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名古屋市の輸入住宅に現地調査へ伺った際に、ついでにここも見て欲しいということでチェックさせて頂いたアルミクラッドの木製ドア。こちらのサッシのメーカー名はよく分かりませんが、観音開きの高級なフレンチテラスドアという仕様です。ただ、25年間何もメンテナンスをしていないという状況で、ご覧のようにドアの木が黒ずんできていても、まあいいかという感じで放置をしてきたらしいです。こうしたドアが複数あるのですが、太陽や風雨に曝される南面のものは全てこのような状態になっていました。残念ながら、このような状態になっているとドアそのものを交換するというのが一般的な方法ですが、窓メーカーもはっきりしない為交換用のドアを新しく製作してもらうということが出来ません。マーヴィンもそうなんですが、国内からメンテナンスサービス事業を撤退させてしまったサッシ・メーカーのものは、基本的に建具類を新しく作ってもらうことが出来ないのです。そこで苦肉の策として、腐ってきている木枠の部分を外して、そこの部分だけ加工・成形した木に入れ替えて修理するというやり方を行います。ただ、費用を出来るだけ抑える為に途中で木をつなぐということもやりますから、そこの部分だけつなぎ目が見えてしまうかも知れません。塗装などで出来るだけ気にならないように仕上げますが、気にして見ればどうしても見えてしまうことはご了承頂かなければなりません。(でないと、悪くなっていない部分も含めて、つながっている部分の木枠は全て交換するということになってしまい、費用も大幅に掛かることとなります)勿論、こうした不具合の原因は、雨がガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目から入り込んだことですから、そういう部分の防水処理や室内側の木部も防水塗装をしてやることが大切です。因みに、こういう不具合はメーカーの問題ではなく、ペアガラスのサッシというものは10年くらいでガラス防水を行わなければいけないということを、日本の住宅メーカーが全く知らなかったということが原因です。ブームやトレンド、金儲けだけで家づくりをして、輸入資材のメンテナンスに何ら知識を持ち合わせていなかった住宅業界に責任があるように思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月05日
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こちらは、昨日記事に書かせて頂いたミルガード(Milgard)のシングルハングサッシのバランサーを建具に固定する為のトップガイドです。普段は建具と窓枠との間に隠れていて見えませんが、これがバランサーの頭を抑えていることで建具が固定されています。ですから、これが壊れてしまうとバランサーが窓に固定出来ず、窓の上げ下げが出来なくなります。写真を見て頂いただけでは分からないと思いますが、この状態のトップガイドであれば、バランサーは十分固定が可能です。ただ、このトップガイドはプラスチックで出来ていますから、長年の使用で経年劣化を起しています。その証拠にトップガイドの後方部分が割れてなくなっている状況です。その為、このトップガイドの寿命は然程に長くないと見るべきです。今回、このトップガイドが付いていたサッシのバランサーを交換しますから、トップガイドも同時に交換しておくことで余分な労力や費用を省くことが可能です。まだ使えるからと多少の予算を惜しんで後回しにすれば、その時は費用を抑えられるかも知れませんが、近い将来破損した際はそのお金以上の費用を掛けてまた直さなければなりません。急がば回れ、面倒だと思わずに早め早めにメンテナンスをして下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月04日
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こちらは、ミルガード(Milgard)の輸入シングルハングサッシ(下窓のみが開閉する上げ下げ窓)から外してきたチャネルバランサー。新築から25年お使い頂いたようですが、何年も前から窓の開閉がうまく出来なくなっていたそうですが、そのまま使い続けてきたそうです。窓の建具が傾いてしまい開閉が出来ない状況になってきた為、今回私共にメンテナンスのご相談を頂きました。こういう場合、その原因の多くがこのバランサーの不調にあるのですが、まずは写真をご覧下さい。上側のバランサーは、吊りバネと固定用の引っ掛けフックとをつなぐ吊りヒモが完全になくなっており、バネ自体も錆びて動かなくなっている状態です。写真下側のバランサーは、吊りヒモは付いているのですが、伸びて全く機能していない状態です。また、吊りヒモを巻き取っているはずの小さな樹脂製の滑車類が経年劣化で破損していますし、バネも錆が酷い状態です。各部品が全て正常に機能して初めてバランサーがその役割を果たせるのですが、複数の部品に不具合が生じていますから、これでは使いものにはなりません。よく切れてしまった吊りヒモを新しいものに取り替えて使いたいという人がいらっしゃるのですが、20年も経過したバランサーはヒモ以外も既に劣化が進んでいますから、1つを直した所でまたすぐに何かが壊れるというトラブルに見舞われます。チャネルバランサーだけでなく、バランサーというものは消耗品ですから、15年くらいしたら窓の両サイドに付いているものを両方交換してやることが、家族が快適に過ごせる秘訣です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月03日
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先日もこちらのブログ記事でご紹介をさせて頂いた輸入サッシの網戸を固定する為のバタフライ・クリップについて、またお問い合わせを頂きました。先日と全く同じ形状・大きさのものですが、今回の写真はサッシに取付けた状態になっています。羽根を広げた感じというよりは、手を広げたようなひょうきんな見た目をしていますよね。でも、このひょうきんな形状こそが網戸を固定する為に必要なので、他のものでは代替は利きません。ただ、常に風雨に曝され、太陽の紫外線によってプラスチックが傷んできますから、15年くらいで定期的に交換した方がいいかも知れません。でないと、網戸がうまく窓に付かなくなりますから、小さな虫なんかが入ってくるかも知れません。バタフライ・クリップは、北米で製造された輸入サッシでしか使われない特殊な部材ですから、国内で購入することはまず不可能です。調達する為には輸入経費も掛かりますから、購入の際は予備も含めて出来るだけ多めに注文して、その分経費の割合を抑えるようにしたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月01日
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滋賀県のお客様から輸入のケースメントサッシに使われているオペレーターを交換したいというご相談を頂きました。この窓は、ローウェン(Loewen)製のアルミクラッド木製サッシですが、交換部材の取り寄せをして欲しいというだけで、具体的な不具合内容はお知らせ頂いておりません。ですから、オペレーターを交換することで不具合が解消するかどうかもよく分からないといった状況です。取り敢えず、代表的なオペレーターの形状寸法図をお客様にお送りして同じものかどうかを確認頂くようにお願いしました。その後暫く経って、お客様から私共がお送りした寸法図とは違う場所を計測したものが送られてきて、部材の特定と見積をしてくれというメールを頂きました。お客様から頂いた寸法情報で分かればいいのですが、判断の決め手となる部位の寸法計測でないと、私共では適合するものかどうかは判断出来ません。不具合のあったオペレーターの現物が手元にあれば、適合する部材がどれかを判断出来ますが、メールでのやりとりだけの場合はお客様側で適合するかどうかの最終判断を頂く以外方法がありません。私たちは、私たちから提示させて頂いたものに基づいて材料の輸入をすることには責任を負えますが、現物確認しない状況で推測に基づいて調達するという無責任な仕事は出来ません。輸入住宅に使われている部材を供給して欲しいという場合は、まずお客様から形状や寸法、品名・品番・メーカー名といった情報を提供頂き、それと同じか近いと思われるものを私共からご案内させて頂いた後に、欲しい部材かどうかをお客様ご自身で判断頂かないと資材の調達は出来ませんから、お気を付け下さい。勿論、私共が現地調査を行って部材の特定まで行う場合は、部材の適否に関しても私共が責任を以って調達を行いますし、交換作業まで全てご依頼頂く場合も同様です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月30日
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こちらは、千葉県の輸入住宅に取り付ける予定の輸入ケースメントサッシの交換用建具(障子)です。ハード(Hurd)製ボウウィンドウのケースメントサッシが5枚あるのですが、そのうちの1枚のペアガラスが突然割れてしまったということで、メーカーから取り寄せました。メーカーから入荷した時点では、室内側の木部は無塗装ですし、屋外側のガラスの周囲も何となく防水が不安な感じです。ですから、現場に取付けする前に、社内の倉庫でこうして防水工事を行って、それから実際の現場で取付け作業を行うのです。写真に写っている方は、建具の室内側。こちらには、パラペイントの木部用防水塗料 ティンバーケアで木部塗装を行います。ガラスの周囲にはマスキングテープを張って、塗料が付かないように養生をしてから塗装をします。勿論、塗装の下準備として、木の表面を細かなサンドペーパーを使って毛羽立ちや汚れをきれいにします。また、こうやって作業台の上に載せて仕事をしますから、細工がしてある凸凹した部分や現場では塗りにくい部分もきれいに塗装することが可能です。当然、塗料も十分に乾かして2度塗りをする時間もありますから、現場塗装とは精度も手間も格段に違うと思います。単純に交換をするだけなら簡単ですが、こうやって丁寧に仕上げることで耐久性も美しさも変わってきますから、金額以上の価値があるはずです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月29日
