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朝6時に、テントの中で目が覚めた。 この浜は、山を背にしているので朝は日が差さず、夏場は日陰で涼しい快適な目覚めが得られるのだ。 うーん、涼しい。 もう秋も近い。テントから這い出し、まずは裏山の展望台に散歩。 この展望台からは四国/来島海峡がよく見える。 第一次瀬戸内横断隊の時、悪天候でこの岡村島に一時避難した時も、この展望台に登って海況をチェックしたものだ。日が登って間がない。 少し風はあるが、天気は最高だ。浜に戻り、石段に座ってパンとコーヒーの朝食。 海からの風で涼しく、快適な朝食だった。コーヒーを2杯飲み、テントに戻る。マットの上に寝転がり、本を読む。 今回持って来た本は、『夜間飛行(サン=テグジュペリ』。読み始めると止まらない。 南米と欧州を結ぶ航空郵便航路を開いたパイオニア達の話なのだが、これが面白いのだ。飛ぶ事が好きでやりがいを感じているパイロット、それをサポートする通信士、危険な仕事をする夫を心配する妻。 そして多くの反対を押し切ってこの夜間飛行ルートを開拓した、パイロットや整備士たちに愛情を持ちながら、安全確保のために非情とも思える判断を下す支配人。テントの中で、ついつい最後まで読んでしまった。 おかげさまで、ゆっくりとした朝を過ごす事ができた。荷物を片付け、偶然にも昨日の出発と同じ9時40分に出艇し、帰路につく。帰りは、大崎下島の南側を通るルート。 今日は少し向かい風が強く、少し白波も立っているが、ちょうど良いトレーニングになるだろう。御手洗瀬戸を越え、斎島にバウを向けて向かい風の中を淡々と漕ぎ進んでいく。手に馴染んだアークティックウインドは、これくらいの向かい風は物ともせず、順調に距離を稼いでいく。 パドリングソングは、ケツメイシの『そばにいて』。沖友の町を越え、しばらく進むと風も治まって来た。 見上げると、秋の空だ。さまざまな形を描く雲が、空に浮かんでいる。 見ているだけでも飽きない。風も空気も透明感を増し、季節は確実に夏から秋に向かっている事を肌で感じる。大崎下島の南西端を離れると、豊島の南にある尾久比島(おくびしま)にバウを向けた。上蒲刈島と豊島、尾久比島との間の瀬戸/海峡は、潮流が早く複雑なのだ。今日は幸い小潮とはいえ、今から潮を速くなる時間。 今回は尾久比島の南を抜け、上げ潮を利用して二窓島、大子島経由で県民の浜に帰るルートを試してみる事にした。尾久比島の東岸で、昼を過ぎた。 小さな浜に上陸し、昨日のうちに買っておいた檸檬クリーム入りのメロンパンとお茶の昼食。その後は、海に浸かり体を水冷。 しばし休憩の後、再び出艇。尾久比島の南端は、水深が浅くなっているのか、潮流の影響でザワザワしていた。その後、二窓島、大子島の付近でも、潮目の白波がザブンザブンと元気に波打っていたが、潮流を利用したゆるやかなフェリーグライドで北西に漕ぎ登っていった。 このルートは正解だったようだ。それにしても、小潮でこの潮目だ! やっぱり瀬戸内では、潮流を考慮しないとなかなかスムーズなツーリングが難しい海域も多い。岡村島を出てから約3時間後、県民の浜に到着。 浜では、夏休み最後の週末を海水浴で過ごす人たちが、少ないながらも楽しんでいた。荷物とフネをクルマに運んだ後は、自分自身も海に浸かって体を冷やした。 クラゲもおらず、ちょうど良い水温だ。 快適。もう海水浴シーズンは終わったようだ。 これから再びシーカヤッカーのシーズンだね!!
August 27, 2005
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金曜日に有休を取り、久し振りに、愛媛県の岡村島にキャンプツーリングに行く事とした。週の初めに台風が発生したが、金曜日には台風一過で晴れると読んで計画有休を申請していた。読みはバッチリとあたり、金曜日は朝から晴天。ツーリングの行き先候補は柱島か岡村島だったが、家を出る時に風が強かったのでエスケープルートの無い柱島はパスし、風裏ルートも選択可能な岡村島に決定した。橋を渡り、蒲刈にある県民の浜に到着。 読み通り、海水浴のシーズンは終わったようで、金曜日の朝とはいえ、浜と駐車場はガラガラだった。いつものように準備を整え、9時40分に出艇。目的地の岡村島は、年に何度もキャンプツーリングに訪れる通い慣れた島。せっかくなので、いつもとは違うルートで向かう事とした。 いつもは上蒲刈島を出ると、豊島、大崎下島の岸沿いに漕いで岡村島に向かうのだが、今回は、本土と大崎下島/大崎上島との間真ん中にポツンと浮かぶ無人島の、来島(くるしま)経由とする。県民の浜を出て、豊島(とよしま)との間瀬戸を北上し、そのまま来島に向かう。 南西の風が強く、追い波、追い風に乗って順調に来島に向かう。来島を訪れるのは初めて。 小さな島だが、テントを張れるような浜が有るのかな? どのような島なのか楽しみだ。どんどん来島が近づいてくる。 浜は有るけれど、小さい。まずは西側から、カヤックに乗ったまま時計回りにリサーチ。 西北側は浜は無く、大きなボラが何匹もゆったりと泳いでいる。北側の岬を越えて南下すると、小さな浜が有り、コンクリートの護岸が見えた。 無人島ではあり、ソロならテントは張れそうだが、あまりグループでのキャンプには適さないような感じだった。その後は、右舷から波と風を受けながら岡村島に向かう。 ときおり、ばしゃばしゃと肩まで飛沫が飛んでくる。ようやくたどり着いた大崎下島と岡村島との間にある橋を越えるところでは向い潮。 