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2019年02月06日
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テーマ: 児童虐待(214)
​下記の記事を読み、とても納得することが多かったので転載しておく。

野田市虐待死 栗原心愛さんと船戸結愛ちゃん事件に共通する父親の過剰な家族依存
 千葉県野田市で小学4年生の栗原心愛さん(10)が、父親の栗原勇一郎容疑者(41)による虐待で死亡した事件で5日、千葉県柏児童相談所の二瓶一嗣所長が、千葉県庁で会見を開いた。
 心愛さんが勇一郎容疑者に「お父さんに叩かれたのはウソ」という手紙を書かされ、児童相談所の保護が解除されていたことを明らかにした。

 昨年3月、東京・目黒区で船戸結愛ちゃん(当時5歳)が虐待で亡くなった事件との共通点の多さを指摘するのは、『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(朝日新書)などの著書があるルポライターの 杉山春 さんだ。
一時保護から帰宅、遠方への転居、子どもの転校。その間に関係機関の判断や対応、引き継ぎにミスがあり、最悪の事態になってから表面化する。父親を含めて一家で転々とするかたちは「現代的だ」と分析する。

「男の人たちが仕事や社会的な評価ではなく、家族に依存し、過剰なアイデンティティーを持ってしまい、外に向けて、立派な家族であることを装えなくなると、仕事を放り出してでも転居してしまう。 これは新しい形だと感じます。日本の社会は特に男性たちに対して、存在を否定するようなマイナスの突き上げが強く、DVも虐待も顕在化しています。 恥や屈辱といった感情を抑え込めず、自分の正しさを証明しようとすることで、暴力をふるい、困窮をし、転居、転職、転校を繰り返すようなケースは今後さらに増えるのではないでしょうか。 このままでは子どもなど家族の中でも一番弱いところに被害が出てしまうと危惧しています。これらの事件は社会の縮図のように感じます」(杉山さん)

 社会から排除され、存在を否定されたと感じた加害者が、子どもの教育や将来のためにと“しつけ”に執着したり、子どもに関する問題には特に威圧的な態度で公的機関に乗り込んでくる。心愛さんの両親と学校、市教委の話し合いの場で、「訴訟を起こす」と学校の対応を批判。担当課長は「大きな声で恫喝され、威圧的な態度に恐怖を感じ、強い要求に屈してしまった。その後、どのような影響が出るか、心にひっかかりながらも渡してしまった」と説明している。

「目黒の事件でも、傷害容疑で不起訴になったことを前面に出して父親は行政に強く出ました。今回の件も、日常的な話し合いの場で恫喝されながら『これは暴力だ』と冷静に判断し、対応できる教員がどれだけいたでしょうか。
 自分のアイデンティティーが揺るがされていることは、その人にとって生きるか死ぬかの問題であり、学校など公的機関への対応に非を見つけるとあらゆる手段を使い、全身全霊で糾弾しようとします。時間がたてば先鋭化する。
 すべての教師や公務員が、適切な訓練もないまま、暴力的に追い詰められながら、正義感を持って冷静に対応できるとは限りません。恐怖を感じ、あの親の子だからと諦めてしまう人もいます。必要なのは、暴力が起きている場所では、法律に則り、子どもの人権を第一にした、国家権力の行使です。訓練を受けていない教師や職員が矢面に立つ必要はない。しかし、その後、暴力親ときちんと向き合って、治療につなげ、社会に戻す仕組みも必要です。そういったDVや暴力への対応策が日本はまだまだ十分ではないと感じます」


 カナダでは、セルフ・エスティーム(自尊感情)を揺るがされた人が抱えた怒りを取り除く加害者治療に取り組む。暴力行為が発生すると、スピーディーに裁判が行われ、治療命令が下され、児童相談所や女性センターと連携して動くという。 (AERA dot.編集部・金城珠代)

