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翻訳の仕事をするようになってまだ1年ぐらいの頃、下訳のお仕事をさせていただいたとき、その時の私にはどうしても解決できない英文に遭遇しました。そのお仕事が終わったあと、こう言われました。「人が書いたものである以上、必ず『何か』を伝えようとしているんです。だから、『答えは必ずある』んです」と。それまでは、目の前にある英文と格闘しているだけで、その向こうにあるそれを書いた人の気持ちになど、まったく気付いていませんでした。それからは、書いた人の気持ちに耳を傾けながら翻訳をするようになりました。そうすると確かに、原文が少々読み取りづらくても、納得できる訳が出てきます。今では、ノンネイティブの厄介な英文に出会っても、時にほくそえんだり、時に舌打ちしたりして、「気持ちはわかるけど、その表現でその意味は、ちょっと無理やで」などと、見たこともない筆者に話しかけたりします。(←暗くはありません!)でも最近、「伝えたい」気持ちが見えにくい原文によく出会うようになりました。それは、雑誌に投稿するなどの目的で英訳するための日本語原稿。「最終的には英文になるんだから」という気持ちがあるのか、文法的にも言葉の選択の点でも、適当にしか書かれていない日本語、出来上がった英文を想定したような構造をもつ日本語で書かれた原稿などです。(「英作文じゃあるまいし、そこでそんな構文使わないよ」と思うものも多々…(^^;)「内容を伝える」ことではなく、「英文にすること」が目的になってない?みたいな。その点、同じ論文の英訳でも、日本語できちんと書かれたもの、すでに雑誌に掲載されたものは訳しやすいです。つづく。↓このバナーをクリックしてください。語学関連のブログがたくさんあります。
2007年12月24日
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たとえば、異存を申し立てる仮説を立証する (いずれも『ウイルス-ネットワーク障害辞典』より)というのをご覧になって、「気持ち悪い」、「直さなと気がすまない」と思われますか。それとも、「ちょっと変だけど、なんとなく意味がわかるからいい」ですか。ひょっとして、「別にどこもおかしくない」でしょうか。「ちょっと変だけど、なんとなく意味がわかるからいい」と一度でも思ってしまうと、それを二度、三度と重ねるうちに「変」という感覚がどんどん薄れ、やがて、「別にどこもおかしくない」になります。いつまでたっても意味は「なんとなく」でしか伝わらないままで。ちょっと変 = 間違っている です。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!
2007年10月04日
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まだ勉強中だった頃に、やっぱり、英訳もできるようにならなあかんかなぁ、という漠然とした不安感からとりあえず購入した本。たとえば、↓こういうような。少し読んでみて、すぐわかりました。仕事レベルの英訳をすることを考えると、この本で解決できることより、この本では解決できないことの方がきっと多すぎる。少なくともその当時の私には。結局この本は本棚に並んだまま数年が過ぎ、先日、久々に開いてみて思いました。この手の本が必要だということは、その人にはそもそも文例のストックがなさ過ぎるということだし、ある程度、仕事レベルの英訳ができるようになれば、ここに載っているような文例は、初歩すぎて役不足。この本、いったいいつの段階だったら役に立つんねん!↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!クリック数が増えるたび、ガッツポーズで「クリックありがとう」って言ってます。PCに向かって…(^^;)
2007年09月09日
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旦那さんの収入で生活がある程度成り立っているとか、家事育児などに時間がとられるから、翻訳ではたとえば、とりあえず月5万稼ぎたい、あるいは、それぐらい分しか時間がとれない。そういう方も多いかも知れません。でも、月5万円稼げる実力では、毎月確実に5万円稼ぐことはできません。受注量には波があって、急に落ち込むこともありますし、逆に仕事が急に押し寄せたとき、対応しきれずに断らなければならないこともあります。これまでの経験からいえば、毎月確実に稼ぎたい額に必要なポテンシャルは、その額の3~4倍ではないかと思います。つまり、毎月5万円を確実に手にしたいなら、月15~20万円分の仕事の打診をいただける程度の実力が必要、ということになります。もちろん、月5万円以上の額でもほぼ同じことが言えます。お断りするお仕事もある程度ある、そういう状態を維持しておくことになりますが、実力があればお仕事はきます。あぁでも、「レベルが低くてあまりお仕事頼みたくないAさん、ほかの翻訳者が全部埋まってて、仕方なく連絡したのに、『今いっぱいです』って、なんでAさんが仕事で忙しいのよ!」っていうエージェントさんの話、聞いたことあるけどね…。ちょっと思い出しました。まぁ、いろいろあるということで(^^;。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年07月12日
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それまで、「英訳する」という前提で日本語を読んだことなどなかったのですが、課題の日本文を理解するはしから、今までさんざん目にしてきた英語の「形」というか、「枠」みたいなものが頭に浮かんでくるんです。すごく不思議な感覚なんですが、今まで和訳で使っていた神経経路を逆方向に辿っているという感じです。「これだ」と思ったと同時に「いける」と思いました。結局、そのトライアル課題を掲載していた翻訳会社さんが、私にとって、英訳のお取り引き先第一号となり、お仕事の件数、分量、分野の数ともに登録当初からたくさんご依頼いただき、ものすごく場数を踏ませていただきました(ひたすら感謝です)。そこで、私の例が参考になるかどうかはわかりませんが…、英訳の仕事をはじめるまでにこなした和訳は、仕上がり原稿枚数にして10,000枚弱。原文でいえば120~130万ワード程度になるでしょうか。私の場合は、いずれは英訳という前提がまったくないまま過ごしてきたので、英訳をきちんと意識していれば、もっと少ない和訳実績で同じレベルに到達できたかもしれませんし、今までにやった仕事を対訳集としてまとめておけば、最初からもう少しはましな英訳ができたかもしれません。でもそれは、和訳がきちんとできていればの話なので、私個人的には、早くから対訳という「形」を作ることに、それほど大きな意味があるとは思っていません。訳そのものではなく、常に正しい訳にたどりつくための「手順」をきちんと作ることの方が大事ですから。ただし、和訳に取り組むにあたっての姿勢は重要だったと思っています。(よろしければ関連記事「とても単純なことだけど…(1)」もお読みください)ですから逆に、和訳の経験をたくさん積んでもなかなか英訳ができるようにならなかったり、トライアルで不合格になるのであれば、和訳の取り組み方(というか、翻訳そのものに対する姿勢)に、問題があることにもなるのではないかと思います。この方法であればもちろん、和英辞書にのっている単語と、学校で習った文法を継ぎ接ぎしたような「血の通わない」英語にはなりません。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年06月29日
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初仕事から数年経ったころ、すでに仕事はほとんど途切れない状態にはなっていたのですが、「もっと詰め込めるはず」という気持ちが大きくなってきていて、(欲張りなもので…σ(^^;)「それにはやっぱり、英訳なんかなぁ」と、ぼんやりと思いはじめました。それまでは英訳なんてとてもとても、という感じでしたが、私のようにハンデの多い翻訳者は、(バックグラウンドも留学経験もなし、資格も中途半端)ほかの人があまりしないことをひとつでも増やしてナンボ。英語以外の言語ができるとはいえ、どちらかといえばマイナーな言語なので、仕事そのものを増やせそうにありませんでしたし…。そんな折、たまたま某翻訳情報誌を見ていて、本当にたまたま、そこにライフサイエンス系の英訳課題が掲載されていたのです。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年06月27日