小潮なのだが、結構川の様に流れており、慎重にかつしっかりと水をつかみながらのパドリングで漕ぎ進む。いつになく波の高い狭い御手洗瀬戸を漕ぎ抜け、出発から3時間でようやく岡村島の浜に到着した。 もう昼が過ぎている。 今日の朝食はバナナ一本だった。 あーハラ減った。空腹をだましだまし、そそくさとテントを張って買い出しに向かう。 いつも買い物でお世話になっているJAの目の前にあるフェリー乗り場に行ってみると、15分後に今治行きのフェリーが出ることが分かった。ここ愛媛県の岡村島からは、あの来島海峡を越えて今治に行く定期航路があることは知っており、いつかここから四国本土に渡ってみたいと思っていた。 チャンス!JAでカレーパンとビールを買い、船着き場でフェリーの乗船券を購入。出港して30分もすると、来島海峡の入り口だ。 いつもは岡村島から遥かに眺める潮流信号もお大きく目の前に見える。 小潮ながら、南流5kn。 船室から出て海をワッチ。 ここかしこでザワザワと来島海峡の潮が渦を巻いていた。今治港は大きな桟橋がいくつもあり、海の玄関口であることが一目でわかる。 なんだかワクワクする。船を降り、今治の商店街を散策すると、金曜日とはいえ、ここもすこし人通りが少ないようだ。 でも、蒲鉾屋さんの多さには驚いた。 こんな小さな商店街に、数えきれないくらいのかまぼこ屋さんがあるのだ。 今治駅まで行き、家族へのささやかな土産を買って港まで戻る。途中で、『ジャコ天』と豆腐、梅おろし冷やしうどんを購入。 再びフェリーで岡村島に戻る。 帰りは、右舷側の席に陣取り、海と船をワッチ。それにしても、行き交う船の多い事! さすがは、来島海峡だ。 あちらからもこちらからも、またまたそちらからもフェリー、タンカー、貨物船、漁船が入り乱れて大変な状態。自分が操船している訳ではないのだが、それでもさながらテールツーノーズの舵取りは、冷や汗もの。 船長さんは一瞬たりとも気が抜けないと思う。 本当に大変だろう。 やっぱりここは漕ぎたくないなー。定刻に岡村港に到着し、再びJAでビールと漬け物を買って浜に戻った。夕暮れの静かな浜で、ビール、ジャコ天。 美味い。 ビール、豆腐。 ビール、冷やしうどん。 ビール、漬け物。 旨い!。 またまたビールとジャコ天。 ジャコ天は本当に絶品だった、最高。疲れも出てか、今日は焚き火もすることなくテントにもぐり込んだ。本当に楽しい一日だったなー。 では、おやすみなさい。
August 26, 2005
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ハロマークデザインのアリゾナストーブを引っ張り出し、久し振りに呉ポートピアまでサイクリングに行ってみた。↑ なつかしのアリゾナストーブ: コンパクトなので、外でお茶するにはピッタリ昨日は会社は出勤日、今日は朝起きてみると今にも降り出しそうな曇り空で、天気予報では雨だそうだ。たった一日の休みを寝て過ごすのはもったいないと、まずは軽くジョギングに行き、帰ってシャワーを浴びる。 そして遊び道具を入れてあるケースから、数年前に廃番になってしまったハロマークデザインのアリゾナストーブと、トランギアのアルコールバーナーを引っ張り出し、インスタントコーヒー、シェラカップとともに大型のタッパーにセッティング。 ボトルに水を詰めて準備完了。家から漕ぎ出して5分もたたない内に、パラパラと雨が落ちて来た。 が、気にしない気にしない。 カヤックの時と同じ、化繊のシャツにパンツと、濡れる事を想定したウエアにしてあるのだ。 カンカン照りよりは、涼しくて良いよ。久し振りのペダリングに足が少し重いが、やっぱり自転車も良いね。 風が心地良い。市内を走り抜け、狩留家の海水浴場を過ぎると、海沿いの国道。 すぐにポートピアが見えてくる。ポートピアに来るのも久し振りだが、今日は天気も今ひとつで、フリーマーケットもやっていないようなので、人もまばら。 園内を歩いてみると、店も入れ替わったりしているようだ。雨が降っているので、屋根のある休憩所で一休み。ここからはフェリーが出ており、船旅好きの私としては、江田島に渡ってみたい。以前もここから自転車で江田島に渡り、早瀬大橋、音戸大橋を越えて家まで漕いで帰った事が有る。フェリー乗り場に行ってみると、『海の散歩道』のチケットは事務所で、と書いてあった。 気になり、これは何ですか? と聞くと、フェリーで対岸の切串まで行き、そこで降りずに帰ってくるチケットだという。つまり、定期航路を利用した、呉と江田島を往復する短時間の遊覧船だ。 特に予定を決めている訳ではなく、料金も300円と安いので、今回はこれに決めた。お金を払うと、元祖呉名物と書かれた『休山せんべい』を一袋くれた! 『この海の散歩道は、主にお子さんを対称に考えているので、お菓子を付けているんですよ』 だって。30分ほどの船旅をたった300円で楽しめ、そのうえお菓子までついている。 泣けます!出港時間になり、自転車を残してフェリーに乗り込む。 他にも数組の家族が海の散歩道コースのようだ。 せっかくなので、船室ではなく外のベンチに一人陣取った。天気は今ひとつだが、呉側から江田島側に進むと、次第に景色も変わってくる。 いつも、本土側からの視点だが、江田島側からみるとこんな風に見えるんだ。あっと言う間に切り串に到着し、人とクルマを積み込むと、呉側に引きした。 まあ、毎週乗るようなものではないけれど、たまにはこんな短い船旅も良いのでは。ちょうど昼時なので、再びポートピアの屋根のある休憩所に戻る。タッパーからアリゾナストーブとアルコールバーナーを取り出し、シェラカップに水を入れてセッティング。