「父親の過剰な家族依存」という言葉で、連想する人がいる。
もう10年近くも前に関わった父親なのだが、まさにこのようなタイプの人だったと思われる。
虐待までには至っていなかったと思われるが(私はその父親としか関わっておらず、子どもや母親と話してはいない)、子どもの不登校問題で妻と意見が合わず、自分の実家のある北海道に転校・転居してきたと言っていた。(しかし、当市は実家のある町ではないし、実家とは疎遠と言っていた)
私の立場は不登校の親の話し合いの会の世話人であり、基本的には親の言い分を十分に聞きながら子どものためにどうしたらよいかと一緒に話し合うことが最優先だった。
とてもキチンとした身なりで、人当たりはとてもよく、子どものことを第一に考えているということを強調していたし、そのために転校してきた学校とも十分連絡を取りながら頑張っているという話だった。
あまり詳しく書くことはできないが、結局母親が来道し、子供二人(小学生)を強引に連れて行ったと興奮した電話が来たことから、市役所の相談窓口二つを教え、冷静に子どものためにどちらが良いのか考えてくださいとお願いして電話を切った。
幸か不幸か、私はその時本州に旅行中で「すぐに会いたい」という彼の要求には物理的に答えることは不可能で、30分くらい本州の暑さの中で携帯電話で彼を落ち着かせることに必死だった。
申し訳ないが、電話を切った時に「旅行中で良かった」と内心ホッとしたものだ。

そのようなタイプの父親に出会ったのは初めてだったので、当時はかなり戸惑ってしまった。
一見、子どものことを第一に考えているように見えるが、彼に言わせれば「子どもの気持ちを理解しようとしない自分勝手な母であり妻」のところに、どうして子どもが帰りたいのかと疑念も抱いた。
結局は「良い父親」であるためは子どもが必要だったのかと自分なりに解釈し、転居によって会うことがなくなってホッとしてもいた。
今、彼らはどうしているのだろう。ストーカー的な父親に苦労していなければいいのだが…。

少し思い出話になってしまったが、「暴力行為が発生すると、スピーディーに裁判が行われ、治療命令が下され、児童相談所や女性センターと連携して動く》カナダの対応を見習ってほしいと心から願う。​





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最終更新日  2019年02月06日 14時23分54秒
コメント(7) | コメントを書く
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Re:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
maki5417  さん
今回の件では、またかと思いました。
どうして、関係機関同士で連絡しあわないのでしょう。
児相の解散なんて声も出ているようですね。
学校には学校医はいますが、法律家はいません。
今回のようなケースでは、スクールロイヤーがいたらよかったのにと思いました。

参考:いじめ解決に弁護士 九州初、大分県教委がスクールロイヤー事業
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/467467/

(2019年02月06日 14時53分35秒)

Re:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
msk222  さん
近年、IT機器の進化により、急速度に社会をとりまく環境が便利で効率化しました。
子供から大人までEゲームに興じ、どこに行ってもスマホに視線を落としている人ばかりの社会です。
これらの状況もあって、人との関わり方が希薄な社会構造へと変化がすすみ、直接的に人と絡む生き方が苦手な人々が増えていると感じます。
そのなかには、“面倒だから家庭は持たない”といった現象もあります。昔とくらべ“打たれ弱い”人も多くなったようにも感じます。“自分の弱さ”は、反面“他の弱者への攻撃”にも転じ易いものです。
こうした社会構造の変化に連れそう“症状”に対処する専門機関や専門家が必要でありながら、日本では追いつかず、“必ずしも専門家ではない”現場に丸投げされています。
とりあえずは、記事で紹介されたカナダのような取り組みが日本でも早急に行われるべきでしょうね。
こうしたところに、国の予算があまり割り当てられない、政治の現状にも大いに問題があります。 (2019年02月06日 18時53分27秒)

Re:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
ショコラ さん
児童の虐待死は、もうこれを最後にする!という社会全体の決意が必要だと思う。
児童相談所や教育委員会、学校、虐待者である親を責めても批判しても、それで終わってしまっては、殺された子の死は無駄になる。無駄にさせない取り組みが、今、必要だ。もちろん、関係各所の責任はきちんと検証しないといけない。
手始めに、現在の親権の、監護権や旧法を引きずったままのある種の親の支配権を見直し、まずは子どもの利益を最優先する法、子どもの人権保護を最優先する法を作ってもらいたい。
それに基づいて、子どもの保護と子どもの権利を優先させる法的根拠を各施設に持たせてほしい。
関係者が、暴力的な親からの暴行や恫喝から身を守るシステムも、作る必要がある。
子どもの権利条約の内容を国民に徹底させて、意識改革をさせる事も早急にする必要がある。
これは、学校現場と教師、保護者会から始めれば、スピーディに進められるのでは
ないだろうか。
親権よりも子どもの人権を優先する取組みは、日本は非常に遅れている。
今始めなくてはならない。 (2019年02月06日 22時14分45秒)

