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♪ 古本をあげた童女が会うたびに礼を言いくる綿毛ふわふわ 今日は久し振りの雨の予報。それの予兆か朝焼けが綺麗だった。ほんの10分足らずの間に変化して、あっという間に空が明るくなった。7時半ごろに、もう雨が降って来た。予報より早い。 玄関の一輪挿しに、様子を見るために挿して乾かしておいた、キナンクム・レーベ改め「ガガイモの実」が、片方だけに裂け目が出来て綿毛の種子が飛び出してきた。 実が熟するとタテに割れ、実のある莢の部分が平らになっていって、自然に種が飛び出すようになっているらしい。 きれいにタテに畳まれるようにして収まっていたものが、手で開いてやると、もこもこッと立ち上がって膨らみながら飛び出してくる。 種は不完全だったが、全体にはもう立派な綿毛が準備されているんだねぇ。少しの空気の動きで、ふわ~っと飛びあがっていく。 完全に広がると、綿毛がお互いに反発しあって重なることがない。それで、どんどん広がっていく。本当にうまくできている。 同じガガイモ科だけあって、大きさが違うだけで唐綿(アスクレピアス)の種にそっくりだ。 唐綿(アスクレピアス) 2月19日 唐綿の種が年が明けてもまだ開く気配がなかったのを考えると、ガガイモの実も来年にならないと種は飛び出さないのかもしれない。箱に入れておいたら飛び出してきた。まるで重さがない感じ。☆ 今年は例年以上に気温が高かった。稲刈りの済んだ切り株から稲の穂が出て、立派な実が付いている。いつもよりその成長が顕著のようだ。 丈は30㎝以上は有りそうで、実もちゃんとできている。 この分だと早生の稲なら近い将来、二期作が出来るようになるかも知れない。11月でこの暖かさだからねぇ、そんな気さえしてくる。
2023.11.06
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♪ 早春の黄色の風のくすぐりに秋は黄金の光にめざめる この時期、ウォーキングで通る住宅街の家の庭にエニシダのような黄色い鮮やかな花を咲かせている。今は盛りと咲いているのは、そりゃもう良く目立つ。 以前、珍しいので、たまたま外にいた家人に訪ねると、「アンデスの乙女という優雅な名前なんですよ」と教えてくれた。 アルゼンチン・ブラジル原産のマメ科の常緑低木。アンデスの乙女は商品名(流通名)で正確には「ハナセンナ」というらしい。学名ではセンナ・コリムボーサ(Senna corymbosa)。 夜になると葉が閉じるらしい。「オジギソウ」も夜になると葉を閉じる。同じマメ科で原産地もブラジルなので、遠い親戚みたいなものだ。本来は多年草らしい。 今年は上手く育ってくれて、かなり立派な鉢植えになった。水を欲しがる植物で、真夏の夕方には水が不足して元気がなくなり、朝晩の水やりが欠かせない。 毎年、種を蒔いている。近所に子どもが増えたので、鉢植えにして上げたら喜ぶかもしれない。 グリーンカーテンのつもりで種を蒔いて育てた蝶豆(バタフライ・ピー)も、同じマメ科の植物だ。原産地は東南アジア、インドで、こちらも本来は多年草。暖かいところなら木質化して大きくなるらしい。直根性で移植を嫌うのは、アンデスの乙女(ハナセンナ)と同じだ。 耐暑性はかなりあると言ってもアスファルトの照り返しの強い、西日がガンガン当たる場所では無理があった。すき間なく覆いつくすつもりだったが、そうはならなかった。 アンデスの乙女(ハナセンナ)に似た植物で「コバノセンナ」というのがある。南アメリカ原産のマメ科で、高さ1~2mの常緑低木。葉が小さいことからこの名が付いたらしい。アンデスの乙女よりも開花が遅く、花の少ない時期に黄金色の花が一面に咲くのでかなり人目を引くらしい。 常緑低木だが、寒冷地では冬に落葉するか枯れてしまう。霜にあたらなければ冬越しでき、暖地では冬でも落葉せずに戸外で越冬可能なところはバタフライ・ピーに似ている。 アンデスの乙女よりも花がやや大きく、観賞用にはこっちの方が良い気がする。 マメ科の植物は肥料をあまり必要としないので、管理が楽だ。 エニシダ(金雀枝)も似たような花を咲かせるマメ科の植物だが、原産地がまったく違う。ヨーロッパ、北アフリカ、カナリア諸島、アジアに分布する常緑の低木。 日本で植えられているものは中海沿岸が原産地のものらしい。シロバナエニシダは落葉する。 庭木としては比較的寿命が短く10年ほどで枯れてしまう。 他にもマメ科で黄色い花を咲かせる植物がある。ミモザ(アカシヤ)はオーストラリア原産で、国花にも指定され「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されている。3〜4月頃に枝先に黄色い花がこんもりと咲き、いかにも春を感じさせる。 ミモザアカシヤ パールアカシヤ これらもやはり直根性なので、アンデスの乙女やバタフライ・ピーのように移植を嫌う。
2023.10.09
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♪ 青鷺が羽を煽りて空(くう)を舞うスパイク放ちて撓う脚線 身近な鳥ではあるが、そんなに近くにいる鳥ではない、けっこう大型で青味の灰色の羽根を持つ鳥。美しい姿に似合わず悪声で、夕方や暗い空を時々ギャー!と啼飛んでいく鳥。 増えているようなので見かけることも多く、何の鳥だか分かった方も多いと思います。 その鳥の名はアオサギ(青鷺、蒼鷺)、Ardea cinerea。鳥綱ペリカン目サギ科アオサギ属で、学名はラテン語でArdea が「サギ」、cinerea が「灰色の」を意味する。羽にひかりが当たると青っぽく見える。 嘴と足はオレンジがかった黄色で、目の上から後頭部にかけて黒条がある。 ウォーキングで見かけることも多い。 全長は90~98cmほどで、翼を広げると175~195cmにもなる。メスよりもオスの方が大きい。人が手を広げると身長のとほぼ同じ。女子バレーで日本の5連勝を阻んだ、トルコの若きアタッカー、メリッサ・バルガス選手(身長193㎝)と同じくらいの大きさだ。pepyより 主食は魚以外にも「バッタ」「トンボ」などの昆虫や「エビ」「カニ」などの甲殻類、「カエル」「ヘビ」などの両生類も食べる。時には「スズメ」を食べることもあるらしい。 ユーラシア大陸とアフリカ大陸に分布している。繁殖を高緯度地域で行ない、「渡り」をして低緯度地域で越冬する。日本では亜種アオサギが、夏季に北海道で繁殖のため飛来し(夏鳥)、冬季に九州以南に越冬のため飛来し(冬鳥)、本州・四国では周年生息する(留鳥)とされている(Wikipedia)。 首の動きの特徴を捉えた写真(アオサギ掲示板より)。 大型であることと独特の姿と鳴き声。意外にも用心深く、近づくと直ぐに飛び立ってしまうという意外性もあって、かなり人気のある鳥らしい。情報をやり取りするサイトがあって、ネット上に情報が溢れている。「アオサギを議論するページ」では、写真を投稿してサイト管理人がコメントしたり、「アオサギ掲示板」なんていうのもあって、愛好家の間で情報交換がされている。「アオサギを議論するページ」より あのトルコのアタッカー、メリッサ・バルガス選手(身長193㎝)ほどの鳥が、編隊を組んで渡りをするなんて、想像しただけでも胸が躍る。 編隊を組んで飛ぶときは声を出していないらしい。もし、あんな声をみんなが出していたら、それはそれで注目を浴びるだろうが、余計なエネルギーは消耗しない方が良いに決まっている。 ただ、私が知りたかったことがどこにも書いてない。「夕方や夜、暗い中を1羽だけで飛んでいる時、なに故に、あの鋭く大きな声を発しながら飛ぶ必要があるのか?」 夜に飛ぶ鳥は他にもいるだろうが、あのような声を出しながら飛ぶ鳥は他に知らない。一体、一羽だけで何を叫んでいるのか? 誰か教えてくれませんか?
2023.09.24
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♪ 武器もたぬわれは金蚉おじけ虫鎌振り上げる夢を見ている 庭に生まれ育っているカマキリくん。だいぶ大きくなっている。時々姿を消しては、いつの間にかまた戻っている。もう立派な成虫だ。薔薇にいつの間にかチュウレンバチが産卵・孵化し、こんな孵化跡が幾つもある。 小さいうちは、そのたくさんの幼虫を食べて育ったようだ。そう、カマキリは益虫と呼べる大事な昆虫なのだ。 羽が生えた今は飛べるので移動は楽。目の前の草むらにはバッタがたくさんいるので、エサには困らない。 義兄はカマキリが大嫌いで、この三角頭がを見ると悲鳴を上げるらしい。そーっと近づいて目の前に差し出したら・・いたずら好きの私はそんな妄想をしてしまう。 昆虫はどれも「カワイイ!」と思う私ですが、カマキリはその鎌を持っているところもユニークだし、すべてが個性的なところが好きだ。憧れているのかもしれない。網戸に止ってジッとしているカナブン。顔をよく見ると愛嬌があってなかなかカワイイが、個性的とは言えない。 カマキリの眼にある黒い点と目が合ったりすると、嫌いな人はゾッとするんだろうね。しかし、あの黒い点は「偽瞳孔(ぎどうこう)」と呼ばれるもので、睨まれているわけじゃない。 カマキリの眼は「複眼(小さな眼がドーム状に集まってできている)」で、複眼の奥の部分が角度によって黒い点となって見えるだけなのだ。 複眼は望遠鏡のような筒になっていて、その筒をちょうど真上の方向から見た所に偽瞳孔が出現する。つまり、目の奥(筒の底)が見えている状態だから暗く、黒く見えるということらしい。 それとは別に、複眼と複眼の間に3つの単眼も持っていて、光を感じて明るさによって活発さを決めているらしい。暗いところでは目が黒く変わる。(神宮寺小学校理科室通信より) あの三角頭はなかなか侮れない。
2023.08.05
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♪ ペットよりなお物言わぬ昆虫が生きざま見せて庭先にいる ふらふらとツマグロヒョウモンやって来た。お隣のパンジーの葉を、黒に赤い筋の入ったあの幼虫が食べていた。若奥さんが、蛹になって羽化するのを楽しみにしていたっけ。それがどうやら羽化したらしい。その幼虫の晴れ姿だ。 蜜を探しているらしくうろうろするものの、今は我が家には、鉢植えのガーベラの花しかない。唯一の花に取りつき、管のばしていたようだが喉を潤せただろうか。水枯れしてしんなりしていたので、果たしてどうだったか。 ツマグロヒョウモンのメス ツマグロヒョウモンのオス 幼虫は各種スミレ類を食草とし、野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジーやビオラなども食べる。満腹になると地表に降りて他の餌を求めて移動するため、花壇に植えた株が次々と食べられてしまうこともある。終齢で体長30mm程度、黒色の体の背に一本の赤い筋が縦に通る。 体には分岐する棘状の突起が各節に6本ずつある。突起は体の前半部では黒く、後半部のものは根元が赤く先が黒い。かなりとげとげしく危なそうな毛虫ではあるが実際には柔らかく危険性もない。派手な体色は毒虫を思わせるが、突起で刺すこともなければ毒も持たない。(Wikipediaより)☆ こちらはキャットニップという植物。メルカリで買った「ベロニカ・オックスフォードブルー」の小さな苗と抱き合わせに「カキドオシ」と一緒に入っていたもので、フウセンカズラの種も入っていた。 根詰まりしているのか、日を当てすぎか葉の色が悪いし、元気がない感じ。西アジアやヨーロッパが原産のシソ科の多年草。半日蔭がいいらしい。 「キャットニップ」は、猫が好む香りを持つハーブで、和名はチクマハッカ、西洋マタタビなどと呼ばれていて、全草に強い香りがある。茎の先端に小さな白色や淡い藤色の花をたくさん咲かせる。 アブラムシや甲虫類の被害を減らしたりミツバチを呼ぶので、野菜の間に植えてコンパニオンプランツとしても利用できるとか。 猫を引き付ける「ネペタラクトン」という物質が含まれていて、ネコ科の動物がほとんど反応するという。「キャット ニップ=猫が噛む」というのが名前の由来とか。アランがどういう反応を示していたのか知らないが、2本あったうちの一本の葉がすっかり食われていた。 時々やって来る、あのブサイクなよそ猫が食べたのかもしれない。ひょっとして、アイツはこれに引き付けられてやって来ていたのか? 猫がとる行動で一番多いのは寝転がることで、これは発情期のメス猫が寝転がるのに似ているとか。しかし、オス猫でも寝転ぶし、避妊・去勢された猫でも反応するという。効果は短時間しか続かない(5~15分程度)ので、何度も接していると効果が薄れるとか。市販の鉢植えのラベル 大きくなるし種がこぼれて増えるらしい。蚊よけにもなるというので鉢植えにしたが、よその猫を呼ぶことになるというのは問題だ。 葉っぱの部分をスープに使ったり、サラダなどのソースの香りづけとして使えるとか。 眠気を誘ってくれ、風邪、胃腸障害、発汗、精神安定、頭痛、湿布薬、消化促進などに効果があり、強い発汗作用もあって風邪の発熱時に効果があるとか。☆ レディーオブシャーロッド(薔薇)の枝にカマキリの子どもがいる。我が家の庭で生まれたのだろうか。どこにも行かずにずっとここに居る。 こんなところとに餌になる生きものはいないと思うが、少しずつ大きくなっている。何を食べているのだろう? 昨日、よく見るといつの間にか薔薇の葉にチュウレンバチの幼虫が食べた跡があって、幼虫の姿が見えない。カマキリが食べていたのかもしれない。そうか、そういうことなら幼虫を始末するのは止めておこう。今朝になって改めて見ると、幼虫がまだ数匹残っているようだ。 カマキリがジッとしているので、その幼虫の所へ移動させたやった。しかし、食べる様子も見せず、相変わらずジッとしている。カマキリは朝が遅い?寝起きが悪い? 昆虫の世界はよく分からんが、元気に育ってくれればいい。☆ フウセンカズラのところに、ヒョウモンチョウが羽根を閉じてジッとしているのを発見。2日前に見た蝶に似ているが、羽の模様が少し違うようだ。まだ昆虫が活動する時間ではないようだ。 オス メス てっきりオスだと思ったが、羽を開いた瞬間に飛んだのを見て分かった。この蝶はまさしく一昨日見たメスのツマグロヒョウモンだ。羽根を閉じていて、見えるはずの白いラインが見えなかった。 早朝のせいか、羽根の閉じ方が写真のものとぜんぜん違う。上翅が下翅に隠れて小さく見えて、メスの特徴のピンク模様も見えない。 なぜあの蝶がまだこの庭にいるのか。遠くへ飛んでいくパワーがなかったのだろうか。今朝は屋根の上を飛んで行ったので、ようやくパワーが付いたのか。昆虫はよく知らないので、調べた上でよほど観察してみないと分からない。
2023.07.08
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♪ 艸草は芽も花も葉もいきいきと人を楽します薄紙の中 クリトリア(蝶豆、バタフライ・ピー)がまだ小さいうちから花を咲かせている。気が早いというか、幼少期から自己主張する早熟な女の子みたいだ。 グリーンカーテンのイメージからは程遠い。期待しているので、これからぐんぐん伸びてくれないと困る。 左側のゴーヤはもうかなり伸びてきていて、ほぼ同じ時期に植えたのに成長速度がまったく違う。 ウォーキングで見かけたものは、こんなに絡み合ってびっしりと繁っていた。これを見てグリーンカーテンを思いついたわけだし、種もここで拾って来たものだ。 果たしてこんな風になってくれるのだろうか。今の姿からはちょっと想像できない。20㎝ぐらいになったところで摘芯、その後も何度も摘芯するといいらしいが・・。☆ 青い花にはアントシアニンという天然の色素が含まれていて、お茶として煎じるときれいな青いお茶になるらしい。花はフレッシュでもドライでもOKとか。 癖のないハーブで “味はほとんどない” らしく、レモングラスなどの香りの良いハーブとブレンドティーにして楽しむのが一般的らしい。 レモングラス、レモンバーム、ミントなどと合わせ、蜂蜜を加えて飲むとか・・。こりゃあお茶というより清涼飲料水に近い。 容器に熱湯200~250㏄を注ぎ、2分程度待つだけで出来る(お湯だし、水だしどちらでも大丈夫らしい)。それを熱いまま飲んだり、冷やして飲む。変質しやすいため、必ず冷蔵庫で保存すること。 ほんの少し酸を加えると右の色に 底に酸を加え、二層にしたもの(ふたばのブログより) 色素のアントシアニンはレモンなどの酸性の液体を垂らすと青からピンクに変化する。PHによって色が変わるのを利用して、レモンなどのクエン酸の量を調整すればさまざまな色の変化が楽しめるというわけ。 青色の「アイスキューブ」にして、ボンベイサファイヤ(ジン)などをロックで飲むときに使えば、涼味が出ていいかもしれない。無味無臭ないので邪魔をしないし・・。産地・台湾の乾燥風景 台湾などでは眼が疲れた時、眠れない時、利尿作用を求める時、血の巡りを求める時などに多く飲まれていて、特に女性に喜ばれるハーブティーなんだとか。 暑い地域では優れた薬効ハーブとして、花・実・葉・根の各部位を多目的に利用されているらしい。ティーバック5つ入り 600円 生育環境上の理由と、ハーブティーになるまでに膨大な手間が必要ということで、国内での生産者はほとんどないが、鹿児島県・奄美大島で自家栽培されている。
