音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年08月13日
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カテゴリ: ジャズ

大西順子の新作ライブを聴く。
前作の「Ⅻ」のハイレゾのリリースをずっと待っている。
ロスレスは先月末にやっとリリースされたが、ハイレゾはいまだにリリースされない。
そんな時に、JAZZ JAPANを見たら、ライブアルバムがリリースされることを知った。
最近の彼女のアルバムはDIWレーベルからリリースされているので、このアルバムもハイレゾがいつ出るかわからない。
moraに問い合わせたら、新譜のリリース情報を見ろという木で鼻をくくったような回答が来た。
新譜情報なるものを見たが、そこには載っていない。
所詮は問い合わせ窓口なのでそんなものかもしれないが、具体的に出る出ないを教えてほしかった。

moraがそうかわからないが、問い合わせ窓口が外注されていることも多いので、そんなものかもしれない。
まあ、業務の目的が多数のユーザーの問い合わせをスピーディにこなすことだろうから、仕事の評価としてはそれでいいかもしれないが、やっつけ仕事としか思えない。
おかげでmoraの印象が一気に悪くなってしまった。

閑話休題

今回のアルバムはデトロイト出身のカリーム・リギンスとロバート・ハーストとの共演。
なずけて「JATROIT」と称している。
「JATROIT」はJAPANとDETROITから作られたカリーム・リギンスによる造語。
カリーム・リギンスとはアルバム「『フラジャイル』やライブで共演経験があるが、ロバート・ハーストとの共演は初めて。
大西が共演を熱望していたとのこと。
大西自身のメッセージが ブルーノート東京のサイト に載っている。

ミュージシャンがここまで言うのは、めったにあることではないので、今回の演奏にいかに自信を持ているかが分かる。
オープニングとクロージングはカリーム作の「Harpsichord Session」が使われている。
本来はハープシコードを使うらしいが今回はピアノ。
イントロがオーストラリアの作曲家グレインジャーの「ガム・サッカーズ・マーチ」という吹奏楽曲にそっくり。
他の曲とは異質で、あまり面白くないし、もっと短くてもよかった。

大西はミンガス・フリークで、この曲も「バロック」で取り上げられていた。
ロバート・ハーストによるピチカート・ソロからアルコでのメロディーが続く。
アルコ・ソロのピッチがよく、ミンガスの作品としてはソフィストケートされた印象。
大西のピアノは頑張っているが、細身のサウンドで往年のダイナミズムは失われた感じがする。
自身が語っているように、年のせいだろうか。
大西の前作「Ⅻ」に参加していたトランぺッターの広瀬未来がこのアルバムのために書き下ろした「Morning Haze」は抒情的なイントロに始まるが、テーマがシンコペーションのリズムで、なかなか曲者だ。
ピアノ・ソロでは次第に高揚していく部分は素晴らしく、ピアノソロにおける大西の高度なテクニックも聞きものだ。
ただ、他の強烈な作品の陰に隠れて少し影が薄い。
大西の「The Threepenny Opera」は「バロック」でも演奏されていた曲。
これも昔の強烈なドライブ感が薄れ、ソフィストケイトされた感じがする。
いつものお約束の盛り上げパターンも入っている。
後半のストライド・ピアノ風のソロは、なかなか楽しませてくれる。
「Very Special」は2017年にリリースされた同名のアルバムでも演奏されていた。
今回のアルバムでは唯一のバラードで一息つける。
モノローグ風のピアノ・ソロが味わい深い。
ただし、少し感傷的でべたべたしている感じがする。
当ブログとしては、もう少し乾いた感じに仕上げてくれると嬉しい。
菊地成孔の「GL/JM」は大西の「Tea Times」(2016)で取り上げられていた曲。
今回のアルバム随一の力演。
中間部のピアノ・ソロのバックで繰り広げられるカリーム・リギンスのドラムスの目の覚めるようなプレイも素晴らしい。
ベースとドラムスは大西が激賞するまでもなく、申し分のない出来。
録音はS/Nが良く、会場ノイズも少ないが、もう少しオンマイクで録って欲しかった。
低音域も物足りない。
NOVOL によるカバーアートは、トリオの熱気がダイレクトに伝わって来るような、一度見たら忘れられない強烈な印象を与える。
ところで、 アマゾンのレビュー で一つ星のレビューがあった。
タイトルが「上原ひろみになれない……………」
『デビューから一貫して………。まあ、パチモンですわ。』
と書かれている。
聴きなれない言葉だが、パチモンとは偽物のことだそうだ。
上原ひろみの偽物というのだったら、まったく的が外れている。
そもそも芸風が全く違うし、大西のキャリアが上原よりもずっと長いことはジャズ・ファンなら当然知っていることだ。
レビューアーの意見とはいえ、久しぶりにむかついた。

JUNKO ONISHI presents JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO featuring ROBERT HURST & KARRIEM RIGGINS

1.カリーム・リギンス:Harpsichord Session -Opening
2.チャールズ・ミンガス:Meditation (For A Pair Of Wire Cutters)
3.広瀬未来:Morning Haze
4.大西順子:The Threepenny Opera
5.大西順子:Very Special
6.菊地成孔:GL/JM
7.カリーム・リギンス:Harpsichord Session -Closing

大西順子(p)
ロバート・ハースト(b)
カリーム・リギンス(ds)

2019年2月ブルーノート東京でのライブ





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Last updated  2019年08月13日 17時00分29秒 コメントを書く
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