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下関からつづく日本海北上の旅第2弾、油谷町から萩市までのツーリング2日目。朝3時頃から道を走るトラックの音や、漁港を行き交う人々の声などで目が覚めた。さすがに漁港は朝が早い。今朝は6時出発の予定なので、もうしばらくシュラフの中でうだうだと浅い眠りを貪ることとした。5時前。ビビィサックから抜け出す。薄明かりの中、シュラフやビビィ、マットを片付け、荷物の整理を始めた。風力発電の風車を見ると、風は残っているが、昨日の南西風から、南風に変わっている。 北岸に沿って漕いでいるうちは風裏になるので、今日はなんとか行けそうだ。そのうち、他のメンバーも起き出し、片付けを始めた。 準備が終わり、早立ちするために昨日のうちに準備されたムスビを頬張る。 エクストリームNさんが漁師さんから聞いた話では、昨日は昼から風が強くなり、海が荒れていた模様。 立石で上がって風待ちをしたのは正しい判断だった様だ。6時。予定通り出艇。登る朝日に向かい、昨日とは打って変わって穏やかになった日本海を東に向けて漕ぎ進む。昨日、下見がてら散歩に来た龍宮の潮吹には30分ほどで到着。 早朝なので観光客はだれも居ない。 景色としては、海から見るよりは、視点の高い陸からの方がきれいな印象だ。 でもカヤックでは、潮吹きの洞窟に入り、吹き出す穴を見上げる事ができる。今回は、停滞したおかげで、陸からの視点と海からの視点の両方で楽しむ事ができた。龍宮の潮吹の次は二位ノ浜に向かう。ここは、驚くほど透明な海と、見上げるような断崖絶壁、いたるところに口を開ける洞窟、海に浮かぶ奇岩の数々と、見所たっぷりのツーリングコースだった。カヤックでしか抜けられない隙間を縫うルートや、カヤックでしか入る事ができない洞窟。 圧巻! 感動! 夏なら、一日中水中眼鏡を付けて遊んでいたい場所だ。 こんな美しい景色が残っていたことに感謝した。うれしさを隠す事ができず、子供のようにはしゃぎながら洞窟という洞窟に入って別の穴からでてくることを繰り返す。 最後には、もう当分洞窟は見たくないと、言うくらい堪能した。漕いでいる途中には、海中に半透明な細長い、寒天状の、何かの卵のような不思議なモノを発見。 よくよく観察すると、自分で泳いでいる。 これは図鑑で見た事があるような気がする(帰って図鑑を確認すると、断言はできないが、チェーンサルパの類いではないかと思っている)。天気が良く、穏やかだからこそ楽しめる場所だ。 昨日のような海況で無理して漕いで来ても、全く楽しめなかっただろう。 というか、エスケープする場所も無いので、かなり厳しい状況になっていただろうことは想像に難くない。昨日立石で風待ちしたのも、立石観音様のお導きだろう。 感謝。二位ノ浜を越え、今岬でしばし休憩した後、青海島に舳先を向ける。ガイドのHさんの判断で、今回は仙崎港側を通る南側ルートではなく、景色の良い青海島の北側を漕ぎ抜ける事になった。竹の子鼻、大門、小門を越え、十六羅漢の手前にある青海島キャンプ場の浜に向かう。たしかに景色は良いのだが、ついさっき、手付かずの自然が残るすばらしいルートを漕いで来たため、こんなものか、という感じ。 贅沢な不満。ダイビングの講習が開かれているキャンプ場の浜で少し眺めの休憩の後、青海島の東端に向かう。このあたりは景色も良く、観光船の立ち寄るスポットも多い。何度も観光船のお客さんから手を振られ、こちらも手を振って応えた。途中で、逆向きのルートを漕いでくるカヤックのグループを発見。 三浦半島などとは違い、こちらでは海でシーカヤックに出会うのは珍しいことなのだ。 近づいて話しかけると、パドルパークのツアーだということがわかった。 またその中には、昔、パドルパークのツアーで一緒に漕いだ事のある人も居た。大島、笹島を経て、無事本土に帰り着いた。まずは一安心。三見で昼食を食べ、今日の目的地である萩の菊が浜に向けて再出発。淡々と漕ぎ進み、夕方には萩城跡で有名な指月公園の東側にある菊が浜に到着した。今日の漕行距離は40kmオーバー位だろうか。 なかなか良い一日だった。 満足満足。夜から雨との予想なので、今日はテントを張る。ここでも、地元のおじさんに話しかけられ、いろいろな話を聞かせてもらった。 