inti-solのブログ

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2023.03.28
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テーマ: ニュース(100303)
関西空港で『荷物を次々とぶん投げる作業員』が物議...関西エアポート「乱暴かつ不適切。当該の貨物事業者にすでに注意した」

関西空港を運営する関西エアポートによりますと、映っているのは日本国内にこれから配送する荷物を仕分けするエリアだといいます。梱包されているとはいえ大切な荷物が次々と、時には回転しながら飛んで行く衝撃的な光景です。
ツイッターに投稿されて物議を醸すこの動画。関西エアポートは「当社はあくまで空港を運営する事業者で、被害者は荷主ではあるが、動画に映っているような仕分け方は乱暴かつ不適切だと認識している」とした上で、「当該の貨物事業者にすでに注意したほか、他の貨物業者にも注意喚起を行っていく」としています。

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荷物を預ける立場としては、荷物を投げるなんて勘弁してほしい、とは思います。
ただ、残念ながら預けた荷物は丁寧には扱われない、これは現実であり、引用記事の件は氷山の一角でしょう。とりわけ、航空貨物の扱いは乱雑です。
私は、2回目にメキシコに行った1996年、ギターを買って日本に持って帰って来たのですが、その時、ギターを何とか機内持ち込みにしようと思ったのですが、持ち込みはダメと言われ(より小型のチャランゴ、ロンロコ、マンドリンを持ち帰った時は機内持ち込みできたのですが、ギターはでかいのでやむを得ないところでしょう)しかも、預ける際に「荷物の紛失には責任を負うが荷物の損傷には責任を負わない」という同意書に署名させられました。
まあ、一般的知識として飛行機の預け荷物は乱暴に扱われることは知っていたし、持ち込めない事態はあらかじめ予想できたので、事前に弦は完全に緩め切って、ハードケースの内側、隙間という隙間には古新聞を詰めるだけ詰めた状態で空港にもっていきましたが。
実は、その数年後ハードケースが壊れた時に気が付いたのは、あまり「ハード」なケースではなくボール紙製だったんですけどね。

それはともかく、やむを得ず預け荷物としたギター、メキシコ市のあちこちを巡って捜し当てた、一番いいギターだったのですが、その飛行機への積み込み方はお察しのとおりです。
そのとき搭乗したのはユナイテッド航空のメキシコ-サンフランシスコ便で、機種はA320だったことを覚えています。A320は貨物コンテナを搭載できるはずですが、何故かコンテナを使用せず、荷物を満載した車両から、直接機内の貨物室に荷物を投げ込んでいました。はい、文字どおり投げ込んでいたのです。荷物の積み込みと乗客の搭乗が同時並行で、私は窓側の席だったので、ぶん投げているところがよく見えました。

ご承知のとおり、旅客機の貨物室は客席の床下にあります。作業員が投げ込む度に、床下からはドン!ドカン!バキッ!っと、音と振動が伝わってくるのです。ナローボディー機とは言え、百数十人乗りの決して小さくはない旅客機の床下からこれだけ音と振動が伝わってくるのだから、どれだけの勢いで投げ込んでいるか、分かろうというものです。


その後、サンフランシスコでの乗り継ぎ時、成田に帰国した際ターンテーブルに乗せられるまで、どんな扱いをされたかは見ていませんが、メキシコ市のベニト・フアレス空港と大差ない扱いであったことは予想が付きます。結果的に、ハードケースは傷だらけの状態でギターを引き取りました。ただし、幸いにも、傷だらけなのはケースだけで、肝心要のギター本体は傷一つありませんでした。弦を緩めきったことと、新聞紙の緩衝材のおかげです。
で、そのギターは27年経った現在でも私が使っているメインのギターなのですが(ケースは数年後に変えましたが)、ただし最近は滅多にギターに触らなくなってしまいました。


これがそのメキシコ製ギターです。
以下の弦楽器は、幸い機内持ち込みで持って帰ることができました。


ボリビア製マンドリン(2001年購入)


同じくボリビア製ロンロコ(大型チャランゴ・1994年購入)

ギター以外の荷物に関しては、私は国内旅行でも海外旅行でも、飛行機を使う旅行でスーツケースを使ったことはなく、常にバックパック(登山用のザック)を使っています。中身も衣類などがほとんどで、カメラなど壊れやすいものは当然入れませんから、これはどんな勢いで投げようが、絶対に壊れません(笑)。一度、ワインを持って帰ったことがありますが、それも衣類とタオルでぐるぐる巻きにして荷物の真ん中付近に入れておいたら大丈夫でした。
バックパックは、鍵がかけられない、刃物で切り裂けば簡単に破れるので、窃盗対策としてはよろしくないでしょうが、乱雑に扱われた場合の耐久性は最強です。

というわけで今回はたまたま乱雑な扱いが見えてしまったので話題になりましたが、そのような扱いは航空貨物の(いや、おそらくは物流全般の)標準だと思った方がよいでしょう。
そうでなければ、預け荷物は搭乗の1時間以上前でないと次の便に載せますとか、降機後、預け荷物がターンテーブルから出てくるまで一時間以上必要です、というのを許容するしかなくなります。なかなか丁寧な扱いと速達性は両立し難いものです。





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最終更新日  2023.03.28 20:00:05
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