inti-solのブログ

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2013.04.03
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テーマ: ニュース(96560)
カテゴリ: その他
長嶋、松井両氏に国民栄誉賞
政府は1日、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄(77)、巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜(38)両氏に、プロ野球発展に貢献したなどとして国民栄誉賞を授与する方針を決めた。
長嶋氏は野球界にとどまらず、戦後日本を代表する国民的スーパースターとして「ミスタープロ野球」と呼ばれ、松井氏は日米通算で507本塁打を達成した。団体受賞した女子サッカーの「なでしこジャパン」を除き、初めて同じ分野の2人が「セット」の形で同時に授与される見通しだ。
菅義偉官房長官は記者会見で、長嶋氏は「社会に夢と希望を与えた。野球界の発展に貢献した」と理由を説明。松井氏は「ゴジラの愛称で親しまれ、感動や喜びを与えた」と述べた。政府は最終決定後、松井氏の現役時代の背番号「55」にちなんで5月5日の授与を検討している。
安倍晋三首相は官邸で記者団に長嶋氏は「戦後の最高のスーパースターだ。もっと早く決定すべきだった」とし、松井氏と併せ「これからも日本人に夢や希望を与えていただきたい」とした。
 国民栄誉賞は1977年創設。安倍政権では今年2月、大相撲の元横綱大鵬の故納谷幸喜氏が受賞。プロ野球選手への授与は87年の衣笠祥雄氏以来となる。
(以下略)

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国民栄誉賞は、1977年に王貞治選手がホームランの「世界記録」を達成したことを機に創設された表彰制度です。
個人的に、1968年生まれの私は王選手の現役時代を覚えています。「世界記録」達成のとき、私は確か小学校4年生でした。
一方、長嶋茂雄のほうは、私は現役時代を知りません。現役引退は私が小学校1年のときなので、覚えていても不思議はないのですが、全然記憶がない。私が知っている長嶋は、監督をやっている時代。
そのせいなのかどうかは分かりませんが、私は子どものころ王ファンでしたが、長嶋にはまったく興味がなかった。実は、今でもそうです。
だから、個人的には長嶋茂雄に国民栄誉賞というのは、違和感を感じまくりなのですが、ただ、客観的に見れば長嶋が日本もっとも人気のある野球選手だったことは事実ですから、国民栄誉賞というのは仕方がないのかなあ、と思います。
とはいえ、このタイミングでの受賞というのは不可解です。現役引退時か没後にのいずれかのタイミングが自然です。もっとも、現役引退時はまだ国民栄誉賞なる表彰制度が存在しなかったので、であれば没後の受賞が自然です。

一方、松井秀喜はどうでしょう。個人的な好みでは、長嶋より松井のほうがずっと好きなのですが、国民栄誉賞となると、どうもね。野球界からの国民栄誉賞は、これまで王貞治と衣笠祥雄の2人だけでした。今回、3人目と4人目に長嶋と松井が選ばれたわけですが、野球界で「栄誉」に値する4人のうちの1人が松井である、とはどう考えても納得できません。Wikipediaの記事によれば、イチローと福本豊は国民栄誉賞を固辞したのだそうですが、その他でパッと思い浮かんだのは、野茂英雄です。

しかし、改めて国民栄誉賞受賞者リストを見ると、どうもあまり統一的な基準はないなあという印象を抱きます。


古賀正夫(古賀政男) 没後受賞 1978年8月4日
長谷川一夫 没後受賞 1984年4月19日
植村直己 没後受賞 1984年4月19日
山下泰裕 27歳 1984年10月9日
衣笠祥雄 40歳 1987年6月22日
加藤和枝(美空ひばり)没後受賞 1989年7月6日
秋元貢(千代の富士貢)34歳 1989年9月29日
増永丈夫(藤山一郎)81歳 1992年5月28日
長谷川町子 没後受賞 1992年7月28日
服部良一 没後受賞 1993年2月26日
田所康雄(渥美清) 没後受賞 1996年9月3日

黒澤明 没後受賞 1998年10月1日
高橋尚子 28歳 2000年10月30日
遠藤実 没後受賞 2009年1月23日
村上美津(森光子) 89歳 2009年7月1日
森繁久彌 没後受賞 2009年12月22日

吉田沙保里 30歳 2012年11月7日
納谷幸喜(大鵬幸喜)没後受賞 2013年2月25日

少し前に、 Bill McCrearyさんのブログ で、漫画家の中で長谷川町子が受賞して手塚治虫が受賞しなかったのは何故だろうか、ということが話題になったことがあります。私は、手塚治虫が、死後評価が急騰した※ことが長谷川の受賞につながったのではないか、と推測しています。

※もともと評価が高かったことはいうまでもありませんが、それまで漫画になどまったく縁がなかった一般マスコミが手塚を大きく持ち上げ始めたのは、死後になってからと記憶しています。

経緯はどうあれ、長谷川町子と手塚治虫のどちらが国民栄誉賞にふさわしいかと言えば、私は手塚治虫だと思うのですが、実際に受賞したのは長谷川です。更にいえば、アニメの世界になりますが、宮崎駿も国民栄誉賞のふさわしいのではないかと思います(死後に受賞する可能性はありますが)。ただし、手塚も宮崎も、国民栄誉賞を喜ぶかどうかはまた別の問題ですけれど。

それに、第1号から35年以上経っているので、どうしたって「歴史の評価」ということを考えざるを得ません。そかなに首を傾げるような受賞ばかりと言うわけではありませんが、あと数十年もたてば歴史に埋もれてしまうんじゃない?という例も、スポーツ界を中心に散見されるような気がします。

ところで、冒頭に挙げたように、現役引退時でも死去時でもなく、何故この時期に長嶋に国民栄誉賞なのか、という疑問に、明快な回答を与える記事があります。

なぜこの時期に? 参院選で1議席でも…垣間見える「安倍の野望」
国民栄誉賞の贈呈をめぐっては「政権浮揚のため政治利用だ」と、たびたび批判を浴びた。政治評論家の浅川博忠氏(70)は「7月の参院選を前にさらに支持率をあげて、1議席でも多く取りたいという安倍晋三首相の野望が透けて見える」と分析する。
浅川氏は「60~70代は長嶋さんと歩んだ世代。国民栄誉賞はその層へのアピールにつながる。安倍内閣は70%という高支持率だが、さらなる足場固めとなるだろう」と話す。
ただ、野田佳彦前首相は昨年11月にレスリングの吉田沙保里選手に贈呈したが、翌12月の衆院選で大敗。必ずしも支持率アップに寄与しない場合もある。「国民に白々しく映ることもあるが、今の安倍首相は上昇気流。プラスにしか作用しないだろう」。
一方で「最近の内閣は国民栄誉賞乱発の傾向がある」と懸念。「賞本来の意味が薄れる懸念もある。今後、選挙の半年前は授与できないなどのルール組み作りが必要かもしれない」としている。

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安倍盲従新聞産経にしては、実に珍しくもまともな内容です。なるほど、確かに選挙対策かもしれませんね。





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最終更新日  2013.04.03 23:38:19
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