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福島県のお客様から、輸入のケースメントサッシに付いているマルチポイントロックの部品についてお問い合わせを頂きました。こちらの部品は、サーティンティード(CertainTeed)の製品をOEMで製造していたクレトイシの窓に取り付けられたロックバーのガイドです。何やらイカっぽい形をしていますが、この部品はタイバーガイドと呼ばれています。長いロックバーを真っ直ぐ上下させる為に、このガイド部品がバーをしっかり保持します。ただ、この部品もプラスチックで出来ていますから、太陽の紫外線によって徐々に経年劣化して割れてしまいます。タイバーガイドは、窓の大きさによって2~3つ程度付けられていますが、そのうちの1つでも破損すると、窓に鍵が掛けられなくなり防犯上問題が生じるかも知れません。また、逆に鍵が掛かったまま外れなくなることもありますから、そうなると窓が開けられず、こちらも問題です。1つの部品の破損が、他の部品の破損につながったり、連携して1つの機能を果たすことが出来なくなったりしますから、早めに部品交換や修理を行うことが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月28日
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ミルガード(Milgard)のシングルハングサッシ(下窓だけが開閉する上げ下げ窓)のバランサーを交換したいというご相談を大分県のお客様から頂きました。写真はサッシの側枠部分ですが、穴が明いた所にチャネルバランサーのヒモ付きフックが引っ掛けられているのですが、そのフックがありません。つまり、バランサーが外れた状態になっているようです。これでは窓を開け閉めすることが出来ませんから、新しいバランサーを取り付ける必要があります。穴が明いた場所の上に、金属の細い板状のものが見えますが、これはテイクアウト・クリップと呼ばれるバランサー交換用の部品です。バランサーを交換する時以外に使う機会がありませんから、お客様の中には新築以来何に使うのか分からずに過ごしてきたという人もいらっしゃるでしょう。テイクアウト・クリップは、板状の部分を軽く持ち上げて使います。その状態で下窓建具(障子)を上に持ち上げると、テイクアウト・クリップにバランサーの先が引っ掛かって、建具とバランサーが分離し外れます。ということは、テイクアウト・クリップがない状態ではバランサーを窓から外すことは出来ないのです。バランサーを交換する時以外には必要のない部品ですが、錆びたり欠損したりして使えなくなっていると、バランサーの交換は不可能ですから、日頃からちゃんとメンテナンスをしておきたいですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月27日
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千葉県のお客様から、メーカー不明のアルミクラッド木製サッシに付いているクランクハンドルを調達したいというご相談を頂きました。クランクハンドルは、クルクル回して窓を開閉させるのに使うのですが、開閉が固くなってきているとのことでした。こういう場合、建具(障子)の水平・垂直が取れていないか、オペレーターやウィンドウヒンジの調整不足が原因ではないかと考えていますが、お客様としてはまずはハンドルを交換して様子を見たいということでした。ハンドルの不具合としては、オペレーターの回転軸に差さる穴にギザギザが付けてあるのですが、無理に回し過ぎてギザギザが削れてしまったということが考えられます。ハンドルの穴の中は、比較的柔らかな樹脂で成形されていますから、オペレーターが固くて動かないのにハンドルを強く回し過ぎると、穴が摩耗してギザギザした感じがなくなってしまいます。このクランクハンドルは、どこの輸入サッシ・メーカーでも採用している汎用性の高い部材ですから、部品メーカーから比較的簡単に調達することが可能です。ただ、ハンドルだけを替えたとしても、不具合の根本原因が他にあってそれを解決しないまま使い続ければ、すぐにまた交換しなければならなくなりますから、その点は一度専門家にも見てもらって適正なメンテナンスをするようにして欲しいものです。因みに、このハンドルは可倒式で、使わない時は畳んでおくことが可能ですから、比較的場所を取らない部材です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月26日
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20枚以上の網戸をお預かりして、会社で網の張り替えを行っています。網戸は、ペラウィンドウ(Pella)のダブルハングサッシ用のものがメインです。幅が80cm、高さが1m程度ありますから、結構な大きさです。グラスファイバーの網は、指で押せば破れるくらいボロボロになっていますが、網押さえのゴムは比較的いい状態でした。通常、こうしたゴムは網戸を2回張り替える時に1回交換するという交換頻度ですから、まだまだ使えます。でも、網戸の取付け・取り外しの際に持つ樹脂製の取っ手は、経年劣化で使いものになりませんから、こちらは私共の手元にあるもので交換します。写真は、張り替えを終えた網戸ですが、元々の取っ手はフレームの中央に1個だけ付いていたのですが、それだと取付け・取り外しの際フレームの真ん中に力が集中的に掛かり、曲がってしまいます。ですから、今回は取っ手を2つ取り付けて、力の掛かりを分散させました。そうした方が、フレームの歪みも少なくなり、隙間から虫が入ることも少なく出来ます。こういうちょっとした気遣いが、家のメンテナンスには大切なんですね。勿論、汚れたフレームは、張り替え前に雑巾できれいに拭いてあげます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月24日
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北海道のお客様からカナダのローウェン(Loewen)製ダブルハングサッシのバランサーの調子が悪いので、交換したいという相談を頂きました。ローウェンのバランサーは、マーヴィン(Marvin)の古いタイプのものに近いものが使われています。写真の黒い樹脂パーツが、建具のピボットバーの下になるような位置に来るのですが、バランサーのバネがこの樹脂パーツと連動して重い建具を吊り上げるという構造になります。バランサーはおおよそ15年程度で交換すべき消耗部材ですが、多くのおうちではそれ以上長くお使い頂いているようで、1ヶ所悪くなると立て続けに他のサッシも不具合を起こす傾向にあります。今回どんな不具合が発生しているのかは分かりませんが、劣化したバネは伸び縮みの強度が落ちて来たりして戻らないケースがよくあります。また、黒い樹脂部品が脱落して、バランサーと建具とが連動しなくなるなんてこともしばしばあります。こういう場合、バランサー部品を部分的に交換すれば直ると思っていらっしゃるかも知れませんが、バランサーは15年もすると各部位全てで経年劣化が進んでいると考えるべきです。そういった意味で、バランサーの具合が悪い場合は、バランサーごと交換しないとすぐにまた不具合が出る可能性がありますから、注意が必要です。もったいないという精神は日本人の美徳でありますが、こういう場合はケチらずにバランサーを交換することの方が反っていいかも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月23日
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香川県のお客様からボウウィンドウに付いているケースメントサッシの開閉オペレーターが破損したというご相談がありました。ボウウィンドウは、マーヴィン(Marvin)製で4つのケースメントサッシが弓なりの形状で並んでいます。窓を開け閉めする際、クランクハンドルをクルクル回すのですが、ハンドルを回しても空回りしてしまい、窓が開け閉め出来なくなるという状態です。クランクハンドルを装着する回転軸があるのですが、それが途中で折れてしまうと開閉用のギアが動かず、窓が開けられないという状況になります。こういう場合、回転軸のみの交換は出来ませんから、オペレーター本体を交換してやる必要があります。ただ、このオペレーターは、写真のように窓の木枠で囲われている為、ビスを外すだけでそのまま取り外し出来るというものではありません。つまり木枠を一旦撤去しなければオペレーターは外せないということなんですが、薄い木で出来た木枠は非常に繊細で弱い作りになっています。ですから、一連の作業では工具や経験、慎重な仕事が求められるのです。こうしたオペレーターは、マーヴィンだけでなく、ローウェン(Loewen)やペラウィンドウ(Pella)、アンダーセン(Andersen)などの輸入サッシにも使われています。メーカーによって形状や大きさは様々ですが、適正な部材を調達して破損の原因となった建具の歪み調整やホコリの除去、位置調整などを同時に行うことで新築時のようにスムースに動くようになります。長く美しい輸入サッシを使っていきたいということであれば、輸入住宅の専門家に相談して不具合を出来るだけ早く修正することが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月21日
