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2018年11月06日
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テーマ: 海外旅行(7178)
カテゴリ: 旅行、おでかけ


この日、別のバスの参加者が前夜お腹を壊してしまい、救急車で病院に搬送されたと聞く。
参加者のほとんどは高齢者に入る様な人なので、通常の食事と違うだけでもお腹に負担がかかる。
私たちも他人ごとではないので、注意しなくてはと肝に銘じる。
幸いなことに、私たちの班はまだみんな元気でバスに乗り込む。

ヒヴァまでは約450㎞で、約7時間のバス旅。
砂漠地帯を通るので、良い道ばかりではなく、かつトイレ休憩できる場所もほとんどないという。
途中で「青空トイレ」となるということは、事前に説明されていた。
青空トイレ体験を楽しみにしている人もいたけれど、私はできることなら避けたいなあと思っていた。
バス移動時間が長いので、この時にはシュンクルさんから、ウズベキスタンの歴史や政治体制や、ご自身がこの仕事に至るまでの体験などを色々と聞くことが出来た。
全部を記憶してはいないし、私は乗り物の中でメモを取ると酔ってしまうので、覚えていることを書いておこう。

《ウズベキスタンの政治体制》
何度も侵略と破壊、復興を繰り返していたウズベキスタンだが、最後に支配されたのはロシア→ソ連。
この時代に、ソ連の都合による農業政策で砂漠化が進んだり、生産物はソ連に持っていかれるのでウズベキスタン内の農業や加工技術も停滞したという。
精神的支柱のモスクも破壊されたり、他の用途に利用されたりもしていたのは、遺跡の説明の時にも何度も聞いた。
もちろん、ソ連の国民となったのだから、言語もロシア語を強要され、多分ウズベク語は北海道におけるアイヌ語と同じような扱いを受けたのだろう。
(しかし、ウズベク人の間では本来の言葉で生活していたはずだ)
独立までの経緯の説明はなかったけれど、ソ連に利用されるだけの状況にウズベキスタンの人たちが不満を持たないはずがないから、そのパワーが独立へと向かわせたのだろう。
ウズベキスタンの歴史(ウィキペディア) を読むと、独立後も色々と大変だったことがうかがえるが、バスの中ではあまりそのようなことには触れなかった。
ただ、彼が強調していたのが、この時に初代の大統領となった イスラム・カリモフ の政策により、周辺の同じように独立した国とは路線が違ったことで、現在も借金ゼロの国なのだということ。
他の国が大国からの借金でインフラ整備や近代化を促進したのとは異なり、「スピードは遅くても自分たちの力で国を発展させよう」という信念だったという。
そして、「教育と医療」が国民を守るとの信念で、現在大学までの教育費と医療費は無料なのだという。
これには本当に驚き、かつ感動してしまった。
そのかわり、所得税は20%くらいということだが、医療と教育がタダならと納得してしまう。
参加者の一人が「老人介護問題は?」と聞くと、シュンクルさんは「親の面倒を見るのは子どもの務めですから、介護問題はないし施設もない」というような説明をした。
ここで私は、ピーンと来てしまった。

《ウズベキスタンの女性の立場についての私の 想像
希望すれば男女を問わず大学に行けると聞いたときから、私の疑問がふくらんだ。
「では、職業についても平等なのだろうか」
イスラム教徒が多いというウズベキスタンで、男女が対等ではありえないだろうと思っていたからでもあるが、どこのお土産物屋さんでも売り子は圧倒的に女性が多い。
アジア圏の国々(日本含む)では、ジェンダーによる女性から見たら差別に近いことが多い。
「親の面倒は子の責任」というが、その介護は女性が担っているに違いない。
ということは、当然子育てに関することも女性の役割だろう。
それはまた、当然のように社会で働く女性の役割と連動する。
少し前の日本のように(いや、現在もそうかも)、職場ではお茶くみやコピー取りなど「女子供でもできる」ような雑用をこなし、かつ男以上の働きをしなければ一人前とは認められず、男性以上の力があったら男性の嫉妬による嫌がらせなどもあり、多分男性同様の昇進は望めず、嫌気がさして仕事をやめる。
そんな構図が、私には透けて見えるような気がした。
しかし、そんなことを彼に問うてもしょうがないので聞くことはしなかった。
ただ、彼が結婚式をあげているカップルを見た時、「今が一番幸せね。すぐに後悔するかも」とか、奥さんには歯向かえないというような言葉を聞くと、日本と同じように「家庭ではかかあ天下
多いのかもしれないとも感じた。
そんなところで男女はバランスをとるものなのかもしれない。


そんな話をしている間に 「青空トイレ」 である。
まっすぐな道路の右側が女性、左側が男性と指定され、多くの人は青空トイレにむかったが、私は「あと一時間で昼食場所」と聞いたので体験しなかった。

昼食。チャイナハと呼ばれる軽食カフェのような場所で、ナンやスープ、メインの串焼き肉をいただく。
ここでは、焼き鳥のようにその場で焼いていて、とても美味しい焼き肉(ビーフと羊肉)だった。
ナンも、焼き立てでホカホカ・もっちりしていて、ウズベキスタンで食べた中では一番の美味。

ヒヴァ観光
イチャン・カラ
アタ・ダルヴァザ門 カルタ・ミナル を見学し、なんとここのメドレセ(神学校)を改装したホテルに宿泊。
これは事前に知らなかったので、本当に嬉しかった。

