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2022年04月26日
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テーマ: ロシア(103)
今朝の北海道新聞の下記の記事を読み、とても考えさせられたのでコピペしておく。

<シリーズ評論・ウクライナ侵攻⑭>
対ロ世論に「3つのバイアス」 都合いい解釈、SNSが増幅
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授 宇山智彦氏04/23 19:00 北海道新聞




◇ ◆ ◇

■うそと暴力 危険な政権

 ロシアによるウクライナ侵攻は24日で2カ月となるが、私自身、ここまで無謀なことをやるとは思っていなかった。ドンバス地域と呼ばれるウクライナ東部の二つの「人民共和国」にウクライナ軍との激戦を起こさせて、ロシア軍が介入していくと思っていたが、実際はドンバスの紛争状況にそれほど変化がないまま、全面侵攻に至った。

 プーチン大統領周辺の悪知恵を結集し、ウクライナ南部クリミア半島をほぼ無血で編入した2014年の状況とも違い、8年間、ウクライナに圧力をかけ続けたのに、一向に思い通りにならないということにしびれを切らした行動に映る。プーチン氏と一部のロシア人の感情であり、ロシアの国際社会での地位や経済的な発展といった、国益を考えたものではない侵攻だった。極めて非合理な判断だ。

 ただ、プーチン政権は極めて危険な政権であることは間違いなかった。プーチン氏は旧ソ連の国家保安委員会(KGB)出身で、対外諜報(ちょうほう)の分野だった。つまりうそをつくことには抵抗がない。そもそも血で血を洗う1999年からの第2次チェチェン戦争で名をはせ、大統領としての権力基盤を確立したのがプーチン氏だ。手段を選ばずに勝つということを成功体験とし、暴力を使うことにはちゅうちょしない。うそと暴力という二つの面は早くからあった。

■「冷戦の敗者」西側の扱いに不満

 より広く言えば、帝国解体後の後始末がうまくいかなかった。ロシアは当初、ソ連という帝国を解体して身軽になり、普通の大国として発展していくつもりだったが、当初考えていた姿とは別の姿になってしまった。旧ソ連地域は、仲の良い地域として維持するのがうまくいかなかった。ロシアが西側から不当な扱いを受けてきたというのは、1990年代の旧ユーゴスラビア・コソボ紛争の時から出てきており、ロシアの方が平和的に解決できる方策を提案しているのに、北大西洋条約機構(NATO)が強引に介入していると主張していた。

 似たようなことはイラク戦争(2003年)の時にも繰り返された。プーチン氏は、米国が強い力を持っている間は対決しようとしなかったが、覇権が揺らぎ始めた07年には、ドイツ・ミュンヘンの安全保障会議の場で、「米国の一極支配の試みは受け入れられない、ロシアは独自の外交路線を貫く」という発言をし、注目された。今から15年前の事だ。

 冷戦はソ連と米国の話し合いで終わったはずなのに、西側はソ連、ロシアをあたかも冷戦の敗者であるかのように扱う。それでも西側は新生ロシアを支持・援助していたのだが、ロシアではまるで第1次世界大戦後のドイツのように、「西側から不当な扱いを受けた」という物語が徐々にできあがった。そして、それに伴って帝国的な大国の復活願望がふくらんでいった。

 1991年のソ連崩壊の際は、私はモスクワからの帰国後で、大学院生だった。当時も「なぜ研究者はソ連崩壊を予測できなかったのか」との批判を聞いた。90年の半ばぐらいまでは、ソ連解体はまだ誰も考えていなかったが、このままでの体制では持たないから、構成共和国の間で条約を結び直して連邦を作り直すという話し合いが行われた。実際にはソ連という国自体が混乱し、共和国の間の関係もうまくいかなくなり、新しい条約の調印に何とか踏み出そうとしていた時に、クーデターで解体の方向に向かった。展開が非常に早かった。1年前に1年後の状況が予測できなかったのは確かだが、流れ自体は合理的に説明がつくものだった。

■アルゴリズムで偏る情報

 今回のウクライナ侵攻を巡っては、プーチン氏の行動に多くの人は認識が追いついていないのではないか。ほとんどがロシアやプーチン政権への批判で一致している一方、それでもロシアに理解を示す人たちがいる。

 「ウクライナの挑発で戦争が起きた」とか、「米国が全部悪い」とか、「ロシアとウクライナはどっちもどっちだ」とか、そうした主張を繰り広げる人たちが一定数いる。なぜなのか。考えるヒントとして、 私は3種類の認知バイアスが働いていると考えている。
認知バイアスとは認知心理学用語で、先入観や直感によって生じる、情報処理や分析の偏りのことだ。


 一つ目は、大きな事態や変化が起きても危険性を過小評価してしまう 「正常性バイアス」 だ。ロシアがこれだけ変わっているのに、見る側がそれに追いついていないのが基本にある。たとえば、ロシアとの交流関係を持っている人などが、「ロシアはそんなに悪いことをするはずがない」と思い込み、それに合わせた解釈をしてしまうことを指す。

