない様子が、いかにも家柄が良くて育ちの良さそうな3人組。疲れていたこともあって、あまりゆっくり話ができなかったのがちょっと惜しまれて・・。☆ 家で鳥を飼うとフンなんかどうしてるんだろう?とカミさんが言う。犬や猫は躾すれば大丈夫だけど。 そういえば、羽に何か差し込まれ、おしりの辺りに布袋みたいなものがセットしてあった。気にはなっていたが聞きそびれた。そのためのものかも知れない。ググってみると、やっぱりあった。 これはオカメインコ用おむつ ケージから出して自由にさせる場合、フライトスーツというものを着せたりするらしい。女学生だ、大事な制服にフンを落とされてはたまらない。それで、おむつを装着していたようだ。 インコの種類は「ウロコインコ」らしい。胸元にウロコのような模様が見られるので「ウロコインコ」。一度はまると「ウロコ沼」に落ちるとまで言われる人気のインコらしい。その色変わりや亜種の多さは10以上にもなるらしい。 相場は3~4万円ほどで、パイナップル、ブルー系、ブルーシナモン、ブルーパイナップルだと6~8万円。寿命は「15~20年」だそうです。帰宅直前、西の空が俄かに曇ってきた。夜になって突然、サーッとゲリラ雨が降った。
2023.11.18
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♪ 夢を見る苺の木の実あかあかと鈴なりになる熊寝る森に ウォーキングしていると時どき見たことのない、名前もなにも分からない木に出会うことがある。この日に見た木もそう。とても目を引いた。 花は満天星つつじとか馬酔木に似た、スズランのような釣り鐘型をしている。何だこれ!? 沢山の黄色い実がぶら下がり、赤く熟しているものもある。大きさは直径12ミリほどで、山桃の実より少し大きい感じ。 いつものごとくGoogleで画像検索。ツツジ科・ イチゴノキ属の木で、「イチゴノキ(苺の木)」ストロベリーツリー。 イチゴノキの原産地は、地中海沿岸でアフリカ側はモロッコ、アルジェリア、西側はスペイン、ポルトガル、東側はトルコ、シリアに分布。 地中海から離れたアイルランドの南西部にも自生。 アイルランドへは、1万年くらい前にイベリア半島から古代人と共に入ったのではないかとの説があるとか。小型の常緑樹で、ツツジ科の植物には珍しく、アルカリ性の土壌でも生育するとか。確かに賑やかな感じのする木で、花の少ない秋には良く目立つ。イチゴノキの野生種には、白から紅色まで花色の変異があって、ベニバナイチゴノキは紅色の花を咲かせる。 壺形の小さな花を晩秋に咲かせ、果実は年を越し、翌秋に、緑色から黄、オレンジ色、赤へと変化しながら晩秋にに成熟する(形がヤマボウシの実にそっくり)。 成木になると、樹皮が赤く美しくなる。花と果実が少ない時期に観賞できる貴重な花木。果実は食べられるが、そのままでは美味しくないらしい。ヒメイチゴノキ 矮性品種のヒメイチゴノキというのもあって、成長が遅くてコンパクト。イチゴノキは背丈が5~12mほどになるが、3m以下に収まるので庭木にするのに好都合とか。☆ さらに、「カンポンボーイの果物歳時記 南米編」から引用させていただきます。 イチゴノキは地中海性気候の乾燥した夏に適応した低木ですが、気候への適応性が高く冬の寒さや夏の多湿地でも育つ。砂漠、海岸の砂地、潮風、強い風にも耐え、日陰にも強く、痩せ地にも育つので、海岸の緑化、砂漠の緑化にも利用される。繁殖は種でも挿し木でも行える。 菌類との共生関係があり、ある種の菌(菌根菌)が根に着くと生育が促進され、耐乾性が高まることが判っている。 山火事で焼けた荒地に最初に芽生えてくるような植物なので、定着すると蜜蜂の食料となり、小鳥の餌となる。常緑の藪は昆虫や小動物の棲み処になって自然回復に役立つ。 この木の葉を食べる蛾(Saturnia pavonia)はいるが、鹿はこの木の葉を食べないらしい。☆ スペインでは、首都マドリードの盾形の紋章にイチゴノキの赤い実を食べようと立ち上がっている黒い熊の絵が描いてあるとか。市内には有名なイチゴノキと熊の銅像があり、木が公園に植えられているとか。 イタリアでは、イチゴノキの葉の緑、花の白、果実の赤を、国旗の緑、白、赤のストライプと関連づけて、19世紀のイタリア統一の際にイタリアの国民的シンボルとされた。それでイチゴノキはイタリアの国を象徴する木になっているらしい。 クマがこの実を好み、乾燥した夏に適応し冬の寒さや夏の多湿地でも育つとあらば、今問題になっているクマの食糧難のために活用できるのではないか。 