Re[1]:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
maki5417さんへ

>児相の解散なんて声も出ているようですね。

それは飛躍しすぎでしょう。
そのような主張をする人は、どうしたらいいと言っているのでしょうか。
まず、児相の人手不足の解消と、専門職の配置、一時保護施設の拡充でしょう。それは予算を組めばすぐにできることです。

スクールロイヤーは、全校とは言わなくても、数校に一名配置すると法制化してほしいです。

(2019年02月07日 10時06分56秒)

Re[1]:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
msk222さんへ

>人との関わり方が希薄な社会構造へと変化がすすみ、直接的に人と絡む生き方が苦手な人々が増えていると感じます。

そうですね。家庭内ですらメールのやり取りでの連絡だけで、直接おしゃべりする機会が減少しているようですから。

>昔とくらべ“打たれ弱い”人も多くなったようにも感じます。“自分の弱さ”は、反面“他の弱者への攻撃”にも転じ易いものです。

その通りだと思います。

>こうした社会構造の変化に連れそう“症状”に対処する専門機関や専門家が必要でありながら、日本では追いつかず、“必ずしも専門家ではない”現場に丸投げされています。

これもその通りだと思います。
今回の件でそれが明らかになったのですから、取り急ぎ子どもの保護の最後の砦である「児童相談所」の質的・量的充実を急いでほしいものです。

>とりあえずは、記事で紹介されたカナダのような取り組みが日本でも早急に行われるべきでしょうね。

そう思います。

>こうしたところに、国の予算があまり割り当てられない、政治の現状にも大いに問題があります。

問題ありすぎで、どこから文句をつけていいのかわからなくなってしまいます。

(2019年02月07日 10時12分18秒)

Re[1]:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
ショコラさんへ

>児童相談所や教育委員会、学校、虐待者である親を責めても批判しても、それで終わってしまっては、殺された子の死は無駄になる。無駄にさせない取り組みが、今、必要だ。もちろん、関係各所の責任はきちんと検証しないといけない。

同感です。今は、責められる人をみつけて責めているばかりのように感じます。

>まずは子どもの利益を最優先する法、子どもの人権保護を最優先する法を作ってもらいたい。

日本では、「女子供に人権がない時代」がつい最近まで続いていました。この意識を変えることはとても難しいですが、まずは女性が「女性と子どもの人権」についてしっかり学んで、異議申し立てをする覚悟が必要です。
社会の半分を占める女性の意識変革がなければ、下記のこともその場しのぎのものになるでしょう。

>それに基づいて、子どもの保護と子どもの権利を優先させる法的根拠を各施設に持たせてほしい。

これはすぐにできることのはずですから、政治家には頑張っていただきたいのですが、政治家の優先課題は別のところにあるようで…。

>子どもの権利条約の内容を国民に徹底させて、意識改革をさせる事も早急にする必要がある。
>親権よりも子どもの人権を優先する取組みは、日本は非常に遅れている。

なんてったって、国連から三度も勧告されている国ですからね。
そのことを確認して改めて知ったのですが、アメリカは子どもの権利条約に批准すらしていない唯一の国だった!
人権については三等国なのですね。トランプが大統領になれるわけだ…。

まずは、子どもの権利条約をしっかり読んでみることから始めましょう。
ついでに、どのような点で勧告されているのかも。
(2019年02月07日 10時22分51秒)

Re[2]:わが子虐待事件に関する「AERA」の記事(02/06)  
maki5417  さん
みらい0614さんへ

解散を主張していたのは、尾木ママです。
オーバーワークもさることながら、縦割りというのが問題ではないでしょうか。


厚労省、文科省、警察庁、地方自治体とバラバラではないでしょうか。

ご参考:
https://ameblo.jp/turihiro1961/entry-11905087436.html
(2019年02月07日 11時46分38秒)

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