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前回は英訳の勉強をしたことがないと書きましたが、実は、今まで応募した英訳のトライアル、合格率100%なんです。もちろん、英訳は合格ラインが和訳より低いという現状はありますし、(和訳でもかなり低いとは思うんですけど)そもそもやりたいという人が和訳よりも圧倒的に少ないため、学校で習った構文と、辞書を使って「頭で考えた」作文レベルでも、意味さえとれていれば通用してしまう現実もあるとは思いますが…。勉強もせずにトライアル合格率100%、しかも、合格の連絡とほぼ同時に仕事の依頼を受けるほどになるまでに、私が何をしていたかというと、数年間、ひたすら和訳漬けの毎日を送ったただそれだけです。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年06月24日
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またまたパロディータイトルですいません(^^;。今では、英訳だけでも生活していけるんじゃないかと思うほど、複数のお取り引き先から、たくさんの英訳のお仕事をいただいていますが、実は私、英訳の勉強はしたことがないんです。実際に私に英訳の仕事を発注してくださっている方がもし読んでくださっていたら、いろんな意味でびっくりされるかもしれませんが…。トライアリストに英訳の講座はありません。正確に言えば「あった」のですが、それは添削講座ではなく、有志が集まって、日本語の医学雑誌などから論文を選び、信頼のおける某社に仕事としてその英訳を依頼し、仕上がってきたものを対訳として受け取り、各自がそれぞれに自習するというものでしたが、私はその有志の集まりにも参加していませんでした。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年06月23日
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投票数が一番多かった記事は、↓こちらでした。「文系出身者と専門知識(2)」私としては、ちょっと意外な感じがしましたが。複数の方に選ばれた記事はほかにもありましたが、全体としてはそこそこばらつきがあり、やはりいい意味で、私が思っていたのとは違う記事を選んでいただけました。とくにありがたいなと思ったのは、「翻訳を志す人なら、このブログの記事は全部読むべき」「『翻訳者への道』の記事は全部お勧め」というコメントをつけてくださった方が複数いらっしゃったことでした。記事を選んでくださった方々には、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。なお、記事を選んでくださった方全員に、ささやかではありますが、何かお礼の品をと考えておりますので、あまり当てにせずに(笑)お待ちください。これ以外のオススメ記事は、「読者オススメの記事」のページに掲載しますので、ご覧いただければと思います。(まだ準備中です。改めてトップページでお知らせします)↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年06月14日
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校正の仕事をして得たというのとは違いますが、他人の訳をみて自由に参考にするということがとても危険だということを実感したできごとがありました。あるとき、複数の方と一緒にお仕事する機会があって、初めて翻訳の仕事をされる方もいらっしゃったので、その方には、私が前もって一部訳したものをお見せして、用語や言い回しなど、それを参考にして担当箇所を翻訳していただき、その方の訳文を私がチェックして納品するという形を取りました。すると、仕上がってきた訳文が「かっこよさげ」なのに「奇妙」なのです。そんなによく使うものではない、というかめったに使わないような言い回しばかりが、それこそ「連発」されていました。念のため、参考にとお渡しした私の訳文を見直してみると、確かに同じフレーズ、よく似たフレーズがありました。でも、それは何枚もあるうちの一カ所などで、原文そのものが、その分野でよく出でくるものでも何でもなかったのです。でも、勉強中の方には、あまりお目にかからない分、逆に「目新しい」から「自分も使ってみたい」ものに映ったのかもしれません。結局、肝心な部分はほとんど参考にしてくださっていませんでした。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年05月25日
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校正の仕事では、翻訳者の訳文を見ることができます。原文と訳文を付き合わせながら、「これ、いただき」と言い回しなどをメモされている方も多いでしょう。でも、その分野のことがよくわかっていない状態で、「自分も使ってみたい」と思う言い回しは、本当にその分野で使われる「慣用」でしょうか。その分野の慣用と翻訳者の癖は、どうやって見分けるのでしょう。ある語句に対する訳としてはむしろあまり使わない方がいいけれど、その場に限ってはその訳がふさわしい、ということもあります。一見それらしく見えて実は怪しいものは多い、というか、全体的にはそっちの方が多いというのは、どこの世界も同じではないでしょうか。その区別がつかないうちから玉石混交のものに触れても、そこから本物だけを正確により抜くことも、本当に重要なものを重要な順に並べることもできないはずです。「まずは校正の仕事から」の大きな落とし穴がここにあると思います。先に触れた方々も、覚えておかなければならないことだけでなく、覚えなくてもいいものまで、区別がつけられないまま身についてしまい、それを直すことができなかったのではないかと考えられます。超一流の翻訳者の対訳にばかり触れることができればいいですが、実際には、及第点ぎりぎりで食いつないでいっている翻訳者も多いですから…。つづく。よろしければこちらも併せてお読みください。・どの世界にも共通すること・「いずれはトライアリストで」と思っている方へ(1)↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年05月24日
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「きっとどんどん昇級されるんだろうなぁ、ついてけないかも私(汗)」などと、タジタジだったのですが…、確かに、最初は速く昇級されていたようでした。毎週いっぱいいっぱいの状態で課題を訳していた私に比べ、心なしか余裕のある印象で、うらやましい限りだったのですが、でも、ある級に到達されてからは伸び悩まれているようでした。結局、そのまま段位に上がることなく辞めていかれた方が、一緒に授業を受けていたなかに何人かいらっしゃいました。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年05月22日
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いきなり翻訳の仕事を獲得するのは難しいから、将来翻訳の仕事をするための勉強になるから、まずは校正の仕事をしようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんし、実際、そうされている方も多いでしょう。他人の訳文を見て勉強すること自体、決して悪いことではありません。むしろ、原文と訳文を客観的、批判的に見ることができるという意味では、勉強になる部分があるとは思います。翻訳講座の授業に出席していた頃、授業を一緒に受けに来られていた方のなかには、在宅やオンサイトで校正の仕事をされている方もいました。そういう方の訳文を拝見すると、(当時は、自分の訳文を人数分コピーしてまわしていました)最初はびっくりするんです。受講を始められたばかりなのに、用語とか言い回しなどに馴染んでらっしゃるだけあって、「最初から、こんな訳文が書けるなんてすごい」って思っていました。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年05月21日