山の中に、種や挿し木で増やした苗をたくさん植えてやる(鹿はこの木の葉を食べない)。それで、里に下りて来なくてもいいような環境を作ってやるわけだ。NHK 2023年10月22日 石川県立大学の大井徹特任教授は過去最悪の被害が出ていることについて、「もともと、餌となるドングリなどの不作の影響によってクマの出没や被害が多くなる年があるものの、近年はクマの生息範囲が広がっているほか、生息数自体も増えているという見方もある。狩猟をする人が減り、人里では耕作放棄地も増えてクマが生活しやすい環境に変わってきているうえ、山を下りて人里と隣り合った地域に暮らすクマも増えているとみられ、被害の増加を深刻に受け止めるべきだ」と指摘している。 駆除も同時に行い、人間は怖いというイメージを植え付ける必要もある。その上で共存できる環境を新たに設けてやる。人間が壊し続けている自然に報いるために・・・。
2023.11.12
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♪ 可愛くて愛想もよくて人好きで吠えないなんてまるでロボット 一昨日の夕方少し前、北西の強い風が吹く中をウォーク&ランへ。最近の定番になっている坂の多い新知保育園前のコース。ストレートの坂道を往復し、裏へ回ったところで先日と同じ柴犬を連れている人に会った。白と黒の柴犬に出会ったのは2月17日。女性が散歩させているところだった。 この日は先ず男性が白柴と黒柴を引いているのが目に入り、犬に見覚えがあったので声を掛けてみた。「先日、この犬に会いましたよ」「いや、違う人でしょう。近所にも飼ってる家があるので・・」「真っ白な柴犬と黒い柴犬、この犬だと思いましたよ」「あ~、それじゃあ家内だ」 男性の後ろにもう一人、茶色の柴犬を連れたご婦人がいた。顔を見て、「そうそうこの人」と目を合わせ「吠えないんですよね」と、その時のやり取りを繰り返す。 そうか、ご夫婦で犬の散歩をしているところか。この2匹、「人間が好きなんですよぉ」と言っていたのを思い出した。立ち上がって、全身で喜びを表現しながらじゃれついてくる。可愛くて、愛嬌があって人間好きで、その上吠えないのだから申し分ない。そこが気に入って白と黒の柴犬の他にもう一匹、茶色の柴犬も飼っているのだ。 温和でフレンドリーな性格ゆえに吠えないでいられるという事らしい。十分な愛情とケアをしてもらっていて、ストレスもないのだろう。 息子の家の小次郎は良い状況で育てられているのに、人が行くと嬉しくて吠えまくるので近所迷惑。ここの犬はおりこうさんに育っているようだ。ブリーダーの躾が良かったのかもしれない。 白柴をよく見ると真っ白だと思っていたのに、茶色の毛が目立つ。3週間ほどの間に変化したのだろうか。「犬びより」より 白柴の毛色 どうやら最初に会ったときは正面からばかり見ていたようだ。そしてこの日は、背中を見る機会があった。それで茶色いのに気づいたわけだ。 柴犬の毛色は、全体の8割が赤毛(茶)で、黒毛は1割、白毛も1割、胡麻毛は殆ど生まれないという。 赤毛同士で交配していくと数世代すると色素が退化していくので、黒毛の柴犬との交配を行い、色素の退化を補っているんだとか。そして、黒毛になりそこねた子が白毛として生まれるんだとか。 一般の人は、柴犬の子犬の毛がそのまま成犬まで続くと考えているが、成犬の毛は全く違うという。赤毛の場合、年をとるにつれ色素は退化していく。子犬の時から成犬のような綺麗な赤毛の場合、2,3歳位から白毛が目立つようになるらしい。(写真左 生後50日位、右生後2才位) 両親共に黒毛の場合、どちらの綿毛とも白毛がしっかり生えていることが重要らしい。赤毛の柴と同じように、最初から成犬みたいに綺麗な柄をしている黒柴の子も系統により希にいるが、子犬時は比較的柄は目立たない子の方を玄人は選択するんだとか。 血統書付きでも交配を間違えると希望していたものが生まれてこないという事らしい。*赤×黒 一般的な組み合わせ。赤の子犬に黒い刺し毛が入りすぎることもある。*赤×白 美しい裏白をもった赤柴が生まれることがある。*黒×黒 黒と白の子犬が生まれることが多いが、まれに赤が生まれるケースも。*黒×白 白が生まれる確率が高い。*白×白 白い犬しか生まれず、色素が薄くなる。★白柴に関してはこんな記述も「みんなのブリーダー」より 子犬のときは若干赤毛が混ざっていることもありますが、徐々に白くなっていきます。成長すると薄茶になる子もいます。