興味深かったのは、以前この浜に、東北か北陸の方から漕いで来たソロのシーカヤッカーがやってきて、10日ほどのんびりして漕いで行ったことがある、という話だった。 誰なのだろう。萩の町へビールの買い出しに行き、土産物屋のテーブルで缶ビールで乾杯! これが美味い。冷えたビールと、家族への土産のお菓子を買い込み、浜に戻る。途中で、先ほど浜で話しかけられたおじさんが、今度はバイクツーリングの人をつかまえて話し込んでいるのを見かけた。 話好きで、毎日いろいろな旅人と話をするのを楽しみにしているのだろう。浜に帰ってから、にんにくたっぷりのカレーライスと、うまいキムチでビールを飲んだ。夜のうちから雨が降り出すとの予想。 今日のように6時出発予定という事で合意し、みんな早く寝た。明日はどんな旅が待っているのだろう。
April 30, 2005
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瀬戸内横断の続きとして、日本海を尺取り虫方式で北上して行く旅を始めている。先日、1泊2日で漕いだ下関から油谷町までの続きとして、油谷町から萩まで、3日間の旅をして来ました。メンバーは、ガイドであるHさん、前回もご一緒したエクストリームNさん、しまなみツーリングも一緒に漕いだピンテールNさんと私の計4人。40歳代は私だけで、またもや最年長...スタートは、油谷町の大浜海岸。ここは、サーフィンができる良い波が立つので、住み着いているサーファーも居るところ。朝、大浜海岸に行くと、すごく強い南西の風が吹いていた。飛ばされた砂粒が顔に当たって痛いほどだ。ただ、オフショアなので、波はほとんど立っていないのが救い。まあ様子を見ながら、ゆっくりと準備しましょう! というHさんの掛け声で、それぞれが荷物のパッキングを始めた。追い風の中、それぞれ静かに漕ぎ出す。風の影響を抑えるよう、岸ベタのルートを進む。それでも時々、真後ろから突風が来て、ヒューっと押されるように進む。前から来る風は見えるが、後ろからのそれは予測できないだけに、あまり気持ちが良いものではない。荷物をたっぷり積んでフネの安定性が高まっている事と、風が強い時にこそ頼りになるパドル/アークティックウインドで漕いでいる事が、安心感につながっている。何度か後ろからの突風をやり過ごした所で、近くにある立石漁港に一旦上がって様子を見ましょう、という事になった。この港は、2つの大きな岩が港のシンボルのように聳えたっており、決して大きくはないが、とても風情のある漁港だ。船で仕事をしている人たちに声をかけて、スロープの端にフネを揚げさせてもらった。まずは海況チェックということで、急な階段をよじ登り、観音様の祀ってある岩の頂上へ。風向きは結構西寄りで、これから向かう”龍宮の潮吹”あたりは、そこを漕いでいくと想像するだけで背筋がゾクッとするような白波が立っていた。とりあえず、ここで風待ちをすることに決定。漁港の片隅で昼食を食べた後、暇なので、海況のチェックも兼ねて竜宮の潮吹まで散歩することした。ここ立石は、棚田で有名な場所らしい。眼下に広がる雄大な日本海や、港の立石観音、美しい棚田が見渡せる高台ののどかな田舎道を、どう見ても場違いなパドリングウエアやウエットスーツを着た怪しい4人組が、バカ話をしながら歩いていく。すれ違うドライブの車からは、イケナイものでも見るような視線が...赤く熟した野いちごを見つけ、口に入れる。甘酸っぱい自然の味が口に広がった。最高の散歩日和だ。1時間ほど歩いて、ようやく竜宮の潮吹に到着。ここは景色も良く、ゴールデンウイークのドライブで来ている人たちが結構居る。岩の上や展望台から海を見たが、風が吹き荒れて波が高く、とても漕げる状態ではない事を確認した。漁港まで帰って風が落ちていないようなら、立石で泊まる事で合意。戻ってみても、風は収まるどころか強くなっているようだ。丘の上に風力発電の巨大な風車があり、港からも見えるのだが、南西の風で、これでもかというくらい、勢い良く回っている。テントを張らせてもらえる場所を聞くため、地元の小さな店に相談に行った。良さそうな場所を教えてもらった後、その店のおじいさんを中心に4人が座り、昔の立石の状況を訥々と聞かせてもらう。