かすかな炎が音も無く、シェラカップの水を、ゆっくりゆっくりと温めていく。 時間はたっぷりとあるのだ。↑ 休山せんべい と 海の散歩道の半券ようやくお湯が沸き、インスタントコーヒーを入れておいたもう一つのシェラカップに注ぐ。(お湯をかわしたシェラカップは熱くて、そのままでは飲めないからね)途中で買っておいたサンドイッチとコーヒーのシンプルな昼食。 でも満足。 こんな風に、ちょっとアルコールストーブを持って来るだけで、楽しさが倍増するんだね。帰りは、大和ミュージアムの前を通る。 雨なのに、夏休みのせいかまだまだ人が多い。 さすがに5月連休の時ほどではないが、駐車場もいっぱい。 ここに来るのはまだ先だな。家に帰り、少しすると雨が強くなって来た。 今も降ってます。 良い時に帰って来たなー。今週は、たった一日だけでしかも雨だったけれど、久し振りに自転車を漕いでのんびりとプチ船旅まで楽しんだ。パラパラ程度の小雨なら、雨の中のサイクリングも悪くないもんだ。
August 21, 2005
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盆休みの一日、本屋で偶然見つけて読んだ一冊の本を紹介したい。 その本は、『日本海繁盛記(岩波新書)』。シーカヤック尺取り虫方式日本海北上の途中でたどり着いた土田海岸で、偶然出会った地元の老人から北前船に関わる話を伺って以来、北前船に関心を持っていた。http://plaza.rakuten.co.jp/kayaker1/diary/200506250000/ 昨日、出掛けた街で、偶然この本を見つけて購入し、さっそく読んでみた。北前船について、その歴史や変遷、航海の様子、関わった人たちの生活などについてわかりやすくまとめられており、その一端を知るのにとても良い本である。北前船とは:北前船とは、船の形式や地名から来るものではなく、その商業形態を指すもの。 他人の商品を運んで運賃を稼ぐのではなく、航海の途中、自己資金で買い入れた商品を寄港地で売り捌き、その差額で利益を上げるという、船自体が商社と船会社を兼ね備えたシステムになっていた。活躍した時期は、江戸中期から明治初期。 船は俗に千石船と呼ばれ、主に弁才船と言われる形式の一枚帆の帆走専用船が使われていた。航路:大坂を春の彼岸頃出航し、瀬戸内各地の港に寄港してから下関を経て日本海に入る。 その後は、日本海を北上し、北海道で主に日常生活品の積み荷を売り捌いてから、5月頃に取れるニシンの〆粕(農業用魚肥)を仕入れ、夏のうちに北海道を再び出航して帰路につく。台風期の前に瀬戸内海に入り、〆粕を売りながら晩秋か初冬に大坂に戻る。冬は日本海が荒れるため、船は大坂の河口の真水域に保管しておき、船乗り達は、陸路で地元に戻るのだそうだ。航海:帆走専用であり、また荒れると手の付けられない日本海を航行するため、風や天候など、日和の見方には最新の注意が払われた。 そのため港近くには、日和山あるいはそれに相当する山があったようだ。 それでも、天気は読み切れない。 数々の遭難や海難がある、大変な航海であった。船乗り達の気風:(以下引用)一年の三分の二ほどそういう日々を送っていた船乗りたちは、陸上で田畑を守る農耕民とはまるでちがう独特の人生観で生きていた事だろう。ひとくちには言えないだろうが、豪放、自由、冒険、諦観、信心、漂泊、享楽、不安定、等々がいくらかずつ混じり合ったものかもしれない。(中略)海の男たちには、藩境もなければ国境も無い。土地所有を土台にしている世の中のありかたからはみだしているところがある。海の男たちは、こちこちの国家主義者にはならないだろう。なれないだろう。角島まいり:下関をまわり、日本海に入ると、これから航海する波荒い日本海での無事を祈り、『角島まいり』をする。 これは、山口県の角島(つのしま)近くに来ると、カシキが裸になって褌をしめ、腰にシメナワを巻いて、船のへりを三度まわることになっていた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー江戸時代中期から明治の半ばまで、自然の風だけを利用した帆船で、北海道から瀬戸内経由で大坂まで、一年の三分の二を利用した、スケールの大きな航海が、多くの船で頻繁に行われていた事に驚きを感じている。 自然任せのため、時にはひと月近い風待ちもあったという。 今の航海では考えれない時間の流れ。この北前船は、物資を運び、文化を伝え、人の移動を促し、そして港湊で男と女を繋ぐという重要な役割を果たして来たのだ。 まさに当時の日本の大動脈。さらに、明治になって電信が使われるようになった初期には、日本各地の物価や消費ニーズをいち早く入手し、船頭にどこで買い付け、どこで売れば儲かるかという指示をしていたという!まさに、IT(情報技術)を最大限活用した先駆的な商売をしていたのだから スゴイ。土田海岸で地元の老人から聞いた、見島沖で海難に遭遇した北前船の話が、活き活きと蘇って来る。当時は、日本海側こそが日本の表舞台だった。 決して裏日本でないことは、今回の日本海北上の旅で実感している。 港湊に住む人たちの中には、当時から連綿と引き継がれるDNAが残っている。この本を読んで、瀬戸内横断の次章として、下関から角島を越えて日本海を北上して行く 『この一連の旅のテーマ』 が明確になった。 そういう事だったんだ!今となっては、北前船の船乗りになる事はできないが、この手漕ぎフネの旅で、せめてその一端に触れてみたいと思う。
August 15, 2005