白い毛並みに包まれた顔は優しい印象を与え、その珍しさと相まってとても人気があります。 白い柴犬が生まれる要因は、遺伝子の関係によるもの。赤柴と赤柴、黒柴と黒柴という組み合わせで交配しているとだんだんと色が薄くなるので、白柴は一定の割合で生まれてきます。しかし、その確率は約5~10%程度と非常に低いものです。 毛色が遺伝的に白くなると聞くと、アルビノ種(先天的にメラニンが欠乏している遺伝子疾患を持った個体)だと思われがちですが、白柴はアルビノ種ではありません。 しかし、犬種登録団体JKC(ジャパンケネルクラブ)では白柴を公認していないのでブリーダーが少なく、数が少ないというのが現状のようです。 血統書すら発行されないという不遇の時代もありましたが、最近では展覧会で白柴が認められた例も報告されました。「無理な交配の結果生まれた」「白柴は劣性遺伝」などの誤解もあるようですが、ほかの柴犬同様に丈夫です。 しっかり坂を駆け上がった日の夜は、ZAVAS(チョコレート味)を温めた牛乳で溶いて飲むことを始めた。 試供品のココア味はかなり甘く感じたので、本体を買う時に迷った。試しにチョコレート味にしたが、正解だったようだ。こちらの方が甘みが少ない感じで、カップ一杯が苦にならない。
2023.03.04
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♪ ろうそくの炎がぽっと燃えあがる胸筋筋トレ秋晴れの午後 夕方、本を返しに図書館へ。片道3キロちょっとは歩いて行く距離だ。坂があり、最近は調子がいいので駆け上がる。そしてまた下ってきたところがかなりの高台。造成工事で削られた遥か向こうに鈴鹿の山並みが見渡せる。 沈む夕陽が見えると思っていたが、5時を回って少し遅かった。夕陽の名残のなかにわずかに輝いているものがある。伊勢湾だ。高潮防潮堤の中提も見える。 ここから伊勢湾が見えるとは思わなかった。造成されて空が広がったおかげだ。北西方向にあたり、川越町、長良川、木曽川の向こうに藤原岳が見えているはず。暗くてよく分からないので地図で確認。 藤原岳まで直線で42キロほど。その奥に鈴鹿山脈最高峰(1247m)の御池岳があるので、見えているのはその稜線だ。藤原岳(1144m)は、日本三百名山、花の百名山、新・花の百名山に選ばれていて日曜登山家に人気の山だ。 「鈴鹿セブンマウンテン」というのがあって、日本二百名山の「御在所岳」を筆頭に、「藤原岳」、「鎌ヶ岳」、「竜ヶ岳」、「雨乞岳」、「入道ヶ岳」、「釈迦ヶ岳」の7座。御在所は登ったことがあるが、他はなかなか行く機会が無い。 70代のうちにこれらを登っておこうか。そんな気分がむくむくと湧いてきた。 それもそのはず。 返還した本が「宮本常一の旅学」-観文研の旅人たち-。 この本にある「歩く旅」に大いに共感し、若い時に放浪したころの心情と重なって、読みごたえがあった。あのヒッチハイクをしながらの貧乏旅行を思い出す。観文研に出入りしていた連中がいかにも凄い。屁みたいな自分に、ドーパミンが出まくっている。 一部を引用してみよう。 流れる景色の中をひたすら歩いているとやがて、まるで大地と一体となるかのような突き抜けた興奮、あるいは穏やかさに待たされ始めるような症候すらある。一種のフロー状態に入るのである。本来の自分に戻ったような、あるいは何物でもなくなったような感覚である。歩くたびほどこうした感覚が訪れる。登山やマラソンでナチュラルハイになるのと似ているだろう。 それに、旅先で出会った人々の笑顔が降りかかる。これは惚れ薬のようなものだ。この魅惑にやられると、数々のしんどさを凌駕して、また旅発ちたくなる。困難があるからこそ燃えると言ってもいい。 日本観光文化研究会-観文研-。観光とは、太陽のもとに出て陽の光を浴びること。旅とは、現実を自分の目で直接見ようとすること。 大道芸を囲む輪のような存在だった。部隊を持たず、観客は輪になって囲む。芸人には裏も表もない。自分のすべてをみせる。見る方も輪になることで仲間意識を持つ。 自分が予約して購入してもらった本だ。返却する時に「お勧めの本です。とてもいい本で、ぜひ若者に読んでもらいたいです。」と一言添えた。
2022.11.03