2023.07.07
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♪ もの言わぬ止むことのなき生きものに満ち足りており地獄の前夜 染色場に鼠が出入りし石鹸を齧り、ハゼの実を食べたりしていることが分かって以来、その対処をしてもう大丈夫かと思っていた。 カミさんが裏の通路を通った時に、その部屋の網戸の角に穴が開いているのを発見。安物の網戸で、張ってある網も質の悪いものなので、簡単に喰い破ることが出来たのだろう。 まさかの網戸破り。張り替えるまでもないものなので、応急処置として裏表からカットしたクリアファイルを縫い付けた。部屋の中からは網戸の下部が見えない。出るために開けた穴なのか、入るために開けたのか? 穴に気づいた時、“おやー、石鹸が下に落ち、周りに齧ったらしい細かい石鹸が散らばっているぞー”。齧られないように、ネットに入れて水道の蛇口にぶら下げたあったのだ。 どうやって石鹸に取りつき、どうやって蛇口から外したのか。ステンの壁はよじ登れないはずだし、流しの底からジャンプしたとしか思えない。ジャンプしてぶら下がったら、ヒモが抜けて落ちたのだろうか。あの小ネズミがそんなにジャンプ力があるとは思えないが・・。 あの小さなかわいい顔をした小ネズミと共存できればいいんだが、そういうわけにもいかないのがちょっと残念。アランが居るにもかかわらず、こうして出入りしているのを思うといじらしくもなってくる。 さすが梅雨時だ。十分な水分が与えられ、気温も湿度も高いので植物が良く育つ。褐斑病になったバタフライピーだが、順調に育っている。そろそろ摘芯の時期かな。ゴーヤは摘芯したので枝を増やし、こちらも順調に伸びている。 雨上がりの朝のアスファルトはひんやりして気持ちがいい。しかし、真夏になれば驚異の灼熱地獄になる。照り返しと輻射熱、そして蓄熱。夜になっても熱いままだ。今は天国。梅雨が明ければ地獄と化する。
2023.07.02
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♪ 良い人と言われ呼ばれどろどろの黒羽をたたみおる夜行バス「ナンジャモンジャ」の木は「ヒトツバタゴ」だと知っている人は多いでしょう。これはもう定説になっている。 ところが、「牧野富太郎と、山」を読んでいたらそれは間違いだという話が出てきた。 明治の中ごろ、青山の練兵場にあるというので採集に行った。ここにあったのが「ヒトツバタゴ」で、天然記念物として保護されていたが、寿命が来て枯れてしまったそうだ。中国、朝鮮に多い樹で、当時の日本には極めて稀な木。六道の辻という場所にあったので「六道木(ろくどうぼく)」とも呼ばれていた。それを誰かがナンジャモンジャと言いだしたらしい。佐布里緑と花のふれあい公園 これを第一のにせもののナンジャモンジャとしている。 第二は、筑波山にあって、アブラチャンという落葉灌木。山林にあるごく平凡な木。 第三のは、四国、九州によくあるヤブニクケイの一変種でウスバヤブニクケイという木。肉桂(クスノキ科クスノキ属のニッケイ・シナモン・カシアなどの総称)に近いが辛味や香りがない。 第四のにせものは、紀伊の那智の入り口にあるシマクロキというネズミモチに似た木らしい。実際には見ていないという。 第五は、伊豆の三島神社境内にあるカツラ。昔、将軍家よりおたずねの節、ナンジャモンジャとお答えたしたという伝説がある。 第六は、武蔵の国(埼玉)の比企郡松山町、箭弓街道ぎわの畑中にあるイヌザクラ。周囲に石の柵をめぐらせて碑がたててあるとか。 第七に挙げるのは、バクチノキだといわれているもの。 要するに、あちこちに伝説や謂れがあってそれぞれを「ナンジャモンジャの木」と称して祀っているというわけだ。東海市太田川 それじゃあ本物の「ナンジャモンジャの木」はどれかというと、千葉県下総の香取郡の利根川に面した小さな町の神崎(江戸時代には利根川の水運により栄え、醸造関連遺産は近代化産業遺産に認定されている)にあるのだという。 利根川に渡しがあって、上がったところが神崎町で、川のすぐそばに神崎神社がある。Tripadvisorより(拡大します。) 引用すると長くなるので省略するが、このナンジャモンジャの木は普通のクスノキ。暖地でもなくこの辺りでは珍しい上に、利根川の流域は土地が低く、湿っているので滅多にこんな大木はないため特に注意を引いたのだろうという。 水戸光圀公が参詣の折に「この木は何というもんじゃろうか?」と自問されたことから「ナンジャモンジャ」と呼ばれるようになったとか。 しかし、この木を桂と言ったり、ヲガタマと言ったり、八角茴香(ういきょう)と言ったりといろいろと誤解されて流布しているようで、かなりややこしい。☆ ヒトツバタゴは本州中部の木曾川流域(長野県南部・岐阜県・愛知県)と対馬に分布する珍しい樹木で、丘陵帯の山林に生える落葉高木。ヒトツバタゴを漢字で書くと「一ッ葉タゴ」。小葉を持たない単葉であるため「一ッ葉」という名前がつけられた。 タゴとは田んぼの木とも言われる「はさ木(稲架木)」のことで、秋に刈り取った稲は木で作った棚にかけて天日に干される。その「はさがけ」には湿地に強いトネリコが使われ、タゴ=トネリコとなった。 トネリコはヒトツバタゴと同じくモクセイ科の植物で、見た目がよく似ていることから「一ッ葉でトネリコに似ている植物」という意味から「一ッ葉タゴ」という名前になったんだとか。東海市太田川 けっこう身近なところに植えられているので、今やもう珍しい植物ではなくなった。これを「ナンジャモンジャの木」と言わなければ、牧野富太郎も文句はないのだ。
2023.06.28
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♪ さわさわとつゆのはれまに吹くかぜのくすぐりゆけば艸わらいだす 窓下に植えたそれぞれの植物が、ようやく花を咲かせるようになった。 黄花こすもす、紫宝花、とうわた、百日紅、宿根かすみそう。カタカナ表記は学術的なものなので味気ない。しかし、漢字は堅苦しい。ひらがなでは言葉の区切りが分かりにくい。漢字かな混ざりが理想でしょうか。ウィンターコスモスの株がやたらに大きくなり、2度目の切り戻しをした。 摘芯したゴーヤが順調に数本の茎を伸ばし、雄花らしき小さな莟さえてけている。もう少ししたら2度目の摘芯をする。褐斑病に罹った蝶豆もどうにか育っている。ゴーヤに朝顔の蔓を這わて、表情に変化を付ける。蝶豆も朝顔と混植しているので面白くなるんじゃないかな。 庭が狭いのにいろんなものを植え、それでも飽き足らず実生の苗や鉢植えがたくさんある。窮屈な花壇のスペースを少しでも広くしようと、棚板の位置を外側に少しずらした。ついでに、置き場所が無くなった鉢も並べられるように、短い板を増やし・・。初夏となり何もかもがどんどん大きくなって、もう、もう限界だ。 表に出るとアランも一緒に出てくる。そばにいると安心するらしい。 最近、近所の飼い猫かちょっと遠くから来る猫か分からないが、オス猫がウロウロしている。昨夜は、猫の出入り口を覗いていたし、今朝は1階の庇の上に乗って家の中を窺っていたらしい。 ほんとうにおとなしい猫で、怖がりでもある。喧嘩に勝てるわけもなく、“出来ればそんなことはしたくない。縄張り争いなんて無理” と、そのオス猫らしからぬ華奢な顔に書いてある。
2023.06.24
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♪ 真っ白な大輪開くマグノリア顔の大きな女形(おやま)のごとく 今年も悪しき出来心が・・。孫とキャッチボールをしていて、バックネットの代わりになる電車の高架の壁を使っていた。壁面に的を書いてピッチングの練習。一人で投げている。それで私は手持無沙汰になった。 すぐそばに泰山木があり、真っ白な大きな花を咲かせている。高木なので手にすることが出来ないが、たまたま手の届くところにあった。それがいけなかった。 手折っている時にうら若い女性が通りかかり、私を指差した。悪事をとがめているのかと思い、口に指を当てて “しー、内緒だよ” と。そしたら隣の花を指差している。自分も欲しいと言っているのか? 同罪の仲間にしてやろうかと、手折って渡そうとすると、手を振って要らないという素振り。その間、一言もしゃべらない。 つぼみのと花開いたもの2本を持って、後ろめたさを抱えながら暗くなりかけた道を帰って来た。孫は、このじーじのやっていることをどう思ったのだろうか。こっちもまた、何も言わないのを良い事とにしている、ちょい悪の爺だ。つぼみの一枝。13日07:53 朝の玄関は明るさが弱いので、その分ソフトに写る。開花している一枝。洗面所に飾ったものの花の大きさに圧倒され、匂いも充満して・・。 茶色く変色してくる前に処分した。 火曜日もスイミングの後に孫がやって来る日。先日、ヤマモモの実を食べさせてやったので、その感想を聞くと「酸味もあってまあまあうまかった」と。それじゃ、自分で採ってみるか? やまもも(Myrica Rubra)は、1970年(昭和45)年9月 公募によって知多市の誕生を記念し、「市の木」として指定されている。それで、市役所周辺にはたくさん植えられている。 暗くなりかけていたが、木に登ったりして採ってきた。昔の子どもは喜んで食べたらしいが、私の故郷の茨城県には無かった。知多に引っ越してきて知った。親父が話す「やまもも」という名前には甘やかなイメージがあったが、食べてみるとさほど旨いとは思わなかった。 今の子はこのようなものには見向きもしないし、親の世代も知らないだろう。こういうものがあるのだということを知ってもらう意味もあって、是非食べさせたかった。 持ち帰ると言っていたのに、迎えに来たパパに拒否されたのか、キッチンのテーブルに置かれたたままだった。
2023.06.14
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♪ 萩咲きて梅雨に野分のコラボありしどろもどろの七十二候 台風2号は高気圧の張り出しが弱く、幸い南海上を通って直接の被害は免れる。しかし、梅雨前線を引っ張り込んで今日一日は各地で大雨の有様です。 梅雨に入った途端の台風接近。先が思いやられる。台風の接近に伴って、特に午後から夜にかけてに大雨のところがあるようで、厳重注意だ。 これから7月中頃までは雨との折り合いをつけながらの生活。今年は台風も多いとの予測もあるようだ。 5月31日、農業センターの1万個のトマトを見に行ったついでに、隣接する大池公園にも立ち寄った。ちょうど花しょうぶが満開だった。 普通に撮っても面白くないのでこんなアングルで撮ってみた・・・。やはり普通に撮ってもあまり面白くない。 それよりも池の向こうに咲いている赤い小さな花の群。あれは何の花だろう。近寄っていくと、萩ようだがこの時期に咲くはずはないが・・。 そばに来てみて、どう見たって宮城野萩だ。こんな時期に咲いているなんて信じられない。 改めて調べてみると “「夏萩」とも云われ、初夏のころから咲き始める” とある。7月頃から咲き始めるという記述もあった。我が家では秋にしか咲いたことがない。それで、6月に切り戻しをしていたぐらいだ。 この時期に満開というのは、よほど環境が合っているのか、あるいは育て方になにか秘密があるのか。 我が家の宮城野萩は、去年、株を小さくして植え替え、今は新芽と新梢を伸ばしている最中だ。 けっこう茎が伸びているが、今年は切り戻しはしないつもり。株を小さくしたのでどの程度の花が咲くのか。 周りに背丈の大きくなる多年草を何種類も植え、それが思いのほか大きくなっている。今夏はジャングルのようになるだろう。 バランスも何もあったもんじゃない。まともな庭になるには、やはり3年は掛かるのだろう。
2023.06.02
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♪ 紫と白花ばかり食べ物に好き嫌いはない脳の偏食 ♪ 立候補したらひょっこり選ばれた三年三組学級委員男子は2人、女子は8人が立候補したとか。 ♪ 筋トレで集中力のアップせり脳の喜ぶテストステロン 「テストステロン」は95%が精巣で作られますが、長期記憶を司る脳の「海馬」でも産生されていて、情報伝達に関わる神経細胞間の接点「シナプス」の増加を促し、記憶力の向上にも関与している。 また、集中力の持続が短くなるのは、脳が衰えてるとかじゃなくて、姿勢を維持できないせいだという。『筋肉を鍛えるほど脳は活性化する! 東大卒が実践する「ここ一番」で集中力が切れない3つのメソッド。』 ♪ 筋トレの同級生が傍にきて二人の名を言う死んじまったと♪ 胸筋のさらにアップの夢を見てケーブルフライを教えてもらうケーブルフライはこれに似た、同じ機能を持ったもの。【初心者】ケーブルクロスオーバーのバリエーション大胸筋上部・中部・下部を狙うやり方【ビーレジェンド プロテイン】♪ 漕ぎながらスースーハーハーしてみれば心拍数が下がりゆくみゆ 吸って吸って吐いて吐いての二呼吸でサイクルマシンを漕いでみると、心拍数が下がっていく。やっている内の徐々に上がっては行くが、120を超えることはなかった。深い呼吸で腹式呼吸になっているのだろう。
2023.04.20
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♪ 冬枯れの庭をさみしむ老い人が先を思わずすき間を埋める 土日に雨ではせっかく早めに咲いた桜が台無し。観光関係の業者はコロナ禍が終わって “さあ巻き返し” というところだったのに、気の毒でならない。 われわれ市民にしてもあんまりだ。今度の日曜日にちびっこ広場でお花見をすることになっているのに、天気が悪そうだ。それにもう満開近いのでそれまで花が持ちそうにない。 この日はダブルブッキングとなっているので、どちらかをキャンセルすることになるが、どっちにするかまだ決めかねている。 いつもながらの悪い癖。切ってはいけない枝先をちょいと失敬してきて、一輪挿しに活けたりする。太い枝を切り落すわけでもないのだから、まあ良いとしている。 山野草をごっそり盗んでいくはの悪人だが、小市民「花盗人」なんてかわいいものよ。 桜は切り口から病気になりやすいので「桜切るバカ梅切らぬバカ」などという(梅はよく剪定した方が花つ気が良い)。しかし、切る時期や切り口をちゃんと養生してやれば問題はない。 野鳥の糞から芽生えた苗を鉢植えで育てている。もう何年になるか覚えていないが無事に育っている。けっこう大きくなり背が高くなったので、12月に剪定した。根元から55㎝ある。もっと切り詰めた方が良かったかな。 その切り口に「 癒合剤」の代わりに木工用ボンドを塗った。これで、養分や水分が流出するのを防ぎ、病気になるのも防ぐことが出来る。 木の全体から新芽が顔を出している。たぶん白花の山桜だろう。葉も同時に出て咲くのがいい。ソメイヨシノなんかよりもよほど好き。 鉢植えで上手く咲くかどうかわからないが、野鳥という森の使者からの贈り物だ。なんとか咲かせたい。 庭に植えようと思って買って来た「ビバーナム・ティヌス」。 2~3mになると知って、この狭庭に地植えするのはさすがにまずい。これも鉢植えで育てることになった。 殺風景な花壇をにぎやかにしようと思って「宿根タイプのカスミソウ」の苗を買ったのは良いが、これもかなり大きくなるらしい。他の苗と喧嘩するし、あまりにも不釣り合い。これも鉢植えにと思ったが、鉢の置き場所にも困る。 しょうがないから、南の窓下の苺の棚の下に植えることにした。雨が当たらないので水遣りに気を使うし、カンカン照りは嫌いらしいのでうまく育つかどうか。 アメリカ(アメリカ南部・ミシシッピ州とアラバマ州)で同時に多くの竜巻が発生。高速で通り抜けていったらしく、多くの被害をもたらしている。25日の朝までに20件以上あったというから驚く。 22日には、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のモンテベロ市でも発生している。カリフォルニア州で竜巻が発生するのはまれで、気候変動の影響でこの数カ月の間に発生している洪水など、一連の異常気象の一つと推測されている。
