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2024年01月21日
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テーマ: 宇宙(895)
カテゴリ: 航空&ミリタリー
 陸自は塹壕掘って、匍匐前進できて初めて一人前なのだろう。世界観の転換を進めないと時代遅れの非効率な組織と化す。
 衛星から情報を取得し、ドローンなどを活用して効果的な戦術を活かす体質となれるか、とても心配だ。統合的な作戦展開と
 国防優先の右翼的な評論家桜林氏でさえ、自衛隊の頭の切り替わりの遅さにいら立っているようだ。
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回顧2023
深刻な目指す人の減少と辞職の増加
穴を掘ってばかり…配置めぐり失望も
zakzak by夕刊フジ  2023年12月26日
 防衛問題研究家 桜林美佐氏
 まず、11月29日に米空軍の8人を乗せたCV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落した事故に対し、心より哀悼の意を表します。
 愛する人を失い、どんな気持ちでこの時期を過ごしているのか、異国の地でどれだけ不安の中にいるか、受入れ国としてはそうした家族の心情をおもんばかり、最大の協力こそすべきではないのでしょうか。
  …  (略)  …
     ​
 自衛隊については、「抜本的防衛力強化」を着々と進める途上にありますが、その一方で円安や物価高で予定していた調達ができなくなっているなど、ブレーキがかかる状況も生じています。計画の実効性について、しっかり見る必要があります。
 深刻な問題は、自衛官を目指す人が減り続け、辞めていく人が多いという事実です。辞める理由としては「自身のしたいことができない」というものも多くあります。予備自衛官も同様で、サイバー分野に長けた人が穴を掘ってばかりとか、「専門知識を持っているのに活かされない」といった配置で失望させ、人材をみすみす失っている事例も少なくありません。
 確かに、組織の性質上、「雑巾がけ」的な修行期間を経て心身を鍛える利点はあると思います。だが、このままでは鍛える相手もいなくなってしまいます。処遇改善と同時に、適材適所の「ジョブ型」採用が必要な時代になっているのかもしれません。
 また、自衛隊のあらゆる物品の「備蓄」も、そろそろ着手するときになっていると思います。維持コストや予算制度の変更など、容易ではないと思いますが、新しい装備が入っても古い物を廃棄せずに保管しておくことは、輸出の可能性も残し、それによる諸外国との関係構築にも資することでしょう。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 将、将校も技術志向が強い航空自衛隊、海上自衛隊は、塹壕掘りの陸上自衛隊と風土が違う。
 技術の高度化、日本の少子化の構造は納得できないのかもしれない。
 あるいは、必要となる新たな人材の確保に躍起となっているのかもしれない。
 海上自衛隊は大型艦艇を政府・自民党から押し付けられて要員確保に困っていることだろう。
 情報統合、自動化を進めれば必要な船乗りの資質はITに強い人材の要求が高まる。そのようなインドア派の要素が多そうな人材を長期間海上・海中で活用しなければならない。
 中国の海洋進出が活発な現在、陸上自衛隊との連携、海洋に囲まれた日本の国境警備隊である海上保安庁との連携も喫緊の課題。
     ​
 航空自衛隊は米国から強い要請のある宇宙を新たなテリトリーとすることで、とまどっているか、走りながら考えるという昭和スタイルの冒険にチャレンジしていることだろう。自衛隊は大陸間弾道弾を保有しておらず、機材も経験も資金もない。
 ウクライナの戦訓を含め、新たに学ぶべきことはあまりに多く、防衛方針について検討の方向性を絞るにも知見はあまりにも不足している。
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都心の超高層ビルにオフィス
…民間企業・JAXAと連携
読売新聞  2023年12月25日
 空の防衛を担ってきた航空自衛隊が2027年度までに「航空宇宙自衛隊」に名前を変える。人工衛星が周回する宇宙空間を空自が守る領域だとはっきり示すためだ。民間企業や宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)と連携を加速しているが、人材の育成など課題も多い。
(溝田拓士、川畑仁志)
■虎ノ門にオフィス
 東京・港区のオフィス街にそびえる超高層ビル「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」の15階。多様なスタートアップ(新興企業)や団体と共同利用するフロアの一角に10月、空自が「宇宙協力オフィス」を開設した。隊員2〜3人が常駐し、企業関係者とざっくばらんに意見交換しながら情報を集める。
 フロアはカフェのように洗練された空間で、隊員は迷彩服や制服ではなく、ラフな格好をしている。厳重に警備された東京・市ヶ谷の防衛省とは対照的に、ふらりと訪れてもらえる雰囲気を作っている。「気楽に話し合えればイノベーティブ(革新的)な議論になりやすい」。担当の南賢司1佐はそう狙いを話す。賃料は半年で1320万円という。
 空自が企業との意見交換を重視するのは、宇宙で使われる技術の大半は、例えばロケットや全地球測位システム(GPS)のように、軍事と民生の両方で活用されているからだ。11月末までに50回以上の会合を開き、スペースデブリ(宇宙ごみ)の発生を抑える技術や、宇宙で溶接作業をする手法などのアイデアが寄せられたという。オフィスを拠点に情報を集め、装備品の導入や防衛政策に反映させたい考えだ。
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■「キラー衛星」
 「情報収集・監視・通信など、宇宙空間の利用は戦略的に極めて重要だ」
 岸田首相は11月、空自入間基地(埼玉県)で開かれた航空観閲式でそう強調し、「自衛隊の宇宙作戦能力を強化し、令和った。1954年総体の陸海空3自衛隊で名前が変わるのは初となる。た。1954年総体の陸海空3自衛隊で名前が変わるのは初となる。
 人工衛星は、敵の偵察や部隊間の通信に活用されており、現代の軍事作戦に不可欠だ。自衛隊も例外ではないが、中国やロシアは衛星を攻撃する「キラー衛星」の開発を進めている。
 秒速8キロで地球の軌道上を動く宇宙ごみも、衛星に衝突すれば被害を与える。10センチ以上の物だけで2万個以上あると推定される。
 こうした脅威を監視するため、空自は22年3月に約70人体制で「宇宙作戦群」を創設。今年3月には「宇宙領域把握」を始めた。宇宙ごみや、衛星への妨害行為が疑われる動きを把握することが任務で、JAXAには毎日約100件の情報を提供している。
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■課題は人材育成
 宇宙を監視する能力の強化は始まったばかりだ。空自トップの内倉浩昭・空幕長は21日の定例記者会見で、今後の課題として真っ先に人材育成を挙げた。
 宇宙作戦群は今年度末に200人体制となる。来年度末までには320人規模に増員する予定だ。技術は急速に進化しており、高度な専門知識を備える隊員の確保は不可欠となる。
 内倉空幕長は「航空領域における任務の効率化を図りながら、人材を宇宙領域に振り向ける。もっともっとスピードアップしなければ」と語った。
   ―  引用終わり  ―









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最終更新日  2024年01月21日 06時00分12秒
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