 二つ目は、 「合理化バイアス」 。私が独自の解釈で使っている言葉だが、ある人や国の行動について、「こういうふうに説明すれば、合理的だろう」という説明を考え出してしまい、実際の行動の分析からは離れたものとなることだ。今回のプーチン氏の行動は、本来非合理で感情的なものだが、安全保障や経済などの理由でうまく説明できたような気分になってしまい、自分たちで無理な説明をしているとはなかなか気付かない。

 最後は、自分の見方や主張に合う証拠を集めてしまう 「確証バイアス」 だ。当初は、何となくの考えであっても、徐々に「証拠」を集めるうちに固い信念となり、ますます違う見方を受け入れなくなる。

 典型的なのは陰謀論で、「米欧が世界を支配するためにロシアの力を弱めようとしている」「ウクライナもそれに利用されている」といったもので、「ロシアも悪いが、米国はもっと悪い」といった言説にも通じる。いろいろな事を冷静に検討しているというよりは、最初からそういう見方をもっており、それに合わせた情報のみを集めて主張を組み立てる人が非常に多い。

 昔からこれらのバイアスは存在したが、近年のSNS(交流サイト)が増幅し、可視化している側面はある。実際にはインターネット上の情報、 特にSNSには、その人が普段、見ているものと似たものが集まりやすいアルゴリズム(計算手法)があるが、手に入る情報量が多くなり、自分の主張を根拠付ける証拠が多くみえてしまう のだろう。

■北方領土交渉 日本の「独り相撲」

 北方領土交渉については、私はウクライナ侵攻が直接影響したわけでなく、もともとうまくいくはずがなかったと捉えている。2014年のクリミア編入で、ロシアは領土は増やすものであって、決して減らすのではないということがはっきりしたのに、日本は前のめりになってやっていたので当然うまくいかなかった。交渉の過程で、日ロ間で経済関係の強化を打ち出したのは短期的に成果が全くゼロだったとは言い切れないが、長期的にはあまり意味の無いことをやっていた。

 日ロの北方領土交渉は18年11月に、当時の安倍晋三首相が1956年の日ソ共同宣言に基づく歯舞群島と色丹島の2島返還を軸とした交渉へと大きく方向転換したが、ロシアは強硬姿勢を崩さなかった。ロシア側は一度たりとも領土を返すとは言っていない。安倍氏が27回、プーチン氏と会談に臨んでもそれは変わらず、完全にすれ違っていた。

 交渉のすれ違いは、一貫して日本の内側の論理でものをみてきたことが大きい。固めた信念に基づき、ロシア側の態度について、都合の良い、実は都合良くもないことも、都合良くみえそうなところを集めてくるというのは、一種の確証バイアスでもある。だが、バイアス以前に、完全に「独り相撲」だったと捉えている。

■核兵器の使用 あり得る

 プーチン氏としては、5月9日の対ナチス・ドイツ戦勝記念日までに見せ場を作りたい。一つの山があるだろうと思うが、それが戦争の解決を意味するというのは考えにくい。ウクライナ側が当然抵抗するし、国際社会としても、親ロ派による人民共和国の独立も、領土の拡大も認めるわけにいかないし、ロシアへの恒久的な従属も認めるわけにはいかない。

 他方、プーチン政権としてはここで引き下がるわけにはいかない。負けを認めるとか、自分たちが不利な状況で妥協することは考えていないだろう。ドンバスでの占領地域を増やすということで見せ場を作ろうとしているだろうが、区切りがつかないことが問題だ。プーチン氏が相当いらだっている中、核兵器の使用もあり得ると考えている。(聞き手・古田夏也)

◇ ◆ ◇

 ロシアのプーチン大統領は、なぜウクライナへの全面侵攻に踏み切ったのか。どうすれば戦禍の拡大は食い止められるのか。日本や世界はロシアとどう向き合うべきなのか。各分野の専門家に聞きました。


私は、人は誰でも上記に書かれている認知バイアスがあると思っている。
その人の成育歴、所属する国の教育、育つ過程や学校や職場での体験から、
必ずある種の「偏向(偏見)眼鏡」をかけてしまっていると思ってきた。
それが宇山氏の指摘する認知バイアスというものだろう。

自分の認知バイアスに気付き、少しでも客観的に物事を見聞きし考えるためには、
色々な視点からの情報を知る必要がある。
それには、そのことの大切さを子どもの頃から学ぶ機会を増やさなければならない。
というより、学校教育の中でそれをしっかりと教えていかなくてはならないだろう。

コロナ禍で学校教育もリモートやタブレットを使う教育が増えているようだから、
なおさら「メディアリテラシー教育」に力を入れなくてはならないと思う。





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最終更新日  2022年04月26日 09時34分36秒
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