2023.03.27
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♪ うらうらと黄蝶の飛びて網膜に春の色素を振りまいてゆく パキラの葉が枯れているのは、どうやら根詰まりのせいらしい。鉢の根元を触ってみたら、根がビッシリ詰まっていてカチカチだ。こりゃあ植え替えしてやらないと可哀そうだ。どうやら植え替えてから丸2年そのままだったようだ。家の前が造成されていろいろあったので、そんなところに気がいかなかった。丈が鉢下から120㎝ほどありで、幹回りが37㎝ある。この根元の形で実生のものだと分かる。 パキラの植え替えは活動期に入ってからが良いようだが、いつも冬の間にバッサリ切ってしまっていた。それでも春になれば新しい芽を伸ばしてくれる。5月中旬以降ませこの状態だとどうせ葉がみんな落ちてしまうだろう。 暖かくなればパーゴラの下に移動させるつもりでいる。まだ最低気温が一桁の日が続くのでそれがなくなったらと思っている。 ウォーキング&ランのコース脇に咲いている椿。赤が主流だが真っ白のや白に少しピンクの斑入りのものもある。 どれも花は小さめなのがいい。その白に斑入りの花をキッチンの流し台の上、窓の下のに飾ってみた。 これを挿し木にしたいと思うが、5月ともなれば花は終わってしまっている。どれがこの花の木なのか、区別がつかなくなってしまう。今のうちに、他の人には分からないように何か印をつけておくといい。 ある時期、パークロードでピンクのリボンが一定の距離をおいて木の枝に結んであったことがある。オリエンテーリングか何かの目印だろうが、ピンクがやけに目障りで景観を損ねていた。木の枝だけでなく、杭まで打ってリボンが取り付けてある。 いつもきれいに草を取り剪定もして管理されている散歩道だ。終わったら片付けておくのが礼儀というものだろう。 その無神経さに私のデリケートな心にひびが入った。ウォーキングに行くたびに何日かかかって、そのリボンを取り外し、杭も引き抜いて生垣の裏に。それ以降、リボンが結ばれることは無くなった。 そんなことがあったので、緑の紐にするとか十分に配慮してやるつもり。挿し木して数年で立派な苗になる。地植えするスペースもないので、鉢植えでいい。十分花は楽しめる。 この時期になると映画「椿三十郎」を思い出す。黒澤明と三船敏郎のゴールデンコンビの1962年1月1日に東宝が封切り公開した映画。 ラストの仲代達也との決闘シーン。この演出には驚いた。体にホースを巻きポンプ仕掛けで血飛沫を飛ばすという大胆なもの。白黒映画なのに壮絶なシーンに度肝を抜かれた。封切り当時私は12歳。 映画はいつ見たか覚えていないが、当時の漫画本にこの撮影の様子が載っていたのを覚えている。後年TVでも何度か放送されているので、それも観ている。 椿屋敷の中庭を流れている小川で、椿の花使って合図するというのも洒落ていた。赤い椿か白い椿か、どちらが流れて来るか・・・ モノクロの画面の中で、どんな色にしたら本当に赤であるように見えるか、と研究した結果、赤いものより黒く塗ったもののほうがモノクロの映像では赤であるかのように見えたため、撮影現場で黒く塗った。 また、モノクロの中で赤い椿だけカラーで写す構想があったが、技術的問題で実現しなかった。しかし、翌年の『天国と地獄』で煙突から桃色の煙が出るシーンでその念願を叶えた。 これはパートカラーという手法の最初で、その後、成人映画のベッドシーンで派手な布団がカラーになったりしたのを覚えている。
2023.03.10
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♪ 風を染め歩道を染める山椿瞳の中も染められている 玄関に飾った椿。蕾の枝を採ってきて活けたのが2日(木)で、徐々に花を開いていった。侘助のようなタイプの花で、すぼまった形のままポロっと落ちるのだろうと思っていた。バランスを取るために庭の山茶花を添えた。それがどうだ、花びらに力を漲らせて目いっぱい開いて、これ以上は開けないという感じ。花の命をまっとうしている。雄しべなんか今にも飛び出していきそうだ。 椿も山茶花のように花びらを散らせばいいものを、何ゆえあんな花の終わり方をするのだろう? 武士は首が落ちるのを縁起が悪いと言って嫌ったらしい。そのくせ、江戸の後期になると競って品種改良などしていた。百種類並べて鑑賞したり、品評会をしたりしていたらしい。 実生で育てると、元の花とは違う花が咲くことがあるという。私も面白半分に種を蒔いた鉢植えが2本ある。 こちらは竹やぶの入り口付近に自生していた白椿。薄暗い中に妖艶な姿に心惹かれ、手折って持ち帰り、挿し木して育てたもの。花を付けるようになったものの、枝が細いのに大きな花が重く、しなだれてあまり格好が良くなかった。それを剪定し直して植え替え、今年再び花を付けるようになった。 昨夜、ついに椿の花が落ちた。今朝になって、裏返しに落ちていたのを返してみると、雄しべがピンと立ち上がっている。まだ生きているようで、本当は山茶花の様にハラハラと散りたかったんじゃないのだろうか。 最近、駆け上がる坂道の途中に自生の椿が何本もある。赤い花が散り始めている中で、小さめの深紅の花が歩道を埋め尽くすように散っているところがある。 その鮮やかな赤に靴が染まるような気がして、思わず足が止まった。
2023.03.08
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♪ 寒中に莟をつける仙人掌のまといし棘に意思あらんこと 昨日はひさしぶりの雨で、カラカラになっていた大地にはいいお湿りになった。それとなく進めている浪花茨の環境整備。誘引はしたものの何だかごちゃごちゃしていてスッキリしない。風邪を通すためにラチスから浮かしてやる必要があって、そのための支えが見苦しかった。それならいっそ、そんなものは無くしてしまおう。 ステンレスの針金を買ってきて、ラチスから離して水平に2列、引っ張ってやった。そこに麻ひもで固定し、目障りのものが無くなってスッキリした。 ちょっと針金が細い気がする。今のうちに抱き合わせて、もう一本入れておいた方が良さそうだ。 新芽をたくさん出させるために、横に寝かせて誘引している。新芽がたくさん顔を出ているが、これが全部花芽なら嬉しいが・・。そんなわけにはいかないか。 この薔薇は原種に近いので育てるのは楽でいいが、棘がすごく大きくて硬い。大きくなれば窓の下は、難攻不落。防犯にはバッチリの窓になるはず。 ついでに隣にも1本張っておいた。こちらは蝶豆のグリーンカーテンを作る予定。漁網を雨樋の受け金具から垂らして固定する。その漁網を支えるためのライン。これも1本じゃ心もとない。 庇をカットしたおかげで壁面・窓からの距離がない。風が通りにくいのでそれがどう影響するか。やってみないと分からない。サボテンが早々と蕾を付け始めている。
2023.02.11
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♪ 斜めから陽に透かされて曳く影を宇宙にさらす男一匹 今朝は、夕暮れの薄暗い道で蹴躓いて転んだ21日以来のウォーキング。6時過ぎに家を出た。 「これが平和ってものだよ~」と世界に向かって示しているような、ピーカンでな~んにもない空。穢すもの、乱すものなど一切ない、純粋で均一の澄み切った空。シーンと静まり、引き締まった冷たい空気が心地いい。 ノースリーブの下着に薄手の長袖Tシャツで外へ出ると、ちょっとひんやり。手も冷たいが風はないので耐えられないほどでもない。日が昇ってくれば暖かくなる。秋葉神社からの眺め。かなり南に日が昇ってきた。 この影には何の意味もないが、何故か撮っておきたくなる。 畑で草を燃やしているところがあり、そこから流れてきた煙が冷たい空気の中を漂っている。 6時40分過ぎともなれば、パークロードには人影も多くなる。最近は夫婦連れで歩くのをよく見かけるようになった。横断歩道の前で立っている私と同年配の男性がいる。車が次々と素通りして停まる様子がない。私も近づいて「車、停まってくれませんね~」と声を掛ける。「停まらんな~」「いかんですね~手を挙げると止まるんでしょうけど・・」「うむ、停まらないかんわなぁ」 通勤時間帯で皆さん急いでいて、停まるという発想が頭に無いようだ。日中はちゃんと停まってくれるが、そもそも時間帯が違えば運転手も違う。発想がない人には注意喚起する必要がある。お巡りさんに言いつけてやろうかなぁ。 古見まで戻ってきたところで、以前から解体、整地していたところがすっかりきれいになっている。 元々何が有ったのかも知らないし、これから何ができるのかも分からない。看護宿舎跡地活用事業事業用定期借地権設定契約により新たな商業施設を誘致することで、市の公有財産の有効活用を図るためのもの。市が貸し付ける。 よく見ると、これから立てる予定らしい看板が置いてあった。ドラッグストアの「GENKY」が手を挙げて、来年の春にオープンするらしい。 近隣にはスギ薬局が3店舗あるし、他にも二社の似たような店舗がある。ここは道路も狭いし、それほど往来の多いところでもない。古見駅前と言っても人口も少ないし、どちらかと言えば錆びれた地域だ。 朝倉駅前ならまだしも、なんでここ何だろう? 採算が取れるのだろうか。☆ ある会社の事務所前に、変わった実のなる木があった。ちょうど社員が出勤してきたところだったので聞いてみた。「なんいう名前の木でしたっけ?」「変わった赤い実が生ってますね」「なんだろう」「こんな実がなってるなんて知らなかったな」 どうやらヤマボウシらしい。そういえば白いヤマボウシの花が咲いているのを見たような気がする。側には赤いハナミズキも咲いていた。 ヤマボウシには落葉と常緑の二種類あって、落葉は日本原産で常緑の方は中国原産。これは常緑の「トキワヤマボウシ」らしい。 常緑で光沢がある濃緑色の葉で、地域にもよるが冬期には赤褐色を帯びる。縁は全縁で、日本産のヤマボウシの方が、葉の縁が波打つ特徴があるというから間違いない。 ライチ 落葉のハナミズキ ハナミズキの実は、可食部は少ないものの食べることが出来るらしい。干し柿やマンゴーのような甘さで、ブツブツした見た目の割には美味しいという。ジャムに加工するか乾燥させてドライフルーツとしても楽しめるという。右周り大外コース 10.46㎞ 13,500歩ほど歩いて戻ってきた。さあブログを書こうとしたところで来客。珍しい訪問だったので話が弾み、1時間ほど話し込んで帰っていった。すぐ昼になってしまった。 今日のブログはそれからぼちぼちと書き始めたので、ずいぶん遅くなってしまった。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.10.28
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♪ あちこちに親類縁者あまたいて同じ名前で生きております 身近なところにキノコが。 隣の販売中の宅地が草ぼうぼうで、夏の暑い盛りに草刈りをしてある。その刈った草がそのまま放置してあって腐りかけている。そこに白っぽいキノコが生えた。 直径は5㎝ぐらい。9月26日撮影 薄っぺらいうえに傘がオチョコに反り返っている。こんなキノコはあまり見たことがない。ヤブレガサでもないしヒトヨダケでもない。 それから乾燥を防ぐために敷き詰めてある、松の皮か何かでできているデコレーションバーク。9月29日撮影 食べようとは思わないが、マッシュルームのような肉厚の感じで美味しそうな姿をしている。これにしてもあまり見かけないキノコだ。 今朝になって確認してみると、そのまま傘が開くでもなく枯れたようにしぼみかけている。 引っくり返してみると肉厚でもなんでもなく、薄っぺらい感じ。急に真夏のような暑さになって枯れてしまったようだ。 去年とは違って何か変。環境が変わって、今までとは違う姿を見ることになっている。気候もおかしかったし、ここへ来て急に夏の暑さがぶり返したりして、野生の生物も四苦八苦していることだろう。☆ カヤツリグサだと思って鉢植えにしていた植物。春に株分けして、半分を鉢植えに、残り半分を地植えにしてあたった。鉢植えの方はあまり大きくなっておらず、そういうものだと思っていた。置き場所がなく移動させた。狭いところに置いてあったので茎が曲がっている。 それが地植えにした方がやけに大きくなっている。そんなはずじゃなかったのでちょっとびっくり。長くなった茎を切ったりしながら様子を見ていた。水辺に生えるタイプのものだと思っていたが、そうでもない感じ。 1.3m以上にもなって、そばに植えてあるシュウメイギクをはるかに越え、影になるようなので、再度切り詰めてやった。どうせすぐに伸びてしまうだろうが・・。 どうもこれはカヤツリグサなんかではなく、パピルスのようだ。どこでどう手に入れたのか覚えていないが、小さな苗を何かで手に入れたようで、鉢植えにしてあったものだ。 カヤツリグサは、カヤツリグサ科( Cyperaceae)・カヤツリグサ属 (Cyperus)で、水田や畑地におけるごく普通な雑草で、畑地でもっとも被害の大きい雑草の一つという。「カヤツリグサ属」の日本産の種は雑種も含めれば約40種もあって、水湿地に生育するものが多いという。 1mを越える大型種から、高さ数cm程度の小型種までさまざまだというから、パピルスなんかではなく「カヤツリグサ属」なのかもしれない。水辺でなくとも大丈夫らしい。 花をみて区分するらしいが、そこまで大きくなる前にカットしているので判断できない。ネットには時々、生半可な知識で適当なことを書いてあったりするのでウッカリ信用できない。 以前「シラサギカヤツリ」をメダカの鉢に入れていたはずだ。あの白鷺が飛んでいるのをイメージして名付けられたやつ。カヤツリグサ科・ミカヅキグサ属(Rhynchospora)という別の種で、「カヤツリグサ属」ではないらしい。いつの間にか枯れてしまって、今は無い。「シラサギカヤツリ」 パピルスはカミガヤツリ(紙蚊帳吊)とも言われ、熱帯アフリカ原産の多年草で、カヤツリグサ科・カヤツリグサ属。シペラス・パピルス(学名Cyperus papyrus)という。 カヤツリグサ属を学名で「Cyperus」と言うので、シラサギカヤツリを「シペラス・シラサギカヤツリ」と呼んで売っているサイトがあるが、パピルスとは違うミカヅキグサ属(Rhynchospora)なのでシペラスを付けて呼ぶのは間違いだ。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.10.02
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♪ トウワタの敵かも知れぬアブラムシ黄色い調和にふわふわ動く アスクレピアス(唐綿)を挿し木と実生で3つの鉢に育ててきた。順調に育って花を付けている。 ただ一鉢に、挿し木のものは2本、実生の方は6本も植えてあるので窮屈になっている。鉢を持ち上げると根が鉢下に伸びている。 それで、実生の鉢の一つを南西の窓下に(空いたスペースがあったので)、植え替えの時期でもないので根は弄らず鉢から抜いてそのまま植えてやった。茎元から切って、4本ぐらいに減らした方が良さそうだ。 南アメリカ原産の多年草で、本来なら1年で枯れることは無い。しかし、日本では冬越しが難しいと言われている。枝と種を採ってきたのは道路わきの路地に生えていたもので、茎がかなり固く木質的になっていたのでちゃんと冬越ししていたようだ。今年は枯れてしまっているが、数年間は花を咲かせていたようだ。 苗がたくさんあるので、色々試してみようと一鉢だけこんなことをしてみたわけだ。北西の風が当たるところなので、冬越しがどうなるかのテストでもある。防寒のために株元に落ち葉やバークチップを敷く必要があるようだが、ビニールで風防をしてやればいいだろう。挿し木したもの。実生のもの。たくさん植えて栄養が足りないのか、育つのが遅かった。 挿し木の方が育ちは早く、途中で切り戻ししたぐらいだか体力はあるだろう。風の当たらない戸外において冬越しさせて見る。 実生のもう一つの鉢は、庇の下で冬越しさせる。寒冷地ではないし、環境に順応して生きてきた親の分身だ、何もしなくても大丈夫なのだろうが鉢植えというのが気になる。 込みすぎと根詰まりのため、来年の4~5月に植え替えをしないといけない。 赤と黄色の目立つ独特の花。しかし花自体が小さいのでうるさくは感じない。 この花の一つ一つをよくよく見ると、妖精のおじいさんの様でなんとも愉快。踊り子のような花とも呼ばれていて、ユニークで面白い花だ。 そして、この花の色と姿に合わせるように他では見たこともない、黄色いアブラムシが付く。どう存在を察知してくるのか、最初はひと粒だったものがいつの間にか増えている。この花にだけ付くアブラムシなのか知らないが、これまたユニークだ。 小さな黒いテントウムシがしきりに食べているが、数が多くて追い付かない。このアブラムシの動きがまた面白いんです。後ろ足を持ち上げるようにして、わっわっわっと一斉にシンクロして同じ動きをする。アブラムシが居るからなのかどうか、こんな動きは初めて見た。綿毛のようなものは、孫と飛ばしたガマの穂の種だ。 アブラムシは6月から11月の期間に大発生する。養分を吸って弱らせてしまうらしいので放っておくわけにはいかない。しかし、よく効くものがあった。木酢液だ。原液のままスプレーで吹きかけてやると、てきめんに居なくなる。薬剤散布するよりよほど良い。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.09.30