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旅のスタイルとして、人数という視点で分類すると、ソロかグループか、ということになると思う。ソロは、言うまでもなく一人旅。これに対してグループツーリングは、2人以上での旅であるが、その種類は、大きく分けて、所謂ガイドが付く商業ツーリングに参加する場合と、友人/知人が集まってのツーリングの2種類がある。(1)商業ツーリング最近は参加する頻度が低くなっているのだが、商業ツーリングに参加する最大のメリットは、その地域/海域の海況や、出艇場所や立ち入り制限のある場所などローカルルールに詳しいプロのガイドの人が付いてくれる事だろう。横浜単身赴任の時に訪れた三浦半島では、出艇場所を含むローカルルール、海の状況が分からなかったので、最初は専らショップのツアーに参加していた。 また、瀬戸内横断の最終ルートとなった関門海峡越えでも、厳しい潮流や輻輳する海上交通、宿泊/休憩/上陸地点に関する地理的な情報を持っていない事を考慮し、地元のガイドの方にサポートをお願いした。 いずれも、正解だったと感じている。その他、商業ツーリングでは、様々な人と知り合える事や、ソロでは作らないような豪華な食事、地元の食材を活かした料理なども大きな楽しみの一つだ。ただ、あくまで個人的な見解だが、商業ツーリングであるからと言って、必ずしもリスクが低いとは考えていない。 また、この『リスク』というのも、ガイドから見た視点と参加者からの視点では全く異なるのではないか思う。私もカヤックを始めた頃は、イザとなったらガイドに助けてもらえるから安心だ、と思っていた時期もあったことは事実。実際、経験の少ない参加者からすると一人で出るよりはリスクが少なくなっているのかもしれないが、そのリスクはガイドが背負っており、グループ全体としてみた場合には、必ずしもリスクが低いとは言えないと考える。 実際、もしもグループツーリングの途中で荒れ始め、複数の艇が沈してしまった場合には、ガイド一人でレスキューする事は相当困難なことだろう。数年前、津軽海峡横断イベントに参加した時、北海道まであと8kmほどの所で出会った酷い潮目で(まるで周囲を滝に囲まれているようだった)、周りのフネがバタバタとひっくり返って行ったのだが、自分が沈しないように保持するのが精一杯で、とても他の人をレスキューする余裕など全く無かったことを良く覚えている。逆に言えば、そうならないよう、地元の海況や気象に詳しく、経験豊富なガイドの出る/出ない、行く/戻るといった、プロとしての判断に期待する訳だが。とはいえ、判断に100%確実ということはないだろうし、ガイドの判断が自分の判断と異なるという事もあると思うので、最近は商業ツーリングとはいえ、セルフレスキュー/オウンリスクという事を常に念頭に置いて参加し、要所では自分の意志を伝えるように努めている。(2)仲間内でのグループツーリング私自身は、クラブに参加しておらず、また友人が少ない事も有り、仲間内でのグループツーリングはあまり経験が無い。時々、会社の人を日帰り体験ツーリングに連れて行ってあげたり、商業ツーリングで知り合いになった人と出掛けたりするくらい。その他、非商業的ツーリングという意味でいえば、ここ2年ほど参加させていただいた、内田さんを隊長とする『瀬戸内横断隊』。 これは、ほとんどがプロのガイドの人が商売抜きで参加している旅。 グループツーリングではあるのだが、自立した人たちの集団。 素人の私としては厳しいながらも学ぶ事が多い、貴重な経験だった。印象に残っているのは、第一次横断隊の時に、荒れた海峡を越えようとしたのだが、波が高くて一旦漁港に戻ったとき、隊長の内田さんが周りの人たちに 『怖かったら怖いと言ってくれ、俺には分からないからな』、と言っていた事。世界各地で様々な状況をくぐり抜けて来た内田さんと、素人のカヤッカーでは、怖いと思うレベルが全く異なるのだ。 だからこそ、リーダーとしては、その心理状況を正確に把握し、正しい判断をするために、『声に出して言ってくれ』、ということだった。他の日にも、ある隊員に対して、『コミュニケーションが大切なんだ』、『どうしたいのか、どうしようとしているのかを人に伝えろ』と言っていた。商業ツアーでも一緒だと思うが、経験や技量、体調の異なるグループの中で、リーダーが正しい判断ができるように、コミュニケーションを取る事の重要性を実感した旅だった。(3)ソロツーリング (*この場合、日帰りではなく、テントを積んでの旅について考えている)私の場合、そのほとんどの旅がソロツーリングである。 前に書いたように、友人が少ない事や、商業ツーリングに頻繁に参加できるような金銭的な余裕が無い事もその理由の一つではあるのだが、他にも理由がある。自由である事。この場合の自由とは、思い立った時に、好きな場所に行ってテントを張り、腹が減った時に好きなものを食べ、嫌な海況の時には出ない/引き返すといった判断が、自分自身でできる事だ。出られる/出られない、荒れて来たがまだまだ進める/これ以上進めない、目的地をあそこに変更したい、気が変わったのでここで上がってゆっくりしたい、といった判断は、一人一人が違うはず。 なんといっても、漕いで来た環境や経験、技量、旅のスタイル、人生観が違うのだから。それを、人と議論して決めたり、妥協したりといったことが、基本的に好きではないのだ。 そういった事は、会社/仕事だけで充分だ。そのようなことにエネルギーを使うくらいなら、全ての責任とリスクを一人で負い、旅を楽しむ事を選んでいる。 せめて海の上では、自由でありたいではないか。ただ最初の頃は、ソロでキャンプツアーに出る事はやはり怖かった。 