前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

2009/12/21
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カテゴリ: Fang
坊の仲良しS君の家にお邪魔した。

坊がクリスマスに欲しいと願っている「ドリルライナー」も持っていた。
実際のドリルライナーに初めて触った坊は、目を輝かせていた。

プラレールやトミカ以外にも、彼はとにかくたくさんのおもちゃを所有している。
遊びに行くたびに、坊は「S君はいいな…」と呟く。
我が家は滅多に買わないから、まぁその気持ちはわからんでもないが。

S君の父方のおじいさんおばあさんは、飛行機でないと行けない土地に住んでおり、
年に1回会えるかどうか。そのせいか、おもちゃを大量に贈ってくるという。

その埋め合わせに おもちゃを買ってくることが多いらしい。
お母さんは「多すぎるでしょう。片付けも大変だし、私は処分したいんだけど」。

そういえば以前、何かの本で読んだことがあった。
かの有名なフランスの思想家ルソーが「子どもを不幸にする一番確実な方法は、
いつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ」と言ったらしい。
欲しいものがいつでも何でも手に入ることが、どうして不幸と言えるのか、
一見、矛盾した言葉だが、言わんとすることはなんとなくわかる。
欲しがるままにおもちゃを買い与えても、子どもはすぐに飽きてしまうと思うから。

何でも簡単に手に入るということは、我慢や努力といった、
人間が成長する上で大切な気持ちを失わせることになりかねない。
恵まれすぎている子どもは満足を知らない。真の幸福もわからない。


とはいえ、これだけ豊かな時代に、自分の子だけ寂しい思いをさせるのはかわいそうだ、
欲しがるものはできるだけ与えてやりたいという親心もある。
我が子が のびのびと育ってほしいという気持ちはすべての親に共通する。
欲しいものが手に入らない、つまり我慢ばかり強いられた子どもが、
いじけた性格になってしまったら、親としては悔いが残る。


友達と自分は同じではないこと、欲しいものがすぐに手に入るとは限らないこと。
現代のような消費社会で我慢を教えることは難しいが、
欲しいものは何でも手に入ると思えば、物欲をコントロールできなくなり、
今あるものを大事にする気持ちもなくなってしまうだろう。

坊は半年くらい前からドリルライナーが欲しいと言い続けてきた。
そのたびに私は「クリスマスか誕生日(1月)にね」と言い続けてきた。
勿論「えーっ、まだまだ先じゃん」と言われたが、
半年も待ち焦がれたのだから、それを手に入れた時は心の底から嬉しいだろう。
もう買ってあるよ。25日の朝が楽しみだね。





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Last updated  2009/12/22 11:50:21 PM
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