立石は毛利の直轄地だったこと。沖側にある岩には階段も無く急な断崖のため、地元の人も上に何があるのか知らないが、数十年前に猟師が来て登った事がある事(何があったか話さずに帰って行ったそうだ)。戦争から帰ってきて、生活のために鮮魚商をやっていたこと。地元に伝わる鯨唄を酒を飲んだ年寄りに聞かされるのが嫌だった子供の頃の話。鮪(マグロ)漁をした時の話など。特に面白かったのが、鮪漁の話。 船に引き上げる時には、エラの辺りの特定の場所にフックを掛けることがコツで、そうすれば巨大な鮪もおとなしくしており、大人一人でも充分支えておける。また、口からエラにロープを通すためには、鮪の口を開けさせる必要がある。その時には、鮪の大きな目を撫でてやる(!)と口を開けるのだとか。シーカヤックでの旅をしてなかったら、こんな貴重な話を聞く機会はなかっただろう。そして自分もいろいろな経験を積み、こんな面白い話を人に伝える事ができる年寄りになりたいと思う。夕方、湾内の草地でキャンプの準備。雨の心配は無さそうだし、明日は早朝6時出発予定で寝るだけなので、今夜はテントはやめてビビィサックにした。ここでも、数人の地元の人たちが、物珍しそうに我々の所に来ては、話をして帰って行く。海からフネで来たとても怪しい我々を、それを邪魔者扱いせずに親切に受け入れてくれる人々。 夜は、風呂に入りに来いと言っていただいた好意に甘えて潮を流させてもらった。国境も曖昧で、パスポートも無く、船で自由に行き来していた昔はこんなだったろうかと思わせる、とても雰囲気の良い、人情のある漁港だ。今日の漕行距離は、わずか3kmだったが、本当に楽しく充実した旅の一日だった。明日は風が落ちてくれる事を祈って、ビビィサックに滑り込んだ。
April 29, 2005
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2日目。いつもの通り、早朝5時前に目が覚めた。そうじゃなくても、この島では、5時に放送の音楽が響き渡るのだ。竿を出し、エギを付けて何度か投げてみたが、ぜんぜんアタリはない。あきらめて朝食の準備。焚き火を熾し、お湯を沸かして、うどんを作る。 お酒をたっぷりと飲んだキャンプの朝には、うどんがピッタリですよね。その後、パックのドリップコーヒーも楽しむ。美味い。片付けていると、地元のひとらしいおじさんが散歩にやってきた。『年に何回か来ているよな』と話しかけられ、『この島と浜が気に入っていますから』と返す。また、『ここはイカが釣れるんですよね』と聞くと、『そう、10月、11月頃には、この島の周りでイカが捕れる』との答え。『今は、メバルのシーズンじゃのー』、だそうだ。やっぱり、地元の人に聞くのが一番正確。 今回、エギを持ってきたのは、まったくのシーズン違いだったようだ。 でも秋が楽しみ。その後も、『こんな舟でひっくり返らないのか?』、『あんなにたくさんの荷物がこんな舟に入るのか?』といった、一般の人がシーカヤックに対して思うらしい質問を受け、答える。今回は、様々な出会いがあり楽しい旅だ。昨日とは違う快晴の中、浜を後にする。時間もたっぷりあり、せっかくなので、今日は、昨日とは違うルートで戻る事にした。まずは、岡村島と大崎下島の間の狭い瀬戸を北上する。ちょうどまだ上げ潮が残っていて、流れに乗って登る。パドルも軽い。大長港を過ぎ、橋の下をくぐる頃には、潮が川のように流れていた。さすがに大潮の瀬戸内海だ。潮止まりに近いとは言え、結構流れている。その後は、大崎下島の北側を通り、岸沿いに進む。豊島との間に掛かっている橋の下で、最短距離を豊島に向かって横断する。ここは、まだ上げ潮が残っており、海峡の真ん中では白波が立っていた。 船が来ないのを確認しながら、久し振りにフェリーグライドで、豊島まで無事に渡った。 やっぱり川のようだ!!その後、豊島と蒲刈の間の瀬戸も、北風で少し白波が立つ中を、風上側に少し重心を掛けながら漕ぎ進み、無事、ゴールの蒲刈/県民の浜に到着した。今年は、なかなか良いペースで海にでることができている。 この辺りは自分のホームゲレンデなので、島の情報や、付近の海況を知り尽くせるよう、どんどんツーリングに出かけてみようと思っている。↑写真は、川のように流れる瀬戸(大崎下島付近)
April 24, 2005