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そう言ったのは、やはりバド関係の人でした。「仕事(翻訳)でもここまできつく言われたことない」と思うぐらいのことを言われたこともありました。(「趣味」なのに…)でも、それもこれも、「バドやるんなら、それだけのことはしっかりやれ」と思ってくれているからこそ、私のことを気にかけて見てくれているからこそだというのを知りました。上手な人が私のような人間のプレーを見ていると、ものすごくヤキモキするんだろうなぁというのは、勉強会で下のランクの方々の訳文を目にしてきた経験から痛いほどよくわかります。同時に、どうでもいいと思っている人にいちいち小言をいうほど誰しもヒマではないということも。「なんでこんなこと言われなければならないのか」そういうことを言われているうちはまだまし。というか、不都合なこともきちんと受け止められてはじめて、伸びるんだと思います。何事も。不都合だからといって反発したり、無視したり、茶化したりして、「こいつには何を言っても無駄」と思われたら最後、もう二度と相手にしてもらえなくなりますからね。そっちの方がよっぽど怖いです。だから私は、「ドンマイ」しか言ってくれない人よりも、「ドンマイ」なんて絶対言ってくれない人の方を信頼しています。だから昔、ただの練習中にプレーを中断してでも怒りながら指導してくれた人が、久しぶりに練習で会ったとき、「まな!って、ちょっと見ないうちに、こんなことできるようになったんや」って言ってくれたのは、すごくうれしかったですね。なんか、今日は、ちょっとオチが……微妙(っていつも?)。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年05月10日
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でも実際には、4級以下のレベルでもトライアルを受ければ合格し、受注に至ることもあるでしょう。でも、以前から繰り返し書いていますが、翻訳会社の評価は絶対でもなければ、何かの保証になることもないと考えた方がいいと思います。「それらしさ」にだまされている可能性だって考えられますし、「安かろう悪かろう」で割り切っていることもあるかもしれません。「外大卒の仲間同士で翻訳会社をすることになりました。知人に医者がいるので、まずはそこを足がかりにクライアントを増やしていくつもりです」こんなレベルで医薬分野を扱う翻訳会社が生まれている現状や、何もない状態で、とりあえず医薬分野の翻訳業務を看板に掲げたHPを作り、評価もしないのに、応募してきた翻訳者に形だけトライアルと称して訳文を出させ、たまたまクライアントが引っかかってきたら、丸投げで仕事を発注する、そんなエージェントもいることを考えれば、(もちろん一番ひどい例だとは思いますが、いずれも実話です)単に「仕事が来る」ことは、何の判断材料にもならないことがわかると思います。ところで、私がトライアリストに入会して正解だったと思えることのひとつに、ランク制の正確さがあります。受講生のランクと合格率・受注量がほぼ正比例しているだけでなく、翻訳会社別にみた受講生の合格率・受注量からも、ランクの正しさが裏付けられています。ア○リアのメディカルの定例トライアルでも、AA、A2回取得者に名前が載る受講生はのきなみ上級者。ずーっと前ですが、「A2回取得者」が全員、トライアリストの受講生(1級以上だったかな?)だったこともあります。(と、当時の会報に載っていました)「4級以下が仕事をすると、社会に迷惑をかけることになる」とはっきり言うには、それだけの理由があるのです。ただ、気になることがひとつ。そのア○リアの定例トライアルですが、当局筋の話によると、2年ほど前(?)に審査員が代わってから、「逆転現象」が起きているようです。つまり、名前が載る受講生は4級以下ばかりだというのです。何が起こっているのでしょうね。よろしければこちらも併せてお読みください。・文系出身でも医薬翻訳者になれる講座、ありました・色眼鏡↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年04月20日
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こちらのブログをずっとご覧くださっている方なら、トライアリストがちょっと変わった(失敬!)会であることはもうご存知だと思います。ほかの翻訳講座にないものは色々ありますが、特にすごいなと思うのは、4級以下の受講生が翻訳の仕事をすると、社会に迷惑をかけることになるとはっきり謳っていることです。仕事が来るようにさえなればそれでいいというのではないのがよくわかります。さすがに、実際に4級以下で仕事を受けている方に対して、「3級以上になるまで仕事をするのはやめろ」とまでは言っていないようですが。まぁ、犯罪とか不正行為とかではないですからねぇ。(「不誠実な行為」ではあるかもしれませんが)ずっと前にも書いたように、トライアリストではまず、「文体」を徹底的に指導されます。なので、4級以下でも「かなりそれらしい」医学の文章が書けるようになります。実際、私自身が10年以上前に訳した添削課題を見てみても、一見、本当に「それらしい」ので、「えーっ、これでもまだ4級だったのか」とか思うのですが、よく見ると、「これで人様からお金取ったらあかん」と思う部分も多々あり、やはり「こんなレベルで仕事したらあかん」というのはよくわかります。(実際に私が翻訳会社に応募しはじめたのは、初段ぐらいになってからです)つづく。よろしければこちらも併せてお読みください。・医薬翻訳講座で最初に習ったこと・トライアリストは「最後の切り札」?・「いずれはトライアリストで」と思っている方へ(1)・「いずれはトライアリストで」と思っている方へ(2)↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!「語学・英会話」のカテゴリでしのぎを削って(?)ます。
2007年04月18日
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みなさんは、「粗訳(荒訳)」ってしますか。私はしていません。少なくとも「粗訳をする」という意識はもっていないという言い方をした方が正しいかもしれません。これは、勉強をはじめた頃から無意識のうちに実践してきたことでもあります。なので、いろんな方がおっしゃる「まず粗訳をして、それを自然な日本語に直す」という作業工程が、私にはどうも理解できなかったのです。だって、原文を読んで意味が理解できた時点で、頭のなかに「絵」が浮かんでくるから、その「絵」を日本語で表現すればいいだけじゃん。ずっとそう思っていましたし、そうやってきました。なので、ごく初期の頃に受けた情報量理論の授業で、翻訳は、原文を読んで頭に浮かんできたもの(←上の「絵」に相当)を日本語で表す作業であるといった内容の説明を「何をいまさら当たり前のことを」と思いながら聞いていたのですが、原文の構造や形式の情報を日本語にいったん置き換え、その暫定的な日本語に手を加えて自然なものにするという作業をしている方にとっては、まったく違う作業ということになりますよね・・・。みなさんの頭のなかに「絵」は浮かびますか?↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!訳あって、「語学・英会話」のカテゴリに戻ってみました。
2007年02月15日
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前から気になっていたのですが、「ついて行けるかどうかわからないので、まだ(トライアリストに)入会していない」という発言をよく目にします。トライアリストは「ついて行けるかどうかわからない」講座ではなく、「ついて行くしかない」講座だと思っています。また、鍛えて「もらう」という姿勢では伸び悩むかもしれません。自分を鍛えるのはあくまでも自分自身です。間違った方向に進まないよう、回り道をしないように、最短のルートを示してはくれますが、動く歩道ではありませんので、自分の足で進むしかありません。自分の足で進むわけですから、当然、後退やコースアウトもありえますが(笑)。這ってでも前に進む気持ちがあれば、見捨てられることはないと思います。進むのが速いか遅いかは、まったく本人次第です。ほかの人の例や平均値は何の意味ももちません。よろしければ、翻訳者への道の「前のページへ」をクリックして古い記事もお読みください。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!現在、「起業・独立」のカテゴリーで頑張ってます。
2007年01月26日
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ちょうど『収穫はあったかも(2)・(3)』を書いていたとき、ある方からこのブログを通じてメールをいただきました。「トライアリストでは受講生がつるしあげにあうのか、まな!にはその経験があるのか」というものでした。タイミングがよかったので、つづきに書かせていただくことにします。トライアリストでは、褒められるのも叱られるのも実名です。人様からお金をいただく価値が十分にある翻訳、どこに出しても恥ずかしくない翻訳ができる医薬翻訳者を育成する講座ですから、当然と言えば当然でしょう。ただし、非難されるとはいっても、単に間違いがあるという理由だけで、みなの目に触れるところで「つるしあげ」に遭うようなことはありません。そんなレベルの低い会ではありません。会報に名前が出て非難されるのはきっと、添削で同じ間違いを何度指摘されても直せない人、指示を守ろうという気持ちが感じられない人なのだと思います。指示を守ってもらうための最終手段といえるのかもしれません。それは実際に記事を読めばわかります。入会時の案内書に書かれてあることを守る、添削で直された間違いは二度としない、ただそれだけでいいわけで、特に難しいことではないはずなのですが、それができない人もいらっしゃるからこういうことが起こるのです。そういう方々の一部の僻み心が、「トライアリストは厳しい」という噂につながっているのではないでしょうか。ちなみに、私が実名で非難されたことがあるかどうかは、こちらを読んでご判断ください。つづく…かも。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!現在、「起業・独立」のカテゴリーで頑張ってます。