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♪ 雨音の胸の中まで濡らしゆく狭庭の花のささやきいるを トウワタ(アスクレピアス・クラサヴィカ tropical milkweed)の花が咲いた。挿し木と実生を育てていて、やはり挿し木の方が成長が早い。種を蒔いた方はまだ小さくて花を付けるまでにはなっていない。下が実生のもの。 一方、ルリマツリ(プルンバゴ)は何故か木ばかり大きくなって花が付かない。生育旺盛で困るほどの株になるらしい。それで、もう2度も切り戻しをしている。生育時期に強めの剪定をしても、花を咲かせることが可能だというのに、どうなってる? あんまり大きくなっても困るので、これも塩ビ管に植え付けた方がよかったかもしれない。ルリマツリ(プルンバゴ) 枯れたと思っていたブーゲンビリアが息を吹き返した。立派な若い枝が3本、立派に伸びたので行灯仕立てにし、3分の1ほど剪定しておいた。 脇芽がたくさん出てきている。剪定の時期が遅かったのでどうかと思ったが、ここに花芽が付いて10~11月にあのクリムゾンレーキの花を見ることが出来るかもしれない。ブーゲンビリア キバナコスモスの葉が焼けてみっともないので、切り戻し更新するといいとどこかに書いてあったような。それで、半分の所で切ってしまったが、どうなんだろう? 花がらを摘んでやると花を長く楽しめるらしいが、バッサリやってしまっていいんだろうか? 斑入りのススキもずいぶん大きくなった。塩ビ管に植えて株が大きくなり過ぎないようにはしてあるが、背丈がこんなになるとは思わなかった。途中で切り戻しすればよかったかもしれない。穂の先が私の背丈を越えている。 白のモッコウバラがやけに伸びて収拾がつかない感じ。スペースが無いのであまり大きくしたくない。旺盛な質でいくら切っても大丈夫らしいので、この際、バッサリ剪定だ。行灯仕立てぐらいがいいのかもしれないが、とりあえずこれで様子を見る。今年、地植えしたモッコウバラ 宮城野萩の陰で徒長気味に伸びて、160㎝ほどある紫宝花。これも切り詰めたいところだが、萩の陰でまったく日が当たらなくなる。それはあまりに可哀そうだ。植えた場所が悪かった。これも今年地植えしたものだ。 とにかく萩の株が大きくなりすぎたのが問題だ。冬は根元から切ってしまうので空間が広がっている。その落差の大きいこと。何もなかった春先に植えた苗は日陰ものになっちまって、哀れなもんだ。通路を塞ぐ勢いで、これでも枝をかなり切ってある。 ずっと晴れが続いていたので、昨夜のお湿りは有難かった。これからはもうあの地獄の猛暑日はないだろう。水曜日以降はぐずついた天気が続くようだし、朝晩の水やりはしなくて済みそうだ。 秋の近づきを感じるさわやかな朝。アランも季節の移ろいを感じているのか、雨に濡れた空き地をしみじみと眺めている。猫は何をしている時でも絵になる。 しっかり日光に当てているのに、ちっとも花を付けないパキラ。先端に付いているのは蕾か?いや違う。蕾は先端ではなく脇から出るらしい。パキラの蕾「観葉植物生産者」のブログより 沖縄では路地に植えてある事も多く、自然に実が付くらしい。やはり温室で育てないとダメなのかなぁ。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.08.15
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♪ 燕麦の青葉繁れる初夏日四度目となるワクチン通知 夜10時ごろに雨水を受けているポリタンクを見たら、満水状態で今にも溢れそうだった。それでホースを入れて下のタンクへ流れるようにして床に就いた。夜中に南風と共に大降りとなって、どうなるかと思っていた。 今朝、まだ少し降っている中で確認すると、下のタンクは縁まで一杯で上のタンクはその水位と同じ水位で止まっていた。ホースがずっと働いて、サイホンの原理で左右の水位が保たれていたようだ。 あれだけ降ったのだから下のタンクはオーバーフローしたはずなのに、そんな形跡も感じられない。じわりじわりと流れ出た水が地中に浸み込んでいったのだろう。 上のタンクも一杯になっていると思っていたので、当てが外れた。 かなり旺盛に伸びていた宮城野萩を、予定通り切り戻しした。もっと先でやった方がいいのだが、花が貧弱になっても面白くないので、ここらあたりが切り頃かと。 二種類の山紫陽花が両方とも赤味の花になってしまい、カミさんが残念がっている。「紫陽花はやっぱり青い花がいいよぉ」って、自分では何もやらないのに注文はしてくる。 酸性の土で育てた紫陽花は青系になるのに対し、アルカリ性の土で育てた紫陽花は赤系になる。ということは、我が家のものはアルカリの土だってことになる。そりゃそうだ。大概の植物は酸性を嫌うので石灰で調整するのが普通だから、そのまま植えれば赤色の花になってしまう。 自分で買ってきた苗じゃないので無頓着に扱っていたが、来年からは弱酸性になるように調整しないといけない。確か、菊も弱酸性の方が良いんじゃなかったかな。こっちは花の色が変わるなんてことはないので適当にやっているが、ちゃんとした花を咲かせたかったら意識しないといけない。 しかし、もともと青花系じゃないものは、いくら土を変えたりそれ用の肥料を与えても効果がない。そこを確認してからの事ではある。山紫陽花「酸性」の土つくり 使う土は、赤玉土(小玉)、腐葉土、ピートモス、バーミキュライトの4種類。 バーミキュライトが手に入らない場合はパーライトで代用。弱酸性の土づくりはピートモスを混ぜること。土壌を酸性に傾けることで、土壌に含まれるアルミニウムを根に吸収できる仕組みを作ることで花色が青の色素へと変化する。「用土の配合率」 赤玉土(小玉) 5 ピートモス 3 pH6.0前後の弱酸性である調整済みのピートモスを使用。 ピートモスを多く使うと栄養分を吸収できないことがあり、 花が小さくなる可能性がある 腐葉土 1 腐葉土を配合することで土全体に微生物が増え、 植物の成長を助け、ふかふかの土にする。 バーミキュライト 1 酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム含有。 中性の土。多孔質なので、保水性・保肥性・排水性がよい。 通気性に優れ、根に酸素が行きわたり根腐れを防ぐ。 断熱性・保温性に優れ、夏の暑い気候では断熱、 冬の寒い気候のときには保温してくれる。 比重が軽く(通常の土の10分の1程度)、土壌の軽量化、 高温で焼成しているので無菌。 赤玉土と同じ性質で、鹿沼土があり、違いは、赤玉土は弱酸性だが、鹿沼土は酸性なんだとか。だったら鹿沼土でいいと思うが・・「肥料の配合比率」 カリウム(硫酸カリ等)やアルミニウム(ミョウバンか硫酸アルミニウム)を含んでいる肥料を施す。その他、硫安や過石、硫酸カリ、塩化カリなどpHを下げやすいため「酸性」になる傾向がある。 用土1Lに対しての割合 過リン酸石灰 1g 硫酸カリ 1g 緩効性化成肥料2~3g より確実に青色にするポイントは、蕾が形成される時にミョウバンやカリウムが多く含まれている液肥を与えることらしい。粒剤肥料より液肥の方が吸収性があり、液肥を選ぶ。 肥料は元肥を入れつつ、追肥をすることで花色をさらに調整していくんだとか。ちゃんとやろうと思うとけっこうメンドクサイ。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.05.27
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♪ 大雨に流され来たる流木の花を支えて庭に生きゆく 朝顔の種をまいたのは良いが、庭が狭くなって植える場所がない。支柱を立てる必要もあるので場所が限られるというのが問題なのだ。それで、鉢植えにして支柱だけをどうするか考えることにしたものの、園芸支柱じゃ細くて貧弱だし何本も立てられない。 新舞子海岸の護岸に流木が打ち上げられ放置されてるのを、ウォーキング中に見たことを思い出した。家の角地のほんの小さなスペースに植木鉢を置いてみて、棒を立てる場所を決める。軽自動車で運べる長さはせいぜい2.3m。場所の寸法を測るとちょうどいい感じ。メジャーと鋸をもって、さっそく拾いに行ってきた。 いい具合に固定できた。棒が太いので、3本ほどの蔓を絡めるように伸ばしてやると面白くなりそうだ。同じ色の花にするか、違う色のコンビネーションにするか・・・ アサガオの種は、頭をペーパーで傷を付け一晩水に浸けておいたので、3日ほどで発芽してきた。昨年は、その旺盛な成長を伸びるに任せたらやらたに伸びて、大きな塊になって懲りた。それで今年は少数精鋭という感じで、家のコーナーを品よく彩ってもらおうと思う。 下の5つのポットがメインで、脚立の上のものと組み合わせて植え付ける予定。余ったものは息子の家の庭に植えてやるか、ほしい人に上げるつもり。 白のモッコウバラの所にも立ててはみたものの、バラの勢いが凄いので朝顔の伸びる余地がないかもしれない。根元にシュートは出て来るし、伸ばした枝からは脇芽がどんどん伸びている。こりゃあ全体を覆うまでにそう時間はかからないだろう。せめて今年は朝顔に道を開けてやってほしい。 種を蒔いたトウワタも発芽している。綿毛の付いた小さな種だったのでどうかと思ったが、案外発芽率は良いのかもしれない。挿し木もしてみたが、どうもうまく着いていないようなので、これを何とか育てたい。 冬は地上部が枯れてしまうとか書いてあったが、この親は昨年の茎がそのままあって、新しい芽は伸びていなかった。環境の悪いところでどうにか生き延びているが、そのうち枯れてしまうかもしれない。オオカバマダラの食草らしいが日本には縁がない。しかし、珍しい花なのでなんとか子孫を育ててやりたい。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.05.24
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♪ 連れ添っている気分して眺めれば植物たちが不思議を見せる 先日、ハツユキカズラに変わった花が咲いたと書いたばかりだが、ここへ来てテイカカズラと同じような花が咲きだしている。どういうこと? 咲き始めたばかりで上の方にちょろちょろっと咲いている。蕾は全体的についていて、天気が良ければ数日後には開くのだろうが、今はよく見ないと気付かないほど。 ハツユキカズラの開花時期は、5月中旬から6月中旬らしいのでまだ少し早のかもしれない。テイカカズラがほんのりピンク色の「スクリュー」のような花を咲かせるのに対して、ハツユキカズラは小さくて白い「風車」のような花を咲かせるという。最初は真っ白で、咲き進むとクリーム色のようなやさしい色合いに変化していくんだとか。 左は挿し木して南の軒下に植えたもの。右は最初にグランドカバーのつもりで植えたもの。この延長線上に、立体的に伸ばして花を付けるようになった初雪カズラがある。 前年の夏に蕾ができるため、5〜6月の開花後に剪定する必要があるらしい。あまりこまめに剪定をやっていると、花を見ることはできないらしい。グランドカバーや鉢植えで育てている人も多く、それでは花を見る機会は訪れないようだ。 特長であるピンク色の新芽を楽しむためには、剪定をして新芽を出し、肥料と水を切らさずに成長をうながし続けることがポイント。成長が止まったりすると斑がきれいに出ないという。緑一色の葉しかつかない枝が出てきたら、原種への先祖返りなんだとか。枝ごと切り取るようにするといつまでも美しい姿を楽しめるんだとか。学名:Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura’ 科名 / 属名:キョウチクトウ科 / テイカカズラ属 原種は、日本(本州・四国・九州)、朝鮮半島 別名 斑入り定家葛(フイリテイカカズラ) テイカカズラの園芸品種 学名の「Trachelospermum(トラシェロスペルマム)」は、ギリシャ語の「trachelos(首)」と「sperma(種子)」という言葉が合わさったもので、種に毛が生えていることにちなんでいるんだとか。 左は莢状の実。右は莢が弾けて毛の付いた種が出てきたところ。トウワタの種に似ている。 種は入手しにくく、もっぱら挿し木で増やしたものが売られている。メルカリにも、素人が増やした苗がたくさん出品されている。それも、カットしただけの蔓が売られている。簡単には枯れたりしないので扱いは簡単だし、これでこずかい稼ぎができるんだからねえ。 それにしても、このような花の事を取り上げた記事や写真がどこにも載っていないのはどういうこと? どう見たって花のようにしか見えない。雌雄異株なら分かるけれど、そうじゃないとなれば突然変異? 植物学者にでも聞いてみないと分からなさそうだ。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.04.28
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♪ ことごとく乱反射して透明の未来に白くおのれを曝せ きのうは中二日のウォーキング。「茶房じゅん」の「浪花茨(ナニワイバラ)」が咲いているはずなので、あの大株に咲き盛った真っ白な花を見たいと思い、27度ほどになる予報なので、汗をかく練習も兼ね、一番暑い午後1時半過ぎに家を出た。半袖、半パン。じっとり汗ばんだものの、乾燥していたのかそれほどでもなかった。 到着して、まずは薔薇の様子を見に庭へ回ってみる。思ったよりも花が少ない。すでに散ってしまって顎だけ残っているのも目に付く。開花がいつもより早かったのだろうか。 店に入ってそのことを言うと、やっぱり、今年はいつもより早く咲き始めたらしい。寒暖の変化も多かったし、やけに暖かい日もあったのが原因だろうか。大きく剪定をしたこともあって、花が少ないのも確からしい。以前、写真を見せてもらったものと比べると、ずいぶん様子が違っていてちょっとガッカリ。 植物も最盛期というのがあってある程度経つと、衰えて花の数も減ってきたりするが、まだ10年ちょとしか経っていない。まだまだ老け込むような齢でもないようだ。来年は剪定の影響もなくなり、立派な姿を見せてくれるのでしょう。 先日から何故か白い花に縁がある。22日は白の邂逅、24日はモデルハウスの白い壁。この夏日となった昼下がりも「白い誘惑」というタイトルを付けたくなるような白い一日だった。 途中で見かけた「白の木香薔薇」。我が家にも挿し木したのを植えてあるので、どう枝を這わせればいいのか考えているところ。黄いろのものよりは大人しいらしいが、これは立派だ。 こんなに大きく育っても困るので、上手く剪定して樹勢を抑えないといけない。花付きだけはよくするという高度なテクニックが必要になるが、太くなった枝を切って、若い枝に更新していくというやり方になるのかな。 東海市の新しい道路にはヒトツバタゴが植えられている。最近はあちこちに植えられていて、名前の由来の「なんじゃもんじゃ」という珍しいものではなくなっている。 意外にも日本では希少種のひとつで、絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されているらしい。天然での分布域が狭く、長野県、愛知県の木曽川流域、岐阜県東濃地方および長崎県対馬市に自生しているだけらしい。 岐阜県土岐市の「市の木」で、 県道66号線に植えられているため「なんじゃもんじゃ街道」という愛称が付けられているんだとか。今ではあちこちに「なんじゃもんじゃ通り」があるが、もしかして、この地方だけのことで、他の地域では育たないというようなことがあるのかもしれない。 モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種。同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ていて、トネリコが複葉であるのに対し、これは小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名があるんだとか。 シマトネリコは人気があるのか新築の家にはかなりの割合で植えられているし、遊歩道の並木になっていたりもする。特徴のあるよく似た花を咲かせ、遠くからでも良く目立つ。 我が家の「初雪カズラ」に白い花が咲いている。テイカカズラと同じ仲間だと思っていたが、花の様子が全く違う。 地面を這わせるだけじゃ面白くないので、以前のテイカカズラのように立体的にしてみたのが良かったのだろう。こんな花が咲くなんて思いもよらなかった。驚いたがなんだか嬉しい。 おまけ。「カラスノエンドウ」によく似た、珍しい花を見つけた。ツルがよく似ているが葉の付き方が違うが雰囲気がよく似ている。しかし、何と言っても花の付き方が全く違う。何ですか、これ? それからこの目の覚めるようなオレンジの花。白ばっかり見ていた目に眩しくて、網膜に焼き付いてしまった。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.04.26