日帰りと違って、一人で野宿しなければならないのだ。江の川を、初めてテントを積んで下った時の事を今でも覚えている。この川自体は、カヌー館のツアーで何度もキャンプツーリングしていたのだが、一人だと、どの河原でキャンプしようかということに迷った。あそこの河原はどうかな? 人里離れて静かそうだが猪はでないだろうか?あそこは? 道が近いので暴走族がこないかな?あそこは? なんだか薄暗くて、まさか変なモノはでないよね。 などなど自問自答しつつもキャンプする河原を決めかねて、暮れて行く川を漕ぎ下って行った。暗くなり始めたので、ようやく意を決してテントを張った河原。 でも、テントの中でチョットした物音にも怯えてほとんど眠れなかった夜。 今でも、鮮明に覚えている。 もう10年位前になるが、とても良い経験だった。その後、海でもソロでキャンプツーリングするようになったが、浜でのキャンプ、無人島でのキャンプは、川とはまた違った怖さがある。 それも、泊数が増えるにつれて、次第に慣れて来た。ソロだからこそできる経験も多い。 美しい景色や小さな焚き火を前に、一人静かに飲むビールもまた格別だ。 孤独を楽しむが、人を拒絶する訳ではなく、その地での人との出会いも歓迎する。全てを自分で判断し、決定し、責任とリスクを負う、ソロでのシーカヤック旅。 グループでのキャンプツアーとは全く違う世界がそこにはある。
August 14, 2005
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土曜日は、家族で錦川に泳ぎに行った。 盆ということで、長男、次男ともクラブ活動が休みとなり、久し振りに家族全員で出掛けられることとなった。行き先は、山口県の錦川。 錦帯橋で有名な清流で、リバーツーリングに向いた水のきれいな川としても知られている。 私にとっても、初めてソロで下った川でもあり、今でも毎年数回はツーリング&河原でのキャンプを楽しみに行く、お気に入りの場所の一つ。下道で約2時間半走り、ようやく錦川沿いの187号線。 走りながら川を見ると、水が少ない。 最近、まとまった雨が降っていないからかな。 これでは、川下りをしても、ライニングダウンする瀬が多そうだ。それでも大きな河原には、ショップ主催のツーリングと思われる、トラックに多くのカヤックを積み、テントを張ったグループが来ていた。しばらく走り、目的地である荒瀬の河原に到着。ここの淵で昼まで、泳いだり、体を冷やしたり、石投げ/水切りをしたりと、久し振りの川での水遊びを楽しんだ。 今年初めて泳ぐ、水浴好きの長男は、特に楽しそうだった。本人曰く、ようやく乾燥ワカメが水で戻された感じ! だそうだ。昼前に、次の目的地である深谷峡温泉に向かう。ここは、以前何度か訪れている、うちの家族お気に入りの温泉。 浴槽は一つなのだけれど、それほど混雑しておらず、お湯の温度は高くないのだけれど短時間で体がとても温まる泉質、それに食事もリーズナブルな値段でおいしい。妻は一人で女性用に、私は二人の息子と一緒に男性用に入る。 先客は、オジサン一人。 湯船に浸かると、そのオジサンに、どこから来たのか? と訪ねられたのをきっかけに、話をすることとなった。オジサンは、ここから近い徳山から来ており、定年後で時間があるので、この近くに点在するいくつかの温泉に、毎週のように来ているとの事だった。 また、田舎暮らしをするための土地を探しており、地元の人たちと話をする機会も多いようで、様々な話を聞かせてくれた。林業は、そこそこの面積の山を持ち、家族だけでやっていく分には経費があまり掛からないので食べて行けるが、山林保有者から木を買い、山に入って切り出して売るのでは、あまり利益が出なくなっているそうだ。農業はどうですか? と聞いてみると、ここら辺は、段々畑や棚田になっており、なかなか農業で食べて行く事は難しいのだとか。そこで最近では、山葵/ワサビの栽培が、そこそこお金になるので人気があるらしい。 ワサビと言えば、清流で栽培するものと思い込んでいたが、実は畑で作る比率が高いのだそうだ。その理由は、沢などで栽培していると、大雨が降ったら流されてしまい、収穫できなくなるといったリスクがあるため。 そうは言っても、ワサビの栽培は知識やノウハウが必要な上、かなり栄養を吸収するらしく、土地も休ませながら/場所を変えながら栽培するので、広い土地も必要なので、簡単にできることでは無いようだ。短い時間では有ったが、いろいろな話を聞かせてもらい、周辺の温泉情報も教えてもらった。やはりここは、いろいろな意味で良い温泉だ。風呂から上がり、無料の休憩所の畳の上でゆっくりと寝転がって休憩し、深谷峡温泉を後にした。
August 13, 2005
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シーカヤックを使った旅のスタイルは、人それぞれ。 またその種類も、ソロかグループか、プライベートツーリングか商業ツアーか、日帰りか泊付きか、キャンプ泊か民宿泊か、などなど、分類する視点によって、様々な分け方があるだろう。今回は久し振りに、ベースとなる浜にキャンプして、日帰りツーリングをするという機会があったので、移動方法という視点から、これまで体験し、感じて来た事を自分なりに整理してみる。(何年かして読み直してみると、ああ、あの頃はこんな風に考えていたんだ! と自分の変化が分かると思うので)移動方法という視点で、私なりに分けてみると、次のようになると思う。