2007年01月24日
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私は、トライアリストと同社との接点ができる前からこの会社に登録されていますが、今では同社からトライアリストの下部組織のメンバーにお仕事が継続的に発注されているという実績もあるため、私が別の仕事で身動きが取れない場合には、その方々にお仕事をまわしてくださいという話にはなりました。このとき、この社長さんはこうおっしゃったのです。トライアリストの下部組織(Soleil’aや翻友会)のメンバーに優先的に仕事を出しているのは、トライアリストの受講生であるからにほかならない。仕事を発注する合格レベルに達してはいるけれど、クライアントに納品する前の社内での手直しにはかなり時間がかかっている。それでも、同レベルのほかの翻訳者と比べてトライアリストの受講生にたくさん仕事を発注しているのは、仕事に対する心構えや意識といったものができているから。貴重な現場の生の声です。実は、同社から継続して仕事が発注されているのは、最初の頃に自分がかなり頑張って実績をつくったからだと自負している受講生の方がいらっしゃると噂に聞いていて、やはりトライアリストの名前だけではないんだなと思っていたのですが、社長のお話を聞く限り、どうも勘違いされているようです。トライアリストの有段者は別として、級位者ばかりのSoleil’aや翻友会へ仕事が発注されるのは、決して品質に満足してのことではありません。近い将来、必ず優秀な翻訳者になることを見込んでの投資です。そういつまでもネームバリューだけで受注できるものではない。今回、お話をうかがってそう感じました。つづく。↓みなさんの「1日1クリック」を糧に今日も頑張ります!現在、「起業・独立」のカテゴリーで頑張ってます。
2007年01月22日
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英会話教室なんかでは必ず習いそうなフレーズですが、日本語で突然こう言われると、なんだかドキッとします。(私だけでしょうか…)トライアリストでは受講生同士が仕事を分担しあうこともあるので、割とこまめにやり取りがあったりするのですが、お仕事でご一緒する機会のない方もやはりたくさんいらっしゃいます。あるとき、(かなり昔の話です)ほとんど連絡を取りあったことのない受講生の方から年賀状をいただき、そこには、「まな!さんはお上手だと○○さん(同じ受講生の方)からうかがっております。何かありましたらよろしく」と書かれていました。ちょっと取ってつけたような感じがして、なんだか裏がありそ~な雰囲気。一応、社交辞令で「こちらこそよろしくお願いします」とは返事したけど。それから2~3カ月が過ぎた頃、その方から電話があり、「大量の仕事が継続的に受注できそうなんですが、一人ではこなせないので、一緒にやりませんか。」という内容のお電話をいただきました。今まで一緒に仕事したことがないのに、大量のものを急に「一緒に」と言われても…。それに私まだ、そんなに仕事したことがないし。その方がどの程度のレベルの方かもよくわからないし…。なんだか話がうますぎると言うか、ちょと胡散臭い。即答は避けて、念のために本部に相談してみると、「その方は先月、退会されています」とのこと。ついでにいうと、当時のランクも私よりだいぶ下だったようでした。都合のいい仲間が捕まればそれで終わりということだったのでしょうか。そのお仕事のお話はお断りしました。ひょっとして私、カモにされやすい人間なんだろうか…(悩)。↓1日1クリックお願いします。現在、「起業・独立」のカテゴリーで頑張ってます。
2007年01月08日
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(2)に書いた「勝手に練習しない」を実践している私は、みんなから、練習嫌いな奴だと思われています(^^;。その代わり、コーチがいないところでするべき練習はしています。それが、前に翻訳のことで書いた「時間のかかる」こと。(関連記事はこことここ)つまり、持久力をつけるためのトレーニングです。持久力をつけるには持久運動をするしかないので、時間がかかるというわけです。インターバル練習もバドには有効だと思うのですが、そこまではまだちょっと…です。もともと、「体力はないよりあった方がいいだろう」ぐらいの気持ちではじめたジョギングですが、実はこれがないとだめだったようです。コーチ指導を受けているとはいえ、あくまでも趣味の域を越えないバド。ゲーム練習が大半で、ノックやパタ練するぐらいではあんまり体力はつかないんですよね。体力がないと単にすぐ疲れるだけでなく、ゲーム中に使うエネルギーのほとんどが体を動かすことに回されてしまい、頭を働かせることに回せないので、教わったことや、やってはいけないことを実際にゲームのなかで常に意識しながら動くというのが難しく、あとになってから「こうすればよかったのに」とか思うパターンからなかなか抜け出せなかったんです。ジョギングをはじめる前は。今では試合が長引いてもへっちゃら。むしろ、先に相手がばててくれるので有利なくらいです。なので、ジョギングをしていなかったら、いまだに「いろいろ教わってるのに全然上手くいかない」と思っていたかもしれません。元々どんくさい人間なので。これって、翻訳にも当てはまると思いませんか?↓「1日1回クリック」にご協力ください。「参考になった」と思っていただけたらクリックお願いします!
2006年10月22日
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「勝手に練習しない」というのも上達方法のひとつだと考えています。コーチがいないときにする練習(素振りとかも)は、すでにコーチから「そのフォームでOK」などと言ってもらっていることだけ。自分で考えた練習はしません。翻訳も、添削してもらうもの以外、自分で英文を見つけてきて訳してみるということはしませんでした。(仕事を請けるようになる前の話です)どちらも、変な癖をつけないためです。 (「ちょっと関連記事」はこちら)たとえば、積み木を積み重ねるのと同じ。大きいもの、安定しているものから順に、バランスをとりながら積んでいけば高く積めますが、大きさもバランスも考えず、適当に積んでいったらすぐ崩れますよね。積み木なら「ああ、崩れた」ってわかりますけど、スポーツにしてもそれ以外の「身に付けごと」にしても、「行き詰まり」は感じても、それが「崩れた」んだって、自分ではなかなか気付けません。本当は最初からやり直さなければならないのに、崩れたものの上にさらに積もうとしている人って、いますよね。他人のことはよく見えるんですけどね。私も気をつけなきゃ…(汗)。つづく↓「1日1回クリック」にご協力ください。「参考になった」と思っていただけたらクリックお願いします!
2006年10月21日
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「まな!、最近うまなったね」いろんな人がそう言ってくれるようになって、ちょっとうれしい今日この頃。最初がいかに下手だったかということでもあるのですが(汗)。普通は「上手くなる」という表現をよくしますが、できなかったことが、できるようになったり、できることが増えたりすることだと考えています。翻訳もバドも同じ考え方で今までやってきて、まぁ間違ってはいなかったみたい、という感じです。ただやみくもに頑張るだけではだめだし、脈絡のない複数のことに手を出すのもだめ。(ただし「がむしゃらさ」は大切です)自分には何ができて何ができないのか、何を知っていて何を知らないのか、練習(勉強)時には常にこれを意識して、できないこと、知らないことをひとつずつ確実に消していくことが大切だと思います。できる(知っている)ところでは失敗をしない。できない(知らない)ところは、失敗してもいいから教えられたことに100%従う。上達するための最短コースです。つづく↓「1日1回クリック」にご協力ください。「参考になった」と思っていただけたらクリックお願いします!