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♪ 関係は空気だけです折々に霧吹きつけてつながりを試す エアープランツが届いたのはいいけれど、思ったより小さい。写真はスケール感が分かりにくい。勝手にイメージを作ってしまって、往々にしてこういうことが起こる。サイズでも明記してあればいいのに、それが無いので・・。 あまり知識のないものなので、ああそんなものかと思いながらも、どうしたってプラス思考で見てしまう。この写真で送られてきたのがこれ。「第四種郵便」カテゴリーの一つ = *植物種子等郵便物(植物種子、苗、苗木、茎もしくは根で栽植の用に供するものなどを内容とするもの)で、透明のプラスチックの容器に入っていた。軽いので最低の73円。こんな郵便初めて知った。 土に植える必要がなく、ガラスの容器とか、かごに入れて吊るしておくとか、とにかく手間がかからない植物らしい。パイナップル科・チランジア属に分類される植物の総称で、山中や砂漠にある岩や木にくっついて生長していく多年生植物。サボテンや多肉植物よりも超エコな生きものらしい。 やっぱりガラスより天然素材のものがいい。水槽用のいい流木があったので、それにテグスで固定してみた。 管理の方法はいたって簡単で、上手く育てれば株分けして増やすことが出来る。 1、3~10月は2~3日に1回ミスティング(霧吹き)をする 2、3~10月は1ヶ月に1回ソーキング(水に6時間ほど浸す)をする 3、元気がないようなら、ミスティングをする水に肥料を混ぜて与える 4、11~2月はソーキングを控える 5、大きくなったら3~10月に株分けをする (あくまでも目安としてのもの。) メルカリで売っているのは、個人の愛好家がこうして増やしたもので、趣味のブリーダーみたいなものだろう。“百均(ダイソー)にも売ってる”と知って、ちょっとガッカリ。希少価値なんかこれっぽっちもない。 エアープランツは、土に根を生やすわけではなく空気中の水分を取り込んで生長する。日中は水分の蒸発を防ぐために気孔を閉じて活動をやめ、夜になると気孔を開いて空気中の水分を取り込むらしい。で、霧吹きは夕方以降にやるといいとか。 元気が無くなったら丸ごと水に浸けてやると復活するが、とにかく過湿が嫌いなので大事にしすぎない方が良いらしい。戸外なら加湿は要らないし、梅雨時も放置しておいて大丈夫とか。 サボテンを枯らしてしまうという人がいるが、エアープランツなら大丈夫ということでじわじわと人気が出てきたのだろう。都会には、植物は野山に行って接する特別なものと思っている人が結構いるんじゃないかな。野菜がどういう風に生っているか、どう出来るかを知らない人もいると聞く。 かつて、包丁がない家があって問題になったことがあるけれど、よもやエアープランツを枯らしてしまうような人はいてほしくない。空気を読むことが出来るなら、植物の気持ちも読んでやってほしいものだ。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.04.22
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♪ 亜熱帯から亜寒帯まで抱え込み熱帯となる夏はすぐそこ 昨年失敗したシュウメイギク。リベンジのためにメルカリで苗を買って植え付けた。まさか「ネコポスト」送って来るとは思わず、2本セットのつもりだったがおまけに小さいのが2本入っていた。 ネコポストは「大きさ(下限):縦23㎝以上・横11.5㎝以上、厚さ:2.5cm以内(メルカリの場合は3㎝)、重さ:1Kg以内」ヤマト便でポストに入る大きさという設定なので、まったく想像が付かなかった。窓下のコンテナをこちらに移動。中途半端な状態で、何とかしたいとは思うが・・。 配達されてきたのを見て納得。苗の丈は25㎝ほどあるものの根は張っておらずつぶせば3㎝に出来るわけで、それをA4サイズの箱にすき間を埋めるように詰め込んであった。2本ではすき間ができるので、すき間を埋める新聞紙の代わりに半端なサイズの苗を入れ込んであったというわけだ。 ネコポストは取引先との契約で料金が決められており、メルカリの場合は175円と格安になっていてこれを使わない手はない。送る側も送れる方法を工夫しているのだろう。コンテナの横に植えてある 半日蔭で根元は日陰で、葉には日が当たるのが理想らしいが、そううまい具合にそんな場所は見つからない。ここしかないというところに植えた。前回と同じところだ。 前回は植えた時期も悪く、直射日光が当たるところに植えたために元気がなくなり、枯れかけたのをこの場所に移動させた。深植えになってしまい、水はけが悪かった。何とか新芽が出てきたのをヨトウムシにやられて、敢え無く撃沈。 今回はそんな轍は踏まないように、何とか増やしたいと思う。日陰のためのラチスに這わせる蔓薔薇も、順調に育っていてわずかながら花も付けている。 2本は地植えし、おまけの小さい2本はとりあえず鉢植えにしておいた。今回は時期も悪くないし、多分うまくいくだろうと思う。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.04.19
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♪ 花と蝶に繰り広げられるロマンスの生の性なる聖ものがたり 先日(11月7日)、見た名前がわからなかった花の正体がわかった。昨夜の「世界ふしぎ発見」のオオカバマダラの紹介のところ。数が大幅に減ってきているという話があり、その原因がオオカバマダラが食用としている花が減少している為だという説明があった。そこで映し出された花が、まさに、先日見たあの花だった。バイオ燃料のためのトウモロコシ栽培で、森が伐採、開墾されてしまって減少してしまったのだという。「トウワタ(唐綿)」というもの。学名の「アスクレピアス」という名で売られているらしい。キョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)の多年草。原産地は南アメリカ。寒さに弱いため、日本では一年草として栽培されるらしい。 Wikipediaより癒樹工房より 茎を切ると白い汁が出るらしく、これには毒があってオオカバマダラはこれを食べることによって、外敵に食べられるのを防いでいるらしい。癒樹工房より 日本でも「ツマグロヒョウモンチョウ」がやってくるらしい。蝶は、アオスジアゲハは樟、他のアゲハは柑橘系、モンシロチョウはキャベツなどのアブラナ科の植物などと、食草・食樹が決まっている。 現在では世界中の熱帯、亜熱帯地域で帰化状態にある他、中国、台湾、オーストラリアなどでも栽培を逸出したものが野生化しているらしい。基本種の花色は花冠が赤、副花冠が黄色。花冠、副花冠共に黄色の園芸品種もあるらしい。耐寒性は無く、春まき一年草として扱われるのが普通。 メキシコおよび南アメリカ原産のアスクレピアス・クラサヴィカ種(Asclepias curassavica)と、北アメリカ原産のアスクレピアス・ツベロサ種(A. tuberosa)の2種あるようだ。アスクレピアス・ツベロサ種 「ヤナギトウワタ」の和名がある 耐寒温度は-15℃程度で寒さに強く、冬越しが可能らしい。花後に実る果実がパンヤノキに似ていることから、「宿根パンヤ」と呼ばれることもあるとか。 ★ アスクレピアス(トウワタ)の育て方 先日見たものはクラサヴィカ種の方らしいが、いかにもセイタカアワダチソウのように宿根で、毎年生えてきているような印象だった。最近は霜が降りることもなく暖かいので、地上部は枯れても根が生きているのかもしれない。それなら我が家でも植えてみる価値がありそうだ。集まったオオカバマダラ 北米に生息するオオカバマダラは、毎年、メキシコまでの3000キロから5000キロにもおよぶ壮大な旅をする唯一のチョウ。メキシコで越冬し春に産卵する。わずかの期間で成長となり、北上しながら世代交代して元の場所まで帰ってくるという。 そして孫の世代が越冬するために南下するというのを繰り返している。「何百万という数で長距離集団大移動、「渡り」をする唯一のチョウ、『オオカバマダラ』」「カラパイア」に2011年の蝶の様子がたくさんの写真によって紹介されている。
2021.11.14
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♪ ポーチュラカ ロシア民謡思わせて冬が苦手なエディブルの花 カンカン照りの場所に最適な花と言ったら、ポーチュラカが一番かもしれない。とにかく熱いところが好きで乾燥気味な方がいいというから、今人気の多肉植物みたいだ。そういえば松葉ボタンも同じ仲間で、スベリヒユの一族なんだね。 夏は地獄のわが狭庭にぴったりの花なので、街路樹の下に伸び放題になってるのをちょいと摘まんで挿し木にしておいた。夏の暑さが好きということは、冬は無理っていうのがこの世の習い、掟なのだ。なのでほとんどが一年草扱いになっている。しかし、室内に取り込めば冬越し出来るかもしれないと知って、挿し木の鉢をそのまま二階のPC部屋に持ち込んだ。遅い時期に挿し木にしたのでどんなもんかと思っていたが、なんとか生きている。 これ花、別名を花スベリヒユというのように花も茎も食べられるらしい。スベリヒユは食用になるのだから同じ仲間となれば納得がいく。生でも加熱しても食用可能で、オメガ3脂肪酸が多く含まれているらしい。スベリヒユはパースレイン、プルピエと言う名前で、世界中で食用にされている植物で、日本ではほとんどの人が雑草と思っている。おいしい食べ方が色々ある定番の野菜なんだね。スベリヒユ100gあたり、カリウム 495mg、鉄分 2mg、ビタミンA 1,320 IU、ビタミンC 21 mgを含んでいるとか。 お浸しや、スープにすると独特のぬめりがある。少し酸味もあるようだ。アレンジで、おひたしを辛子マヨネーズ和えるのもいいらしい。スベリヒユ 山形ではスーパーでスベリヒユが「ひょう(干したもの)」と言う名前で野菜として売られているそうです。これは「立ちスベリヒユ」という品種で直立性があるものらしい。 「にゃごにゃごの野菜料理」の報告。「ポーチュラカとスベリヒユの食べ比べ」茹でて味付けなしでの感想。 ◆スベリヒユ 噛んだ瞬間、「酸っぱい!」 その後も酸味が続く 野草の緑の濃い味 葉にぬめりがあり、茎よりも葉のほうが緑の味が濃い 茎の皮が口の中に残る ◆ポーチュラカ ぬめりを感じる 噛めば噛むほどぬめりがでてくる 酸味はないが、かみ続けていると、ほんのわずかな酸味を感じる 味が薄い 味付けなしですと、スベリヒユは酸味ばかり感じ、ポーチュラカは味がぼやけている、というのが感想です。醤油を少しだけつけて食べると、スベリヒユの酸味は抑えられ、ポーチュラカは美味しい、という感想。 結論は、ポーチュラカ(白花)のほうがとても食べやすく、美味しい。日常的に食べていて、生でサラダやマリネ、加熱して汁物や炒め物にも使え、葉物野菜が少ないといわれる夏場に重宝しています。 挿し木したものが無事、冬越し出来るかどうかわからないが、だめなら苗を買って来るまで。スベリヒユ こんな風に土盛りして植えるのが理想らしい。そんなスペースはないからねぇ。隅の方にちょろっと植えるだけだから・・・
2021.11.10
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♪ 窓を打つ雨は露骨に流れ落つ庇短かくなりたる部屋の 今朝は秋らしい空が広がって、ひんやりとした空気が清々しい。 爺さまは最近、ウォキング中にこの時期に咲く花はどんなのがあるか、日向に向く植物で耐暑性があってできれば常緑の多年草に良いのはないかと、物色しながら写真に撮ってリサーチしている。 窓下に植えるものが決まらないらしい。日当たりが良すぎてめっちゃ暑い上に、道路の照り返しってやつもある。“赤道直下の砂漠地帯みたいだなぁ” ってぼやいている。猫は祖先が元々砂漠にすんでいたらしいので、案外暑さには強いんだけど、サボテンじゃない植物たちにはそりゃあ過酷だよね。 先ずは、窓下に植える秋植えの「ほったらかし球根」なるものが買ってあるので、直ぐにもその準備に入らないといけない。婆さまが野菜(ニンニクなど)を植えたいなんてこと言ってるらしい。それで爺さまは人がいいもんだから、前に作ったのと同じプランターをもう一個追加で作っていた。 しかしこの時期、ニンニクの種球はどこも売り切れで手に入らないらしい。カーマに行ったら苗になってる(芽が出ている)のがあったらしく、ご丁寧に普通のと、ホワイト6片とか言う2種類を買ってきた。 ウォーキングを兼ての4.5キロ。天気予報を確認したら傘マークが無かったので出たらしいんだけど、帰りに降り出してびしょ濡れで帰って来た。ニンニクの苗をぶら下げた爺さんが、かなり強くなった雨の中を背を丸めて歩いているのを想像すると、ちょっと情けない感じ。全部の足を延ばして、こんな格好で日光浴する亀なんて見たことないでしょう?徒歩だからこそ出会う光景だね。だからウォーキングは止められない。 爺さまは、場所を移したソファーの脚に取りつけるキャスターを買うためにカーマに行ったらしい。帰って早々に取り付けて、“これで掃除も楽になる” なんて、婆さまを思いやってのはエライ。以前、私淑する親方が「奥さんは大事にせなあかん」「とにかくカミさんだけは大事にしろよ」と何度も聞かされていて、素直にそれを実行してるらしい。 昔、ずいぶん泣かせた事があるらしいので、その罪滅ぼしってとこなのかな。 タイトルに「◇」が付いているブログは、飼い猫「ピピ」の目線で綴っています。いつもはソフトな傾向にありますが、時に辛辣になったりします。
2021.10.14