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♪ じわじわと串刺しされていくごとし線状降水帯の侵攻‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨日は、慣れない旅行の疲れからか妙な中途半端な心境のまま一日が過ぎた。何もする気が起こらずノンビリと過ごすのは良いが、何か知ら落ち着かない。 雨に打たれた花殻が侘しさを感じさせる。青ばかりだった花の中に紫のものも混じるようになった。 降ったりやんだりの雨の庭は少しやつれた感じで、こちらの心境を代弁するかの様にうらぶれて見える。青い花も最後には赤みを帯びて萎んでいく。 庇の始末のために組まれた足場が、これまたうらぶれ感をかもしている。お盆休みの影響で職人の都合がつかず、早めに設置してあるのが恨めしい。 18日から工事の予定だが、天気が心配だ。前線は去って行くらしいが、ここまで居座って大雨を降らせ続けているものだ。日本列島を水浸しにしても飽き足らずに居座るかも知れない。 夜中まで起きていたので、ますます酷くなる雨の情報が刻々と報じられるのを見ていた。本当に酷い。過去にない規模で、十年に一度の大雨に警戒してくださいと、深刻な報道が流れている。「過去最大・最多」という言葉は「サイタ、サイタ、コロナがサイタ」と、耳タコの状態になっている。そこへ来てこの異常な規模の線状降水帯。日本を串刺しするように次々と襲い掛かって来る。 コロナ禍の中の気象災害。その発生の根源にはどちらも人間が関わっている。自然という侵してはならないものを制圧した気になって、傍若無人に振舞ってきた人間へしっぺ返しのように降りかかって来る。 拡大します この夜のNHKは、「岸辺露伴は動かない」というドラマをやっていて、これがなかなか面白くて、3話連続の放送を全部観てしまった。「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名傑作漫画を映像化!高橋一生演じる漫画家の岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件に、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を使って挑む姿を描く!50分のドラマ 相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、さらに指示を書き込むこともできる力“ヘブンズ・ドアー”。この発想が奇想天外で、無駄なくテンポよく展開していくところがいい。「高橋一生」がいい味を出しているが、私は「飯豊(いいとよ)まりえ」がなかなか良いと思う。CMで見てずっと気になっていた女優さんで名前を知りたいと思っていた。それが偶然にもこのドラマに準主役で出ていて、まさに遭遇したという感じ。いやあ嬉しかったね。 新作が12月に放送されるようです。「今、心の扉は開かれる―――」 この日は飲まないつもりだったが、深夜1時を回って興奮して眠れなくなるのも困ると思い、昨日買ってきた酒をちびりちびりと。落ち着かなかった気分もいつしか晴れて、良い心持で床に着いた。
2021.08.15
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♪ 膝痛はやや蟹股で防げると小雨のなかを歩きつつ知る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8日、借りたい本があっので久し振りに図書館まで歩いて行った。雨の止み間をねらって出かけたものの、途中で小雨がぽつぽつ。構わず歩き、途中の長い上り坂を走ったりして・・。 濡れたり汗をかいたりしたので、クーラーの入っている図書館に長居は禁物と覚悟して入ったが、弱くしてあるので大して苦にはならなかった。♪ 吾(あ)の借りる本ことごとく閉架なり蒼然として今し目覚めぬ 新聞の書評欄「古典百名山」で、桜庭一樹が「デミアン」を紹介していた。ヘルマン・ヘッセは私も好きな作家で何冊か読んではいるけれど、この「デミアン」は読んでいなかった。こちらはデーミアンとなっている。翻訳ものは訳者によって微妙に違う。訳者違いのすべてを揃え、読み比べして楽しんでいる人もいるらしい。 表の世界の自分が、世間に適応することでイッパイイッパイの一方、深層心理の奥では、実は鋭く本質的な“世界への問い”が生まれ続けている。周囲に翻弄(ほんろう)されつつも、シンクレールの心は、ユングの心理学、ニーチェの哲学、グノーシス主義などの思考の旅をし続け、空想上の友達(イマジナリーフレンド)のデミアンがよき導き手となる。誰しもが子供のころ持っていた“自分自身より賢い、心の中のもう一人の自分”と一つになることで大人に変わるという、暗いロマンに満ちた成長物語だ。 