音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年06月18日
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カテゴリ: クラシック音楽

ロト指揮レ・シエクルによるマーラーの「巨人」を聴く。
ロトは以前マーラーの5番と3番をケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と録音していた。
世の中の評判はなかなかいいらしく、当ブログも評判につられて?どちらも聴いた。
ところが、ブログに書くまでには至らなかった。
ロトの解釈は概ね頷けるものだったのだが、いかんせんオケが少し弱いところがあり、それが不満だったのだ。
風の便りで通じたのか今回はいつものレ・シエクルとの録音と知った時には期待度は120%だった。
満足度は100%とはいかなかったが、かなり高い。
フィナーレの後半でアチェレランドをかけていくところなど、なかなか興奮させられる。
やはりモダン・オケの優れた演奏に比べるとハンディがある分、少し弱かったかなと思うところがある。

その代わりモダンオケでは聞かれない、新鮮なハーモニーや柔らかいサウンドが聞けるというのは大きな長所だろう。
音場が弦、木管、金管とステージに乗っている順に音量が小さくなる感じがする。
実演だとステージに近い席で聴いているような感じだろうか。
解釈なのかスコアの違いなのかは、スコアを観ないと何とも言えない。
今回のスコアは普段使われている全集版ではなく「花の章」付きのハンブルク稿(1893)で「交響曲ではなく「交響形式の音詩」と題されている。
オーケストレーションはマーラー協会全集版(1967)と違うところが多く、編成も木管が1本づつ(ホルンは3本)減らされている。
ホルンが4本しかないと聴感上大分違ってくるので、当ブログが弱いと感じたのもそのためかもしれない。
そうすると、バランス上の問題ではなく、楽譜による影響がかなりあり、おまけに古楽器を使っているので、サウンド的にもだいぶ印象が異なる。
このオケの演奏を聞く楽しみの一つでもある、つややかな弦の存在感が大きい。
濡れたように光る木管のサウンドも美しい。
注目の「花の章」は自発性に富んだ管のアンサンブルが実に聴かせる。

内容を知れば、なるほどディストリビューターのキャッチコピーが大げさではないことが分かる。
出来ればスコアを見ながらじっくりと鑑賞したいところだ。
なお、この稿による演奏はヘンゲルブロック指揮の北ドイツ放送交響楽団(2013-2014)の演奏(SONY)があるが未聴なので、機会があれば聞いてみたい。

ハンブルク稿と原稿の全集版の違いについては金子健志による詳細なアナリーゼがあるのでご興味のある方は是非参照頂きたい。
こだわり派のための名曲徹底分析マーラーの交響曲(音楽之友社)

François-Xavier Roth=Les Siècles Mahler:Symphony No. 1 in D Major

François-Xavier Roth


This score is edited by Reinhold Kubik and Stephen E.Hefling for Universal Edition AG. Wien.





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Last updated  2019年06月18日 21時52分03秒
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