(1)公共交通機関で移動し、テントを積んで旅する、行きっぱなしの旅: 尺取り虫方式による瀬戸内横断でのスタイル(2)クルマで移動し、テントを積んで旅する、なんちゃって行きっぱなしの旅: 尺取り虫方式による日本海北上のスタイル(3)テントを積んで目的地まで行き、そこで泊まって出発地点まで帰ってくる旅: 普段楽しんでいるスタイル(3)ある浜をベースキャンプとし、日帰りツーリングを楽しむ旅: 今回の島根半島ロケハンツーリングでのスタイルーーーーーーーーーーーーーー個人的には、(1)のスタイルが自由度が高く一番好きなのだけれども、フォールディング(あるいはインフレータブル)での旅に限られるため、最近では、なかなか重いフェザークラフトK-1&キャンプ道具を背負ってバスや電車/汽車で移動するモチベーションが湧かなくなっている。けれども、尺取り虫方式の瀬戸内横断は、このスタイルなしでは実現できなかったと思うし、駐車場所の確保や、せっかく遠くまで進んだのに再び出発地点まで戻る労力を考えなくても良い事などから、望ましい旅のスタイルだと信じている。(2)のスタイルは、今年始めた尺取り虫日本海北上ツーリングで多用している。最初は、瀬戸内横断と同じ方式でやろうかと思っていたのだけれど、日本海側は公共交通機関のアクセスが結構悪く、家から出発地点までの移動がクルマの方が現実的である事や、駐車場の確保が比較的容易な事、そして行っても海の状況が悪いと出られず家に引き返す可能性も瀬戸内と比べて高い事、などが理由。実際、時刻表とにらめっこしてみても、JRやバスなどでは、なかなか出発地点まで行き着くのが大変であることや、出発地点までもどるバスやJR、そして出発地点などで人との出会いが多くなる事から、結構楽しいことも多いのだということを知った。ただ、置いて来たクルマが大丈夫かといった心配が残る事や、せっかくここまで漕いで来たのにまた戻らなきゃいけないんだ、といった目的地についてからの労力が大きい事は否めない。(3)のスタイルは、普段の瀬戸内島巡りの一泊から二泊程度のツーリングで多用している方法。最終的には出発地点に戻らなければならないとしても、キャンプ道具一式は積んでいるので、状況や気分に応じて目的地は変更できるので、これはこれで自由度は高い。週末カヤッカーなら、このスタイルで旅している人が多いのではないだろうか。(4)は、今回の島根半島ロケハンツーリングで久し振りに用いたスタイル。今回の感想としては、私の場合、いくら漕ごうと、どうせ出発地点に戻らなきゃならないと思うと、あまり遠くまで漕ぎたくないという心理状況になる事を痛感した。ただし、海遊びを主に楽しむ場合や、そのポイントを徹底的に遊び倒す/知り尽くすという目的にはピッタリだった。その他、積み荷が安全装備くらいとほとんど無いので、出艇準備も早く、船足も速いという利点もある。ーーーーーーーーーーーーーこうやって整理してみると、結局、行き先や旅の目的に応じてベストの選択をするという、ごくごく当たり前のことになるようだ。でも最近、(1)の『いきっぱなしの旅』にご無沙汰しているので、K-1を背負って旅してみたい気分になってきた。 久し振りに、検討してみよう。
August 11, 2005
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今回の島根半島ツーリングで鷺浦沖を漕いでいる時に、エチゼンクラゲを見つけた。↑ 8月8日に鷺浦沖で見つけた個体2年前、丹後松島あたりを漕いでいた時に、大きなエチゼンクラゲを見たのが初めてだったが(ブログのトップページ上に載せている写真)、今回見た個体は数十センチ程度の小型のもの。*ちなみにエチゼンクラゲが新種として認知されたのは1920年と、割合最近の事らしいWebのニュースでも、今年は大発生が予測されているらしく、調べてみると島根半島あたりでの目撃情報が増えている模様。真偽のほどはわからないが、発展を続ける中国の海洋汚染/海の富栄養化とも関係があるとかないとか、といった議論もあるようだ。もしそうだとすると、石油や鉄鋼の価格上昇に加えて、大気や海など地球環境の変化という視点でも、特に近い日本には大きな影響があるということかも知れない。春に山口県西部の日本海を漕いだ時に、季節外れの赤潮を見て、透き通った海の水との対照で奇妙な感じを受けたことを思い出した。私などには、まだまだ日本海はきれいな海に見えるが、漁師さん達によると、年々魚は減り、猪目あたりでは今年はサザエがあまりとれないとの事。この美しい日本海が、”美しかった日本海といった過去形”にならなければ良いのだが。
August 10, 2005
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島根半島ロケハンツーリング2日目。 今日は、難読地名で有名な十六島(うっぷるい)、釜浦方面をチェックする予定。テントの中は涼しく、暑苦しくて寝られないということは無かった。 朝方は、シーツに包まったほど。 やっぱり、夏はメッシュテントだねー。今日も天気が良さそうなので、昼からのカンカン照りや雷を避けるべく、早朝に出艇して、昼には浜に戻る予定。6時に起床し、パンとサラダ、みそ汁の簡単な朝食を摂る。 特にパッキングするものもないので、7時には浜を後にした。少しオフショアの風で波があるが、まずは直線コースで十六島(うっぷるい)の先端にある十六島鼻を目指す。それにしても十六島と書いて、『うっぷるい』と読める人は、そうは居ないだろう。 名前の由来も調べてみたい。 ここは、海苔が有名で、出雲国風土記にも ”十六島紫菜(のり)” が登場しているのだそうな。鼻の先端にある経島を越えると、釜浦まで続く断崖の海岸が見えた。