2006年10月20日
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先週末「ワイドスクランブル」の「夕刊キャッチアップ」のコーナーで、夕刊フジの久石譲さんの記事が紹介されていましたね。そのなかで、今まで手がけた作品で満足したものはひとつもないという久石さんの言葉に反応した私。ものを作るって、そういうものなんですよね。(救いの言葉をまたひとつ見つけたという感じです)次こそ満足のいくものを、といつも思っているからこそ、いいものができるんだと思うんです。まだ仕事の経験がそれほど多くなかった頃、同じ講座の受講生で、仕事の経験は私とさほど変わらないぐらいの方が、「納品したあとって、とても清々しいものですね」の言ったのを聞いて、「何それ」と思ったことがあります。仕事を受けるたび、この仕事こそ悔いが残らないようにと思いながらも、納期は否応なくやってきて、「もっと時間をかければ、もっといいものができたかもしれないのに」と納品するたびに思っていましたので、(今でもそう思うことはあります)そんな状況ではどんな仕事も、「やり終えた」気持ちになんてとてもなれませんでしたし、まして清々しいなんて、同じ仕事をしていて、いったいどうやったらそんな気持ちになれるのか、「どこ見てるんだろうこの人」という感じでした。私が納品して思うのはせいぜい、「納期に間に合って助かった」ぐらいです。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現在「SOHO・在宅ワーク」「起業・独立」「資格・スキルアップ」の3カテゴリで頑張ってます。
2006年09月24日
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次に、どの時点で応募に踏み切ればいいかについて。応募する前にまず、もしどこかの翻訳講座を受講中なら、添削された自分の訳文を客観的に見てみてください。(その訳文を作るのにどれだけ自分が苦労したかは、頭から消し去っておいてくださいね)模範訳などと比較してみてもいいでしょう。ご自身の今のその訳文、自分が依頼する側(エージェント、クライアント)だとして、例えば英和400文字(1枚)あたり1500円以上払ってもいいと思えますか。仕上がり20枚程度の論文を和訳する仕事なら、約3万円です。「はい」と自信をもって答えられたら、ぜひ応募してみてください。合格率はぐんと高くなっているはずです。私はこうして、高い合格率を実現しています。↓「1日1回クリック」にご協力ください。「参考になった」と思っていただけたらクリック!
2006年08月04日
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合格の可能性を高め、かつエージェントに迷惑をかけない一石二鳥な方法について。まずは履歴書の書き方。履歴書に何を書いたらいいかわからない、どんなふうに書いたらいいかわからないという方。まずは応募すること自体をやめましょう(笑)。仕事をする上で、「私はこれだけのことを身に付けた」「私は『これ』で必ず役に立ってみせる」そういう自負があれば、書きたいことは必ずあるはず。それがない、わからないというのは、今まで目的意識をもって頑張ってこなかったか、まだその域に達していないことになると思います。頑張っていない人、今ひとつな人に応募されて、募集した側はうれしいと思うでしょうか。履歴書なんて、基本事項(市販の用紙にあるような)さえおさえておけば、あとは自由に自分を売り込めばいいものだと思います。わずかA4で1~2枚のものでも、今までどう生きてきたかが垣間見えるものでもあります。それをどう書けばいいかわからないというのは、今後、翻訳という文章を書く仕事をする上で大きな不安材料です。自分のことも自分の力で満足に表現できないのに、見ず知らずの人が書いた文章を別の言語で正確に代弁する作業(=翻訳)ができるとは思えません。書き方指南になっていないと思われるかもしれませんが、文章を書く仕事に就こうとしているのですから、高々A4で1~2枚の履歴書ぐらい自分の力で工夫してこそ、相手もちゃんと読んでくださるというものではないかと思います。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。「参考になった」と思っていただけたらクリック!
2006年08月03日
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以前、こんなことを書きましたが、実は医薬翻訳の勉強を始める前に、医薬を扱うある翻訳会社に応募したことがあります。結果はB-。要するに不合格ってことです。でもあとから、すごく失礼なことをしたと反省しました。力の裏づけもない者が力試し感覚で応募するのって、先方にとってはすごく迷惑な話ですよね。「本格的に勉強を始める前の今の力が知りたい」との思いでしたが、私みたいな人間が大勢いるから、応募書類が封も切られずに積み上げられたままになったり、審査結果が出るまでにすごく時間かかかったり、要するにほとんどが中小企業の翻訳会社にとって負担が大きくなるんだ・・・って、ちょっとへこみました。ある程度の力がついたことが客観的に示されるまで自ら応募はするまいと思った理由は、こんなところにもあります。ただ、この翻訳会社は後になって、諸先輩からの話で、あまり評判のよろしくないところだとわかったので、ほんのちょっと救われた気持ちにもなりましたが。でも迷惑をかけたことにかわりはありません・・・。↓「1日1回クリック」にご協力ください。「ふ~ん」と思ったら1クリック
2006年07月30日
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多分、このことはずっと忘れないと思います。まだ、ようやく下訳を数回させてもらったぐらいの頃、受講生同士がペアになり、一人が翻訳、一人がチェックという形で作業するお仕事を講師からいただいたことがありました。そのとき私はチェックを担当したのですが、ペアの方の翻訳文を最初に見たとき、びっくりしました。すごく滑らかできれいだったんです。思わず「読み」ました。受講歴もランクもほとんど変わらないのに…正直、ショックでした。そのときの私には、その訳文が洗練され、完成されたもののように見えたんです。とりあえず気を取り直し、原文との対照作業を始めたのですが、またまた、自信を失くしそうになりました。原文と訳文、どこがどう対応してるのかわからない…何せ、まだ「駆け出してもいない」翻訳者でしたから、いちいちビビッてました。でも、原文と訳文をじっくり読み込んでいくうち、訳文が、原文に書いてあることとは「違う」ことだけはわかってきました。とはいえ当時の私には、違うとは思えても、その滑らかな翻訳に手を加えて、同じぐらい滑らかで、しかも正しい翻訳に仕上げる自信が全然なく、結局、講師に事情を説明して、まったく手を付けないまま納品しました。その後、講師の手による修正がどの程度あったかは聞いていませんが、(後日「あれは仕方ありませんね」とだけ言われたような記憶も…)迷惑かけただろうなぁと思います。でも、しょせんは「駆け出してもいない」翻訳者。そんな当時の私が直しを入れても、迷惑度は同じか、余計に迷惑だったかも、とも思いますが。後輩の方に下訳をお願いして、ビシバシ直しを入れるのは、そのときの反動もあるのかもしれません…(ゴメンネ)。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点の順位を見てみる
2006年06月08日