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今週末は、久し振りにお気に入りの島、愛媛県関前村の岡村島を目指す事とした。片道15kmほどの適度な距離。先週に引き続き、この週末も高気圧に覆われて晴天の予報。最近は週末に遊ぶには良い周期に恵まれていますね。出発は、いつもの通り、上蒲刈の県民の浜。このあたりは、潮の流れが速い瀬戸がいくつもある。この週末はちょうど大潮なので、潮どまりを狙って、9時過ぎに出艇した。予報は晴れなのだが、空は花曇り。思ったほど気温が上がらず少し肌寒いので、スカノラックを羽織って漕ぐ。海は波もなく穏やかだ。まずは豊島への狭い海峡横断。ここは、潮流が早く、また強い西風だとうねりが入り手がつけられないこともあるが、今日は瀬戸内らしい海況だ。右手に斎島を見ながら、次は大崎下島への横断。そのまま大崎下島の南岸を漕ぎ進み、今回の目的地の一つである『御手洗(みたらい)』に向かう。追い風もあり、15kmを2時間弱。なかなか良いペースだった。ここは、江戸時代の風待ち、潮待ちの港として有名な、情緒のある静かな観光地。またミカンの島、貴重なおちょろ舟の歴史を有する島としても有名。平成20年には、蒲刈と豊島との間の橋が完成する予定だが、それまでは本州からも四国からも船でしか行くことができないため、情緒のある静かな観光地として残っている。これまでも何度か町を散策した事はあるが、今度はもっとディープなスポットを探したいと思っていた。まずは住吉神社から海沿いの道を散策し、御手洗港近くの食堂で昼食。ここは、前にも来た事があり、中華そばがおいしかったのでついつい寄ってしまった。その後、おいらん公園、歴史の見える丘公園を目指して、丘の上を目指す。観光地図を片手に、丘に登る道を探して町を歩いていると、地元の親切なおばちゃんが、『にいちゃん、なに探しよんか?』と、親切にも声をかけてくれた。『歴史の見える丘公園に行く道はどこでしょうか?』と聞くと、親切に教えてくれた。お礼を言って、ようやく見つけた、ふるさと学園からの急勾配の階段を登る。結構な距離を登り、ようやく歴史の見える丘公園に到着した。ここは、苦労した甲斐もあり、眺めが良い!!写真を撮り、下のベンチを見ると、MTBで登って来たらしい一人の女性が居た。『自転車で登ってこられたんですか? すごいですね。 でもここは、本当に景色が良いですよね』と話し掛けたのを切っ掛けに、しばしの会話。 聞いてみると、自転車でも遊ぶけれど、本当は山屋さんで、シーカヤックにも関心があること、今回は、奈良から神戸経由で今治、岡村島をたどって、大崎下島まで来たこと、以前、しまなみ海道を自転車で渡ったことなどを聞く。 また、ここを選んだきっかけは、海に映る満月を見たかったとも言われていました。 偶然の出会いで、ほんの少し話しただけですが、なんだか、私と同じような志向の人でした。なんだかうれしい。しばしの歓談の後、私は岡村島に渡るため、フネに戻る。目的地の岡村島は、もう目の前。砂利運搬船をやり過ごし、浜に上陸した。いつもの通りテントを張り、JAに買い出しに行く。帰ってきてからは、のんびりゴロゴロし、夕方には海沿いの道を少し散歩。夕暮れ前には、これまたいつもと同じで流木を集め、食事の準備だ。今日は、いつもに増してシンプルにしてみた。ビールを飲みながらレトルトのカレーライスを食べた後は、コッフェルの蓋にオリーブオイルを薄くひいて、魚肉ソーセージを炒め、醤油を付けて食べる。その次は、厚揚げをそのままオリーブオイルで両面焼き、やはり醤油をたらして食べる。これが旨いんだね。ソロだと、だれにも気兼ねなく、簡単な料理? じゃなくて、簡単なつまみで良いので、これで満足満足!!きれいな満月が頭上を通り過ぎるのを焚き火の前で眺めながら、静かに夜は更けて行った。
April 23, 2005