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埼玉県のお客様から、輸入樹脂サッシの部材を調達したいというご相談を頂きました。それは、上げ下げ窓のシングルハングサッシに装着されている棒状のバランサーなんですが、それを窓に固定しておく為に建具(障子)側に装着するトップガイドという部品も欲しいというご要望でした。多くのお客様は、バランサーを交換さえすれば、窓の開閉は出来るとお考えのようですが、トップガイドが破損したり外れたりしているとバランサーが本来の機能を発揮することが出来ず、不具合を解消することも不可能となります。こちらのお客様は、そういうこともよくお分かりのようで、チャネルバランサーと一緒にトップガイドも調達をご希望になりました。ただ、お客様は、窓メーカーをミルガード(Milgard)ではないかとおっしゃられていましたが、私はアルパイン(Alpine)製ではないかと考えています。それは、頂いたトップガイドの写真で分かるのですが、ミルガードのものとは若干形状が異なります。この形状のものをトップガイドとして使用しているのは、あまり多くなく私の知る範囲ではアルパインのような気がします。勿論どこの窓メーカーであろうとも、部品の形状や寸法が同じであれば、トップガイドは装着可能ですから特に問題ではありません。トップガイドは樹脂で出来ていますし、常にバランサーがこの部品に圧力を掛けている状態ですので、15~20年もするとバランサーよりも先に破損する可能性もあります。上げ下げ窓は、バランサーによって窓を開閉させることが出来ますが、バランサーに関連する部品類も不具合がないかチェックすることで、正常な窓の開け閉めが可能となりますから注意して下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月19日
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先日サッシバランサー用のコイル・スプリングを入手しましたので、本日それを持って交換作業に伺いました。コイルバランサーを交換したのは、クレトイシ製のシングルハング。バランサーは、窓の両サイドに装着されているのですが、通常はどちらか片方だけが不具合を起こしてもう片方は正常というのが多いのですが、今回は両方のコイル・スプリングが切れていました。バランサーは、どちらか片方だけがおかしくても、両方一度に交換するのが大事なので、ちゃんとコイル・スプリングも2つ分用意してきていますから問題はないのですが、恐らく片方が切れた後も暫く窓を開け閉めしていた為、もう片方も切れてしまったというのが実情でしょう。浴室の窓は、湯気や湿気、シャワーのお湯などに常に曝されていますから、錆びないステンレスのコイル・スプリング(バネ)と言っても、金属疲労を必ず起こしてしまう状況です。ですから、他の場所にあるシングルハングサッシに比べて、バランサーの寿命も7割から半分くらいになってしまうのだろうと思います。バランサーは消耗品ですから定期的に交換すべきですが、これを交換出来るビルダーが殆どいない為、相談先もなくそのまま放置してあることが多いように思います。私たち ホームメイドのような専門ビルダーを探して、家のかかりつけ医として輸入住宅のメンテナンスの相談に乗ってもらうようにして下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月17日
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ペラウィンドウ(Pella)のケースメントサッシの小さな交換部品を調達したという記事を書かせて頂きましたが、今日それをサッシに取付けてきました。デザイナーシリーズと呼ばれる3重ガラスの高級サッシですが、使われている部品も特殊なものが装着されています。今回調達したのはヒンジシューという白い樹脂部品で、サッシの下枠に付いているレールの中に装着して、開閉する建具(障子)が左右に走るという動作を可能にします。写真が、それを窓枠に装着した様子です。緑の窓枠のレールに半分入り込んでいますから、見えているのはその残りの半分の部分。こんな小さくてすぐに壊れてしまいそうな部品ですが、20年くらいちゃんと窓の開閉に寄与してくれましたので、意外としっかりしているのかも知れません。ここにヒンジシューが付いていないと、窓はスムースに開け閉め出来ませんから、欠損していたらすぐに交換するようにして下さい。恐らくこの部品は、近い将来入手困難になるような気がします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月16日
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福井県のお客様からローウェン(Loewen)のサッシに不具合が生じたので、メンテナンスが出来ないかというご相談を頂きました。それは、スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハメ殺し側のドアのペアガラスが内部結露を起こしたというトラブルでした。通常アルミクラッドサッシでペアガラスが曇ったりした場合、建具(ドア)ごと交換するというのが多いパターンですが、ハード(Hurd)と同様ローウェンのガラスは建具(ドア)から外して交換をすることが可能です。ただ、しっかりとガラスの実寸法を正確に確認することと、面倒な取り外しや取付けの際に木製の押縁(ガラス押え)を破損させないように取り外さなければならないことが課題です。万一破損させた場合は、メーカーから取り寄せるということになるのですが、今月末に日本で販売代理店をしていた資材会社がサービスを止めてしまいます。勿論、他にも調達ルートはあるのですが、ルートが徐々に少なくなれば、それだけコストや納期も多く掛かることが予想されます。確かに輸入サッシが殆ど売れない時代になってはきているのですが、輸入住宅を建てたお客様を放り出してメンテナンスサービスを止めてしまうというのは、どうなんだろうと思ってしまいます。何れにしても、私たち ホームメイドは、会社が存続する限り出来るだけのお手伝いをしていきたいと考えていますから、ご安心下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月15日
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愛知県のお客様から、メーカー不明の輸入サッシに取り付けられているバランサーの調達をご依頼頂きました。シングルハングサッシと呼ばれる下窓のみが開閉する上げ下げ窓で、そこに装着されていたチャネルバランサーの吊りヒモが切れてしまったということです。ヒモ(糸)だけ交換すれば直るとお考えのお客様もいらっしゃいますが、バランサーは窓の左右に1本ずつ付いていますから、左右同じ長さで同じ強度のヒモを強いバネにくくり付けるのは結構大変です。また、吊りヒモだけでなく、バネや滑車などの部品が既に錆びたり劣化したりしている場合は、更に左右のバランサーで吊り具合を合わせることが難しくなります。ですから、どちらか一方のバランサーに不具合が出た場合は、左右両方のバランサーを新しいものに交換する必要があります。勿論、片側だけの交換でうまくいくこともあるかも知れませんが、バネが弱った古いものを混在させればそちらに大きなストレスが掛かり劣化の進行は早まりますから、近い将来古いバランサーにも不具合が出てくるリスクは大きくなります。もったいないという気持ちは理解出来ますが、こういう場合は2本共新しいものに交換することをお勧めします。因みに、バランサーの交換時期は15年程度とお考え下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月14日
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以前ペラウィンドウ(Pella)のケースメントサッシが開閉出来ないという記事を書かせて頂きましたが、今回開閉用のウィンドウヒンジに付いている小さな交換部品を入手しました。ペラのデザイナーシリーズという高級バージョンにしか使われていないヒンジシューと呼ばれる白いパーツなんですが、ペラが最近デザイナーシリーズの製造や交換部品の提供を完全に止めてしまった為、メーカーからは入手困難となった部品でした。他の輸入窓メーカーでも採用されているのを見たことがありませんし、ペラでもデザイナーシリーズ以外のケースメントサッシには使われていないといったスペシャルなパーツです。使われているのは、建具の上下に付いているウィンドウヒンジのうち、下枠側に付いているヒンジのみ。幸い部品メーカーから直接入手することが出来ましたが、そのうち入手困難となる可能性もありますし、小さな樹脂部品なのに価格がべらぼうに高いというものですから、早めに手に入れておくことに越したことはないと思います。また、取付けした様子をご覧に入れたいと思いますが、これが壊れて困っている人がいらっしゃるでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月13日