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「きっとこの人、この言葉使いたかったんやろなぁ(でも、意味ちゃうで~)」人の訳文をチェックしていて、時々そう思うことがあります。語彙の貧困さに悩む私にとっては、ある意味うらやましい限りなんですけど、「知っている」言葉を次々に「並べ立てている」訳文にお目にかかることがあります。なぜそう感じるかというと、原文とは意味が違っていたり、言葉の使い方を間違っていたりするから。言葉の意味そのものを間違って覚えているってこともよくありますね。外国語を習っていると、「知っている」単語と「使える」単語との間には、結構大きな壁があると実感することがありますが、母語になるとその意識はほとんどなくなって、見たことがある=使える になってしまうのかもしれません。適材適所というか、原文の意味を「まさにそれしかない」という言葉で表現できてこそ、「この人、ボキャブラリー豊富やなぁ」って思ってもらえるのかも知れません。「知っている」単語を「使える」単語にするにはやはり、手持ちの用例を増やす(多読+精読で)しかないですね。「どこかで見たことがある」とか、「この漢字を使っているから、多分こういう意味だろう」とかいう理由だけで、その言葉を使っちゃってる人、多いと思います。国語辞典や類語辞典で調べてみてください。きっと、びっくりすることがたくさんあると思いますよ。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点の順位を見てみる
2006年05月31日
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翻訳をはじめるにあたって必要な英語の知識は、中学と高校の英語の教科書に書いてあるものだけで十分だと思っています。あとは、ありえるか、ありえないかの区別さえ正しくできれば、専門知識はなくてもきちんと調べるという手順を怠らない、それだけで、専門分野の翻訳はできるようになると思っています。ちょうど掛け算の九九と同じ。たった45パターンの掛け算を暗記しておくだけ、あとは足し算さえ間違わなければ、手間がかかることは別にして、理論的には何桁の掛け算でもできることになります。ただし、歴史的に数学が発達しているインドには、二桁の九九があります。そこまで暗記しておけるのならその方が有利ではあるでしょうけど、必要最小限といえば、やはり九九ですね。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点の順位を見てみる
2006年05月13日
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あまりたくさんの方とは名刺交換していませんけど、今までで、ある意味一番がっかりしたのは、名前と住所と電話番号しか書いていない名刺。正直なところ、「どうせぇっちゅうねん!」と心の中で叫びました。それは極端な例ですが、せっかく余白がいっぱいあるんですから、相手に少しでも自分のことを知ってもらいましょうよ。まず分野。単に「翻訳」ではなく、「医薬翻訳」などと得意分野を具体的に。いわゆる「何でも屋」は逆に、「確実に任せられる分野がない」との判断にもつながりますし、よほどの裏づけがないと信用してもらえませんので、ご注意を。次に言語。英語以外の言語ができるなら絶対に書きましょう。希少言語であるほど、トライアルなしで即受注できる可能性も高まります。英語しかできなくても、英訳に自信があるなら書いておいた方がいいと思います。ただし、英和しかできない場合には何も書かない方がいいかも。ほかにも、受注につながるかどうかは別として、翻訳の仕事とあまり関係がないかなぁと思うことでも、人に「ちょっとだけ自慢」できるようなこと(資格とか特技とか)などがあれば、さりげなく書いてみると、目を引きますし、名刺交換のときに話に花が咲くこともあります。そういえば、某社の方のお名刺には、趣味とか座右の銘なんかが書いてあって、「面白いなぁ」と思ったことがあります。ほかにも、いろいろと自分なりの工夫をしてみてください。わずか6 cm × 9 cmのスペースを侮ってはいけません。可能性はいくらでもあるのです!一言で言えば、「自分は何ができるか、何がしたいか」をいかに端的に相手に伝えられるかです。名刺作りって、自分が今何ができるのかを見つめなおし、これからのビジョンを作る機会でもあると言えるのではないでしょうか。ただし、ウソや「誇大広告」はいけません。書いた内容には責任を持ってくださいね。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点の順位を見てみる
2006年04月30日
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こちらの掲示板にも書いてくださってますが、5月13日(土)、14日(日)は勉強会があるそうです。聞くところよると、この勉強会には翻訳会社の方も来られるらしいです。これはある意味、すごいことかもしれません。だって、情報量理論の講義を受けて、しかも、翻訳会社の方と名刺交換ができるんですから。チャンスだと思います。そろそろ翻訳会社に応募したい思っていらっしゃる方などにとっては特に。受講料も安いですしね。初めての方向けの講義もあるそうですから、情報量理論ってナニ?とおっしゃる方にも、お勧めです。まだ間に合います。参加される方、勉強会ですが名刺は必ず持参しましょう。そういうわけで、明日は名刺作成のポイントその2です。その1はこちら。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点のランクを見てみる
2006年04月29日
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なぜなら、調理師学校は「プロの育成を前提としている場所」だから。料理教室には、料理が全くできない人向けの教室から、料理が好きで、本格的な料理に挑戦してみたい方向けの教室まで、さまざまあるでしょうが、基本的にプロを輩出することは目的としていません。つまり、翻訳理論には触れず、実践しかしない翻訳学校(講座)は料理教室、理論を学び、それを踏まえて実践する翻訳学校(講座)は調理師学校、と言えるかもしれませんね。料理でも翻訳でも、趣味が高じてプロになる方はいらっしゃるでしょうけど、料理のプロになるには免許・資格が必要ですから、それをクリアするために、理論を学ばなければならなくなるという点が、免許も資格もなくてもお客さんからお金を取ることができる翻訳と大きく異なるために、「プロを目指す」と謳いながらも理論には触れない翻訳学校のことをそれが当たり前だとみんなが思っていても、不思議ではありません。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点の順位を見てみる
2006年04月24日
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ここのトップページでもご紹介しているこちらのページを見ていて、面白いことに気づくきっかけがありました。それは、「たとえば料理では理論より実践が必要なのに、『なぜ翻訳に理論が必要なのか』というご質問」の部分。料理を身に付ける場所には大きく分けて、理論の話はほとんどせずに、実践だけしかしないところと、理論を学ぶ授業が必ずあるところの2種類があると思うんです。前者がいわゆる料理教室、後者がいわゆる調理師学校。多分、勘のいい方なら、この時点で私が何を書きたいかがわかるかもしれません。調理師学校には、調理(料理)理論はもちろん、料理の歴史や法律についても学ぶカリキュラムがあるはずです。なぜなら…つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点のランクを見てみる
2006年04月23日
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先日、「山椒は小粒でピリリと辛い」のページのお話をしましたが、分類せずにご紹介することにしたため、少しずつアップしていくことにしました。こんな感じで、このページだけで延々100冊以上ご紹介することになります。ひとまず30+α冊アップしてみて、作表等の必要性も感じていますが、少しずつ(本当に少しずつ)更新していくつもりですので、よろしければ、気長にお付き合いください。更新情報は、トップページで都度お知らせしてきます。↓「1日1回クリック」にご協力ください。次のページへ行かれる前に、1クリック!