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この週末は、ソロで無人島へのキャンプツーリングに行ってきました。目的地は大横島。大三島と大崎上島の間に浮かぶ比較的大きな無人島で、地元のガイドの人から、キャンプに良い浜があると聞いていました。土曜日の朝、竹原の海水浴場から出艇。阿波島の西側に沿って南下し、小さな唐島を目指す。 この唐島と大崎上島との狭い瀬戸は、四国と竹原を結ぶフェリーや、島々を結ぶ高速船が行き交う場所なので気を遣う。今日は、穏やかで最高の天気。 先々週は、竹原沖で幸運にもスナメリを見る事ができたので、今回も周囲をワッチしながら漕いでいたが、残念ながら見つける事はできなかった。四国に向かうフェリーを右舷に見ながら、そのまま神殿島沖を漕ぎ進み、小横島を過ぎて大横島に到着。竹原から約10km、1時間ちょっとの手軽な距離。今回は、リサーチ目的でもあり、まずは島を一周してみる事とした。時計回りに漕ぎ進むと、キャンプは?だが、休憩できそうな浜は至る所にある。結局、北側の一番大きな浜を、今日の宿泊地に決めた。この浜の前は、すぐ北側にある小横島との間が狭い水路のようになっており、なかなか良い景色。浜を歩いてチェックしたが、イノシシの足跡は無いようだ。小さい足跡とフンの痕跡はあるが、タヌキかネコか、犬といった感じ。最近、瀬戸内沿いでは猪が増えており、浜に足跡が残っている事もあるので、キャンプ地選びも注意している。まずはひと安心。実は、無人島でキャンプするのは久し振り。瀬戸内海には、無人島を含めてたしかに島はたくさんあるのですが、キャンプできるような大きな浜がある無人島は意外と少ないのです。そのため、漁港や、あまり人が来ないシーズンオフの海水浴場、車で来れる道のない半島の先にある浜に泊まる事はあっても、本当の無人島でのキャンプは珍しい。荷物を降ろし、テントを張って、まずは昼ご飯。それから竿を出し、釣りを試してみるが、全然釣れない。また風も少し強いので、今回は早々と釣りはあきらめて、テントの中で本を読む事にした。今回は、最近読んだ『海辺のカフカ』つながりで久し振りに本棚の奥から引っ張り出してきた、『審判(カフカ)』。日も傾いてきたので、流木を集め食事の準備。とはいっても、ソロなので簡単なものだが。焚き火でお湯を沸かし、レトルトカレーとパックご飯を暖める。ビールを飲みながらカレーを食べ、スープを飲む。その後は、オイルサーディンを火で暖め、醤油をたらす。 ワインと醤油風味の熱々オイルサーディン。 旨い。いつもの事だが、焚き火を前に、一人静かにワインを飲む。特に今回は無人島なので静かさが違う。 人生のバランスを保つために、自分には、時々こんな時間が必要だ。焚き火を片付け、テントに入る。本当に静かだ。でもあまりに静かすぎて、夜中に目が覚めると結構ナーバスな心理状態。無人島の浜に泊まった事ってありますか? 久し振りだったので、結構、夜中に目が覚めるといろいろな音が気になって眠りが浅くなるものです。始めてソロで川にキャンプツーリングに行ったとき、どこの河原で泊まろうかとドキドキしながら、ここでもない、あそこでもないと決めかねながら暗くなるまで下り、ここと決めた浜でもテントの中で一寸した物音も気になり、緊張して夜中も寝付けなかった事を思い出しました。今朝は、いつもの通り5時半起き。今日は昼から映画、『ガイアシンフォニー』を、次男と一緒に見に行く事になっている。親子丼とスープの朝食を食べ、キャンプを片付けて7時半前には島を後にした。この週末も、運良く天気に恵まれ、瀬戸内の春をたっぷりと堪能しました。
April 17, 2005
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土日は、瀬戸内に浮かぶアートの島として有名な、香川県の直島に行ってきました。息子二人の入学式も終わって落ち着いたので、久し振りに妻と二人で一泊二日のドライブ旅行に行く事にした。目的地は、アートの島として有名な直島。なかでもベネッセハウスは、安藤忠雄設計の、ミュージアムと宿泊施設を兼ね備えた有名な施設。人気も高いようで、HPでチェックしても、週末はずっと満室。 まあ、空いていたとしても、本館や別館に泊まれるような予算は無いので、無用な心配だが!うちの場合は、1泊2食付きのリーズナブルな料金プランがある、シーサイドバークにあるパオ(モンゴル遊牧民の住居、ゲル)を予約した。土曜日。ロードスターの屋根を開け、山陽自動車道を岡山に向けて走る。宇野からはフェリー。 約20分で直島の宮ノ浦港に到着。 まずは、ベネッセハウスに向かう。