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全てが揃うまでは少し先にはなりますが、千葉県のお客様のおうちに使われているサッシの部材交換を準備しています。ご依頼の箇所は複数ありますので、一度に全てを記事にすることは難しいですから、今回はダブルハングサッシの交換建具についてご紹介します。今回交換することになった原因は、ハード(Hurd)製窓のペアガラスが内部結露を起こして曇ってしまったというものでした。ハードの場合、ガラスを建具(障子)から外して交換するということは出来ないですから、ガラスが挿入された建具ごと交換する以外にありません。ただ、上げ下げ窓のうちどちらか片方の建具に不具合があったとしても、ハード社のダブルハングは建具の仕様(デザイン)が変わっている為、既存の窓枠に合う建具を作ってもらうにしても、上窓と下窓の両方を交換することが必要となります。また、建具を吊って開閉をサポートしてくれるバランサーも従来とは異なりますから、窓枠の両サイドにあるジャムライナーというレール部材も一緒に交換しなければなりません。そういう意味では、木製の窓枠以外は全て中身を交換するということになり、交換作業も結構な手間が掛かります。そういった交換作業についてはまた今後記事にしていくことになりますが、その前段階で建具木部の防水塗装(2度塗り)やペアガラスや建具枠に雨が入り込まないように防水処理をしてやる必要があります。(メーカーから入荷した時点では、室内側の木部は無塗装ですし、製造時に行われたアメリカ人の防水処理は大雑把で雨漏れのリスクがあります)事前作業は現場で行うよりも会社内で丁寧に実施する方が、施工精度も上がりますし、現場作業の省力化も図れますから持ち込む前にやっておくことが重要です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月12日
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以前から問題の認識があったのですが、窓メーカーからはこの補修について何ら対策方法の回答がなかった問題をお客様からご相談頂きました。それは、マーヴィン(Marvin)社のインテグリティ(Integrity)シリーズに於ける外装劣化の問題です。インテグリティは、従来のアルミの外装ではなく、グラスファイバーを樹脂で固めて外装枠を形成しています。アルミカバーがされた木製枠と比べて、成型がしやすいことや軽いこと、気温の変化による材料の伸縮や狂いが少ないこと、何よりその分価格が安いことが特徴でした。ですから、アルミクラッドサッシに代わって、急速にマーヴィンの主力商品になっていったというのが実情です。でも、新築から10年くらい経ったサッシ、で写真のように表面材が剥がれたという報告・相談が私共にも寄せられるようになりました。メーカーに相談しても特に補修する方法について回答がないという状況で、私共も塗装をし直す以外に方法がないというのが結論でした。ただ、薄い塗膜が剥がれたという問題ではなく、グラスファイバーの枠材の上に張られた表面コーティングを含めて剥がれているという状態であることから、コーティングそのものも直さないといけないのではないかと考えています。マーヴィンが日本から撤退した今、メーカーや代理店がこうした問題に正面から対峙してくれるように思えないのですが、私たちが何等かの方策を手探りでも見出す必要があると思っています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月11日
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先日、掃出しサッシ(スライディンパティオドア)のウェザーストリップ(気密パッキン材)を交換した名古屋市の輸入住宅。その際に他にもいろいろ不具合があるので見て欲しいと言われたことの1つが、こちら。マーヴィン(Marvin)の掃出しサッシの鍵の掛かりが、少しおかしくなってきたというものでした。ロックレバーを操作する際、鍵爪(ロックラッチ)がうまく出たり出なかったり。ロックレバーを何度か動かしてみると、ラッチがブラブラしているのがよく分かります。通常は、小さなバネがラッチの動作を制御していますので、素早くカチッとラッチが定位置に移動する感じですが、その制御が利いていない様子です。恐らく内蔵されているバネが経年劣化をして、飛んでしまったか切れてしまったかという状態だと思います。ラッチが動いてくれるうちは何とかなるのですが、そのうちレバーを操作しても全くロックラッチが反応してくれなくなると問題です。鍵が掛かったままドアが開けられなくなったり、逆にドアをロック出来なくなったりしますから、生活に大きな支障が出てしまうと思います。こうしたロックケースは、どの輸入サッシ・メーカーでも使われている汎用部品であることが多いですから、今後も調達には心配要りません。ただ、輸入経費や調達時間が少々掛かりますので、値上がりや円安が進む前に、また破損が進行する前に手配をしておきたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月10日
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山梨県のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディンパティオドア)のロックレバーが欠損してしまったので、部品を調達したいという相談がありました。窓メーカーがどこかは分からないのですが、写真を見る限りロックレバーやドアハンドルの入手は可能なものでした。ただ、アメリカからの調達となると、思った以上に費用が掛かります。まずアメリカは徐々にインフレが進んできていますが、日本は30年近くデフレの状態が続き、昔と比べると価格差が倍以上になっています。そして、30年前は1ドル80円程度だった為替レートが、今や147円にまでなっていますから、やはり円の価値も半分程度になっています。つまり、この段階で30年前と比べて日本での価格が4倍にもなっているということを計算しなければいけません。それに加えて、アメリカからの輸送コストやアメリカの仲介業者の手数料といったものを考えると、例え小さなロックレバーと云えども日本への輸入価格は万単位になる状況です。ただ、日本人は井の中の蛙ですから、世界の常識から相当ずれた考えをしているようで、未だに1,000円もしないくらいで手に入ると思っているのが実情です。(ある意味受注生産品ということも、分かっていないと思います)ですから、今回のお客様も見積価格にビックリして、購入をキャンセルしたいという連絡を頂きました。まあ気持ちはよく分かりますが、今後の家の修理やメンテナンスを考えた時高いなら直さないという選択肢が可能なのでしょうか。それとも、安い価格で提供してくれる会社が他にあると考えるのでしょうか。昨今、輸入サッシやドアを販売していたいくつかの商社も、販売やサービスからの撤退を表明しています。(数日前、高級輸入サッシのローウェン(Loewen)の国内販売の代理店をしていた処も、サービスからの撤退を表明しました)私たちだって、いつまで輸入住宅のサポートを続けられるかは分かりません。価格よりも何よりも、まずは修理・メンテナンスが出来る時にちゃんと直してくれる人間がいるということに感謝する気持ちが大切です。その上で無理な操作をしたり不具合を放置したりせず、早めに調整や手直しを行うように心掛けることをするべきです。輸入住宅は安いという時代ではありません。新築よりもその後の維持管理にはお金と相当の覚悟が必要だということを覚えておいて下さい。その為にはまず専門知識のある輸入住宅ビルダーと信頼関係を築き、その関係を長く続けていくことがキーになるような気がします。皆さん、茹でガエルになってはいないですか?<関連記事>: ホットドック1800円「具材ナニツカッテンノヨ」米国の物価高への嘆きに驚きの声 (2023年9月10日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月09日
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埼玉県のお客様から輸入サッシの網戸を窓に固定する部品が欲しいというお問い合わせを頂きました。サッシのメーカー名はよく分からないようですが、欲しい部材の写真を送って頂きました。写真にある網戸を固定するピンは、プラスチック製のツマミの部分が、シャフトから少し外れ掛かっているような印象を受けます。このツマミの部分は、太陽の光に一番よく当たる部分ですから、紫外線による経年劣化が最も進む箇所でもあります。よくシャフトは丈夫なアルミ製がいいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、ご覧のようにシャフトは網戸のフレーム内に隠れてしまっているので、殆ど劣化することはありません。ですから、私たちは取付けがしやすくて、ツマミも外れにくい樹脂製のシャフトを使ったスクリーンピンをお勧めしています。ただ、樹脂製のシャフトのものは、マーヴィン(Marvin)等の輸入サッシ・メーカーでの取り扱いが終了していますので、私たちが在庫で持っているものが最後です。そういう点では貴重な在庫ですが、多少取付けが固くてもアルミシャフトの網戸ピンはまだ手に入りますから、交換部品で心配することはありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月08日
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昨日、マーヴィン(Marvin)製スライディンパティオドア(掃出しサッシ)のウェザーストリップを交換したという記事を書かせて頂きましたが、今日はその際に追加でご相談頂いた網戸のロック受け。マーヴィンの網戸には、取っ手部分に簡単な鍵が付いているのですが、その鍵をドア枠にロックする為に鉄製鋳物の受け金物が付いています。鍵の爪を引っ掛けるだけの小さなロック受けですから、長年風雨に曝されることで、錆びなどの劣化で割れて欠損することがよくあります。輸入の掃出しサッシには、網戸に鍵が付属しているタイプと鍵のないタイプがありますが、多少の防犯効果が期待出来ることから、鍵付きの網戸は重宝されます。ただ、せっかくの鍵付き網戸でも、こうしてロック受けが破損していたり、新築時に住宅メーカーが受けを付け忘れたりして、鍵が掛けられない状況にあるものも少なくありません。マーヴィンに限らずどこの窓メーカーの網戸でも、ロックの受け金物は交換や後付けも可能ですから、もしもの際は是非取り寄せをお願いして頂きたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月06日
