SAC.COM

2023年02月08日
XML
カテゴリ: 民間航空

 2023年2月7日、三菱重工業は、国産小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発を中止すると発表した。
 FAA認証を取得するための設計変更などトラブルが相次いだことや新型コロナウイルス禍を受け、2020年10月に開発を事実上凍結していた。事業化のめどが立たないことから撤退を決めた。
 初の「日の丸ジェット」と官民挙げて夢見た末、子会社の三菱航空機は清算する方針。

 旅客機について米・FAAの認証取得のノウハウもないのに、国産にこだわった末、実現しなかった三菱「スペースジェット」撤退についての税金を含む多額の無駄金を投じた責任は、誰がどうとるのであろうか。
 もちろん表立っては有耶無耶のうちに平和裏に解決するのであろうが。
     ​ ​​
三菱重工「スペースジェット」から撤退発表
累計開発費1兆円投じるも.. .
2023年2月7日 FNNプライムオンライン

 三菱重工業は、国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット」の事業からの撤退を発表した。

 三菱重工・泉澤社長「多くの皆さまから、ご期待、ご支援をいただいておりましたが、今般、開発中止の判断に至りましたこと、大変残念であります」
 「三菱スペースジェット」の開発は2008年からスタートし、累計でおよそ1兆円の開発費を投じてきたが、国が安全性を認める「型式証明」の取得のために、さらに数千億円がかかり、「事業性が見通せない」ことなどを撤退の理由としている。
 また、官民挙げてのプロジェクトとして、経済産業省も、およそ500億円を支援していた。
  ―  引用終り  ―
     ​
 航空機開発に国家予算を投じる例は多々あり、それ自体を問題とする気はない。
 ただ、根拠に基づく商用小型ジェット旅客機実現の可能性の判定がなされたかは、疑問が残る。「国産」の看板に踊り狂ったのではないか。
 小型ジェット旅客機開発は事業性に乏しいと、エンブラエルやボンバルディアなどの老舗が撤退する領域だった。なぜ撤退するのか十分に調査、分析する時間はあったはずだが、自分たちのやりたいことに都合の悪い調査に手間をかけなかったのだろう。大市場である米国の空を飛ぶには、旅客機製造の老舗のボーイングでも苦労する、FAAの認証取得という高い壁があることは分かっていたはずだ。
 三菱重工は、技術的に高度な軍用機を作れるので、商用機の開発・製造を甘く見たのだろうか。

     ​
 他人ができないことが自分たちにはできるとして、根拠に欠ける開発計画にバカ騒ぎするさまは、中国や韓国の国産兵器開発に通じるものが感じられる。
 東アジアは一つ?
     ​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年02月08日 06時03分29秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R

お気に入りブログ

カルデラッソ202… New! 越前SRさん

スバルのステラを代… New! 為谷 邦男さん

京都市役所辺り お… New! nkucchanさん

永遠の時効 New! maki5417さん

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

コメント新着

maki5417 @ Re:中国 重要閣僚解任連鎖 農村農業省(05/22) 5%成長は、立派だと思います。 少子高齢…
aki@ Re:EV テスラ一強時代の終わり(04/20) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
maki5417 @ Re:VW、新疆ウイグル自治区工場の閉鎖協議か(02/28) 強制労働の内容はどのようなものなのでし…
Ta152R @ Re[1]:ダイハツ不正 2024年1月まで生産停止(12/27) maki5417さんへ 伝統ある企業で次々と不正…
maki5417 @ Re:ダイハツ不正 2024年1月まで生産停止(12/27) 非常に悪質な事例で、内部で不正が把握さ…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: