まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.07.06
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NHK「らんまん」第13週。

まずは万太郎と寿恵子の結婚があり、

それと同時に、
綾と井上竹雄の結婚も決まり、
この2人に峰屋の経営が託されることになりました。

また、万太郎は、
天狗巣病にかかった千石屋の桜の治療を試みますが、
残念ながら治療方法は見つからず、
健康な若枝を接ぎ木して、その成長に託すことにします。



史実でも、牧野富太郎が、

ある商家の庭にあった桜の古木を、
接ぎ木や挿し木によって広めたのは本当のようです。

ドラマでは呉服商の「千石屋」となってましたが、
史実では、仙台出身の主人が営んだ商家「仙台屋」の桜。
牧野はこれを センダイヤザクラ と名づけたそうです。
(そのルーツは宮城県の山桜ではないか、とのこと)

一方、当時の東大植物学教室には、
桜の天狗巣病について研究した人物が別にいます!
それは、白井光太郎です。
ドラマに登場する「細田晃助」のモデルです。


現在もまだ治療方法は見つかっていないそうです。







それはそうと!!


やはり 綾のモデル=牧野猶 のこと(笑)。
すなわち、牧野富太郎の最初の妻のことです。

…ドラマだと、

祖母の存命中に、
万太郎の結婚と綾の結婚が決まりましたが、
史実ではその順序が逆で、
富太郎と猶が離婚し、それぞれ再婚したのは、
祖母が亡くなった直後だったらしい。

祖母が亡くなるまで離婚できなかったんじゃないかしら?



NHKのサイトにも、
↓最初の妻=牧野猶についての記事が載ってますが、
https://www.nhk.or.jp/kochi/lreport/article/001/67/
資料が少なくて、分からないことが多いみたいです。

富太郎は、猶と結婚してすぐに、
単身で東京へ行ってしまったし、
子供も出来なかったようですから、
実質的な結婚生活は皆無だったように思えます。

要するに、
猶を岸屋 (=ドラマでは峰屋) の若女将にするための、
形式上の婚姻関係だった可能性が高い。

…とはいえ、
祖母が亡くなるまで離婚せずにいたところを見ると、
祖母のほうは、実質的な結婚を望んでいたのかも。



小説家の大原富枝も、
この婚姻関係には実効性があって、
けっして形式的なものではなかったと主張しています。

そして、
大原富枝の小説『草を褥に』も、
朝井まかての小説『ボタニカ』も、
富太郎のことを「最初の妻を捨てた男」として描いています。

事実、NHKのサイトによれば、

牧野自身も、
「元の家内は、いとこでいいなずけみたいなもので、どうも面白くなかった」
「いとこ同士のは、興味がなんにもなかった」
と語っていたようだし、
牧野の親族も、
「性格が合わないということで、間もなく離婚することになった」
と話していたそうです。

さらに、
渋谷章による評伝には、
「牧野富太郎好みの女性ではなかった」
「一刻も早くこの結婚を解消しなければならないと決断した」
などと書いてあり、

大原富枝の小説には、
「お猶さんは残念ながら美人ではない」
「残念なことに肉体的に骨格がいかめしすぎた」
などと書いてあります。
(小説なので、これは作者の創作だと思いますが)



かりに婚姻関係に効力があったとしても、
実質上の結婚生活があったかどうかは別の話ですよね。

牧野が一方的に「妻を捨てた」のではなく、
祖母の死を待ってから、両者が合意のうえで、
離婚と、それぞれの再婚をした可能性もある。

猶と井上和之助の再婚についても、
「牧野が2人を結婚させた」と記述されることが多いのだけど、
それがどういう意味なのかは、いまいち分かりません。
《その気のない2人を無理やりくっつけた》とも読めるし、
《両者に結婚の意思があったので、それを許した》とも読めます。

考えようによっては、
牧野、猶、井上、寿衛の4人がみんな合意の上で、
祖母の死後にそれぞれの再婚をした可能性もあるし、
ほんとうに牧野が「妻を捨てた」といえるかどうかは謎です。



そして双方が再婚した後、
牧野は家財を整理して、岸屋を猶と和之助に譲り、
岸屋は「井上和之助酒店」と屋号を変えることになります。
しかし、結局のところ、
酒蔵の経営は上手くいかず、最後は人手に渡ることになる。

一説には、
「牧野が金を無心しすぎたため」とも言われてますが、

酒税が厳しかったせいでもあるだろうし、
当主が変わったのも、屋号を変えたのも、
やはり商売にとって不利だったのでは?という気もする。



…今後のドラマがどうなるのか不安ですが、

分家との確執もある中、
はたして綾は、竹雄とともに、
自分の望みどおりの酒を造ることが出来るんでしょうか??





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最終更新日  2023.07.07 03:31:39


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