2006年04月01日
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(2)で、「○○の分野のご経験はありますか」と必ず聞かれました。と書きましたが、私にとってはこのことがむしろ、力をつけるきっかけになりました。この質問には、いつも「はい」と答えていました。翻訳講座では、実際に仕事として出されたものが課題になっていましたので、それなりにいろんな分野の英文には触れていましたが、それも高々2~3年ほど。当時、仕事の経験がほとんどなかった私にとって、やったことのない分野はまだまだたくさんありました。というわけで、「はい」と答えた時点ではウソをついていることになることも間々ありました。でも、納品するまでにその仕事の原稿に書かれた内容が理解できるようになっていれば、ウソつきではなくなります。仕事が入るたび、できるだけ長く納期をもらい、医学書を扱う書店へ行って該当する分野の専門書を購入し、勉強しながら仕事しました。ウソつきにだけはならないように。おかげで、最初はウソだったとバレることもなく、医薬翻訳者としてかなりいろんな分野を経験することができ、おまけに納期交渉術もわりと早いうちに身に付きましたね。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年02月21日
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とはいえ、私も人間ですし、以前にも書いたように、易きに流れがちです。だからこそ、常に意識しておくことが大事だと思っています。体を鍛えるトレーニングと同じで、楽なことばかりいくら続けていても、力は付きませんし、かといって、しんどすぎたら体がもたないし、気力も続かない。「ちょっとしんどくなってきたところで、もうひと踏ん張り」が効くんですよ。今の私を知る人のなかには、「まな!は普通の人間ではない」のような言い方をされる方もいらっしゃいますが、もともと私は、論理的な思考もできず、体力・気力ともにひ弱な人間でした。そういえば、いつだったか忘れましたが、具志堅用高さんがテレビで、「自分は弱い。だから人の倍練習しないといけないと思った」とおっしゃっていました。ほんまにそうなんですよ。強くなるには、自分が弱いことを意識すること、その上で、それに見合った努力をすること、なんです。ただ、学生の頃などに、ほかの人と比べて、あまり努力しなくても何でもそこそこできた人のなかには、それが、あくまでもアマチュアの話だということに気づかず、そのまま(せいぜい+α程度)で、プロの仕事ができると勘違いしてる人が多いから、困るんですよね…。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年01月30日
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時間のかかる勉強のひとつに、多読があります。専門分野の外国語・日本語の文章に少しでも多く触れるという作業です。これは実際の翻訳作業とは別に進めることができる勉強で、その分野に興味があって翻訳をやろうという方なら、さほど苦にはならないものでしょう。もうひとつ、翻訳作業をする過程でしなければならない時間のかかる勉強があります。もちろん誰にでもできることです。それをきちんとやることによって、やがてゆるぎない力がつきます。なのにあまり誰もやらない、やりたがらない。それは、自分の弱い部分と向き合わなければならない作業だから。つまり、自分にとって面倒なこと、しんどいことに出会うたびに、それをひとつひとつ、その場で潰してくという作業なんです。もちろん、いやおうなく納期がやってくる仕事という条件の下では、この作業をきちんとこなすことはできません。この勉強の進め方はいたって単純。・翻訳するなかでわからないこと、どんな小さな疑問も、そのままにして次に進まない。・自分がしんどい、面倒だと思うことに出会ったときに、自分に言い訳をしない。それだけ。翻訳の勉強というより、ちょっとした精神鍛錬かも。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年01月26日
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先日、受注状況をまとめていたときに調べてみてわかったのですが、これまで、1度でも翻訳の仕事を受けたことがある会社は、この10年間で計36社ありました。そのうち、自分から望んで応募してトライアルを受け、合格することによって仕事を獲得するに至った会社はわずか6社。ある意味だまされてやむなくトライアルを受け、合格・受注しているのが2社。つまり、それ以外は基本的に紹介やア○リアなどを通じて、即、仕事の依頼を受けたものです。しかも、今、主にお仕事をいただいている会社をトライアルに合格して受注に至った会社と、トライアルを受けずに受注するようになった会社に分けてみると、前者の最高単価と、後者の最低単価がほぼ同額なんです。トライアルに落ちないコツは、トライアルを受けないこと、というのはつまり、こういうこと。遠回りにしか見えない道をたどった方が、結果的には効率的だったわけです。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年01月22日
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あらゆることに効率や合理性を求められる方は非常に多いですが、そのために、(2)で書いた「根を下ろす」時期をあまりにも軽んじていると思います。「ネットで検索すればいいじゃん」「誰か、○○についてまとめてくれていないかな」そう思う以前に、自分の足と時間を使ってやっておかなければならないことがあります。ごく基本的というか、当たり前のことなんですけど、一見、無駄とも思える時間を費やさないと身に付かないこともありますし、乗り越えられないこともあります。その間は、表面的には全く前に進んでいないように見えますし、本人自身も「この時間は無駄じゃないのか」と思うこともあるでしょう。でもそれは、土の上から、なぜまだ「芽」が出てこないのかと見ているのと同じ。土のなかで根はちゃんと伸びているんです。では、その時期を軽視して、枝葉を伸ばすことに気を向けてしまうとどうなるかというと、身に付けるべきことが身についておらず、乗り越えるべき壁を乗り越えていないわけですから、3年経っても5年経っても、さらには10年経っても、翻訳のレベルは最初の頃と代わり映えしない、むしろ、ワンパターン化することによって癖が強くなる(悪質化する)ということになってしまいます。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年01月19日
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ですから、かなり長い間、「やりませんか」と言われた下訳などのお仕事をする以外、自分から仕事を求めるようなことは一切せず、これぐらいのレベルになってこそできる勉強、納期が決まっている状態ではできない「時間のかかる勉強」に力を入れました。「木の生長」を考えてみるとよくわかると思います。まず大切なのが土、水、温度といった環境や条件。これを整える時期が、勉強開始からOJTレベルになるまでの時期に相当すると思います。その次が根を下ろす時期。枝葉を伸ばす、つまり翻訳会社に応募して、仕事で経験を積んでいくのはその後です。土を耕す時期や、根を下ろす時期が短いまま枝葉を伸ばそうとすると、「弱くて貧相な木」になってしまうのは想像に難くありません。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。現時点でのランキングを見てみる
2006年01月16日
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高校生のときに、「人生経験もほとんどない若いうちにいきなり文学賞なんかをとって、作家デビューしてしまった人の作家生命は、えてして短い」そんな話をどこかで読んだことがありました。(超うろ覚えですが)「そんな翻訳者にはなるまい」そういう気持ちが強かったと思います。翻訳も同じだと思うんです。翻訳会社もピンきりですから、ちょっと専門用語や言い回しに慣れていて、英語もそこそこできれば、どこかしらのトライアルには合格し、受注もするでしょう。実際、そういう形で仕事をされている方もかなりいらっしゃると思います。でも、私の場合、「確実なもの」が身についていないうちに、仕事(特に納期)に追われるような状態になってしまうのは嫌でした。とりあえず翻訳の仕事ができるかどうかという目先のことではなく、長く求められる翻訳者になれるかどうかが重要でしたから。それに私、要領のいい人間とはいえませんし、羞恥心もありますので、添削課題であれこれ直されているうちは、自分から「仕事ください」(つまり翻訳会社に応募)なんて、とても言えませんでした。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。ランキングの説明文を変えてみました!
2006年01月15日
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って何だと思いますか。それは、トライアルを受けないこと、です。トライアルを受けて合格しないと仕事がもらえないかというと、そうでもありません。トライアルを受けずに登録・受注している会社も実際にあります。実は私、初めて登録された翻訳会社のトライアルを受けていないばかりか、初仕事から起算して実に2年近く、自分から翻訳会社には応募していないんです。つづく。↓「1日1回クリック」にご協力ください。ランキングの説明文を変えてみました!
