音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年03月17日
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カテゴリ: クラシック音楽

アメリカとカナダでサービスを行っている ProStudioMasters のアカウントが、やっと取れたので、バーゲンで3タイトルほど入手した。
このサイトでは、決済のときに、カナダの住所を登録しなければならないが、ダミーの情報を生成するサイトが幾つかあることを知った。
今回は フェイクジェネレーター を利用。
ここのサイトでは性別や国を指定すると、名前から住所からクレジット番号まで生成してくれる。
VPNを使って日本でサービスしていないサービスを決済するときにはとても有用だ。
早速、カナダの住所を生成して、入力したら、すんなりアカウントを取得できた。
いざダウンロードすると、いつも利用しているHDTracksやHighresaudioに比べるとスピードがかなり遅い。

遅すぎて、PCがスリープしてしまった。
ファイルの圧縮も行われていないし、2003年から始まったサービスにしては、そこらへんの整備が遅れているようだ。
なので、ここを利用するときは、スリープしないように電源のオプションの設定を変える必要がある。
また、決済して初めて分かったのだが、税別になっていて、13%ほどの消費税がかかっている。
カナダでは州によって消費税が異なるらしいので、また話がややっこしくなる。
今回はオンタリオ州で登録しているので、もしかしたらもっと安い州があるかもしれない。
まあ、これは今後の課題?として、調査の余地があるが。
確かめてはいないが、アメリカのサイトでは税込みだろうから、カナダだけの問題だろう。
前置きが長くなったが、今回取り上げるのはカナダの若手ヴィオラ奏者 マリーナ・ティボー による、女流作曲の作品集。
彼女はデビューから数年しかたっていないが、世界各地でオーケストラとの共演、ソロや室内楽でも活躍中であるという。

まあ、ヴィオラを弾く同好の士以外は積極的に聞くというアルバムではないだろうが、彼女の美貌で釣られる(自分もその一人)方もいそうだ。
ATMA Classique はカナダ・ケベックを本拠とするクラシック専門のレーベル。
古楽から現代曲まで幅広いレパートリーを録音しており、250タイトル以上を保有するとのこと。
今話題のネゼ=セガンのブルックナーもラインナップされている。
また、このサイトではCD品質のflacが$13ほどでダウンロードもできるので、お得だ。

一部アレンジも有るが、最初からヴィオラのために作られた作品のようにしっくりくる。
冒頭のクララ・シューマンの「3つのロマンス」はロベルト・シューマンの死の3年前の作品。
愁いを帯びた旋律と、柔和な表情がブラームス+シューマンみたいな濃厚なロマンを感じさせる。
教師として名高いナディアブーランジェの「チェロとピアノのための3つの小品」は1分から2分の小品で、暗い表情の作品ばかりだが、フランスらしい洒落た装いで、タランテラ風の第3曲が面白い。
フェリックス・メンデルスゾーンの姉のファニー・メンデルスゾーンは以前弦楽四重奏曲をエ エヴェーヌ・カルテットの演奏 で聴いて、その素晴らしさに気が付いたのだが、それ以来二度目のお目見え。
今回の作品は2分ほどの小品で、ゆったりとしたロマン的な作品。
これもブラームス+シューマン的な音楽。
レベッカ・クラーク はイギリスのヴィオラ奏者で作曲家としてはヴィオラが主役の作品を手掛けたそうだ。
両大戦間のイギリスの作曲家の中で、最も重要な作曲家とされている。
彼女の作品はジェンダー認識のせいで、1970年代までは埋もれていて、未出版のものが多いという。
「ソナタ」はブロッホやヒンデミットのヴィオラのための作品と同じ1919年の作曲。
印象派風の音楽だが、構成が複雑で、サウンドも分厚く、聴きごたえがある。
ヴィオラ奏者たちの標準的な演目にとどまっているのが惜しい。
結局、こういう曲はこの楽器の経験者や所謂好事家にしか知られる機会が少ないので、なかなか広まりにくい。
当ブログのテリトリーである金管アンサンブルでも、金管の経験者以外は殆ど聴かれることもない。
それは、曲の良し悪しとは関係ないことだ。
この曲をdiscogoをチェックしたがCDは5,6種類しかなかった。
強力な演奏家が出現して、その演奏家が演奏する曲が一挙に一般の愛好家の認知を得ることもあるが、ごくごく限られた現象だろう。
彼女には華があるので、そういう役割になってほしい気がする。
ルックスもいいので、大いに期待したい。
ヴィオラ奏者である リリアン・フックス の「ソナタ パストラーレ」は無伴奏ヴィオラのための作品。
フックスには無伴奏ヴィオラのための作品が他にもあり、ジャンヌ・マローが全集として録音している。(Naxos)
ダークなサウンドで、このアルバムの中では一番シリアスな作品だが、それほど難しい曲ではないので、何回か聴いているうちに耳に馴染んでくるだろう。
最後のウクライナ生まれのアンナ・ピドゴルナの「その子、光をもたらす」(2012)も無伴奏ヴィオラのための作品。
この曲もシリアスだが、いろいろなサウンドや効果音が楽しめる、面白い作品に仕上がっている。
 全体にわたってティボーの演奏は強い個性は感じられないものの、木質の美しいサウンドと清潔感の感じられる演奏で、曲の姿をありのままに表現している。
不安定なところは全くなく、テクニックも申し分ない。
マリー=エヴァ・スカルフォンのピアノも悪くない。
会場ノイズの聞こえない録音は素晴らしく、余計なことを考えることがなくて、演奏に集中できる。
この音源は Higresaudio でも配信されていて、日本でも入可能だが、価格は$16.5と少し高め。
ここまでは良いことづくめだったのだが、困ったことに、数か所で途切れてしまう。
ネットワーク・プレーヤーでのみの現象なので、ファイルの故障ではないようだが、今のところ原因不明だ。


Marina Thibeault:Elles
(ATMA Classique ACD22772 )24bit 96kHz Flac


Clara Schumann (1819-1896)
1.Trois romances, op. 22(1853)
Nadia Boulanger (1887-1979)
4.Trois pièces pour violoncelle et piano, arr. pour alto et piano(1915)
Fanny Hensel (1805-1847)
7.Dämmrung senkte sich von oben
Rebecca Clarke (1886-1979)
8.Sonate pour alto et piano(1919)
Lillian Fuchs (1901-1995)
11.Sonate Pastorale
Anna Pidgorna (Née en / b. 1985)
14.The Child, Bringer of Light, pour alto seul

Recorded at Domaine Forget, St-Irénée (Québec) Canada,April 2018





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Last updated  2019年03月17日 20時59分38秒
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