今作は“古い世界の終わりこそ新しい良き世界の始まりである”という、著者の心からマグマのように噴き出るテーマを、個人の実人生(大人への成長)と歴史(世界大戦勃発)の二重写しで描く怪作でもある。アメリカでも、ベトナム戦争が起こった六〇年代以降、若者の間で流行したというが、ではコロナ禍のいまの日本では、世界では、どのように読まれるだろう?これはいつか読む本じゃなくて、いま読む本。できたら一年、一月、いや一秒でも早く開いてほしいと、個人的に勧めたくなる一冊だ。 この見事な賛辞に心だけは若い私はその気にさせられ、いそいそと借りに行ったというわけ。 芥川賞が発表されれば、掲載されている文藝春秋を必ず買って読むけれど、図書館で借りる本はいつも古典の部類に入るものばかり。読書をあまりしてこなかった罪滅ぼしと、古典にこそ本当の文学が息づいているというジジイの偏見が、時代に遅れたくないという妙な意地が重なっている。せんべい布団の上に、羽毛ふとんを被せるような塩梅だ。★ 帰りがけに通った裏道の脇に、畑の水溜め用の四角い大きな水槽がある。その中に、どうしたわけかウシガエルが棲んでいるのを何年か前に知った。水面から縁まで50㎝はあって、そこから出られる可能性はかなり低いと思われる。萍(うきくさ)の間にけっこう大きい2匹がプカリと浮かんでいる。まさに井の中の蛙だ。顔だけ出している姿は何だか哀れな気もするが、幸せそうにも見える。 井伏鱒二ならずともこのシチュエーションは様々な想像を駆り立てて、物書きならずとも心惹かれるものがある。 ♪ 想像はかずかぎりなし萍のみどりにぬれるおお空のした ウシガエルの寿命は、野生下で7年から10年ぐらいらしいので、以前見たカエルがまだ生きているらしい。栄養は足りているようだが、一体何を食べているのだろう。1×2mほどの水槽で、足が掛かるものなどない水の中に一日中暮らしている。ジャンプする立派な筋肉を持っているのだから、それも使いたいだろうに・・・ ☆後記 どうやらウシガエルではなくトノサマガエルの仲間のダルマガエルかも知れない。チラッと見えてすぐに水に潜ってしまったので、意外に大きく感じたのかも知れない。それもナゴヤダルマガエルというやつ。蛙は両生類なので水の中でも生きられる。寿命は自然界では4~5年らしく、本来は土の中で冬眠するが土がないので水中で冬眠しているのかも知れない。 「壺中、天有り。」 コロナ禍に新しい価値観と生き方を模索している人も多いことでしょう。壺中に天をもつという故事に倣えば、案外楽しい生活が待ち受けているのかも知れない。
2021.07.10
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♪ 俳優のスケッチ展に人あふれ吾も求めし水彩用具 偶然立ち寄ったデパート(名古屋三越)で、俳優 榎木孝明さんのスケッチ展がありました。 初日でサイン会があるというので婦人のファンが大勢おしかけていました。さすがイケメン俳優とあって人気があるんですねぇ。 下書きもなしにいきなり書き進めて行く手際の良さが、絵を生き生きとさせ魅力的にしています。 美術館を二つ持っている程の人ですから、描いている量も半端なものではないでしょう。配色といい構図といいさすがうまいものです。 同じフロアの美術画廊では、スペイン在住の日本人画家による写実の油彩展が開かれていましたが、人影はまばらでした。こちらの絵は物凄く上手く忠実に描いてはいるが、如何にも写真をもとに描いているのが分かり、テクニックだけの絵なのですぐに飽きてきます。 背景がぼけているのは望遠レンズで撮影したものをそのまま絵にしているかららしく、そのまま写真を見せた方が真っ当な気がしました。 榎木氏の絵に触発されて、私も画材を買ってしまいました。何にしても上手いものというのは如何にも簡単そうに見えるものです。 あんな洒脱な絵が自分にも描けるんじゃないか思ったり、イケメンなんかに負けるかなんてバカな事を考えたりして・・・・ 彼はビデオの中で見慣れない筆を使っていた。水彩筆の軸の部分がスポイトのようになっているもので、筆洗が要らないえらい便利なもののようです。 それと乾くと耐水性になる水性ペン。鉛筆を使わずにダイレクトで描いて、そのままそれに水彩で色を載せていく。 これを使ってみたくなり、画材店に有ったので早速購入したというわけです。
2009.03.26
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