2006年01月13日
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実はボランティアだったとか、そういう話ではありませんよ。受講をはじめて1年と少し経ったころだったでしょうか、授業に行くと、(←この頃は添削か授業かをその時々で選ぶことができました)講師から原稿を見せられて、「こういう形で仕事がくるんですよ」と言われました。「仕事とか下訳としてお願いするつもりはありませんが、勉強に使うのであれば、原稿をコピーして持って帰っても構いません。訳文を作ってくれば、添削ぐらいはします」そういう内容のことを言われました。英語以外の言語だったので、私だけだったのですが、原稿をコピーさせてもらって持って帰りました。一応、その仕事の納期も聞いておき、お金はもらえなくても、添削してもらえるというのもあって、やっぱりこういうところでこそ頑張っとかないと、と思い、仕事のシミュレーションのつもりで気合入れて納期までに訳し、訳文を講師にわたしました。で、その翌週、またまた授業に行くと、早速、添削された訳文を返してもらいました。そのとき、同時にお金もわたされました。「これだけの訳文を作ってこられたら、お金を払わないわけにいきませんから」そう言ってもらえたのです。仕事じゃなかったものを仕事にしてしまったわけですが、これがきっかけで、ほかにも下訳のお仕事がいただけるようになりました。このときのことを「トライアリスト」の会報でも取り上げていただいたのですが、そこに「下訳としてお願いした」と書いてあったのは、だから実はウソなんです。もちろん、このときもらったお金は全額、辞書の購入にあてました。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2006年01月04日
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昨日、見ていた↓このショップのメルマガで目に止まった言葉です。エストニアのニッターさんのお話しだったのですが、「手に職」系(翻訳ももちろんです!)はやっぱり、みんな同じなんだなぁ~と思いました。上の言葉を一般化すれば、「基本をきちんと身に付けることによって、初めて個性が生まれてくる」といったところでしょうか。私の場合、翻訳の勉強会(講座ではない)へは、むか~しにちょこっと参加した程度ですが、ああいうところで、お互いの訳文を発表しあったり、検討しあったりしたって、基本をちゃんと身に付けた人同士でない限り、むしろマイナスだったりするんですよね。「今日は有意義な勉強会だった」と本心から思える人にとっては特に。人それぞれに変な癖がどんどんついていくっていうか…。今はそれがよくわかります。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2005年12月03日
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トライアリストには、年に1回「全国大会」という楽しいイベントがあります。それが今週末(金~日)だったのですが、今回もたくさん参加されていました。何しろ、一度参加するとまた次も参加したくなるほど楽しさで、ほとんどの参加者がリピーターさんです。詳しい内容は参加してのお楽しみということで…。(って、会員しか参加できないんですけど)私はどちらかと言うと、講義を聴くのはもちろんですが、講義を受けているほかの人たちの反応を見させていただくのも、楽しみにしています。(趣味悪い?)そこで今回気付いたのですが…、配られた課題(コピー)の下に「Nature」と書いてあるのを見ただけで、本文を読みもしないうちからビビってた人、いませんでしたか?気持ちに余裕をもつというのは、とても重要です。もちろん、余裕というものは膨大な英文を読みこなすことによって、自然に生まれてくるものではありますが、それまでの段階であっても、Natureだろうが、Scienceだろうが、「しょせん、自分と同じ人間がやっていることに過ぎない」わけです。それに、「難しい」ところはたいてい、ほかの人にとっても「難しい」のです。そう考えると、そもそもビビる必要なんて、どこにもないんですよ。まして、「世界の最先端の治療に興味を持ち、自らも内容を楽しみながら翻訳できる方」を求めているあのトライアルを受けるなら、今回の課題ぐらいでビビってちゃだめです。みなさん、がんばってくださいね!当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2005年11月20日
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いきなり500万円の話をして、びっくりされた方もおいででしょうから、最後に、少し額の小さい話をします。先日、よしなしごとにコメントをいただきまして、その方は「情報料としては、1年で2万は高いですよね」と書かれていました。私の場合、アメ○アに入会して5年になります。つまり、入会金+年会費×5年で、すでに8万円払っていることになります。一昨年までは、ただ年会費が出て行くばかりという状態でしたので、3年間で計5万円の赤字だったわけです。でも、アメ○アの募集情報を見てトライアルを受けて1社合格し、1回仕事を受注しただけ、わずか1週間ほどの仕事で、今までの赤字分をじゅうぶん上回る金額が入ってきました。もちろん、それ以後もその会社からお仕事をいただいています。たった5万円の赤字を返済するのに3年もかかったことになりますが、たった1週間働くだけで十分返済でき、それ以後、どんどん黒字にすることができる投資でもあったわけです。「生かすも、殺すも…(2)」の例で言えば、アメ○アの年会費って、1年にたった1日働くだけで元がとれる額ですからね。「○○にお金を払ったからって、儲かるようになるかどうかどころか、元がとれるかどうかもわからない」そう考えて、お金を出すことに二の足を踏む方は多いでしょうが、逆に言えば、そのお金を出し渋ることによって、それ以上の収入をも逃すことになるのです。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2005年11月17日
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(1)でも書きましたが、翻訳業は商売ですので、偶発的なことや、ある特殊な場合を除き、元手がゼロの状態から、いきなり在宅翻訳で稼ごうというのはまず無理です。自分がもっているもの(お金、能力、コネ等)を客観的にとらえ、必要なところにしかるべき額の投資をして、仕事で通用する力と環境を整えつつ、少しずつ仕事を獲得していく。出て行ったお金を生かすも殺すも、本人次第なのです。ところで、「ある特殊な場合」が何かというと、「人並みはずれた能力をもっていること」です。つまり、翻訳の勉強を改めてしなくても、いきなりプロレベルの翻訳ができる語学力(日本語・外国語とも)があり、たとえ専門知識がなくても、専門的な内容を一発で確実に身につけていくことができる吸収力があること、です。それでもやはり、専門知識がなければ、本を読んで勉強するなど、多少のお金はかかるでしょうけどね…。つづく。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2005年11月16日
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昨日のよしなしごとの例に挙げた翻訳者さんのようなことは、誰にでもできることではありませんし、私自身、翻訳の仕事ができるようになるまでは、毎月の収入の範囲内から講座の受講料や書籍の購入費を捻出していましたが、やはり、OJT(いわゆる下訳)をさせてもらえるようになるまでに、諸々合わせると150万円前後はかかっていますし、下訳で得られた報酬は、ほぼ全額、専門書・辞書等の購入に当てて、翻訳会社から仕事を受けるようになってからでも、相当額を書籍の購入などに当てていましたので、「翻訳だけで食べていける」自信がある程度つくまでには、やはり全部で500万円ぐらいはかかっていると思います。出て行く話ばかりしても暗くなってしまうので、入ってくる方も合わせて考えてみます。この500万円という金額がどういうものかというと…、仮に、英文和訳で訳し上がり1枚(=日本語400文字)あたり、1,500円もらえるとします。5,000,000÷1,500=3,333.3333…枚約3,300枚として、翻訳関係の雑誌に目安として書かれている量=1日10枚訳すとすれば、330日間、翻訳の仕事をすれば元がとれる金額ということになります。トライアルに合格したからといって、急に次々と仕事が来るわけでもありませんし、旦那さんの収入で生活が成り立っているとか、親と同居で生活費がほとんどかからないとかいう場合以外は、自分の(場合によっては家族も)生活を支えなければならないので、別の仕事をしながら、ということになるかもしれません。いずれにしても、最初のうちは週2日ほど翻訳の仕事をするとして、年間約100日。このペースでも、3年半もすれば500万円の元はとれるのです。1年、2年と経つうちに、仕事の量も増えてくるでしょうから、実際にはもっと早く元はとれます。つづく。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。
2005年11月12日
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