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♪ 読みふける鏡花幻想譚2巻北の窓辺を過ぎるものあり 先日の必要あっての部屋の模様替えを終えた。いつものことだけど、配線のやり直しには往生した。しかしまあ、要らない線がだいぶ整理できたので、かなりスッキリしたのも確か。 後ろのガラス戸からの光が邪魔で落ち着かない。のれん用の麻布(45㎝巾)を2種類を2枚づつ、同じ色で染めて吊り下げたら落ち着いた。右側の染色部屋の光はそのまま 当初は広幅の布で間仕切りしていたが、それも飽きてしまってからはスッポンポンのまま。夏は後ろの部屋の窓から風を入れたいということもあって、戸を閉め切っておけないのが難点だ。南西にあった塀が無くなってやたらに暑くなり、ここ数日の30度超えの日が耐えがたいほどなので、来年の夏が思いやられる。 取りあえず右半分をこんな風にしてみたが、あくまでも仮の姿。暑さと相談でどうなっていくか分からない。道路の照り返しもあるし、ヨシズをどういう風に立てたらいいか、悩ましいところ。 いっそ、屋根の庇にビニールトタンでも増設してやろうか。今更もう審査はないわけだし、交通の邪魔にならなければどうってことないだろう? 斑入りのススキを貰ったので追加。株が大きくなりすぎないように塩ビの筒に植え、株周りには石が入れてある。ブーゲンビリアにも、後から大き目の石を2つほど入れてある。 好きで買った秋明菊を、南西の窓下に植えたものの暑すぎて拙いと思い、場所を東側に移した。半日陰になるかと思って植えたが、日中はやはりかなり暑い。真ん中あたりにある。最初は良かったが・・ それなのにどうも具合が悪いらしく、枯れかかっている。苗そのものに原因があったのか。買った時、あまり伸びていないのを選んだのが良くなかっのかも知れない 咲くのを楽しみにしていたのに、ガッカリだ。ラチスも立ててやったのに・・。 ラチスの下にはつるバラを植えてある。ここには元々井戸があって、ぶ厚いコンクリートのフタがしてある。そのため深さが15㎝ほどしかなく、根が張れないためにそれを避けて、ずらして植えてある。減らしたけど、まだ植木鉢が多すぎる。 苗が2本あったのでダメ元で、裏側にも植えてやった。あまり大きくなっても困るのでちょうど良いのかもしれない。
2021.10.07
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♪ この爺が好きなこの花ホトトギス イガイガ毛虫も好きだと知りぬ ホトトギスの葉っぱを誰かが食べている。糞がコロコロ落ちていて、葉っぱの形が異化異形。これは堪らんよく見れば、葉の裏側にイガイガを纏いし虫の止まりおり。つらつら眺め見るほどに、デザイン配色見事なり。夜も休まずむしゃむしゃと、葉っぱ裸となりゆかん。 チョちょいとネット調べれば、イラガを真似た盗作の衣装と知りて驚きぬ。有刺有毒イラガの子、近寄るものを次々と退散させる強きもの。真似て擬態の申し子は、武器は持たない平和主義。涙ぐましき生態の進化の果ての晴れ姿。脱皮重ねて色変わり、派手でお洒落でたくましき。 イラガに似てぬ成虫の優美みやびな瑠璃の蝶。樹液が好きな変わり者、お花畑にゃ現れぬ。優雅に舞うを見る事の、あまり無いのが恨めしい。ルリタテハ イラガの幼虫は毒針で武装していて、幼虫に触れると激しい痛みに見舞われる。地方名に「デンキムシ(電気虫)」というがあるように、外敵を察知した幼虫が全身の棘の先から毒液を一斉に分泌する。すべての針の先から液体が分泌されるらしい。刺激はかなり強く、場合によっては皮膚に水疱状の炎症を生じ、鋭い痛みの症状は1時間程度、かゆみは1週間程度続くことがあるとか。卵をつぶしたり触れたりしてもかぶれるほか、種類によっては繭に毒毛を付けているものがあるようだ。抗ヒスタミン剤やアロエの葉の汁を塗布するのが有効とされる。 羽化したイラガには毒は無く、口は退化して何も食べないらしい。寿命も1~2週間程度しかないという。イラガの幼虫と成虫Bingの検索画面(拡大します) 朝7時、先日移動のプランター、よくよく見れば4姉妹、葉裏に夢をみておりぬ。これは大変一大事、葉っぱ喰われて無残なり。毒のない事いいことに、引きはがしたる掌に、丸まるままに動かざり。いじらしい様ながめつつ、はてさて如何いたそうか。踏みつぶすには気がゆかず、隣の畑に放り投ぐ。食性合わず餓死するを、知りつつ他に術もなし。
2021.09.29
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♪ こそこそと見られぬように名も知らぬ路傍の花を摘みて帰りぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 作品展の搬入に行き、少し時間があったので「季刊 銀化」を読んだりする。この喫茶ギャラリーは、何時も店内のそこここにに気の利いた花が飾られていて、植物に対する愛情を感じさせていて心地いい。 作品の展示はオーナーに任せることにしていて、そのセンスのいい飾りつけには感心させられている。銀花の記事に刺激されたこともあって、よく通る抜け道に咲いている可愛らしい雑草を活けてみることを思いついた。雑草を摘んでいる爺さんの姿は、傍目にどう映るのだろうか。慣れない事なので、誰も見てはいないとは思いつつも妙に意識してしまう。 名前も知らないその小さな花は、花材としてはちょっと弱いので他の花と組み合わせて飾るのがいいと思い、他の花もついでに摘んで持ち帰った。普段、生け花なんてあまりしないので気の利いた花瓶がないのが悲しい。ただ花瓶に挿しただけでバランスもくそもないけど、全体で見るならいいかと・・。家の前の更地にカラスが舞い降りた。 昨日の午前中のことだ。降りたカラスはしばらくじっとしている。他の小鳥のように餌をさがしに来たのではなさそうだ。きょろきょろと頭を巡らして、ひょこりひょこりと歩き出した。何かを探しているようで、時どき大きな鳴き声を出して何かを訴えている。 と、そこへもう一羽やって来た。どうやら番らしく、営巣のための材料を探しに来たらしい。 ちょっと咥えてみては放し、また次も同じことを繰り返している。気に入った小枝が見つからないらしい。そりゃそうだろう、ここは整地したばかりのところで落ちているのは草の根っこぐらいなものだ。針金ハンガーを集めて電柱に巣作りしたりするカラスの巣に使えそうなものなんか落ちてない。 これはと思うものが見つかったのかと思ったが、これもやっぱり気に入らず、結局は何も成果がなかったようだ。近くに緑地帯があるものの市役所の近くということもあって、市の担当課がマメに手入れしているので木の枝なんか落ちてはいない。 どこに巣をつくるつもりか知らないが、今朝もやって来て同じことをやっている。他に探す場所は無いのか? 初めての巣作りかも知れないなぁ。 こうして眺めているとカラスも案外カワイイんです。頭が良いことで定評があるんだから、黒くなければもっと好かれるんだろうに・・。鳩なんかよりよっぽど魅力があるよ。 ノアの箱舟から洪水の様子を見に行った鳩が最初は降りる大地がないため戻ってた。しかし、7日後に行った時はオリーブの小枝を咥えて戻ったために洪水が収まっていることを知る。そして再び7日後に出掛けた鳩は戻って来ず、水が引いていることが分かったという。それで、白い鳩が平和のシンボルとして大事にされているんだとか。同時にカラスも偵察に行っていて、戻ってこなかったというんだね。 (煙草のピースのデザインは、レイモンド・ローウィ) 黒いカラスは凶で白いハトは吉という、単に色だけで役割を決めているのだろう? 旧約聖書といっても、やっぱり人間が作ったものだと思いたくなる。
2021.05.05
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♪ ひとしきり啼き叫びたる親鳥のきっぱりと知る別れの砌(みぎり)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 今朝の5時半ごろ、カラスとヒヨドリがけたたましく鳴いていた。何事かと外を見てみると、電線に四羽が付かず離れずの距離で止まって啼いている。何か異常事態が起こっているらしい。 急いでカメラを構えると、一羽のヒヨドリが急降下して何かに攻撃しているのが目に入った。屋根の庇で見えなかったものが、突然視野飛び込んできた。アランだ。 ヒヨドリがアランに攻撃を仕掛けている。それを迎えて立ち上がるアラン。 すると、そばでヒヨドリの幼鳥がパタパタッと力なく飛びあがた。アランがそれを追う。 どうやら巣離れしたばかりの幼鳥に、親がえさを運んで来たところだったらしい。何らかの理由で下に降りた幼鳥をアランが襲ったようだ。先日は遠くで鳴くカラスをじっと観ていたアランだ、絶好のチャンスだったのだろう。 再び、庇の陰に入って見えなくなったので急いで階下に降り、塀の上から覗いてみる。と、アランが上を警戒しながら、身を小さくしている。そして、その前にかなり弱っているらしい幼鳥がジッとうずくまっている。 木に止まっていた親鳥が何度も急降下を見せるが、どうにもならない。 カラスは、幼鳥を横取りしようとしていたのかも知れないが、私の気配を感じてどこかに行ってしまている。二羽のヒヨドリの警戒音がピーピーと、けたたましく響きわたってかなり喧しい。 卵を交代で温め、せっせと餌を運んでようやく巣離れまで育て上げた矢先のこと。親鳥の立場になってみればこんな残酷なことは無い。人間はもっと残酷なことをしていると思えば、一過性の後腐れのない動物の仕業をあまり咎められはしない。 上を見ると電線のヒヨドリは餌を咥えている。 30分ほどして静かになったので、再び塀の外を覗いてみるとアランの姿はどこにもなく、幼鳥も消えていた。どこかへ運び去ったらしい。この間、アランは一切声を出さなかった。 動物のドキュメンタリー番組を観ていていつも思う。餌を求めて攻撃する側が主人公として番組が進んでいくのを、喰われる側の視点で観ているとそれは残酷物語でしかない。食うか食われるかは野生動物にとっては日常茶飯事の事。食う側を主人公にして人間的な情を乗せて作られているそれらの番組が、アメリカの戦争映画を観ている様で落ち着かない。 たまに食われる側に視点を置いて構成されていることもあるが、人間が勝手にコメントを入れて人間の尺度で都合のいいように作り上げているのがなんだか不遜な感じがして仕方がない。 飼い猫とは言っても野生の本能は失ってはおらず、野鳥にしても敵だという事は分かっているはず。運悪く捕まって喰われてしまうことがあっても仕方のないことだ。でもしかし、そうは言ってもやっぱり気が引ける。 餌付けしている鳥を飼い猫が襲うなんて・・。人間が介在している以上自然に反しているわけで、なんだか複雑な気持ちになる。
2020.06.18
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♪ 超然と撥ねつけているいさぎよさ白は花いろ無窮なるべし 先日、シロツメクサの上に寝ころんで空を眺めていたら、白い雲が気持ちよさそうに流れていった。シロツメクサに目を洗われ雲の流れに誘われるように、白い花へと染まっていく自分がいた。何という名前の木か分からない。 そうして周りを眺めながら歩いていると、あちらこちらに白い花が咲いているのが目に入って来る。この時期は思いのほか白い花が多い時期だと気付かされる。案外白い花が好かれていて、好んで植えられるのかも知れない。 名前の分からない花がけっこうあって、この花も珍しい花だが何という木なのか見当もつかない。 花はクチナシに似ているが、かなり大きくなった木の様子が違うし・・ この木は何だったっけ、思い出せない。 あっ、トネリコ? シマトネリコなら常緑で、最近の建売住宅などではよく植えられていて、あちこちで見かける。 雌雄異株でとうぜん雄の方はこんな立派な花は付けない。 紫陽花も白はなかなかいいものだ。花が大きいのであまり濃い赤とか紫色をしたのは、涼を呼ぶどころか却って暑苦しく感じたりする。 南天は「難を転じる」ということで、縁起を担いで庭木に植えられることが多い。 熊蜂がやって来て羽音を唸らせ、パラパラと花を散らす姿が間もなくみられるようになる。☆ 画像はすべて拡大できます。 サンゴ樹は、燃えにくいということでよく垣根に植えられたりする。真っ赤に染まった実がサンゴのように美しいことからその名がある。 柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)は葉も花も変わっていますが、北アメリカ原産のれっきとした紫陽花なんですね。 赤っぽいのもある様ですがほとんどが白。これもやぱり白がいい。 栗も今が盛りに独特の花を咲かせています。 椎の花も形は同じですが、黄色いし匂いもきつい。 栗のこの白い花が山野に咲くさまは何ともいえない郷愁をおぼえます。 生け垣に混じって咲いていた浪花茨(ナニワイバラ)。 一重で肉厚の白い花は圧倒的な存在感があり、優雅さよりも清廉さをもった民衆を救って支持されている古城の主のような風格を感じます。左から、イジュ、エンジェルウィングジャスミン、バイカウツギ ここに掲載した写真はほとんど(ヒトツバタゴ以外)がウォーキング中(半径5キロ円内)に撮ったものです。他にもエゴ、トウネズミモチ、タイサンボク、シロヤマブキとか、サルスベリ、ハナミズキ、ザクロ、モッコウバラなど白花タイプのものがいろいろある。 なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)は最近はもう珍しくなくなった。知多市内でも何か所かで見ることができる。木曽川流域(愛知・岐阜)と長崎県対馬に数カ所の自生地があるだけという珍しい木なのに。名古屋市熱田区の白鳥公園の西には立派な並木があるし、愛知県には特に多いのかも知れない。 しかし、環境省レッドリストのカテゴリーの4つに分類される絶滅危惧種のうち上から4番目、「絶滅の危険が増大している種」の「 絶滅危惧II類 (VU) 」に指定されているんだそうです。 一時期、わが小庭には白い花ばかりが植わっていたことがあるが、何年かするとまた白い花が恋しくなってくるのかも知れない。 白色は色がないのではなくすべての可視光線を反射するからで、それもただ反射するだけではなく乱反射によって白く見えている(透明なガラスも粉にすると白く見えるようになるし、雪や砂糖も同じこと)。 潔白と純白は理想の姿として、そこに反骨の精神と決して媚びない潔さを感じていている。白い塊がいつも心のどこかに潜んでいて何かの拍子に顔を出す。
2020.06.11
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♪ 真っすぐに天に向かって伸びてゆく固くつないだ根っ子をひろげ 中二日の逍遥。久し振りに人家を抜けて里の奥へと足を踏み入れた。春から夏に向かってみずみずしく様相を変えてきた自然界だが、里奥はその自然に人の手が入り、その手が文明にさらわれて遠ざかってしまい、今は荒れ果てて、元の姿に戻ろうとしているかの様。 その自然もどきの中で、いつでもその勢力を伸ばしていける竹。今、その竹の最も生き生きとした姿を見ることができる。逞しくもあり、壮観でもある。活用すればそのポテンシャルは相当なもの。2020年6月9日 竹の秋を迎えて、さまざまなみどり色を昂然と輝かせている。 筍から今まさに竹になろうとしている若竹の柔らかいきみどり、古竹の硬質な濃いみどり、落葉しつつあるイエローオーカー、実をつけた数種の色のまざったものなど、この時期にしか見られない竹林の風情。下草の上に竹の花の一部なのか、ぱらぱらとトッピングされている。2014年4月15日2015年5月28日2017年5月30日2016年6月20日 場所や竹の種類によって、あるいは気候や時期の違いで、竹林の様子は随分違ってくる。 ここ数年、この地方では竹に花が咲く姿を多く見るようになって、孟宗竹はそうでもないようだが竹林の様子が違ってきているところがある。 1日に数メートルも伸びることもある筍。気温や降水量にも左右されるだろうし、年によって出る数が違う。筍の多い年と少ない年ではとうぜん竹林の様子も違って来る。 今年は筍の当たり年だった。次から次から生えて来て、竹林のある人は何度も筍掘りを強いられ、近所や知人に配るのに大わらわだったらしい。 ということは偶数年は豊作という事になるのだろうか。 そういえば奇数年に当たる2017年は、空前の不作だった。産地の出荷量が大幅ダウンで大変だった。 次の豊作は2024年になるのかな? 2020年代後半、全国で竹の花咲くと予想されている。2025年以降数年にわたってあちこちで咲く様子が見られるのだろう。 俳句では、竹は季節が逆になる。春に地下茎から筍を伸ばすので養分をとられ、親竹の葉は落葉することから「竹の秋」と言い、秋になると筍がすっかり伸びて、青々と葉を茂らせることから「竹の春」と言う。「竹八月に木六月(木六竹八)」という言葉があるそうで、竹は旧暦の八月に伐ると良く、木は六月に伐るのが一番良いんだとか。 また、「木元竹末(きもとたけうら)」と言って木は根元の方から、竹は先端の方から割らないときれいに割れない。2015年9月7日 京都の西山は竹の産地として知られています。昔、大原野というところに見渡す限り、目の届くすべてに竹林が広がっていて、さすが京都だと感心したことがありますが、後年再訪したら住宅街に様変わりしていてがっかりしたことがあります。 向日市や長岡京市のエリアにはまだ竹林が残っていて、最近になって整備された「竹の径」というのがあるらしい。観光客は少なく、日中はほとんど人影のない静かなところらしいが、あまりにも手入れがされ過ぎているのが、私にはちょっと残念。 嵯峨野と違って人も少ないのなら、都会の人は一度行ってみるのもいいかもしれない。