入館料を払い、館内へ。 まずは、館内のレストランで鯛飯セットの昼食。 卵とじ風の変わった鯛飯でおいしい。その後、館内を散策。 さまざまな作品が展示してあるのだが、正直なところ私には ???流木が円形に並べてあったり、海の写真が並んでいたり、大勢のウルトラマンがバンザイしていたりするのだが、 ??? (*家に帰ってインターネットで調べてみて、鏡の前に並んだ大勢のウルトラマンのバンザイの意味がやっと理解できました)自分には芸術的なセンスが全く無いことがよくわかりました。『ダミダコリャ。次行ってみよー!』 というわけで、今度は直島の町を舞台とした常設の『家プロジェクト』の見学に。到着した時間がちょうど、無料でガイドの人が説明してくれるツアー開始時間という事で、それに参加。角屋、南寺、竜王神社の3つを廻ったのだが、ガイドの人が説明してくれるので、こんどは(いちぶ?はあったが)ウンウンと納得しながら見学&体験できた。各作品を担当したアーティストの考え方や、作品の背景、作りあげていくプロセスが分かると、作品について自分なりの解釈ができるようですね。また、そこに出来上がったモノだけでなく、制作プロセスや、その後の時間の経過も含めた全てが作品となっているものもあったように思います(ということは、その人の生き様そのものがアートである、という可能性もあるのだろうか?)。家プロジェクトのガイドツアー。たった500円で1時間弱たっぷり楽しめるので、お勧めです。その後は、地中美術館を見学して、ようやくシーサイドパークにチェックイン。初めて泊まるパオは、中央にテーブルがあり、床が板敷き、暖房器具付き。小さめのシングルベッドが4つもあり、2人で使うにはもったいない広さ。今日1日歩き疲れた体をベッドに横たえると、なんとも言えず落ち着く。 確かに布一枚で仕切られているだけなので、音の聞こえ方や光の感じはテントに近いのだが、快適性は数段上。夜は、シーサイドテラスレストランで食事。 外に出ると、星がきれい。 パオのベッドに横になり、ベッドサイドの白熱灯で、『自動起床装置(辺見庸)』を読んだ。朝は、布を通した光で次第に明るさを増していくパオの中で、気持ちよく目が覚めた。 このパオは、テントと一緒で、朝の光の変化で目を覚ます、ヒューマンフレンドリーな自然起床装置。朝食まで時間があったので、妻と二人で24時間利用可能な図書室に。朝食を食べ、チェックアウトして、直島を後にした。 本当に想い出に残る良い島だった。 瀬戸内には、記憶に残る良い島がたくさんある。 兵庫県の家島、山口県の祝島、愛媛県の岡村島。。。これからも、いろいろな島を訪ねてみよう。***このシーサイドバークは、目の前が出艇に良さそうな浜で、かつ快適なパオに泊まれて入浴もほぼ24時間可能。 お好きな方は、 パオでの宴会付きアートの島ツーリング&ミュージアム巡り というシーカヤックツアーなんてどうでしょうか?
April 10, 2005
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今日は息子二人の入学式でした。高校と中学。基本的に学校の行事にはできるだけ出たくないのだが、今回は、高校と中学の式の日が重なってしまい、休みを取って妻と分担して出席する事に。私は中学校の方を担当。久し振りに、自分の母校でもある、丘の上にある学校に向かう。ここは、うちの親父、私、息子と3代にわたってお世話になっている学校だ。彼が先日卒業した小学校も、やはり3代そろってお世話になっており、しかもオヤジは、その小学校の第一回卒業生。(余談:この中学校には、周辺の3つの小学校から生徒が集まる。 悪ガキだったオヤジによれば、中学校に入ってまずやったことは、他の小学校から入ってきた中で悪そうなやつを呼び出してボコボコにしたことだそうだ。 彼が言うには、最初が肝心。 まずは自分たちが強いという事を分からせることが大事なんだとか。 無茶苦茶や! ほんと、仁義なき闘い世代の事はよくわからん。)懐かしい坂を上り、体育館に入る。一番後ろの隅の椅子にひっそりと座る。卒業式開始。新入生の入場から始まり、校長、PTA会長挨拶などなど、おきまりのプログラムが進んで行く。退屈だ。ようやく式が終了。生徒が退場した後、校長と生徒指導の先生から、父兄に向けて話があった。