狭いけれど、ここで神学生が学んでいたと思うと、私はイスラム教徒ではないけれど敬虔な気持ちになる。
それに、何と言っても雰囲気は抜群である。

10月28日(日)
朝食後、集合時間より早く部屋を出た夫が、集合時間になっても来ない。
そんなことはとても珍しいことなのでどうしたのだろうと思っていたら、この建物を出たところにある土産物屋で陶器のカップとお皿を買っていた。
一軒だけ開いていたお店のご主人が、「朝いちばんだから安くする」と言ったとかで、その場にいた旅行会社の人(今回のツアーには、添乗員の他に支店長が同行していた)と一緒に交渉していたらしい。
私も、ブルーの彩色の陶器がほしいと思っていたので少しの遅刻は許す。

↓ バス移動Ⅰ時間40分

カラカルパクスタン共和国 (ウズベキスタンの中にある共和国)

アヤズカラ遺跡 をぐるっと一回り。
砂漠というか荒野というか、そんな中に残された遺跡で、砂の急こう配を上るのは結構大変だったが、いかにも「古代の遺跡」と感じることのできる場所。
この遺跡にまつわる伝説を聞いたが、要するにある王様が女性に恋をして、彼女が「こんなお城を私のために建てたなら」という求めに応じていくつもの城を作ったけれど、結局振られて絶望して死んでしまったという伝説。
なんだかその王様が哀れであると同時に、女の怖さも感じた次第。


ユルタ と言われるテントでの昼食。
ここもとても雰囲気があり、良かった。
毎回、食事のたびにワインをいただいていたら、この数日でお酒に強くなってしまった。
やはり、ワインは食事と一緒に飲むのが一番だ。

ヒヴァに戻り、あらためて観光。
ここで一番思い出に残っているのは、 ジュマモスクとそこのミナレット に上ったこと。
ミナレットは、本来アザーン(礼拝時刻を知らせる)のために一人が登ればいい場所なので、とても狭くて急こう配。
希望者だけが登ったのだが、上に全員が上がらなくては下に降りれない狭さ。
さらに上もとても狭いので、ミナレットの上でおしくらまんじゅう。うっかりしたら下に落ちそうだった。
でも、とても良い思い出になった。

夕食は「夏の宮殿」と言われた場所のレストランで。

10月29日(月)
ヒヴァから一時間弱のウルゲンチ空港から国内線でタシケント空港へ。
タシケントに着いて昼食後、市内のスーパーヘ。
ここが現地通貨のスムを使い切らなくては、両替できずに持ち帰ることになるので、お土産用としてはちみつ、干しブドウ、数種類のナッツ類を購入。

ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場

ここが私がこのツアーで行きたかった第一の場所。
残念ながら中には入れなかったのだけど、劇場の前庭にある噴水の場所が、日本人捕虜の収容施設であったことを聞くと、当時のことを思いジーンとしてくる。
参考… ナヴォイ劇場
劇場の後ろ側にある碑文には 「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイ―名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」 と書かれている。
当時のカリモフ首相が、「日本人は我が国の恩人なのだから、捕虜と書いてはいけない」と言ったとの話を聞くと、あらためて彼の偉さを感じてしまった。
その後、近くのティムール広場をみてから、いよいよ最後の訪問地へ。

タシケント抑留日本人墓地

この場所にバスが到着した時、そこにあった野菜や果物を売るワゴンの前で、ご老人が何かを買っていた。
その彼が、この日本人墓地を守ってくれていた家族の二代目だとシュンクルさんが教えてくれた。
するとご老人は、「日本人ですか?」というように近づいてきた。
私達はその時には説明を聞いていたので、それぞれに握手をしたり「ありがとうございます」と声をかけたりすることができた。
私は前に進み出ることが出来ず、せめてと写真だけ取らせていただいた。
とても物静かな穏やかな雰囲気のある方だった。
そこから歩いて奥まった場所に5分程度進むと、日本人墓地がある。
そこでは、作業服を着た三代目の墓守の方(先程会ったご老人の息子さん)が落ち葉を清掃していた。
説明によると、当時の日本人抑留者が亡くなった時、その埋葬作業をした人が墓守を始めたそうである。
職業として墓の管理をしていたのかどうかはわからないが、このような仕事が恵まれた職業ではないだろう。
そこには、「戦後であるにも関わらず、ウズベキスタンという遠い国に来て亡くなった人の悲しみを悼みたい」という思いがあったはずだ。
二代目の墓守であるミラキル・ファジーロフ氏に、昨年勲章を贈っている。
参考… タシケントの日本人墓地墓守に旭日単光章

私自身も、そのことに何とか感謝の気持ちを伝えたくて、残っていた現地通貨全部を(と言っても一ドル程度しか残っていなかった)手渡しながら、「本当にありがとうございます」と頭を下げてきた。

ソ連に抑留されて強制労働につき、望郷の思いの中亡くなられた人たちのことを思うと、本当に胸が痛む。(ウズベキスタンには2万人を超える人が抑留された)
しかし、この地に眠る人たちは、現地の人に丁寧に弔われ、最近は日本人も来て手を合わせてくれるようになり、きっと安らかに眠ることが出来ているのではないだろうか。
貴方たちの犠牲のおかげで、ウズベキスタンの人の心に日本人への尊敬や信頼の気持ちが育まれてきたのですと、心から感謝したい気持ちになった。

参考… シベリア抑留


その後、レストランで最後のディナー。
同じグループの人たちともすっかり仲良しになり、最後のワインと食事を楽しむ。
しかし、ここでとうとう、私たちのグループの中にもとうとうお腹の調子を悪くされた人が…。

その後タシケント空港へ向かい、バスの中では現地ガイドや添乗員さんから最後のご挨拶。
おかげさまで、本当に楽しく充実したツアーとなりました。
幸いなことに、けが人も救急車で搬送されるような体調不良の人もおらず、さぞ添乗員のKさんは安堵したことでしょう。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。





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最終更新日  2018年11月09日 14時41分35秒
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