こちらも、昨日の日御碕までのルートと同様、エスケープできる場所はあまり無さそうだ。 荒れている時や、荒れそうな時は、ここら辺を漕ぐのはやめようと決めた。 ロケハンに来た甲斐があったというものだ。岩場の、きれいな海をしずしずと漕ぎ進む。 箱メガネで漁をしている漁船も何艘か出ていた。 サザエでも取れるのかな?釜浦で引き返し、帰りは海と景色を楽しみながらのんびりと漕ぐ事にしよう。こちらも上陸できる浜がほとんど無いので、石の浜になんとか付け、バウラインで石に固定したフネを浮かべたままシュノーケリング。昨日遊んだ岩場とは、魚の種類が異なっている。 少し離れると、同じ海でも生態が違うのだねー。 それにしても、きれいな海でプカプカと浮かんでいるのは楽しい。再びフネに乗り込み、今度は十六島湾沿いに戻る事にした。経島を越えて湾内に入ると、造船所や大きな港が見えて、あまり町に近づく気にならず、途中でショートカット。渡りきった所に小さな浜が有り、再びそこで体を冷やすためシュノーケリング。やっぱり夏になると、カヤックを漕ぐ体が『水冷アルコール燃料エンジン』に変わるようだ!!昼前に、猪目海岸に到着。 今回のパドリングはここまで。 後は、泳いで遊んで、夕方浜で一人の静かな宴を楽しむだけ。せっかく出雲に来たので、今日の昼ご飯は、出雲そばを食べる事にした。 出雲大社行きの『生活バス』に乗ってみたいと思い、駐車場の番をしているおばさんに聞いてみたが、次のバスまでかなり時間があるようだ。 クルマが良いよ、とのアドバイスも有り、生活バスは次回の楽しみに取っておく事にした。山道を越え、出雲大社近くにある『荒木屋』さんで、出雲そばを食す。 ここは、ドライブで来るといつも寄る店だ。その後、今まで行った事の無い『出雲文化伝承館』に向かう。 うれしい事に、ここは入場無料だった。 いろいろな遺跡からの出土品や、縄文時代、弥生時代の生活/食生活を再現した展示、歴史や文化を紹介するVTRなど、小さいながらもなかなか見応えがあった。 一旦浜に戻り、再び海水浴。 しかし、40過ぎのオヤジが一人でキャンプしたり、海水浴&シュノーケリングしているのは、かなり怪しいかも。夕方は、再び昨日見つけたスーパーに買い出しに向かう。 途中で、コイン洗車場を見付け、カヤックとクルマの潮抜きも完了。食材とビールの買い出しを終え、浜に戻る。今宵の宴は、すこし贅沢に、アワビとサザエの刺身、練り物を揚げた串、マグロのフライ、サラダ、カレーだ。心地良い風を感じながら、一本目だけの贅沢である『恵比寿麦酒』をクイッと飲る。 アワビ、コリコリ! サザエ、たまらん! 41オヤジの、ささやかな楽しみ。遊び足りて満足の心地良い酔いを感じつつ、今夜も一人静かにテントにもぐり込んだ。なかなか良いロケハンツーリングだったなー。 島根半島サイコー。
August 9, 2005
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下関から温泉津まで漕いで来た日本海ツーリングも、海水浴シーズンで一休み。 今回は、どの浜にも海水浴客が多く、ツーリングが楽しめそうにない温泉津からの再出発は9月以降の楽しみに残しておき、人が比較的少なそうな島根半島西側で、ロケハンも兼ねたショートツーリングを2泊3日で楽しむ事にした。北九州と下関、土井ヵ浜を巡る1泊2日のドライブ旅行から帰った翌日(8日、月曜日)、さすがに疲れたのか夜中に起きる事はできず、朝5時過ぎに起床して、6時に家を出た。向かうは島根半島。 今回は、ロケハン目的でもあり、どこの浜から出すかは決めていない。 そもそもこの海水浴シーズンにカヤックを出艇できる浜があるのかさえわからない。まずは、大社町の『おわし浜』に向かう事とした。島根半島で漕ぐのは久し振りだ。 7、8年前は、年に数回漕ぎに行っていたが、横浜単身赴任後は行っていない。11時過ぎ、日御碕近くにある おわし浜 に到着した。 が、浜までの道は、海水浴シーズンは通行禁止。 担いで運ぼうにも結構距離があるので、ここはあきらめた。次は、猪目海岸。 細い山道を走り、懐かしい思い出のある鷺浦を通過して、猪目洞窟遺跡で有名な猪目海岸へ到着した。景色も良く、こじんまりとした浜で、私の好みだ。海水浴客もそれほど多くはない。 駐車場の番をしているおばさんに聞くと、キャンプもできるようだ。 キャンプ場の料金も、1泊で200円と格安。 駐車場は1日1000円。ここをベースキャンプにする事に決めた!さっそくテントを張る。 いつものツーリングでは、ICIのゴアライトなのだが、今回は夏真っ盛りでもあり、海外通販で2年前に購入したMSRのメッシュテントにした。 パッキングサイズは大きいが、広いし、涼しいので、夏の寝床としては最高の相棒。フネを降ろし、昼飯と安全装備だけを積んで、さっそく海に出る。目指すは日御碕。 片道8kmほどのショートツーリングだが、地図を見ると、日御碕までは集落も道もなく、入り組んだ海岸線が続いている。 楽しみだ。↑ 猪目海岸は猪目洞窟遺跡のすぐそばにある、この写真は海から見た猪目洞窟遺跡まずは、岬の裏になる鷺浦へと向かう。 柏島の近くにある小さな浜で休憩し、簡単な昼ご飯を食べ、あまりの暑さにシュノーケリング。 ここは、あまり魚も見られない。 残念。再出発し、洞窟を潜ってみたり、発見した小型のエチゼンクラゲを撮影したりしながら、のんびりと漕ぎ進む。 このあたりは、家や道路、テトラなど、人工的な構造物が一切無く、原始の風景の様だ。 数百年前、数千年前と、この景色はそれほど変わっていないのではないかと思う。北前船の人たちも、これと同じ景色を見ながら航海していたんだ。 