2020.06.10
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♪ 時の波が空にただよう五月尽 眠気がしきりに打ち寄せて来る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 毎朝のように、東南の数百メートル向こうの小山でカラスが大きな声で鳴きながら舞うように飛んでいる。たぶんハシボソガラスだろう。高校生が大声で遊んでいるようなけっこう喧しい声だ。 二羽が交差しながら、竹の先に止まっているカラスに近づいたり離れたりして飛んでいる。朝のルーチンのごとく決まった時間に決まった様な行動パターンで、日々を謳歌しているようにも見える。♪ あさなさな啼くや小山に舞うからす自粛疲れをわらうごとくに ひとしきり繰り返していたかと思うと、時間がが迫ったかのように一羽がふいッと、その場を離れて北西の方向(こちらに向かって)へ飛んで行く。残りのカラスも、何事もなかったようにバラバラになって静かな空がもどってくる。 そんな日の午後に、同じカラスかどうか知らないが近くの電柱に止まって啼いていたりする。頭がいい彼らが何を言っているのか分かったら面白いだろうなぁ、などと思ったりして眺めている。 明日からもう6月だ。暦を持たず、未来の概念が有るのかないのか知らない野生動物たち。頭のいいカラスのことだ、蓄積された経験や知識が遺伝されていくことを考えると、案外いろいろなことを知っているのかも知れない。
2020.05.31
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♪ 刺激なき日々に倦みおりばっさりと萩の若木を切り倒したり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 毎年、この時期になると庭の様子を写真で記録してブログに載せているので、またか!と思う人もいるかもしれない。 連日の夏日の中で、定家葛(テイカカズラ)の花が咲いている。ちょぼちょぼっと咲くだけで、一面に咲いたのを見た事がない。主に朝日の当たる東側に咲いてはいるが・・ うまく育てるとたくさんの花をつけ、実を楽しむことも出来るらしい。 2010年10月末にはこんな紅葉を見せてくれたのに最近は、暖かいからかまったくその気配もない。大きな塊になっている今、紅葉したらさぞかし・・ 山で採って来たよく似た蔓性の植物も元気に伸びている。種が飛んだか、スミレの葉が顔を出している。これもテイカカズラの一種らしいが、葉の形も這い伸び方も違う。テイカカズラのように木の上に這い上るのではなく、地を埋め尽くすように繁っていたのが面白くて採って来た。 こちらはハツユキカズラ(斑入りのテイカカズラ)。今年はやけに元気で、丸々とした感じの葉をつやっぽく輝かせている。パラパラッと肥料を撒いてやったのが効いたらしい。 草藺(くさい)が小さな莟をつけ、サボテンも同調する様にちっこいピンクの花を咲かせている。 薔薇は管理が難しい。このバレリーナも大きくなって手に余るようになり、可愛らしさが失せて来た。何でも小さいうちがかわいい。 広い庭があったら好きなだけ伸ばしてやれるのになあとつくづく思う。
2020.05.30
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♪ 実生なるイロハモミジの芽吹く春目高の水を透き通らせる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 元気に冬越しをしたメダカ、楊貴妃と幹之(ミユキ)メダカの水槽(手捏ね鉢)の水替えをしてやった。 それぞれの水槽に入れている数が多いので直ぐに水が濁ってしまう。 薄い氷が張ったのがたったの一度だけという暖冬だっただけに、メダカもストレスなく冬越し出来て丸々と太っている。楊貴妃の中に一尾だけヒレの部分に病気が出ているのがいたが、それ以外はすべて健在だ。昨年11月16日 最後に水替えをした時は水道水を直接ホースを突っ込んで、水を流して半分ほど入れかえたが、底の汚れまでは取れていない。底に小砂利を入れてあるので、糞がその間に入り込んでいるので、今回はメダカをバケツに取りだし、水を全部抜いて底から全体をしっかり洗ってやった。 楊貴妃の方の底に黒っぽい砂が入れてあったのだが、暗くてメダカの姿がよく見えなかった。それで、銀メダカの水槽にいれてある小砂利と同じものに変えてやった。ざっと数えると21匹。くろめだかも2匹いる。 風呂の残り湯をメインに、元の水槽の青水(グリーンウォーター)を少し混ぜたものを入れて放してやった。青水で濁っていたのがきれいになって、水も気分もすっきりした。 楊貴妃の方には溶岩のような穴だらけの石が入れてあるし、みゆきメダカのほうは藻が付いた朽木が沈めてある。水を掛けただけで汚れを洗い落とすことはしていないので、バクテリアは付いているはずだし充分生息できると思う。楊貴妃は用心深いのか、ホテイアオイの下に隠れていてよく見えない。30匹ほどはいるようで、この容器には多すぎだ。大きな水槽に替えるか、小分けしたほうがいいのだが・・。 ブリーダーになるつもりはないが、これだけいるのをただ飼っているだけというのも芸がない。ミユキメダカの美しいのを選んでペアリングさせ、格好いいのを産ませてみたいと思っている。あまり水槽ばかり増えても困るし、管理も大変なのでそこそこに・・。かなり太っていて、中には特に腹が膨れているのがいる。餌のやり過ぎ?それとも、もう卵を持ってる? 簡単に飼育、品種改良ができるというので、最近は観賞用メダカの飼育がブームになっている。「楊貴妃メダカ」は1匹約200円、背中がキラキラ光っている「幹之メダカ」だと1匹400~500円が相場とか。 ’18年5月には、愛媛県松山市内のメダカ販売店から、1匹1万5000円の高級メダカ「ブラックダイヤ」を48匹・計72万円相当を盗んだとして、40代の男が逮捕されるという事件まで起こっている。 女優の名取裕子さんは200匹ほど飼っているらしい。最初、友人に貰った「蛍光メダカ」4匹が増えに増えて、ブリーダーのごとき状況になっているらしい。産卵して稚魚が生まれると無視することも出来ないので、どんどん増えてこんな状態になるんだね。実生のイロハモミジ。何故か一鉢だけこんなに新芽を伸ばしている。
2020.03.23
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♪ カメリアの響きはまさに白椿カメオに彫られいるオフェーリア‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 薄暗い山の中で白く清楚な花を咲かせているのをを見つけ、その美しさに魅せられて採って来た椿。挿し木にし鉢に植え替えて数年が経って、ようやくその純白の可憐な花をつけてくれるようになった。剪定して背が高くならないようにしてある。 花が風にゆられて擦れると、その部分が傷んですぐに茶色く変色してしまう。真っ白な花が茶色に痛んでしまうのはいかにも哀れで悲しい。 それを避けるため、鉢植にして風の当たらないところに何時でも移動できるようにしてある。 品種は単なる薮椿なのだろう。やっぱり一重のものは侘助のようにすぼまったものより、平開咲きの方がおしとやかな中にも華やかさがあっていい。 「細葉枝垂れ白薮」という品種(関東、京都では「霊鑑寺白薮椿」)があるらしい。 これに似ている気がする。それは花の茎が細く、花がうなだれた様に下を向いて咲いていたからだ。葉は細葉とあってもマチマチらしいので区別の役には立たない。 もしこれが「細葉枝垂れ白薮」なら、これから咲く花が全部下を向いているという事になるのか? 鉢植としては見ごたえがなくなるので何だかちょっと残念だが、この先どうなっていくのか、期待半分、心配半分というところ。やはり下向きに咲いてしまうので、台の上に乗せて横から眺められるようにした。(3月14日撮影) 薮椿は、本州の青森県から沖縄にかけて分布し、花色は変異が大きく濃紅、淡桃、白などがある。純白のものが白藪椿で、花弁は5枚、平開はせずに半開きのまま落花することが多い。 こっちは赤薮椿。少し小振りの花だ。こう開いてくると小さくても八重咲はけっこう饒舌な感じがする。椿はやはり半開きぐらいの時が一番かわいく美しい。ここまで開き切ると、内奥の秘密の恥部を晒している様で美しさは半減する。 野の中にあって、高い位置に咲いているのを眺めるのは悪くないが花が傷んでいることも多く、たいがいはここまで開かないうちに落ちてしまう。
2020.03.09
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♪ まだ裂けぬ三葉木通(みつばあけび)を目にとめて 小振りの郁子(むべ)の下をくぐりぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 朝のウォーキング。住宅地の家の塀の上からアケビの蔓が顔を出して、まだ青いぷっくりとした実がいくつかぶら下がっているのに目が止まった。紫色の顔をしたちょっと間抜けな口裂け女のように、真ん中からパカっと口を開けてぶら下がっている姿を見るのはまだ先の様だった。 そこから1キロほど先のパークロードにムベの蔓をアーチ状に這わせたのがあって、そこにもまだ小さめのアケビに似た実がいくつかアーチの上部にぶら下がっていた。こちらはアケビと違って実が裂けることはない。 しかし何で、アケビに「木通(通草)」という字を当て、ムベに「郁子」という字を当てるのか。いわれを知らないので何を意味しているのが分からない。それが却ってこの二つの実に何か特別なイメージを浮かべてしまう理由だろう。 義姉の名が「郁子」でもちろんムベなんかじゃないが、気分にムラがあって虫の居所が悪いときのイメージは確かにあの赤紫色の裂けた実のような感じかもしれない。 昔、こんな歌を詠んだことがあった。 ♪ お礼にと木通(あけび)をそっと差し出すはうす紫の老いらくの恋 ムベ(郁子)は、●アケビ科ムベ属の常緑木本。別名トキワアケビと言い、漢方薬としてはヤモクカ(野木瓜)と言う。わが国の本州、関東地方以西から四国・九州それに台湾や朝鮮半島南部、中国に分布し、暖地の山野に自生している。ツル・葉・茎をアケビと同じように、むくみなどに用いられ、駆虫には乾燥果実・茎・葉を煎じ服用するらしい。 花は花弁では無く萼片が並んでいる。花からしてやはりちょっと変わっている。 これに対して、アケビの方は落葉低木なんだね。そういえばパークロードのアーチは、テイカカズラと同じように冬でも緑の葉が茂っている。 花の様子が全く違うのも似て非なる植物という感じだ。 左がアケビ、右はミツバアケビの花 左がアケビ、右がミツバアケビの実 アケビは食用にもなるが味が淡白で物足りない感じがするが、最近は健康ブームのせいか沢山栽培されていて立派なものが市場に出ているようだ。 東北地方を中心に山里に広く自生しているアケビだが、生産量は山形県がトップ。数は少ないが長野県南部の飯田市でも栽培されている。9月が最盛期といい、最近は果肉の特徴である"ほろ苦さ"を生かし、炒め物・てんぷら・詰め物料理などに用いられているとか。長野県南部の飯田市大瀬木こうなるともう高級食材の趣だ
2019.10.19
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♪ 柿に烏雀目白に鵯(ひよ)椋鳥つぎつぎ変わるとりどりの声‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 先ず最初にやって来たのは、まだ青い頃からやって来て「わしらのもんじゃー」と野太い嗄れ声で、アミン大統領ばりのモノポリー宣言していた通りハシボソガラス二羽。 大きな図体ではさすがに枝先の最初に熟した実には手が出ない。他の実を食べている間に、ヒヨドリやスズメがこれ幸いに食らいついていた。 ムクドリは木の上の方の実を啄むので、枝葉に隠れるようになって上手く撮れない。メジロも小さいし保護色なので撮ってもどこに居るのかさっぱり分からない。 ムクドリは、集団でバラバラッとやって来て忙し気に啄んでいたかと思うと、物音に反応しパッと飛去っていく。その点ヒヨドリは鷹揚というか図々しいというか、食べ終わると上の電線に移ってピーヨピーヨと縄張り宣言していたりする。 朝と夕方前が一番賑やかだが、日中でも腹が空いている奴らはやっぱりやって来て、食欲の秋を謳歌している。その野鳥の姿を身近に観察しているこの場所は、自然界と繋がるポータルエリアでもありバリアレスゾーンでもある。 庭の持ち主が変わって、この柿の実は来年以降どうなるか分からない。
2019.10.15
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♪ ひっそりと野辺にかがやく草の花無月の宵に星を生みます 野辺を歩いていると小さな発見がある。車や自転車で移動している時には気付かずに素通りしてしまう、外連味のないそれらのものに足が止まる。 普段は目もくれない名も知らない小さな植物が、可憐な花を咲かせていたりする。マルバルコウソウルコウソウ 2センチほどの小さな花。 これは朝顔の一種だろうか。マルバルコウソウに蔓と葉っぱの感じはよく似ているので、ヒルガオ科の植物かも知れない。名前が知りたいと思う。 こちらは葉に変化があって、花の中心の紫がよく効いている。我が家のマルバルコウソウは日当たりが悪く色も穏やかだ。 マルバルコウソウ(ルコウアサガオ、 ツタノハルコウ)は、北アメリカ原産の ヒルガオ科の一年草。江戸末期(1848~1854頃)に観賞用として導入されたとか。本州中部以南に分布し、朱色の五角形の花の先が5つに裂け、中心部は黄色いのが特徴。近所の放置畑などに覆うように繁茂している。 丸葉縷紅草という名が示すように、とうぜん丸葉でないものがあってこっちが本家本になるのかな。色がちょっとどぎつい。 ハンギングにしたこの花だって元は野草だったかもしれない。 そいうものがたくさん輸入されているのを見ると、雑草だと言ってバカにするもんじゃないなぁと思ったりするわけです。 農道脇の一段高くなった土手から、白糸の滝のように垂れ下がっているテイカカズラ。自然が作り出す中に偶然の美は潜んでいる。この蔦は常緑ではあるけれど、条件がいいと真っ赤に紅葉する。その時はまた違った美しさをみせてくれるでしょう。
2019.10.05
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♪ ハシボソの嗄れだみ声 物言わず黒光りおるシャバーニが好き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ハシボソガラスが二羽、この時期の決まり決まった行動で、柿の木を見下ろしながら鳴いている。PAの役割を担っているのか、ボリュームいっぱいで辺りに響き渡るかなりの音量。 すぐ傍の、距離にして10m足らずの電線の上。だみ声というか嗄れ声というかあの独特の悪声が、頭上から無遠慮に飛び込んできて部屋の空気を濁らせる。右翼の街宣車のごとき狼藉がさわやかな秋の昼下がりを台無しにする。喧しいったらあーりゃしない。ハシブトの方が厳つい顔をしているが、鳴き声はよっぽどましだ。 そっとカーテンの間からカメラを向けたら、気配を感じたのかピタッと鳴き止んだ。頭がいい上に用心深く、わずかな変化や気配を瞬時に捉える。どこぞの大臣に欠けている危機管理能力はかなりのものだ。見習ってほしいものだねぇ。 植物は動かない。毎年必ずそこにある。当然、実のなる木は野鳥の脳に記されてタイムスケジュールに沿ってやって来る。今年の出来はどうだ? 今年は裏年なので実の付きも悪い。前日にはムクドリが様子を見に来ていた。やけに早かったメジロを最初に見たのもこの木だし、それより前にはシジュウカラが虫を探しに来ていた。今は、ヒヨドリが同じ電線で鳴いている。 季節が分からなくなってきた中で、四季の変化と小動物たちのそれに付随して見せる変化の様子を観察できるこの柿の木は貴重な存在なのだ。人手に渡ったこの庭が将来どうなるか分からないが、この柿の木だけは残してほしいと思う。
