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2016年04月21日
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カテゴリ: 仕事
二月に「出会った人達…地域のお年寄り 」を書いて、もう二ヶ月も経ってしまった。

時折選挙カーの声も聞こえる。
そこで思い出したのが、仕事で出会った遺族会の人たちのことだ。
遺族会は、 日本遺族会 のホームページによると
「日本遺族会は、「大東亜戦争」戦没者遺族の全国組織として昭和22年(当時は、日本遺族厚生連盟)に創設され、そして、28年3月、財団法人として認可されました。各都道府県には独立した遺族会が結成され、日本遺族会の支部としての役割も果たしています。市町村にも遺族会が結成されており、各々、さまざまな活動をしています」 とある。
私の職場は、当市の遺族会の事務局も担当していて、私はそこで初めて戦争で夫や兄弟等を亡くした人達と出会った。

遺族会では、毎年の札幌護国神社や旭川の護国神社の例大祭に参列するが、親睦旅行も兼ねていたので、

当時私はまだ30代で子育て中の身であったから、戦後を夫を失って子どもを食べさせるため、
必死で生きてきた人たちの話にはとても関心があったから、
おばさんたちも夜が更けるまで色々と話をしてくださった。
その中には、夫が戦死したので夫の弟と結婚した人もいたし、
末っ子は出征中に生まれたので父親の顔を知らないという人や、
子どもがないままに未亡人になり、そのまま一人で生きてきた人もいた。
そんな苦労話の数々を聞くと、このような人たちがひたすら耐え忍んできたことで、
やっと日本は立ち直れたのかもしれないとも思った。
そして、口々に「あの頃を思えば、今は本当に幸せ」と言うのだ。
その笑顔に、私は神々しさすら覚えることもあった。

そんな私が、遺族会事務局としてやりたくない仕事があった。

つまり、遺族会まるごとの選挙協力である。
どうも、毎年党費を払っているわけではなさそうで(中には純粋の自民党員もいたのだろうが)
選挙になるとおばさんたちが「よろしくねー」などとお金と名前を書いた紙を持ってくる。
そして、「自民党にはお世話になっているからね。協力しなくちゃ」なんて言う。
私は笑顔でそれを受け取りながらも、お腹の中では複雑な気持ちが渦巻いていた。

しかし、みんな純粋に自民党のおかげで遺族年金ももらえるように思っているらしい。
私は、戦争で多大な苦労をしたご遺族に遺族年金はあたりまえのことだと思うし、
それに他の党が反対しているとも思えなかったので、
遺族会の人たちがうまく自民党に丸め込まれているんじゃないかという気がしてならなかった。
今ならインターネットで色々調べられると思うが、
当時の私はそんなことができる時間もなかったので、モヤモヤ気分のまま事務処理をしていた。
何年に一度は靖国神社参拝もしていたけれど、それには私は同行したことがない。
子どもが小さいことを理由に他の人に行ってもらっていたが、本音は行きたくなかったのである。
父の影響もあり、靖国神社は「死ねと命じた人」と「命じられて死んだ人」が同列なのが、
どうにも納得できないことが一番の理由だった。
その場所で、素直に頭を下げることができないような気がしたし、
おばさんたちの気持ちを考えると、それも申し訳ないような気がしていた。

当時親しくしたおばさんたちはほとんど亡くなっている。
当然、遺族会の会員も減少していることだろうから、
昔のような形での協力をしているのかどうかはわからない。

おばさんたちは、異口同音に言っていた。
「戦争だけはごめんだ。二度と私たちのような思いをする人が生まれる世の中にはなってほしくない」と。
きっと彼女たちは、戦争をしない世の中を自民党が守ってくれるはずだと信じて、
毎回投票していたことだろう。
その切ない思いを裏切らないで欲しいと願うのだが…。







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最終更新日  2016年04月21日 17時35分52秒
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