なんだか不思議な高揚感の中、淡々と漕ぎ進む。足毛馬島を過ぎ、桁掛半島を越えると、日御碕灯台が見えて来た。 ドライブでは何度も訪れた場所だが、海から見るのは初めてなので、ドキドキしてきた。先ほど下見に来た おわし浜 を左手に見つつ漕ぎ進むと、どんどん日御碕が近づいてくる。上から見る日御碕の海は、いつも波が高いイメージが有ったのだが、今回は幸いにも穏やかな日本海。ようやく日御碕灯台の真下に到着。 感慨無量。 観光で来ている人たちが、手を振ってくれる中、記念写真を撮り、Uターン。原始の海岸線を漕ぎ戻る。 やっぱり人工構造物が無い景色は良いものだ、と再認識した。鷺浦と猪目の間にある、鶴島を過ぎたあたりは、浅い岩場になっており、シュノーケリングが楽しめそうだ。 ただし、ここら辺一帯について言える事だが、浜が極端に少ない。 荒れたらエスケープできる場所が無い。今回は仕方なく、岩場の浅瀬でフネを降り、岩にフネのバウラインを固定した。 マスクを付けて泳ぐと、水が澄んでいて、気持ちよい。 しばし、涼しい海中散歩を楽しむ。猪目海岸に戻ると、4時前だった。 浜で一泳ぎした後、シャワーを浴びて着替え、買い出しに行く。ロケハンなので、どこに店が有るのかをチェックするのも大事なポイント。クルマで、河下、十六島(うっぷるい)に行ってみたが、小さな街で、商店にもあまりモノが無い。 仕方なく、平田市方面に向かうと、途中で大型スーパーを発見した。 ここで、食材を購入し、浜に戻る。この浜は、両側を山に囲まれているため、5時を過ぎると日陰になる。 また、山から海に抜ける風が心地良く、過ごしやすい良い浜だ。 海水浴客も帰り、キャンプをするのは、私一人らしい。今日のメニューは、レトルトカレーと、サラダ、サザエの刺身。抜けの良い景色の中、夕暮れ時に日本海を眺めながら一人静かにビールを飲む。 至福の一時。ビール、焼酎と飲み進み、ゆっくりと心地良い酔いが回ってきたところで、テントにもぐり込んだ。明日は、十六島(うっぷるい)、釜浦あたりを漕いでみよう。
August 8, 2005
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小倉、門司、下関と来た家族旅行の二日目は、土井ヵ浜で海水浴&一ノ俣温泉の予定。8時、ホテルを出て、土井ヵ浜へ向かう。 片道1時間チョットの、海沿いの快適ドライブルートだ。少しオフショアの風があるが、天気は良く海水浴日和。 目的地の土井ヵ浜は、下関から日本海北上編で休憩のために立ち寄ったときに、まるで沖縄のビーチのようなきれいな海だった印象が強く残っている土井ヵ浜。さすがに海水浴シーズンなので、春とは全然違う人の多さ。 それでも、湘南の浜のように人が多すぎる事も無く、また水は澄み、浜の砂はサラサラとして気持ちよい。 さすが、日本海!クラブ活動が忙しく、今年初めて海で泳ぐ次男は、楽しそうに海から出てこない(私は、今年何度泳いだが覚えていないくらいなのだが)。 彼は体脂肪が少なく、冷たい水は苦手なのだが、ここの水温はちょうど良いようだ。 沖縄で泳いだ時のように、ずっと海で泳ぎ、歩き、潜って楽しんでいる。 また妻も、次男と一緒に美しい海に浸かり、夏を楽しんでいる。連れて来て良かった!昼まで海で遊んだ後は、一ノ俣温泉に向かった。以前、妻と二人で青海島に一泊ドライブに行った帰りに立ち寄ってホテルのきれいな風呂に入り、良い温泉だという印象が残っているのだが、今回は、すこし鄙びた感じの浴場を選択。風呂は一つしか無いが、人も少なく、湯の肌触りも良く、そこはそこで風情のある風呂だった。ヌル系の風呂が好きな人にはお勧めですね。家族サービス&自分もたっぷりと楽しんだ週末。 今日はゆっくりと寝て、明日からまた、たっぷりと遊ぶぞー!
August 7, 2005
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週末は、家族で一泊旅行のドライブだった。土曜日の朝、友人達とキャンプに行く長男を残し、妻&次男とドライブに出発。まずは、小倉に向かう。まずは、ラーメン好きの次男のため、とんこつラーメンを食べに行こうという計画だ。小倉駅に、ラーメン店が集まっているという情報を入手したので、そこに行ってみる事にした。到着は、ちょうど店が開く11時過ぎ。ピッタリ計画通り。入り口にある看板や説明を見て、ある豚骨ラーメンの店に入った。 ラーメン3人前を注文し、しばし待つ。ラーメンは、とんこつ特有のにおいがあり、クセのある食べ物が苦手な次男には向かないか? と思っていると、案の定駄目な様子。 箸が進んでいない。私と妻は、結構おいしいとおもって食べたのだが、残念ながら次男の口には合わなかったようだ。その後は、妻の希望で門司レトロへ。小倉から小一時間で到着。 かんかん照りの夏の日差しの中、海沿いを散策。 海峡ドラマシップも見学。ここは、目の前に関門橋や、私が瀬戸内横断をゴールした小さな漁港も見え、なかなか良いロケーション。 また、フネの操船シミュレーションが面白く、私と次男で交代で楽しんだ。その後は、風情のある商店街を散策してクルマに戻り、下関で予約してあるホテルに向かう。夕食は、ホテル近くの小さな魚料理の店。直感で選んだのだが、大将/御主人が良い人で、魚も旨く、家族みんなで大満足だった。 特に、鰻の美味かった事。ホテルに帰って、ワインを少し飲むと、疲れも出てすぐに寝入った。明日は、海水浴と温泉の予定だ!
August 6, 2005
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