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今日は暑い中、掃出しサッシのウェザーストリップを交換してきました。交換したのはマーヴィン(Marvin)製スライディンパティオドアのサイドフレーム(側枠)とアッパーフレーム(上枠)に付いている2種類のウェザーストリップ(気密パッキン材)です。写真がそのウェザーストリップですが、ドアを屋外側と室内側の両方から挟み込む形で取り付けます。ウェザーストリップが古くなると、隙間を埋める為のフィンが劣化してウェザーストリップ本体から外れてきてしまいます。気密を保つ為の大切な部分がフィンですから、それがなくなってしまえばウェザーストリップの意味はありません。ウェザーストリップは、室内の空気を逃がさない役目と外気の侵入を防ぐ役目の他に、台風などの強い雨や風の侵入も抑制します。ただ、ウェザーストリップには柔軟性が必要な為、素材は弾力性がある塩化ビニールが使われます。この素材は、長く太陽に曝されると可塑剤が抜けて硬くなってしまい、割けたり千切れたりします。ですから、10~15年程度で定期的に交換する必要があるのです。マーヴィンは既に日本市場から撤退しましたが、こうした部材は部材メーカーから直接輸入することは可能です。また他の輸入サッシ・メーカーでも同様のウェザーストリップが使われていますが、交換部材の調達ルートがある私たちなら、手に入れることは問題ありません。台風シーズンを前にして、一度皆さんのおうちもウェザーストリップを点検してみては如何でしょうか?輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月05日
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OEMで輸入サッシの製造をしてきたクレトイシ。最近は、それらの技術を踏襲しながら、自社ブランド「モンタージュ」で製造販売を続けています。今回お客様から浴室の窓として設置したクレトイシのシングルハングのコイルバランサーが破損して、窓を開けられなくなったというご相談を頂き、交換用の部材を調達しました。写真がその部品ですが、ステンレスで出来たゼンマイ式のバネが2つ。バランサーは窓枠の左右両袖に装着されていますから、2個を同時に交換しないと意味はありません。このバネは非常に強力で、その巻き取りの力を利用して重い可動建具を上げ下げします。この部品だけなら修理は大したことはないと思われるかも知れませんが、窓枠の狭い溝の中に入れるにはそれなりの技術と専用の工具が必要となります。次回はこれに交換した窓の様子をご覧に入れたいと思いますので、乞うご期待。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年09月04日
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昨日、ピーチツリー製のテラスドアを修理したという記事を書かせて頂きましたが、その際一緒に古いアンダーセン(Andersen)のダブルハングの外装を塗り直してきました。アンダーセンのダブルハングサッシは、アルミパネルではなく木製の建具に防水塗装をしているので、20年くらい経った段階で塗り直しをしてあげると長持ちします。ということで、窓枠から可動する建具を外し、パラのティンバーケアで塗装後に窓枠に戻すという作業を行いました。勿論、塗装が乾かないと上下の建具の召し合わせ(建具が重なる部分)に塗装が付いてしまいますから、暫くの間陽の当たるお庭に建具を寝かせて置いておきました。そして、いざ建具を窓枠に装着しようとした処、建具に付けられている樹脂製の飾り格子がたわんで湾曲しているではないですか。写真の下窓建具がそれなんですが、上窓と比べると曲がっているのが分かりますね。何とか元に戻そうと、ドライヤーを当てるなど試みたのですが、古い格子の為下手をすれば格子の桟が折れてしまうかも知れないので、あまり力を入れて曲げることは出来ません。いろいろやってみましたが、やはり新しい格子をメーカーから調達して付け替えるのが一番のようです。ただ、現在製造されている飾り格子はプラスチックではなく木製ですから、少し感じが変わることはご容赦頂く必要があります。あと、建具を装着する際にバランサーを取り付ける作業をしていたら、吊りヒモの先が外れてヒモがバランサーの中に巻き取られてしまいました。こうなるとバランサーも交換しないといけませんから、まさに泣きっ面に蜂とはこのことです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月30日
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岐阜県中津川市の輸入住宅で、テラスドアのガラス交換及びメンテナンス作業を行ってきました。輸入ドアは、ピーチツリー(Peach Tree)製のスチールドア。ペアガラスの屋外側の強化ガラスが割れたということでしたが、ガラスの押縁(ガラス押え)は外せるようには作られていません。試行錯誤の上、何とか交換する手立てを編み出して、交換用のペアガラスも手配出来ました。で、今回その新しいペア強化ガラスを現場に持参して、交換作業を行ってきました。ただ、やはり一筋縄ではいかないピーチツリーだけあって、交換作業は苦労の連続。当初は1日で終了するつもりでしたが結局作業は2日間に亘り、それでも何とか無事に完了することが出来たのは、お客様の支援あってのことでした。何せ中津川とは言っても猛暑の中ですから、水分補給や熱対策は不可欠ですから、お客様から幾度となく飲み物の差し入れを頂きました。その甲斐あって、写真のように美しくドアを仕上げることが出来ました。ピーチツリーのドアは、結構厄介な製品ですから、一旦トラブルになると殆どの建具屋や大工が手を出せません。お困りのお客様も全国に相当いらっしゃると思いますので、遠くからでもどうしても直して欲しいという方はご相談下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月29日
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三重県のお客様から輸入サッシの上げ下げ窓のガラスが割れたので、交換したいというご相談を頂きました。サッシは、アンダーセン(Andersen)のダブルハング。下側の建具のペアガラスの外側が、何もないのに突然割れたということです。よくあるケースは、鳥が透明のガラスを目掛けて突進してきたというものや屋外側と室内側との温度差が激しい場合に、ペアガラスにストレスが加わって熱割れを起こすというものです。ペアガラスは周囲がスペーサーというもので固定されていて、それによってガラス内の気密が保たれるという仕組みで断熱効果を図っているという特徴があり、熱によるガラスの膨張・収縮が制限されるという特有の問題があります。これはペアガラスの宿命的な問題ですから、予防することは難しく、国産・輸入を問わずいつ起こるか予想が出来ません。割れた後、お客様自身で割れた部分にテープのようなものを張ったようですが、どうしても隙間が空いてしまいますから、ガラスの中に雨が溜ってしまいます。ただ、溜った水が木製の建具の方に染みていくと、徐々に木枠が腐ってしまうという恐れもありますので、早めに交換することが求められます。(契約条件によっては、火災保険で補修費用を賄えるケースもありますから、その辺りのチェックも忘れずに!)アンダーセンの場合、ペアガラスだけを外して交換することは出来ませんから、下窓の建具ごと新しいものに交換する必要がありますが、製作から輸入まで半年くらい時間が掛かります。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月27日
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こちらの部材は、神戸のお客様から注文のご依頼を頂いた輸入網戸を窓に固定する為のものです。形状が羽根を広げたように見えることから、通称バタフライ・クリップと呼ばれています。この部材は輸入サッシ特有のものである為、日本ではあまり見掛けることはありませんが、北米の窓メーカーで種類の違うものを採用しているケースが多く見受けられます。当然、大きさなども様々ですから、詳細を確認せずに注文をすると網戸を装着出来ないなんてことにもなりますので、注意が必要です。バタフライ・クリップはあまり目立たないように、通常は透明のプラスチックで出来ていますが、樹脂ですから寿命としては15年くらいではないかと思います。太陽の紫外線や風雨に曝される消耗品ですから、購入を希望される際は少し予備の部品も調達しておきたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月25日
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千葉県のお客様から輸入サッシの網戸を直して欲しいというご相談を頂きました。サッシはどこのメーカーか分かりませんが、形状や仕様からすると汎用の網戸パーツを組み合わせて出来ているようです。破損の箇所は、網戸のコーナー部分の劣化とフレームの曲がりが主ですが、グラスファイバーの網や網押さえのゴム、取っ手(持ち手)、網戸を窓枠に固定するバネ部品といったものも経年劣化が進んでいますから、交換すべきと考えます。必要な部材のサイズや形状を確認した上で、アメリカの部材メーカーに注文をして約1ヶ月。全ての部材が揃った処で、網戸の修理を実施しました。フレームは1本を新しくすれば、残りの3本は多少の歪みを修正することでそのまま使えそうでした。プラスチックのコーナー部品は、既に4個共相当劣化していましたから、全て交換しました。耐久性のあるグラスファイバーの網や網押さえのゴム、取っ手なども全て交換しましたので、フレーム以外はほぼ新品の状態です。ただ、網戸の大きさが結構な大きさですから、本来であれば網戸の中央にセンターフレームを1本入れて補強をしないと、網の張り替え時に網戸が引っ張られて歪みが生じてしまいます。今回は既存の網戸の仕様や大きさを正確に再現して修理した関係で、そういった補強の追加は行いませんでしたが、場合によってはお客様の了解の下、そういった作業も実施していきたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月18日