2019.09.30
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♪ 高気圧を支え育てる低気圧 時に怒りの台風となる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 未明まで降り続いていた雨が上がり、東の空が真っ赤に燃えて朝が来た。 今日も33度ほどになる予想。昔の真夏の気温がこんなもんだった。夏が二段階ある感じの昨近、今は残暑じゃなくて二段階目の夏が真っ盛りというところ。この暑さと、出っ放しのシャワーの様な雨。まるで熱帯地方そのものじゃないか。 “この暑さは台風がもたらしている”というが、海面水温が高いのがそもそもの原因だ。 いい加減ウンザリしている高齢者の私。チコちゃんに「ボーっとしてんじゃねーよ!秋なんてまだ先なんだからよー」と、叱られそうだ。 台風15号が東海地方を目がけてやって来る。今のところ、9日3時までの間に暴風県内に入る確率は東京の62%が最大で、東海地方は21~23%(静岡30%)程度の予想なので、あまり心配はなさそうだ。 卵から観察しているジャンボタニシ。藻をせっせと食べまくり、すっかり無くなってしまった。仕方がないのでホテイアオイを入れてやれば、これまた根や葉に取りついて喰い荒らしている。芥子粒のように小さかったのが、今では7~8mmになっている。 いつまで飼うつもりかって? さあねぇ。大きくなったら息子の家の水槽の掃除係りに2~3個派遣することになっているが、あとの20数個は処分するしかないだろう。何せ食欲旺盛なので糞の量も凄くて水がすぐ濁る。水替えも面倒だし、餌にも困るしなぁ。 ミユキメダカがせっせと卵を産んで、次々に孵化している。棕櫚の繊維を縛って、発泡スチロールに吊るしておくと、上の方に卵を産み付ける。それを水槽に吊るしておけば10日ほどで孵化するという訳だ。 本当は優良なものだけを選別してペアリングし、産卵させるのが良いのだけど・・。ブリーディングには水槽が幾つも必要だし、それだけのスペースも要る。なかなかそこまではやりたくても出来ない。 稚魚の水槽に「ボウフラ」が何匹かくねくねと上下している。蚊を繁殖させるわけにはいかないので、寒冷紗で蓋をしてやった。産卵させず、羽化しても飛び出せないように。メダカも成魚ならボウフラを食べるのでしょうが、生まれたの稚魚では無理だ。☆ ジャンボタニシが孵化した 2019年7月17日☆ ジャンボタニシの稚貝 その後 2019年7月25日
2019.09.06
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♪ 台風の生まれしニュース聞く夜を忍び根を張る名の知れぬ草‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最近になってやたらに生えるようになった雑草がある。以前には見たことがなかったのに、この2~3年の間に急速に増えている。取っても取っても次々に生えて来る。 特徴的なのが葉の裏側。二回羽状複葉の小軸に棘があるので触るとくっ付いてくる。軍手などで扱うと厄介だ。 名前が分からない。“お近づき”になりたいならまず、名前を知ることから入るのが一番いい。この雑草とお近づきになりたいわけでもないけれど、とりあえず名前が知りたい。名前が分かれば素性が分かる。素性が分かれば生態が分かる。生態が分かれば好奇心は満たされる。美しい花でも咲かせてくれれば別だが、好奇心が満たされて愛着が湧いても困る。海外から入って来る花には、元々は雑草扱いされていたものなんかが結構あるので、ミイラ取りがミイラにならないとも限らない。 7月25日に草取りをした隣家の庭に、この名前を知らない草がたくさん生えてきた。以前はこんな草、見たこともなかったのに。急速に植生が変わりつつあるのかも知れない。多分、暑さに強い系なのだろう。元々は南部にあったものが、クマゼミのように北上を開始したのか。 異常な猛暑のせいで我が家のデラウェアは収穫できなくなり、今年は諦めて伐ってしまったが、近くにある巨峰の棚もこの時期になって収穫もされずに放置されている。やはり異常気象の影響は深刻さを増しているようだ。
2019.09.04
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♪ 十三年きせつを共に生き越しをあやめて朝の生ごみとせり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 決めていた葡萄の木の伐採を敢行。10年ほどの間、美味しいブドウを食べさせてくれたこの木を伐るのは忍びないが管理がいきとどかず、期待した成果も上がらなくなってしまった以上仕方がないと腹をくくってのこと。管理の拙さもあるが、異常気象の影響が大きいと思っている。 フィンランドでは木を伐る時、その木の周りを3回回ってその木を抱き、斧で2回叩く儀式をするという。アイヌ民族も木を伐る時には、木の霊に感謝と許しを請う儀式を行うという。特に巨木ともなればおのずと畏敬の念が湧いて、雑草を引っこ抜くように無碍に伐る気にはならないのも頷ける。先ずは四方に伸びた枝の整理から始めた。 巨木ではないにしてもわが家のデラウェアは、ただただ無言で美味しい食物を提供し続けてくれた。その価値と存在に対して愛着と感謝の気持ちが湧いてくる。伐るに当たって特別なことは何もしなかったが、枝を払っていって幹を伐っていき最後に根元をカットする時は、さすがに「ごめんなー」という気持ちだった。 ここ数年はどんどん広がっていく棚に困っていた。 伐ってしまえば呆気ない。10数年間、芽吹きから収穫まで、季節の巡りを楽しませてくれた葡萄。存在した事さえ無となって、棚の骨組みだけが空疎に空を区切っているばかり。 カーマで苗木を買った時の札がとってあった。それを見ると「2006年12月3日植付」とメモがしてある。12年半の間、玄関前の庭で時間を共有してきた生きもの(あえて生きものと呼ぶ)が居なくなるのは寂しい。なきがらの一部 すべてを取っ払った庭先は空を取り戻し、鉢植の植物たちも留置所から解放された囚人のようにまだ暑い夏の光を浴びている。庭が広くなった。 鯉のぼりのポールに取りつけたFMアンテナが、ケーブルテレビとの契約で不要となり、壊れたままになっているのが目障りになった。 ドウガネブイブイとその幼虫に悩まされることもなくなるし、秋の枯葉の掃除もしなくて済む。雨どいに溜まっているゴミの掃除も出来るようになる。この事で二階の屋根の庇の部分がかなり傷んできていることが分かり、新たな心配事が出てきた。
2019.08.26
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♪ 夕近くあゆめば秋の気配あり草むら深く虫の声あり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夕方近くになるとしきりにツクツクボーシが鳴くようになった。夏休みの宿題を “早くやれよー” と催促されているようで、侘しい気分でいる子供たちの姿も多いだろう。 クマゼミはもちろんだがツクツクボーシの鳴き声もかなり大きく、至近距離で鳴かれるとその音圧に驚かされる。昨日は庭に設けた庇のところで(タイミングはずれていた)、その両方がいきなり鳴きだして閉口した。 あまり上手く撮れていないが、距離にして3mほどのところで鳴いてるクマゼミ。広い世界が広がっているのに、何もこんな所で鳴かなくてもいいだろうに。メスの習性を考えての事なのだろうか。 左のこの蝉は、鳴かないところを見ると産卵に来たメスかも知れない。 セミは枯れ木とか木の塀などに産卵管を突き刺して産卵する。この屋根の柱や横木にも幾つか産卵の跡が付いている。産卵跡 詳しいクマゼミの観察の様子が載っていましたので、写真をお借りしました。産卵を終えたところかも知れないクマゼミのメス。網戸に止まった、ままじっとして動かない。近づいても逃げる気配もない。 何だかんだいっても地球は回っているわけで、8月1日に比べて昼の時間が46分も短くなっている。蟋蟀も鳴きだしたようだ。 外国人には雑音としか思われない虫の音を聞いて季節を感じ、得も言われぬ情緒にこころを慰める日本民族を誇りに思う。 日本ではコオロギ科コオロギ亜科に分類されるエンマコオロギ、ミツカドコオロギ、オカメコオロギ、ツヅレサセコオロギなどが代表的な種類らしいが、鳴き声で区別するのは難しいだろう。ほとんどがエンマコオロギだと思われているんじゃなかろうか。 「馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋は まなこを閉ぢて想い見るべし」 長塚 節
2019.08.21
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♪ 収穫の出来ぬ葡萄に苛立ちて猛暑の朝に撤去を決めぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ドウガネブイブイが葉を喰い荒らし、枯れた葉が次々と落ちてスカスカになって来た。当然、実の方もまともに育たずに萎びてしまって収穫できるものなどほとんどない。無残な姿になっているのは、肥料も消毒もしないからなのか、毎年の暑さのせいなのかよく分からない。 袋を取って中身を見るまでもない。 あの色がうすくても甘くて美味しかった葡萄。差し上げた皆さんが美味しいと言ってくれていたデラウェアだが、ここ数年はまともに食べられなくなっていた。剪定をやり直そうと思って講習会に参加してみたりもしたが、ここまで野放図に大きくなった木を再生させるのは不可能と思うに至った。 木の勢いをコントロールできず、やたらに脇枝が出て混み入って風通しは悪くなるし、先端ばかりに栄養が行ってしまって途中の実に栄養が渡らないから最悪だ。 2006年12月に植えつけたもので、最もいい葡萄が採れたのは10年目前後じゃないかな。2014年には収穫の4分の1でワイン作りを試したこともあった。この頃になると8月に雨が多くなり、実が傷んでしまうことが増えて来た。今考えると長雨とか猛暑など、不作の原因は天候異変も関係がある様な気がしている。 色々考えても残念だがもう伐ってしまう方が良いだろうとの判断になった。これで庭が明るくなるし、全体に日が当たるようにもなる。プランターで花や野菜の栽培もしやすくなる。葡萄以外の楽しみも出来るようになるというもの。 コアシナガバチの巣がかなり大きくなっている。12センチほど有るだろうか、たくさんの蜂が巣のメンテナンスに甲斐甲斐しく働いている。 ホースで水撒きしてやると大慌てして、飛び回ったりしているのを見て楽しんでいる。以前、コガタスズメバチの巣を観察していたのからすると規模が小さいので見応えはないけど・・。
2019.08.12
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♪ その花はエンジェルウィングジャスミン白き微風のながれくるかも‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥勤労文化会館の裏に咲いている 名前が分からなかったこの花は、オオシロソケイ(ジャスミナム・ニティドゥム)─ 大白素馨。別名:エンジェルウィングジャスミンと判明。素馨はジャスミンの事。 花は芳香性があるというが、それほど強くはなさそうだ。パプアニューギニア原産のつる性の常緑小低木で成長は早く6 m程度になり、 年を経ると木化するとか。 耐寒性は低いため、冬期は室内等での管理が必要とあるが、関東以西の暖地では霜よけをすれば庭植えができるとも。 冬の北西の風がまともに当たるところに普通に地植えしてあり、そこそこの株になっているところを見ると、やや暖かいこの土地にうまく順応できたのだろう。 ジャスミンは、モクセイ科ソケイ属(ジャスミナム属)でハゴロモジャスミンをよく見かけますが、このオオシロソケイやペルシャソケイもよく栽培されているとか。 カロライナジャスミンやマダガスカルジャスミンは、ジャスミンという名前が付いていてもジャスミナム属の花木ではないというし、テイカカズラの仲間のスタージャスミンやシルクジャスミンとも呼ばれるゲッキツもジャスミナム属の花木ではないらしい。 カロライナジャスミン マダガスカルジャスミン スタージャスミン シルクジャスミン ジャスミンが好まれるのは名前にも関係が有りそうで、これが「ソケイ」だだったら俗名にジャスミンと名付けるようには普及しなかったかもしれない。
2019.08.05
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♪ 感性は好みにあらず恋文を機械に任す人を信ぜず‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨夜、孫と嫁さんが蝉の脱皮する様子を見たことがないというので、夕方一緒に幼虫を捕まえに行った。ちょっと早いと思ったが6時15分ごろ、いつもなら数えきれないほどの抜け殻が付いている欅のところへ行ってみる。 密かに「蝉の木」と呼んでいるその木には抜け殻が思ったほど付いていない。他の木の方が多いくらいのもので、何だかいつもと様子が違う。その理由が木の根元をみて分かった。夥しい数の抜け殻が重なるように落ちている。 孫は抜け殻を、持って行ったステンのビーカーにつぎつぎと入れていく。木にもたくさん付いているが、落ちている奴の方が採りやすい。 家に帰ってさっそく、7匹の幼虫をカーテンに止まらせてやると直ぐに上に登り始めた。取りあえず夕食を摂ってからゆっくり観察することに。食事が終わって見てみれば、天辺だったり下の方だったりで、各々好きな場所に脱皮の場所を決めたようで、まったく動かなくなっている。1匹は左のゲームボードの端っこに取付いていて、写真では切れている。 7時半頃になってふと見ると、背中が膨らんできて、直ぐにそこが割れ始めた。嫁さんはいたく感動して熱心に写真(動画)を撮り始めた。 ゆっくりと身体が出て来て、徐々に後ろへ傾いていく。 ここからが長かった。ちっとも動かなくなり、そのまま死んじゃうんじゃないかと、嫁さんは心配顔。 動きが無くなってもしばらく観ていたがしびれを切らし、一先ず観察するのを止めて遊んでいた。8時半ごろになっていただろうか。 あッ、出てる!! こっちも! あ、あっちも!! 最後の難関を無事クリアし、2匹を除いてほぼ一斉に脱皮を終えた。 背が低くて間近で見たくても見れない孫が、「僕も見たーい!」と抱っこをねだる。不思議そうに見入っていた。こうやって出て来るんだねぇ・・ Tシャツに取って来た抜け殻を付けてやった時、爪が肌に当たって痛がった。地面の土を掘って出て来る幼虫の爪はかなり鋭いのだ。蝉は、こうして幼虫から変身して出来上がるのだ。本で観たり人に聞いたりするだけではなく、実際に体で体験することが大事。 ふにゃふにゃに縮んでいた羽根も直に伸びて、蝉らしくなった。どうやらクマゼミのようだ。今回は脱皮できずに死んでしまったのが1匹いる。もう1匹、とても小さいのがいて脱皮が遅かったが、最終的には無事に蝉になった様だ。アブラゼミだったが、クマゼミとは習性が違うらしく夜中に飛んで私の布団の所に落ちてきた。取りあえず、朝まで網戸に止まらせておいた。 今朝、私は4時半に目が覚めてノコギリクワガタのメスを捕まえに行って(収穫はカブトムシのメス1匹だけ)いて家には居なかったが、孫たちがリリースする時に確認すると、何故かすべてメスだったらしい。 蝉がメスばかりだったというのはどういうことだろう? 最初に出て来るのがメスだというような決まりでもあるのか? 自然界の生きものは、自然の異変に敏感と聞く。何か異変があるのかも知れない。 そういえば、裏の通路の(今は空き家)脇にある低木に「コアシナガバチ」の巣があって、こんな狭い通路の低い場所に営巣したのが不思議だと思っていた。 そんな矢先、今朝、庭の草取りをやっていて、通路のアベリアの茂みの中に「コアシナガバチ」の巣があるのに気付いた。 これまた人通りのある低い位置で、今までこんな事はなかった。なんでだろう?と、訝っている。 今年は台風が多いという予報がある様ですが、「メスばかりのセミとコアシナガバチの巣の場所」何やら昆虫からの不気味なメッセージの様にも思える。知らないところで異変が起こっているのだろうか?
2019.08.02
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