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2022年07月04日
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カテゴリ: 経済

 現代の産業の「コメ」とよばれる、半導体の供給不足が緩和傾向に転換しつつあるとの報道。
 不足が緩和すると、大幅値崩れ、在庫増に転換する可能性をはらんでいる。

 ブルウィップ効果(むち効果)は、供給不足が供給確保のために需要者が先行して発注することから、需要を増幅し、供給過剰に転ずると、需要者が過剰在庫を抑制するため、大幅な需要減を招く作用を示す言葉。
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コラム:
サムスンは納入減要請
Robert Cyran
2022年6月30日 ロイター
 自動車からスマートフォンに至るまで、あらゆるメーカーを悩ませる根強い半導体不足が緩み始めている。
 生産の増加、需要の低迷、さらにはサプライチェーン(供給網)で川下の需要変動が上流に伝わるにつれて増幅される「ブルウィップ効果」により、半導体市場はまもなく供給不足が解消し、過剰に転じるかもしれない。
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 欧州の自動車メーカー最大手フォルクスワーゲン(VW)は28日、半導体不足が緩和しつつあり、その結果、今年下半期に電気自動車(EV)の生産を増やすと明らかにした。調査組織3Dセンターによると、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)やゲーム用パソコンで使用されるグラフィックカードの価格は、新型コロナウイルスのパンデミック期には大きなプレミアムが乗っていたが、今ではほとんどが定価で販売されている。日経アジアによると、売上高で半導体製造世界最大手のサムスン電子は今月、在庫が膨らんでいるとして、納入業者に出荷を減らすよう要請した。
 半導体企業は一斉に設備投資拡大に乗り出している。
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 一方で需要も打撃を受けている。中国はロックダウンにより消費者の間でスマートフォンの新規購入意欲が減退。米クアルコムのパルキワラ最高財務責任者(CFO)は今月開かれたバンク・オブ・アメリカのイベントで、巨大な中国市場での需要軟化は世界が早期に半導体需給を均衡させるのに役立つと指摘した。
 世界が景気後退に見舞われれば、需要はもっと大きく落ち込むだろう。
    ―  引用終り  ―
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 EVを量産すれば、EVへの電力供給インフラの遍在とエコな電力の不足が明確になるだろう。
 ボトルネックが解消すれば次のバトルネックが明らかになる。
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最終更新日  2022年07月04日 06時00分07秒
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