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熊本のお客様からご依頼を頂きましたスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の修理メンテナンスを行いました。サッシは、リッチモンド(Richmond)製のアルミクラッドサッシです。恐らくサッシ枠の下から侵入したシロアリが、雨漏れで枠が腐ったドア本体をも食べて被害が広がったのだろうと思いますが、両サイドのサッシ枠やハメ殺し(FIX)ドアと可動ドアにも被害が拡大していました。両ドアの下枠だけでなく、側枠をも食べていましたから、大きなペアガラスといったものも一旦外して、ドアの枠全体を取り替えなければ修理不能といった大掛かりなメンテナンスでした。2つのドアを外して名古屋まで持ち帰り、ドア枠の部材は交換の範囲をチェックした上で、食われた部分の木枠を新しく作り直すことが必要でした。1枚当たり100kg近いドアを2枚熊本と名古屋を往復させなければならず、途中でガラスを破損させたら万事休すですから、結構難易度が高い案件だったと思います。それでも、必要な材料や道具、適正な作業手順があれば、何とかなるもので、無事に修理を完了することが出来ました。ただ、今回のドアの雨漏れは、以前ガラスを交換したサッシ屋さんのミスが原因であるかも知れません。それは、本来強化ペアガラスの厚みが1インチ(約25mm)なければいけないのに、21~22mm程度しかありませんでした。その分、外部のガラス押え(押縁)とペアガラスとの間に隙間が生じて、そこから雨がドア枠の下枠等に浸入し木部を腐らせたと思います。そうなった処にサッシ枠を経由してシロアリがやってきて、ドアの木枠を食べてしまったというのが実情でしょう。お客様はシロアリの被害を大きく感じていらっしゃるようですが、この問題は雨漏れという複合要因があっての不具合ですから、今回その両方に対処することで将来のトラブルを防げるはずです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月17日
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愛知のお客様から輸入サッシの網戸の修理及び製作をお願いしたいというご相談を頂きました。サッシは、ミルガード(Milgard)製の樹脂窓です。網戸の相談は3枚あって、1枚は破損したものの修理、残りの2枚はどこかになくなってしまったものを2枚新しく作って欲しいということでした。写真は破損している網戸ということですが、グラスファイバーの網(スクリーン)が破れて直してあるのが分かります。なくなってしまったという網戸は、破損している網戸と全く同じものということですから、寸法や仕様といったことを破損したものから確認出来れば全く同じに作り直すことは可能です。ただ、網戸に使われている部材を北米から取り寄せて、それを日本で私たちがフレームをカットするなどして特注していく訳ですから、既製品を購入するのとは費用も納期も全然違います。特にフレームや網などは、長い箱や筒に入れて海外から送ってもらいますので、重さの割に高い送料が掛かります。国内でサッシ屋さんにお願いして適当に作ってもらうことを考えるかも知れませんが、インチ単位では到底材料を調達出来ませんから、お金を掛けた割にはあまり納まりがよくない網戸しか作ることは出来ないと思います。今後も長く使っていくものでしょうから、お金は掛かってもちゃんとしたものをオーダーで作ってもらうことをお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月12日
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福島のお客様から玄関ドアのハンドルセットを調達したいというご相談を頂きました。ドアハンドルは、シュラーゲ(Shlage)製。アメリカではメジャーなメーカーですが、日本では知る人ぞ知るという感じでしょうか。写真が現在玄関ドアに付いている古いハンドルセットですが、装飾がしてあってクラシックないいデザインです。ただ、このデザインのものは既に廃番になっており、少しデザインの異なるものしか入手することは出来ません。取り敢えず、少しデザインが違う新しいハンドルセットを調達しますが、そちらもアンティーク・ブラス色のもので感じはよさそうです。でも、長く使い続けるって難しいですが、すごくいいことですよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月09日
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横浜のお客様から、メンテナンスで無垢のオークの床材に塗るWAXを調達したいというご相談を頂きました。図面には、フローリングについて「ブルースフロア ハニーゴールド」という表記がされているそうです。通常のブルース・フローリングと言えば、WAX仕上げのものが主流なのですが、たまにピカピカのウレタン塗装が表面に塗ってあるものがありますので、念の為床の写真を送ってもらいました。頂いた写真を見ると、表面がツルツルしているような感じで、光沢のある床材に見受けられます。こういう場合、ブルースやロビンスでは一般的なWAX仕上げのものではなく、マイナーですがウレタン仕上げのフローリングであると考えられます。WAX仕上げの床材をメンテナンスするのに用いるデュラ・シール(Dura Seal)という専用WAXをホームメイドでは販売していますが、ウレタン仕上げの床材に用いる必要はありません。ウレタン塗装のものには、一般で販売されている国産のメンテナンス用WAXで十分ですから、敢えてデュラ・シールを使う必要はありません。勿論、WAX仕上げのフローリングに市販のワックスを使ってしまうとせっかくの木の呼吸作用を阻害したり、本物のオークの素材感が失われてしまいますから、気を付けなければなりません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月08日
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昨日、岐阜のお客様の輸入住宅でオーニングサッシの建具交換を行ったと記事に書かせて頂きましたが、その時同時にダブルハングサッシの建具交換も実施しました。ペラウィンドウ(Pella)は、建具を上からヒモで吊って吊り金物(バランサー)で開閉を楽にするという機能を持っています。ですから、建具を交換する際には、バランサーの吊りヒモを一時的に外さなければなりません。でも、バランサーの巻き取りバネが強い状態だと、外した瞬間にヒモがバランサーの奥まで巻き取られてしまい、取り出すのが大変になりますから注意が必要です。まあ、そうは言っても私たちは慣れていますから、そういう状況になってもヒモが中まで入らない工夫をしていますから問題ありません。今回交換しなければならなくなった原因ですが、写真を見ると分かりますが、ペアガラスの中に雨や湿気が入り込んで内部結露を起こし曇ってしまったという不具合です。他の輸入サッシでも同じですが、ガラスと建具枠との隙間から雨が浸入してそれがペアガラスの中へと徐々に入り、抜けなくなるのです。こうなったら、ペアガラスを交換する以外方法はないのですが、ペラの場合はガラスが入った建具ごと交換しなければなりませんから、費用も結構掛かります。輸入の樹脂サッシであればガラスのみの交換は可能ですが、木枠で出来たアルミクラッドサッシの場合は建具ごとの交換が主ですから、屋外側の防水処理を早めにやっておくようにしたいものです。そうしておけば、窓から眺める景色はいつもクリアに見えますから、気持ちもいいですよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月07日
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岐阜のお客様の処で、昨日輸入窓の建具交換を行ってきました。窓は、ペラウィンドウ(Pella)製のアルミクラッドサッシです。今回記事に書かせて頂くオーニングサッシ(下側が外に開いていく窓)以外にダブルハングサッシの建具交換も行いました。で、今回のオーニングですが、ガラスとアルミカバーがされた下枠との間から雨が浸入して下枠の木を腐らせてしまったということで、交換をすることになりました。以前にも他の窓でペアガラスの曇りといったトラブルがあったので、その際も注意をして欲しいというお話をしていたのですが、輸入サッシの雨漏れ対策はやはり必修です。写真は、腐った古い建具と防水処理や防水塗装を済ませた新しい建具とを並べて、金物類を付け替えしている様子です。メーカーは、建具のみを供給するだけで、金物類は既存のものをそのまま使うという形式を取っていますから、建具以外にも問題があるようならそういった部材も一緒に手配をしないと不完全な修理になってしまいます。それにしても、ペラウィンドウのオーニングは、開閉金物のビス位置が狭い場所にありますから、電動ドライバーや長いプラスドライバーが非常に使いづらい状況でした。(キッチンの流しの奥にある窓でしたので、体の体勢としても力が十分入らない感じでした)下手に無理して使うと取付けビスの山を舐めてしまうので、殆ど手回しの道具で装着していくしか方法はありません。勿論、電動工具が使える時もあるのですが、それはほんの僅かな時間です。単に建具を交換するだけでなく、開閉がスムースに行くかどうかや動きに歪みが出ないかどうかといったことを点検しながら調整を進めていきますので、普通の修理屋さんとは手間や時間が違います。最後に、他の家の不具合などについても相談に乗って、調整程度で済む問題はその場で直して差し上げました。そこが見積には反映しない部分なんですけど、たぶん一番大切な仕事だと思っています。(そんなことは普通やってくれませんからね)お客様がそれでいいとおっしゃるなら、全く文句はありませんが、経験値よりも値段勝負で依頼される人は、結局損をしているのかも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月06日