通り一遍の内容ではあったが、その中で、強くこころに残った言葉があった。** 「思春期は『疾風怒濤の時代』とも言われています。 心の中を、まさに嵐が通り過ぎる時期なのです。」 **自分が通った学校の体育館でこの言葉を聞いたとき、ふいに昔の自分を思い出した。 そう、もう30年も前だ。。。何もできない無力な自分に嫌気がさしながら、中学生なりに一生懸命、生きる事とはどういうことなのかについて考えていた。 真剣だった。 本をたくさん読んだ。夏目漱石が好きだった。 よくため息をついて、むなしい、とつぶやいていた。 どうにもしようのないマグマが溜まって、いまにも噴き出しそうだった。あの頃に比べて、自分は本当に成長したのだろうか? 物事を真剣に考え、妥協しないで一所懸命生きているだろうか?『思春期は疾風怒濤の時代』 母校の体育館で聞いたこの言葉が、今、自分の中に静かな嵐を巻き起こしている。
April 7, 2005
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今日は初めてスナメリを見る事ができました。 昨夜のイカ回遊、今日のスナメリと続き、気分は最高!5時30分。目が覚める。ゆっくりしようと思っていても、毎朝この時間に起きる習慣になっており、ついつい目が覚めてしまう。テントを出ると、一面の霞。屋根の下にテントを張り、熟睡していたので気がつかなかったが、夜中には雨が降ったようだ。地面が濡れている。まだ早いので、もう一度シュラフにもぐり込む。『海辺のカフカ(下)』の続きを読む。結末が読めそうで読めない、いつもの不思議な展開。春樹ワールドについついはまってしまう。この人の本では、『羊をめぐる冒険』も好きだ。7時にテントを出て、朝食の準備。再び焚き火台に薪を置き、火を熾す。朝は簡単に済ませる。うどんと、昨夜の残りのウインナー&ベーコン。海を眺めながら食事を摂り、コーヒーを飲む。 霞の中で、かすかに日の光が海に射し込む。こんな気持ちのよい浜なら、何日でも滞在したいものだ。 のんびりとまったりと。風に吹かれるまま、気の向くままに。 漕いで、釣って、飲んで、食べて、出して、寝て、読んで、潜って。。。自分は荷物を整理し、息子にはテント内でシュラフやマットの片付けを頼む。もう充分頼りになるね。父はうれしいよ。帰りは、生野島の南側を西進し、亜鉛工場の島として有名な契島の東側を抜けて出発地点にもどる予定。朝靄の残るしずかな海面を、かすかな潮流に乗ってすべるように漕ぎ進む。生野島の西側にも島が点在している。今度はこのあたりも散策してみよう。またお気に入りの場所を見つかるといいな。契島の横でフネに乗ったまま休憩。島がまるごと工場になっている独特の景観。この島の工場は、休日でも操業しているようだ。ここからは竹原まで一気に漕ぎ渡る。この辺りも潮流が早い場所なのだが、今日は長潮で、潮の流れはほとんど気にならないレベルだ。幸い風もなく、波もない。 昨日に続いて最高のコンディション。時々左右をワッチしながら漕ぎ進む。と、 前方になにか妙な波のような動きが。 グレイの体、背びれなし。 3、40mほど前方。アー、スナメリだ!!! この近くにある阿波島付近は、スナメリ回遊面として有名なので、いつか見たいと思っていた。長男も見たので、幻ではないようだ。 彼に漕がせながらカメラを準備したが、そのまま姿を消してしまった。 もっと真近でみたかったが、ぜいたくというものだろう。 スナメリを見る事ができただけでも、すごくうれしい。外房で漕いだとき、数頭のイルカの群れを見た感動を思い出す。その後、左右を注意深く見ながら漕ぎ進んだけれど、スナメリはもう出てこなかった。頻繁にフェリーや高速船が出入りする竹原港の入り口を全力で漕ぎ抜け、無事、出発地点の海水浴場に到着。成長した長男と、久し振りに一緒に漕げて、イカの回遊やスナメリまで見る事ができた。漕いだ距離はわずかだが、今回は、想い出に残る最高のキャンプツーリングだった。本当にありがとう。夕暮れの海を眺める丸い頭と四角い頭。ちなみに、↑上の写真で小さい方が私です。
April 3, 2005