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福井のお客様から輸入サッシのペアガラスが内部結露を起こしたので、ガラス交換が可能かどうか教えて欲しいというご相談を頂きました。窓は、アメリカのアルサイド(Alside)製樹脂サッシです。どうやらシングルハングサッシの下窓だけが内部結露を起こして、付いた水滴に所々カビ(汚れ)が生えたという感じになっています。こういう場合、建具の内側か外側にガラスを固定する為のガラス押えが装着してありますから、それを外せばペアガラスを取り外すことは可能です。ただ、屋外側にそれがあると、2階などの高い場所の窓では足場が必要となる場合がありますから、気を付けなければなりません。(今回は可動する下窓建具ですから、窓枠から建具を外すことが出来れば室内に持ち込んで作業が出来ますから、足場は不要です)次に用心しないといけないのは、ガラス押えが劣化しているかどうかです。樹脂サッシのガラス押えも樹脂で出来ていますから、20年以上太陽に曝されていると紫外線で劣化を起こしているかも知れません。そういう場合は、適切な道具もなく下手に外すと、ガラス押えが割れてしまいますから、ペアガラスだけでなくガラス押えも海外から取り寄せる必要が出てきてしまいます。どこの窓でも使われている汎用部材であればいいのですが、アルサイドだけの特殊なものだったりすると、入手が困難というリスクもありますから慎重に作業を進めなければなりません。輸入サッシのガラス交換を経験したことがないという建築業者さんやリフォーム業者さん、お施主様であれば、やはり最初は作業に慣れた専門家にお願いして、採寸調査・部材の手配・交換作業まで一括してやってもらうことをお勧めします。出張作業費が高いとおっしゃられるかも知れませんが、ガラス以外をも破損させるようなことがあれば、反って費用が嵩んでしまうことを忘れてはいけません。勿論、作業手順に間違いがあれば、更にサッシの雨漏れを誘発することにもなりますから、急がば回れですよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月05日
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静岡市のお客様から輸入のシングルハングサッシのバランサーを調達したいというご相談を頂きました。窓メーカーは不明の樹脂サッシ。お客様は以前にも交換作業をやったことがあるようで、バランサーの取り外し等はやって頂ける状況でした。で、外して頂いたバランサーの写真がこちらです。チャネルバランサーと呼ばれるタイプのものですが、古くなっていてバネに多くの錆も見受けられます。バネ強度や大きさを確認するには、バランサーの上に刻印(印刷)された文字を教えて頂くのですが、棒状の金属部分も錆びているのか刻印が見当たらなくなっているそうです。こういう場合、バランサーの棒状の部分の長さを測ってもらうことや可動する建具(障子)そのものの重さを計測して頂きます。そうすると、どういったバランサーを使わなければならないのかが分かります。勿論、他の細かな部分も教えて頂く必要があるのですが、これらが分かれば8割がた調達は完了したようなものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月03日
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瀬戸市のお客様からシングルハングサッシのバランサーを直したいというご相談を頂きました。サッシは、クレトイシ製の樹脂窓です。昔はサーティンティード(CertainTeed)のサッシをOEMで製造していたのですが、製造方法を確立後は独自ブランドのものを販売しています。こちらのサッシは、独自ブランドになってからのもののようですが、部材の多くはカナダからの輸入品が多く使われている印象です。今回の不具合は、ゼンマイのような板バネの力を利用して建具を持ち上げる仕掛けのコイルバランサーのバネが経年劣化で切れてしまったというもの。(尚、コイルバランサーは、ヴァイスロイ(Viceroy)製などの上げ下げ窓にも使用されています)バネ自体はステンレスで出来ていて非常に丈夫なのですが、何度もサッシを上げ下げしたり、水分や湿気に曝されたりしていると、次第に金属疲労を起こして突然破断してしまいます。コイルバランサーは、バネさえ交換出来れば元通りになるのですが、ご覧のように狭くなった溝の中に入っている為、サッシ屋さんでもこれを取り出して新しいものを入れるという作業は至難の業です。勿論、この溝のような部分をカットして広げてしまえば、丸まったバネを取り出すことは出来るのですが、カットした部分は元には戻りませんから、見た目としてはあまりよくありません。私たちも最初の頃はそのような施工をしていましたが、どうにかきれいに作業出来ないかと考え、創意工夫と専用工具でサッシを傷付けることなくバネを交換する方法を確立しました。ただ、バネは持ち上げる建具の重さやサイズによって変わってきますから、適切な部材を確認してからでないと調達することは出来ません。特にクレトイシは、最近注文記録がない場合は交換部材を販売してくれないという方針のようですから、施工時期や品番・施工業者・施工場所の情報提供は必修となっています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年08月01日
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静岡のお客様から、輸入サッシの網戸のコーナー材を調達したいというご相談を頂きました。サッシ・メーカーは不明ですが、網戸自体は標準的な仕様です。ご覧の通り、コーナー材は紫外線で劣化が進み、粉状に砕けそうな感じになってきています。また、網自体も変色してきている感じですから、そろそろ交換が必要という感じでしょうか。ただ、装着してある網は、国産のプラスチック製のようですから、耐久性が高い輸入のグラスファイバー製のものにして頂いた方が3倍くらい長持ちするかも知れません。コーナー材は樹脂で出来ていますから、やはり15~20年するとこのように経年劣化してきますから、網を交換するタイミングでコーナー材も交換するとよさそうです。また、網を網戸に固定する為の網押さえのゴムも、20年くらいでは交換したいものです。こういう劣化を少しでも抑えたいと考えるなら、年に1度は水洗いと汚れの拭き取りをしてあげると、随分寿命は変わると思いますので、年末には網戸を外して掃除することをお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月28日
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岐阜県のお客様からケースメントサッシの窓を開けたら、閉められなくなったというご相談を頂きました。当該窓は、ペラウィンドウ(Pella)製のアルミクラッドサッシ。クルクルとクランクハンドルを回して窓を開けることは出来るのですが、ハンドルを逆に回して閉めようとしても、どこかが引っ掛かって窓が元に戻ろうとしてくれません。窓を手で支えながら閉めていくと、ハンドルも何とか回すことが出来て最後まで操作出来るのですが、ハンドルだけではどうしようもありません。恐らくはンドルだけで無理に窓を閉めようとすれば、開閉金物のオペレーターのギアが悪くなって、オペレーター自体も使いものにならなくなると思います。今回の不具合は、窓の下枠に装着してあるボトム・ウィンドウヒンジが、窓枠レールの中をスムースに動いてくれないということが原因です。レールの中を軽く左右に動く為には、ウィンドウヒンジの端に付いている白い樹脂製のガイドパーツがレールの中を走らないといけないのですが、その部品が劣化して欠損していました。ウィンドウヒンジを新しいものに交換してやれば、また窓を快適に開け閉めすることが可能になると思いますが、樹脂の部分はどうしても経年劣化しますよね。。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月25日
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長久手市のお客様の輸入住宅でサッシのウェザーストリップ(気密パッキン材)を交換してきました。窓は、マーヴィン(Marvin)製のダブルハングサッシ。逆光で分かりづらいかも知れませんが、窓枠上部に付いている戸当たり部材に装着されていたウェザーストリップが、千切れて落ちてきています。戸当たりにスリット(溝)が入れてあって、そこに差し込む形でウェザーストリップが付けられているのですが、経年劣化で割けてベトベトしています。こちらのサッシも20年以上経っていますから、消耗品のウェザーストリップは既に耐用年数が切れています。そこで今回、全てのダブルハングサッシの上枠用ウェザーストリップを交換しました。次は、上窓建具と下窓建具とが重なる部分(召し合わせ)のウェザーストリップも交換するタイミングかも知れません。何れにしても、こういう消耗部材が機能することで、おうちの気密や防雨・防風といったものを担保出来る訳ですから、定期的に新しくしてやることが大切です。マーヴィンだけでなく、アンダーセンやローウェン、ペラといったサッシにも同じようなものが付いていますし、ダブルハングだけでなくケースメントやスライディングパティオドアにも形状の違うものが付けられています。適宜チェックして、劣化しているものは交換するようにして下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月24日
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岡崎市のお客様から調達をお願いされて部品を調達したのですが、ロックバーの長さが短くてストライク(ロック受け)の穴まで届かないという連絡を頂きました。サッシは、ローウェン(Loewen)製のスライディングパティオドア。ドアハンドルにメインのロックが付いているのですが、それ以外にドアとドアとが重なり合う「召し合わせ」の場所に小さな補助ロックが付けられています。その補助ロック部品をお客様にお渡ししたのですが、押して出るロックバーの出が僅かに少ない状況でした。よくよく調べてみると、ロックバーが長めのものと短めのものがあるようで、私たちが調達したものは部品自体の形状・寸法は同じですが、バーの長さが短いもののようでした。メーカーの寸法図にはそこの部分の寸法表示がなく、本体の形状や寸法から部品を判断して注文しました。こういう調達の誤りは、海外のものではよくあることですが、こういう経験の積み重ねが更なる経験へとつながっていきますから、失敗は成功の母と思い、再調達の手配を進めたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月22日
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群馬県のお客様からカナダの掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のハンドル及びロックレバーを調達したいというご相談を頂きました。窓は、今は亡きヴァイスロイ(Viceroy)製の樹脂サッシです。このメーカーは、住宅建築及び建材全般の販売を行っており、サッシも自社で製造するといった特殊な会社でした。サッシに使われている部材も、他社とはちょっと違うものが多く、現在では手に入らないというものも少なくありません。ただ、そういう苦しい状況の中でも何とか手に入れられるものもあり、こちらのドアハンドルやロックレバーもその一つです。ないならないで何とか代替のものも探せるとは思うのですが、やはり純正品が調達出来るのであれば、そういうルートは確保しておきたいものです。今回は、写真と同じ部材を3セット調達して、お客様にお届けしました。いつ入手出来なくなるか分かりませんから、手に入るうちに購入しておきたいというのが人情ですよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月21日
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長野県のお客様からご自宅のログハウスに施工されたスライディングパティオドア(掃出しサッシ)用の部品を調達したいというご相談を頂きました。窓は、ポジー(Pozzi)製のアルミクラッドサッシです。随分長く使っていらしたようで、ロックケースの金物がうまく機能しなくなったらしいのです。写真がドアに付いていたロックケースですが、このタイプのものは他の窓メーカーでもよく使われているように思います。恐らく、ロックの際に鍵爪が飛び出してくる仕掛けなんですが、飛び出させる為の小さなバネが弱ってしまっているか、劣化してどこかに外れてしまったかだろうと思います。そういう場合、このロック金物を交換すれば元に戻りますが、受け金具への鍵爪の掛かり具合などを調整することを忘れてはいけません。ドアの水平・垂直も狂ってきているでしょうから、そういったことも一緒に直せるといいですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月20日
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東京のお客様から輸入の片引き(片方だけが開く引き違い)サッシのロック部品を調達したいというご相談を頂きました。窓は、ミルガード(Milgard)製の樹脂サッシ。ご覧のように、クレセントの台座部分が割れて、めくり上がってきています。この部品は鉄の鋳物で出来ていますから、非常に固くこのようになるにはなかなか時間が掛かると思います。この原因は、サッシ建具の高さがずれているか、ロック受け(ストライク)側又はクレセント側がそれぞれ遠い位置にあるかという点ではないかと思います。つまり、回転式のロックラッチが十分にロック受けに掛からない状況で、無理に鍵を掛け続けた結果、ストレスが掛かり徐々に破損していったということだろうと思います。なかなかこの部材と同じものを見付けることは難しかったですが、何とか交換部材の調達をすることは出来ましたが、サッシの調整又はロック部品類の取付け位置の調整をしなければ、同じトラブルの繰り返しですから、適正な作業が求められます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月19日
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兵庫県のお客様から掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のハンドル・パーツを調達したいというご相談を頂きました。サッシは、アルメトコ(Almetco)製の樹脂サッシ。室内側のハンドルも持ち手部分が折れて使えなくなっているのですが、屋外側の引き手部品もご覧のように割れてきています。特に外は太陽の紫外線や風雨に曝される為、樹脂のものは生が抜けたりして脆くなっていきますし、真っ白だったものがこのように黄色く変色してしまうものも少なくありません。こちらのメーカーのものは、既に製造中止されたものが多いのですが、引き手部品は黒い色のものなら部品メーカーから新品が手に入ります。勿論、室内側のハンドル・ロックも、形状は異なりますが代替のものが調達可能です。アルメトコのサッシ部品は、特殊な感じのものが多い印象ですが、20年も前のものでも手に入るという処が素晴らしいですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月18日
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東海市のお客様のおうちに伺って、破損したワイザー(Weiser)製の玄関ハンドルセットを交換してきました。施工されていたワイザーの玄関ハンドルは、国内で手に入るような輸入のハンドルセットと比べてサイズが一回り小さめだった為、取付け穴の位置がずれるなどのリスクがありました。そこで、お客様に穴の位置を確認して頂いて、それに合うものを北米で探して取付けをしてみました。今回使用したハンドルセットは、お馴染みのクイックセット(Kwikset)のものなんですが、日本では流通していないタイプのハンドルでした。ハンドルの楕円形の台座や鍵の部分の楕円など、今まで付いていたものと若干違う感じがして、お客様にはドアの塗装をしていない部分が見えるようになってしまうかも知れないとご諒解を頂いた上で、作業を行いました。新築時に施工した大工さんが、穴の大きさなどを正しく明けていないなどの問題があって、取付けには相当苦労をしましたが、ご覧の通り違和感なくきれいに付けることが出来ました。気温35度近い炎天下の中、死にそうになりながら作業をしましたが、お客様からはお褒めのお言葉を頂戴しましたので、少しは疲れが和らぎました。因みに、今回の製品は高耐久な特殊な金メッキを施してありますし、シリンダー交換をしないでキーのみを交換出来るスマートキーの機能も付いています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月17日
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本日、尾張旭市のお客様のおうちにお邪魔して、ウェザーストリップ(気密パッキン材)の交換を行ってきました。窓は、マーヴィン(Marvin)製のダブルハングサッシです。昨年末、既に日本からの撤退を発表していますが、今回の部材はメーカーに最終発注しておいたものの1つでした。窓の上枠に取り付けられているものなんですが、経年劣化で千切れてだら~んとぶら下がった状態になってしまったり、完全に取れてしまったりしていました。このウェザーストリップは、窓の上枠と上窓建具との間に生じる隙間を埋める為に装着されているのですが、柔らかな塩化ビニールで出来ているので、紫外線や熱にやられてベタベタ溶けた状態になってきます。素材自体の特性なのでこれをどうにかすることは難しいですから、防雨や高い気密性能を発揮する為には、やはり15年くらいで定期的に交換することが得策だと思います。マーヴィンにメンテナンス部材を直接お願いすることは現状難しくなってしまいましたが、今でもアメリカの部材メーカーからは調達が可能です。多少割高にはなってしまうかも知れませんが、全く部品が手に入らないという状況は回避出来ましたから、今後も輸入住宅のメンテナンスは何とかなりそうです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年07月16日
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