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今回は、高校入学前の春休みを楽しんでいる長男を誘って、生野島へのんびりキャンプツーリングに行ってきました。 次男とは、去年沖縄に漕ぎに行ったし、錦川も一緒に下ったのだけれど、長男は中学に入ってから部活が忙しく、一緒に漕いでいなかったことを思い出す。彼は3歳の頃から一緒にカヤックに乗っており、小学校の低学年の頃にはシングル艇で凪の日本海を2kmくらい漕がせた事もある。また小学6年生の時には、私がシングルに、次男を前に乗せて長男がタンデムのスターンを漕いで、近くの島に釣りに行った事もあったっけ。土曜日の朝、竹原の的場海水浴場から出艇。まずは、久し振りのパドリングとなる彼の肩ならしも兼ねて、阿波島に向かう。今回のキャンプ予定地は流木が少ないので、阿波島の浜で焚き火用の流木を集めて行くのだ。薄曇りで波も風もなく、絶好のツーリング日和。目論見通り、たっぷりの薪が集まり、再度出艇。ここから生野島へのルートは、距離は短いのだけれど、竹原と四国や大崎上島を結ぶフェリーが頻繁に通るため、気が抜けない。左右を確認しつつ漕ぎ進み、フェリーの航路手前で一旦休憩。大崎上島行きのフェリーが通り過ぎるのを待ち、一気に漕ぎ渡る。いつもお世話になっている浜が見えてきた。ここは、きれいな浜だが海水浴シーズン以外は人気が少なく、瀬戸内らしい抜けの良い景色も好きな、お気に入りの浜。昼前には、無事到着。荷物を運び、カヤックを引き上げ、テントを張って昼ご飯を食べたら、釣りの準備。今回は、釣り好きの彼に合わせて、釣り道具を準備してきた。といっても、普通の投げ釣り道具だけど。防波堤から投げるが、地球以外はぜんぜん釣れない。ようやく私の竿にアタリが来た!! 上げてみると、20cmを少し越えるくらいのサイズで、初めて見る魚。名前が分からない。 ???場所を変えてみると、こんどは結構エサをつつきに来ている感触が竿に伝わってくる。コンコンと来たのでヒュンと合わせ、グルグルとリールを巻く。上がってきたのは、きれいな目をしたカサゴ。しばらくすると、キューンと引くのでまたまたヒョイっと合わせる。今度はベラだ。結局、釣り好きの彼はボウズで、私が3匹という結果。夜のおかずが増えた!釣りはやめて、お茶の時間にする。 良い機会なので、彼にMSRのガソリンストーブの使い方を伝授。ポンピング、プリヒートから着火まで、なんとかできるようになった。東屋からの景色を楽しみつつ、2人でコーヒーを飲む。それからは、晩飯の準備。といっても、魚をさばき、タマネギをスライスするだけなので、アッと言う間に完了。まだまだ明るいので、本を読む事にする。 彼の本は、カバーが掛かっていてタイトルが分からないが、私は、『海辺のカフカ(下)』。親子二人で少し距離をおいて座り、それぞれの世界に入る。 本を読むには最高の場所だ。腹が減ったので、焚き火台をセットして点火。まずは、新鮮な魚をオリーブオイルとクレージーソルトで調理し、醤油をタラリと落とす。まずは一口。身がプリプリしていて旨い! やっぱ、釣ったばかりの魚はゼンゼン違う。 ビール(ほんとは発泡酒だけど)も美味い。次は、手抜き料理。ダッチオーブンにスライスしたタマネギを敷き、その上にキャベツを手でちぎって載せて行く。さらに、豚肉を全面に敷き詰め、クレージーソルトと伯方の塩をパラパラ。最後にオリーブオイルとタラリと掛けまわす。ここまでやったら、後はダッチオーブンと焚き火の責任(のはず)。蓋の上に熾きを載せてしばし待つ。オーブンから蒸気が出始めた。完成。これまた、醤油で食べるのだが、キャベツの甘みがなんともいえずおいしかった。ご飯を食べ終えてから、明かりがついている桟橋まで散歩。海面を見ていると、なんだか変な動きをする魚がいる。よく見ると、魚ではなくイカだ!しばらくすると、15cmか20cm位のちいさなイカが2、30パイくらい群れているのも見つけた。瀬戸内海でイカが泳いでいるのを見たのは初めてだったので、なんだかうれしい。今度は、イカ釣り道具も持ってこよう。テントに戻り、彼は寝た。 私は独り、焚き火の前で焼酎を飲む。結局、寝るまで雨は降らなかった。明日も天気が持てば良いな。
April 2, 2005
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